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zoom RSS 【ポーランド映画最前線】 グディニャ映画祭2016 受賞結果!

<<   作成日時 : 2016/10/08 18:10   >>

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 第41回グディニャ映画祭(Gdynia Film Festival)(9月19日-24日)の各賞が発表されました。

 【グディニャ映画祭】

 秋のポーランドには2つの大きな映画祭があります。1つは今年32回を迎えるワルシャワ国際映画祭で、もう1つがこのグディニャ映画祭です。

 ワルシャワ国際映画祭が、国際映画製作者連盟に認められたコンペティティヴ長編映画祭であり、ポーランドで開かれる最大の国際映画祭なのに対して、グディニャ映画祭は、ポーランド映画を対象とした、年に1回のポーランド映画の祭典になっています。

 この映画祭は、1974年から1986年まではグダニスクを開催地として「ポーランド映画祭」と呼ばれていたのが、グディニャへと開催地が変更になり、2012年からグディニャ映画祭と改称になりました。
 その名残りで、IMDbでは未だにPolish Film Festivalとして扱われていて、メディアによってはGdynia Poland Film Festivalと表記されることもあります。
 歴史のある映画祭でありながら、日本ではまだそんなに知られていませんが、近年ポーランド映画が精力的に紹介されるに伴い、「グディニャ映画祭」の名前も目にすることが多くなってきました。

 メイン・コンペティション部門は、国際映画祭での受賞作をはじめ、プレミア作品や新人監督作品など、1年間の主だった長編ポーランド映画を上映するプログラムになっていて、部門ごとに約20の公式の賞が贈られることになっています。
 ポーランドには、ポーランド・アカデミー賞と呼ばれるイーグル賞(Polskich Nagród Filmowych Orły/Eagle Awards)が春先に発表されますが、グディニャ映画祭のメイン・コンペティション部門は、いち早くポーランド映画の年間映画賞を決めるイベントになっています。

 近年のグランプリ(金獅子賞(The Golden Lions Award))は、2015年が『ボディ』、2013年が『イーダ』、2012年が『ソハの地下水道』、2011年が『エッセンシャル・キリング』、2010年が『国家の女リトルローズ』という結果になっています。
 グランプリを獲るような作品は、日本でも劇場公開される傾向が高いようです。

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 【メイン・コンペティション部門】(Main Competition)

 ・“The Red Spider(Czerwony pajak)”(ポーランド・チェコ・スロヴァキア) 監督:Marcin Koszałka
 ・“Waves(Fale)”(ポーランド) 監督:Grzegorz Zariczny
 ・“I'm a Killer(Jestem morderca)”(ポーランド) 監督:マチェイ・ピェプシツァ(Maciej Pieprzyca)
 ・“Kamper”(ポーランド) 監督:Łukasz Grzegorzek
 ・“The Erlprince(Królewicz Olch)”(ポーランド) 監督:Kuba Czekaj
 ・“Forest 4 am(Las, 4 rano)”(ポーランド) 監督:ヤン・ヤコブ・コルスキ(Jan Jakub Kolski)
 ・“The High Frontier(Na granicy)”(ポーランド) 監督:Wojciech Kasperski
 ・“The Last Family(Ostatnia rodzina)”(ポーランド) 監督:Jan P. Matuszyński
 ・“Playground(Plac zabaw)”(ポーランド) 監督:Bartosz M. Kowalski
 ・“Planet Single(Planeta singli)”(ポーランド) 監督:Mitja Okorn
 ・“Humble Servants(Slugi Boze)”(ポーランド) 監督:Mariusz Gawryś
 ・“The Happiness of the World(Szczescie swiata)”(ポーランド) 監督:Michał Rosa
 ・“Hatred(Wolyn)”(ポーランド) 監督:ヴォイテク・ スマルゾフスキ(Wojtek Smarzowski)
 ・“All These Sleepless Nights(Wszystkie nieprzespane noce)”(ポーランド・英) 監督:Michał Marczak
 ・“Blindness(Zacma)”(ポーランド) 監督:リシャルト・ブガイスキ(Ryszard Bugajski)
 ・“United States of Love(Zjednoczone stany milosci)”(ポーランド・スウェーデン) 監督:Tomasz Wasilewski

