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zoom RSS ロサンゼルス映画批評家協会賞2016受賞結果! イッセー尾形!『君の名は。』!

<<   作成日時 : 2016/12/05 07:53   >>

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 第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞が発表になりました。(12月4日)

 【ロサンゼルス映画批評家協会賞】(LAFCA:Los Angeles Film Critics Association)

 ロサンゼルス映画批評家協会賞は、ハリウッドのお膝元でありながら、ハリウッド映画に全く背を向けた映画賞で、インディーズ寄りのセレクションになるならまだしも、外国映画をやたらと選んでしまうという、アメリカの映画賞らしからぬ“個性的な”映画賞になっています(いったいアメリカ映画についてどう思ってるんだって感じですが)。
 設立は1975年で、歴史もあり、1980年前後には『クレーマー、クレーマー』とか『E.T.』とか『アマデウス』とか、アカデミー賞と変わらないような作品を選んでいたのですが、どうも1985年に『未来世紀ブラジル』を選んだあたりから、「わが道を行く」ようになり、依然としてアカデミー賞の重要な前哨戦の1つと見なされながら、結果としてはアカデミー賞とはあまり重ならない映画賞として、現在に至っています(それでも『許されざる者』や『シンドラーのリスト』など、どうしても外せない年もあるようです)。
 2001年以降に作品賞を受賞した作品を見てもそれは歴然で、『イン・ザ・ベッドルーム』『アバウト・シュミット』『アメリカン・スプレンダー』『サイドウェイ』『ブロークバック・マウンテン』『硫黄島からの手紙』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『愛、アムール』『her/世界でひとつの彼女』といった作品をベスト作品に選んで、「他の映画賞とは違う」というところを見せています(『サイドウェイ』なんか5部門受賞で最多賞受賞作品になってしまったりしています)。
 アカデミー賞でも、外国語映画賞部門以外の部門に、外国映画がノミネートされて、「なぜこれがここに?」と思ったりすることもありますが、ひょっとすると、こういうところに、逆に、ロサンゼルス映画批評家協会賞がアカデミー賞に与えている影響を見て取ることができる、ということもできるかもしれません。

 設立年:1975 会員数:60
 公式サイト:http://www.lafca.net/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Los_Angeles_Film_Critics_Association
 Wikipedia(日本語):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%89%B9%E8%A9%95%E5%AE%B6%E5%8D%94%E4%BC%9A%E8%B3%9E

 2015年の作品賞は『スポットライト 世紀のスクープ』、2014年の作品賞は『6才のボクが、大人になるまで。』、2013年は『ゼロ・グラビティ』、2012年は『愛、アムール』、2011年は『ファミリー・ツリー』。

 今年の受賞結果は以下の通りです。

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 ◆作品賞
 ◎“Moonlight”(米) 監督:Barry Jenkins
 次点:『ラ・ラ・ランド』(米) 監督:デイミアン・チャゼル

 ◆監督賞
 ◎Barry Jenkins “Moonlight”
 次点:デイミアン・チャゼル 『ラ・ラ・ランド』

 ◆主演男優賞
 ◎アダム・ドライヴァー “Paterson”(仏・独・米)(監督:ジム・ジャームッシュ)
 次点:ケイシー・アフレック “Manchester by the Sea”(米)(監督:ケネス・ロナーガン)

 ◆主演女優賞
 ◎イザベル・ユペール “Elle”(仏・独・ベルギー)(監督:ポール・ヴァーホーヴェン)、『未来よ こんにちは』(仏・独)(ミア・ハンセン=ラヴ)
 次点:レベッカ・ホール “Christine”(英・米)(監督:アントニオ・カンポス)

 ◆助演男優賞
 ◎マハーシャラ・アリ “Moonlight”
 次点:イッセー尾形 『沈黙 -サイレンス- 』

 ◆助演女優賞
 ◎リリー・グラッドストーン “Certain Women”(監督:ケリー・ライヒャルト)
 次点:ミシェル・ウィリアムズ “Manchester By The Sea”

 ◆脚本賞
 ◎ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリップ 『ロブスター』
 次点:ケネス・ロナーガン “Manchester by the Sea”

 ◆撮影賞
 ◎James Laxton “Moonlight”
 次点:リヌス・サンドグレン(Linus Sandgren) 『ラ・ラ・ランド』

 ◆編集賞
 ◎Bret Granato、Maya Mumma、Ben Sozanski “O.J.: Made in America”(米)(監督:Ezra Edelman)
 次点:トム・クロス 『ラ・ラ・ランド』

 ◆美術賞(Best Production Design)
 ◎リュ・ソンヒ 『お嬢さん』(韓)(監督:パク・チャヌク)
 次点:デイヴィッド・ワスコ(David Wasco) 『ラ・ラ・ランド』

 ◆作曲賞(Best Music Score)
 ◎ジャスティン・ハーウィッツ(Justin Hurwitz)、Benj Pasek、Justin Paul 『ラ・ラ・ランド』
 次点:ミカチュー(Mica Levi) 『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary/Non-Fiction)
 ◎“I Am Not Your Negro”(米・仏・ベルギー・スイス) 監督:ラウル・ペック
 次点:“O.J.: Made in America”(米) 監督:Ezra Edelman

