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zoom RSS ワルシャワ国際映画祭2016 受賞結果

<<   作成日時 : 2016/10/20 23:28   >>

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 第32回ワルシャワ国際映画祭(10月7日-16日)の各賞が発表になりました。

 【ワルシャワ国際映画祭】

 ワルシャワ国際映画祭は、東京国際映画祭と同じく、1985年にスタートした映画祭で、ワルシャワ国際映画祭が1991年に「映画週間」から「映画祭」になり、さらに2000年に「国際映画祭」になったのに対し、東京国際映画祭は、1991年以降、隔年開催から毎年開催に変わったというような違いはありますが、両者は、映画祭の歴史、開催時期、規模、作品のチョイスから見て、とてもよく似たポジションにあります。

 「作品のチョイス」でいえば、ワルシャワで上映され、受賞を果たした『迷子の警察音楽隊』や『ソフィアの夜明け』などが、その数日後に、東京で上映されて、受賞を重ねるといったケースもありました。
 (そういうことが続いたためか、近年は、意識して、上映作品が重ならないようにしているようにも見えます。)

 また、2つの映画祭は、ともに、国際映画製作者連盟(FIAPF)が定める「コンペティティヴ長編映画祭」に後発の映画祭として加わった数少ない映画祭でもあります。(80年代以降に創設された映画祭の中で「コンペティティヴ長編映画祭」に加えられたのは、あとは上海国際映画祭あるだけです。)

 ワルシャワ国際映画祭は、ヨーロッパ映画の比重が高く、東京国際映画祭は、アジア映画の比重が高いといった傾向性はありますが、東京国際映画祭で組めたかもしれないラインナップをワルシャワ国際映画祭が組み、ワルシャワ国際映画祭が組めたかもしれないラインナップを東京国際映画祭が組んでいる、という見方をすることもできます。(2つあったメインのコンペティション部門を東京が1つにまとめてしまったのに対し、ワルシャワはまだそれを続けているという違いはありますが。)

 近年は、両映画祭ともに、より独自のカラーを出そうと模索しているようで、ワルシャワ国際映画祭の場合は、ドキュメンタリーと短編に力を入れているようです。

 ワルシャワ国際映画祭の今年の受賞結果は、以下の通りです。


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 【インターナショナル・コンペティション部門】

 ※審査員:Ralitza Petrova(ブルガリアの監督)、Maria Sadowska(ポーランドの監督)、Bence Fliegauf (ハンガリーの監督)、Mehmet Can Mertoğlu(トルコの監督)、ロドリゴ・プラ

 ◆ワルシャワ・グランプリ(Warsaw Grand Prix)
 ◎“Malaria”(イラン) 監督:パーヴィス・シャハージ(Parviz Shahbazi) [東ヨーロッパ・プレミア]
 物語:若い娘が、誘拐されたから、身代金を持ってきてと父親に連絡する。父親は、パニックになり、兄弟とともにテヘラン中を娘を捜してまわる。ところが、娘は、実は恋人と駆け落ちしていて、ストリート・ミュージシャンのバンドが所属している会社で過ごしていた。バンドのリーダーが逮捕された時、彼女の中で何かが変わる……。
 『白い風船』(1995)で原案とアシスタント・ディレクター、バヤク・バヤミ監督の『ワン・デイ・モア』(2000)で編集を手がけ、初監督作品『南から来た少年』(1997)で東京ゴールド賞を受賞し、『ささやき』(2000)『ディープ・ブレス』(2003)も紹介されているパーヴィス・シャハージ(パルヴィズ・シャバァズィ/バルヴィズ・シャハバズィ/パルウィズ・シャーバズィ)監督の最新作。
 ファジル国際映画祭2016出品。
 ベネチア国際映画祭2016 Orizzonti部門出品。
 釜山国際映画祭2016 アジア映画の窓部門出品。
 シカゴ国際映画祭2016出品。



