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zoom RSS ヨーテボリ国際映画祭2017 受賞結果 期待作多し!

<<   作成日時 : 2017/02/08 18:35   >>

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 第40回ヨーテボリ国際映画祭(1月27日-2月6日)の各賞が発表されました。

 ヨーテボリ国際映画祭(Göteborg International Film Festival)は、スウェーデンのヨーテボリで開催されている映画祭で、1979年にスタートしたスカンジナビア最大の映画祭です。
 約90カ国から500本を超える映画が上映され、毎年13万枚以上のチケットの売り上げがあるといいますから、その規模の大きさが知れようというものです。

 近年では、2016年には『ヒトラーの忘れもの』がノルディック映画賞、2014年には『馬々と人間たち』が観客賞と国際批評家連盟賞、2013年には『シージャック』が観客賞、2010年にはトビアス・リンホルム監督のデビュー作“R”がノルディック映画賞を受賞し、2008年にはスウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』がノルディック映画賞を、ロイ・アンダーソンの『愛しき隣人』が観客賞を受賞しています。

 スタート年度と映画祭の開催回数が合いませんが、これは、ヨーテボリ国際映画祭の元になった映画祭Greenwichs filmfestivalが前年の1978年に開催されていて、あとからこれも勘定に入れようということになったので(1992年大会を第13回とせずに、第14回にした)、1回ずつズレているのだそうです。

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 【ノルディック・コンペティション部門】

 ・“Heartstone”(アイスランド) 監督:Gudmundur Arnar Gudmundsson
 ・“The Man”(デンマーク) 監督:シャーロット・シーリング(Charlotte Sieling)
 ・“Beyond Dreams”(スウェーデン) 監督:Rojda Sekersöz
 ・“The Ex-wife”(スウェーデン) 監督:Katja Wik
 ・『サーミの血』“Sámi Blood”(スウェーデン) 監督:アマンダ・シェーネル(Amanda Kernell)
 ・“Tom of Finland”(フィンランド) 監督:ドメ・カルコスキ(Dome Karukoski)
 ・“Little Wing”(フィンランド) 監督:セルマ・ヴィルフネン(Selma Vilhunen)
 ・“Handle with Care”(ノルウェー) 監督:Arild Andresen

 ※審査員:Ita Zbroniec-Zajt(スウェーデンの撮影監督)、ヒシャーム・ザマーン(Hisham Zaman:ノルウェーの監督)、Jacob Neiiendam(CPH:PIXの芸術監督)、Margrét Örnólfsdóttir(アイスランドの脚本家)

 ◆ドラゴン賞/最優秀ノルディック映画賞(Dragon Award Best Nordic Film) one million SEK
 ◎『サーミの血』“Sámi Blood(Sameblod)”(スウェーデン) 監督:アマンダ・シェーネル(Amanda Kernell)
 物語:Elle Marjaは、北欧のトナカイ遊牧民サーミ人の14歳の少女。彼女は、1930年代の人種差別と、寄宿学校での生物学的人種検査にさらされて、別に人生を夢見るようになる。この夢を叶えるためには、別人になり、家族や文化と縁を切らなければならない。
 日本でも短編作品『NORTHERN GREAT MOUNTAIN』が紹介されているAmanda Kernellの初監督長編。
 ベネチア国際映画祭2016 ベネチア・デイズ出品。Premio Label Europa Cinema(The Europa Cinemas Label)、ヤング・ディレクター賞受賞。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2016出品。
 トロント国際映画祭2016 DISCOVERY部門出品。
 東京国際映画祭2016 コンペティション部門出品。最優秀女優賞(レーネ=セシリア・スパルロク)受賞。
 テッサロニキ国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。ヒューマン・バリュー賞受賞。
 ドバイ国際映画祭2016出品。
 サンダンス映画祭2017 Spotlight部門出品。
 ロッテルダム国際映画祭2017出品。

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 ◆スヴェン・ニクヴィスト賞/撮影賞(The Sven Nykvist award for cinematographers)

 ◎Sophia Olsson 『サーミの血』“Sámi Blood(Sameblod)”(スウェーデン)

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Tom of Finland”(フィンランド) 監督:ドメ・カルコスキ(Dome Karukoski) [ワールド・プレミア]
 物語:トウコ・ラークソネン(Touko Laaksonen、1920-1991)は、第二次世界大戦に従軍して、勲章を得て、帰郷する。しかし、平和なヘルシンキは、彼には苦痛だった。彼は、同性愛者たちが迫害され、男性は女性と結婚して子どもを作るよう求められていることを知る。ラークソネンは、現実から逃げ込むようにして、男性の肉体美や抑圧からの自由に特化した絵画を描き始める。そうした絵は、国内外で人気を得、絵画に新しいジャンルを切り開き、彼自身、「トム・オブ・フィンランド」という名前で広く知られるようになる。

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 ◆The 2017 Lorens Award(最優秀プロデューサー賞)
 ◎Anton Máni Svansson、Lise Orheim Stender、Jesper Morthorst、Guðmundur Arnar Guðmundsson “Heartstone”(アイスランド)

 “Heartstone(Hjartasteinn)”(デンマーク・アイスランド) 監督:Guðmundur Arnar Guðmundsson
 物語:アイスランドの漁村。10代のThorとChristianは、激動の夏を経験する。Thorは、姉たちにからかわれたり、いじめられたりしていた。留守がちの母親は、子どもたちを抱えていることにフラストレーションを感じていたが、隠していた。一方、Christianは、飲んだくれで暴力的な父親に悩まされていた。その夏、Thorは、町で一番かわいい少女Bethに恋をし、Christianは、親友に対する新たな感情を発見する。夏が終わって、アイスランドの厳しい季節が戻ってきた時、彼らは遊び場から去り、大人の世界の入り口に立つ。
 短編『クジラの谷』“Whale Valley”が高い評価を受けたGuðmundur Arnar Guðmundssonの初監督長編。
 ベネチア国際映画祭2016 ベネチア・デイズ部門出品。クィア獅子賞受賞。
 トロント国際映画祭2016 DISCOVERY部門出品。
 釜山国際映画祭2016 フラッシュ・フォワード部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 シカゴ国際映画祭2016 Gold Q Hugo受賞。
 CPH:PIX2016 観客賞受賞。
 テッサロニキ国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 セビリヤ・ヨーロッパ映画祭2016 自由へのオカーニャ賞受賞。
 パームスプリングス国際映画祭2017出品。
 アイスランド・アカデミー賞(Edda賞)2017 作品賞、監督賞、主演男優賞(Baldur Einarsson、Blær Hinriksson)、主演女優賞(Diljá Valsdóttir)、助演男優賞(Sveinn Ólafur Gunnarsson)、助演女優賞(Nanna Kristín Magnúsdóttir、Nína Dögg Filippusdóttir)、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣裳賞、メイキャップ&ヘア賞、録音賞、音楽賞ノミネート。


 ◆スウェーデン教会賞(Angelo Award/The Swedish Church’s award) SEK 50,000
 ◎Rojda Sekersöz “Beyond Dreams(Dröm vidare)”(スウェーデン)

 “Beyond Dreams(Dröm vidare)”(スウェーデン) 監督:Rojda Sekersöz [ワールド・プレミア]
 物語:刑務所から出所したMirjaは、昔のことは忘れて、新しい人生を歩もうと決心する。そんな彼女には、病気の母と妹と家族同様の女友だちがいた。Mirjaは、ホテルで仕事を見つける。彼女がホテルで掃除をしていると、彼女の女友だちがやってきて、彼女を責める。Mirjaは、システムに抗い、自分の価値を見出そうとして、自分にとって真に意味のあるものは何かと問われることになる。それは、問題の多い女友だちなのか、やっかいな家族なのか、それとも新しい人生のヴィジョンなのか……。
 初監督長編。

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 ◆観客賞 ノルディック映画部門
 ◎“Beyond Dreams(Dröm vidare)”(スウェーデン) 監督:Rojda Sekersöz

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 【ノルディック・ドキュメンタリー・コンペティション部門】

 ※審査員:Iris Olsson(DocPoint 芸術監督)、オリヴィア・ニーアガート=ホルム(Olivia Neergaard-Holm(デンマークの監督/編集技師)、Fredrik Egerstrand(スウェーデンの監督/プロデューサー)

 ◆ドラゴン賞/最優秀ノルディック・ドキュメンタリー賞(Best Nordic Film Dragon Award Best Nordic Documentary) SEK 100,000
 ◎“The War Show”(デンマーク・独・シリア) 監督:Obaidah Zytoon、Andreas Dalsgaard
 Obaidahは、友だちと一緒に、革命に参加するために、シリア中を旅する。その旅で、国が内戦へと向かっていくのを目撃し、彼らの人生は永遠に変わる。
 ベネチア国際映画祭2016 ベネチアデイズ出品。ベネチア・デイズ賞受賞。
 トロント国際映画祭2016 TIFF DOCS部門出品。
 レイキャビク国際映画祭2016出品。
 BFIロンドン映画祭2016 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 デンマーク・アカデミー賞2017 ドキュメンタリー賞ノミネート。
 デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞)2017 ドキュメンタリー賞ノミネート。

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 【その他の賞】

 ◆イングマール・ベルイマン インターナショナル・デビュー賞(The Ingmar Bergman International Debut Award)

 ※審査員:トラン・アン・ユン、ベーナム・ベーザディ(Behnam Behzadi:イランの監督)、Kerstin Brunnberg(スウェーデンのジャーナリスト)

 ◎“The Impossible Picture(Das unmögliche bild)”(オーストリア・独) 監督:Sandra Wollner [ノルディック・プレミア]
 物語:1950年代のウィーン。ヨハンナは、ポリオを抱えている13歳の少女で、亡くなった父から8mmカメラを譲り受ける。彼女は、それで日常生活を撮影し始める。家には、祖母が暮らしていて、来客は男性より女性が多い。それは、祖母が料理教室を開いているからだが、実際に料理を作っているようには見えない。時々、悲鳴のようなものが聞こえる時もある。ヨハンナは観察を続けるが、ある時、突然、カメラは彼女の方に向けられる。
 初監督長編。
 Hofer Filmtage2016出品。
 トリノ映画祭2016出品。

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 ◆観客賞(Audience Dragon Award Best Feature Film)
 ◎“Their Finest”(英) 監督:ロネ・シェルフィグ
 出演:ジェマ・アータートン、サム・クラフリン(Sam Claflin)、ビル・ナイ、ジャック・ヒューストン(Jack Huston)、ヘレン・マックロリー(Helen McCrory)、エディー・マーサン、ジェイク・レイシー(Jake Lacy)、レイチェル・スターリング(Rachel Stirling)、リチャード・E・グラント
 物語:第二次世界大戦中のロンドン大空襲の渦中。フィルムメイカーのグループが、モラルを上げるため、心に訴えるような映画を作ろうと奮闘する。
 Lissa Evansの小説“Their Finest Hour And A Half”の映画化。
 トロント国際映画祭2016 GALAS部門出品。
 BFIロンドン映画祭2016 ヘッドライン・ガラ部門出品。
 ドバイ国際映画祭2016出品。
 ロンドン・イブニング・スタンダード英国映画賞2016 コメディー賞ノミネート(ビル・ナイ)。
 サンダンス映画祭2017 Spotlight部門出品。

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 ◆最優秀短編映画賞(Startsladden/Best short film of the year)
 ◎“The Burden”(スウェーデン) Niki Lindroth von Bahr [ワールド・プレミア]
 物語:大きなハイウェイ沿いのショッピングセンターで、黙示録的なミュージカルが繰り広げられる。

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 ◆観客賞 短編映画部門(The Audience Choice Award for best short film)
 ◎“The Burden”(スウェーデン) Niki Lindroth von Bahr

 ◆ヨーテボリ市賞(The City of Gothenburg Award) SEK 50,000
 ◎“Fragility(Skörheten)”(スウェーデン) 監督:Ahang Bashi
 フィルムメイカーのAhang Bashiは、「キャリアのピーク」でパニック障害と鬱という深い穴に陥る。彼女は、カメラを相棒にして、自分の不安に関して、闇と希望の両面から掘り下げていくことに決める。そして、自分の過去とスウェーデンへの逃避へと遡っていく。
 初監督作品。
 スウェーデン・アカデミー賞2017 作品賞ノミネート。

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 ◆Mai Zetterling Artist Foundation Stipend SEK 200,000
 ◎Ahang Bashi

 ◆Doris award
 ◎China Åhlander(『THE BRIDGE/ブリッジ』などを手がけるスウェーデンのロケーション・マネージャー)

 ◆Bonnie stipend(Bonnie スカラシップ)
 ◎Johanna Pyykkö(スウェーデンの若手監督)

 ◆Nordisk Film & TV Fond Prize
 ◎ノルウェーTVシリーズ“Nobel” 脚本:Mette M. Bølstad、Stephen Uhlander

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 ◆ノルディック名誉ドラゴン賞(Nordic Honorary Dragon Award)
 ◎ロネ・シェルフィグ

 ◆名誉ドラゴン賞(Honorary Dragon Award)
 ◎ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ

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 女性監督が多いですね。

 もう既に受賞を重ねている作品もあれば、ワールド・プレミア作品もありますが、一定レベル以上と見受けられる作品が多く、おそらく多くの作品が日本でも上映/公開されることになるんじゃないでしょうか。

 気になる作品の1つは“The Impossible Picture(Das unmögliche bild)”で、本年度を代表する1本になるだろうというような持ち上げられ方をしています。カンヌでも上映されて、何か賞でも受賞すれば、ホンモノかなあ。

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 *当ブログ記事

 ・ヨーテボリ国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201602/article_26.html
 ・ヨーテボリ国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_12.html
 ・ヨーテボリ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_13.html
 ・ヨーテボリ国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_16.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年12月〜2017年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_1.html

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