海から始まる!?

アクセスカウンタ

zoom RSS オデッサ国際映画祭2017 受賞結果 ウクライナ映画は新たなステージへ

<<   作成日時 : 2017/07/25 00:07   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 第8回オデッサ国際映画祭(7月14日-22日)の各賞が発表されました。

画像

 【インターナショナル・コンペティション部門】(International Competition)

 ◆グランプリ/観客賞(Grand Prix Golden Duke)
 ◎“King of The Belgians”(ベルギー・オランダ・ブルガリア) 監督:ピーター・ブロッセン(Peter Brosens)、ジェシカ・ウッドワース(Jessica Woodworth)
 物語:ベルギー国王が、公式訪問でイスタンブールを訪れている時、国で緊急事態が起こる。彼は、国を救うために急いで帰国しなければならない。ところが太陽嵐のおかげで、飛行機は飛ばないし、通信もできない。国王と側近は、イギリス人のフィルムメイカーとブルガリアのフォーク・シンガーのグループの助けを借りて、偽名での国境超えに挑む。バルカン半島を縦断する旅は、彼に本当の世界と本当の自分を発見させることになる。
 『ステート・オブ・ドッグ』『フィフス・シーズン〜春の来ない村』が日本に紹介されているピーター・ブロッセンの最新作。
 ベネチア国際映画祭2016 Orizzonti部門出品。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2016出品。
 釜山国際映画祭2016 ワールド・シネマ部門出品。
 バリャドリッド国際映画祭2016 オフィシャル・セレクション出品。
 テッサロニキ国際映画祭2016出品。
 ドバイ国際映画祭2016出品。
 レザルク国際映画祭2016出品。
 パームスプリングス国際映画祭2017出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2017出品。
 ロッテルダム国際映画祭2017出品。KNF賞受賞。
 シネクエスト/サンホセ映画祭2017出品。グリーバル・ヴィジョン賞受賞。
 ソフィア国際映画祭2017出品。
 クリーヴランド国際映画祭2017出品。
 ミネアポリス・セントポール国際映画祭2017出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2017 Unirii Square部門出品。
 シドニー映画祭2017出品。
 台北電影節2017出品。
 ラックス賞2017 オフィシャル・セレクション。


画像

 ◆最優秀作品賞/The Golden Duke statuette for Best Film
 ◎“Summer 1993”(西) 監督:Carla Simon
 物語:フリーダは6歳で母親を失う。アパートにあった母親の遺品は箱に詰められ、フリーダは、おじさんに引き取られることになる。友だちとも離れ、バルセロナともさよならする。おじさんたちは温かく迎え入れてくれたけれども、フリーダはなかなかそこに入り込むことはできない。夜は、母への祈りを捧げ、母がいないことを寂しく思いつつ、日中は、新しい生活の中に自分の居場所を見つけようとする……。
 ベルリン国際映画祭2017 ジェネレーションKplus部門出品。グランプリ(国際審査員賞)、第1回作品賞受賞。
 スペイン・マラガ映画祭2017 オフィシャル・セレクション 長編コンペティション部門出品。最優秀スペイン作品賞、Feroz Puerta Oscura 最優秀作品賞、Asecan 第1回作品賞、SIGNIS賞、Premio Fundación Sgae Dunia Ayaso受賞。
 イスタンブール国際映画祭2017インターナショナル・チューリップ・コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。監督賞、SIGNIS賞、観客賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2017 Supernova部門出品。
 エルサレム映画祭2017 デビュー部門出品。
 ニュージーランド国際映画祭2017出品。
 ラックス賞2017 オフィシャル・セレクション。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2017出品。


画像

 ◆監督賞
 ◎ジーモン・グロス(Simon Groß)、ナナ・エクチミシヴィリ(Nana Ekvtimishvili) “My Happy Family”(ジョージア・独・仏)

 “My Happy Family(Chemi Bedinieri Ojakhi)”(ジョージア・独・仏) 監督:ナナ・エクチミシヴィリ(Nana Ekvtimishvili)、ジーモン・グロス(Simon Groß)
 出演:Ia Shugliashvili、メラーブ・ニニッゼ(Merab Ninidze)、Berta Khapava、Tsisia Qumsishvili、Giorgi Tabidze、Dimitri Oragvelidze
 物語:2016年、ジョージアのトビリシ。家父長制社会で、ジョージア人家族が3世代でひとつ屋根の下で暮らしている。ある日、52歳のMananaが、家を出て独りで暮らすと宣言して、みんなを驚かせる。そこから、夫もなく、家族もいないMananaの未知の旅が始まる。
 『花咲くころ』のナナ・エクチミシヴィリ&ジーモン・グロス監督最新作。
 サラエボ映画祭2014 Eurimages Coproduction Development Award受賞。
 サンダンス映画祭2017出品。
 ベルリン国際映画祭2017 フォーラム部門出品。
 ソフィア国際映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。
 レッチェ・ヨーロッパ映画祭2017 ヨーロッパ・コンペティション部門出品。グランプリ/ゴールデン・オリーブ賞、撮影賞、国際批評家連盟賞受賞。
 イスタンブール国際映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 香港国際映画祭2017 ヤング・シネマ・コンペティション部門出品。グランプリ(Firebird Award/火鳥大獎)受賞。
 ヴィースバーデン・ゴーイースト2017出品。監督賞、国際批評家連盟賞受賞。
 シアトル国際映画祭2017 オフィシャル・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2017 コンペティション部門出品。グランプリ受賞。
 シドニー映画祭2017出品。
 エルサレム映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。

