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zoom RSS 全州国際映画祭2016 受賞結果!

<<   作成日時 : 2016/05/08 22:21   >>

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 第17回全州国際映画祭(4月28日-5月7日)の各賞が発表されました。

 【全州国際映画祭】

 全州国際映画祭といえば、「三人三色」というプロジェクトで有名ですが、映画祭としては、有名な監督の作品や、既に高い評価を得ている作品を揃えるのではなく、無名でも野心的な若い映画作家の作品を積極的に紹介しようとしている映画祭、ということになるでしょうか。

 コンペティション部門は3つあり、そのうちのインターナショナル・コンペティションでは、過去に諏訪敦彦監督の『M/other』やアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『真昼の不思議な物体』などがWoosuk Award(大賞)を受賞しています。
 正直なところ、(韓国映画以外は)そんなにプレミア度は高くありませんが(『M/other』の受賞もカンヌでの受賞から約1年後でした)、『M/other』や『真昼の不思議な物体』がグランプリを受賞しているということで、この映画祭が志向する方向はぼんやりと覗えるように思います。

 以前は、デジタルで作品を制作することやデジタルで制作された作品を上映することに力を入れていて、それを映画祭の1つの特色として打ち出していましたが、大半の作品がデジタルで撮影されるようになった現在、「デジタル」を前面に出すことはなくなったようです。

 本年度の受賞結果は、以下の通り。

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 【インターナショナル・コンペティション】

 ・“Dead Slow Ahead”(西・仏) 監督:Mauro Herce
 ・“History´s Future”(オランダ・独・アイルランド) 監督:フィオナ・タン(Fiona Tan)
 ・“Fado”(独・ポルトガル) 監督:Jonas Rothlaender
 ・“One Breath”(ギリシャ・独) 監督:クリスティアン・チューベルト(Christian Zubert)
 ・“Sand Storm”(イスラエル) 監督:Elite Zexer
 ・“The Wounded Angel”(カザフスタン・仏・独) 監督:エミール・バイガジン
 ・“Love”(インド) 監督:Sudhanshu Saria
 ・“Short Stay”(米) 監督:Ted Fendt
 ・“Plants”(チリ) 監督:Roberto Doveris
 ・“Price of Love”(エチオピア) 監督:Hermon Hailay

 ※審査員:Jean-Francois Rauger(フランスのライター、プログラミング・ディレクター)、ドゥニ・コテ、チョン・ジェヨン(俳優)、オ・スンウク(監督)、アティナ・レイチェル・ツァンガリ

 ◆グランプリ(Grand Prize)
 ◎“Sand Storm”(イスラエル) 監督:Elite Zexer

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 “Sand Storm(Sufat Chol)”(イスラエル) 監督:Elite Zexer
 出演:Lamis Ammar、Ruba Blal-Asfour、ヒサーム・オマリ(Hitham Omari)、Khadija Alakel、Jalal Masrwa
 物語:イスラエルのベドウィン族の村で結婚式が開かれている。花婿は、ジャリラの夫スリマンで、彼は若い第2夫人を嫁にもらおうとしていた。宴の間、ジャリラは、長女のライラが、大学からやってきた青年アヌアーといちゃいちゃしているのを目撃してしまう。一族の伝統では、そうした関係は許されず、一家の恥とされるものだった。ジャリラは、夫が隣のリビングで新しい妻とベタベタし始めたのを気にしないようにしつつ、ライラのことも自分の胸だけに収めようとする。彼女にとって世界は厳しく残酷で、それを乗り越えるためには、口を閉ざしているしかないというのがジャリラの考えだった。ところが、若い2人の精神は自由で、ライラは自分の人生について違う考えを持っていた……。
 初監督長編。
 サンダンス映画祭2016 ワールドシネマ ドラマ・コンペティション部門出品。グランプリ受賞。
 ベルリン国際映画祭2016 パノラマ部門出品。

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 ◆作品賞(Best Picture Prize)
 ◎“Short Stay”(米) 監督:Ted Fendt

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 “Short Stay”(米) 監督:Ted Fendt
 物語:マイクは、ふらふらとさまよってばかりいる。ニュージャージーの母の家、職場のピザ屋、えさをあげる近所の犬のところ、ホッケー・ゲームをやる友人……。いつもひとりで、不格好で、急ぐということがない。そんな彼に転機が訪れる。学校時代の友人が、旅行の紹介の仕事とフィラデルフィアのアパートを彼に託して、ポーランドに旅立ってしまったのだ。しかし、新しい出会いや新しい人々がふえるだけで、彼の生活は変わらない。相変わらず不格好で、ふらふらとさまよってばかりいる。61分。
 ベルリン国際映画祭2016 パノラマ部門出品。

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 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize)
 ◎“The Wounded Angel”(カザフスタン・仏・独) 監督:エミール・バイガジン

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 “The Wounded Angel(Ranenyy Angel)”(カザフスタン・仏・独) 監督:エミール・バイガジン
 映画『ハーモニー・レッスン』がアスランを主人公とする物語だったのに対し、本作では、アスランのその後と、3人の若者たちの物語が描かれる。(3部作の第2部)
 物語:90年代半ばのカザフスタン。Zharasは、父親が元詐欺師で、仕事を見つけられないため、彼が小麦粉屋で働いて家計を支えている。Balapanは、美しい声をしていて、「アベ・マリア」を上手に歌うことができる。だが、同級生たちは、声よりも拳で彼を挑発してくる。Zhabaは、鉄くず拾いをしいて、同じ年頃の3人の少年たちが、近くの家から逃げ出して、薄汚れた姿で廃トンネルで寝ていることを知っている。アスランは、医学校に入学する前に恋人の妊娠を知らされる。彼は、彼女に堕胎するよう説得しなければならない。彼らにはみんなそれぞれに夢があるが、現実は厳しく、なかなか思うようにはならない。
 ベルリン国際映画祭2016 パノラマ部門出品。

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 ◆スペシャル・メンション(Special Mention Award)
 ◎“Dead Slow Ahead”(西・仏) 監督:Mauro Herce

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 “Dead Slow Ahead”(西・仏) 監督:Mauro Herce
 物語:フィリピンの貨物船フェア・レディー号が、夜のニューオリーンズを後にし、かたつむりのようなスピードで、広大な大西洋を進む。カメラは、ジャッジすることのない観察者のように、静かに、船内の様子をとらえ、子どものような無邪気さで内部のテクノロジーを観察し、詩人のような目で海の神秘的な美しさを見やる。貨物船の内部の機械による、瞑想を催させるようなノイズと、波と風のうなるような音が風景を補完するバック・ミュージックとなる。突然、貨物の中に水が浸入して、小麦粉をダメにし、静寂は粉砕にされる。海路が見失われ、機械と人間の共存のバランスが崩れた時、重い貨物船と機械はモンスターと化し、人間を食い尽くす―。
 2014年の全州国際映画祭で、作品賞を受賞した“Coast of Death”の撮影監督Mauro Herceの初監督長編。
 ロカルノ国際映画祭2015 フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント部門出品。審査員特別賞受賞。
 ドックリスボア国際映画祭2015 第1回作品賞、Universities Award受賞。
 イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭2015 最優秀ワールド・ドキュメンタリー賞受賞。
 セビリア・ヨーロッパ映画祭2015 スペシャル・メンション受賞。
 ラス・パルマス映画祭2016 Richard Leacock Award受賞。
 サンフランシスコ国際映画祭2016 ゴールデンゲート 長編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。

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 【韓国映画コンペティション部門】

 ※審査員:Raúl Camargo Bórquez(チリの映画研究者、映画プログラマー)、Kim Daewoo(監督)、市山尚三

 ◆グランプリ(Grand Prize)
 ◎“Our Love Story”(韓) 監督:Lee Hyunju

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 ◎“Delta Boys”(韓) 監督:Ko Bongsoo

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 “Our Love Story(연애담)”(韓) 監督:Lee Hyunju
 物語:美大生のYoonjuは、卒業制作の準備をしている。彼女は素材を手に入れようと立ち寄ったジャンク・ショップでJisooと出会う。彼女に対する印象はよく、数回会った後、2人はつき合い始める。Yoonjuは、人生で初めての恋にドキドキを感じ、Jisooといいパートナー関係になる。

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 “Delta Boys(델타 보이즈)”(韓) 監督:Ko Bongsoo
 物語:男性4人がコンテストに向けて準備している。彼らは、人生に多くを期待していない。彼らが目指しているゴールは、バカバカしいものかもしれない。だが、退屈な状況に注がれる努力とエネルギーは時に思わぬインスピレーションを引き起こす。彼らをサポートする者はいなけれど、彼らはみな至ってポジティヴだ。

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 ◆スペシャル・メンション(Special Mention Award)
 ◎“Breathing Underwater”(韓) 監督:Koh Heeyoung

 “Breathing Underwater(물숨)”(韓) 監督:Koh Heeyoung
 済州島の海女さんは、10mから20m、酸素ボンベなしで潜り、海産物を獲る。彼らは、水も飲まずに7-8時間働く。海女さんたちは、3ランクに分けられる。Bグループの者は、Aグループのエリアに潜ることはできないし、Cグループの者は海岸にとどまっていなくてはいけない。いずれも仕事のために呼吸を整えておかなければいけない。毎年、何人かの海女さんは溺死する。彼らは、呼吸せずに、もう少し獲りたい時、水呼吸をする。人間にはできることとできないことがあり、許された時だけ、限界を超えて入ることができるエリアがある。海女さんの生活と、彼らにまつわる運命をとらえたドキュメンタリー。

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 ◆CGV Arthouse Award(Distribution Support Prize)
 ◎“Breathing Underwater”(韓) 監督:Koh Heeyoung

 ◆Upcoming Project Prize
 ◎“Delta Boys”(韓) 監督:Koh Bongsoo

 【韓国短編映画コンペティション部門】

 ※審査員:Calmin Borel(フランスの映画祭オーガナイザー)、イ・スジン(監督)、ハン・イェリ

 ◆グランプリ(Grand Prize)
 ◎“Summer Night”(韓) 監督:Lee Jiwon

 ◆監督賞
 ◎“Cyclical Night”(韓) 監督:Paik Jongkwan

 ◆審査員特別賞
 ◎“Deer Flower”(韓・米) 監督:Kim Kangmin

 【その他の賞】

 ◆NETPAC賞
 ◎“Spy Nation”(韓) 監督:Choi Seungho

 “Spy Nation(자백)”(韓) 監督:Choi Seungho
 ドキュメンタリー。解雇されたひとりの記者が、国の情報局に対して、不可能な闘いに挑む。彼は、スパイ事件を調査し、懐疑的な証言の信頼性を検証し始める。Yoo Wu-seongは、ソウル市の職員だったが、スパイとして告発されていた。姉(妹)の証言が事件の解決の決め手になる。記者たちは、中国と北朝鮮の国境に戻り、事件は仕組まれたものであるという評決を得るのに大きな貢献をする。そしてアプローチすることが難しい同様の事件を掘り下げていく。

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 ◆ドキュメンタリー賞
 ◎“Spy Nation”(韓) 監督:Choi Seungho

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 【PHOTO GALLERY】

 ・『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48』“Raise Your Arms and Twist: Documentary of NMB48” 監督:舩橋淳

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 ・『俳優 亀岡拓次』“The Actor” 監督:横浜聡子

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 横浜聡子(監督)

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 ・『闘う建築家 安藤忠雄』“Samurai Architect Tadao Ando” 監督:水野重理

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 水野重理(監督)

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 ・『無伴奏』“A Cappella” 監督:矢崎仁司

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 矢崎仁司(監督)

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 登山里紗(プロデューサー)

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 ・『ハッピーアワー』“Happy Hour” 監督:濱口竜介

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 川村りら

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 田中幸恵

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 野原位(プロデューサー)

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 *当ブログ記事

 ・全州国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_19.html
 ・全州国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_23.html
 ・全州国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_11.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年1月〜5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_49.html

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