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zoom RSS ブルガリア・アカデミー賞2017 ノミネーション! 国際的に高く評価された2作品、そして……

<<   作成日時 : 2017/06/12 00:06   >>

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 ブルガリア・アカデミー賞2017のノミネーションが発表されました。(5月29日発表)

 ブルガリア映画もブルガリア・アカデミー賞も、日本ではほとんどなじみがありませんが、近年のブルガリア映画では、『さあ帰ろう、ペダルをこいで』がブルガリア・アカデミー賞2009で、作品賞・助演男優賞・助演女優賞・脚本賞にノミネートされて無冠、『ソフィアの夜明け』はブルガリア・アカデミー賞2010で、5部門でノミネートされて、作品賞と監督賞を受賞しています。
 2015年は、『ザ・レッスン/授業の代償』が8部門でノミネートされて、作品賞、監督賞、主演女優賞、美術賞、第1回作品賞受賞。助演男優賞、脚本賞、撮影賞ノミネート、という結果になっています。

 この10年で、ステファン・コマンダレフやカメン・カレフ、クリスティナ・グロゼヴァ&ぺタル・ヴァルチャノフら新しい世代が登場して、ブルガリア映画も静かな盛り上がりを見せているように感じられます。

 本年度のノミネーションは、以下の通り。

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 ◆作品賞
 ・“Godless”(ブルガリア・デンマーク・仏) 監督:Ralitza Petrova
 ・『グローリー』”Glory”(ブルガリア・ギリシャ) 監督:クリスティナ・グロゼヴァ(Kristina Grozeva)、ぺタル・ヴァルチャノフ(Petar Valchanov)
 ・“Memories of Fear”(ブルガリア) 監督:Ivan Pavlov

 “Godless”は、ゴールデン・ローズ映画祭2016 作品賞受賞。ソフィア国際映画祭2017 グランプリ/ソフィア市賞、ブルガリア長編映画賞受賞。
 『グローリー』は、ロカルノ国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。Premio FICC/IFFS(ドン・キホーテ賞) スペシャル・メンション受賞。ソフィア国際映画祭2017 最優秀バルカン映画賞受賞。

 ◆監督賞
 ・Ivan Pavlov “Memories of Fear”
 ・クリスティナ・グロゼヴァ(Kristina Grozeva)、ぺタル・ヴァルチャノフ(Petar Valchanov) 『グローリー』”Glory”
 ・Ralitza Petrova “Godless”

 “Godless”は、ゴールデン・ローズ映画祭2017 監督賞受賞。

 ◆主演男優賞
 ・Dimitar Nikolov “Hristo”(ブルガリア)(監督:Grigor Lefterov、Todor Matsanov)
 ・Ivaylo Hristov “Memories of Fear”
 ・ステファン・デノリュボフ(Stefan Denolyubov) 『グローリー』”Glory”

 Dimitar Nikolovは、ゴールデン・ローズ映画祭2016 男優賞受賞。

 ◆主演女優賞
 ・Irena Ivanova “Godless”
 ・マルギタ・ゴシェヴァ(Margita Gosheva) 『グローリー』”Glory”
 ・Raya Peeva “The Singing Shoes”(ブルガリア)(監督:ラドスラフ・スパッソフ(Radoslav Spassov))

 Irena Ivanovaは、ゴールデン・ローズ映画祭2016 女優賞受賞。

 ◆助演男優賞
 ・Dimitar Krumov “Hristo”
 ・オヴァネス・ドゥロシャン(Ovanes Torosian) “Memories of Fear”
 ・フィリップ・アヴラモフ(Phillip Avramov) “Holiday Makers”(ブルガリア)(監督:Ivaylo Penchev)

 ◆助演女優賞
 ・Yordanka Stefanova “Memories of Fear”
 ・Plamena Getova “Holiday Makers”
 ・Radena Valkanova “Monkey”(ブルガリア)(監督:Dimitar Kotzev)

 ◆脚本賞
 ・Grigor Lefterov “Hristo”
 ・Krassimir Kroumov “Memories of Fear”
 ・クリスティナ・グロゼヴァ(Kristina Grozeva)、デチョ・タラレジコフ(Decho Taralezhkov)、ぺタル・ヴァルチャノフ(Petar Valchanov) 『グローリー』”Glory”

 『グローリー』は、ゴールデン・ローズ映画祭2016 脚本賞受賞。

 ◆撮影賞
 ・Vesselin Hristov “The Singing Shoes”
 ・クルム・ロドリゲス(Krum Rodriguez) 『グローリー』”Glory”、“Godless”
 ・Svetlana Ganeva “Memories of Fear”

 クルム・ロドリゲスは、『グローリー』と“Godless”により、ゴールデン・ローズ映画祭2016 撮影賞受賞。

 ◆編集賞
 ・Victoria Radoslavova “Hristo”、“Dog”(ブルガリア)(監督:Vladimir Petev)
 ・Mariya Handzhieva “Memories of Fear”
 ・Stephan Boyadjiev “Holiday Makers”、“A Dream of Happiness(Блян за щастие)”(ブルガリア)(監督:Stanislav Donchev)

 ◆美術賞
 ・アナスタス・ヤナキエフ(Anastas Yanakyev) “Memories of Fear”
 ・ヴァニナ・ゲレヴァ(Vanina Geleva) 『グローリー』”Glory”、“Godless”
 ・Severina Stoyanova “Monkey”、“The Singing Shoes”

 ◆衣裳賞
 ・Anna Boyanova “Hristo”
 ・ボリアナ・セメルジワ(Boryana Semerdjieva) “Holiday Makers”
 ・ソニア・デスポトヴァ(Sonya Despotova)、Ani Lukanova “Memories of Fear”

 ◆録音賞
 ・Boris Trayanov “Memories of Fear”
 ・イヴァン・アンドレエフ(Ivan Andreev) 『グローリー』”Glory”、“The Singing Shoes”、“Оf grateful descendants(От признателните потомци)”(ブルガリア)(監督:ステファン・コマンダレフ)
 ・Momchil Bozhkov “Holiday Makers”、 『難民村の郵便配達夫』“The Good Postman”(ブルガリア・フィンランド)(監督:Tonislav Hristov)

 ◆音楽賞
 ・ボジダル・ペトコフ(Bozhidar Petkov) “Memories of Fear”
 ・ヴィクトル・チュフコフ(Viktor Chuchkov) “The Singing Shoes”
 ・Petar Dundakov 『難民村の郵便配達夫』“The Good Postman”

 ボジダル・ペトコフは、ゴールデン・ローズ映画祭2016 特別賞受賞(“Memories of Fear”の音楽と生涯的貢献に対して)。

 ◆第1回作品賞
 ・“Godless”
 ・“Village People”(ブルガリア) 監督:Tsvetan Dragnev
 ・“Hristo”

 “Hristo”は、ゴールデン・ローズ映画祭2016 長編デビュー賞受賞。

 ◆短編映画賞
 ・“Clothes”(ブルガリア) 監督:Vesselin Boydev
 ・“Dog”
 ・“Red Light”(ブルガリア) 監督:Toma Vasharov

 “Clothes”は、ソフィア国際映画祭2017 最優秀ブルガリア短編映画賞受賞。
 “Dog”は、ゴールデン・ローズ映画祭2016 最優秀短編映画賞受賞。
 “Red Light”は、ソフィア国際映画祭2016 最優秀ブルガリア短編映画賞受賞。

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・“The Bookseller(Le Libraire/Книжарят)”(仏・ブルガリア) 監督:Catherine Bernstein、Assen Vladimirov
 ・“From Cremona To Cremona(От Кремона до Кремона)”(伊・ブルガリア) 監督:Maria Averina
 ・『難民村の郵便配達夫』“The Good Postman”

 ◆アニメーション賞
 ・“Zoetrope”(ブルガリア/100分) 監督:Sotir Gelev
 ・“The Sibyls’ Brawl”(ブルガリア/12分) 監督:Anna Haralampieva
 ・“Travelling Country”(ブルガリア・クロアチア/14分) 監督:Vessela Dantcheva、Ivan Bogdanov

 “Travelling Country”は、ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2016 クロアチアコンペティション部門最優秀クロアチア作品賞受賞。ソフィア国際映画祭2017 ブルガリア短編映画賞スペシャル・メンション受賞。

 ◆映画理論&批評賞
 ・Васил Гендов - Трънливият път на българския филм, Жана Гендова - Това, което се премълчава в историята на българския филм(Vassil Gendov - The Tranquil Way of the Bulgarian Film, Zhana Gendova - What Is Sacred in the History of the Bulgarian Film)
 ・Nevelina Popova “The Dramaturgical Space of Animation”
 ・Petar Kardzhilov “DAWN AT THE FOOT OF THE VITOSHA MOUNTAINS Chronicle of early cinema in Sofia (1896-1915)”

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 主な作品のノミネート状況は、以下の通り。

 ・“Memories of Fear”(12):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・録音・音楽
 ・『グローリー』(8):作品・監督・主演男優・主演女優・脚本・撮影・美術・録音
 ・“Godless”(6):作品・監督・主演女優・撮影・美術・第1回
 ・“Hristo”(6):主演男優・助演男優・脚本・編集・衣裳・第1回
 ・“The Singing Shoes”(5):主演女優・撮影・美術・録音・音楽
 ・“Holiday Makers”(5):助演男優・助演女優・編集・衣裳・録音
 ・『難民村の郵便配達夫』(3):録音・音楽・ドキュメンタリー
 ・“Monkey”(2):助演女優・美術
 ・“Dog”(2):編集・短編

 2016年を代表するブルガリア映画としては『グローリー』と“Godless”がありましたが、“Memories of Fear”がこれら2作品を抑えて、最多ノミネートになりました。
 “Memories of Fear”は、お披露目以降まだあまり上映されていないらしく、「ヴァラエティー」やTHRのレビューは出ていませんが、果たしてが『グローリー』や“Godless”を超える評価を勝ち得るのかどうか。

 『グローリー』と“Godless”は、スタッフが重なっていて、これら2作品を同じ人が手がけている撮影賞と美術賞は、2作品を手がけたノミニーが受賞濃厚だろうと予想されます。

 前回までは、ドキュメンタリー作品に関して5つの部門、アニメーションに関して3部門が設けられ、TV作品に関しても3部門あったのに、ドキュメンタリー作品とアニメーションは1部門ずつになり、TV作品部門はなくなってしまいました。
 受賞結果発表までに追加でこれらの部門のノミネーションが発表されるか、ノミネーションの発表なしに受賞結果のみ発表される可能性もありますが、今のところ特にアナウンスはないようです。

 本年度は、前回よりも約1か月遅れのスケジュールになっていて、ブルガリア・アカデミー賞の中身を見直すために1か月余分にかかったとも考えられます。ブルガリア・アカデミー賞を発表していたUBFMのサイトもリニューアルされ、これまではブルガリア語のページと英語のページが同時に更新されていたのに、英語ページの更新が遅れていて、ブルガリア語ページからノミネーション・リストを書き起こすハメになってしまいました。

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 いくつかの作品を簡単に紹介しておきます。

 ・“Memories of Fear(Spomen za straha)”(ブルガリア) 監督:Ivan Pavlov
 物語:1968年。ソ連がチェコスロヴァキアへ軍事侵攻する。この時、ブルガリアは、ソ連に加勢して、ソ連に忠実であることを示した。
 この年、小さなインテリ・グループが黒海に面した寂れた村にいた。反体制の作家、その妻の芸術家、映画を撮り始めた監督、兄が兵士としてプラハに送られた若者。彼らは、ソ連のチェコスロヴァキア侵攻によって引き起こされた厳しい経験をする。本は焼かれ、生活は台無しにされ、許すことができない屈辱を受け、忘れられないトラウマを負う。小さな反抗と小さな裏切り。多くの人々の運命は、小さな「no」が大きな「yes」に転じるパズルの中にはめ込まれていく。
 Ivan Pavlov監督が、デビュー作“Mass Miracle”(1981)では描くことができなかったエピソードを盛り込んでいるという。
 脚本は、高く敬愛される監督・脚本家のKrassimir Kroumovによって書かれたが、Krassimir Kroumovは映画の完成を見ずに2015年に亡くなっている。撮影は、黒海沿岸の町ロゼネッツからほど遠からぬ場所で2014年秋に行われた。
 ソフィア国際映画祭2017出品。


 ・『グローリー』“Glory(Slava)”(ブルガリア) 監督:クリスティナ・グロゼヴァ(Kristina Grozeva)、ぺタル・ヴァルチャノフ(Petar Valchanov)
 物語:Tsanko Petrovは、鉄道員で、線路上に数百万ものレフ硬貨を見つける。彼が、それを警察に届けると、報奨として新しい腕時計が贈られるが、すぐに動かなくなってしまう。一方、運輸省の広報部長のJulia Staikovaは、Petrovの古い時計をなくしてしまう。ここから、Petrovの、古い時計と威厳を取り戻す奮闘が始まる。
 『ザ・レッスン/授業の代償』のクリスティナ・グロゼヴァ&ペタル・ヴァルチャノフ
 ロカルノ国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。Premio FICC/IFFS(ドン・キホーテ賞) スペシャル・メンション受賞。
 ゴールデン・ローズ映画祭2016出品。脚本賞、撮影賞受賞。
 バンクーバー国際映画祭2016出品。
 釜山国際映画祭2016 フラッシュ・フォワード部門出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2016 コンペティション部門出品。長編ナラティヴ作品賞受賞。
 ゲント国際映画祭2016出品。スペシャル・メンション受賞。
 シカゴ国際映画祭2016出品。
 東京国際映画祭2016 ワールド・フォーカス部門出品。
 ミンスク国際映画祭2016出品。観客賞受賞。
 コルカタ国際映画祭2016出品。最優秀作品賞受賞。
 ヒホン国際映画祭2016 最優秀作品賞(Grand Prix Asturias)、Grand Prix Asturias脚本賞、国際批評家連盟賞受賞。
 ドバイ国際映画祭2016出品。
 レザルク国際映画祭2016出品。Crystal Arrow、プレス賞受賞。
 パームスプリングス国際映画祭2017出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2017出品。
 ポートランド国際映画祭2017出品。
 ダブリン国際映画祭2017 ダブリン映画批評家協会賞 脚本賞受賞。
 ボールダー国際映画祭2017出品。グランプリ受賞。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。
 ソフィア国際映画祭2017 バルカン・コンペティション部門出品。最優秀バルカン映画賞、ブルガリア映画批評家組合賞受賞。
 クリーヴランド国際映画祭2017出品。
 イスタンブール国際映画祭2017出品。
 香港国際映画祭2017出品。
 バイオグラフィルム・フェスティバル2017出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2017 コンペティション部門出品。
 エジンバラ国際映画祭2017出品。


 ・“Godless(Bezbog)”(ブルガリア・デンマーク・仏) 監督:Ralitza Petrova
 物語:ブルガリアの田舎町。Ganaは、認知症を抱える高齢者の世話をして、彼らのIDカードをブラック・マーケットに横流ししていた。Ganaの母は無職で、彼女とはほとんど会話がない。Ganaは、メカニックをしているボーイフレンドともうまくいっておらず、互いに性的魅力も感じなくなり、つきあっているのはモルヒネのおかげのようなものだった。彼女は、裏の仕事をばらすぞと脅してきた患者を誤って殺してしまったが、それでも未来は見えなかった。ところが、新しい患者Yoanが歌っているのを見て、状況が変わり始める。Yoanに対する共感が、彼女の良心を目覚めさせたのだ。しかし、彼が詐欺罪で逮捕されて、「正しいことをすること」の対価が大きいことを知ることになる。
 初監督長編。
 ロカルノ国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。金豹賞、女優賞(Irena Ivanova)、エキュメニカル審査員賞受賞。
 サラエボ国際映画祭2016 長編コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 トロント国際映画祭2016 DISCOVERY部門出品。
 ゴールデン・ローズ映画祭2016 コンペティション部門出品。作品賞、監督賞、男優賞(Ivan Nalbantov)、女優賞(Irena Ivanova)、撮影賞受賞。
 バトゥミ国際映画祭(ジョージア)2016 監督賞受賞。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2016出品。
 レイキャビク国際映画祭2016 コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 釜山国際映画祭2016 フラッシュ・フォワード部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2016 国際批評家連盟賞受賞。
 ムンバイ映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。シルバー・ゲイトウェイ賞受賞。
 CPH:PIX 2016出品。New Talent Grand Pix受賞。
 ストックホルム国際映画祭2016 コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 セビリヤ・ヨーロッパ映画祭2016 オフィシャル・セレクション出品。Asecan 最優秀作品賞受賞。
 AFIフェスト2016出品。
 タリン・ブラック・ナイツ映画祭2016出品。
 トリノ映画祭2016出品。
 アンジェ・ヨーロッパ・ファースト・フィルム・フェスティバル2017出品。
 ソフィア国際映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。グランプリ/ソフィア市賞、最優秀ブルガリア長編映画賞受賞。
 テトゥアン国際地中海映画祭2017出品。審査員賞、批評家賞受賞。
 サンフランシスコ国際映画祭2017出品。
 香港国際映画祭2017出品。
 キプロス・フィルム・デイズ国際映画祭2017出品。監督賞受賞。


 ・“Hristo”(ブルガリア) 監督:Todor Matsanov、Grigor Lefterov
 物語:Hristoは、18歳で、覚えている限りずっと路上生活をしている。彼が、どんな代償を支払ってもたどり着きたいという目標は、「普通の」人々のような生活を送ること、すなわち、仕事と、住むところと、家族を手に入れることだ。彼は、過渡的な仕事を得る。そこには火があったが、それが済むとすぐに路上生活に戻らなければならない。時が過ぎ、彼はまだ新しい仕事を探し続けているがうまくいかない。冬が来て、生命の危機すら感じる。それから再び仕事を得るチャンスが巡ってくる。だが、それには厳しい選択が要求される。
 ゴールデン・ローズ映画祭2016 コンペティション部門出品。男優賞(Dimitar Nikolov)、第1回作品賞受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2016 1-2コンペティション部門出品。ヤング国際批評家連盟賞受賞。
 ソフィア国際映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2017 No Limit部門出品。


 ・“The Singing Shoes(Peeshtite Obuvki)”(ブルガリア) 監督:ラドスラフ・スパッソフ(Radoslav Spassov)
 物語:ベルリンの壁の崩壊後、作曲家のEdward Kazasyanは、共産主義の強制収容所を生き延びた歌手で、いまは亡き妻のLia Ivanovaが、シークレット・サービスのために働かされていたことを知る。国家安全保障庁に彼らの関連書類は保管されていて、妻の子ども時代からの日記から、彼女は歌手として大きなステージをこなしながら、組織によって、「もう1つの生活」を強いていたことが明らかになる。彼は、自分の人生が嘘と欺瞞で塗り固められていたのではないかという疑念に引き裂かれ、孤独のうちに、これまでの愛とキャリアをもう一度思い返し、人生というパズルの中で自分の居場所を見出そうとする。
 モスクワ国際映画祭2016 コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 ゴールデン・ローズ映画祭2016出品。
 ソフィア国際映画祭2017出品。


 ・『難民村の郵便配達夫』“The Good Postman(Hyvä postimies)”(フィンランド・ブルガリア) 監督:Tonislav Hristov
 トルコとの国境に近いブルガリアの村。ここは、ローマ時代、オスマントルコ時代から、ヨーロッパへ行く難民が通る村として、“The Great Gate”と呼ばれている。村自体は、荒涼としていて、選挙民も38人しかいない。ここで、村長選が行なわれる。Ivanは、郵便配達で、慣習にとらわれない懐が大きな人物で、シリア人難民が通過するなら、どうしてこの空っぽの村に住んでもらおうとしないのかという主張を展開する。もう1人の候補はそれに反対する。現職の村長は自分の意見を表明しない。眠ったような村で3人が村長に立候補して、村人たちは、恐れと不安と希望と慈悲の入り混じった反応を見せる。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 サンダンス映画祭2017出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2017出品。
 トリエステ映画祭2017出品。Premio Balcani Caucaso受賞。
 グラスゴー映画祭2017出品。
 タンペレ国際短編映画祭2017 ナショナル・コンペティション部門出品。特別賞受賞。
 フル・フレーム ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 クリーヴランド国際映画祭2017出品。
 ワシントンDCフィルムフェスト2017出品。Justice Matters Award受賞。
 Docs アゲインスト グラヴィティ映画祭2017出品。
 DocAviv/テルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 NHK・BS世界のドキュメンタリーにて放映。


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 受賞結果発表の期日がいつなのか、見当たらなかったので、はっきりとはわかりませんが、おそらく1か月前後のうちには発表されるのではないかと思われます。

 なお、米国アカデミー賞2017 外国語映画賞 ブルガリア代表は、ブルガリア・アカデミー賞2016 作品賞を受賞した“Loser”だったので、上記の中から米国アカデミー賞2018 外国語映画賞 ブルガリア代表が選出される可能性が高い、ということになりそうです。

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 *参考
 ・The Union of Bulgarian Film Makers(UBFM):http://www.filmmakersbg.org/bg/bfa/nominacii-na-bfa.html
 ・ブルガリア・ナショナル・フィルム・センター:https://www.nfc.bg/
 ・ゴールデン・ローズ映画祭2016 受賞結果:http://www.zlatnaroza.bg/%D0%BD%D0%BE%D0%B2%D0%B8%D0%BD%D0%B8/%D0%BE%D1%84%D0%B8%D1%86%D0%B8%D0%B0%D0%BB%D0%BD%D0%B8-%D0%BD%D0%B0%D0%B3%D1%80%D0%B0%D0%B4%D0%B8-%D0%B7%D0%BB%D0%B0%D1%82%D0%BD%D0%B0-%D1%80%D0%BE%D0%B7%D0%B0-2016/
 ・ブルガリア国立フィルム・アーカイヴ:http://bnf.bg/

 *当ブログ記事

 ・ブルガリア・アカデミー賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201406/article_7.html
 ・ブルガリア・アカデミー賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_8.html

 ・ソフィア国際映画祭2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201703/article_37.html

 ・各国アカデミー賞 一覧:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_28.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年12月〜2017年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_1.html

 追記:
 ・ブルガリア・アカデミー賞2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201706/article_29.html

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