 ※審査員:Filip Bajon(審査員長/ポーランドの監督)、レニー・アブラハムソン、Magdalena Górka(ポーランドの撮影監督)、Bartosz Karczyński(ポーランドの編集技師)、Aleksandra Maślik(ポーランドのプロダクション・デザイナー、衣裳デザイナー)、Łukasz Orbitowski(ポーランドのエッセイスト、小説家)、キンガ・プレイス(Kinga Preis:ポーランドの女優)、ゲイリー・ヤーション(Gary Yershon:イギリスの作曲家)

 ◆グランプリ(The Grand Prix/The Golden Lions Award) PLN 100,000 (監督:PLN 60,000、プロデューサー:PLN 40,000)
 ◎“The Last Family(Ostatnia rodzina)”(ポーランド) 監督:Jan P. Matuszyński

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 ◆The Silver Lions Award PLN 50,000 (監督:PLN 60,000、プロデューサー:PLN 40,000)
 ◎“I'm a Killer(Jestem morderca)”(ポーランド) 監督:マチェイ・ピェプシツァ(Maciej Pieprzyca)

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 ◆審査員特別賞
 ◎“The Red Spider(Czerwony pajak)”(ポーランド・チェコ・スロヴァキア) 監督:Marcin Koszałka

 ◆監督賞 PLN 20,000
 ◎Tomasz Wasilewski “United States of Love(Zjednoczone stany milosci)”(ポーランド・スウェーデン)

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 ◆主演男優賞 PLN 15,000
 ◎アンジェイ・セヴェリン(Andrzej Seweryn) “The Last Family(Ostatnia rodzina)”(ポーランド)

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 ◆主演女優賞 PLN 15,000
 ◎Aleksandra Konieczna “The Last Family(Ostatnia rodzina)”(ポーランド)

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 ◆助演男優賞 PLN 12,000
 ◎Łukasz Simlat “United States of Love(Zjednoczone stany milosci)”(ポーランド・スウェーデン)

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 ◆助演女優賞 PLN 12,000
 ◎ドロタ・コラク(Dorota Kolak) “United States of Love(Zjednoczone stany milosci)”(ポーランド・スウェーデン)

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 ◆脚本賞 PLN 20,000
 ◎マチェイ・ピェプシツァ(Maciej Pieprzyca) “I'm a Killer(Jestem morderca)”(ポーランド)

 ◆撮影監督賞 PLN 15,000
 ◎ピョートル・ソボチンスキー(Piotr Sobociński) “Hatred(Wolyn)”(ポーランド)

 ◆編集賞 PLN 12,000
 ◎Beata Walentowska “United States of Love(Zjednoczone stany milosci)”(ポーランド・スウェーデン)


 ◆美術賞 PLN 15,000
 ◎Tomasz Bartczak、Andrzej Kowalczyk “The Happiness of the World(Szczescie swiata)”(ポーランド)

 ◆衣裳賞 PLN 12,000
 ◎Monika Kaleta “United States of Love(Zjednoczone stany milosci)”(ポーランド・スウェーデン)

 ◆メイキャップ賞 PLN 12,000
 ◎Ewa Drobiec “Hatred(Wolyn)”(ポーランド)


 ◆録音賞 PLN 12,000
 ◎Marcin Kasiński、Kacper Habisiak “The High Frontier(Na granicy)”(ポーランド)


 ◆作曲賞 PLN 15,000
 ◎モーション・トリオ(Motion Torio):ヤヌス・ヴォイタロヴィチ(Janusz Wojtarowicz)、パヴェル・バラネク(Paweł Baranek)、マーチン・ガラツィン(Marcin Gałażyn) “The Happiness of the World(Szczescie swiata)”(ポーランド)

 ◆新人賞 PLN 15,000
 ◎Michalina Łabacz “Hatred(Wolyn)”(ポーランド)

 ◆新人監督賞 PLN 15,000
 ◎Bartosz M. Kowalski “Playground(Plac zabaw)”(ポーランド)


 ◆Elle Crystal Star
 ◎Jan Matuszyński “The Last Family(Ostatnia rodzina)”

 ◆ポーランド映画国外映画祭&レビュー賞(Polish Film Abroad Festivals and Reviews Award)
 ◎“Hatred(Wolyn)”(ポーランド) 監督:ヴォイテク・ スマルゾフスキ(Wojtek Smarzowski)

 ◆ゴールデン・ブラヴォー賞-ラジオ・グダニスク賞(Golden Claqeur - Radio Gdańsk Award)
 ◎Mariusz Gawryś “Humble Servants(Slugi Boze)”(ポーランド)

 ◆ゴールデン・カンガルー賞(Golden Kangaroo)
 ◎Jan Matuszyński “The Last Family(Ostatnia rodzina)”

 ◆ドン・キホーテ賞-ポーランド映画批評クラブ連盟賞(Don Quichote - Award Of The Polish Federation Of Discussion Film Clubs)
 ◎“Playground(Plac zabaw)”(ポーランド) 監督:Bartosz M. Kowalski

 ◆Nagroda Sieci Kin Studyjnych I Lokalnych Local and Studio Cinemas Network Award
 ◎“I'm a Killer(Jestem morderca)”(ポーランド) 監督:マチェイ・ピェプシツァ(Maciej Pieprzyca)

 ◆ジャーナリスト賞(Journalists' Award)
 ◎“The Last Family(Ostatnia rodzina)”(ポーランド) 監督:Jan P. Matuszyński

 ◆ディスカバリー賞(Onet Award - The Discovery of The Festival)
 ◎Aleksandra Konieczna、アンジェイ・セヴェリン(Andrzej Seweryn)、ダヴィド・オグロドニク(Dawid Ogrodnik) “The Last Family(Ostatnia rodzina)”(ポーランド)

 ◆ヤング審査員賞(Young Jury Award for The Best Film of The Main Competition)
 ◎“The Erlprince(Królewicz Olch)”(ポーランド) 監督:Kuba Czekaj

 ◆観客賞
 ◎“The Last Family(Ostatnia rodzina)”(ポーランド) 監督:Jan P. Matuszyński

 【ヴィジョン・アパート・コンペティション部門】(Visions Apart Competition)

 形式や題材が、野心的だったり、実験的だったりする作品を対象とする。

 ・“Office for Monument Construction(Biuro budowy pomnika)”(ポーランド) 監督:Karolina Breguła
 ・“Ederly”(ポーランド) 監督:Piotr Dumała
 ・“The crystal girl(Kryształowa dziewczyna)”(ポーランド) 監督:Artur Urbański
 ・“Zud”(独・ポーランド) 監督:Marta Minorowicz

 ※審査員:Monika Strzępka(審査員長/監督)、Elżbieta Benkowska(監督)、Marcin Bortkiewicz(監督)

 ◆最優秀作品賞/Golden Claw PLN 30 000 (監督:PLN 18 000、プロデューサー:PLN 12 000)
 ◎“Office for Monument Construction(Biuro budowy pomnika)”(ポーランド) 監督:Karolina Breguła


 ◎“Ederly”(ポーランド) 監督:Piotr Dumała

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 ◆特別表彰(Distinction)
 ◎“Zud”(独・ポーランド) 監督:Marta Minorowicz

 【第10回ヤング・シネマ・コンペティション部門】(Young Cinema Competition)

 ポーランドの映画学校の短編または卒業制作作品のコンペティション部門。

 ・“Unfortune Teller(Czarnowidzka)”(ポーランド) 監督:Joanna Satanowska
 ・“De Profundis”(ポーランド) 監督:Eugeniusz Pankov
 ・“Fly Alone”(ポーランド) 監督:Klaudia Bielecka
 ・“Constructor(Konstruktor)”(ポーランド) 監督:Piotr Dylewski
 ・“Tenants(Lokatorki)”(ポーランド) 監督:Klara Kochańska
 ・“Restless Wanderers(Niestrudzeni wędrowcy)”(ポーランド) 監督:Kalina Albrudzińska
 ・“First(Pierwsze)”(ポーランド・ウクライナ) 監督:Monika Majorek
 ・“The Meet(Spotkanie)”(ポーランド) 監督:Ina Hrabarenka
 ・“Confession(Spowiedź)”(ポーランド) 監督:Eliasz Waszczuk
 ・“Lockjaw(Szczękościsk)”(ポーランド) 監督:Kordian Kądziela
 ・“Toast”(ポーランド) 監督:Filip Hillesland
 ・“Come and Play With Me(Zagraj ze mną)”(ポーランド) 監督:Milena Dutkowska
 ・“Bad Deeds(Złe uczynki)”(ポーランド) 監督:Piotr Domalewski

 ※審査員:Agnieszka Smoczyńska(審査員長/監督)、Małgorzata Potocka(女優)、Mateusz Damięcki(男優)、アンジェイ・クラコフスキー(Andrzej Krakowski:監督、プロデューサー、脚本家)、Adam Palenta(撮影監督)

 ◆最優秀作品賞/Lucjan Bokiniec Award for The Best Film PLN 10.000
 ◎“Lockjaw(Szczękościsk)”(ポーランド) 監督:Kordian Kądziela

 ◆リーガル・カルチャー特別賞(Legal Culture Special Award) PLN 5.000
 ◎“Tenants(Lokatorki)”(ポーランド) 監督:Klara Kochańska

 ◆名誉表彰(Honorary Distinctions)
 ◎“Come and Play With Me(Zagraj ze mną)”(ポーランド) 監督:Milena Dutkowska
 ◎“Restless Wanderers(Niestrudzeni wędrowcy)”(ポーランド) 監督:Kalina Albrudzińska

 ◆Award of Krakowski Klaster Filmowy
 ◎“Lockjaw(Szczękościsk)”(ポーランド) 監督:Kordian Kądziela

 【短編コンペティション部門】

 ※審査員:Agnieszka Smoczyńska(審査員長/監督)、Małgorzata Potocka(女優)、Mateusz Damięcki(男優)、アンジェイ・クラコフスキー(Andrzej Krakowski:監督、プロデューサー、脚本家)、Adam Palenta(撮影監督)

 ◆Ewa Kamirska Award PLN 15.000
 ◎“The Dogcatcher(Hycel)”(ポーランド) 監督:Daria Woszek

 ◆創造の大胆さに対するマルチメディア・ポルスカ特別賞(Multimedia Polska Special Award for Creative Boldness) PLN 5000
 ◎“The Opening(Otwarcie)”(ポーランド) 監督:Piotr Adamski
 ◎“eNDuRane(NDR)”(ポーランド) 監督:Grzegorz Dębowski

 ◆名誉表彰(Honorary Distinction)
 ◎“Romantique(Romantik)”(仏・ポーランド) 監督:Mateusz Rakowicz

 【リーガリティーに関する短編コンペティション部門】(“A Short Film About Legality" Competition)

 ※審査員:Agnieszka Smoczyńska(審査員長/監督)、Małgorzata Potocka(女優)、Mateusz Damięcki(男優)、アンジェイ・クラコフスキー(Andrzej Krakowski:監督、プロデューサー、脚本家)、Adam Palenta(撮影監督)

 ◆第1席
 該当作なし

 ◆第2席 PLN 4.000
 ◎“Po 5. Kultury” Bartek Bala

 ◆第3席 PLN 2.000
 ◎“Nie Podcinaj Twórcom Skrzydeł” Krzysztof Kozioł

 ◆名誉表彰(Honorary Distinction)
 ◎“W Sklepie” Andrzej Mańkowski

 【その他の賞】

 ◆Common Baltic. Short Film Contest Award
 ◎Piotr Rymer “Inkluzja”(ポーランド)

 ◆Amber Lions
 ◎“Listy Do M 2(Letters to Santa 2)”(ポーランド) 監督:Maciej Dejczer

 ◆アウト・オブ・コンペティション 審査員特別賞(Special Out-of-Competition Jury Award)
 ◎アンジェイ・ワイダ “Afterimage(Powidoki)”(ポーランド)


 ◆Platinum Lions
 ◎Janusz Majewski
 Janusz Majewskiは、60年以上のキャリアを持つポーランドの監督。


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 主な作品を簡単に紹介しておきます。

 ・“The Last Family(Ostatnia rodzina)”(ポーランド) 監督:Jan P. Matuszyński
 物語:ズジスワフ・ベクシンスキー(Zdzisław Beksiński:1929-2005)は、ポーランドのシュールレアリストの画家で、ポスト黙示録的な作品でよく知られている。腐敗していく肉体を描いたり、ハードコアSMの世界に空想を遊ばせたりする一方、クモが苦手だったり、病気の母親の面倒を見たりもした。彼の息子Tomaszは、カルト的な人気を誇るラジオDJで、モンティ・パイソンのポーランド語訳を手がけていたりしていたが、神経症で、自殺癖があった。妻のZofia Beksińskaは、敬虔なカトリックで、エキセントリックな夫と息子に耐え、家族をまとめる役割を果たしていた。夫妻が、息子の自傷行為をやめさせようとした時、彼らの生活は、ペインティングと、一連の臨死体験と、葬儀と、次々と流行りが移り変わるダンス・ミュージックによって、彩られていた。
 映画は、1977年から2005年にわたるベクシンスキー一家の歴史をたどる。
 ロカルノ国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。男優賞受賞(アンジェイ・セヴェリン)。
 ヘルシンキ国際映画祭2016出品。
 レイキャビク国際映画祭2016 イン・フォーカス:ポーランド部門出品。
 バンクーバー国際映画祭2016出品。
 シカゴ国際映画祭2016 インターナショナル長編コンペティション部門出品。
 CPH:PIX2016 ニュー・タレント・Grand Pix部門出品。


 ・“I'm a Killer(Jestem morderca)”(ポーランド) 監督:マチェイ・ピェプシツァ(Maciej Pieprzyca)
 物語:女性の連続殺人事件が起こるが、捜査が行き詰まる。若き民兵が、捜査のリーダーに選ばれる。彼は、ごく普通の男性で、状況に押しつぶされそうになるが、自分の弱さや野心、社会的政治的システムと闘い、わずかな手がかりをたどる。
 『幸せのありか』のマチェイ・ピェプシツァ監督最新作。


 ・“Hatred(Wolyn)”(ポーランド) 監督:ヴォイテク・ スマルゾフスキ(Wojtek Smarzowski)
 物語:1939年、ヴォルィーニの南西部の小さな村には、ウクライナ人とポーランド人とユダヤ人が住んでいた。Zosia Głowackaは、ウクライナ人の青年のことが好きになるが、父親は、裕福な農家で、2人の子どもを持つ年配の男やもめのポーランド人Maciej Skibaと結婚させる。その後、村はソ連軍に侵攻され、さらにその約2年後にドイツ軍がやってくる。ユダヤ人狩りと殺人が行なわれる。そんな中、ウクライナ人の中に主権国家を作ろうという機運が芽生える。ポーランド人とウクライナ人の間に、緊張が高まり、もめごとが増え、失踪事件が起こる。東部の村で、血なまぐさい事件が発生する。1943年の夏、ウクライナ蜂起軍が、ポーランド人住民を攻撃し、一方、ポーランド人も冷酷な報復をする。こうした中、Zosiaは、必死に子どもたちを守ろうとする。
 『ダークハウス/暗い家』、『マイティ・エンジェル』のヴォイテク・ スマルゾフスキ監督最新作。


 ・“United States of Love(Zjednoczone stany miłości)”(ポーランド・スウェーデン) 監督:Tomasz Wasilewski
 出演:ジュリア・キジョウスカ(Julia Kijowska)、マグダレナ・チェレツカ(Magdalena Cielecka)、ドロタ・コラク(Dorota Kolak)、Marta Nieradkiewicz、Łukasz Simlat
 物語:1990年代初めのポーランド。国内外に大きな変化もあり、長い停滞期を抜けて、ポーランドは、生まれ変わろうとしていた。地方の小さな町。Agataは、司祭に恋をし、こっそり彼を観察していた。Izaは、主任教師だが、既婚の医師と長い不倫関係を続けていた。ロシア語教師のRenataは、近所に住む、スポーツとダンスを教えているMarzenaともっと親しくなりたいと考えていた。一方、Marzenaは、モデルとして、国際的なキャリアを夢見ていた。
 彩度を抑えたカラーやプロダクション・デザインで制作されている。
 ベルリン国際映画祭2016 コンペティション部門出品。脚本賞(銀熊賞)受賞。
 イスタンブール国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2016 ホライズンズ部門出品。
 レイキャビク国際映画祭2016 イン・フォーカス:ポーランド部門出品。
 釜山国際映画祭2016 ワールド・シネマ部門出品。
 BFIロンドン映画祭2016出品。
 シカゴ国際映画祭2016 インターナショナル長編コンペティション部門出品。
 ヨーロッパ映画賞2016 オフィシャル・セレクション。


 ・“Playground(Plac zabaw)”(ポーランド) 監督:Bartosz M. Kowalski
 物語:ポーランドの小さな町。学校の最後の日。12歳のGabrysiaには、クラスに好きな子がいた。彼女は、こっそり会う約束を取りつけ、自分の気持ちをちらつかせる。ところが、親密なおしゃべりのはずが、コントロールできなくなり、意外な結末に至る。
 サンセバスチャン国際映画祭2016 オフィシャル・セレクション出品。
 ファンタスティック・フェスト2016出品。
 BFIロンドン映画祭2016 第1回作品コンペティション部門出品。


 ・“The Happiness of the World(Szczescie swiata)”(ポーランド) 監督:Michał Rosa
 物語:1939年の夏。ポーランドとドイツの国境に近いシアジア地方の安アパート。ここに美しいユダヤ人女性Różaと彼女に思いを寄せる3人の男性が住んでいる。1人はポーランド人で、1人はシレジア人、残る1人はドイツ人だ。物語は、この4人と、Różaが憧れるジャーナリストで美食家のSobańskiと一家の友人のJanで進行する。映画の前半は、戦争に突入したドラマティックな夜で終わる。そして、物語は、50年代へと飛ぶ。生き残った住人たちは、新しい現実と向き合おうとする。


 “Afterimage(Powidoki)”(ポーランド) 監督:アンジェイ・ワイダ
 出演:ボグスワフ・リンダ(Boguslaw Linda)、Bronislawa Zamachowska、ゾフィア・ヴィフラチュ(Zofia Wichlacz)
 物語:ポーランドのアヴァンギャルドな画家Władysław Strzemiński(1893-1952)が、戦後、ウッチで造形芸術高等学校で教師をしていた頃の物語を描く。彼は、芸術に関する本を書いていたが、彼の考えは、スターリン独裁下で、大衆にとって善とされたもの、すなわち、社会主義リアリズムや表層実証主義、とは真っ向から対立するものだった。
 トロント国際映画祭2016 MASTERS部門出品。
 釜山国際映画祭2016 ワールド・シネマ部門出品。
 リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2016出品。
 シカゴ国際映画祭2016出品。
 米国アカデミー賞2017外国語映画賞 ポーランド代表。


 ・“The Dogcatcher(Hycel)”(ポーランド) 監督:Daria Woszek
 物語:Bruは、ペットをさらっては、元の飼い主に返している。そうすると、様々な形で感謝されたり、場合によっては、大金の入った封筒を渡されたりするのだ。ある時、彼が見つけた美しいジャーマン・シェパードは棄て犬であることがわかる。彼は、どうすればいいのだろう。
 ワルシャワ国際映画祭2016出品。
 クラクフ映画祭2016 ナショナル・コンペティション フィクション部門出品。
 パームスプリングス短編映画祭2016出品。


 ・“The Opening(Otwarcie)”(ポーランド) 監督:Piotr Adamski
 物語:癌にかかっているアーティストが、現代アート・ギャラリーのオープニングに、最後のパフォーマンスを計画する。医療機器とつながったまま、ベッドに乗せられて、彼はエキジビション・ルームに入る。明かりが点けられ、カメラがまわる。客たちは、ワインを飲みながら、昏睡中の男がいる部屋に入っていく。ナースとギャラリーのディレクターの間の緊張が最高潮に達する。
 クラクフ映画祭2016 ナショナル・コンペティション フィクション部門出品。Silver Hobby-Horse/最優秀フィクション賞受賞。


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