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zoom RSS 息子が語る父アッバス・キアロスタミ in ロカルノ国際映画祭2016

<<   作成日時 : 2016/08/13 15:38   >>

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 8月12日、開催中のロカルノ国際映画祭で、アッバス・キアロスタミの追悼プログラム(Omaggio Abbas Kiarostami)が組まれ、『友だちのうちはどこ?』と“Filming in Cuba with Abbas Kiarostami(Filmando en Cuba con Abbas Kiarostami)”が上映されて、アッバス・キアロスタミの息子であるAhmad Kiarostamiが舞台に立って挨拶をしています。

 その前に、映画祭は、Ahmad Kiarostamiにインタビューを行なっていて、それがロカルノ国際映画祭の公式サイトに掲載されています。

 *オリジナル記事:http://www.pardolive.ch/pardo/pardo-live/today-at-festival/2016/day-10/interview-ahmad-kiarostami.html

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―今夜、ピアッツァ・グランデで、あなたのお父さんアッバス・キアロスタミについて、何を話すつもりですか?

Ahmad Kiarostami:実のところ、スピーチしなきゃならないなんて知らなかったんだ。だから、最後の数分で何とか準備したよ。父の映画のことじゃない。映画については、優れた専門家がたくさんいるからね。父と私、家族について、いくつかパーソナルな話をするつもりだ。

―アッバス・キアロスタミは、イランに、世界に、そしてあなたの家族に大いなる遺産を遺しました。彼のことは誇りに思いますか?

Ahmad Kiarostami:そうしないわけがないじゃないか。彼はたくさんのものを遺した。映画だけじゃなく、文章や詩、写真、インスタレーションなど。実のところ、彼は、最高に組織立った人間とは言えなかった。だからわれわれが秩序立てなければならなかった。これらの仕事のうちで、2つの写真集と1つの映画を来年にリリースできればと思っている。とても素晴らしいものだと言っておくよ。

―では、お父さんの仕事のアーカイブについては考えていますか?

Ahmad Kiarostami:うん。彼の作品を保存するための基金を始めようとしているところだ。全部の作品をまとめるために、父の映画のほとんどを所有しているMK2と話をしている。われわれは、また、失われたアート・インスタレーションをリクリエーションしようともしている。たとえば、“The Forest Without Leaves”のような。“The Forest Without Leaves”は、ロンドンやパリのポンピドゥー・センターやそのほか何か所かで上映されている。われわれは、カリフォルニアの2つの組織と話して、これらのインスタレーションを保存しようとしている。

―あなたはお父さんの映画の保存についても考えているんですね。

Ahmad Kiarostami:そう。われわれがもっとも望んでいることは、父の映画のいくつかをもっと観やすくすることだ。たとえば、『オリーブの林をぬけて』は、オンラインでもDVDでも観ることができない。それから、彼のすべてのオペラや、彼がキャリアの初期に手がけた子どもたちのための短編映画も修復したいと考えている。たとえば、“Rangha (Colours)”(1976)だ。私は、これを6歳の娘に見せた。娘は私に訊いてきたよ。「お父さん、色ってどこにあるの?」 なぜなら、それは完全にグレーだったからだ。だから、われわれは、彼の遺産に色を取り戻したいんだ。

 註1:Ahmad Kiarostami
 1971年生まれ。イランのシャーリフ工科大学で数学/コンピューター・サイエンスを学び、UCLAで哲学を学んだ。
 マイクロソフト中東で、指導者的なポジションを務めた後、イランに1つとアメリカに2つ会社を設立した。そのうちの1つは、Negahで、イランで最初のマルチメディア&オンライン制作会社となった。彼は、そこで、映画/ヴィジュアル・アートに関する製品を開発し、賞も受賞している。
 彼は、いくつかのナショナル・ソフトウェア・スタンダード委員会のメンバーを務め、異なる製品やオンライン新聞によって採用されたペルシャ語のコンテンツに対する、フル・テキスト・サーチ・テクノロジーを開発した。彼は、また、何人かのイラン人の監督たちとも仕事をしていて、実験映画やビデオのプロモーションをしている北米最古の組織、サンフランシスコ・シネマテークの委員会にも参加している。彼のミュージック・ビデオは、YouTube上で最も観られたイランのミュージック・ビデオとなっている。
 *NIAC:http://www.niacouncil.org/about-niac/staff-board/ahmad-kiarostami/

 註2:Filming in Cuba with Abbas Kiarostami(Filmando en Cuba con Abbas Kiarostami)”
 キアロスタミは、1997年のパレルモ以来、若いフィルムメーカーや映画作家たちと一緒に作品制作をすることをライフワークにしていて、近年でも2014年にボゴタ、2015年にバルセロナ、そして今年はキューバで作品制作をしている。本作は、8本の短編集で、キアロスタミ自身も“Pasajera”という短編を手がけている。
 *映画祭記事:http://www.pardolive.ch/pardo/pardo-live/today-at-festival/2016/day-9/filmando-en-cuba-con-abbas.html

 註3:写真集
 日本では、1999年より宮廻正明との二人展が行なわれて、そのカタログが制作されている以外は、写真集は出版されていないが、海外では何冊か出版されている。

 註4:遺作
 インタビューで触れられている来年公開予定の映画とは、おそらく今年のベネチア国際映画祭で上映予定の未完の遺作“24Frames”のことだと思われる。

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 「息子が語る父アッバス・キアロスタミ」という感じのインタビューでもなかったですが、理系の人だからか、アメリカで教育を受けているからか、1つ1つの答えに確かな情報があって、短くても、いいインタビューでしたね。

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 *当ブログ記事

 ・ロカルノ国際映画祭2016 コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_25.html
 ・ロカルノ国際映画祭2016 コンペティション部門以外のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_26.html

 ・『バンコクナイツ』 in ロカルノ国際映画祭2016 :http://umikarahajimaru.at.webry.info/201608/article_15.html

 ・『風に濡れた女』 in ロカルノ国際映画祭2016 :http://umikarahajimaru.at.webry.info/201608/article_7.html

 ・ジェーン・バーキン in ロカルノ国際映画祭2016:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201608/article_5.html

 ・日本で上映されたイラン映画1987-2012:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201204/article_2.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

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