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zoom RSS サンダンス映画祭2017 その他の部門のラインナップ、注目作品、前回の検証

<<   作成日時 : 2016/12/31 07:02   >>

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 ◆Premieres部門
 ※すべてワールド・プレミア
 ・“Beatriz at Dinner”(米) 監督:ミゲル・アルテタ(Miguel Arteta)
 ・“Before I Fall”(米) 監督:ライ・ルッソ=ヤング(Ry Russo-Young)
 ・“The Big Sick”(米) 監督:マイケル・ショウォルター(Michael Showalter)
 ・“Call Me by Your Name”(伊・仏) 監督:ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)
 ・“The Discovery”(米) 監督:チャーリー・マクダウェル(Charlie McDowell)
 ・“Fun Mom Dinner”(米) 監督:Alethea Jones
 ・“The Incredible Jessica James”(米) 監督:ジェームズ・C・ストラウス(Jim Strouse) [クロージング・ナイト作品]
 ・“The Last Word”(米) 監督:マーク・ペリントン(Mark Pellington)
 ・“Manifesto”(独) 監督:ジュリアン・ローズフェルト(Julian Rosefeldt)
 ・“Marjorie Prime”(米) 監督:マイケル・アルメレイダ(Michael Almereyda)
 ・“Mudbound”(米) 監督:ディー・リース(Dee Rees)
 ・“The Polka King”(米) 監督:マヤ・フォーブス(Maya Forbes)
 ・“Rebel in the Rye”(米) 監督:ダニー・ストロング(Danny Strong)
 ・“Rememory”(米・カナダ) 監督:マーク・パランスキー(Mark Palansky)
 ・“Sidney Hall”(米) 監督:ショーン・クリステンセン(Shawn Christensen)
 ・“Where is Kyra?”(米) 監督:Andrew Dosunmu
 ・“Wilson”(米) 監督:Craig Johnson
 ・“Wind River”(米) 監督:テイラー・シェリダン(Taylor Sheridan)

 [追加作品]
 ・“Newness”(米) 監督:ドレイク・ドレマス(Drake Doremus)

 ◆Documentary Premieres部門
 ※すべてワールド・プレミア
 ・“500 YEARS”(米) 監督:パメラ・イェイツ(Pamela Yates)
 ・“Cries from Syria”(米・シリア・チェコ) 監督:エフゲニー・アフィネフスキー(Evgeny Afineevsky)
 ・“Give Me Future:Major Lazer in Cuba”(米・キューバ) 監督:Austin Peters
 ・“Legion of Brothers”(米) 監督:Greg Barker
 ・“Oklahoma City”(米) 監督:Barak Goodman
 ・“Rancher,Farmer,Fisherman”(米) 監督:スーザン・フロムキー(Susan Froemke)、ジョン・ホフマン(John Hoffman)、ベス・アーラ(Beth Aala)
 ・“TAKE EVERY WAVE:The Life of Laird Hamilton”(米) 監督:ロリー・ケネディー(Rory Kennedy)
 ・“Tell Them We Are Rising:The Story of Black Colleges and Universities”(米) 監督:スタンリー・ネルソン(Stanley Nelson)
 ・“This Is Everything:Gigi Gorgeous”(米) 監督:バーバラ・コップル
 ・“Untitled Lucy Walker(Buena Vista Social Club Documentary)”(米・英・キューバ) 監督:ルーシー・ウォーカー

 [追加作品]
 ・“Bending the Arc”(米) 監督:キーフ・デイヴィッドソン(Kief Davidson)、ペドロ・コス(Pedro Kos)
 ・“An Inconvenient Sequel: Truth to Power”(米) 監督:Bonni Cohen、ジョン・シェンク(Jon Shenk)
 ・“Long Strange Trip”(米) 監督:アミール・バーレフ(Amir Bar-Lev)
 ・“TRUMPED: Inside the Greatest Political Upset of All Time”(米) 監督:Mary Robertson、Ted Bourne、Banks Tarver
 ルーシー・ウォーカー作品は、ポスト・プロダクションが長引いて、完成が間に合わず、上映中止になったようです。

 ◆Next部門
 アメリカ映画に新たなるニューウェーヴを作り出すと期待される大胆で、イノヴェーティヴな映画監督たちの作品を集めたプログラム
 ※すべてワールド・プレミア
 ・“Columbus”(米) 監督:Kogonada
 ・“Dayveon”(米) 監督:Amman Abbasi
 ・“Deidra & Laney Rob a Train”(米) 監督:Sydney Freeland
 ・“A Ghost Story”(米) 監督:デイヴィッド・ロウリー(David Lowery)
 ・“Gook”(米) 監督:ジャスティン・チョン(Justin Chon)
 ・“L.A. Times”(米) 監督:Michelle Morgan
 ・“Lemon”(米) 監督:Janicza Bravo
 ・“Menashe”(米) 監督:Joshua Z Weinstein
 ・“Person to Person”(米) 監督:Dustin Guy Defa
 ・“Thoroughbred”(米) 監督:Cory Finley

