海から始まる!?

アクセスカウンタ

zoom RSS 米・放送映画批評家協会がドキュメンタリー賞を創設し、ノミネーションを発表!

<<   作成日時 : 2016/10/11 22:15   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 アメリカの放送映画批評家協会(BFCA)(と放送テレビジャーナリスト協会(BTJA))が、新たにドキュメンタリー賞(クリティクス・チョイス・アワード ドキュメンタリー賞)を創設し、そのノミネーションが発表されました。(10月10日)

 【放送映画批評家協会】

 放送映画批評家協会(BFCA:The Broadcast Film Critics Association)
 設立年:1995 会員数(映画部のみ):326 本拠地:ロサンゼルス
 公式サイト:http://www.bfca.org/about.php
 クリティクス・チョイス・アワード公式サイト:http://www.criticschoice.com/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Broadcast_Film_Critics_Association

 「放送映画批評家協会」はBroadcast Film Critics Associationの翻訳で、日本では「ブロードキャスト映画批評家協会」と表記されることもあります。
 放送映画批評家協会は、全米およびカナダで、テレビやラジオ、インターネットで活躍している映画批評家で構成されている協会で、会員数では映画批評家協会の中でも最大となる300名以上のメンバーを抱えています。
 設立は1995年。
 公式サイトでは、毎月、10段階評価で、新作のレビューを発表しています。

 この放送映画批評家協会が、発表している年度ごとの映画賞が、クリティクス・チョイス・アワード(Critics’Choice Award)です(単にCritics Choiceと記されることもあります)。

 クリティクス・チョイス・アワードは、数多い映画批評家協会賞の中で、編集賞、美術賞、衣裳賞、メイキャップ賞など、最多の部門を有しています。(2013年から録音賞がなくなっています。)

 受賞結果自体は、さほど個性的ではありませんが、映画賞レースの中盤以降に発表される映画賞として、アカデミー賞の結果を占う重要な映画賞の1つにもなっています。

 2016年度より年内に受賞結果を発表するように変更になった。

 2016年度より、メインの映画賞に先駆けて、ドキュメンタリー賞のノミネーションと受賞結果が発表されるようになった。

 [映画賞の特徴]
 ・撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞などのほかに、衣裳デザイン賞、ヘア&メイキャップ賞、視覚効果賞、歌曲賞など、他の映画賞にはほとんど設けられていない部門を有している。
 ・アクション部門の男優賞と女優賞、コメディー部門の男優賞と女優賞、ヤング俳優賞、アクション映画賞、コメディー映画賞、SF/ホラー映画賞といった、独自の部門を設けている。
 ・映画批評家協会の中では、1、2を争うメンバー数の多さで、発表の時期が映画賞レースの中盤以降であることもあり、全米のムードをとらえて、受賞結果が米国アカデミー賞と重なることが多い。

画像

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(Best Documentary Feature)
 ・“13th”(米) 監督:エヴァ・デュヴァルネ
 ・“30 For 30: O.J.: Made in America”(米) 監督:Ezra Edelman
 ・“Cameraperson”(米) 監督:Kirsten Johnson
 ・『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』“Fire at Sea”(伊・仏) 監督:ジャンフランコ・ロージ
 ・“Gleason”(米) 監督:クレイ・トゥイール(Clay Tweel)
 ・“Life, Animated”(米) 監督:ロジャー・ロス・ウィリアムス(Roger Ross Williams)
 ・“Tickled”(ニュージーランド) 監督:Dylan Reeve、David Farrier
 ・“Tower”(米) 監督:Keith Maitland
 ・“Weiner”(米) 監督:Josh Kriegman、Elyse Steinberg
 ・“The Witness”(米) 監督:James D. Solomon

 “13th”は、ニューヨーク映画祭2016出品。
 “30 For 30: O.J.: Made in America”は、サンダンス映画祭2016 スペシャル・イベント出品。
 “Cameraperson”は、サンフランシスコ国際映画祭2016 ゴールデンゲート 長編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。ゴールデンゲート賞受賞。シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2016審査員大賞受賞。
 『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』は、ベルリン国際映画祭2016 金熊賞、エキュメニカル審査員賞、アムネスティ・インターナショナル賞受賞。
 “Life, Animated”は、サンダンス映画祭2016監督賞受賞。
 “Tickled”は、サンダンス映画祭2016出品。
 “Tower”は、SXSW映画祭2016 長編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。審査員大賞受賞。
 “Weiner”は、サンダンス映画祭2016グランプリ受賞。
 “The Witness”は、ニューヨーク映画祭2015出品。

