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zoom RSS ドバイ国際映画祭2016 受賞結果! 見出されるべき秀作がたくさん!

<<   作成日時 : 2016/12/25 19:00   >>

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 第13回ドバイ国際映画祭(12月7日-14日)の受賞結果です。

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 【長編部門】(Muhr Feature Awards)

 ※審査員:ウルリケ・オッティンガー(Ulrike Ottinger:審査員長、ドイツの監督)、Saleh Bakri(パレスチナの俳優)、ショーレ・アグダシュルー、アン・マリー・フレミング、Marianne Khoury(エジプトの監督/プロデューサー)

 ◆作品賞(Best Muhr Fiction Feature)
 ◎“The Dark Wind”(イラク・独・カタール) 監督:Hussein Hassan
 物語:イラクのクルド地区の小さな村。レコとペロは、婚約したばかりで、結婚の準備を進めている。彼らの村を、ムスリムの過激派が襲う。村人の一部は逃げ延びることができたが、他はつかまえられたり、殺されたりした。ペロは、他の娘たちと一緒に奴隷マーケットに売られた。この時、レコはよその町に働きに行っていたが、襲撃の知らせを聞いて、愛するペロを捜す。彼の両親とペロの家族は、難民キャンプに落ち着く。だが、ペロの行方は依然としてわからない。やがて、レコは、シリアでペロを見つける。彼女は、難民キャンプで家族と再会したが、深いトラウマに悩まされている。悪夢は続く。
 釜山国際映画祭2016 クロージング作品。
 ストックホルム国際映画祭2016出品。
 マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭2016出品。
 アジア太平洋スクリーン・アワード2016 文化の多様性賞受賞。


 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize Muhr Feature)
 ◎“Those Who Remain”(レバノン・UAE) 監督:エリアーン・ラヘブ(Eliane Raheb)
 Haykal Mikhaelは、60代、クリスチャンの農夫で、レバノンのAkkar高原にあるAl Shamboukで暮らしている。ここは、シリアからわずか数キロの距離にあって、クリスチャンとスンニー派とシーア派の人々が住んでいる。カメラは、Haykalの日常生活を映し出していく。彼には、羊の牧場とリンゴの果樹園があり、自分と家族のためにレストランを設けたが、妻は、理由も言わずに、4人の子どもを連れて出て行ってしまった。Haykalは、この土地にしがみつくしかない。各宗派は、それぞれバラバラにコミュニティーを形成して交わることがなく、どんどん緊張を強めていく。農業は不振で、Haykalは、シリアの政治的経済的な危機にも対処していかなければならない。
 山形国際ドキュメンタリー映画祭2009で、『されど、レバノン』が上映されているエリアーン・ラヘブ監督の最新作。

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 ◆監督賞(Best Director)
 ◎Mohammed Hammad “Withered Green”(エジプト)

 ・“Withered Green(Akhdar yabes)”(エジプト) 監督:Mohammed Hammad 
 物語:両親の死後、伝統主義的で保守的なImanは、妹のNohaの面倒を見なければならなくなる。Nohaの姉がプロポーズを受けて、Imanは伯父に花婿とその家族に会いに行ってくれと頼む。アラブ社会の慣習では、婚約に際して、花嫁側から男性が1人出席しなければならない。だが、Imanは慣習を無視することに決めた。
 第1回作品。
 ロカルノ国際映画祭2016 フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション部門出品。
 ナミュール国際フランス語映画祭2016出品。
 ストックホルム国際映画祭2016出品。

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 ◆男優賞(Best Actor)
 ◎Ali Sobhi “Ali, The Goat, And Ibrahim”(エジプト・UAE・仏・カタール)(監督:Sherif El Bendary)