 ◆Spotlight部門
 愛する映画へのトリビュート、または、フェスティバル・フェイバリッツ。
 ・“Colossal”(米) 監督:ナチョ・ビガロンド(Nacho Vigalondo)
 ・“Frantz”(仏・独) 監督:フランソワ・オゾン
 ・“Lady Macbeth”(英) 監督:William Oldroyd [USプレミア]
 ・“Look and See:A Portrait of Wendell Berry”(米) 監督:Laura Dunn、Jef Sewell
 ・“Raw”(仏) 監督:Julia Ducournau
 ・『サーミの血』“Sami Blood”(スウェーデン) 監督:アマンダ・カーネル(Amanda Kernell) [USプレミア]
 ・“Their Finest”(英) 監督:ロネ・シェルフィグ [USプレミア]

 ◆Special Events
 ユニークな映画祭体験を約束する新たなるインディペンデント作品の上映。
 ・“Downward Dog”(米) クリエイター:Michael Killen、Samm Hodges Showrunners:Kat Likkel、John Hoberg [ワールド・プレミア]
 ・“The History of Comedy”(米) エグゼクティヴ・プロデューサー:ショーン・ヘイズ(Sean Hayes)、トッド・ミリナー(Todd Milliner)、Mark Herzog、クリストファー・G・コーウェン(Christopher G. Cowen) 共同エグゼクティヴ・プロデューサー:Stephen J. Morrison [ワールド・プレミア]
 ・“I Love Dick”(米) 監督:ジル・ソロウェイ、アンドレア・アーノルド、キンバリー・ピアース(Kimberly Peirce) エグゼクティヴ・プロデューサー:ジル・ソロウェイ、Sarah Gubbins、アンドレア・スパーリング(Andrea Sperling)、Victor Hsu [ワールド・プレミア]
 ・“RISE”(カナダ) 監督:Michelle Latimer [ワールド・プレミア]
 ・“Shots Fired”(米) エグゼクティヴ・プロデューサー:ジーナ・プリンス=バイスウッド(Gina Prince-Bythewood)、レジー・ロック・バイスウッド(Reggie Rock Bythewood)、ブライアン・グレイザー(Brian Grazer)、フランシー・カルフォ(Francie Calfo) クリエイター:ジーナ・プリンス=バイスウッド、レジー・ロック・バイスウッド [ワールド・プレミア]
 ・“TIME:The Kalief Browder Story”(米) 監督:Jenner Furst [ワールド・プレミア]

 〈Docuseries Showcase〉
 ・“Abstract:The Art of Design”(米) 監督:モーガン・ネヴィル [ワールド・プレミア]
 ・“Hot Girls Wanted:Turned On”(米) 監督:ラシダ・ジョーンズ(Rashida Jones) [ワールド・プレミア]

 〈Independent Pilot Showcase〉
 ・“Playdates”(米) 脚本:Giles Andrew、Dan Marshall クリエイター:Giles Andrew、Dan Marshall、Alex Bourne [ワールド・プレミア]
 ・“Shit Kids”(米) 監督・クレイエイター:Kyle Dunnigan [ワールド・プレミア]
 ・“When The Street Lights Go On”(米) 監督:ブレット・モーガン(Brett Morgen) [ワールド・プレミア]

 〈Made in Cuba〉
 ・“Connection (Conectifai)”(キューバ) 監督:Horizoe Garcia Miranda [USプレミア]
 ・“Great Muy Bien”(キューバ) 監督:Sheyla Pool Pástor [USプレミア]
 ・“House for Sale (Casa en Venta)”(キューバ) 監督:Emanuel Giraldo Betancur [USプレミア]

 〈Midnight Episodic Showcase〉
 ・“Pineapple”(米) 監督:Arkasha Stevenson [ワールド・プレミア]
 ・“Snatchers”(米) 監督:Stephen Cedars、Benji Kleiman [ワールド・プレミア]

 〈Short-Form Episodic Showcase〉
 ・“The Chances”(米) 監督:Anna Kerrigan クリエイター:Josh Feldman、ショシャナー・スターン(Shoshannah Stern) [ワールド・プレミア]
 ・“Gente-fied”(米) クリエイター:Marvin Lemus [ワールド・プレミア]
 ・“Strangers”(米) 監督:Mia Lidofsky、Celia Rowlson-Hall [ワールド・プレミア]

