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zoom RSS VR元年! 代表作10本、映画祭上映作品リスト、作品動画!

<<   作成日時 : 2016/12/27 08:37   >>

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 コンセプト自体は、以前からありましたが、多くの作品が一般の観客の前に披露されていったという意味で(サンダンス映画祭から始まって、トライベッカ、カンヌ、シェフィールド、エルサレム、サラエボ、ベネチア、トロント等々)、2016年はまさに「VR元年」となりました。

 12月6日には、ロンドンでVRクリエイティヴ・サミットが開かれ、それに先駆けて、Screen Dailyでは、2016年を代表する10本のVR作品をピックアップしています。(http://www.screendaily.com/news/the-10-vr-films-that-soared-at-festivals-in-2016/5110264.article

 ・“Notes on Blindness: Into Darkness”(英・仏) 監督:Arnaud Colinart、Amaury La Burthe、Peter Middleton、James Spinney
 1983年夏、ライターで理論家のJohn Hullは、第1子が生まれたその日に失明する。人生における激変を理解するために、彼はカセットレコーダーを使って、日記をつけ始める。1990年、日記は“Touching the Rock: An Experience of Blindness”として出版され、それを読んだオリバー・サックスは、「盲目であることを、これほど非凡に、正確で、深く、美しく描いたものを読んだことがない。傑作として私の心に刻まれた」と感想を述べている。James SpinneyとPeter Middletonは、特別にオリジナルのテープへのアクセスを許され、そこから、“Notes on Blindness: Rainfall”(2013)、“Notes on Blindness”(2014)という2本の短編ドキュメンタリー、“Notes on Blindness”(2016)という長編ドキュメンタリーを制作した。本作は、そこからさらに発展させて制作した30分のインタラクティヴ・ドキュメンタリーで、盲人の感覚世界を、美しいアニメーション、ヴァーチャル・リアリティー、リアルタイム3-Dを使って、追体験を可能にした。
 サンダンス映画祭2016 ニュー・フロンティア部門出品。
 トライベッカ映画祭2016STORYSCAPES AWARD部門出品。Storyscapes Award受賞。
 シドニー映画祭2016出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2016 Alternate Realities Interactive部門出品。Alternate Realities VR Award受賞。
 レインダンス映画祭2016 VRアーケード部門出品。
 ※現在は、Oculus storeからSamsung Gear向けにダウンロード可。
 *公式HP:http://www.notesonblindness.co.uk/



 ・“Birdly”(スイス)
 スイスを拠点とするSomniacsが開発。
 全身体感型のVRで、両手を広げて、うつ伏せになり、雲の中からマンハッタンの摩天楼を飛行している感覚が味わえる。
 *公式HP:http://www.somniacs.co/

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 ・“We Wait”(英) クリエイティヴ・ディレクター:Becky Gregory-Clarke
 物語:シリアからギリシャに移住しようとしている移民一家の旅が描かれる。
 アードマン・アニメーションが、BBCと協力して制作した初めてのVR作品。
 Oculus Rift headsetを利用する。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 ※現在は、BBC Taster platform websiteより鑑賞可。
 *アードマンのHP:http://www.aardman.com/work/we-wait/

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 ・“Jesus VR – The Story of Christ”(カナダ) 監督:David Hansen
 イエス・キリストの、誕生から復活まで、洗礼から最初の奇跡までを描く。世界初の長編VR作品。
 100名以上のクルーが参加し、イタリアで撮影された。
 完成予定が90分のVR作品の、40分の映像を、完成にさきがけて、ベネチア国際映画祭でスペシャル・プレビューされた。
 ※Samsung Gear、Oculus Rift、PlayStation VR、HTC Vive、Google Cardboardなど、大手VRプラットホームに対応予定。

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 ・Paranormal Activity: The Lost Soul(米)
 『パラノーマル・アクティビティ』シリーズに基づく10分間のVR作品。
 US outfit VRWERXが開発。
 カンヌMarche NEXTプログラムにて上映。
 ※Oculus RiftとPlayStation VRに対応。
 *公式HP:http://www.pavrgame.com/

