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zoom RSS ロバン・カンピヨについて調べてみました!

<<   作成日時 : 2017/05/27 08:35   >>

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 カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に、最新作“120 battements par minute(BPM (Beats Per Minute))”が選出されて、一躍注目を浴びることになった、ロバン・カンピヨ(Robin Campillo)について調べてみました。

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 【プロフィール】

 1962年8月16日、カサブランカから列車で40分くらいの距離にある大西洋岸の都市、モロッコのモハメディア(Mohammedia)で生まれた。

 プロヴァンス地方の古都エクス=アン=プロヴァンスで学んだ後、80年代にIDHECに進み、そこでローラン・カンテやジル・マルシャンと出会う。1986年にIDHECを卒業。

 1997年にローラン・カンテの“Les Sanguinaires”で編集技師としてデビューし、ローラン・カンテの『タイム・アウト』(2001)以降、脚本を手がけるようになり、2004年の『奇跡の朝』で監督デビューした。同作は、2012年にCanal+によってTVシリーズ化され、2015年にはアメリカでもTVシリーズ化された。

 ローラン・カンテのほとんどの作品で脚本と編集を手がける。2008年の『パリ20区、僕たちのクラス』はカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、セザール賞では脚色賞に輝いた。

 初監督作品『奇跡の朝』と第2作『イースタン・ボーイズ』(2012)は、ともにベネチア国際映画祭Orizzonti部門に選出され、後者は同部門最優秀作品賞を受賞。第3作の“120 battements par minute(BPM (Beats Per Minute))”(2017)は、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門出品に選出された。3作すべてで、監督と脚本と編集を手がけている。

 同世代の監督には、IDHEC卒業生のアルノー・デプレシャン(1960年生まれ)、パスカル・フェラン(1960年生まれ)、エリック・ロシャン(1961年生まれ)、オリヴィエ・デュカステル(1962年生まれ)、ドミニク・モル(1962年生まれ)、ギャスパー・ノエ(1963年生まれ)、セドリック・カーン(1966年生まれ)ら、さらにIDHEC卒ではないヤン・クーネン(1964年生まれ)、ルシール・アザリロヴィック(1961年生まれ)、FEMIS卒のフランソワ・オゾン(1967年生まれ)がいる。

 所属:VMA(映画監督も多く所属する、フランスのトップ・エージェント)

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 〈フィルモグラフィー〉

 【1983年】

 ・“Le fils universel” [短編/16mm・白黒] 製作:IDHEC/フランス国立視聴覚研究所(INA) [監督]

 【1984年】

 ・“Gilles de Rais, comédie” [短編/16mm・白黒] 製作:IDHEC/INA [監督]

 【1985年】

 ・“Ecole de l'abandon” [短編/16mm・白黒] 製作:IDHEC/INA [監督]

 【1986年】

 ・“Le fils universel” [短編/16mm・白黒] 製作:IDHEC/INA [監督]

 【1996年】

 ・“Le Corps et Ses Atteintes”(32分) [監督]
 ルーヴル美術館に関するTVドキュメンタリー。

 【1997年】

 ・“Les Sanguinaires”(仏) 監督:ローラン・カンテ [編集]
 ハル・ハートリーの『ブック・オブ・ライフ』、ツァイ・ミンリャンの『Hole』、ウォルター・サレス&ダニエラ・トマスの『リオ、ミレニアム』、アラン・ベルリネールの“Le Mur”などと同じく、ミレニアムをテーマにしたシリーズ“2000 vu par …”シリーズの1編。
 脚本は、ローラン・カンテとジル・マルシャン。
 ロバン・カンピヨは、編集技師としてこの作品でデビューしていて、この作品以降、『セブン・デイ・イン・ハバナ』以外のすべてのローラン・カンテ作品に参加している。“Les Sanguinaires”と『ヒューマンリソース』と“Retour à Ithaque(Return to Ithaca)”は、編集のみだが、そのほかは共同脚本としてローラン・カンテ作品に参加している(ローラン・カンテ自身は『セブン・デイ・イン・ハバナ』を含むすべての脚本を手がけている)。編集技師としては、『セブン・デイ・イン・ハバナ』と“L'atelier(The Workshop)”以外のすべてのローラン・カンテ作品を手がけている。
 ジル・マルシャンは、“Les Sanguinaires”と『ヒューマンリソース』、初監督長編の『誰がバンビを殺したの?』、ロバン・カンピヨの第2回監督作品『イースタン・ボーイズ』の脚本に参加している。
 カロリーヌ・ベンジョとキャロル・スコッタ、シモン・アルナルの3人は、フランスの映画会社Haut et Cout(1992年設立)のプロデューサーで、『フォックスファイア 少女たちの告白』までのすべてのローラン・カンテ作品、および、『誰がバンビを殺したの?』『奇跡の朝』のプロデュースを手がけている。カロリーヌ・ベンジョにとっては、この作品が初プロデュース作品。

 【1998年】

 【1999年】

 ・『ヒューマンリソース』“Ressources humaines(Human Resources)”(仏・英) 監督:ローラン・カンテ [編集]
 脚本は、ローラン・カンテとジル・マルシャン。
 “Les Sanguinaires”は、「TV映画」という扱いなので、『ヒューマンリソース』がローラン・カンテの第1回監督長編とみなされる。
 ローラン・カンテは、この作品でサンセバスチャン国際映画祭1999 新人監督賞、テッサロニキ国際映画祭1999 脚本賞、ルイ・デリュック賞1999 第1回作品賞、ヨーロッパ映画賞1999ディスカバリー賞、セザール賞2000初監督作品賞受賞。
 日本ではシネフィル・イマジカで放映。

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 【2000年】

 【2001年】

 ・『タイム・アウト』“L'emploi du temps(Time Out)”(仏) 監督:ローラン・カンテ [脚本・編集]
 出演:オーレリアン・ルコワン(Aurélien Recoing)、カリン・ヴィアール(Karin Viard)、セルジュ・リヴロゼ(Serge Livrozet)、Jean-Pierre Mangeot、Monique Mangeot、Nicolas Kalsch、Marie Cantet、Félix Cantet
 物語:顧問コンサルタントをしていたヴァンサンは、会社から解雇されるが、それを家族や友人に打ち明けることができない。会社で仕事をしているフリをしてでかけるが、実は車で時間をつぶしたり、オフィス・ビルで他人が働いているのを覗き見しているだけ。やがてお金がなくなり、「国連に新しい仕事を見つけたが、手持ちの金がない」などと嘘をついて友人にお金を借りたりするようになる。嘘が嘘を呼び、次第にヴァンサンはのっぴきならない状況に追い込まれていく……。
 18年もの間、自分のことをエリート医師であると詐称し、それがバレて追い詰められると家族を惨殺するという凶行に及んだジャン=クロード・ロマンの事件をベースにしている。
 ベネチア国際映画祭2001 Cinema del Presente部門出品。ドン・キホーテ賞受賞。
 ヨーロッパ映画賞2001脚本賞ノミネート。
 インディペンデント・スピリット・アワード2003 最優秀外国映画賞ノミネート。
 日本ではシネフィル・イマジカで放映。
 ロバン・カンピヨは、この作品で初めて脚本に参加し、初めて映画賞にノミネートされた。

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 【2002年】

 【2003年】

 ・『誰がバンビを殺したの?』(DVD題『サイレント・ホスピタル』)“Qui a tué Bambi?(Who Killed Bambi?)”(仏) 監督:ジル・マルシャン [編集]
 ジル・マルシャンの初監督長編。
 日本ではフランス映画祭2003で上映された。

 【2004年】

 ・『奇跡の朝』(DVD題『ウェイクアップ・デッドマン 〜奇跡の朝〜』)“Les Revenants(The Returned)”(仏) 監督:ロバン・カンピヨ [監督・脚本・編集]
 出演:ジェラルディーヌ・ペラス、ジョナサン・ザッカイ、フレデリック・ピエロ、ヴィクトール・ガリヴィエ、カトリーヌ・サミー、ジャメル・バレク、マリー・マテロン
 物語:フランス。ある朝、ある町で、大勢の人々の群れが目撃される。市が調べたところ、過去10年以内に死んで埋葬された人々が、生前そのままの姿で蘇ったのだと判明する。総勢13000人。蘇った人々は、体温がやや低いのと、反応が鈍いのを除けば、ほとんど生前と変わらない。現実問題として、社会的にどういう風に受け入れればいいのか判断がつかず、混乱が生じ、一方で、蘇った人々の身内もすぐには彼らを受け入れることができない。その中には、市長や市議会のスタッフのラシェル、イシャム夫妻もいる。彼らは、それぞれ、亡くなったはずの妻マルタ、恋人のマチュー、幼い息子と再会する。蘇った人々は、徐々に受け入れられていくが、受け入れる側の苦悩は解消されず、また、蘇った人々の奇行も目につくようになる……。
 ベネチア国際映画祭2004 Orizzonti部門出品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2004出品。
 ファンタスポルト2005 監督賞受賞。
 テッサロニキ国際映画祭2005出品。
 マル・デル・プラタ国際映画祭2005 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 日本では2006年3月に『they came back(仮題)』というタイトルでフランス映画祭で上映されたのち、バップ&ロングライドによって劇場公開された。
 設定やストーリーラインが、2003年に公開された『黄泉がえり』(監督:塩田明彦、原作:『クロノス・ジョウンターの伝説』(1999年刊。映画化時に『黄泉がえり』と改題))に似ていると話題になった。
 ロバン・カンピヨは、インタビューで、ジョージ・A・ロメロからドン・シーゲルの『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』までを参考にしたといい、別のインタビューでは、トリュフォーの『華氏451』や、〈アラン・レネの『ミュリエル』に見られるようなアルジェリア戦争当時のフランスの地方都市の雰囲気〉にも言及している。(Wikipediaフランス語版)
 のちに、Canal+が、この作品のTVシリーズ化を提案し、Haut et CoutとCanal+で、2012年にシーズン1(全8話)、2015年にシーズン2(全8話)が製作された。さらに、2015年にはアメリカでもTVシリーズ化された(全10話)。TVシリーズには、ロバン・カンピヨは関わっていない。

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 【2005年】

 ・『南へ向かう女たち』“Vers le sud(Heading South)”(仏・カナダ) 監督:ローラン・カンテ [脚本・編集]
 出演:シャーロット・ランプリング、カレン・ヤング、ルイーズ・ポルタル(Louise Portal)、Ménothy Cesar、Lys Ambroise 、Jackenson Pierre Olmo Diaz、Wilfried Paul
 原作:ダニー・ラファリエール(Dany Laferrière) “La chair du maître and short stories”
 物語:1970年代後半。ボストンでフランス文学を教えるエレン、満たされない主婦であるブレンダ、性的なフラストレーションをかかえているスーという40代〜50代の北米の女性3人がハイチに旅行する。彼らの目的は、ここハイチで日ごろの鬱憤を解消することで、わずかなお金で地元の青年と楽しめることに喜びを見出していた。しかし、彼らは、すぐ近くに貧困があり、ハイチが独裁者ベベ・ドクに支配されているということを全く認識していなかった……。
 ベネチア国際映画祭2005コンペティション部門出品。'CinemAvvenire' Award、マルチェロ・マストロヤンニ賞(Ménothy Cesar)受賞。
 日本ではシネフィル・イマジカで放映。

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 【2006年】

 【2007年】

 【2008年】

 ・『パリ20区、僕たちのクラス』“Entre les murs(The Class)”(仏) 監督:ローラン・カンテ [脚本・編集]
 物語:「始業ベルが鳴ってから、着席するまで15分間。注意されるまで、帽子は脱がない。教師のちょっとした言い間違いは嬉々として指摘する──そんな“問題あり”の生徒たちに囲まれて、この中学校に来て4年目になる国語教師フランソワの新学年が始まった。
24人の生徒たちは、出身国も生い立ちも将来の夢も異なる。フランソワは、自分のクラスの24人の生徒たちに、正しく美しいフランス語を教えようとしていた。しかし、スラングに慣れた生徒たちは、反発する。国語とは生きるための言葉を学ぶこと。それは他人とのコミュニケーションを学び、社会で生き抜く手段を身につけることでもある。
言葉の力を教えたい教師フランソワにとって、生徒たちとの何気ない対話の一つ一つが授業であり、真剣勝負だ。フランソワはどの生徒にも真正面に向き合おうとして、悩み、葛藤する。一方、多感な24人の生徒たちは、率直な言葉、弾けるような笑い、抑えられない怒りでフランソワに応じる。1年間で、さまざまな個性の子供たちが混じり合うようにして何を学ぶのだろうか。」(公式サイト)
 フランソワ・ベゴドー自身の経験に基づいて書かれた、同名の小説の映画化(ベゴドーとしては3番目の小説。2006年刊)。経済的に恵まれない地域に設けられたパリの教育優先校(ZEP)が舞台で、フランソワ=ドルト校に通う生徒からオーディションで24人を選んで、出演者とした。原作者フランソワ・ベゴドー自身が主役の教師役を務めた。原題は「壁の間」という意味で、転じて「教室」を指す。
 カンヌ国際映画祭2008 コンペティション部門出品。パルムドール受賞。
 ヨーロッパ映画賞2008 作品賞、監督賞ノミネート。
 ルイ・デリュック賞2008ノミネート。
 リュミエール賞2009 作品賞、観客賞受賞。監督賞、脚本賞ノミネート。
 エトワール賞2009 作品賞受賞。監督賞、脚本賞、配給会社賞(Haut et Court)ノミネート。
 セザール賞2009 脚色賞受賞。作品賞、監督賞、編集賞、音響賞ノミネート。
 インディペンデント・スピリット・アワード2009 外国語映画賞受賞。
 米国アカデミー賞2009 外国語映画賞ノミネート。
 GOPO賞2009 ヨーロッパ映画賞ノミネート。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2009 EU映画賞ノミネート。
 ナストロ・ダルジェント賞2009 ヨーロッパ映画賞ノミネート。
 ゴヤ賞2010 ヨーロッパ映画賞ノミネート。
 デンマーク・アカデミー賞2010 非アメリカ映画賞ノミネート。
 デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞)2010 非アメリカ映画賞ノミネート。
 日本では、東京テアトルによって劇場公開された。

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 【2009年】

 【2010年】

 【2011年】

 【2012年】

 ・『フォックスファイア 少女たちの告白』“Foxfire, confessions d'un gang de filles(Foxfire)”(仏・カナダ) 監督:ローラン・カンテ [脚本・編集]
 出演:レイヴン・アダムソン、ケイティー・コセニ、マデラン・ビッソン、ペイジ・モイルズ、クレア・マゼロール
 物語:「1955年ニューヨーク郊外にある小さな町。社会では未だ女性が差別されることも多かった頃、女子高生レッグスは、そんな世の中に対し強い嫌悪感を抱いていた。彼女は、マディ、リタ、ラナら4人の級友を率いて、理不尽な男性社会への反逆を開始する。それぞれに狐のタトゥーを入れて結成された組織の名は“フォックスファイア(女狐)"。力を持った彼女らは、その行動をエスカレートさせ、次第に犯罪へと手を染めてゆく。挙げ句、ついには警察に逮捕されてしまうが、主犯格のレッグスは、さらに大胆な犯罪を計画していた…。」(Amazon)
 アンジェリーナ・ジョリーも出演している、ジョイス・キャロル・オーツ原作『フォックスファイア』の映画(1996/日本未公開)の2度目の映画化。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2012 オフィシャル・セレクション出品。女優賞/シルバー・シェル賞(Katie Coseni)受賞。
 イスタンブール国際映画祭2013 インターナショナル・ゴールデン・チューリップ・コンペティション出品。
 ローラン・カンテやロバン・カンピヨらが、Haut et Coutの3人カロリーヌ・ベンジョとキャロル・スコッタ、シモン・アルナルと組んで制作した最後の作品。(次の“Retour à Ithaque(Return to Ithaca)”でもHaut et Coutは共同製作として入るが、3人のプロデューサーは直接的には関わっていない。)
 日本ではWOWOWで放映。

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 ・『リターンド/RETURNED』“Les Revenants(The Returned)”(仏) 演出:ファブリス・ゴベール 〈TVシリーズ〉 [オリジナル版脚本]
 出演:アンヌ・コンシニ、フレデリック・ピエロ、ヤラ・ピラーツ、ジェナ・ティアム、ジャン=フランソワ・シヴァディエ、ピエール・ペリエ、クロティルド・エスム、ブリューヌ・マルタン、サミール・ゲスミ、セリーヌ・サレット、スワン・ナンボタン、アリックス・ポワソン、グレゴリー・ガドゥボワ、ギョーム・グイ、アナ・ジラルド、レティシア・ド・フォンベル
 物語:「フランス山間部の静かな田舎町で突如、亡くなったはずの人々が蘇ってくる現象が次々と起こる。彼らは亡くなった当時の年齢と容姿で、記憶も当時のまま、死んだ記憶だ
けを失い蘇ってくるのだった。自動車事故で亡くなった女子高生のカミーユ、結婚式の朝に自殺した新郎のシモン強盗犯によって殺害された少年のビクトル、そして連続殺人犯のセルジュ・・・。蘇った彼らには共通する特徴は一切無い。戸惑いながらも、戻ってきた彼らを必死で受け入れようとする家族は、受け入れきれない現実に苦悩し葛藤し、蘇った本人たちも、また同様に自分の存在について苦悩していた。一方、町では様々な異常現象が起き始める。停電が繰り返し起き、ダム貯水量が大幅に減り、教会の尖塔には動物の死骸が横たわる・・・。これらの奇妙な現象と、蘇った人たちとの関係とは・・・。」(アミューズソフト)
 『奇跡の朝』のTVシリーズ化作品。全8話(全434分)
 TVシリーズ化が決定してから、脚本家探しが難航し、最終的に、いくつかの要素はオリジナルの通りだが、そのほかの要素は切り捨てられることになった。2010年にファブリス・ゴベールの初監督長編“Simon Werner a disparu...”を観たプロデューサーが、彼に演出を任せることに決定した。
 IMDbでは、ロバン・カンピヨが6エピソードの脚本を手がけていることになっているが、AllocineやWikipediaではそうした事実は確認できない。また、フランス語版Wikipediaには共同脚本としてセリーヌ・シアマの名前が挙がっているが、それは初期のバージョンらしく、最終的には降板することになったらしい。
 日本では、2016年にDVDリリース、および、衛星劇場等で放映。

 ・『イースタン・ボーイズ』“Eastern Boys”(仏) 監督:ロバン・カンピヨ [監督・脚本・編集]
 出演:オリヴィエ・ラブルダン、キリル・エメリャノフ
 物語:ロシアやルーマニアやチェチェンからやってきた少年たちがパリの北駅をうろついている。最も年上でも25歳にはなっていないと思われるが、年齢は問題ではない。彼らは男娼なのかもしれないが、それを確かめる術がない。ある午後、50代後半の目立たない男ミュラーが、ひとりの少年マレクに声をかける。マレクは、次の日にミュラーに会いに彼の家に行くと約束する。そして当日、ミュラーの家のドアベルが鳴るが、ミュラーはこれが罠だとは思ってもみなかった……。
 製作はLes Films de Pierre。
 ベネチア国際映画祭2013 Orizzonti部門出品。最優秀作品賞受賞。
 トロント国際映画祭2013 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 BFIロンドン映画祭2013 DARE部門出品。
 ストックホルム映画祭2013 コンペティション部門出品。
 サンタバーバラ国際映画祭2014 インターナショナル長編コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2014 No Limit部門出品。
 ルイ・デリュック賞2014ノミネート。
 セザール賞2015 作品賞、監督賞、有望若手男優賞(キリル・エメリャノフ)ノミネート。
 マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル2015にて配信。

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 【2013年】

 【2014年】

 ・“Retour à Ithaque(Return to Ithaca)”(仏・ベルギー) 監督:ローラン・カンテ [編集]
 物語:ハバナを見渡す高台。5人の仲間が集まって、亡命先のマドリッドから16年ぶりに帰ってきたアマデオを祝福する。日没から夜明けまで、彼らは語り合う。若さについて、彼らが作っていたグループについて、将来は叶うと信じていた信念について、そして幻滅について……。
 製作は、『セブン・デイ・イン・ハバナ』に続きFull House。共同製作としてOrange StudioとHaut et Court。
 ベネチア国際映画祭2014 ベネチア・デイズ部門出品。Venezia Classici Award受賞。
 トロント国際映画祭2014 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2014 パールズ部門出品。
 釜山国際映画祭2014 ワールド・シネマ部門出品。
 サンパウロ国際映画祭2014 批評家賞オナラブル・メンション受賞。
 アブダビ国際映画祭2014出品。

 【2015年】

 ・『ラスト・ボディガード』“Maryland(Disorder)”(仏・ベルギー) 監督:アリス・ウィンクール(Alice Winocour) [スクリプト コンサルタント]
 出演:マティアス・スーナールツ、ダイアン・クルーガー、ポール・アミ、サイード・エルーギ=ドゥモンサン、ペルシー・ケンプ
 物語:ヴァンサンは、フランス特殊部隊の元兵士で、アフガニスタンから帰ってきた後、PTSDに苦しんでいた。そんな彼が、「Maryland」というリッチなヴィラに住むレバノン人ビジネスマン、ジェシーの妻ドゥニの警護に雇われる。仕事を始めてすぐ彼は、ドゥニに奇妙な魅力を感じる。その一方で、ヴァンサンは、次第にパラノイアに陥りそうになる……。
 カンヌ国際映画祭2015 ある視点部門出品。
 トロント国際映画祭2015 GALAS部門出品。
 AFIフェスト2015 審査員特別賞監督賞受賞。
 リュミエール賞2016 音楽賞ノミネート(ミカ・レヴィ)。
 日本ではWOWOWにて放映。

 ・“Suite Armoricaine”(仏) 監督:パスカル・ブルトン(Pascale Breton) [スクリプト コンサルタント]
 ロカルノ国際映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。国際批評家連盟賞、Swiss Critics Boccalino Award受賞。
 「フィルム・コメント」誌が選ぶベスト・フィルム・オブ・ザ・イヤー2016 最優秀劇場未公開作品 第18位。

 ・『ザ・リターン』“The Returned”(米) 〈TV作品〉 [オリジナル版脚本]
 出演:ケヴィン・アレハンドロ、アグネス・ブルックナー、インディラ・エネンガ、サンドリーヌ・ホルト、ソフィー・ロウ、マーク・ペルグリノ、ジェレミー・シスト、マット・ヴァイロ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、タンディ・ライト
 物語:「悲劇的事故で死んだと思われた人間が何年もの後、1人また1人と帰ってくる。不気味な出来事が静かな町を襲い、過去が暴かれていく。戦慄ドラマ・シリーズ。」(Netflix)
 『奇跡の朝』のTVシリーズ化作品『リターンド/RETURNED』のアメリカ版TV作品。全10話。
 Haut et CourtとA&E NetworkとFremantle Media North Americaが製作を手がけ、A&E Networkがアメリカ国内、Fremantle Media North Americaがアメリカ以外の配給を行なう。
 IMDbでは、ロバン・カンピヨが10エピソードの脚本を手がけていることになっているが、オリジナル版の脚本を手がけているという意味なのか、他の情報源からの裏づけは取れない。第2話の演出をヴィンチェンゾ・ナタリが手がけている。
 日本では、2015年にNetflixによって配信された。

 ・“Les Revenants(The Returned) シーズン2”(仏) 演出:ファブリス・ゴベール 〈TVシリーズ〉 [オリジナル版脚本]
 全8話。
 日本未紹介。

 【2016年】

 ・“Planetarium”(仏・ベルギー) 監督:レベッカ・ズロトヴスキ [脚本]
 出演:ナタリー・ポートマン、リリー=ローズ・デップ(Lily-Rose Depp)、Rosa Bursztein、ルイ・ガレル
 物語:1930年代後半。ローラとケイトの姉妹は、幽霊と話ができる超能力を持ち、ヨーロッパを旅して、パリに来ている。彼らは、影響力のある映画プロデューサー、アンドレと出会う。彼は、ヴィジュアル本位の作品と話題性の強い作品を等分に製作して、フランスで最大のスタジオを経営していた。彼が、会社の危機を乗り越えてくることができたのは、アメリカの技術からインスピレーションを得ているところが多かった。アンドレは、懐疑主義と興味本位から、若い女の子たちと交霊会を行なう。ローラとケイトが参加した交霊会で、アンドレを大きなショックを受け、野心的なテストを行なうために、彼らと年間契約を結ぶ。彼は、映画が生き残るためには、何か大がかりで、人々を驚かすようなことが必要だと考えていた。世界初の本物のオバケ映画を作ろう。アンドレはそう言っていたが、ローラは、彼が何かもっと別の理由で2人を雇ったことに気づいていた。3人は、次第に曖昧になっていく絆で結ばれた奇妙な家族のようになる。
 ベネチア国際映画祭2016 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 トロント国際映画祭2016 GALAS部門出品。
 BFIロンドン映画祭2016 Dare部門出品。
 リュミエール賞2017 音楽賞ノミネート。
 セザール賞2017 美術賞ノミネート。

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 【2017年】

 ・“120 battements par minute(BPM (Beats Per Minute))”(仏) 監督:ロバン・カンピヨ [監督・脚本・編集]
 出演:アデル・エネル、Arnaud Valois、Antoine Reinartz、イヴ・ヘック(Yves Heck)、Emmanuel Ménard、François Rabette
 物語:80年代に数多くの犠牲者を出した後、90年代になっても、年に6000件も新たにHIV/AIDSの感染者が出ているのにも拘らず、フランスのミッテラン政権は、HIV/AIDSに対して有効な対策を講じず、製薬会社も治療法の開発を急ごうとはしていなかった。感染者の数は、イギリスやドイツの2倍にも上っているというのにだ。ACT UPは、こうした状況に対して、過激で、実践的な抗議活動を行なっているグループで、監督のロバン・カンピヨ自身、かつてACT UPのメンバーのひとりだった。(ACT UPは、1987年にアメリカで設立され、2年後、パリにも誕生した。それぞれのブランチは自律的に活動している。)本作では、90年代初頭のACT UPの活動の最前線を、グループに加わったばかりの若いナタンの目を通して描く。ある日、ACT UPのメンバーは、ゲリラ的に高校を訪問して、生徒にコンドームを配り、セーフ・セックスのプロモーションを行なう。また、血友病に感染しているマルコは、大手製薬会社のラボに侵入して、フェイクの血をばらまいた。マルコの母エレーヌもメンバーのひとりで、病院で息子が輸血によって感染したことを知って憤慨し、グループの活動に加わった。一方で、メンバーのひとり、ジェレミーが、急速に症状を悪化させていく様子も描かれる。ナタンは、ラディカルで戦闘的なショーンに惹かれていく(HIVネガティヴのナタンとHIVポジティヴのショーンのセックスも描かれる)が、ショーンもまたゆっくりと病状が進行していっていることを自覚し、次第に孤独になっていく……。政治とパッションと喪失の物語。
 90年代末にACT UP パリの会長を務めたPhilippe Mangeotも脚本に協力している。
 製作はLes Films de Pierre。
 日本では、ファントム・フィルムが買い付けた模様。

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 ・“L'atelier(The Workshop)”(仏) 監督:ローラン・カンテ [脚本]
 出演:マリナ・フォイス(Marina Foïs)、Matthieu Lucci
 物語:夏、ラシロタ。アントワーヌは、ライティングのワークションプに参加する。そこでは、数人の若者が、広く尊敬されている小説家オリヴィアの指導を受けながら、ノワール小説を書いていた。書くことは、彼らに、町の過去の産業や25年前に閉鎖された造船所に目を向けさせることになった。だが、アントワーヌは違った。ノスタルジーに興味はなく、むしろ現代世界の不安の方に強く引き寄せられ、グループやオリヴィアに反発を感じた。オリヴィアは、そんなアントワーヌの暴力的な性格に触れて、驚きもしたが、同時に惹きつけられもしていた……。
 製作はArchipel 35。
 カンヌ国際映画祭2017 ある視点部門出品。

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 【特徴】

 ・IDHEC(フランス高等映画学院)がFEMIS(フランス高等映画学院)に再編される前の、末期の入学生(FEMISは、1986年に設立され、1988年にIDHECのすべてのスタッフが編入された)にあたり、ローラン・カンテ、ジル・マルシャンらとともに、FEMISの後輩たち(フランソワ・オゾンとマリナ・ドゥ・ヴァンなど)と同じような、同窓生・同級生らで役割を分担して協力し合って作品を制作するスタイルで、キャリアをスタートさせている。

 ・それぞれにタイプが異なるこれまでの監督作品3作品と、共同脚本を手がけているローラン・カンテ作品との共通項は見出しにくく、ローラン・カンテ作品では一緒に脚本を手がけるローラン・カンテのカラーが強い(社会問題を背景にしていて、ドキュメンタリー的色合いが濃い。実話を基づく作品も多い。非職業俳優を起用することも多い)らしいことがわかる。

 ・複数の登場人物を主人公とする物語を得意とする。

 ・マージナルな登場人物を中心に据えた物語、あるいは、そうした状況や疎外感がストーリーをドライブさせるような作品が多い。

 ・これまでの監督作品3作は、すべてジャンヌ・ラポワリーが撮影を手がけている。

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 2017年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門は、長らくパートナーだった映画会社Haut et Coutがハンドリングしている“The Killing of a Sacred Deer”と『光』があり、また、後輩に当たるスター監督(であり、しかも人気俳優を憶することなく起用するスタイルの)フランソワ・オゾンは“L'Amant Double”を出品していて、当事者同士は、けっこう意識し合っていたかもしれませんね。

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 *参考
 ・Les inRocks(Haut et Coutについて):http://www.lesinrocks.com/2002/07/17/cinema/actualite-cinema/carole-scotta-et-caroline-benjo-bien-vu-11113592/

 ・IDHECに関するWikipedia:https://fr.wikipedia.org/wiki/Institut_des_hautes_%C3%A9tudes_cin%C3%A9matographiques

 ・VMA:http://www.vma.fr/fiche.cfm/180667_robin-campillo

 *当ブログ記事

 ・ローラン・カンテ監督について調べてみました!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200806/article_1.html

 ・FEMIS(フランス国立映画学校)短編集@ユーロスペース:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200703/article_28.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年2月〜2017年9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_35.html

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