 ◆アニメーション賞
 ◎『君の名は。』(日) 監督:新海誠
 次点:『レッドタートル ある島の物語』(日・仏・ベルギー) 監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット

 ◆外国語映画賞
 ◎『お嬢さん』(韓) 監督:パク・チャヌク
 次点:“Toni Erdmann”(独・オーストリア) 監督:マレン・アデ

 ◆インディペンデント/実験映画/ビデオ賞(Douglas Edwards)
 ◎“The Illinois Parables”(米) 監督:Deborah Stratman
 アーカイブ映像や再現映像を使って、提示されるイリノイ州の歴史に関する実験的ドキュメンタリー。チョロキー・インディアンの強制立ち退きから、フランス人による無謀なユートピア・コミュニティーの設立、核原子炉の建設、ブラック・パンサーの指導者フレッド・ハンプトンの殺害……。定着、立ち退き、技術革新、打開、暴力、救世主信仰、抵抗といった過程を経て、いかにしてこの地が形造られていったのかが示される。
 サンダンス映画祭2016 ニュー・フロンティア部門出品。
 ベルリン国際映画祭2016 フォーラム部門出品。
 トゥルー/ファルス映画祭2016出品。
 アンアーバー映画祭2016出品。
 ニューヨーク映画祭2016出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2016 Zabaltegi-Tabakalera部門出品。
 BFIロンドン映画祭2016 Experimenta部門出品。

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 ◆ニュー・ジェネレーション賞(New Generation Prize)
 ◎“Krisha”(米) 監督:Trey Edward Shults
 出演:クリシャ・フェアチャイルド(Krisha Fairchild)、Robyn Fairchild、ビル・ワイズ(Bill Wise)、Chris Doubek、Olivia Grace Applegate、Alex Dobrenko、ブライアン・キャサリー(Bryan Casserly)、Chase Joliet、オーガスティーン・フリッツェル(Augustine Frizzell)
 物語:数年ぶりに、クリシャが、家族のホリデーの集まりに参加する。彼女は、過去の過ちを修復しようとしているようで、七面鳥を調理したりして、愛する者たちに自分が変わったことを証明しようとする。ところが、彼女の妄想が、その日を忘れられない一日に変えてしまう。
 2014年に発表した同名の短編の長編版。初監督長編。
 SXSW映画祭2015 長編ナラティヴ部門出品。審査員大賞受賞。
 ナッシュヴィル映画祭2015 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。女優賞受賞(クリシャ・フェアチャイルド)。
 カンヌ国際映画祭2015 国際批評家週間出品。
 シアトル国際映画祭2015出品。
 ナンタケット映画祭2015出品。
 ミュンヘン映画祭2015出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2015 アナザー・ビュー部門出品。
 エルサレム映画祭2015出品。
 メルボルン国際映画祭2015出品。
 サイドウォーク映画祭2015出品。最優秀ナラティヴ作品賞受賞。
 ドーヴィル・アメリカン映画祭2015 批評家賞受賞。
 レイキャビク国際映画祭2015出品。国際批評家連盟賞受賞。
 釜山国際映画祭2015 フラッシュ・フォワード部門出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2015出品。
 BFIロンドン映画祭2015 第1回作品コンペティション部門出品。
 デンバー映画祭2015出品。アメリカン・インディペンデント作品賞受賞。
 テッサロニキ国際映画祭2015出品。
 AFIフェスト2015出品。
 ハワイ国際映画祭2015出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2016出品。
 インディペンデント・スピリット・アワード2016 ジョン・カサヴェテス賞受賞。
 クリーヴランド国際映画祭2016 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。
 ゴッサム・アワード2016 ブレイクスルー監督賞受賞。
 ナショナル・ボード・オブ・レビュー2016 新人監督賞受賞。インディペンデント映画トップ10。


 ◆キャリア貢献賞(Career Achievement Award)
 ◎シャーリー・マクレーン

 ◆弔意
 ◎故カーティス・ハンソン

 ◆特別表彰(A Special Citation)
 ◎Turner Classic Movies
 歴史的な作品を保存し、ストリーミングサービス「FilmStruck」を通して、広い観客に提供したことに対して。(for preserving historic cinema and bringing it to a wider audience via FilmStruck)

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 ロサンゼルス映画批評家協会賞が、意表を突いたチョイスをしてくるのは、わかっているので、多少のことでは驚きませんが、今回は久しぶりに驚かせられました。マジでかっ!

 まあ、ここで受賞したからって、これが全米映画賞レースの主流になったり、米国アカデミー賞に直結したりするわけではないんですが。

 とはいうものの、わずか15部門くらいの中で、前回、米国アカデミー賞と一致したのは5部門あり(作品賞、(助演女優賞)、脚本賞、美術賞、ドキュメンタリー賞)、次点が一致したのが、4部門もあります(助演男優賞、編集賞、作曲賞、アニメーション賞)。ということは、もしかして……。

 いや、まさか、そんなことはないだろうと思いながら、今後の賞レースの動きにちょっと期待してしまいますよね。

 授賞式は、2017年1月14日です。

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 *当ブログ記事

 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2015:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_15.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_15.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_19.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2012:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_20.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_17.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_20.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_23.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2008:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_16.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年12月〜2017年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_1.html

 追記:
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2016 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_47.html

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