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zoom RSS 【考察】 米国アカデミー賞2017 長編ドキュメンタリー賞 エントリー作品 145本!

<<   作成日時 : 2016/11/01 05:15   >>

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 1.キャリア組
 過去に米国アカデミー賞にノミネートされたか、受賞したことのある監督は、次回以降、ショートリストに選ばれたり、ノミネートされたりしやすくなるという傾向がありますが、第89回米国アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞のエントリー作品の監督にも過去の受賞者やノミニーが多数います。

 ・過去に長編ドキュメンタリー賞を受賞したことがある監督:5人
 モーガン・ネヴィル(2014)、フィッシャー・スティーヴンス(プロデューサーとして)(2010)、アレックス・ギブニー(2008)、ケヴィン・マクドナルド(2000)、バーバラ・コップル(1977、1991)

 ・過去に長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたことがある監督:13組15人
 ジョー・バーリンジャー(2012)、ジョシュ・フォックス(2011)、ロバート・ケナー(2010)、ヴェルナー・ヘルツォーク(2009)、メガン・オハラ(プロデューサーとして)(2008)、ハイディー・ユーイング&レイチェル・グラディー(2007)、アレックス・ギブニー(2006)、ジャック・ペラン(2003)、Lilibet Foster(2000)、D・A・ペネベイカー&クリス・ヘジダス(1994)、Andrew Young(1994)、スティーヴン・オカザキ(1986)、ケン・バーンズ(1982、1986)

 ・過去に短編ドキュメンタリー賞を受賞したことがある監督:2人
 ロジャー・ロス・ウィリアムス(2010)、Cynthia Wade(2008)

 ・過去に短編ドキュメンタリー賞にノミネートされたことがある監督:6人
 Jason Cohen(2014)、Cynthia Wade(2013)、キーフ・デイヴィッドソン(2013)、スティーヴン・オカザキ(2006、2009)、グレッグ・マクギリヴレイ(1996、2001)、スティーヴン・カンター(1995)

 ・過去にドキュメンタリー部門以外で米国アカデミー賞を受賞したことがある監督:1人
 ロン・ハワード(2002/作品賞・監督賞)

 ・過去にドキュメンタリー部門以外で米国アカデミー賞にノミネートされたことがある監督:3人
 ロン・ハワード(2009/作品賞・監督賞)、テレンス・マリック(1999/監督賞・脚色賞、2012/監督賞)、ダグラス・マクグラス(1995/オリジナル脚本賞)

 チェックもれがある可能性もあり、また、これらのほかにも、過去にノミネート作品や受賞作品の製作を手がけたプロデューサーが製作している作品がある可能性があります。

 上記のほか、ジョン・シェンクやボニー・コーエンは、長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた作品で、撮影監督やプロデューサーを務めたことがあります。

 “Cameraperson”の監督:カースティン・ジョンソンは、撮影を手がけた“Asylum”(2003)が米国アカデミー賞2004短編ドキュメンタリー賞にノミネートされ、“The Invisible War”が米国アカデミー賞2013長編ドキュメンタリー賞にノミネートされ、『シチズンフォー スノーデンの暴露』が米国アカデミー賞2015長編ドキュメンタリー賞を受賞しています。

 ちなみに、前回のエントリー作品リストには、過去のノミニー&受賞者が18人いましたが、そのうち7人がショートリストに選ばれるという結果を残しています。(ただし、そこからノミネートに進んだのはわずかにジョシュア・オッペンハイマーのみでした。)

 今回も同様であるとすれば、上記の過去の受賞者やノミニーが、ショートリストの約半数を占めることになりそうです。

 2.複数の作品のエントリー
 ヴェルナー・ヘルツォーク、フィッシャー・スティーヴンス、Oren Rudavskyはそれぞれ2本ずつ作品をエントリーさせています。

 3.連続エントリー
 アレックス・ギブニー、モーガン・ネヴィル、クレイ・トゥイール、キーフ・デイヴィッドソン、アン・サンドバーグ(Anne Sundberg)は連続エントリーです。このうち、わかっているだけで、アレックス・ギブニーは5年連続で、監督作品を米国アカデミー賞に送り込んでいます。フレデリック・ワイズマンは前回まで3年連続でエントリーしていましたが、ここで途絶えてしまいました。
 アレックス・ギブニーは、これまで、アカデミーのドキュメンタリー分科会の理事を務めていて、だからなのか(辞退していたのか)、2008年以降、ノミネートまで進んだ作品がありませんでした。本年度は、理事職を離れたので、理事職が足枷となっていたのであれば、ようやくそれがなくなったことになります。
 その代わり、アレックス・ギブニーに替わって“Life, Animated”のロジャー・ロス・ウィリアムスが本年度から理事に就任しています。“Life, Animated”は長編ドキュメンタリー賞ノミネート有力候補ですが、彼がノミネートされるかどうかで、理事職がノミネーションの足枷となっているのかどうかがはっきりするかと思います。

 4.サンダンス・プレミア作品
 サンダンス映画祭プレミア作品は、毎年、ドキュメンタリー部門の非常に大きな部分を占めることになっていますが、本年度は、USドキュメンタリー部門16作品中13作品がエントリーされ、ワールド・ドキュメンタリー部門12作品中6作品がエントリーされています。
 米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞部門は、外国語映画が選ばれることが少ないのですが、そういう傾向性を知ってか知らずか、ワールド・ドキュメンタリー部門からエントリーされている作品は、製作にアメリカが入っている作品か英語ベースの作品がほとんどです。
 プレミアという視点で言えば、米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞部門の3分の2以上が、サンダンス映画祭、トライベッカ映画祭、トロント国際映画祭の3つの映画祭でプレミア上映された作品であると言ってもいいかと思います。

 今回のリストでは、各作品が上映された主な映画祭を書き出していますが、映画祭ごとに集計すると以下のようになります。大雑把に書き出してあるので、実際にはもっとあるかもしれませんが、観るべきドキュメンタリー作品がどういった映画祭で上映されているか、チェックするための一応の目安にはなるかと思います。

 サンダンス映画祭2016(1月21日-31日):31
 SXSW映画祭2016(3月11日-20日):13
 クリーヴランド国際映画祭2016(3月29日-4月9日):16
 サラソータ映画祭2016(4月1日-10日):17
 フル・フレーム国際映画祭2016(4月7日-10日):11
 アシュランド・インディペンデント映画祭2016(4月7日-11日):5
 トライベッカ映画祭2016(4月13日-24日):14
 ナッシュヴィル映画祭2016(4月14日-23日):8
 リバーラン国際映画祭2016(4月7日-17日):8
 サンフランシスコ国際映画祭2016(4月21日-5月5日):17
 モントクレア映画祭2016(4月29日-5月8日):23
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2016(4月28日-5月8日):23
 DocAviv/テルアビブ国際映画祭2016(5月19日-28日):7
 シアトル国際映画祭2016(5月19日-6月12日):15
 ロサンゼルス映画祭2016(6月1日-9日):3
 シドニー映画祭2016(6月8日-19日):14
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2016(6月10日-15日):12
 プロヴィンスタウン国際映画祭2016(6月15日-19日):10
 AFI Docs 2016(6月22日-26日):5
 ナンタケット映画祭2016(6月22日-27日):15
 イースト・エンド映画祭2016(6月23日-7月3日):3
 ニュージーランド国際映画祭2016(7月14日-8月7日):23
 トラヴァース・シティー映画祭2016(7月26日-31日):16
 メルボルン国際映画祭2016(7月28日-8月14日):26
 サイドウォーク映画祭2016(8月24日-28日):3
 トロント国際映画祭2016(9月8日-18日):11
 チューリヒ映画祭2016(9月22日-10月2日):12
 ニューヨーク映画祭2016(9月30日-10月16日):6
 ハンプトンズ国際映画祭2016(10月6日-10日):9
 バッファロー国際映画祭2016(10月7日-10日):2
 Biografilmフェスティバル2016(10月10日-20日):11
 デンバー国際映画祭2016(11月2日-13日):5
 ストックホルム国際映画祭2016(11月9日-20日):11

 5.Netflix

 今回のエントリー作品を調べていて驚いたのは、Netflixで日本語字幕つきで観られるようになっている作品が非常に多かったことです。
 といっても、配信作品は、誰かがレビューでも書いてくれない限り検索しても引っかかってこないし、日本の映画データベースには載っていなかったりするので、見落としがあるかもしれません。
 私が見つけたのは、以下のようなタイトルですが、かなり有力な作品もあります。
 こういうことがビジネスとして軌道に乗るのかどうかはわかりませんが、これが「普通」になるのであれば、外国の映像作品に関して、@家庭用ビデオが普及し、レンタルビデオが一般化した頃、ABS、CSが普及した頃、に続いて、業界が大きく変化することになると思われます。

 ・『アマンダ・ノックス』“Amanda Knox”(米・デンマーク)
 ・『オードリーとデイジー』“Audrie & Daisy””(米)
 ・『Holy Hell』“Holy Hell”(米)
 ・『イントゥ・ザ・インフェルノ -マグマの世界-』“Into the Inferno”(英・オーストリア)
 ・『月面に立った最後の男』“The Last Man on the Moon”(英)
 ・『プリンセス・ショー』“Presenting Princess Shaw”(イスラエル)
 ・『空のハシゴ:ツァイ・グオチャンの夜空のアート』“Sky Ladder: The Art of Cai Guo-Qiang”(米)
 ・『13th −憲法修正第13条−』“13th”(米)
 ・『The Witness』“The Witness”(米)

 最初から劇場公開を想定していなくて、配信がメインとなる作品が増えるようであれば、映画館やビデオ業界にとって脅威だし、一方、こういった作品の立場に立ってみるとアカデミー賞にノミネートされるための今の条件は負担でしかないので、逆にこれらがアカデミー賞のレギュレーションを変えるように働きかけてくる、ということもあるかもしれません。

 6.エントリーされなかった作品

 ひょっとすると、来年、エントリーしてくるかもしれませんが、本年度有望視された作品には、次のようなものがあります。
 中でも、『ソニータ 〜アフガニスタン難民 少女ラッパーは叫ぶ〜』はエントリーされていたら、かなりいいところまで行けたかもしれないのに、と思ったりもしますね。

 ・“The Islands and the Whales”(英・デンマーク) 監督:Mike Day
 ・“The Land of The Enlightened”(ベルギー) 監督:Pieter-Jan De Pue
 ・“The Settlers”(仏・カナダ・イスラエル・独) 監督:シモン・ドータン
 ・『MR.GAGA』“Mr. Gaga”(イスラエル・スウェーデン・独・オランダ) 監督:トメル・ハイマン(Tomer Heymann)
 ・『国のない国旗』“A Flag Without A Country”(イラク) 監督:バフマン・ゴバディ
 ・『ソニータ 〜アフガニスタン難民 少女ラッパーは叫ぶ〜』“Sonita”(独・イラン・スイス) 監督:ロクサレ・ガエム・マガミ(Rokhsareh Ghaem Maghami)
 ・“An Insignificant Man”(インド) 監督:Khushboo Ranka、Vinay Shukla
 ・“City of Jade(翡翠之城)”(ミャンマー・台湾) 監督:ミディー・ジー
 ・“Tempestad”(メキシコ) 監督:Tatiana Huezo
 ・“David Lynch: The Art Life”(米・デンマーク) 監督:Jon Nguyen、オリヴィア・ネールガード=ホルム(Olivia Neergaard-Holm)
 ・“Rats”(米) 監督:モーガン・スパーロック

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 【下馬評/前哨戦】

 ◆IndieWireの予想(9月23日時点)

 ・http://www.indiewire.com/2016/09/2017-oscar-predictions-best-documentary-1201718652/

 最有力候補(Frontrunners)
 ・『13th −憲法修正第13条−』“13th”(米) 監督:エヴァ・デュヴァルネ
 ・『アマンダ・ノックス』“Amanda Knox”(米・デンマーク) 監督:Brian McGinn、Rod Blackhurst
 ・“Cameraperson”(米) 監督:Kirsten Johnson
 ・『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』“Fire at Sea”(伊・仏) 監督:ジャンフランコ・ロージ
 ・“Gleason”(米) 監督:クレイ・トゥイール(Clay Tweel)
 ・“I Am Not Your Negro”(米・仏・ベルギー・スイス) 監督:ラウル・ペック
 ・『イントゥ・ザ・インフェルノ -マグマの世界-』“Into the Inferno”(英・オーストリア) 監督:ヴェルナー・ヘルツォーク、Clive Oppenheimer
 ・“The Ivory Game”(オーストリア・米) 監督:キーフ・デイヴィッドソン(Keif Davidson)、リヒャルド・ラドカーニ(Richard Ladkani)
 ・“Jim: The James Foley Story”(米) 監督:ブライアン・オークス(Brian Oakes)
 ・“Life, Animated”(米) 監督:ロジャー・ロス・ウィリアムス(Roger Ross Williams)
 ・“Miss Sharon Jones!”(米) 監督:バーバラ・コップル
 ・“O.J.: Made in America”(米) 監督:Ezra Edelman
 ・“Weiner”(米) 監督:Josh Kriegman、Elyse Steinberg
 ・“Zero Days”(米) 監督:アレックス・ギブニー

 有力候補(Contenders)
 ・“Abortion: Stories Women Tell”(米) 監督:Tracy Droz Tragos
 ・『オードリーとデイジー』“Audrie & Daisy””(米) 監督:ボニー・コーエン(Bonni Cohen)、ジョン・シェンク(Jon Shenk)
 ・“Command and Control”(米) 監督:ロバート・ケナー
 ・“The Eagle Huntress”(英・モンゴル・米) 監督:Otto Bell
 ・“The Music of Strangers: Yo-Yo Ma and the Silk Road Ensemble”(米) 監督:モーガン・ネヴィル
 ・“Newtown”(米) 監督:Kim A. Snyder
 ・『プリンセス・ショー』“Presenting Princess Shaw”(イスラエル) 監督:Ido Haar
 ・“Trapped”(米) 監督:Dawn Porter

 有望候補(Long Shots)
 ・“Author: The JT Leroy Story”(米) 監督:ジェフ・フォイヤージーク(Jeff Feuerzeig)
 ・“Before the Flood”(米) 監督:フィッシャー・スティーヴンス(Fisher Stevens)
 ・“Defying the Nazis: The Sharps’ War”(米) 監督:ケン・バーンズ(Ken Burns)、Artemis Joukowsky
 דRats” (米) 監督:モーガン・スパーロック
 ・『空のハシゴ: ツァイ・グオチャンの夜空のアート』“Sky Ladder: The Art of Cai Guo-Qiang”(米) 監督:ケヴィン・マクドナルド
 ・“Tickled”(ニュージーランド) 監督:Dylan Reeve、David Farrier

 昨年のIndieWireの予想だと、10月18日付の予想で、書き出している25作品の中に、ショートリスト15作品のうち13作品が含まれ、ノミネーション5作品はすべて含まれています。

 ◆クリティクス・チョイス・アワード2016 ドキュメンタリー賞ノミネーション
 ・『13th −憲法修正第13条−』“13th”(米) 監督:エヴァ・デュヴァルネ
 ・“30 For 30: O.J.: Made in America”(米) 監督:Ezra Edelman
 ・“Cameraperson”(米) 監督:Kirsten Johnson
 ・『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』“Fire at Sea”(伊・仏) 監督:ジャンフランコ・ロージ
 ・“Gleason”(米) 監督:クレイ・トゥイール(Clay Tweel)
 ・“Life, Animated”(米) 監督:ロジャー・ロス・ウィリアムス(Roger Ross Williams)
 ・“Tickled”(ニュージーランド) 監督:Dylan Reeve、David Farrier
 ・“Tower”(米) 監督:Keith Maitland
 ・“Weiner”(米) 監督:Josh Kriegman、Elyse Steinberg
 ・『The Witness』“The Witness”(米) 監督:James D. Solomon

 ◆ゴッサム・アワード2016 ドキュメンタリー賞ノミネーション
 ・“Cameraperson”(米) 監督:Kirsten Johnson
 ・“I Am Not Your Negro”(米・仏・ベルギー・スイス) 監督:ラウル・ペック
 ・“O.J.: Made in America”(米) 監督:Ezra Edelman
 ・“Tower”(米) 監督:Keith Maitland
 ・“Weiner”(米) 監督:Josh Kriegman、Elyse Steinberg

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 【予想】

 例年の傾向からすると―

 @ 近現代史の歴史(的事件)に隠された真実に迫った作品(『サイゴン陥落 緊迫の脱出』『アクト・オブ・キリング』『フォッグ・オブ・ウォー』『ブラック・セプテンバー』等)

 A アメリカの現在を鋭くえぐってみせるような作品(“CitizenFour”『不都合な真実』『エンロン:巨大企業はいかにして崩壊したのか?』『ダーウィンの悪夢』『ボウリング・フォー・コロンバイン』『チャレンジ・キッズ』等)

 B 知られざる国・地域の知られざる実情を描いた作品(『未来を写す子どもたち』『プロミス』『らくだの涙』等)

 C 題材のユニークさが光る作品(『バックコーラスの歌姫たち』『マーダーボール』『スーパーサイズ・ミー』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』『マン・オン・ワイヤー』等)

 D 個性的な人物をクローズ・アップした作品(『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』『キューティー&ボクサー』『シュガーマン 奇跡に愛された男』『マイ・アーキテクト』『戦場のフォトグラファー』『モハメド・アリ かけがえのない日々』『クリントンを大統領にした男』等)

 E 誰も観たことがないような驚異の映像を収めた作品(『WATARIDORI』『皇帝ペンギン』等)

 といった作品が、ショートリストやノミネーションに選ばれてくるはずです。

 また、本年度のドキュメンタリーのトレンドは、環境・エコロジー、食、シリア・中東、難民、選挙・政治、あたりであるようにも見えます。

 まあ、IndieWireの予想とクリティクス・チョイスおよびゴッサム・アワードのノミネーションの周辺で、本年度の長編ドキュメンタリー賞が決まることは間違いありません。

 ただし、本年度は、2強だった2015年度、2強から1強になった2014年度みたいに強い作品がなく、まだ本命となる作品が出ていません。

 政治的な作品や黒人色が強い作品は選びにくいし、“O.J.: Made in America”もアカデミー賞っていう感じでもないような気がしますね。そして、ロジャー・ロス・ウィリアムスがアカデミーの理事になったおかげで、“Life, Animated”がノミネートすらされない可能性もあるとなれば、候補選びはますます難しくなります。

 年内の映画批評家協会系の映画賞だと、『13th −憲法修正第13条−』か“O.J.: Made in America”が選ばれるような気もしますが、そのままの流れでアカデミー賞まで行けるかどうか。米国アカデミー賞の会員と重なっていたりする英国アカデミー賞の会員にとっては、どちらの作品も「他人事」でしかないかもしれないし。

 漁夫の利的に『イントゥ・ザ・インフェルノ -マグマの世界-』や“The Eagle Huntress”が受賞したりしても面白いし、『不都合な真実』や『ザ・コーヴ』の流れ+ディカプリオ プロデュースで“Before the Flood”が本命になる可能性も考えられなくもありません。

 1週間以内に、長編ドキュメンタリー賞関連で、受賞結果が1つ、ノミネーションが2つ発表されるので、もう少し状況がはっきりしてくるはずです。

 米国アカデミー賞2017 長編ドキュメンタリー賞ショートリスト15作品は、12月半ば発表の予定です。

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 *当ブログ記事

 ・米国アカデミー賞2017 長編ドキュメンタリー賞エントリー作品145作品リスト その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_47.html
 ・米国アカデミー賞2017 長編ドキュメンタリー賞エントリー作品145作品リスト その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_48.html

 ・クリティクス・チョイス2016 ドキュメンタリー賞部門 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_21.html

 ・サンダンス映画祭 2016 US コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_1.html
 ・サンダンス映画祭 2016 ワールド・シネマ コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_4.html
 ・サンダンス映画祭 2016 その他の部門のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_12.html
 ・サンダンス映画祭 2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201602/article_1.html

 ・米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞エントリー作品124作品リスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_11.html
 ・米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞 124作品に関する考察:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_12.html
 ・米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_6.html

 ・米国アカデミー賞2015 長編ドキュメンタリー賞エントリー作品134作品リスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_14.html
 ・米国アカデミー賞2015 長編ドキュメンタリー賞エントリー作品解説:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_15.html
 ・米国アカデミー賞2015 長編ドキュメンタリー賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_5.html

 ・米国アカデミー賞2014 長編ドキュメンタリー賞エントリー作品151作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_1.html
 ・米国アカデミー賞2014 長編ドキュメンタリー賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_8.html

 ・米国アカデミー賞2016 短編アニメーション賞 候補作品リスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_44.html

 ・米国アカデミー賞2017 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_43.html

 ・米国アカデミー賞2017 外国語映画賞 各国代表作品リスト その1(アイスランド〜オーストラリア):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201608/article_6.html
 ・米国アカデミー賞2017 外国語映画賞 各国代表作品リスト その2(オーストリア〜スロヴァキア):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201609/article_10.html
 ・米国アカデミー賞2017 外国語映画賞 各国代表作品リスト その3(スロヴェニア〜パレスチナ):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201609/article_22.html
 ・米国アカデミー賞2017 外国語映画賞 各国代表作品リスト その4(ハンガリー〜メキシコ):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201609/article_29.html
 ・米国アカデミー賞2017 外国語映画賞 各国代表作品リスト その5(モロッコ〜ロシア):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201609/article_36.html
 ・完全ガイド!米国アカデミー賞2017 外国語映画賞 各国代表作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_23.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

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