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 ・“Invasion!”(米) 監督:Maureen Fan、エリック・ダーネル(Eric Darnell)、Michael Hutchinson
 地球を征服しようと企む2人のエイリアンの物語。
 ナレーション:イーサン・ホーク
 『マダガスカル』シリーズで知られるエリック・ダーネルが新しい制作会社Baobab Studiosで制作。
 トライベッカ映画祭2016出品。
 トロント国際映画祭2016 POR VR部門出品。
 ※大手VRプラットホームに対応。
 *公式HP:https://www.oculus.com/experiences/rift/864116003696703/

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 ・“Home: Aamir”(英) 監督:ルーファス・ノリス(Rufus Norris)、Erfan Saadati、Toby Coffey
 スーダンの大虐殺から逃れてきた22歳の青年Aamirの物語。
 National TheatreとSurround Visionのコラボレーションにより制作。
 360°作品の第1弾。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 ※Samsung Gear、Google Cardboard、Facebook 360対応。
 *公式HP:http://vr.roomone.com/projects/home-aamir/

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 ・“The Martian VR”(米) 監督:ロバート・ストロンバーグ
 リドリー・スコットの『オデッセイ』の世界を追体験することができる。
 主人公である宇宙飛行士マーク・ワトニーになって、探査機を操縦し、火星の厳しい環境を生き延びるための様々な試練に挑む。
 RSA FilmsとFox Innovation Lab and VRCの制作。
 Las Vegas-hosted Consumer Electronics Show 2016出品。
 サンダンス映画祭2016出品。

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 ・“Go Ugly Early”(イスラエル) 監督:Gur Bentwich
 若いイスラエル人の娘が、デートをして、不幸な結果を迎える。
 エルサレム映画祭2016出品。

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 ・“The Enemy”(仏・カナダ)
 イスラエル人の軍人と、ガザを拠点とするパレスチナ人戦士が、同じ空間にいて会話を交わす。
 戦場カメラマンKarim Ben Khalifaの実体験に基づくVR作品。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2015出品。
 サンダンス映画祭2016出品。
 *公式HP:http://theenemyishere.org/#team

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 【いくつかの映画祭から】

 ◆シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2016 Alternate Realities Interactive部門

 ・Alternate Realities Interactive Award
 ◎“New Dimensions in Testimony”(米) 監督:Heather Maio
 ・Alternate Realities Interactive Award スペシャル・メンション
 ◎“Walden, a Game”(米) 監督:Tracy Fullerton
 ・Alternate Realities VR Award
 ◎“Notes on Blindness: Into Darkness”(英・仏) 監督:Arnaud Colinart、Amaury La Burthe、Peter Middleton、James Spinney
 ・Alternate Realities VR Award スペシャル・メンション
 ◎“Home – An Immersive Spacewalk Experience”( ) 監督:Kate Bartlett、Tom Burton

 ◆トロント国際映画祭2016 POP VR部門

 ・“Right To Pray”(インド) 監督:Memesys Culture Lab
 ・“Jafri”(オーストラリア) 監督:Michael Beets
 ・“KÀ The Battle Within”(カナダ) 監督:Felix & Paul Studios/シルク・ドゥ・ソレイユ・メディア
 ・“Ch’aak’ S’aagi (Eagle Bone)”(米) 監督:Tracy Rector
 ・“Invasion!”(米) 監督:Maureen Fan、エリック・ダーネル(Eric Darnell)、Michael Hutchinson