 ◆監督賞(Best Direction of a Documentary Feature)
 ・Ezra Edelman “30 For 30: O.J.: Made in America”
 ・ロン・ハワード 『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years』(英・米)
 ・Kirsten Johnson “Cameraperson”
 ・Keith Maitland “Tower”
 ・クレイ・トゥイール(Clay Tweel) “Gleason”
 ・ロジャー・ロス・ウィリアムス(Roger Ross Williams) “Life, Animated”

 ◆第1回作品賞(Best First Documentary Feature)
 ・Otto Bell “The Eagle Huntress”(英・モンゴル・米)
 ・David Farrier、Dylan Reeve “Tickled”
 ・Adam Irving “Off the Rails”(米・カナダ)
 ・Josh Kriegman、Elyse Steinberg “Weiner”
 ・James D. Solomon “The Witness”
 ・Nanfu Wang(王男栿) “Hooligan Sparrow(海南之后)”(中・米)

 “The Eagle Huntress”は、サンダンス映画祭2016 サンダンス・キッズ部門出品。
 “Hooligan Sparrow(海南之后)”は、サンダンス映画祭2016出品。シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2016 ティム・ヘザリントン賞 スペシャル・メンション受賞。エルサレム映画祭2016ドキュメンタリー賞受賞。

 ◆ポリティカル・ドキュメンタリー賞(Best Political Documentary)
 ・“13th”
 ・“30 For 30: O.J.: Made in America”
 ・“Audrie & Daisy”(米) 監督:ボニー・コーエン(Bonni Cohen)、ジョン・シェンク(Jon Shenk)
 ・“Newtown”(米) 監督:Kim A. Snyder
 ・“Weiner”
 ・“Zero Days”(米) 監督:アレックス・ギブニー

 “Audrie & Daisy”は、サンダンス映画祭2016出品。
 “Newtown”は、サンダンス映画祭2016出品。
 “Zero Days”は、ベルリン国際映画祭2016 コンペティション部門出品。

 ◆スポーツ・ドキュメンタリー賞(Best Sports Documentary)
 ・30 For 30: Fantastic Lies”(米) 監督:Marina Zenovich
 ・“30 For 30: O.J.: Made in America”
 ・“Dark Horse”(英) 監督:ルイーズ・オズモンド(Louise Osmond)
 ・“The Eagle Huntress”
 ・“Gleason”
 ・“Jackie Robinson”(米) 監督:
 ・“Keepers of the Game”(米) 監督:Judd Ehrlich

 “Dark Horse”は、トロント国際映画祭2015 TIFF DOCS部門出品。ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2015 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。

 ◆音楽ドキュメンタリー賞(Best Music Documentary)
 ・『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years』
 ・“Gimme Danger”(米) 監督:ジム・ジャームッシュ
 ・“Miss Sharon Jones!”(米) 監督:バーバラ・コップル
 ・“The Music of Strangers”(米) 監督:モーガン・ネヴィル
 ・“Presenting Princess Shaw”(イスラエル) 監督:Ido Haar
 ・“We Are X”(英・米・日) 監督:スティーヴン・カイヤック(Stephen Kijak)

 “Gimme Danger”は、カンヌ国際映画祭2016 ミッドナイト・スクリーニング部門出品。トロント国際映画祭2016 TIFF DOCS部門出品。
 “Miss Sharon Jones!”は、クラクフ映画祭2016 音楽ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 “The Music of Strangers”は、トロント国際映画祭2015 TIFF DOCS部門出品。
 “Presenting Princess Shaw”は、シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2016 観客賞受賞。
 “We Are X”は、サンダンス映画祭2016編集賞受賞。

 ◆イノヴェーション賞(Most Innovative Documentary)
 ・Cameraperson”
 ・“Kate Plays Christine”(米) 監督:Robert Greene
 ・“Life, Animated”
 ・“Nuts”(米) 監督:Penny Lane
 ・“Tower”
 ・“Under The Sun”(ロシア・ラトヴィア・独・チェコ・北朝鮮) 監督:ヴィタリー・マンスキー(Vitaly Mansky)

 “Kate Plays Christine”は、サンダンス映画祭2016脚本賞受賞。
 “Nuts”は、サンダンス映画祭2016編集賞受賞。
 “Under The Sun”は、サンフランシスコ国際映画祭2016 ゴールデンゲート 長編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。

 ◆歌曲賞(Best Song in a Documentary)
 ・“The Eagle Huntress”-‘Angel by the Wings’ シーア(Sia)
 ・“Jim: The James Foley Story”-‘The Empty Chair’
 ・“Audrie & Daisy”-‘Flicker’ トーリ・エイモス(Tori Amos)
 ・“Gleason”-‘Hoping and Healing’ マイク・マクレディ(Mike McCready)
 ・“Miss Sharon Jones!”-‘I’m Still Here’ シャロン・ジョーンズ(Sharon Jones)
 ・“13th”-‘Letters to the Free’ コモン、カリーム・リギンス(Karriem Riggins)、ロバート・グラスパー(Robert Glasper)

 ◆ドキュメンタリー賞 TV/配信部門(Best Documentary Feature TV/Streaming)
 ・“13th”
 ・“30 For 30: Fantastic Lies”
 ・“Amanda Knox”(米・デンマーク) 監督:Brian McGinn、Rod Blackhurst
 ・“Audrie & Daisy”
 ・“Before the Flood”(米) 監督:フィッシャー・スティーヴンス(Fisher Stevens)
 ・“Holy Hell”(米) 監督:Will Allen
 ・“Into the Inferno”(英・オーストリア) 監督:ヴェルナー・ヘルツォーク、Clive Oppenheimer
 ・“Jim: The James Foley Story”(米) 監督:Brian Oakes
 ・“Mapplethorpe: Look at the Pictures”(米・独) 監督:フェントン・ベイリー(Fenton Bailey)、ランディー・バルバート(Randy Barbato)
 ・“Rats”(米) 監督:モーガン・スパーロック

 “Before the Flood”は、トロント国際映画祭2016 TIFF DOCS部門出品。ピープルズ・チョイス賞次点2位。
 “Amanda Knox”は、トロント国際映画祭2016 TIFF DOCS部門出品。
 “Into the Inferno”は、トロント国際映画祭2016 TIFF DOCS部門出品。
 “Jim: The James Foley Story”は、サンダンス映画祭2016観客賞受賞。
 “Mapplethorpe: Look at the Pictures”は、サンダンス映画祭2016 Doc Premiere部門出品。
 “Rats”は、トロント国際映画祭2016 MIDNIGHT MADNESS部門出品。

 ◆監督賞 TV/配信部門(Best Director TV/Streaming)
 ・フェントン・ベイリー(Fenton Bailey)、ランディー・バルバート(Randy Barbato) “Mapplethorpe: Look at the Pictures”
 ・Rod Blackhurst 、Brian McGinn “Amanda Knox”
 ・エヴァ・デュヴァルネ “13th”
 ・ヴェルナー・ヘルツォーク “Into the Inferno”
 ・モーガン・スパーロック “Rats”
 ・フィッシャー・スティーヴンス(Fisher Stevens) “Before the Flood”

 ◆第1回作品賞 TV/配信部門(Best First Feature TV/Streaming)
 ・“Everything is Copy”(米) Jacob Bernstein、Nick Hooker
 ・“Holy Hell” Will Allen
 ・“Mavis!”(米) Jessica Edwards
 ・『我が美しき壊れた脳』“My Beautiful Broken Brain”(英) ロッチェ・ソッダーランド(Lotje Sodderland)、ソフィー・ロビンソン(Sophie Robinson)
 ・“Southwest of Salem: The Story of the San Antonio Four”(米) Deborah Esquenazi
 ・『フォックスキャッチャー:事件の裏側』“Team Foxcatcher”(米) ジョン・グリーンハルジュ(Jon Greenhalgh)

 “Everything is Copy”は、パームスプリングス国際映画祭2016 観客賞受賞。
 『我が美しき壊れた脳』は、グリアソン賞2016 ショートリスト。
 “Southwest of Salem: The Story of the San Antonio Four”は、フレームライン映画祭2016 ドキュメンタリー賞受賞。
 『フォックスキャッチャー:事件の裏側/Team Foxcatcher』は、トライベッカ映画祭2016出品。

 ◆ドキュメンタリー賞 限定シリーズ部門(Best Limited Documentary Series)
 ・30 For 30: O.J.: Made in America”
 ・“The Circus: Inside the Greatest Political Show on Earth”(米) 監督:
 ・“The Eighties”(米) 監督:
 ・“The Hunt”(英) 監督:
 ・“Jackie Robinson”
 ・“Soundbreaking: Stories From the Cutting Edge of Recorded Music”(米) 監督:

 ◆ドキュメンタリー賞 存続シリーズ部門(Best Ongoing Documentary Series)
 ・30 for 30”
 ・“Frontline”
 ・“Last Chance U”
 ・“Morgan Spurlock Inside Man”
 ・“POV”
 ・“This Is Life with Lisa Ling”

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 主な作品のノミネート状況は、以下の通り。

 ・“13th”(5):作品・ポリティカル・歌曲・TV・TV監督
 ・“30 For 30: O.J.: Made in America”(4):作品・監督・スポーツ・限定
 ・“Gleason”(4):作品・監督・スポーツ・歌曲
 ・“Cameraperson”(3):作品・監督・イノヴェーション
 ・“Life, Animated”(3):作品・監督・イノヴェーション
 ・“Tower”(3):作品・監督・イノヴェーション
 ・“Weiner”(3):作品・第1回・ポリティカル
 ・“The Eagle Huntress”(3):第1回・スポーツ・歌曲
 ・“Audrie & Daisy”(3):ポリティカル・歌曲・TV
 ・“Tickled”(2):作品・第1回
 ・“The Witness”(2):作品・第1回
 ・『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years』(2):監督・音楽
 ・“Jackie Robinson”(2):スポーツ・限定
 ・“Miss Sharon Jones!”(2):音楽・歌曲
 ・“Amanda Knox”(2):TV・TV監督
 ・“Before the Flood”(2):TV・TV監督
 ・“Into the Inferno”(2):TV・TV監督
 ・“Mapplethorpe: Look at the Pictures”(2):TV・TV監督
 ・“Holy Hell”(2):TV・TV第1回
 ・“Jim: The James Foley Story”(2):歌曲・TV
 ・“Rats”(2):TV・TV監督

 全部で13部門あり、約50本ものドキュメンタリー作品がノミネートされています。

 プロの批評家とはいえ、ドキュメンタリーの専門家でもない人がこれらを全部見て、審査して投票できるのかというのが、最初に抱いた疑問ですが、まあ、やっぱり全部は観れないですよね。とすると、実際に観た作品を中心に選ぶことになり、必然的に多くの人に観られた作品が有利ということになりそうです。

 ノミネート作品全体を眺めると、やはりサンダンス映画祭出品作品が中心になっています。
 今年のサンダンス映画祭USドキュメンタリー部門は、個人的にはパッとしないなあという印象だったのですが(題材的にあまり興味がそそられなかった)、それがほぼそのままこの時期まで来てしまった、ということになります。

 これが全米映画賞レース2016のドキュメンタリー部門の主要作品となるのかどうか。

 それでも、こういう形で、リストが出されたことで、これが1つのたたき台となって、今後、各映画賞のノミネーションが検討されることは間違いありません。

 個人的には“The Eagle Huntress”あたり、日本で劇場公開されてもいいんじゃないかと思ったりしますが(デイジー・リドリーが製作総指揮とナレーションを手がけています)、サンダンスでもトロントでもキッズ部門で上映されていることが気になります。実際に、日本に紹介される可能性はありそうですが、ひょっとするとTVどまりになってしまうかもしれません。

 実際に上記の作品が、本年度の賞レースの主要作品となるのであれば、ドキュメンタリー賞と監督賞の双方でノミネートされている5作品および、これまで米国アカデミー賞にノミネートされたことがあるアレックス・ギブニー、バーバラ・コップル、モーガン・ネヴィルあたりが注目されることになるかもしれません。

 受賞結果の発表は、11月3日です。

 なお、上記ノミネーションでは、映画作品とTV/配信作品が分けられていますが、映画作品とTV作品の双方をフォローしようとして分類が曖昧になっているという指摘があります。

 *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

 追記:
 ・クリティクス・チョイス2016 ドキュメンタリー部門賞 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_8.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
米・放送映画批評家協会がドキュメンタリー賞を創設し、ノミネーションを発表! 海から始まる!?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる