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zoom RSS アニエス・ヴァルダが受賞! ロジャー・エバート トリビュート/ゴールデン・サム賞2016

<<   作成日時 : 2016/09/13 23:16   >>

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 現在、開催中のトロント国際映画祭で、アニエス・ヴァルダにロジャー・エバート トリビュート/ゴールデン・サム賞(Golden Thumb)が贈られました。

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 ロジャー・エバートが、2013年に亡くなり、その年のトロント国際映画祭では、彼へのオマージュとしてイベントを行ない、オマージュ・ビデオの上映などをしていますが、翌年の2014年からは、彼の名の下に1名のフィルムメイカーを選んでトリビュートを行ない、ゴールデン・サム賞(Golden Thumb)を贈っています。(ゴールデン・サム賞という名称は、親指を突き出して、最高の賛辞を示すポーズから取られています。)

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 第1回となった2014年の受賞者は、マーティン・スコセッシで、ロジャー・エバートと同じ年に生まれ、それぞれ同じ年にキャリアをスタートさせていて、早くからスコセッシを評価し、紹介したロジャー・エバートらしい受賞者となっていました。

 第2回の2015年は、『グローリー/明日への行進』のエイヴァ・デュヴァーネイが選ばれ、第3回の今回は、ロジャー・エバートが好きな映画監督の1人として挙げているアニエス・ヴァルダが選ばれました。

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 アニエス・ヴァルダは、現在88歳で、2008年の『アニエスの浜辺』以降、劇場公開作は途絶えていますが、来年公開予定の“Visages, visages”に向けて現在準備を進めていると伝えられています。

 ただし、『アニエスの浜辺』以降、アニエス・ヴァルダが何もしてこなかったというとそんなこともなくて、以下のような作品があります。

 2010年 “The Beaches of Agnes”
 POVのシリーズの1本として放映された作品。
 タイトルが、『アニエスの浜辺』“Les plages d'Agnès”をそのまま英訳しただけになっていますが、『アニエスの浜辺』が110分なのに対しこちらは120分あります。
 公式HPを見ると、紹介文が『アニエスの浜辺』そのものであり、『アニエスの浜辺』の受賞歴がそのまま載っていますから、テレビ向けの再編集版ということなのかもしれません。(Wikipediaにはこのタイトルの作品は載っていません。)
 *公式HP:http://www.pbs.org/pov/beachesofagnes/

 2011年 “Agnès de ci de là Varda(Agnes Varda: From Here to There)”(仏)
 フランスで、2011年12月19日〜23日にかけて放映された1話45分全5話のドキュメンタリー・シリーズ。
 2008年から2011年までの映像日記のような作品で、カメラを手にしたアニエス・ヴァルダが、歩きながら、あるいは地下鉄や車、飛行機、船に乗っている間も撮影し、日常生活や、ヨーロッパからアメリカへと映画祭を飛び回っている様子を記録している。
 Docリスボア国際映画祭2011出品。

 2015年 “Les 3 boutons”(仏)
 物語:14歳の少女ジャスミンは、農家の娘で、ヤギの世話をして暮らしている。彼女の許に小包が届く。あけると、中には舞踏服が入っていて、彼女の10倍くらいのサイズがある。彼女がその中を覗くと、洞窟へとつながっている。外へ出ると、少女たちが歌う声が聞こえ、それを追おうとした彼女は1つ目のボタンを落とす。町を歩いていると、少年とすれ違い、彼女は2つ目のボタンを落とす。落ちたボタンは水と一緒に洗い流されてしまう。さらに彼女は町で3つ目のボタンを落とすが、そのボタンは大人の男性に拾われる。男性は、家の中に入って、マッチ箱のストックの中から1つを取り出して、中身をガラス瓶の中に入れ、空になったマッチ箱の中にメモと一緒にボタンをしまう。最初に落としたボタンを少年が拾う。少年はそれを土に埋め、水をかけるとたちまち芽が出て花が咲く。郵便屋がやってきて、ジャスミンにメッセージがあると告げる。ジャスミンの姿は見えないが、郵便屋はかまわず、メッセージを読み始める。「3つのボタンを失いし者は、3つの願いが得られる。運命のおかげで3つの幸運が訪れ、幸運は3つの重要な出会いと人生の3つの驚きと3匹のアライグマを呼ぶ。ジャック・プレヴェールに敬意を表して。」
 11分の短編。
 ベネチア国際映画祭2015 ベネチア・デイズ部門出品。MIU MIU WOMEN'S TALES #10
 *本編動画:http://www.miumiu.com/ja/women_tales/10/film?cc=IT

 2017年 “Visages, visages”
 88歳のアニエス・ヴァルダと32歳の写真家JRとのコラボレーション。2人は、車に乗って都市を離れ、フランスの地方を旅してまわる。2人は、ランダムな出会いを求め、会う人ごとにこのプロジェクトに協力してくれないかと声をかける。アニエス・ヴァルダがアプローチし、JRが壁に彼らの肖像を残す。
 *参考 Arte TV:http://www.arte.tv/sites/olivierpere/2016/02/29/arte-coproduit-le-prochain-documentaire-de-agnes-varda-corealise-avec-le-photographe-jr/

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 トロント国際映画祭では、今回のロジャー・エバート トリビュートに当たり、次のようなアニエス・ヴァルダの言葉を紹介しています。

"Now I see women coming from everywhere and doing strong films and different approaches to stories than men. Strong, but different. And I feel proud about that, in a way."(いま、女たちはあちこちからやってきて、力強い映画を作り、男たちとは違う物語のアプローチをする。力強い、だが、(男たちとは)違う。そして、私はそのことを誇りに感じている。それ相応に。)

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 なお、ロジャー・エバートが亡くなった後も、ロジャー・エバートの名前でレビューが出ていますが、これは、Roger Ebert.comで、複数の映画批評家がレビューを続けていて、それが「ロジャー・エバート」の名前で紹介されているからです。

 また、同サイトでは、ロジャー・エバート夫人であるChazもブログを更新して、ゴールデン・サム賞のことをはじめいろんなことを綴っています。

 ・Roger Ebert.com:http://www.rogerebert.com/

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 *当ブログ記事

 ・「私が3-D映画を嫌いなわけ」 ロジャー・エバート:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_4.html

 ・ロジャー・エバートが選ぶ2011年映画トップ20! 第1位は―― :http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_34.html

 ・映画のプロ27人が選んだオールタイム・ベスト! “Sight & Sound”誌(2012年版)より:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201208/article_17.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

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