 “Ali, The Goat, And Ibrahim”(エジプト・UAE・仏・カタール) 監督:Sherif El Bendary
 物語:Aliは、ヤギが死んだ恋人の生まれ変わりだと信じ込んで、Nadaという名前をつける。Ibrahimは、録音スタジオで働いているが、聞こえるはずのない声が聞こえるようになって、怖くなる。Aliは、自分ではメンタル的に不安定な状態にあるとは思っていなかったが、母親に言われてクリニックに行き、そこでIbrahimと出会う。2人は、呪われていて、それを解くには、エジプトの3つの湖沼を巡って、1つずつ魔法の石を手に入れなければならない。AliとIbrahimとNadaは、地中海と紅海とナイル川を越えて旅をし、友情を育み、自分自身を再発見していく。

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 ◆女優賞(Best Actress)
 ◎Julia Kassar “Tramontane”(レバノン・カタール・UAE・仏)(監督:Vatche Boulghourjian)

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 “Tramontane(ربيع/Rabi'h)”(レバノン・仏・カタール・UAE) 監督:Vatche Boulghourjian
 物語:目が不自由なRabihは、レバノンの小さな村で暮らしている。彼がパスポートを申請した時、IDカードが偽造されたものだとわかって、彼の人生はひっくり返る。Rabihは、レバノンの田舎を旅して、自分の出生の記録を探す。そして、社会の辺境で暮らす人々の話を聞いて、彼のIDにまつわる小さな手がかりを得、と同時にさらなる疑問を抱く。彼は、この国は、自分自身の歴史を話すことができない国なのだと気づく。
 カンヌ国際映画祭2016 国際批評家週間出品。Grand Golden Rail 受賞。
 ミュンヘン映画祭2016出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2016 アナザー・ビュー部門出品。
 プーラ映画祭2016 インターナショナル・プログラム出品。スペシャル・メンション受賞。
 BFIロンドン映画祭2016 Journey部門出品。
 レザルク国際映画祭2016出品。


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 ◆ドキュメンタリー賞(Best Muhr non-Fiction Feature)
 ◎“A Maid for Each(Makhdoumin)”(レバノン・仏・ノルウェー・UAE) 監督:Maher Abi Samra
 レバノンでは、推定400万人の人口のために、20万人の外国人労働者を雇い入れているが、彼らは基本的人権を奪われる完全な管理制度の下で契約されている。これは、内戦が始まった1975年より実施されていて、湾岸諸国で行なわれているものに倣ったものだ。労働者は、サービスを提供しているのではなく、商品として扱われ、現代の奴隷制度と言ってもかまわないような条件で、特殊機関が組織的に輸入しているのだ。本作では、オーナーの了承のもとに、El Raed エージェンシーの事務所に、カメラを設置し、どのようにこうしたシステムが行なわれているのかを観察する。雇用者の資格、エージェントのテクニック、労働を売る女性の商品化等、国に認可されたシステムの実態が明らかになっていく。
 ベルリン国際映画祭2016 フォーラム部門出品。Peace Film Prize受賞。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2016 出品。人権賞受賞。
 Docs Against Gravity 映画祭2016出品。
 リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2016出品。
 ウィーン国際映画祭2016出品。

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 【短編映画部門】(Muhr Short Awards)

 ※審査員:セルゲイ・ロズニタ(審査員長)、Basil Khalil(イスラエルの監督)、Mona Khazindar(Institut du Monde Arabeのゼネラル・ディレクター)

 ◆短編映画賞(Best Muhr Short)
 ◎“We Are Just Fine Like This”(チュニジア) 監督:Mehdi M. Barsaoui

 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize)
 ◎“Submarine”(レバノン) 監督:Mounia Akl

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 【UAE作品部門】(Muhr Emirati Awards)

 ※審査員:ユースリ・ナスラッラー(Yousry Nasrallah:審査員長)、Salem Brahimi(フランスの監督/プロデューサー)、 Adel Khozam(UAEの作家/ジャーナリスト)

 ◆作品賞(Best Muhr Emirati Feature)
 ◎“Only Men Go To The Grave”(UAE・イラン) 監督:Abdulla Al Kaabi