 ◆Kids部門
 ・“The Mars Generation”(米) 監督:Michael Barnett
 ・“My Life as a Zucchini”(スイス・仏) 監督:Claude Barras [英語バージョンはワールド・プレミア]
 ・“RED DOG:True Blue”(オーストラリア) 監督:クリフ・ステンダーズ(Kriv Stenders) [北米プレミア]

 ◆Midnight部門
 ・“78/52”(米) 監督:アレキサンダー・フィリップ(Alexandre Philippe) [ワールド・プレミア]
 ・“Bad Day for the Cut”(北アイルランド) 監督:Chris Baugh [ワールド・プレミア]
 ・“Bitch”(米) 監督:Marianna Palka [ワールド・プレミア]
 ・“Bushwick”(米) 監督:カリー・マーニオン(Cary Murnion)、ジョナサン・マイロット(Jonathan Milott) [ワールド・プレミア]
 ・“Killing Ground”(オーストラリア) 監督:Damien Power [インターナショナル・プレミア]
 ・“Kuso”(米) 監督:Steven Ellison [ワールド・プレミア]
 ・“The Little Hours”(米) 監督:ジェフ・バエナ(Jeff Baena) [ワールド・プレミア]
 ・“XX”(米) 監督:アニー・クラーク(Annie Clark)、カリン・クサマ、ロクサーヌ・ベンジャミン(Roxanne Benjamin)、Jovanka Vuckovic [ワールド・プレミア]

 ◆New Frontier部門
 映画、アート、メディア・テクノロジーのクロスロード、または、新しいメディア・ワークのショーケース、あるいは、映画文化を拡張するような作品群。
 〈Films and Performances〉
 ・“18 Black Girls / Boys Ages 1-18 Who Have Arrived at the Singularity and are Thus Spiritual Machines:$X in an edition of $97 Quadrillion”(米) アーティスト:Terence Nance
 ・“Did You Wonder Who Fired the Gun?”(米) アーティスト:トラヴィス・ウィルカーソン(Travis Wilkerson)
 ・“World Without End (No Reported Incidents)”(米・英) アーティスト:Jem Cohen

 〈Installations〉
 ・“A Normal Working Day”(スイス) リード・アーティスト:A Normal Working Day
 ・“Full Turn”(スイス) アーティスト:Benjamin Muzzin
 ・“Heartcorps:Riders of the Storyboard”(米) アーティスト:dandypunk キー・コラボレイター:Darin Basile、Jo Cattell
 ・“Heroes”(米) アーティスト:Melissa Painter キー・コラボレイター:Tim Dillon、Thomas Wester、Jason Schugardt、Laura Gorenstein Miller
 ・“Life of Us”(米) リード・アーティスト:Aaron Koblin 音楽:ファレル・ウィリアムズ、クリス・ミルク(Chris Milk) キー・コラボレイター:Jona Dinges、Megan Ellison、McKenzie Stubbert
 ・“NeuroSpeculative AfroFeminism”(米) アーティスト:Carmen Aguilar y Wedge、Ashley Baccus-Clark、Ece Tankal、Nitzan Bartov
 ・“Pleasant Places”(英) アーティスト:Davide Quayola
 ・“Scientists Have Found a Way to Make Paraplegics Move Again”(米・ブラジル) リード・アーティスト:Alberto Santos Dumont Association for Research Support、Ananya Bhattacharya、Michael Tabb キー・コラボレイター:Lente Viva Filmes
 ・“Synesthesia Suit:Rez Infinite and Crystal Vibes”(日・米) アーティスト:水口哲也、佐藤文彦、南澤孝太
 ・“The Journey to the Center of the Natural Machine”( ) リード・アーティスト:Charles Niu、Eran May-Raz、Daniel Lazo、Daniella Segal
 ・“Tree”(米) アーティスト:Milica Zec、Winslow Porter

 〈Virtual Reality〉
 ・“ASTEROIDS!”(米) アーティスト:エリック・ダーネル(Eric Darnell)
 ・“Chasing Coral:The VR Experience”(米) アーティスト:Jeff Orlowski
 ・“Chocolate”(米) アーティスト:Tyler Hurd
 ・“Dear Angelica”(米) アーティスト:サシュカ・ウンゼルト(Saschka Unseld)
 ・“Hue”(米) アーティスト:Nicole McDonald キー・コラボレイター:Nicole McDonald、Rob Auten、Jessica Hundley
 ・“If Not Love”(米) アーティスト:Rosemarie Troche
 ・“Life of Us”(米) アーティスト:クリス・ミルク(Chris Milk)、アーロン・コブリン(Aaron Koblin)
 ・“Melting Ice”(米) アーティスト:ダンファン・デニス(Danfung Dennis)
 ・“Mindshow”(米) アーティスト:Gil Baron、Jonnie Ross、Adam Levin キー・コラボレイター:Jonnie Ross、Gil Baron
 ・“Miyubi”(カナダ) アーティスト:Félix Lajeunesse、Paul Raphaël キー・コラボレイター:オーウェン・バーク(Owen Burke)
 ・“Orbital Vanitas”(オーストラリア) アーティスト:ショーン・グラッドウェル(Shaun Gladwell)
 ・“Out of Exile:Daniel’s Story”(米) アーティスト:ノニー・デラ・ピーナ(Nonny de la Peña)
 ・“The Sky is a Gap”(米) アーティスト:Rachel Rossin
 ・“Through You”(米) アーティスト:サシュカ・ウンゼルト(Saschka Unseld)、Lily Baldwin
 ・“Zero Days VR”(米) アーティスト:Scatter、Yasmin Elayat、Elie Zananiri キー・コラボレイター:Yasmin Elayat、Alexander Porter

 ◆Shorts部門
 5プログラム(各7作品)+ミッドナイト・ショーツ(7作品)、ドキュメンタリー・ショーツ(8作品)、アニメーション・スポットライト(10作品)

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 【サンダンス映画祭2017 ラインナップに関する雑感】

 まずは、前回の映画祭の検証から―

 ◆サンダンス映画祭2016 US ドラマ・コンペティション部門
 ・『バース・オブ・ネイション』(米) 監督:ネイト・パーカー グランプリ、観客賞
 ・“Christine”(米) 監督:アントニオ・カンポス
 ・“Swiss Army Man”(米) 監督:Daniel Scheinert、Daniel Kwan 監督賞

 ◆サンダンス映画祭2016 US ドキュメンタリー・コンペティション部門
 ・“Gleason”(米) 監督:クレイ・トゥイール(Clay Tweel)
 ・“Life,Animated”(米) 監督:ロジャー・ロス・ウィリアムズ 監督賞
 ・『ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ』(米) 監督:ジョシュ・クリーグマン、エリース・スタインバーク グランプリ

 ◆サンダンス映画祭2016 ワールド・シネマ ドラマ・コンペティション部門
 ・“A Good Wife(Dobra zena)”(セルビア・ボスニア・クロアチア) 監督:ミリャナ・カラノヴィッチ(Mirjana Karanovic)
 ・『サンド・ストーム』“Sand Storm(Sufat Chol)”(イスラエル) 監督:エリート・ゼクサー(Elite Zexer) グランプリ

 ◆サンダンス映画祭2016 ワールド・シネマ ドキュメンタリー・コンペティション部門
 ・“Hooligan Sparrow(海南之后)”(中・米) 監督:Nanfu Wang(王男栿)
 ・“The Land of The Enlightened”(ベルギー) 監督:Pieter-Jan De Pue 撮影賞
 ・『将軍様、あなたのために映画を撮ります』(英) 監督:ロス・アダム、ロバート・カンナン
 ・『ソニータ 〜アフガニスタン難民 少女ラッパーは叫ぶ〜』“Sonita”(独・イラン・スイス) 監督:ロクサレ・ガエム・マガミ(Rokhsareh Ghaem Maghami) グランプリ、観客賞
 ・『2つの世界が衝突する時』』“When Two Worlds Collide”(ペルー・米・英) 監督:ハイディ・ブランデンブルク(Heidi Brandenburg)、マシュー・オーゼル(Mathew Orzel) 第1回作品賞

 ◆サンダンス映画祭2016 Premieres部門
 ・『はじまりへの旅』(米) 監督:マット・ロス
 ・“Certain Women”(米) 監督:ケリー・ライヒャルト
 ・“Hunt for the Wilderpeople”(ニュージーランド) 監督:タイカ・ワイティティ
 ・“Love & Friendship”(アイルランド・仏・オランダ) 監督:ホイット・スティルマン
 ・『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(米) 監督:ケネス・ロナーガン
 ・『シング・ストリート 未来へのうた』(アイルランド) 監督:ジョン・カーニー

 ◆Kids部門
 ・“The Eagle Huntress”(米) 監督:Otto Bell

 ◆サンダンス映画祭2016 Midnight部門
 ・“Under the Shadow”(英・ヨルダン・カタール) 監督:Babak Anvari

 ◆サンダンス映画祭2016 New Frontier部門
 ・“Cameraperson”(米) 監督:Kirsten Johnson
 ・“Notes on Blindness”(英・仏) 監督:James Spinney、Peter Middleton

