海から始まる!?

アクセスカウンタ

zoom RSS 学生アカデミー賞2016 ファイナリスト発表!

<<   作成日時 : 2016/08/08 00:06   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 第43回学生アカデミー賞のファイナリストが発表されました。(8月1日)

 学生アカデミー賞は、アメリカの映画芸術科学アカデミーによる学生作品を対象とするコンペティションで、過去には、ロバート・ゼメキス(“A Field of Honor”(1975))、ジョン・ラセター(“Lady and the Lamp”(1979)、“Nitemare”(1980))、ジャコ・ヴァン・ドルマル(“Maedeli la brèche”(1981))、スパイク・リー(『ジョーズ・バーバー・ショップ』(1983))らを輩出しています。(学生アカデミー賞受賞経験者で、その後、米国アカデミー賞にノミネーションを勝ち得たのはのべ46人、受賞者となったのはのべ8人います。)

 この賞は、もともと未来の映画監督への登竜門的なところがありましたが、近年、さらに注目度を増しているのは、2011年、2012年、2015年、2016年と学生アカデミー賞受賞作品がそのまま本家の米国アカデミー賞にノミネートされたり、受賞したりするようになっているからです。

 2011年の米国アカデミー賞では、学生アカデミー賞ナラティヴ部門金賞受賞作品『ゴッド・オブ・ラブ』“God of Love”(Luke Matheny監督)と外国映画部門受賞作品『告白』“The Confession”(Tanel Toom監督)がそれぞれ短編映画賞にノミネートされて、前者が受賞を果たし、2012年の米国アカデミー賞では、学生アカデミー賞外国語映画部門金賞受賞作品『チューバ・アトランティック』“Tuba Atlantic”(Hallvar Witzø監督)と同じくブロンズ賞受賞作品『息子』“Raju”(Max Zähle監督)がそれぞれ米国アカデミー賞短編映画賞にノミネートされています。

 2013年と2014年は、残念ながら、学生アカデミー賞受賞作品から米国アカデミー賞にノミネートされた作品はありませんでしたが、2015年は、学生アカデミー賞受賞作品の中から1作品(2014年度外国映画部門銀賞受賞作品『アフガニスタンからきた少女』“Parvaneh”)が短編映画賞のノミネーションを果たし、2作品(銀賞受賞作品“White Earth”とブロンズ賞受賞作品“One Child”)が短編ドキュメンタリー賞ショートリスト入りし、そのうち“White Earth”が短編ドキュメンタリー賞ノミネーションを果たしています。

 2015年は、学生アカデミー賞ナラティヴ部門金賞受賞作品『デイ・ワン』“Day One”と外国映画部門ブロンズ賞受賞作品『何も心配ない』“Everything Will Be Okay(Alles wird gut)”が短編映画賞にノミネートされています。米国アカデミー賞短編アニメーション賞と短編ドキュメンタリー賞には、学生アカデミー賞からの選出はありませんでしたが、学生アカデミー賞アニメーション部門銀賞受賞作品“An Object at Rest”が米国アカデミー賞短編アニメーション賞ショートリストまで進んでいます。

 学生アカデミー賞のルールにもいろいろ変遷があって―
 2014年度までは、オルタナティヴ部門金賞受賞作品とナラティヴ部門金賞受賞作品と外国映画部門金賞受賞作品が、米国アカデミー賞短編映画賞部門へのノミネート資格を得、アニメーション部門金賞受賞作品が、米国アカデミー賞短編アニメーション賞のノミネート資格を得るだけだったのが、2015年度から規約が変わり、オルタナティヴ部門・ナラティヴ部門・外国映画部門すべての入賞作品が米国アカデミー賞短編映画賞部門へのノミネート資格を得、アニメーション部門すべての入賞作品が、米国アカデミー賞短編アニメーション賞のノミネート資格を得、ドキュメンタリー部門すべての入賞作品が、米国アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞アニメーション賞のノミネート資格を得る、という風になっています。

 また、本年度からは、学生アカデミー賞外国映画部門が、ナラティヴ部門とアニメーション部門とドキュメンタリー部門に3分割され、外国映画ナラティヴ部門からは金賞・銀賞・ブロンズ賞が選ばれ、外国映画アニメーション部門と外国映画ドキュメンタリー部門からはそれぞれ金賞が選ばれることが発表されています。
 一見、これは、優秀な作品がたくさん集まる外国映画部門に対処して、外国作品の間口を広げたようにも見えますが、これまでのドキュメンタリー部門入賞作品がほぼ外国作品で占められていたことを考えると、少なくともドキュメンタリー部門に関してはより狭き門になった、ということになります。

 今後のスケジュールとしては、下記の中から絞り込まれて、9月1日に各部門の入賞作品が発表され、9月22日に各賞が発表される予定になっています。

画像

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ◆アニメーション部門

 ・“Cage”(米) 監督:Pengpeng Du(Pratt Institute)

 ・“Last Shot”(米) 監督:Aemilia Widodo(リングリングカレッジ アート&デザイン)

 ・“Once Upon a Line”(米) 監督:Alicja Jasina(USC)

 ・“The Controller”(米) 監督:Bob Yong and Kang Yung Ho(リングリングカレッジ アート&デザイン)

 ・“Die Flucht (The Escape)”(米) 監督:Carter Boyce(DePaul University)

 ・“The Moon is Essentially Gray”(米) 監督:Hannah Roman(School of Visual Arts)

 ・“The Wishgranter”(米) 監督:Echo Wu(リングリングカレッジ アート&デザイン)

 ◆オルタナティヴ部門

 ・“All These Voices”(米) 監督:David Henry Gerson(AFI)

 ・“Cloud Kumo”(米) 監督:Yvonne Ng(ニューヨーク市立大学)

 ・“Made of Sugar”(米) 監督:Kevin Rios(NYU)

 ・“Nova Initia”(米) 監督:Scott Thompson(Art Institute of Colorado)

 ・“The Swan Girl”(米) 監督:Johnny Coffeen(マハリシ経営大学)

 ◆ドキュメンタリー部門

 ・“4.1 Miles”(米) 監督:Daphne Matziaraki(カリフォルニア大学バークレー校)

 ・“Fairy Tales”(米) 監督:Rongfei Guo(NYU)

 ・“FROM FLINT: Voices from a Poisoned City”(米) 監督:Elise Conklin(ミシガン州立大学)

 ・“Gardeners of the Forest”(米) 監督:Ceylan Carhoglu、Nicole Jordan-Webber(チャップマン大学)

 ・“Looking for Trouble”(米) 監督:Caroline Cuny and Bryan Campbell(ウェイクフォレウト大学)

 ・“The Assassin and Mrs. Paine”(米) 監督:Max Good(スタンフォード大学)

 ・“The Search”(米) 監督:Melina Tupa(カリフォルニア大学バークレー校)

 ◆ナラティヴ部門

 ・“100 Steps”(米) 監督:Shahnawaz Zali(ノースウェスタン大学)

 ・“Amelia’s Closet”(米) 監督:Halima Lucas(USC)

 ・“A New Civilization”(米) 監督:Williams Naranjo(NYU)

 ・“It's Just a Gun”(米) 監督:Brian Robau(チャップマン大学)

 ・“Mutt”(米) 監督:Chloe Aktas(NYU)

 ・“Nocturne in Black”(米) 監督:Jimmy Keyrouz(コロンビア大学)

 ・“Rocket”(米) 監督:Brenna Malloy(チャップマン大学)

 ◆外国映画ナラティヴ部門

 ・“Beautiful Figure”(ハンガリー) 監督:Hajni Kis(University of Theatre and Film Arts, Budapest)

 ・“Flowers”(クロアチア) 監督:Judita Gamulin(Academy of Dramatic Art, University of Zagreb)

 ・“Generation Mars”(ノルウェー) 監督:Alexander Turpin(Norwegian Film School)

 ・“Invention of Trust”(独) 監督:Alex Schaad(ミュンヘン テレビ映画大学)

 ・“Peacock”(チェコ) 監督:Ondrej Hudecek(FAMU)

 ・“Tenants”(ポーランド) 監督:Klara Kochanska(ポーランド国立ウッチ映画大学)

 ・“Where the Woods End”(独) 監督:Felix Ahrens(Filmuniversity Babelsberg KONRAD WOLF)

 ◆外国映画アニメーション部門

 ・“Ayny - My Second Eye”(独) 監督:Ahmad Saleh(ケルン・メディア芸術大学)

 ・“Eye for an Eye”(独) 監督:Steve Bache、Mahyar Goudarzi(バーデン・ヴュルテンベルク映画アカデミー)

 ・“I Come From Prairie”(中) 監督:Arisbek Nuhan(北京電影学院)

 ◆外国映画ドキュメンタリー部門

 ・“Tarfala”(独) 監督:Johannes Östergård(ミュンヘン テレビ映画大学)

 ・“The Most Beautiful Woman”(イスラエル) 監督:Maya Sarfaty(The Steve Tisch School of Film and Television at Tel Aviv University)

 ・“The Mute's House”(イスラエル) 監督:Tamar Kay(The Jerusalem Sam Spiegel Film School)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ルールの変わり目には、学生アカデミー賞から米国アカデミー賞へのノミネート作品が出る傾向があるみたいなので(注目を集めるため?)、上記の中からいくつか来年の米国アカデミー賞にノミネートされる作品が出てくるのではないでしょうか。

 外国映画部門には、既に当ブログに登場したことがある作品がいくつもあります。楽しみですね。

 *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事

 ・学生アカデミー賞2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_16.html

 ・学生アカデミー賞2014 ファイナリスト発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_6.html
 ・学生アカデミー賞2014 入賞作品発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_30.html
 ・学生アカデミー賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201406/article_9.html

 ・学生アカデミー賞2013 入賞作品発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_37.html
 ・学生アカデミー賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_9.html

 ・学生アカデミー賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_14.html

 ・学生アカデミー賞2009 ファイナリスト発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_1.html
 ・学生アカデミー賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_16.html

 ・ハリウッド・リポーター誌が選ぶ、世界の映画学校 ベスト25!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201208/article_1.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

 追記:

 ・学生アカデミー賞2016 入賞作品発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201608/article_37.html
 ・学生アカデミー賞2016 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201609/article_30.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
学生アカデミー賞2016 ファイナリスト発表! 海から始まる!?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる