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zoom RSS 【注目】 シルバークレーン賞(リトアニア・ナショナル映画賞)2017 ノミネーション! 

<<   作成日時 : 2017/05/12 00:11   >>

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 リトアニア・ナショナル映画賞、第10回シルバークレーン賞(Sidabrinė Gervė:銀の鶴賞)のノミネーションが発表になりました。(5月4日)

 リトアニア映画と言っても、日本ではEUフィルムデーズで毎年1本上映されるかされないかくらいしか紹介されませんが、国内的にはどうも2000年に入ってから、活気づいてきているようで、2006年(度)に米国アカデミー賞外国語映画賞に初めて作品を出品して以降、出品することが当たり前になってきて、これまで9回出品していて、2008年にはリトアニア・ナショナル映画賞であるシルバークレーン賞も創設されています。

 リトアニアを代表する監督も、現時点では、ジョナス・メカスやシャルナス・バルタスくらいで、具体的には、そんなにまだいろんな作品がでてきているという段階でもありませんが、2013年には、“The Gambler”が、リトアニア映画として初めて、サンセバスチャン国際映画祭にエントリーされ、2015年には“The Summer of Sangaile(Sangailes Vasara)”がサンダンス映画祭で監督賞を受賞し、“Ramybė Mūsų Sapnuose(Peace to Us in Our Dreams)”がカンヌ国際映画祭監督週間で上映されたりしています。また、ヴロツワフやクラクフ、2016年のトランシルヴァニアなどで、リトアニア映画が多数上映されたり、特集が組まれたりもしています。リトアニア映画界にちょっとしたムーブメントが起こっていて、それが世界中で気づかれつつあるのは確かなようです。

 シルバークレーン賞に関していうと、映画賞としてはまだまだ安定はしていないようで、部門ごとのノミネート数も一定しておらず、部門自体もようやく形が整ってきつつあるというところです。2014年より、編集賞と美術賞が新設されていますが、脚本賞は、あったりなかったりで、前回は、主演男優賞と主演女優賞が1部門にまとめられてしまっていたりします。

 今年のノミネーションは、以下の通りです。

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 ◆作品賞(Metų Geriausias Ilgametražis Vaidybinis Kino Filmas)
 ・“Šventasis(The Saint)”(リトアニア・ポーランド) 監督:Andrius Blaževičius
 ・『いつまでも一緒に』“Amžinai kartu(Together For Ever)”(リトアニア・ルーマニア) 監督:リナ・ルジーテ(Lina Lužytė)
 ・“Senekos diena(Seneca’s Day)”(ラトヴィア・エストニア・リトアニア) 監督:Kristijonas Vildžiūnas
 ・“Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)”(リトアニア) 監督:Donatas Ulvydas

 ◆監督賞(Metų Geriausias Režisieriaus Darbas)
 ・Andrius Blaževičius “Šventasis(The Saint)”
 ・リナ・ルジーテ(Lina Lužytė) 『いつまでも一緒に』“Amžinai kartu(Together For Ever)”
 ・Audrius Stonys “Moteris ir ledynas(Woman and the Glacier)”(リトアニア・エストニア)
 ・Kristijonas Vildžiūnas “Senekos diena(Seneca’s Day)”
 ・エミリス・ヴェリビス(Emilis Vėlyvis) “Zero III(Zero3)”(リトアニア)

 ◆主演男優賞(Metų Geriausias Aktoriaus Vaidmuo)
 ・Marius Repšys “Šventasis(The Saint)”
 ・ダイニウス・ガヴェノニス(Dainius Gavenonis) 『いつまでも一緒に』“Amžinai kartu(Together For Ever)”
 ・Darius Gumauskas “Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)”

 Marius Repšysは、ヴィリニュス国際映画祭2017 男優賞(&年間最優秀男優賞)受賞。

 ◆主演女優賞(Metų Geriausias Aktorės Vaidmuo)
 ・Gabija Jaraminaitė 『いつまでも一緒に』“Amžinai kartu(Together For Ever)”
 ・Indrė Patkauskaitė “Šventasis(The Saint)“
 ・Elžbieta Latėnaitė “Senekos diena(Seneca’s Day)”
 ・イェヴァ・アンドレイェヴァイテ(Ieva Andrejevaitė) “Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)”

 Gabija Jaraminaitėは、ヴィリニュス国際映画祭2017 年間最優秀女優賞受賞。

 ◆助演男優賞(Metų Geriausias Antraplanio Aktoriaus Vaidmuo)
 ・ダリウス・メスカウスカス(Darius Meškauskas) “Budėjimas(Watchkeeping)”(リトアニア・ベルギー)(監督:Karolis Kaupinis) [短編]
 ・Valentinas Krulikovskis “Šventasis(The Saint)”
 ・Giedrius Savickas 『いつまでも一緒に』“Amžinai kartu(Together For Ever)”
 ・Tauras Čizas “Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)”

 ◆助演女優賞(Metų Geriausias Antraplanis Aktorės Vaidmuo)
 ・Rasa Samuolytė 『いつまでも一緒に』“Amžinai kartu(Together For Ever)”
 ・Severija Janušauskaitė “Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)”
 ・Gelminė Glemžaitė “Šventasis(The Saint)“

 ◆オリジナル脚本賞(Metų Geriausias Scenarijus)
 ・Andrius Blaževičius、Marija Kavtaradzė、Teklė Kavtaradzė “Šventasis(The Saint)“
 ・リナ・ルジーテ(Lina Lužytė) 『いつまでも一緒に』“Amžinai kartu(Together For Ever)”
 ・ヨナス・バニス(Jonas Banys) “Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)”

 ◆撮影賞(Metų Geriausias Operatoriaus Darbas)
 ・Linas Dabriška “Šventasis(The Saint)”
 ・Audrius Kemežys “Moteris ir ledynas(Woman and the Glacier)”
 ・オレグ・ムトゥ(Oleg Mutu) “Amžinai kartu(Together For Ever )“
 ・フェリクサス・アブルカウスカス(Feliksas Abrukauskas) “Kartą Rytų Europoje(Eastern Business)”(ルーマニア・リトアニア・モルドヴァ)(監督:Igor Cobileanski)

 ◆編集賞(Metų geriausias montažo režisieriaus darbas)
 ・Danielius Kokanauskas “Apsimetėliai(Pretenders)”(エストニア・ラトヴィア・リトアニア)(監督:Vallo Toomla)
 ・Silvija Vilkaitė “Šventasis(The Saint)”
 ・Domas Petronis、Gintarė Sokelytė “Nuo Lietuvos nepabėgsi(You Can’t Escape Lithuania )”(リトアニア)(監督:Romas Zabarauskas)
 ・エミリス・ヴェリビス(Emilis Vėlyvis)、Paulius Zavadskis “Zero III(Zero3)“

 ◆美術監督賞(Metų Geriausias Dailininko Darbas)
 ・Galius Kličius “Senekos diena(Seneca’s Day)”
 ・Aurimas Akšys “Šventasis(The Saint)”
 ・Sigita Šimkūnaitė “Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)“

 ◆作曲家賞(Metų Geriausias Kompozitoriaus Darbas)
 ・Jonas Jurkūnas “Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)”
 ・Denis Zujev “Fusedmarc“、Eglė Sirvydytė、Jurga Šeduikytė “Mixtape Club” “Kaukai(Running Lights)”(リトアニア)(監督:Gediminas Šiaulys) [短編]
 ・Vytautas Rasimavičius “8 minutės(8 Minutes)”(リトアニア)(監督:Dovilė Šarutytė) [短編]
 ・Luke Jurevičius “Virsmas(Junction)”(カナダ・リトアニア・オーストラリア)(監督:Nathan Jurevičius) [短編]
 ・Alternatyvaus roko grupė “Šiaurės kryptis” “Senekos diena(Seneca’s Day)“

 ◆短編実写映画賞(Metų Geriausias Trumpametražis Vaidybinis Kino Filmas)
 ・“Budėjimas(Watchkeeping)”(リトアニア・ベルギー) 監督:Karolis Kaupinis
 ・“8 minutės(8 Minutes)”(リトアニア) 監督:Dovilė Šarutytė
 ・“Motinos dienas(The Mother’s Day)”(リトアニア) 監督:Kamilė Milašiūtė

 ◆ドキュメンタリー賞(Metų Geriausias Ilgametražis Dokumentinis Kino Filmas)
 ・“Moteris ir ledynas(Woman and the Glacier)”(リトアニア・エストニア) 監督:Audrius Stonys
 ・“Ateljė: Rojaus drabužiai(Paradise Gowns)”(リトアニア) 監督:Albina Griniūtė
 ・“Seserys(The Sisters)”(リトアニア) 監督:Lilija Kopač

 ◆アニメーション賞(Metų Geriausias Animacinis Filmas)
 ・“Kaukai(Running Lights)”(リトアニア) 監督:Gediminas Šiaulys [短編]
 ・“Ne ožkoje laimė”(リトアニア) 監督:Ilja Bereznickas [短編?]
 ・“Po mirties, prieš pragarą(After Death, Before Hell)”(リトアニア) 監督:Tomas Ramanauskas [短編]
 ・“Pono Nakties laisvadienis(Mr Night Has A Day Off)”(リトアニア) 監督:Ignas Meilūnas [短編]
 ・“Virsmas(Junction)”(カナダ・リトアニア・オーストラリア) 監督:Nathan Jurevičius [短編]

 “Pono Nakties laisvadienis(Mr Night Has A Day Off)”は、Vimeoで視聴可。なかなかチャーミングな短編アニメーションでした。

 ◆プロフェッショナル賞(Metų geriausias profesinės meistrystės darbas)
 ・Živilė Gallegoir Donatas Ulvydas(プロデューサー) 長編作品“Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)”
 ・Uljana Kim(プロデューサー) エストニア・ラトヴィアとの共同製作作品“Apsimetėliai(Pretenders)”(監督:Vallo Toomla)、ラトヴィアとの共同製作作品“Pelenų sanatorija(Exiled)”(監督:Dāvis Sīmanis) 、長編リトアニア映画“Senekos diena(Seneca’s Day)”
 ・Marija Razgutė(プロデューサー) 短編作品“Budėjimas(Watchkeeping)”& “Motinos diena”、長編作品“Šventasis(The Saint)”
 ・Dagnė Vildžiūnaitė(プロデューサー) 長編作品『いつまでも一緒に』“Amžinai kartu(Together For Ever)”、ルーマニアとの共同製作作品“Kartą Rytų Europoje(Eastern Business)”

 ◆共同製作作品賞(Metų geriausias bendros gamybos kino filmas) [新設]
 ・“Apsimetėliai(Pretenders)” エストニア・リトアニア・ラトヴィア共同製作。プロデューサー:Uljana Kim。
 ・“Žmogus, kuris mokėjo 75 kalbas (The Man Who Knew 75 Languages)”(ノルウェー・ポーランド・リトアニア)(監督:Anne Magnussen、パヴェウ・デンブスキ(Pawel Debski)) ノルウェー・ポーランド・リトアニア共同製作。プロデューサー:Živilė Gallego。
 ・“Aš čia tik svečias(I'm not from here)”(チリ・リトアニア)(監督:Giedrė Žickytė、Maite Alberdi) チリ・リトアニア共同製作。監督・プロデューサー:Giedrė Žickytė

 ◆学生作品賞/銀の鶴の卵賞(Metų Geriausias Studento Darbas „Sidabrinės Gervės Kiaušinis”)
 ・“Kupranugaris”(リトアニア) 監督:Laurynas Bareiša(Lietuvos muzikos ir teatro akademija)
 ・“Šaknys karčios”(リトアニア) 監督:Domas Petronis(Lietuvos muzikos ir teatro akademija)
 ・“Kalnai kalnai”(リトアニア) 監督:Marija Stonytė(Lietuvos muzikos ir teatro akademija)
 ・“Sigis”(リトアニア) 監督:Tomas Gvozdas(Lietuvos muzikos ir teatro akademija)

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 2016年にリトアニアで製作された映画は、全部で43本あり、そのうち、長編フィクション作品が7本、短編フィクション作品が4本、長編ドキュメンタリーが6本、アニメーション作品が12本、学生作品が10本あった、と発表されています。

 長編フィクション作品7本のうち、5本が共同製作作品で、本映画賞では、これを無視することも除外することもせず、製作活動の成果として、新たな部門を設けることにし、一方で、短編ドキュメンタリーは3本しかエントリーがなかったということで、本年度は長編と短編が1つのカテゴリーにされています。

 総製作本数「43本」という数は、映画大国から見れば決して多くはありませんが、それでもその多くが国際映画祭で取り上げられて、それなりの評価を得ているところに、リトアニア映画の躍進が感じられます。
 ちなみに、リトアニアは、2012年までは長編商業映画の製作が年間1ケタにとどまっていたのが、2013年に15本(世界で56位)、2014年に15本(61位)、2015年に9本(75位)となっています。現在、全世界で長編商業映画を年間20本以上製作している国は50〜60カ国くらいしかなく、現時点でリトアニアと同程度の製作本数の国としては、コスタリカ、クロアチア、アイスランド、ペルー、モンゴル、ブルガリア、ジョージア、ウルグアイ、UAE、チュニジア、マケドニア、モーリタニアなどが挙げられます。(UNESCO調べ)
 なお、2015年のデータでは日本は第4位で581本となっています。

 主な作品のノミネート状況は、以下の通り。

 ・“Šventasis(The Saint)”(11):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・プロ
 ・『いつまでも一緒に』(9):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・プロ
 ・“Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)”(9):作品・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優・脚本・美術・作曲・プロ
 ・“Senekos diena(Seneca’s Day)”(6):作品・監督・主演女優・美術・作曲・プロ
 ・“Moteris ir ledynas(Woman and the Glacier)”(3):監督・撮影・ドキュメンタリー
 ・“Budėjimas(Watchkeeping)”(3):助演男優・短編・プロ
 ・“Apsimetėliai(Pretenders)”(3):編集・プロ・共同
 ・“Zero III(Zero3)”(2):監督・編集
 ・“Kaukai(Running Lights)”(2):作曲・アニメーション
 ・“8 minutės(8 Minutes)”(2):作曲・短編
 ・“Virsmas(Junction)”(2):作曲・アニメーション
 ・“Motinos dienas(The Mother’s Day)”(2):短編・アニメーション

 上記ノミニーは、前回のノミニーとはひとりも重なりませんでした。映画業界が小さいと、こうした映画賞のノミニーも毎年何人かはノミニーが重なったりするものですが、そうならないということは、リトアニアの映画界はけっこう大きくて、人材も豊かだ、ということでしょうか。

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 主な作品を簡単に紹介しておきます。

 ・“Šventasis(The Saint)”(リトアニア・ポーランド) 監督:Andrius Blaževičius
 物語:2008年。リトアニアの地方都市が経済危機に直面していた。Vytasは、工場をクビになり、妻に新しい仕事を探すよう追い立てられる。しかし、うまく行かない。散髪をした後、理容師のMarijaとの浮気に耽るが、これもうまく行かない。そして、YouTubeで、イエス・キリストを見たと主張している男がこの町にいるのを知って、この人物を捜し始めることにする……。
 ワルシャワ国際映画祭2016コンペティション1-2部門出品。
 釜山国際映画祭2016 フラッシュ・フォワード部門出品。
 ミンスク国際映画祭2016出品。
 トリエステ映画祭2017出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2017 New Europe−New Namesコンペティション部門出品。男優賞(Marius Repšys)受賞。


 ・『いつまでも一緒に』“Amžinai kartu(Together For Ever)”(リトアニア・ルーマニア) 監督:リナ・ルジーテ(Lina Lužytė)
 物語: 物語:3人の家族がコンサートに向かっている。母親はエキサイトしているが、娘は退屈し、父親は緊急電話によってなんとか眠気を凌いでいる。3人の興味はバラバラだ。彼らは、みんな分かり合う努力を避けてきていた。罪のないウソが傷を深め、家庭が緊急事態に陥っていることに誰も気づこうとしない。
 初監督長編。
 テッサロニキ国際映画祭2015出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2016 イースト・オブ・ウェスト コンペティション部門出品。
 トリノ映画祭2016出品。
 EUフィルムデーズ2017にて上映。

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 ・“Senekos diena(Seneca’s Day)”(ラトヴィア・エストニア・リトアニア) 監督:Kristijonas Vildziunas
 物語:1989年のヴィリニュス。ソ連時代の最後の年。18歳の仲間たちが、セネカの名言(人生は浪費すればすぐに過ぎ去ってしまうが、まじめに取り組めば十分に何かを成し遂げられる)を実行しようとする。「毎日、今日が最後だと思って生きろ」がモットーだ。愛の三角関係が友情を破壊し、と同時に、国は「バルトの道」(独立運動の一環としてバルト三国で行なわれた200万人600kmにもおよぶ手つなぎ運動)を通して、コミュニティーの連帯を経験した。25年後、仲間たちは再会し、主人公は、一目でみんなが幸運をつかんだことを見て取り、自分自身に幻滅した。彼は、若いころの理想に裏切られ、冷たい人生の観察者になっていた。人生は、彼にパラドックスの箱を開けるように仕向ける。
 米国アカデミー賞2017 外国語映画賞 リトアニア代表。


 ・“Emilija iš Laisvės alėjos(Emilija)”(リトアニア) 監督:Donatas Ulvydas
 物語:1972年の春。カウナスのストリートで、若い人々がリトアニアの自由のために行進を始め、未来の女優Emilijaもそれに参加する。ところが、予想もしていなかったことが起こる。それは、おそらく彼女の人生最大の秘密に関わることで、彼女は自分自身の運命のためだけでなく、友人たちの運命のために闘わなければならなくなる。カウナスでの生活は理想とは程遠く、ウソや裏切りや愛によって、彼女の秘密や人生が守られることになるとは思ってもみなかった。Emilijaは、自分が信じているもののために、すべてを受け止める覚悟を決める。

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 ・“Moteris ir ledynas(Woman and the Glacier)”(リトアニア・エストニア) 監督:Audrius Stonys
 リトアニア人科学者のAušra Revutaitėは、30年にわたって、カザフスタンとキルギスタンと新疆ウィグル自治区にまたがる中央アジアの天山山脈で過ごしている。海抜約3500mでは、友だちと言えるのは忠実な犬と灰色の猫しかいない。Aušra Revutaitėは、ソ連時代の研究機関でTuyuksu Glacierにおける気象変動を研究している。彼女は、孤独と静寂を愛している。その方が研究に集中できるからだ。
 Aušra Revutaitėを取り巻く風景と日々の作業を写した映像に、この1世紀の人々の変化を示すアーカイヴ映像が並置される。他の人々がもの凄い勢いで変わっていっているのに対し、Aušra Revutaitėはまるで変っていないように見える。56分。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2017 Baltic Gazeコンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 クラクフ映画祭2017 インターナショナル・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。


 “Apsimetėliai(Pretenders /Teesklejad)”(エストニア・ラトヴィア・リトアニア) 監督:Vallo Toomla
 物語:AnnaとJuhanは、2人の間にできた亀裂を修復すべく、海辺にある友人のおしゃれなサマーハウスにやってきた。彼らは、岩場でアクシデントを目撃し、ケガをした女性とその夫をサマーハウスに連れてくる。2組の夫婦には、共通点が非常に多いことがわかる……。
 サンセバスチャン国際映画祭2016 ニュー・ディレクターズ部門出品。
 リガ国際映画祭2016出品。
 アンジェ・ファースト・フィルム・フェスティバル2017出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。

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 ・“Žmogus, kuris mokėjo 75 kalbas (The Man Who Knew 75 Languages)”(ノルウェー・ポーランド・リトアニア) 監督:Anne Magnussen、パヴェウ・デンブスキ(Pawel Debski)
 物語:聡明だが、複雑な内面を持つ男の物語。Georg Julius Justus Sauerweinは、24歳で初めて英語-トルコ語の辞書を出版した。彼は、聖書の一部を、ブルガリア語やアルメニア語、カビル語に翻訳し、彼を必要とするあらゆるヨーロッパの国で暮らした。Georg Sauerweinは、1831年にハノーバーで生まれ、生涯を通じて類稀な才能の持ち主とみなされた。少なくとも75の言語に流暢で、話し、書くことができた。1857年、Sauerweinは、ドイツ王族の娘で、のちにルーマニア王妃となるプリンス・エリザベト・オブ・ヴィートの教師に指名された。エリザベトは、ヨーロッパのロイヤル・ファミリーに嫁ぐ準備をしていた。このことはSauerweinの人生に深く影響を与えた。彼は、時代の精神に反して平和主義者となり、豊富な言語を持つヨーロッパの代弁者となった。Sauerweinは、ドイツ帝国におけるバルト系やスラブ系のマイノリティー、東プロシアのリトアニア人、ラウジッツのソルブ人のために闘った。彼は、これらの地域の活動的な作家、演説家、政治家になった。ソルブ文学とリトアニア文学では、古典作家の1人とみなされている。リトアニアのために書いた国家のおかげで、リトアニアでは永続的な名声を得ている。英国外国聖書協会のために、翻訳と校正も行なった。Sauerweinは、生涯を通じて、エリザベトへ一方的な愛を貫いた。直接的、間接的に、意識的、無意識的に。エリザベトとはずっと交流を続け、手紙や写真、品物、本などを互いに送り合った。
 言語の天才Georg Julius Justus Sauerwein (1831-1904 ハノーバー生まれ、オスロで没)についての物語。
 『きこり』『ヒポポタミー』などが紹介されているパヴェウ・デンブスキの初監督長編。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2017 アウト・オブ・コンペティション部門出品。


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 受賞結果の発表は、6月13日です。

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 *参考
 ・リトアニア映画アカデミー:http://www.lika.lt/en/silver-crane
 ・Klaipeda:http://klaipeda.diena.lt/naujienos/laisvalaikis-ir-kultura/kultura/kas-siemet-pretenduoja-laimeti-sidabrine-gerve-810152

 *当ブログ記事

 ・シルバークレーン賞2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201605/article_47.html
 ・シルバークレーン賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_16.html

 ・ヴィリニュス国際映画祭2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201704/article_21.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年12月〜2017年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_1.html

 追記:
 ・シルバークレーン賞2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201706/article_11.html

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