画像

 ◆演技賞/The Golden Duke for Best Acting
 ◎Ia Shugashvili、Tsisia Qumsashvili “My Happy Family”(ジョージア・独・仏)

画像

 ◆スペシャル・メンション(Special Mention)
 ◎“Free And Easy(輕松+愉快)”(香港) 監督:Jun Geng(耿軍)
 出演:Gang Xu(徐剛)、Zhiyong Zhang(張志勇)、Baohe Xue(薛宝鶴)、Benshan Gu(顧本彬)、Xun Zhang(張迅)
 物語:石鹸のセールスマンが、人もまばらな中国の北部の町にやってくる。しかし、この廃れた町をまわり歩いているのは彼だけではなかった。カンフー・マスター、ヒンズー教の僧、信心深い信者、森林警備隊、そして地元の住人が襲われた事件を捜査している2人の警察官。彼らは、思いもかけない出会いを通して結びついていき、やがてそれぞれのキャラクターが明らかになり、その一方で、不信の種を蒔いていく。
 サンダンス映画祭2017出品。シネマ・ヴィジョン賞受賞。
 シアトル国際映画祭2017出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 ファンタジア国際映画祭2017出品。
 メルボルン国際映画祭2017出品。


画像

 【ウクライナ・ナショナル・コンペティション部門】(National Competition)

 ◆最優秀ウクライナ映画賞/The Golden Duke for Best Ukrainian Feature Film
 ◎“Dixie Land”(ウクライナ・ラトヴィア・独) 監督:Roman Bondarchuk
 黒海の波が桟橋に当たって砕け、太陽は輝き、空は青い。子どもたちのブラスバンド、ディキシーランドは、マーチを演奏し、それを教師が聴いている。幸福は永遠に続くように思われたが、成長は止まってくれない。
 カーソン、ロマン、ポリーナ、ニキータ。南ウクライナで活動する子どもたちのブラスバンドの4人のメンバーを追う。彼らは、ポスト・ソ連の風景の中でアメリカの楽曲を演奏する。粘り強く、熱心に。日常生活のディテールの中に、心の底からの歓びと苦悩、ちょっとしたユーモアがうかがえる。これら4人に、年輩の音楽教師Semyon Nikolayevich Ryvkinが加わる。彼は、気難しいが、愛すべき存在だ。音楽以外の、家族や生活、旅行、凧などに、マジカルで思わぬ瞬間が訪れる。洗練されているように見えても、子どもらしい好奇心は忘れていない。世界は不思議だ。だが、この映画のように、時に甘くやさしいところがあることを教えてくれる。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 ドキュデイズ/UA国際人権ドキュメンタリー映画祭(ウクライナ)2017出品。
 フル・フレーム・ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 Beldocs(ベオグラード)2017出品。
 チェチョン国際ミュージック&フィルム・フェスティバル2017出品。
画像

画像

 ◆演技賞(Award for the Best Acting)
 ◎Nina Antonova “The Leading Role”(ウクライナ)(監督:Sergey Bukovsky)

画像

 “The Leading Role”(ウクライナ) 監督:Sergey Bukovsky
 これは、映画女優で、私の母であるNina Antonovaについての映画である。彼女は、大小合わせて、およそ100もの役を演じてきて、有名になり、セレブになった。これは、パーソナルな物語でもある。それは、ファニーで物悲しくもある。彼女の人生には、ひとりの男性の影が落ちる。彼によって彼女のアイデンティティーは、薄められたと言っていいかもしれない。それは、彼女の夫であり、映画監督をしている私の父だ。私の家族生活は、映画とは切っても切れない関係にある。しばしば映画と現実生活がごっちゃになってしまう。依存、新たなる自由、運命の変化、新しい役、新しい希望についての物語……。
 ドキュデイズ/UA国際人権ドキュメンタリー映画祭(ウクライナ)2017出品。

画像

 ◆スペシャル・メンション(Special Mention of the National Competition Jury)
 ◎“The Strayed”(ウクライナ) 監督:Arkadiy Nepitalyuk
 物語:祖母、娘、孫娘。3世代で構成される小さな家族。彼らの生活は密接に結びついているが、それぞれの生活環境ゆえに、厄介で、孤独だ。祖母が暮らす神に忘れられたような小さな村Pryputniに、祖母を訪ねた時、突然、重大な局面を迎える。たった1日で、奇妙で、悲劇的とすら言えることが立て続けに起こる。古い見方や日常のルーティンは棄て、見知らぬ、全く異なる新しい生活へと進まなければならない。

画像

画像

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Black Level”(ウクライナ) 監督:Valentyn Vasyanovych
 コスチャは、結婚式の写真家で、50歳を迎え、難しい局面を迎える。彼の愛していたもの、彼と密接に結びついていたものすべてが永遠に失われてしまったのだ。発作で麻痺してしまった父親、ウェディング・マガジンでスタイリストをしているガールフレンド、年老いた猫、コスチャが若く幸せだったころが映っているスライド。コスチャは、他人の幸せを写真に撮ることが人生のすべてで、それが彼の日常である。

画像

 【ウクライナ短編コンペティション部門】

 ◆最優秀ウクライナ短編賞(Duke for the Best Ukrainian Short)
 ◎“Graduation '97”(ウクライナ/19分) 監督:Pavlo Ostrikov
 物語:ロマンは、テレビの修理士として地方の町で暮らしている。ある時、学校の卒業式以来会ったことがなかったリュディアが戻って来る。これまで20年以上、誰も彼女のことを聞いたことがなかった。ロマンは、もう二度と彼女を離すまいと考える。
 ロカルノ国際映画祭2017 短編コンペティション部門出品。

画像

画像

 ◆スペシャル・メンション(Special Mention of the National Competition Jury)
 ◎“Lilac”(ウクライナ/30分) 監督:Kateryna Gornostai
 物語:5月のキエフ。ライラックが花開く。5人の女友だちが、スーパーの近くでお酒を飲む。幸運を求めて、食用のライラック(キジムシロ)を探しながら。主人公は、自分の恐れに向き合い、親友たちにそのことを話す勇気を持たなければならない。

画像

画像

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Lilac”(ウクライナ/30分) 監督:Kateryna Gornostai

画像

 【ヨーロッパ・ドキュメンタリー・コンペティション部門】(European Documentary Competition)

 ◆最優秀ヨーロッパ・ドキュメンタリー賞/Golden Duke for the Best European Documentary
 ◎“The Leading Role”(ウクライナ) 監督:Sergey Bukovsky

画像

 【特別賞・名誉賞】

 ◆生涯貢献賞(Golden Duke for Lifetime Achievement)
 ◎アニエスカ・ホランド

画像

 ◎イザベル・ユペール

画像

 【Pitching and ‘Work in Progress’】

 ◆Work in Progress最優秀プロジェクト(Prize of $ 2,000 in equivalent of flights via UIA from the Official Carrier of the Odessa Film Festival, Ukraine International Airlines (UIA))
 ◎“Volcano” 監督:Roman Bondarchuk

 ◆Pitching最優秀プロジェクト(Prize from the UDP company for the Best Ukrainian film project presented at the Pitching (60 000 UAH))
 ◎“The Floor is Lava” 監督:Kateryna Gornostai
 ◎“My thoughts are silent” 監督:Antonio Lukich

 【コメディー脚本コンテスト】

 ◆最優秀コメディー脚本賞
 ◎“Accursed Mountains”(クロアチア) Dorotea Vucic、Visna Mamic

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 前回は、ロシアとの紛争が影を落とす、政治色が濃いラインナップだったのに、たった1年でウクライナ映画の色合いも随分と変わりました。

 ウクライナ映画が変わりつつあることは、3月に開催されたドキュデイズでも語られていたみたいですが、ごく普通に過去を振り返り、人生を見つめる映画が多くなってきたように見えます。

 ウクライナ映画も盛んになってきて、ウクライナ映画が世界に見つかるかどうかの正念場というところだと思いますが、それに合わせて、ウクライナ映画局(Ukrainian State Film Agency)もウクライナ映画の売り出しに力を入れているようで、美しくデザインされた映画カタログを発行しています。(下記リンク参照)

 オデッサ国際映画祭の受賞結果が、あちこちで報じられているところを見ても、ウクライナ映画に注目が集まっているのは確かで、ナナ・エクチミシヴィリ&ジーモン・グロスみたいな個性が感じられる監督、『裸足の季節』みたいな映画が1本出てくれば、ウクライナ映画も一気にステップアップすると思うのですが。

 インターナショナル・コンペティション部門は、既におなじみになったタイトルが挙がってきています。このところ映画祭ごとに2017年の注目作品が固まってきつつありますね。

 *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *参考
 ・ウクライナ映画2016-2017 カタログ:http://dergkino.gov.ua/media/text/ukr_films_2016_17_catalog_block.pdf

 *当ブログ記事

 ・オデッサ国際映画祭2017 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201707/article_13.html
 ・オデッサ国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_27.html
 ・オデッサ国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_26.html
 ・オデッサ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201308/article_3.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年2月〜2017年9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_35.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
オデッサ国際映画祭2017 受賞結果 ウクライナ映画は新たなステージへ 海から始まる!?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる