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zoom RSS 2016年を代表する(かもしれない)ヨーロッパ映画10本 ラックス賞2016 セレクション!

<<   作成日時 : 2016/07/04 20:14   >>

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 第10回ラックス賞(Lux Prize)のオフィシャル・セレクションが発表されました。

 【ラックス賞】

 ラックス賞というのは、欧州議会(European Parliament)によって贈られる映画賞で、ヨーロッパの現状(拡大と交流)を示すような題材の映画を通して公衆に議論を呼び起こすことと、EU加盟国での映画の普及とを目的として、2007年からスタートしたものです。

 内容から言うと、@ローカルで、ドメスティックな内容のものではなく、いろんな出自(出身国や民族)のバックグラウンドを持つ登場人物が出てくる現代劇で、しかもそのことが物語の根幹に関わってくるような作品、あるいは、A物語が複数のヨーロッパ諸国にまたがっていて、物語の展開に従って、それぞれの国の実情(現状)が映画の中に映し出されていくような作品、といったインターナショナル、トランスナショナルなヨーロッパ映画がピックアップされるという印象だったのですが、最近では、ヨーロッパ各国固有の事情を描いていても、それがそのまま「ヨーロッパのいま」と見なされ、共通の問題意識をもって受け止められるようになってきたようで、よりシンプルに、Bヨーロッパの現状を示していると思われるような、優れた現代ヨーロッパ映画、がピックアップされるようになってきたようです。

 投票資格があるのは、欧州議会の議員約750名のみ(2016年7月現在は751名)で、議員には、ノミネート発表後、作品の無料の上映会が行なわれることになっています。(そのために、24の言語による字幕が用意され、ヨーロッパ28ヵ国で3ヶ月にわたって上映会が実施されます。)

 選考は、前年の5月31日から当年の5月30日までに劇場公開された作品の中から、欧州議会の文化教育委員会が選出したメンバー21名(プロデューサー、配給者、映画興行者、映画祭ディレクター、映画批評家らから選ばれた「ラックス賞セレクション・パネル」。毎年1/3が改選される)がセレクションを行なって、まずオフィシャル・セレクションとして10本を選び(発表し)、そこからノミネート作品3本に絞り込み、さらに上映会による上映&投票を経て、年間最優秀作品(ラックス賞)を決定するというプロセスが取られています。(※ セレクション・パネルは、少しずつ増えていて、2015年は20名でしたが、2016年は21名になっています。)

 本年度のオフィシャル・セレクションは、7月3日にカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で発表され、ノミネーションは、7月末にベネチア国際映画祭ベネチア・デイズのラインナップ発表会で発表されます。

 過去9回のノミネート&受賞作品は以下の通りです。

 ◆2007年
 ◎『そして、私たちは愛に帰る』(独・トルコ) 監督:ファティ・アキン
 ・『4ヶ月、3週と2日』(ルーマニア) 監督:クリスティアン・ムンジウ
 ・『夜顔』(西・仏) 監督:マノエル・デ・オリヴェイラ

 ◆2008年
 ・『デルタ』(ハンガリー・独) 監督:コーネル・ムンドルッツォ
 ◎『ロルナの祈り』(ベルギー・仏・伊) 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 ・“Občan Havel”(チェコ) 監督:Miroslav Janek、Pavel Koutecký

 ◆2009年
 ・『ソフィアの夜明け』(映画祭上映題:『イースタン・プレイ』)(ブルガリア) 監督:カメン・カレフ
 ・“Sturm”(独・デンマーク・オランダ) 監督:ハンス=クリスチャン・シュミット
 ◎『君を想って海をゆく』(仏) 監督:フィリップ・リオレ

 ◆2010年
 ・“Plato's Academy(Akadimia Platonos)”(ギリシャ・独) 監督:Filippos Tsitos
 ◎“When We Leave (Die Fremde)”(独) 監督:フェオ・アラダグ(Feo Aladag)
 ・『イリーガル』“Illégal”(仏・ベルギー・ルクセンブルク) 監督:オリヴィエ・マッセ=ドパス(Olivier Masset-Depasse)

 ◆2011年
 ・“Attenberg”(ギリシャ) 監督:アティーナ・レイチェル・トサンガリ(Athina Rachel Tsangari)
 ◎『キリマンジャロの雪』“Les neiges du Kilimanjaro (The Snows Of Kilimanjaro)”(仏) 監督:ロベール・ゲディギャン
 ・『プレイ』“Play”(スウェーデン・仏・デンマーク) 監督:リューベン・オストルンド

 ◆2012年
 ・『熱波』(ポルトガル・独・仏・ブラジル) 監督:ミゲル・ゴメス(Miguel Gomes)
 ◎『ある海辺の詩人 -小さなヴェニスで-』“Io sono Li (Shun Li and the Poet)”(伊・仏) 監督:アンドレア・セグレ
 ・“Csak a szél (Just the Wind)”(ハンガリー・独・仏) 監督:Bence Fliegauf

 ◆2013年
 ・“The Selfish Giant”(英) 監督:クリオ・バーナード(Clio Barnard)
 ◎『オーバー・ザ・ブルースカイ』(オランダ・ベルギー) 監督:フェリックス・ファン・ヒュルーニンゲン
 ・『ミエーレ』“Miele (Honey)”(伊・仏) 監督:ヴァレリア・ゴリーノ

 ◆2014年

 ◎『イーダ』(ポーランド・デンマーク) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
 ・“Bande De Files(Girlhood)”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 ・“Class Enemy (Razredni Sovražnik)”(スロヴェニア) 監督:Rok Biček

 ◆2015年
 ◎『裸足の季節』(仏・独・トルコ) 監督:デニズ・ガムゼ・エルギュベン
 ・『地中海』“Mediterranea”(伊・仏・米・独・カタール) 監督:ジョナス・カルピニャーノ(Jonas Carpignano)
 ・『ザ・レッスン/授業の代償』“Urok (The Lesson)”(ブルガリア・ギリシャ) 監督:クリスティナ・グロゼヴァ(Kristina Grozeva)、ペタル・ヴァルチャノフ(Petar Valchanov)

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 【ラックス賞2016 オフィシャル・セレクション】

 ・『シリア、愛の物語』“A Syrian Love Story”(英) 監督:ショーン・マカリスター( Sean McAllister)
 監督のショーン・マカリスターは、シリアの世俗主義と観光業が盛んになってきたことへの興味から2009年に初めてシリアを訪れ、ダマスクスのバーでAmerと出会う。Amerはには妻のRaghdaと4人の子供がいたが、Raghdaは刑務所に入っていた。そもそもAmerとRaghdaとの出会いも15年前の刑務所で、2人は隣り合った監房に入れられていて、開いていた壁の穴を通して知り合ったのだった。ショーン・マカリスターは、Amerとその家族を5年にわたって追う。一家は、この5年間に15回もの引っ越しを余儀なくされた。その間、アラブの春がシリアに飛び火し、シリア騒乱を巻き起こす。Amerたちも、革命について、故郷について、そしてお互いについて、夢と希望と絶望を経験する……。
 山形国際ドキュメンタリー映画祭2009で『ナオキ』が上映されているショーン・マカリスター監督の最新作。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015出品。グランプリ受賞。
 チューリヒ映画祭2015 Border Lines部門出品。
 ヨーロッパ映画賞2015 ドキュメンタリー賞ノミネート。
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2015 ドキュメンタリー賞ノミネート。
 ロンドン映画批評家協会賞2016 ドキュメンタリー賞ノミネート。
 BAFTA英国アカデミー賞2016 英国デビュー賞ノミネート。

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 ・“Cartas da Guerra(Letters From War)”(ポルトガル) 監督: Ivo M Ferreira
 出演:Miguel Nunes、Margarida Vila-Nova、Ricardo Pereira、João Pedro Vaz、João Pedro Mamede
 物語:1971年。医者のAntónio Lobo Antunesは、ポルトガル軍に従軍して、内戦中のアンゴラに赴任していた。母国ポルトガルには、妊娠中の妻が彼の帰りを待っていて、Antónioは、妻へ、日々の生活を綴った手紙を送っていた。驚くべき自然のこと、地元の人々のこと、彼が面倒を見ている孤児の少女のこと、等々。ところが、戦況は次第に悪化し、彼の手紙は、不幸な世界に対する内省が色濃く滲むものになっていく。
 実在の医師で、作家でもあり、ノーベル文学賞候補とも目されるAntónio Lobo Antunesが、1971年から1973年にアンゴラに従軍していた時に妻とやりとりした手紙を元に書いた小説(2005年に出版)に基づく。
 第3回監督長編。
 ベルリン国際映画祭2016 コンペティション部門出品。
 インディー・リスボア/リスボン国際インディペンデント映画祭2016出品。
 シドニー映画祭2016 出品。

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 ・“L´Avenir (Things to Come)”(仏・独) 監督:ミア・ハンセン=ラヴ
 出演:イザベル・ユペール、アンドレ・マルコン(André Marcon)、ロマン・コリンカ(Roman Kolinka)、エディット・スコブ(Edith Scob)、Sarah Le Picard
 物語:ナタリーは、パリの学校で哲学を教えている。彼女は、自分の仕事に熱心であり、特に、考える喜びを伝えることが好きだった。彼女には、夫と2人の子供があり、彼女は、自分の時間を、家族と学生たちと独占欲の強い母親に振り分けていた。ある日、夫が、別に好きな女性ができたから、別れたいと言ってくる。それは、彼女にとって、それまでの生活からの解放を意味したが、それまでの生活を改め、前に進んでいかなければならないということでもあった。
 ベルリン国際映画祭2016 コンペティション部門出品。監督賞(銀熊賞)受賞。
 イスタンブール国際映画祭2016出品。
 ブカレスト国際映画祭2016 コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 全州国際映画祭2016出品。
 インディー・リスボア/リスボン国際インディペンデント映画祭2016出品。
 台北電影節2016出品。
 エルサレム映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 ・“Ma Vie de Courgette (My Life as a Courgette)”(スイス・仏) 監督: Claude Barras
 声の出演:Gaspard Schlatter、ミシェル・ヴュイエルモーズ(Michel Vuillermoz)、Paulin Jaccoud、Sixtine Murat
 物語:Courgette(ズッキーニ)は、10歳で母を失い、世界でひとりぼっちになってしまったと感じる。それから、施設に入れられ、SimonやAhmed、Jujube、Alice、Béatriceと出会い、友だちになる。みんなそれぞれに自分の物語を持ち、等しく傷つき、やさしい心の持ち主だった。だが、Camilleだけは少し違っていた……。
 初監督作品。セリーヌ・シアマが脚色を手がけている。
 カンヌ国際映画祭2016 監督週間出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016 長編コンペティション部門出品。最優秀作品賞、観客賞受賞。

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 ・“La Pazza Gioia (Like Crazy)”(伊・仏) 監督:パオロ・ヴィルツィ
 出演:ミカエラ・ラマゾッティ、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、Bob Messini、セルジョ・アルベッリ(Sergio Albelli)、トンマーゾ・ラーニョ(Tommaso Ragno)、ヴァレンティーナ・カルネルッティ(Valentina Carnelutti)
 物語:ベアトリスは、口が軽く、億万長者の伯爵夫人と呼ばれ、自分は世界の指導者たちと親しいと信じている。ドナテッラは、刺青をしている無口な女性で、自分の中に閉じこもっている。2人は、ともに精神病院に収容されていて、奇妙な友情で結ばれ、ちょっとした楽しみと愛を求めて、冒険を行なう。
 脚本は、パオロ・ヴィルツィとフランチェスカ・アルキブージ。
 カンヌ国際映画祭2016 監督週間出品。
 ナストロ・ダルジェント賞2016 監督賞、主演女優賞(ミカエラ・ラマゾッティ、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)、脚本賞、衣裳賞、オリジナル作曲賞受賞。

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 ・“Toni Erdmann”(独・ルーマニア・オーストリア) 監督:マレン・アデ
 出演:ペーター・シモニシェック(Peter Simonischek)、サンドラ・フラー(Sandra Hüller)、ルーシー・ラッセル(Lucy Russell)、Trystan Wyn Pütter、ハデヴィック・ミニス(Hadewych Minis)、ヴラド・イヴァノフ(Vlad Ivanov)、ジョン・キーオ(John Keogh)
 物語:ウィンフリードは、ジョークが大好きな、ソウルフルな65歳の音楽教師である。一方、娘のイネスは、父とは正反対の性格で、ビジネス・コンサルタントとして野心が強く、次々と新しいプロジェクトをこなしては、キャリアのステップを上っていた。彼女は世界を股にかけて仕事をしていたので、父と娘が会うことはほとんどなくなっていた。ところが、ウィンフレードの犬が死に、彼は娘に会いに行こうと決める。彼は、娘がすっかりユーモアをなくしてしまったと考えていて、彼女の前でジョークを炸裂させる。しかし、そのジョークと自分のライフスタイルへの批判から、イネスは父に対して猛烈に反発する。ウィンフリードは、もう1つの自己、トニ・エルドマンに変身して、事態をさらに悪化させる。だが、期待に反して、2人が衝突すれば衝突するほど、2人の仲は縮まっていく……。
 カンヌ国際映画祭2016 コンペティション部門出品。国際批評家連盟賞受賞。
 シドニー映画祭2016出品。
 ブリュッセル映画祭2016 オフィシャル・コンペティション部門出品。ゴールデン・アイリス賞(最優秀作品賞)、脚本賞、RTBF TV Prize of Best Film受賞。
 ミュンヘン映画祭2016出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2016 Horizons部門出品。

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 ・“Sieranevada”(ルーマニア・仏) 監督: クリスティ・プイウ(Cristi Puiu)
 出演:ミミ・ブラネスク(Mimi Branescu)、Andi Vasluianu、ボグダン・ドゥミトラケ(Bogdan Dumitrache)、Petra Kurtela、Ilona Brezoianu、エウゲニア・ボスンセアヌ(Eugenia Bosânceanu)、Silvia Nastase、Tatiana Iekel、Rolando Matsangos
 物語:神経科医のラリーは、パリからの出張から戻ったら、妻を拾って、母のフラットへ向かわなければならない。というのも、父の一回忌を迎え、親族が集まることになっていたからだ。母のフラットでは、客たちが司祭の到着を待ちながら、世界の出来事や戦争など、あれこれ議論していた……。
 カンヌ国際映画祭2016 コンペティション部門出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2016 ルーマニア・デイズ部門出品。
 ミュンヘン映画祭2016 シネマスターズ・コンペティション部門出品。
 エルサレム映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 ・“Suntan”(ギリシャ・独) 監督: Argyris Papadimitropoulos
 物語:Kostisは、内向的で、アンハッピーで、眠たげな中年男性で、リゾート地であるアンティパロス島に医者として赴任することになる。寂しく孤独な冬から、夏へと季節が変わり、島は、ヌーディスト・ビーチやクレイジーなパーティーで騒々しくなる。若いツーリスト・グループに引っ張りだされて、Kostisは、ナイトクラブに出かけ、飲んでパーティーをし、失われた青春を取り戻し始める。グループの中でも特に惹かれたのは21歳のAnnaで、彼は、Annaのためならどんなことでもしようという気になる。
 ロッテルダム国際映画祭2016 Voices部門出品。
 SXSW映画祭2016出品。
 全州国際映画祭2016出品。
 シドニー映画祭2016出品。
 ブリュッセル映画祭2016 オフィシャル・コンペティション部門出品。UPS Cinephile Award受賞。
 エジンバラ国際映画祭2016 インターナショナル長編作品賞受賞。

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 ・『ある戦争』“Krigen (A War)”(デンマーク) 監督:トビアス・リンホルム
 出演:ピルー・アスベック(Pilou Asbæk)、ツヴァ・ノヴォトニー(Tuva Novotny)、ダール・サリム(Dar Salim)、ソーレン・マリン(Søren Malling)、シャーロット・ムンク(Charlotte Munck)、Michael Gade Thomsen、Alex Høgh Andersen、Dulfi Al-Jabouri
 物語:デンマークの中隊長クラウス・M・ペダーソンが、自分の部隊を引き連れて、アフガニスタンのヘルマンド州に駐屯している。彼には、妻マリアと3人の子供がいて、彼らはクラウスがそばにいないのを寂しく思っていた。通常のミッションの最中、クラウスの部下たちが集中砲火を浴びて、とらえられる。クラウスは、部下のため、そしてデンマークにいる家族のために、重大な決断をする。帰国後、彼は、戦争犯罪により裁判にかけられる。やがてベトナム戦争末期のアメリカ軍でも似たような事例があったことがわかる。
 ベネチア国際映画祭2015 Orizzonti部門出品。
 チューリヒ映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 米国アカデミー賞2016外国語映画賞 ノミネート。
 ヨーテボリ国際映画祭2016 ノルディック・コンペティション部門出品。
 デンマーク・アカデミー賞2016 主演女優賞受賞(ツヴァ・ノヴォトニー)。作品賞・監督賞・主演男優賞・助演女優賞・脚本賞・撮影賞・編集賞・視覚効果賞・録音賞・観客賞ノミネート。
 デンマーク映画批評家協会賞2016 撮影賞受賞。作品賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞ノミネート。
 エルサレム映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 ・“À Peine J´ouvre les Yeux (As I Open My Eyes)”(仏・チュニジア・ベルギー・UAE) 監督: Leyla Bouzid
 物語:ジャスミン革命が始まる数か月前の、2010年夏のチュニス。Farahは、18歳になり、高校を卒業した。家族は、彼女が医者になるものと思っていたが、彼女は家族と同じ道を進むのは嫌だった。Farahは、政治的なメッセージ・ソングを歌うロックバンドに属し、人生に情熱を持ち、アルコールを飲み、恋をし、夜まで街で遊んだ。母Hayetは、そんな娘を快く思わず、チュニスという街が危険なことをよく知っていた……。
 ベネチア国際映画祭2015 ベネチア・デイズ出品。Label Europa Cinemas受賞。
 トロント国際映画祭2015 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 カルタゴ映画祭2015 TV5賞、国際批評家連盟賞受賞。
 ストックホルム国際映画祭2015出品。
 ドバイ国際映画祭2015出品。Muhr Award(最優秀長編フィクション作品)受賞。
 リュミエール賞2016 新人女優賞(Baya Medhaffar)、フランス語映画賞ノミネート。
 オーデンティア賞2016 ノミネート。
 香港国際映画祭2016出品。
 イスタンブール国際映画祭2016出品。
 トライベッカ映画祭2016出品。
 インディー・リスボア/リスボン国際インディペンデント映画祭2016出品。
 サンフランシスコ国際映画祭2016 ゴールデンゲート ニュー・ディレクターズ・コンペティション 長編ナラティヴ部門出品。
 シアトル国際映画祭2016出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2016 コンペティション部門出品。
 台北電影節2016 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2016 「ヴァラエティー」誌批評家によるチョイス。

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 全10作品の特徴はー

 ・紛争や革命を扱った作品が4作品:“A Syrian Love Story”、“Cartas da Guerra(Letters From War)”、『ある戦争』、“À Peine J´ouvre les Yeux (As I Open My Eyes)”

 ・“Ma Vie de Courgette (My Life as a Courgette)”は、過去10年のラックス賞オフィシャル・セレクションに選出された2本目のアニメーション作品。

 ・女性監督作品が3本:Leyla Bouzid、ミア・ハンセン=ラヴ、マレン・アデ

 ・初監督長編が1本:“À Peine J´ouvre les Yeux (As I Open My Eyes)”

 ・原作ものが2本:“Cartas da Guerra(Letters From War)”、“Ma Vie de Courgette (My Life as a Courgette)”

 “Fuocoammare”とか、ラックス賞が目指しているものにふさわしいと思える作品は、他にもいろいろありますが、映画祭で最高賞を獲るような「メジャーな作品」は、ラックス賞で取り上げるまでもないから、最初から対象から除外する、というような暗黙の了解があるのかもしれません。

 イギリスのEU離脱と、欧州議会ならびにラックス賞がどう関わってくるのかはわかりませんが、とりあえず今回のラックス賞からイギリス作品が除外されるようなことはなかったようです。

 全体的にはなかなか悪くないセレクションで、2015年度の作品もいくつかありますが、多くの作品は、今後、ヨーロッパ映画賞2016や米国アカデミー賞2017外国語映画賞各国代表に選出されてくるだろうと思われます

 日本での公開/上映への期待も含めて、なかなか楽しみですね。

 なお、ラックス賞では前回のノミネート作品を対象としてオンラインで観客賞の投票を行なっていましたが、2015年の観客賞は『裸足の季節』に決まりました。投票した人の中から1人が選ばれて、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭に招待されることになっていますが、当選者も併せて発表されています。

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 *当ブログ記事

 ・ラックス賞2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_12.html
 ・ラックス賞2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_29.html
 ・ラックス賞2014 オフィシャル・セレクション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_10.html
 ・ラックス賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_22.html
 ・ラックス賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_28.html
 ・ラックス賞2013 オフィシャル・セレクション10作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_1.html
 ・ラックス賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_18.html
 ・ラックス賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_29.html
 ・ラックス賞2012 オフィシャル・セレクション10作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_3.html
 ・ラックス賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_16.html
 ・ラックス賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_21.html
 ・ラックス賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_2.html
 ・ラックス賞2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_27.html
 ・ラックス賞2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_43.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年6月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_2.html

 追記:
 ・ラックス賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_28.html
 ・ラックス賞2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_41.html

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