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zoom RSS アジア太平洋スクリーン・アワード2016 受賞結果! 『ハッピーアワー』も受賞!

<<   作成日時 : 2016/11/25 08:33   >>

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 第10回アジア太平洋スクリーン・アワード(Asia Pacific Screen Awards)の受賞結果が発表されました。(11月24日)

 【アジア太平洋スクリーン・アワード(Asia Pacific Screen Awards)】

 アジア太平洋スクリーン・アワードといっても、世界各地で開催される様々な映画祭・映画賞の1つに過ぎませんが、パートナーにユネスコと国際映画製作者連盟とヨーロッパ映画アカデミーがついているというのがユニークで、そんな映画賞がなぜかオーストラリアのクイーンズランドを拠点として開催されています(音頭取りをしているのが、クイーンズランドだからなんですが)。以前は、CNNもパートナーとなっていたのですが、CNNは外れて、ヨーロッパ映画アカデミーが新たに加わったようです。

 アジア太平洋スクリーン・アワードは、2007年にスタートしていて、中東までを含めたアジア全域と、オセアニアの映画の振興を目的とする賞で、対象国は70カ国にも及んでいます。
 スケールや認知度・注目度は格段に違いますが、おそらくヨーロッパ映画賞を意識はしていて、アジア太平洋地域におけるヨーロッパ映画賞のような映画賞を目指しているのだろうと思われます。

 本年度は、43カ国から303作品のエントリーがあったと発表されています。
 併せて、これまでの10年間で、アジア太平洋地域70カ国のうち58カ国から、2192作品がエントリーがあったと発表されています。

 この映画祭は、日本映画もたくさんエントリーされ、過去には『百日紅〜Miss Hokusai〜』や『かぐや姫の物語』、『ももへの手紙』がアニメーション賞を受賞しているほか、男優賞に本木雅弘(2009年)、女優賞に樹木希林(2015年)、審査員グランプリに寺島しのぶ(2010年)、FIAPF賞に坂本龍一(2012年)が選ばれ、2011年には桃井かおりが審査員を務めています。

 2014年からは、新たにブリスベーン・アジア太平洋映画祭(BAPFF:Brisbane Asia Pacific Film Festival)が同時開催され、本年度は、授賞式の11月24日を含む、11月24日〜12月4日までにわたって、ノミネート作品が上映されることになっています。

 ※インターナショナル審査員:デイヴィッド・パットナム、キム・ドンホ、ナンサン・シー、ジェーン・チャップマン(オーストラリアのプロデューサー)、シャーム・ベネガル

 ※ユース作品賞、アニメーション賞、ドキュメンタリー賞審査員:クリス・フジワラ、Nira Benegal(ムンバイ映画祭選定委員)、クリストフ・シャウプ(Christoph Schaub:スイスのドキュメンタリー監督)


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 ◆作品賞(Best Feature Film)
 ・“The Student(Uchenik)”(ロシア) 監督:キリル・セレブレンニコフ(Kirill Serebrennikov)
 ・“Daughter(Dokhtar)”(イラン) 監督:レザ・ミルキャリミ(Reza Mirkarimi)
 ・『預言者ムハンマド』“Muhammad: The Messenger of God(Muhammad Rasoulallah)”(イラン) 監督:マジッド・マジディ
 ◎『カランダールの雪』“Cold Of Kalandar(Kalandar Soğuğu)”(トルコ・ハンガリー) 監督:ムスタファ・カラ(Mustafa Kara)
 ・“Ember(Kor)”(トルコ・独) 監督:ゼキ・デミルクブズ(Zeki Demirkubuz)

 『カランダールの雪』“Cold of Kalandar(Kalandar Soğuğu)”(トルコ・ハンガリー) 監督:ムスタファ・カラ(Mustafa Kara)
 物語:メフメットは、黒海近くの山村に家族とともに暮らしている。彼は、わずかな家畜を飼って生計を立てているが、一方で、山中に眠る鉱脈を探し当てることに情熱を注いでいる。家族にその行動は無益なこととしか見なされておらず、結局、無駄な努力に終わる。メフメットは、闘牛に新たな希望を見出す。アルトビンで開催される大会を目指すが、すべて失って帰ることになる。
 東京国際映画祭2015 コンペティション部門出品。監督賞、WOWOW賞受賞。
 アンタルヤ・ゴールデン・オレンジ映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門 男優賞(ハイダル・シシマン)受賞。ナショナル・コンペティション部門 女優賞(ヌライ・イェシルアラズ)受賞。音楽賞、審査員特別賞受賞。
 Premier Plans D`angers 2015 審査員特別賞受賞。
 イスタンブール国際映画祭2016 ナショナル・コンペティション部門出品。監督賞、男優賞(ハイダル・シシマン)、撮影監督賞、編集賞受賞。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2016 ヤング・タレント賞受賞。
 ハイファ国際映画祭2016 最優秀インターナショナル作品賞受賞。


 ◆監督賞(Achievement Directing)
 ・アヌラーグ・カシヤプ “Psycho Raman (Raman Raghav 2.0)”(インド)
 ・ビー・ガン(Bi Gan) 『凱里ブルース』“Kaili Blues (Lu Bian Ye Can)”(中)
 ◎フォン・シャオガン “I Am Not Madame Bovary(我不是潘金蓮)”(中)
 ・イ・ジュンイク 『王の運命―歴史を変えた八日間―』(韓)
 ・ゼキ・デミルクブズ(Zeki Demirkubuz) “Ember(Kor)”(トルコ・独)

 “I Am Not Madame Bovary(我不是潘金蓮)”(中) 監督:フォン・シャオガン
 出演:ファン・ビンビン、郭涛(グオ・タオ)、董成鵬、張嘉訳(チャン・ジャイー)、于和偉(ユー・ハーウェイ)
 物語:Li Xuelian(李雪蓮)は、小さな町でカフェを営んでいる。彼女は、別れた夫から浮気で訴えられていて、自分の正当性を訴えるために、小さな町から大きな町へと旅していき、ついに北京に至る。ところが、彼女を北京まで来させたことで、それまでの役所の役人が咎められて、仕事を失いそうになる。
 ※ストーリーが『秋菊の物語』と似ていると言われるのは承知の上であるようです。
 トロント国際映画祭2016 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。国際批評家連盟賞受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2016 オフィシャル・セレクション出品。グランプリ(ゴールデン・シェル賞)、女優賞(シルバー・シェル賞:ファン・ビンビン)
 チューリヒ映画祭2016出品。
 台湾・金馬奨2016 作品賞、監督賞、主演女優賞(ファン・ビンビン)、脚色賞、オリジナル作曲賞ノミネート。


 ◆男優賞(Best Performance By An Actor)
 ・ファラッド・アスラニ(Farhad Aslani) “Daughter (Dokhtar)”(イラン)
 ・デーヴ・パテル “Lion”(オーストラリア)(監督:Garth Davis)
 ◎Manoj Bajpayee “Aligarh”(インド)(監督:Hansal Mehta)
 ・ソン・ガンホ 『王の運命―歴史を変えた八日間―』(韓)
 〇ナワーズッディーン・シッディーキー(Nawazuddin Siddiqui) “Psycho Raman (Raman Raghav 2.0)”(インド) スペシャル・メンション


 Manoj Bajpayeeは、『血の抗争』でアジア太平洋スクリーン・アワード2012ノミネート。

 “Aligarh”(インド) 監督:Hansal Mehta
 物語:インドのウッタル・プラデーシュ州。Dr Shrinivas Ramchandra Sirasは、ラリーガル・ムスリム大学でマラーティー語を教えている。ところが、ホモセクシャルの罪で現代インド言語の教授の席を追われてしまう。彼は、TV番組で隠し撮りされて、キャンパス内にある自宅で、人力車引きの車夫と抱き合っているところが撮影されたのだった。
 実話に基づく物語。
 釜山国際映画祭2015 アジア映画の窓部門出品。
 ムンバイ映画祭2016出品。


 ◆女優賞(Best Performance By An Actress)
 ◎Hasmine Killip 『普通の家族』“Ordinary People (Pamilya Ordinaryo)”(フィリピン)(監督:エドゥアルド・ロイ・Jr(Eduardo W. Roy Jr.))
 ・ユン・ヨジュン(Youn Yuh-Jung) “The Bacchus Lady(殺してあげる女)”(韓)(監督:イ・ジェヨン)
 ・Agrippina Steklova “Insight”(ロシア)(監督:アレクサンドル・コット)
 ・Natalia Pavlenkova “Zoology (Zoologiya)”(ロシア・仏・独)(監督:Ivan I. Tverdovskiy)
 ・Aslihan Gürbüz “Ember (Kor)”(トルコ・独)


 『普通の家族』“Pamilya ordinaryo(Ordinary People)”(フィリピン) 監督:エドゥアルド・ロイ・Jr
(Eduardo W. Roy Jr.)
 物語:JaneとAriesは、10代にして子持ちである。彼らは、ストリートで盗みをして暮らしている。そんな彼らをある運命が襲う。
 シネマラヤ映画祭2016出品。作品賞、監督賞、女優賞(Hasmine Killip)、編集賞、NETPAC賞受賞。
 ベネチア国際映画祭2016 ベネチア・デイズ出品。
 ロンドン・イーストアジア映画祭2016出品。
 シカゴ国際映画祭2016出品。
 ストックホルム国際映画祭2016 コンペティション部門出品。
 Five Flavours 国際映画祭2016 ニュー・アジアン・シネマ部門 出品。
 東京フィルメックス2016 コンペティション部門出品。


 ◆脚本賞(Best Screenplay)
 ・Leena Yadav、Supratik Sen “Parched”(インド・米・英)(監督:Leena Yadav)
 ・ヤン・チャオ(Yang Chao/楊超) 『長江図』“Crosscurrent (Chang Jiang Tu)”(中)(監督:ヤン・チャオ)
 ・Mehran Kashani “Daughter (Dokhtar)”(イラン)
 ◎濱口竜介、野原位、高橋知由 『ハッピーアワー』(日)
 ・グルヴィンダル・シング(Gurvinder Singh)、Waryam Singh Sandhu 『彷徨のゆくえ』“The Fourth Direction (Chauthi Koot)”(インド・仏)(監督:グルヴィンダル・シング)


 ◆撮影賞(Achievement Cinematography)
 ・Jay Oza “Psycho Raman (Raman Raghav 2.0)”(インド)
 ・Wang Tianxing(王天行) 『凱里ブルース』(中)
 ◎シェヴァヒル・シャヒン(Cevahir Şahin)、キュルシャット・ウレシン(Kürşat Üresin) 『カランダールの雪』“Cold Of Kalandar (Kalandar Soğuğu)”(トルコ・ハンガリー)
 ・Gorka Gómez Andreu “House Of Others (Skhvisi Sakhli)”(ジョージア・ロシア・西・クロアチア)(監督:Russudan Glurjidze)
 ・ヴィットリオ・ストラーロ 『預言者ムハンマド』“Muhammad: The Messenger Of God (Muhammad Rasoulallah)”(イラン)


 ◆ユース作品賞(Best Youth Feature Film)
 ・“Breath (Nafas)”(イラン) 監督:Narges Abyar
 ・“The Quest (Ringan)”(インド) 監督:Makarand Mane
 ・“The Trap (Ottaal)”(インド) 監督:Jayaraaj
 ・“Wolf and Sheep”(アフガニスタン・デンマーク・仏・スウェーデン) 監督:Shahrbanoo Sadat
 ◎『私たち』“The World of Us (Woorideul)”(韓) 監督:ユン・ガウン


 “The World of Us(우리들(가제))”(韓) 監督:ユン・ガウン(Ga-eun Yoon)
 物語:Sunは10歳の少女で、やさしい性格なのにも拘わらず、学校ではいじめられ、仲間はずれにされている。夏休みに入り、彼女は、新しく町にやってきた少女Jiaと出会う。2人は仲良くなり、JiaはSunの家に呼んでもらったりもして、家族の一員のように接してもらい、互いの秘密を分かち合うまでになる。新学期になり、Jiaは、Sunと同じ学校に通うが、JiaはSunが学校では仲間はずれにされていることに気づき、別のクールな少女たちと遊ぶようになって、Sunとは距離を取るようになる……。
 ベルリン国際映画祭2016 ジェネレーション Kplus部門出品。
 ズリーン国際映画祭2016 子供向け長編映画 インターナショナル・コンペティション部門 最優秀作品賞(金のスリッパ賞)、最優秀演技賞(ズリーン市賞:Choi Soo-in)受賞。
 上海国際映画祭2016 亜州新人奨コンペティション 女優賞(Choi Soo-in)、撮影賞ノミネート。
 チューリヒ映画祭2016出品。
 釜日映画賞2016新人監督賞受賞。
 ロンドン・イーストアジア映画祭2016出品。
 韓国映画評論家協会賞2016 新人監督賞受賞。
 香港アジア映画祭2016出品。
 東京フィルメックス2016 コンペティション部門出品。
 青龍映画賞2016 新人監督賞ノミネート。


 ◆アニメーション賞(Best Animated Feature Film)
 ・“Bilal:A New Breed of Hero”(UAE・サウジアラビア) 監督:Khurram H. Alavi
 ・“Manang Biring”(フィリピン) 監督:Carl Joseph Papa
 ・“Savva”(ロシア) 監督:Max Fadeev
 ◎“Seoul Station(서울역/ソウル駅)”(韓) 監督:ヨン・サンホ
 ・“Sheep and Wolves(Volki i Ovtsy)”(ロシア) 監督:Max Volkov


 “Seoul Station(서울역/ソウル駅)”(韓) 監督:ヨン・サンホ
 物語:スッギュは、家出した娘を捜していた。とにかく娘を見つけ出したい一心で懸命に捜しまわり、ようやく手がかりを得た。しかし、その喜びはすぐにショックに変わる。というのも彼女は、ソウルの真ん中で、売春婦になっていたからだ。彼は、客を装って娘に近づく。ちょうどその頃、ソウル駅の近くでパニックが起こる。そこはホームレスのたまり場になっていた場所で、ホームレスのひとりが死んだ後、生き返り、人を襲い、食らいつき始めたのだ。アンデッドが人を襲い、襲われた人がアンデッドとなってまた人を襲う。犠牲者は瞬く間に増えた。当局は、シティーセンターを封鎖し、事態を終息させようとするが……。
 『豚の王』、“The Fake”のヨン・サンホ監督作品。本作は、実写作品“Train To Busan(부산행)”へと続く連作となっている。
 ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭2016 銀賞(Silver Raven)受賞。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016 長編コンペティション部門出品。
 エジンバラ国際映画祭2016出品。
 ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭2016出品。
 ファンタジア国際映画祭2016出品。
 プチョン国際ファンタスティック映画祭2016 クロージング作品。
 メルボルン国際映画祭2016出品。
 トリエステ・サイセンス+フィクション映画祭2016出品。
 ストックホルム国際映画祭2016出品。
 Anilogue 国際アニメーションフェスティバル2016出品。


 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary film)
 ・“City of Jade(翡翠之城)”(ミャンマー・台湾) 監督:ミディー・ジー
 ・『エグジール』“Exil(Exile)”(カンボジア・仏) 監督:リティー・パニュ
 ・“Snow Monkey”(オーストラリア・ノルウェー) 監督:George Gittoes
 ◎“Starless Dreams(Royahaye Dame Sobh)”(イラン) 監督:メヘルダード・オスコウイ(Mehrdad Oskouei)
 ・“Under the Sun(V Luchakh Solnca)”(ロシア・独・チェコ・ラトヴィア・北朝鮮) 監督:ヴィタリー・マンスキー


 “Starless Dreams(Royahaye Dame Sobh)”(イラン) 監督:メェーダッド・オスコウイ(Mehrdad Oskouei)
 イランにある女性用矯正&リハビリ・センター。激しい雪が降る中、重装備の守衛がパトロールしている。中では、少女たちがフード・カウンターで食事を待っている。彼らの中には、低年齢で母親になった者や結婚している者もいる。彼らは、皆、麻薬取引や暴行、殺人などの犯罪を犯してここに入ることになった。残酷な犯罪とは対照的に、彼らは、フレンドリーで温かく、笑い、歌い、一緒に泣く。彼らは、過去に犯したトラブルで、結びつけられている。彼らの中には、彼らがかつて生活していた世界に戻ることを恐れる者もいる。カメラは、親密だが、敬意を持って、彼らの姿をとらえる。
 ベルリン国際映画祭2016 ジェネレーション14plus部門出品。アムネスティ・インターナショナル賞受賞。
 True/False映画祭2016出品。True Vision Award受賞。
 フル・フレーム・ドキュメンタリー映画祭2016出品。最優秀ドキュメンタリー賞(Inspiration Award)、Reva and David Logan Grand Jury Award受賞。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 メルボルン国際映画祭2016出品。
 カムデン国際映画祭2016出品。
 チューリヒ映画祭2016出品。
 BFIロンドン映画祭2016 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。グリアソン賞受賞。
 シカゴ国際映画祭2016出品。


 ◆文化の多様性賞(The APSA Cultural Diversity Award, under the patronage of UNESCO)
 ・Dmitrii Davydov “The Bonfire (Kostior na vetru)”(ロシア)
 ◎Hussein Hassan “The Dark Wind (Reşeba)”(イラク・カタール・独)
 ・ムスタファ・カラ 『カランダールの雪』(トルコ・ハンガリー)
 ・Tamer El Said “In the Last Days of the City (Akher Ayam El Madina)”(エジプト・UAE・独・英)
 ・ワン・シュエボー(Wang Xuebo/王学博) 『神水の中のナイフ』“Knife in the Clear Water (Qingshui Li De Daozi)”(中)

 “The Dark Wind (Reşeba)”(イラク・カタール・独) 監督:Hussein Hassan
 物語:イラクのクルド地区の小さな村。レコとペロは、婚約したばかりで、結婚の準備を進めている。彼らの村を、ムスリムの過激派が襲う。村人の一部は逃げ延びることができたが、他はつかまえられたり、殺されたりした。ペロは、他の娘たちと一緒に奴隷マーケットに売られた。この時、レコはよその町に働きに行っていたが、襲撃の知らせを聞いて、愛するペロを捜す。彼の両親とペロの家族は、難民キャンプに落ち着く。だが、ペロの行方は依然としてわからない。やがて、レコは、シリアでペロを見つける。彼女は、難民キャンプで家族と再会したが、深いトラウマに悩まされている。悪夢は続く。
 釜山国際映画祭2016 クロージング作品。
 ストックホルム国際映画祭2016出品。
 マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭2016出品。


 ◆審査員グランプリ(Jury Grand Prize)
 ◎ユン・ヨジュン(女優) “The Bacchus Lady(殺してあげる女)”(韓)(監督:イ・ジェヨン)
 ◎リー・ピンビン(撮影) 『長江図』“Crosscurrent(長江図)”(中) 監督:ヤン・チャオ(Yang Chao/楊超)
 スペシャル・メンション:Sunny Pawar(子役) “Lion”(オーストラリア)(監督:Garth Davis)


 “The Bacchus Lady(殺してあげる女)”(韓) 監督:イ・ジェヨン
 物語:ソヨンは、韓国の年配の売春婦だ。シニアの男性に精力剤「バッカス」を売るという口実で近づいて、性的サービスを提供している。ある時、フィリピン系韓国人の少年ミンホを預かることになる。彼女の母親が、ミンホの父である医師を刺して、警察につかまってしまったのだ。ミンホは、フィリピン語しか話すことができず、ソヨンは、トランスジェンダーの隣人と片脚の若者とともに、奇妙な疑似家族を形成する。彼女は、住む場所を探して、昔の客や友人たちを訪ねるが、彼らにはソヨンたちを救い出す力は残っていなかった。
 ベルリン国際映画祭2016 パノラマ部門出品。
 香港国際映画祭2016出品。
 シアトル国際映画祭2016出品。
 台北電影節出品。
 ファンタジア映画祭2016 女優賞(ヨン・ユジョン)、脚本賞受賞。
 メルボルン国際映画祭2016出品。
 釜山国際映画祭2016 韓国映画トゥデイ パノラマ部門出品。
 BFIロンドン映画祭2016 Debate部門出品。
 リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2016出品。
 青龍映画賞2016 主演女優賞(ヨン・ユジョン)ノミネート。


 『長江図』“Crosscurrent(長江図)”(中) 監督:ヤン・チャオ(Yang Chao/楊超)
 出演:チン・ハオ(Qin Hao/秦昊)、シン・ジーレイ(Xin Zhi Lei/辛芷蕾)、ウー・リーポン(Wu Lipeng/鄔立朋)、Wang Hongwei(王宏仏)、チァン・ホワリン(Jiang Hualin/江化霖)、タン・カイ(Tan Kai/譚凱)
 物語:カオ・チュンは、長江の荷揚げ船の若き船長をしている。つい先ごろ、彼の父親が亡くなって、彼は、父の遺志を継いだのだ。彼は、また愛する女性を探していたが、荷揚げ場所で会う女性はなぜかみんな同じ女性で、しかも長江を遡上するごとに彼女は若くなっていった。カオ・チュンは、これまでつきあいのあった人々を訪ねていく。彼らとはもう二度と会うことはない。というのも長江にダムができて、船で遡上できなくなってしまうからだ。彼は、商人のところに忍んでくるという少女の亡霊の話を耳にする。あるところで、彼は寺院に引き寄せられる。読経を聞いた彼は、それが耳から離れなくなる。そして、彼の過去の秘密が明らかになり、彼は自らの罪と贖罪について考え始める……。
 ベルリン国際映画祭2016 コンペティション部門出品。芸術貢献賞(銀熊賞:リー・ピンビン(撮影))受賞。
 台北電影節2016出品。
 プチョン国際ファンタスティック映画祭2016 プチョン・チョイス部門出品。
 シカゴ国際映画祭2016出品。
 AFIフェスト2016出品。
 台湾・金馬奨2016 撮影賞、音響効果賞ノミネート。


 “Lion”(オーストラリア・米・英) 監督:Garth Davis
 出演:ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマン、デーヴ・パテル、デイヴィッド・ウェンハム
 物語:サルーは、インド中央部にあるマディヤ・プラデーシュ州カンドワの近くで1981年に生まれる。父親は、妻と3人の子を残して家を出ていってしまい、家庭は貧困にあえいでいた。母は、工事現場で働いていたが、それでも十分に稼ぐことはできず、子供たちを学校に行かせる余裕もなかった。5歳のサルーは、兄のグドゥーとカイルーとともに駅にでかけて、物乞いをしたりもした。グドゥーは、時々、列車の車両の掃除の仕事を手に入れたりもしていた。ある日、グドゥーは、列車に乗って70キロ南にあるブルハーンプルへとでかける。サルーも一緒に行きたいと言って、兄についていく。ブルハーンプルに着いたグドゥーは、サルーにプラットホームで待っているように言う。ところがなかなか兄は帰ってこない。止まっている列車を見つけた彼は、そこに兄が乗っているのかもしれないと思い、列車に乗り込んで、眠ってしまう。目を覚ました時、列車は見知らぬ街を走っていた。小さな駅に止まるが、彼はドアを開けて出ていくことができない。最終的に列車はコルカタに着く。サルーは、そこで浮浪児となって路上生活を始める。数週間後、警察に保護されるが、故郷がどこなのか判明しない。結局、孤児院に引き取られることになる。その後、彼は、裕福なオーストラリア人ブライアリー夫妻の養子となってタスマニアで暮らし始める。サルーは、そこで成人し、ホテルマンとしての勉強を始める。グーグル・アースを使って、母国インドを調べ始めた彼は、かすかな記憶を頼りに、故郷の町を探し、2011年のある夜、ブルハーンプルの駅からたどって、ついにカンドワの町を見出す。フェイスブックなどからも情報を収集した彼は、故郷を見つけたと確信し、25年ぶりにインドの地を踏む。そして、ひょっとしたら死んでしまっているかもしれないと思った家族と再会を果たす。
 サルー・ブライアリー本人によるノンフィクション『25年目の「ただいま」』“A Long Way Home”の映画化。
 トロント国際映画祭2016 GALAS部門出品。ピープルズ・チョイス賞次点。
 チューリヒ映画祭2016出品。
 サンディエゴ映画祭2016出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2016出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2016 観客賞受賞。
 BFIロンドン映画祭2016 ヘッドライン・ガラ部門出品。
 オースティン映画祭2016 観客賞受賞。
 フィラデルフィア映画祭2016出品。
 シカゴ国際映画祭2016 観客賞 長編ナラティヴ部門受賞。
 ハートランド映画祭2016 Truly Moving Picture Award受賞。
 ハリウッド映画賞2016 助演女優賞受賞(ニコール・キッドマン)。
 デンバー国際映画祭2016出品。
 ハワイ国際映画祭2016 観客賞 長編ナラティヴ部門出品。
 リスボン&エストリル映画祭2016出品。
 ストックホルム国際映画祭2016出品。
 AFIフェスト2016出品。
 Camerimage 2016 メイン・コンペティション部門出品。
 ナパ・ヴァレー映画祭2016出品。


 ◆アジア太平洋地域における映画での貢献賞(The 10th APSA FIAPF Award for Outstanding Achievement in Film in the Asia Pacific region)
 ◎Manoochehr Mohammadi(イランのプロデューサー)


 ◆ヤング・シネマ賞(Young Cinema Award) presented by NETPAC + グリフィス映画学校
 ◎ムスタファ・カラ(Mustafa Kara) 『カランダールの雪』“Cold Of Kalandar(Kalandar Soğuğu)”(トルコ・ハンガリー)


 ◆ヤング・シネマ賞 スペシャル・メンション
 ◎ビー・ガン(Bi Gan) 『凱里ブルース』“Kaili Blues (Lu Bian Ye Can)”(中)

 ◆MPA APSA アカデミー映画ファンド2016
 ◎ハイファ・アル=マンスール “Camel”(サウジアラビア)
 ◎Joo Young Park “Morning Star (Yeonbaek)”(韓)
 ◎ロルフ・デ・ヒーア “Mr Ward’s Incredible Journey”(オーストラリア)
 ◎エミール・バイガジン “The River”(カザフスタン)

 ※前回まであったユネスコ賞は「文化の多様性賞」に、NETPAC賞は「ヤング・シネマ賞」にシフトしたようです。

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 国別の主なノミネーション&受賞状況は、以下の通り。

 ◆ロシア 0/8作品/8ノミネート

 ◆トルコ 2/2作品/6ノミネート
 ・“Ember(Kor)”(0/3):作品・監督・女優
 ・『カランダールの雪』(2/3):作品・撮影・多様性 +ヤングシネマ

 ◆イラク 1/1作品/1ノミネート

 ◆UAE 0/2作品/2ノミネート

 ◆イラン 1/4作品/7ノミネート
 ・“Daughter(Dokhtar)”(0/3):監督・男優・脚本
 ・『預言者ムハンマド』(0/2):作品・撮影

 ◆アフガニスタン 0/1作品/1ノミネート

 ◆インド 1/6作品/8ノミネート
 ・“Psycho Raman (Raman Raghav 2.0)”(3):監督・男優・撮影

 ◆カンボジア 0/1作品/1ノミネート

 ◆フィリピン 1/2作品/2ノミネート

 ◆台湾 0/1作品/1ノミネート

 ◆中国 1/4作品/5ノミネート +審査員グランプリ
 ・『凱里ブルース』(0/2):監督・撮影 +ヤングシネマ スペシャル・メンション

 ◆韓国 2/4作品/5ノミネート +審査員グランプリ
 ・『王の運命―歴史を変えた八日間―』(0/2):監督・男優

 ◆オーストラリア 0/2作品/2ノミネート +審査員グランプリ スペシャル・メンション

 ◆日本 1/1作品/1ノミネート

 賞を各国の作品にバランスよく割り振るのに、気を使ったようにも見えますが、結果的には、まあ、悪くないものになったのではないでしょうか。

 日本での公開や上映が決まっていないもので、気になるのは“The Dark Wind (Reşeba)”です。
 釜山国際映画祭のクロージングだということで、それだと日本の映画関係者は、まだほとんど見ていなさそうですが、どうでしょうか。

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 *当ブログ記事

 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_45.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_27.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_32.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_22.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_22.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_18.html
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 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_44.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_7.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

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