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zoom RSS 【メモ】 フランス映画 消える映画祭・映画賞(2014年〜)

<<   作成日時 : 2017/06/26 06:53   >>

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 毎年6月に開催されていたブリュッセル映画祭が、規模縮小となり、もはや映画祭というより特集上映レベルになってしまいました。
 公式サイトを見ても全然説明がないので、今年はこれまでみたいなラインナップが載ってないなあという認識でしかなかったんですが、映画祭最終日になってようやく「たったこれだけ」になってしまったということに気づきました。

 Screen DailyやCineuropaが取り上げてくれればいいけど、大きなものでない限り、映画祭や映画賞の中断や廃止、規模縮小といったニュースは、なかなか把握できません。中断になった場合、1年後に今年は開催されないとわかって、ようやく中断に気づくというのが現状です。(Movie Onがカンヌ国際映画祭の受賞結果をアップして以来、1か月も更新していないのも気になります。Movie Onの更新がストップするのは初めてじゃないけど。)

 アンリ・ラングロワ賞もどうなってしまったのか、ずっと気になってるんですが、ここまで全く動きがないところを見ると、さすがに、活動を停止し、映画賞は中断してしまったのだと思わざるを得ません。

 というわけで、近年のフランス(とその周辺国)の映画祭・映画賞に関する覚え書き―。

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 2015年2月
 エトワール賞(Etoile d’Or du Cinema)(1999〜2014?)(全15回?) 中断
 フランス映画プレス・アカデミー(l'Académie de la presse du cinéma français)主催の映画賞。約700名のフランスの映画ジャーナリストの投票によって、各賞が決定された。
 例年、2月に発表されていた。
 一般的な映画賞の各部門のほか、配給会社賞や製作会社賞を設けていた。
 2010年は、技術的な問題で、授賞式は行なわれなかったが、受賞結果のみ発表された。(よって、2010年分は開催回数にはカウントされない模様)

 2015年3月
 ドーヴィル・アジアン映画祭(Festival du Film Asiatique de Deauville)(1999〜2014) 中断
 バス=ノルマンディー地方にあるドーヴィルで始まったアジア映画に特化した映画祭で、8月下旬から9月上旬にかけて開催されるドーヴィル・アメリカン映画祭(1975〜)と併せて、ドーヴィルの年中行事にようになっていた。
 上映本数は約30本程度だが、コンペティション部門とアウト・オブ・コンペティション部門、および、オマージュ部門という3つの部門で構成され、多くのゲストが来場して映画祭を盛り上げた。
 ファイナンシャルなどの問題から2014年(第16回)を最後に中断した。

 2015年7月
 パリ映画祭(2003〜2014) 中断
 パリ祭のプレ・イベントとして、パリ中の映画館を会場として使って開催された。コンペティション部門のほか、プレミア部門、レトロスペクティヴ&トリビュート、外国映画フォーカスなどユニークなプログラムが組まれていた。
 2013年までは、審査員が選出されて、いくつもの賞を設けていたが、2014年には観客賞のみとなった。2006年より映画祭のプレジデント(Président)を務めていたシャーロット・ランプリングも降板となった。
 映画祭をバックアップしていた自治体の補助金制度が見直されて、補助金を得られず、2014年(第12回)で最後となった。2014年に「女性たちが演じた50の役柄」(50 Major Roles Played By Women)というコーナーを新設したが1回限りで終わった。

 ※2016年8月17日
 アムステルダムを拠点として、インディーズ映画やアジア作品を多く手がけてきた映画会社フォルテシモ・フィルムズ(Fortissimo Films)が自己破産を発表。
 自己破産の原因は、アートハウス系のマーケットの冷え込みによるもので、コストは上がるのに、バイヤーも減り、映画の価格も下落したこと、などのため。
 *【悲報】 フォルテシモ・フィルムズ 自己破産!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201608/article_22.html

 2017年1月〜4月
 アンリ・ラングロワ賞(Prix Henri-Langlois)(2006〜2016) 中断?
 アンリ・ラングロワ(1914〜77)は、シネマテーク・フランセーズの創設者で、アンリ・ラングロワ賞は、2006年に開催された、映画遺産と映画修復に関する国際ミーティングin
ヴァンセーヌ(Rencontres internationales du cinéma de patrimoine et de films restaurés de Vincennes)をきっかけに始まった映画賞。
 2013年までは毎年1月、2014年は2月、2015年は3月、2016年は4月に授賞式が開催された。
 フランス映画への貢献者に贈る数々のユニークな賞を設けていたが、2016年に賞の内容が変わり、2016年10月16日以降、協会のTwitterも更新されていない。
 ・Le Cinema En Heritage:https://prixhenrilanglois.wordpress.com/
 *公式Twitter:https://twitter.com/PrixHLanglois?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=https%3A%2F%2Fprixhenrilanglois.wordpress.com%2F
 ・Wikipedia:https://fr.wikipedia.org/wiki/Prix_Henri-Langlois

 ※2017年4月
 オーデンティア賞 1回限り?
 ヨーロッパで映画の共同製作や配給、上映に対して金銭的な支援活動を行なっているEurimages(正確にはThe Council of Europe’s Eurimages Fund)が、ヨーロッパの女性映画監督のための新しい映画賞として、2016年にオーデンティア賞(Audentia Award)を設立した。
 この賞のユニークなことの1つは、開催地を固定しないで、毎年、ヨーロッパのどこかの国際映画祭で開催しようとしていることで、初回の2016年はイスタンブール国際映画祭で開催された。初回の受賞作は、“La montagne magique (The Magic Mountain)”(ルーマニア・ポーランド・仏)(監督:アンカ・ダミアン(Anca Damian))。
 今のところ、第2回の開催に関する情報は出されていない。

 ※2017年6月
 第15回ブリュッセル映画祭(Le Brussels Film Festival)(2002〜 ) 規模縮小
 大幅に規模が縮小し、期間中、1日に1〜数本上映するだけになってしまった。コンペティション部門もなくなり、賞の授与もなくなった。

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 以前、「消える映画祭・映画賞、始まる映画祭・映画賞」という記事を書きましたが、そこで「消えてしまった映画賞」として取り上げた利川春史大賞映画祭は、春史映画賞として2014年に3年ぶりに復活し、ロンドン・イブニング・スタンダード映画賞は2016年に2年ぶりに復活しています。なので、上記の映画祭・映画賞も、今後、復活する可能性もなくはないけれど、フランス経済界やアートハウス系のマーケットの冷え込みが原因での中断であってみれば、まあ厳しいかなあ。

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 *当ブログ記事

 ・消える映画祭・映画賞、始まる映画祭・映画賞! 【2004年〜 】:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201503/article_13.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年2月〜2017年9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_35.html

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