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zoom RSS DocAviv/テルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭2017 受賞結果

<<   作成日時 : 2017/05/31 07:30   >>

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 第19回DocAviv/テルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭(5月11日-20日)の受賞結果です。

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 【イスラエル・コンペティション部門】(Israeli Competition)

 ◆最優秀イスラエル映画賞(Best Israeli Film Award) NIS 70,000
 ◎“Wall(HaKir)”(イスラエル/64分) 監督:Moran Ifergan
 エルサレムの聖地、「嘆きの壁」は、世界最大の懺悔室で、男性と女性で祈りの場所が分けられていて、女性は、男性の祈りの場所を部分的にしか見ることはできない。監督のMoran Iferganは、夫婦関係において、劇的な変化を経験した。彼女は、1年にわたって、自らのプライベートと、10代の終わりくらいまではよく通っていた、このユニークで政治状況に翻弄されやすい不安定な場所について観察する。聖域中の聖域である壁には、何千という人々が祈りにやってくる。どこにでもいるような旅行者たち、自撮りをしたがる若者、そして、聖書の神話や国の物語で愛国心を高めようとする大勢の人々。そうした映像に、夫婦関係が壊れそうなことを知って、心配する家族たちの会話が音声としてかぶせられる。また、この場所を巡る政治的緊張をもとらえられる。彼女の「セクシーなアラブ人の友人」が、アラビア語を学ぶ時間を作ってエンジョイしようよとメッセージを送ってきた(彼女の父親はモロッコ人なので)まさにその日にテロが起こる。しかも、その日は、1967年にイスラエルが旧市街を征服した(第3次中東戦争に勝利した)ことを祝う「エルサレムの日」(5月17日)だった。壁を巡る過去と現在の物語に、家族のドラマ―母や姉のヒステリーやどんどん大きくなる夫との距離―と、ガーリーで機知に満ちた友人たちのユーモアが、パワフルな編集によって結びつけられる。
 Cinéma du Réel映画祭2017出品。

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 ◆特別オナラブル・メンション(Special Honorable Mention) NIS 20,000
 ◎“Hope I'm in the Frame”(イスラエル/58分) 監督:Netalie Braun
 ミハル・バット=アダム(Michal Bat Adam/1945- )は、70年代からコンスタントに映画を作り続けているイスラエルで唯一の女性監督である。これは、女優として成功しながら、先駆的なフィルムメイカーとしてカメラの後ろにまわったミハル・バット=アダムの感動的で、刺激的な肖像である。本作では、新しい低予算映画に取り組む彼女と、権力層に拒絶されながらも、40年間、夫婦として苦労をともにした夫で映画監督のモーシェ・ミズラヒを追う。芸術と、年を重ねることと、愛と、パートナーシップと、思いやりの物語。

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 ◆テルアビブ賞/第1回作品賞(Mayor of Tel Aviv-Jaffa Award for Debut Film) NIS 30,000 prize
 ◎“Muhi - Generally Temporary”(イスラエル・独/86分) 監督:Rina Castelnuovo-Hollander、Tamir Elterman
 Muhiは、ムハンマドに対して、短く言う時の呼び名である。Muhiは、ガザ地区のパレスチナ人の幼児で、感染症にかかって、イスラエルの病院に緊急搬送された。彼は、四肢を切断され、骨髄移植を待つ。Muhiに対するケアはガザでは受けることができず、ガザに帰ることは死を意味する。イスラエルの法律で、つきそいは55歳以上と決められていて、この場合は、祖父のAbu Naimであった。Abu Naimの身分は、イスラエル当局によって審査され、ビザを持たない彼は、病院から出ることも許されない。2つの国と2つの家。Muhiをめぐる状況は、現在のイスラエルとパレスチナを象徴している。MuhiとAbu Naimは、身動きが取れない状況で7年を過ごす。その間、Muhiは、義手義足をつけ、ヘブライ語とアラビア語を覚えたが、Abu Naimは、頭のケガが原因で死んでしまった息子に会いに行くこともできなかった。
 サンフランシスコ国際映画祭2017 ドキュメンタリー部門 観客賞受賞。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 人権ウォッチ映画祭2017出品。


 ◆撮影賞(Best Cinematography Award) NIS 4,000
 ◎“My Beloved Country” 撮影:Uriel Sinai、Ronen Zaretsky

 “My Beloved Country”(イスラエル/85分) 監督:Yael Kipper、Ronen Zaretzky
 イスラエルの北部にある町マーロット(Ma’alot)のブロック461への文学的ドキュメンタリーの旅。
 近隣:ここは、海辺のように寛容な場所だ。移民という波また波が、何十年にもわたって打ち寄せている。
 スノー・ホワイト:彼女が生まれた日、南レバノンには雪が降った。それで彼女はスノー・ホワイトと呼ばれている。彼女の名前には、雪の静けさと白さと純粋さが込められている。
 インディアン:彼らは、近しいグループで固まっていて、自分たちだけに通用する波長に同調している。彼らは、近隣に馴染んではいるけれども、彼らがいつも聴いているのは自分たち自身の歌だ。
 Larissa:彼女はノートを持っている。そして、魔法であるかのように、その助けを借りる。彼女は行くところどこでも自分自身を作り変える。
 ドキュメンタリーと小説家Sara Shiloのテキストの出会いとコラボレーション。

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 ◆編集賞(Best Editing Award) NIS 4,000
 ◎“Elish's Notebooks” 編集:Sharon Yaish

 “Elish's Notebooks”(イスラエル/74分) 監督:Golan Rise
 Elisheva Riseが、82歳で亡くなる。彼女の死後、子どもたちが家を片づけていて、何冊かの日記を発見する。それは、彼女が、7人の子どもたちそれぞれに、57年間、ひそかに書き綴ったものであり、彼女のライフワークだった。彼女は、毎晩、キブツ・エイン・ツイムの家で、子どもたちに書いた。彼女自身は、子どもたちをハグしたり、キスしたりはしなかったけれども。今、初めてその日記が開かれる。子どもたちは、エモーショナルで、痛みの多い旅を経験する。そして、子ども時代のこと、母としてのElisheva Rise、親としてのElisheva Riseを知る。

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 ◆リサーチ賞(Best Research Award) NIS 4,000
 ◎“The Ancestral Sin” リサーチ:Talia Aloni、Renen Yezersky

 “The Ancestral Sin”(イスラエル/109分) 監督:David Deri
 エルサレム映画祭2016で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した“Dimona Twist”とほとんど同じ題材―独立初期にイスラエルに移民してきた人々によって強制的に開かれ、そして現在はほとんど忘れ去られてしまっている町の物語―を扱った作品。“Dimona Twist”が50年代にネゲヴ砂漠に開かれた町ディモナに関してだったのに対し、こちらは同じネゲヴ砂漠の町エルハム(Yeruham)を扱っている。
 監督David Deriの家族は、移民して、ネゲヴ砂漠に開かれたエルハムに連れて来られた。David Deriは、これまで語られることのなかった証拠や以前は隠されていたドキュメントを使って、独立から最初の20年に実践された「人口飛散」計画の方法やイデオロギー、法律による非情な強行、その意思決定者たちを明らかにしていく。

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 ◆オリジナル音楽賞(Best Original Music Award) NIS 5,000
 ◎“In My Room” 音楽:Omer Hershman

 “In My Room”(イスラエル/68分) 監督:Ayelet Albenda
 6人のティーンエイジャーたちによるビデオ・ダイアリー。6人は、何年もの間、それぞれ自分の部屋で、自分を撮影し、YouTubeにアップロードした。それは、壊れやすく、痛みが多く、混乱し、そして愉快でもある成長期の記録であり、自分が夢見ているものになろうともがいている思春期の若者たちの姿を映している。

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 ◆監督賞(Best Direction Award, presented by FIPRESCI) NIS 3,000
 ◎“The Ancestral Sin”(イスラエル) 監督:David Deri

 【インターナショナル・コンペティション部門】(International Competition)

 ◆最優秀インターナショナル作品賞(Best International Film) NIS 20,000
 ◎“Plastic China(塑料王国)”(香港・中/82分) 監督:Jiu-liang Wang(王久良)
 11歳の少女Yi Jieの両親は、教育を受けておらず、仕事を求めて、生まれ育った村を出る。彼らは、今、ヨーロッパやアメリカ、他のアジア諸国から集められたプラスチックの廃棄物からリサイクルできるものを選別する仕事をしている。彼らが、文字通りプラスチックの山と、焼却炉から出るいやな匂いの中で生活している。そんな中でも子どもたちは隠れた楽しみを見出す。風船のバッグや、雑誌から写真を切り抜いて、物語を作って遊んだりする。父親によると、Yi Jieは学校に行くことができないという。そんな余裕はないのだ。だが、彼らのボスは、父親が飲んでしまうからだという。状況は、希望がないように見える。一方で、ボスと彼の家族は、よりよい生活を夢見ている。ボスは、家族とYi Jieたちを、モーター・ショーに連れていく。Yiたちは、絶対に自分たちのものにならない世界の中で完全に迷子になってしまう。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。審査員特別賞(第1回作品賞(First Appearance))受賞。
 サンダンス映画祭2017出品。
フル・フレーム・ドキュメンタリー映画祭2017 審査員スペシャル・メンション受賞。


 ◆オナラブル・メンション(Honorable Mention)
 ◎“I Am Not Your Negro”(米・仏・ベルギー/95分) 監督:ラウル・ペック
 ジェームズ・ボールドウィンは、1979年に、最新作“Remember This House”についてエージェントに手紙を送っている、“Remember This House”は、ジェームズ・ボールドウィンの3人の友人、マーティン・ルーサー・キングやマルコムX、公民権活動家のメドガー・エヴァーズ(Medgar Evers:1925-1963)の人生と暗殺をたどったものだが、未完となり、30ページしか書かれていない。
 ジェームズ・ボールドウィンの遺言執行人は、遺された原稿をラウル・ペックに託した。ラウル・ペックは、ジェームズ・ボールドウィンの言葉を用いて、記憶されるべき3人の複雑な人生へと、われわれを導いてくれる。
 トロント国際映画祭2016 TIFF DOCS部門出品。ドキュメンタリー部門 観客賞受賞。
 ニューヨーク映画祭2016出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2016 長編ドキュメンタリー部門 観客賞受賞。
 シカゴ国際映画祭2016出品。観客賞受賞。
 フィラデルフィア映画祭2016出品。最優秀ドキュメンタリー賞、観客賞受賞。
 バージニア映画祭2016出品。
 AFIフェスト2016出品。
 ゴッサム・アワード2016 ドキュメンタリー賞受賞。
 ロサンゼルス映画批評家協会賞2016 ドキュメンタリー賞受賞。
 IDAアワード2016 脚本賞受賞。長編部門作品賞、ビデオソース部門ノミネート。
 サンフランシスコ映画批評家協会賞2016 ドキュメンタリー賞受賞。
 セントルイス映画批評家協会賞2016 ドキュメンタリー賞受賞。
 サウスイースタン映画批評家協会賞2016 ドキュメンタリー賞受賞。
 ブラック映画批評家協会賞2016 スペシャル・メンション受賞。
 シネマ・アイ・オナーズ2016 長編ドキュメンタリー賞、監督賞、編集賞、オリジナル作曲賞、観客賞ノミネート。
 米・監督組合賞(DGA)2017 ドキュメンタリー部門ノミネート。
 NAACP2017 ドキュメンタリー賞ノミネート。
 ブラック・リール・アワード2017 ドキュメンタリー賞ノミネート。
 ベルリン国際映画祭2017 パノラマ部門出品。エキュメニカル審査員賞 スペシャル・メンション、観客賞受賞。
 インディペンデント・スピリット・アワード2017 ドキュメンタリー賞ノミネート。
 ダブリン国際映画祭2017 ダブリン映画批評家協会賞2017 ドキュメンタリー賞受賞。
 米国アカデミー賞2017長編ドキュメンタリー賞ノミネート。
 ポートランド国際映画祭2017 ドキュメンタリー部門観客賞受賞。
 テッサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭2017 アムネスティ・インターナショナル賞受賞。


 【Depth of Fieldコンペティション部門】(Depth of Field Competition)

 ◆アーティスティック・ヴィジョン賞(Artistic Vision Award) NIS 10,000
 ◎“Fraud”(米/52分) 監督:Dean Fleischer-Camp
 父親と母親と2人の子どもがいて、郊外に家があり、新しいiPhoneもある。それは、1つのアメリカン・ドリームを具現しているようにも見える。ゲイリーとカイリーの夫妻は、そんな自分たち家族を撮影し、100時間以上にもなる映像をYouTubeにアップロードして世界に共有した。ドキュメンタリー作家のDean Fleischer-Campは、この無邪気なホームムービーを、ひとつの不埒なプロットに沿って再編集し、彼自身の映画を作り上げた。その結果、ひとつの家族の生活を超えた新しいストーリーラインが浮かび上がった。それは、現代アメリカを象徴するようなロードムービーであり、飽くなき消費を通して幸福を追求しするという、絶望的な空疎さをさらけ出したひどく厄介な物語である。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 サイドウォーク映画祭2016出品。
 ファンタスティック・フェスト2016出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2016出品。
 デンバー国際映画祭2016出品。
 AFIフェスト2016出品。
 ロッテルダム国際映画祭2017出品。
 クリーヴランド国際映画祭2017 ニュー・ディレクション・コンペティション部門出品。
 サラソータ映画祭2017 審査員特別賞受賞。

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 ◆オナラブル・メンション(Honorable Mention)
 ◎“The Challenge”(仏・伊・スイス/70分) 監督:ユーリ・アンカラーニ(Yuri Ancarani)
 鷹狩りに関するドキュメンタリー。鷹狩りは、40か国以上で歴史があり、中世貴族社会で流行し、現代ではアラブ社会に残っている。アラブ社会でも、今日、都会的なライフスタイルが取られているが、鷹狩りを続けるのは、砂漠との親密な関係を途切らさないためである。といっても一朝一夕に鷹狩りが行なえるわけではない。それには伝統的な精神を身につけることが必要だ。本作では、カタールでの鷹狩りのトーナメントに向けて訓練を重ねていく鷹匠の姿を追う。
 ロカルノ国際映画祭2016 フィルムメイカーズ・オブ・ザ・プレゼント部門出品。審査員特別賞受賞。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 トリノ映画祭2016出品。
 マル・デル・プラタ国際映画祭2016出品。
 ドバイ国際映画祭2016出品。
 アンジェ映画祭2017出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2017出品。
 True/False映画祭2017出品。
 テッサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 SXSW映画祭2017出品。
 CPH:DOX 2017出品。
 ウィスコンシン映画祭2017出品。
 サラソータ映画祭2017出品。
 サンフランシスコ国際映画祭2017ゴールデンゲート 長編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 インディーリスボア/リスボン国際インディペンデント映画祭2017出品。

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 【学生コンペティション部門】(The Ruti Gottesman Memorial Student Film Competition)

 ◆第1席(First Prize) NIS 10,000
 ◎“Turn Over the Stones”(イスラエル/30分) 監督:Nir Dvortchin

 ◆第2席(Second Prize) NIS 6,000
 ◎“Timor's Show”(イスラエル/30分) 監督:Tamara Mamon

 ◆第3席(Third Prize) NIS 4,000
 ◎“Like a Lotus Flower”(イスラエル/60分) 監督:Eliya Swarttz

 【その他の賞】

 ◆NEXT!賞/イノヴェイティヴ・プロジェクト賞(NEXT! Award for Innovative Projects)
 ◎“Help” 監督:Tal Ilan

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 *当ブログ記事

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年2月〜2017年9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_35.html

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