 ◆監督賞
 ◎Yaser Alneyadi “Shrimp”(UAE)

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 ◆短編映画賞(Best Muhr Emirati Short)
 ◎“Mamsous”(UAE・サウジアラビア) 監督:Shatha Masoud

 【湾岸短編部門】(Muhr Gulf Short Awards)

 ※審査員:セルゲイ・ロズニタ(審査員長)、Basil Khalil(イスラエルの監督)、Mona Khazindar(Institut du Monde Arabeのゼネラル・ディレクター)

 ◆短編映画賞(Best Muhr Gulf Short)
 ◎“The Bliss of Being No One”(サウジアラビア) 監督:Bader Alhomoud

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 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize)
 ◎“300Km”(サウジアラビア) 監督:Mohammed Alholayyil

 【観客賞】(The Emirates NBD People’s Choice Award)

 ◆観客賞(Best Film)
 ◎“Heartstrings(Le coeur en braille)”(仏) 監督:Michel Boujenah
 物語:12歳のマリーは、優秀な生徒で、得意なチェロを生かして、音楽学校に入学し、いつの日かミュージシャンになることを夢見ている。マリーが、目が見えなくなる病気にかかっていることは誰も知らない。いまのところ、日常生活を送るのに問題はないけれど、いつの日か完全な闇の中で暮らさなければならないということに徐々に彼女は気づいていく。心配した両親が彼女を視覚障碍者のための学校に送ることを考えた時、マリーは自分の夢が危険にさらされていることを知る。彼女は、クラスメートのヴィクトルとともに、自分の運命に対して挑戦する。彼が彼女の目になってくれるなら、マリーは彼の宿題を手伝ってあげるのだ。
 チューリヒ映画祭2016出品。
 サルラ映画祭2016出品。

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 【その他の賞】

 ◆The Fifth IWC Filmmaker Award USD 100,000 プレゼンター:オルガ・キュリレンコ
 ◎Abdullah Hassan Ahmed(UAE) プロジェクト“Sunrise”

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 ◆ヤング・ジャーナリスト賞(DIFF Young Journalist Award 2016)
 ◎Viraj Asher(Manipal University)

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 ◆第3回 ‘Samsung SHRT Flm Cntst’
 Galaxy S7 edgeで撮影された8本の短編映画が対象。
 ◎Elena Kovalenko “Place in Your Shell”(ウクライナ)

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 次点:Nabil Chowdhary “Remember Me”
 次点:Kirill Kripak “Infinatum”
 受賞作品は、次回のカンヌ国際映画祭での上映が約束される。

 ◆生涯貢献賞(Lifetime Achievement Award)
 ◎サミュエル・L・ジャクソン

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 ◆生涯貢献賞(Indian Lifetime Achievement Award)
 ◎Rekha(女優)

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 当ブログでドバイ国際映画祭のラインナップを取り上げるのは、2013年以来ですが、2013年当時は、アジア・アフリカの映画も大きく扱っていて、いくつもの部門を設けていたのですが、その後、プログラムの見直しによって、アジア・アフリカの部門は廃止することになったというのをニュースで読んだ記憶があります。

 久々にチェックしたドバイ国際映画祭のラインナップは、シンプルで、ぐっとわかりやすいものになっていました。アジア・アフリカの映画が取り上げられないことに若干の寂しさもありますが、アブダビ国際映画祭のように映画祭自体がなくなってしまうより、ずっといいですね。ドバイ国際映画祭ならではチョイスもたくさんありますし。

 【Facts & Figures】

 今回は、55か国(44以上の言語)から156作品を上映。
 うち、57作品がワールド・プレミアとインターナショナル・プレミア
 73作品がMENA諸国プレミア
 12作品が中東プレミア
 9作品がGCC諸国プレミア

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 *当ブログ記事

 ・ドバイ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_71.html
 ・ドバイ国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_75.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年12月〜2017年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_1.html

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