 ◆サンダンス映画祭2016 Special Events部門
 ・“O.J.: Made in America”(米) 監督:Ezra Edelman

 米国アカデミー賞の作品賞のノミネート枠が増えてから、その中にサンダンス・プレミアの作品が入るようになって、サンダンス・プレミア作品は、それまで以上に注目されるようにもなったんですが、2015年度のようにグランプリ受賞作が映画賞レースに全くからんでこなかったりすると、サンダンスの神通力も弱まったなと感じたりしてしまいます。

 2010年:『プレシャス』
 2011年:『ウィンターズ・ボーン』(、『キッズ・オールライト』)
 2013年:『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』
 2015年:『セッション』

 本年度の『バース・オブ・ネイション』も、けっこう善戦してはいたんですが、結果的には、作品賞はおろか、米国アカデミー賞には全くノミネートされずに終わってしまいそうです。(2年ごとにサンダンスから作品賞にノミネートされるなら、2017年はノミネートされる年まわりだったんですが。)

 一方、ドキュメンタリー部門は、全体的には、依然としてサンダンス・プレミア作品が圧倒的な強さを見せるものの、本命を争うような作品はもうちょっと違うところから出てくるようになった気がします。

 といいつつも、本年度は、作品賞有力候補の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』がPremieres部門から出て、ドキュメンタリー賞最有力候補の“O.J.: Made in America”がSpecial Events部門から出ています。(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は、サンダンス・プレミア作品で、初めて米国アカデミー賞作品賞受賞作品になるのではないかともいわれています。)

 要するに、サンダンス映画祭の映画祭としての重要性は変わらないけれども、映画賞レースを争うような作品は、コンペティション部門ではなく、「その他の部門」にシフトしていっているんじゃないか、というのが、近年のサンダンス映画祭に対する印象です。

 次回も作品賞の方はまだ予想はつきませんが、ドキュメンタリー賞の方は、監督の名前を見ただけでも、コンペティション部門より、Documentary Premieres部門の方が有望そうな作品が多いように見えます。

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 というような印象を持ちながらですが、一応、2017年のコンペティション部門から気になる作品をピックアップしておきます。

 ◆USドラマ部門
 ・“Burning Sands”(米) 監督:Gerard McMurray
 たぶん、一番の注目作はこれです。脚本賞どまりになるか、それ以上の評価を受けるかはわかりませんが、事前段階では最も期待されているんじゃないでしょうか。
 あとは、監督としてその能力が未知な人ばかりなのでちょっと予想がつきませんが、“The Hero”で、サム・エリオットが来年の男優賞にからんでくるようだったら、面白いなとは思いますね。
 数年前だったら、監督第1作で注目されたような監督の作品もコンペティション部門にエントリーされていたように思いますが、そういう作品はPremieres部門にまわされるようになったようです。

 ◆USドキュメンタリー部門
 ・“City Of Ghosts”(米) 監督:マシュー・ハイネマン(Matthew Heineman)
 ドキュメンタリー部門は、エントリー作品の多くが来年の賞レースにからんでくることになるだろうと思いますが、現時点で、確実に高い評価を受けるだろうと予想されるのは、これです。

 ◆ワールド・シネマ ドラマ部門
 ・“My Happy Family”(ジョージア) 監督:ナナ・エクチミシヴィリ(Nana Ekvtimishvili)、ジーモン・グロス(Simon Groß)
 ・“Berlin Syndrome”(オーストラリア) 監督:ケイト・ショートランド
 ・“Family Life(Vida de Familia)”(チリ) 監督:アリシア・シェルソン(Alicia Scherson)、クリスチャン・ヒメネス(Cristián Jiménez)
 サンダンス映画祭で何か賞を獲れるかどうかはわかりませんが、この3本は監督の手腕も確かだし、日本で劇場公開されても普通に観たいと思います。

 ◆ワールド・シネマ ドキュメンタリー部門
 ・“It’s Not Yet Dark”(アイルランド) 監督:Frankie Fenton
 ・“Plastic China(塑料王国)”(中) 監督:Jiu-liang Wang(王久良)
 手堅いところでは、この2本でしょうか。

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 *当ブログ記事

 ・サンダンス映画祭2017 USコンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_99.html
 ・サンダンス映画祭2017 ワールド・シネマ コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_100.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年12月〜2017年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_1.html

 追記:
 ・サンダンス映画祭2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_78.html

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