 ◆監督賞
 ◎Guðmundur Arnar Guðmundsson “Heartstone”(アイスランド・デンマーク)

 “Heartstone (Hjartasteinn)”(アイスランド・デンマーク) 監督:Guðmundur Arnar Guðmundsson [東ヨーロッパ・プレミア]
 物語:アイスランドの漁村。10代のThorとChristianは、激動の夏を経験する。一方は、ひとりの少女のハートを射止めようとし、もう一方は、親友に対する新たな感情を発見する。夏が終わって、アイスランドの厳しい季節が戻ってきた時、彼らは遊び場から去り、大人の世界の入り口に立つ。
 短編『クジラの谷』“Whale Valley”が高い評価を受けたGuðmundur Arnar Guðmundssonの初監督長編。
 ベネチア国際映画祭2016 ベネチア・デイズ部門出品。クィア獅子賞受賞。
 トロント国際映画祭2016 DISCOVERY部門出品。
 釜山国際映画祭2016 フラッシュ・フォワード部門出品。
 シカゴ国際映画祭2016 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。



 ◆審査員特別賞 男優賞
 ◎Ahmad Thaher “Blessed Benefit”(ヨルダン・独・オランダ・カタール)(監督:Mahmoud al Massad)

 “Blessed Benefit (Inshallah Estafadet)”(ヨルダン・独・オランダ・カタール) 監督:Mahmoud al Massad [ヨーロッパ・プレミア]
 物語:Ahmadは、2人の子どもを持つヨルダン人の建設請負業者で、柵が未着工だと詐欺罪で訴えられて、刑務所に入れられる。保釈金を払えば、すぐにも出られるはずが、いとこが警察や弁護士とうまく話ができず、なかなか保釈されない。刑務所には、株式詐欺、保険詐欺、自称スパイなどいろんな人間がいる。刑務所にいる時間が延びるにつれ、Ahmadは、刑務所にも独自のリズムやルールや経済があることがわかってくる。そして、刑務所での自分のポジンションをつかみ、刑務所の中での生活は、外での生活よりもましかもしれない、と考えたりするようにもなる。
 トロント国際映画祭2016 DISCOVERY部門出品。
 釜山国際映画祭2016 アジア映画の窓部門出品。


 ◆スペシャル・メンション 男優賞
 ◎Baldur Einarsson “Heartstone”

 ◆エキュメニカル審査員賞
 ◎“Heartstone”(アイスランド・デンマーク) 監督:Guðmundur Arnar Guðmundsson

 ◆NETPAC賞
 ◎“Blessed Benefit”(ヨルダン・独・オランダ・カタール) 監督:Mahmoud al Massad


 [その他のエントリー作品]
 ・“A Kid”(仏・カナダ) 監督:フィリップ・リオレ [東ヨーロッパ・プレミア] ・“Night of a 1000 Hours”(オーストリア・ルクセンブルク・オランダ) 監督:ヴァージル・ヴィドリッチ(Virgil Widrich) [ヨーロッパ・プレミア]
 ・“Strangled”(ハンガリー) 監督:Árpád Sopsits [ワールド・プレミア]
 ・“The Sun, The Sun Blinded Me(Słońce, to słońce mnie oślepiło)”(ポーランド・スイス) 監督:Anka Sasnal、ヴィルヘルム・サスナル(Wilhelm Sasnal) [インターナショナル・プレミア]
 ・“ Memories of Summer(Wspomnienie lata)”(ポーランド) 監督:Adam Guziński [ワールド・プレミア]
 ・“In the Blood”(デンマーク) 監督:ラスマス・ヘイスターバング(Rasmus Heisterberg) [東ヨーロッパ・プレミア]
 ・“Clair Obscur”(トルコ・独・ポーランド・仏) 監督:イェスィム・ウスタオウル [ヨーロッパ・プレミア]
 ・“Antenna”(イスラエル) 監督:Arik Rotstein [ワールド・プレミア]
 ・“Daughters of the Three Tailed Banner”(フィリピン) 監督:Gutierrez Mangansakan II [インターナショナル・プレミア]
 ・『月光』“Lost Serenade ”(日) 監督:小澤雅人 [インターナショナル・プレミア]
 ・“×500”(カナダ・コロンビア・メキシコ) 監督:Juan Andrés Arango Garcia [東ヨーロッパ・プレミア]
 ・“The Darkness”(メキシコ・仏) 監督:Daniel Castro Zimbrón [インターナショナル・プレミア]

 【1-2コンペティション部門】

 ※審査員:Iza Igel (ポーランドのプロデューサー)、Julia Sinkevych(ウクライナのプロデューサー)、Reza Dormishian (イランの監督、プロデューサー)

 ◆最優秀作品賞
 ◎“Toril”(仏) 監督:Laurent Teyssier [ヨーロッパ・プレミア]
 出演:ヴァンサン・ロティエ(Vincent Rottiers)、ベルナール・ブランカン(Bernard Blancan)、ティム・ザイフィ(Tim Seyfi)、サブリナ・ウアザキ(Sabrina Ouazani)、Karim Leklou、Gérard Meylan
 物語:フランスの南部。フィリップは、2つの仕事を持っている。家族の農場とドラッグの取引だ。農場は重い借金を抱えていて、父が自殺を図る。フィリップは、農場を救おうと決意する。だが、それには金が必要だ。しかもできるだけ早く。フィリップは、農場のネットワークの中に、大きなドラッグのネットワークを作ろうとして、大物ディーラーの勢力に加わる。一度そこに入ると、抜け出るのは容易ではない……。
 モントリオール世界映画祭2016 ワールド・コンペティション部門出品。



 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Playground(Plac zabaw)”(ポーランド) 監督:Bartosz M. Kowalski [ポーランド・プレミア]
 物語:ポーランドの小さな町。学校の最後の日。12歳のGabrysiaには、クラスに好きな子がいた。彼女は、こっそり会う約束を取りつけ、自分の気持ちをちらつかせる。ところが、親密なおしゃべりのはずが、コントロールできなくなり、意外な結末に至る。
 サンセバスチャン国際映画祭2016 オフィシャル・セレクション出品。
 ファンタスティック・フェスト2016出品。
 グディニャ映画祭2016 メイン・コンペティション部門出品。新人監督賞、ドン・キホーテ賞-ポーランド映画批評クラブ連盟賞受賞。
 BFIロンドン映画祭2016 第1回作品コンペティション部門出品。



 ◎『私に構わないで』“Quit Staring At My Plate(Ne gledaj mi u pijat)”(クロアチア・デンマーク) 監督:ハナ・ユシッチ(Hana Jušić) [東ヨーロッパ・プレミア]
 物語:Marijanaの生活は、彼女が好むと好まざるとに関わらず、家族を中心にまわっている。彼女の父親は、発作持ちで、完全に寝たきりになっている。そんな父を彼女は一家の主に据える。Marijanaは、家族を養うために2つの仕事をしている。一方、母親とダメな兄貴は、この船を沈めようと懸命になっているように見える。追い詰められたMarijanaは、見知らぬ人と手あたり次第に怪しげなセックスをし、そこに自由を見出す。いったん自由の味を知ってしまった彼女をもう誰も止めることができない。
 ベネチア国際映画祭2016 ベネチア・デイズ出品。最優秀ヨーロッパ映画賞受賞。
 レイキャビク国際映画祭2016出品。
 東京国際映画祭2016 コンペティション部門出品。



 ◆ヤング国際批評家連盟賞
 ◎“Hristo”(ブルガリア) 監督:Todor Matsanov、Grigor Lefterov [インターナショナル・プレミア]
 物語:Hristoは、18歳で、覚えている限りずっと路上生活をしている。彼が、どんな代償を支払ってもたどり着きたいという目標は、「普通の」人々のような生活を送ること、すなわち、仕事と、住むところと、家族を手に入れることだ。彼は、過渡的な仕事を得る。そこには火があったが、それが済むとすぐに路上生活に戻らなければならない。時が過ぎ、彼はまだ新しい仕事を探し続けているがうまくいかない。冬が来て、生命の危機すら感じる。それから再び仕事を得るチャンスが巡ってくる。だが、それには厳しい選択が要求される。
 ゴールデン・ローズ映画祭2016 コンペティション部門出品。男優賞(Dimitar Nikolov)、第1回作品賞受賞。


 [その他のエントリー作品]
 ・“In View”(アイルランド) 監督:Ciarán Creagh [インターナショナル・プレミア]
 ・“Julie”(西) 監督:Alba González de Molina [インターナショナル・プレミア]
 ・“Anishoara”(独・モルドヴァ) 監督:Ana Felicia Scutelnicu [東ヨーロッパ・プレミア]
 ・“Park”(ギリシャ・ポーランド) 監督:Sofia Exarchou [東ヨーロッパ・プレミア]
 ・“The Saint”(リトアニア・ポーランド) 監督:Andrius Blaževičius [ワールド・プレミア]
 ・“Land of the Little People”(イスラエル・パレスチナ) 監督:Yaniv Berman [インターナショナル・プレミア]
 ・“Good Old Days”(中) 監督:Fang Liu [インターナショナル・プレミア]
 ・『恋物語』“Our Love Story”(韓) 監督:イ・ヒョンジュ(Hyun-ju Lee) [東ヨーロッパ・プレミア]
 ・『愚行録』“ Gukoroku - Traces of Sin”(日) 監督:石川慶 [東ヨーロッパ・プレミア]
 ・“Live Cargo”(米) 監督:Logan Sandler [ヨーロッパ・プレミア]
 ・“Guilty Men”(コロンビア) 監督:Iván Gaona [東ヨーロッパ・プレミア]
 ・“Fragments of Lucia”(チリ) 監督:Jorge Yacoman [インターナショナル・プレミア]

 【ドキュメンタリー・コンペティション部門】

 ※審査員:Pietra Brettkelly(ニュージーランドのドキュメンタリー監督)、Wojciech Kasperski(ポーランドの監督)、Žiga Virc (スロヴェニアの監督)

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞
 ◎“Communion(Komunia)”(ポーランド) 監督:Anna Zamecka
 父親は父親らしいことをせず、弟は自閉症で、母親は別れて暮らしているため、一家は14歳のOlaによって支えられている。彼女は、家族がまとまり、母親にも戻ってきてもらいたいと思っている。13歳の弟Nikodemの聖餐式は、家族を集まらせる口実に過ぎなかった。Olaは、そのための完璧な準備をする。
 ロカルノ国際映画祭2017 批評家週間出品。The SRG SSR Award受賞。



 ◆スペシャル・メンション
 ◎“An Insignificant Man”(インド) 監督:Khushboo Ranka、Vinay Shukla
 インドの政治家アルヴィンド・ケジリワル(Arvind Kejriwal)を2年以上にわたって追ったドキュメンタリー。アルヴィンド・ケジリワルは、税務署職員から、反汚職運動の運動家に転じ、2012年に、アーム・アードミ党(Aam Aadmi Party/ The Common Man's Party)を結成した。そして、2013年12月の選挙で、「汚職根絶」を掲げてデリー首都圏首相に選出される。ところが、汚職防止法案が議会で否認されたことから辞職。しかし、2015年2月に行なわれた選挙では70議席中67議席をアーム・アードミ党が獲得し、再びデリー首都圏首相に返り咲いた。
 本作では、駆け出しの政党の生き残りと解散を賭けた闘いを内側からとらえ、勝利と失望の瞬間に立ち会っているほか、未公開のフッテージも盛り込まれている。デリーの貧民街の路地から閉ざされた政治的権力の道へと向かう、感動的なシネマティック・ジャーニー。
 トロント国際映画祭2016 TIFF DOCS部門出品。
 釜山国際映画祭2016 ドキュメンタリー・ショーケース部門出品。
 BFIロンドン映画祭2016 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。


 【フリー・スピリット・コンペティション部門】

 ※審査員:Katia Priwiezencew(ポーランドの女優)、Philip John(イギリスの監督)、Stefan Uhrik(チェコの監督)

 ◆フリー・スピリット賞
 ◎“The Giant(Jätten)”(スウェーデン・デンマーク) 監督:ヨハネス・ニホルム(Johannes Nyholm)
 物語:リカルドは、30歳。重い障害を患っていて、自閉症で、生まれた時から母親がいないことが悩みだった。彼は、つらい現実から空想の世界に逃げ込む。そこでは、彼は50メートルの巨人で、愛する母親とともに平和に暮らしていた。彼は、もし自分がペタンクのスカンジナビア・チャンピオンに勝ったら、母親が自分を連れ戻しに来てくれると信じて、夢を実現するために不可能にチャレンジする。
 短編作品で注目されたヨハネス・ニホルムの初監督長編。日本でも短編『ラス・パルマス』(2011)が紹介されている。
 ロッテルダム国際映画祭2013 Eurimages Award受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2016 オフィシャル・セレクション出品。審査員特別賞受賞。
 トロント国際映画祭2016 DISCOVERY部門出品。
 レイキャビク国際映画祭2016出品。
 バンクーバー国際映画祭2016出品。
 釜山国際映画祭2016 フラッシュ・フォワード部門出品。
 BFIロンドン映画祭2016 第1回作品コンペティション部門出品。


 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Anomie”(ロシア) 監督:Vladimir Kozlov
 物語:OlyaとAnyaとIgorは、ロシアの地方都市の、普通の家庭に生まれた。だが、家庭でも学校でも教育を受けず、また、社会も彼らに何も期待していないように見える。脚気的に、彼らは本能のままに行動し、無目的に漂う。しかし、ある日、小さな諍いから悲劇が起こる。
 Dvizheniye映画祭2016出品。


 【短編コンペティション部門】

 ※審査員:Gunhild Enger(ノルウェーの監督)、Klara Kochańska(ポーランドの監督)、Yordan Petkov (ブルガリアの監督)、Eddy Schwartz (ブルガリアの監督)

 ◆短編グランプリ(Short Grand Prix)
 ◎“First Pole on Mars / Pierwszy Polak Na Marsie”(ポーランド) 監督:Agnieszka Elbanowska


 ◆短編実写作品賞(Best Live Action Short)
 ◎“Play Off(Baraż)”(ポーランド) 監督:Tomasz Gąssowski


 ◆短編アニメーション賞(Best Animated Short)
 ◎“The Talk. True Stories About The Birds And The Bees”(カナダ) 監督:Alain Delannoy


 ◆短編ドキュメンタリー賞(Best Documentary Short)
 ◎“Love Bite:Laurie Lipton And Her Disturbing Black & White Drawings”(英) 監督:James Scott

 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Fabricated”(米) 監督:Brett Foxwell

 【その他の賞】

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Godless(Bezbog)”(ブルガリア) 監督:Ralitza Petrova
 物語:ブルガリアの田舎町。Ganaは、認知症を抱える高齢者の世話をして、彼らのIDカードをブラック・マーケットに横流ししていた。Ganaの母は無職で、彼女とはほとんど会話がない。Ganaは、メカニックをしているボーイフレンドともうまくいっておらず、互いに性的魅力も感じなくなり、つきあっているのはモルヒネのおかげのようなものだった。彼女は、裏の仕事をばらすぞと脅してきた患者を誤って殺してしまったが、それでも未来は見えなかった。ところが、新しい患者Yoanが歌っているのを見て、状況が変わり始める。Yoanに対する共感が、彼女の良心を目覚めさせたのだ。しかし、彼が詐欺罪で逮捕されて、「正しいことをすること」の対価が大きいことを知ることになる。
 初監督長編。
 ロカルノ国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。金豹賞、女優賞(Irena Ivanova)、エキュメニカル審査員賞受賞。
 サラエボ国際映画祭2016 長編コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 トロント国際映画祭2016 DISCOVERY部門出品。
 ゴールデン・ローズ映画祭2016 コンペティション部門出品。作品賞、監督賞、男優賞(Ivan Nalbantov)、女優賞(Irena Ivanova)、撮影賞受賞。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2016出品。
 レイキャビク国際映画祭2016 ニュー・ヴィジョンズ部門出品。最優秀作品賞(ゴールデン・パフィン賞)受賞。
 釜山国際映画祭2016 フラッシュ・フォワード部門出品。
 CPH:PIX2016出品。



 【観客賞】

 ◆長編フィクション部門(Fiction Feature Films category)
 1.“My Life as a Courgette”(スイス・仏) 監督:Claude Barras
 声の出演:Gaspard Schlatter、ミシェル・ヴュイエルモーズ(Michel Vuillermoz)、Paulin Jaccoud、Sixtine Murat
 物語: Icareは、10歳で、誤って母を死なせてしまった後、親切な警官Raymondによって、施設に連れて行かれる。最初、彼はここにはなじめないと思い、ホームシックにかかる。思い出されるのは、アル中の母が飲んだビールの空き缶と、母が彼につけてくれたCourgette(ズッキーニ/へちま)というニックネームだけだった。それから、SimonやAhmed、Jujube、Alice、Béatriceと出会い、友だちになる。Simonは、グループのリーダーで、両親をドラッグの過剰摂取で亡くしていた。Aliceは、父親が性的虐待の罪で刑務所に入れられていた。新しくやってきたCamilleは、両親の自殺を目撃していた。みんなそれぞれに自分の物語を持ち、等しく傷つき、やさしい心の持ち主だった。 Icareは、この環境に親しみ、新しい家として受け入れて、人生を新たに組み立てていこうとする。
 ジル・パリスの自伝的小説『奇跡の子』の映画化。
 初監督作品。ストップ・モーション・アニメーション。セリーヌ・シアマが脚色を手がけている。
 カンヌ国際映画祭2016 監督週間出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016 長編コンペティション部門出品。最優秀作品賞、観客賞受賞。
 メルボルン国際映画祭2016出品。Most Popular Feature Film受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2016 パールズ部門出品。ヨーロッパ映画賞受賞。
 チューリヒ映画祭2016出品。児童審査員賞受賞。
 BFIロンドン映画祭2016 第1回作品コンペティション部門出品。
 ラックス賞2016 ノミネート。
 米国アカデミー賞2017 外国語映画賞 スイス代表。


 2.“Like Crazy”(伊) 監督:パオロ・ヴィルツィ
 3.“Train Driver's Diary”(セルビア・クロアチア) 監督:Miloš Radović
 4.『ザ・ティーチャー』“The Teacher”(スロヴァキア・チェコ) 監督:ヤン・フジェベイク
 5.“A Kid”(仏・カナダ) 監督:フィリップ・リオレ
 6.『名誉市民』“The Distinguished Citizen”(西・アルゼンチン) 監督:ガストン・ドゥプラット(Gaston Duprat)、マリアノ・コーン(Mariano Cohn)
 7.“The Odyssey”(仏) 監督:ジェローム・サル(Jerome Salle)
 8.“Icaros:A Vision”(米・ペルー) 監督:Leonor Caraballo、Matteo Norzi
 9.“Memories of Summer”(ポーランド) 監督:Adam Guziński
 10.“Antenna”(イスラエル) 監督:Arik Rotstein

 ◆長編ドキュメンタリー部門(Documentary Feature Films category)
 1.“Dancer”(英・米・ロシア) 監督:スティーヴン・カンター(Steven Cantor)
 セルゲイ・ポルーニン(Sergei Polunin)は、ウクライナ出身のバレエ・ダンサーで、ロイヤル・バレエ団で、最年少のプリンシパルとなり、バレエ界に旋風を巻き起こす。写真家で映画監督のデイヴィッド・ラシャペル(David LaChapelle)は、彼のために特別にPV"Take Me to Church"を演出した。だが、名声の代償も大きい。彼は、コカインをやってステージに立ったことも認めている。そして、25歳の時、彼は、成功の絶頂で燃え尽き症候群にかかってしまう。
 『血の絆:サリー・マン』のスティーヴン・カンター監督最新作。
 チューリヒ映画祭2016出品。
 BFIロンドン映画祭2016 Thrill部門出品。


 2.“Communion”(ポーランド) 監督:Anna Zamecka
 3.“The Eagle Huntress”(英・モンゴル・米) 監督:Otto Bell
 4.“Aida's Secrets”(イスラエル・独・米) 監督:Alon Schwartz、Shaul Schwarz
 5.“A Revolution in Four Seasons”(米) 監督:Jessie Deeter
 6.“Houston We Have a Problem(Houston, imamo problem!)”(クロアチア・スロヴェニア・独・チェコ) 監督:Žiga Virc
 7.“A Good Day To Die(Hoka Hey)”(マレーシア・オランダ・カナダ) 監督:Harold Monfils
 8.“Inside a Volcano(Jökullinn Logar)”(アイスランド) 監督:Sævar Guðmundsson
 9.“Szukając schronienia(Chasing Asylum)”(オーストラリア) 監督:Eva Orner
 10.“Theater of Life”(カナダ) 監督:Peter Svatek

 ◆短編映画部門(Short Films category)
 ◎“Greetings from Kropsdam(In Kropsdam is iedereen gelukkig)”(オランダ) 監督:Joren Molter
 物語:Lammertは、悪さはしない。だが、息苦しいコミュニティーの中で、スケープゴートにされてしまう。


 ◆児童映画部門(Films for Children)
 ◎短編作品:“Mr.Toti and the Magic Wand(Pan Toti i czarodziejska poduszka)”(ポーランド) 監督:Grzegorz Handzlik、Jaroslav Baran
 物語:ミスターTotiは、鉱山で魔法の枕を見つける。それからまもなく休火山が活動を開始する。ミスターTotiは、島の住民に警告を発するが、魔法の枕が避難の邪魔をする。魔法の枕に頭を乗せるとたちまち眠くなってしまうのだ。


 ◎長編作品:“Louis & Luca - The Big Cheese Race(Solan og Ludvig - Herfra til Flåklypa)”(ノルウェー) 監督:ラスムス・A・シヴァートセン(Rasmus A.Sivertsen)
 物語:コンテストが引き分けに終わった後、ライバル同士の村FlåklypaとSlidreは、長らく行なっていなかった伝統行事チーズ・レースで決着をつけることにする。自信家の鳥Nolanと心配性のハリネズミLouis、やさしい発明家のReodorは、たとえ敵チームを率いるのがチーズ工場の監督であろうと、勝てるに違いないと予想する。しかし、敵のチームに凶暴なゴリラが加わっているのを見て、自信が打ち砕かれる。
 『ポリスカーズ』シリーズ、『ピンチクリフのクリスマス』などで知られるラスムス・A・シヴァートセン監督作品。
 ベルリン国際映画祭2016 ジェネレーションKplus部門出品。
 BFIロンドン映画祭2016 Family部門出品。


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 *当ブログ記事

 ・ワルシャワ国際映画祭2013 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_47.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_32.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2012 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_34.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_29.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_4.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_30.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2009 ラインナップ&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_9.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

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