 ◆レインダンス映画祭2016 VRアーケード部門

 ・“6×9 -A Virtual Experience of Solitary Confinement”(英) 監督:Francesca Panetta、Lindsay Poulton
 ・“Ctrl”(英) 監督:Nigel Townsend
 ・“Easter Rising: Voice of a Rebel”(英) 監督:Oscar Raby
 ・“Home-An Immersive Spacewalk Experience”(英) 監督:Kate Bartlett、Tom Burton
 ・“In My Shoes: Dancing with Myself”(英) 監督:Jane Gauntlett
 ・“Invisible”(英) 監督:Darren Emerson
 ・“RecoVR: Mosul”(英) 監督:Visualise Films
 ・“The Turning Forest”(英) 監督:Oscar Raby
 ・“Witness 360: 7/7”(英) 監督:Darren Emerson
 ・“Notes on Blindness: Into Darkness”(英・仏) 監督:Arnaud Colinart、Amaury La Burthe、Peter Middleton、James Spinney
 ・“Tomorrow”(西) 監督:Future Lighthouse
 ・“The Rose & I”(仏) 監督:Eugene Chung
 ・“Inside the Box of Kurios”(カナダ) 監督:Paul Raphael、Félix Lajeunesse
 ・“Across the Line”(米) 監督:Nonny de la Peña

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 【作品例】

 ・“Pearl”(米) 監督:パトリック・オズボーン
 物語:父は、ギターを抱いて歌いながらドライブし、時には通りでギターケースを前に置いて、ストリート・ミュージシャンのようなこともしたりした。娘は、小さい頃から父と一緒に車に乗り、ドライブをした。たまには父と一緒にギターで演奏をしたりもした。娘は、父から離れた時期もあり、父はそれを寂しく感じたが、やがて今度は、娘の方が仲間とつるんでドライブするようになる。
 パトリック・オズボーンは、短編アニメーション『紙ひこうき』にアニメーション・スーパーバイザーとして、『サーフズ・アップ』『塔の上のラプンツェル』『シュガー・ラッシュ』『ベイマックス』にアニメーターとして参加。監督作品『愛犬とごちそう』で米国アカデミー賞2015 短編アニメーション賞受賞。
 Google’s Spotlight Storiesのために制作されたVR作品。モバイルから高性能ヘッドセットまで異なる5つのフォーマットでリリースされた。
 トライベッカ映画祭2016出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016 ヴァーチャル・リアリティー&アニメーション出品。
 トラヴァース・シティー映画祭2016 最優秀ナラティヴ・ショート スペシャル・メンション受賞。
 ITSA映画祭2016 最優秀アニメーション賞(Outstanding Animation)、ベスト・オブ・フェスト(Outstanding Film / Best of The Fest)受賞。
 米国アカデミー賞2017 短編アニメーション賞 ショートリスト。



 ・“Rain or Shine”(米) 監督:Felix Massie
 Google’s Spotlight Storiesのために制作されたVR作品。
 アニー賞2017 美術賞、キャラクター・デザイン賞ノミネート。


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 VRの初期のイメージは、上記の“Birdly”のようなものだった気がしますが、現時点では、単に360°カメラのことをVRと言っているようなところもあり、どうもはっきりしません。

 新しいものが好きな映画業界はこぞって飛びつきますが、今のところ、ソフトの形態も、ハード(ヘッドギア? プラットホーム?)の方も統一の方向へは向かっていないようです。

 個人がソフトをダウンロードして、自宅で楽しむ形になるなら、映画館もレンタル業界も置いてきぼりになりますし、今後、どういう形で受け入れられていくのか(ひょっとすると遊園地のアトラクション程度のものにとどまるのか)、まだ予想がつきません。

 観客の人数分だけ「ヘッドギア」が用意できるようであれば、劇場映画で一部のシーンだけVR体験できる作品が登場してくることもあるかもしれません。

 あるいは、時間や空間の制約から自由になるような世界が構築できるなら、ストーリーから離れて、「何時間もVRの世界から抜けられなかったよ」というような作品も出てくるかもしれません。(あるいはまた、登場人物の人数分の視点で物語が体験できるソフトとか。)

 とりあえず、上記には日本がらみの作品はなく、(テレビのバラエティー番組を除けば)日本では積極的にVR作品を紹介しようという動きはありませんが、日本の技術者がこうした動きに無関心なわけはなく、近い将来、エポックメイキングな作品なり商品なりが発表されることもあるんじゃないでしょうか。

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