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zoom RSS ダブリン国際映画祭2016 受賞結果

<<   作成日時 : 2016/04/11 06:16   >>

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 第16回ダブリン国際映画祭(The Audi Dublin International Film Festival:2月18日-28日)の受賞結果です。

 アイルランドには、大きな映画祭が3つあります。
 2月に開催されるダブリン国際映画祭と7月に開催されるゴールウェイ映画祭(Galway Film Fleadh)(2016年で28回目)、11月に開催されるコーク国際映画祭(2016年で61回目)で、特にコーク国際映画祭はヨーロッパの中でも最も歴史ある映画祭の1つで、ヨーロッパ映画賞短編映画賞アイルランド代表作品はコーク国際映画祭で選出されることになっています。

 3つの映画祭の中ではダブリン国際映画祭が最も後発ですが、3つの映画祭はそれぞれに最新アイルランド映画のショーケースの役割を果たしていて、今回のダブリン国際映画祭では、ジョン・カーニー監督の“Sing Street”がオープニング作品、パディー・ブレスナック監督の“Viva”がクロージング作品に選ばれていて、ここでの上映作品がそのままアイルランド・アカデミー賞に直結する、という形になっています。

 3つの映画祭は、ダブリン国際映画祭がサンダンス映画祭やロッテルダム国際映画祭、ベルリン国際映画祭の後の開催、ゴールウェイ映画祭はカンヌ国際映画祭の後の開催、コーク国際映画祭はベネチア国際映画祭、モントリオール世界映画祭、トロント国際映画祭の後の開催となっていて、それぞれ先行する大きな国際映画祭でワールド・プレミアされた新作がアイルランド・プレミアとなる舞台にもなっています。

 3つの映画祭は、いずれもコンペティション部門を設けていませんが、ゴールウェイ映画祭とコーク国際映画祭は、短編部門のセレクションが実質的なコンペティション部門になっていて、ジャンルごとにいくつもの賞が設けられているほか、ゴールウェイ映画祭では観客賞や特別賞・名誉賞、人権映画賞、撮影賞、ニュー・タレント賞などが設けられています。

 ダブリン国際映画祭は、ワールド・シネマ部門であるオフィシャル・セレクションと、アイルランド映画部門(今回はIrish Cinema部門)、および、特別招待作品部門に当たるSPECIAL PRESENTATIONS部門という3つが、常設部門で、それ以外は毎年異なるプログラムが組まれているようで、2016年は、フィクション、ノンフィクションを問わず、歴史的題材を扱った作品を上映するHistory of Film部門、ファンタ系の作品をまとめたFantastic Flicks部門、多種多様なイベント上映部門であるBehind the Scenes部門という部門構成になっていました。

 2プログラムに分けられた短編部門は実質的にはコンペティション部門ですが(今回、短編部門はSPECIAL PRESENTATIONS部門にまとめられていました)、映画祭の部門構成としてはコンペティション部門は設けておらず、短編部門賞以外は、観客賞とディスカバリー賞、名誉賞、および、ダブリン映画批評家協会が選出した賞となっています。

 本年度の受賞結果は、以下の通り。

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 ◆観客賞(AUDI-ence Award) アイルランド長編映画部門
 ◎“Viva”(アイルランド・キューバ) 監督:パディー・ブレスナック(Paddy Breathnach)

 “Viva”(アイルランド・キューバ) 監督:パディー・ブレスナック(Paddy Breathnach)
 物語:ジーザスは、ドラァーグ劇団のパフォーマーたちのハバナ公演のために手伝いをしていた。しかし、彼がやりたいのは裏方ではなく、パフォーマーだった。彼にチャンスが巡ってくる。彼が舞台に立っていると、観客の中から見知らぬ者が現われ、彼の顔面を殴る。それは、ジーザスが15歳の時から会っていなかった、彼の父で元ボクサーのエンジェルだった。2人は、お互いへの気持ちのズレから衝突する。
 米国アカデミー賞2016 外国語映画賞 ショートリスト。パディー・ブレスナックは、2007年、2011年、2015年に続いて、2年連続4回目のアイルランド代表選出。
 パームスプリングス国際映画祭2016出品。
 サンタバーバラ国際映画祭2016 ADL Stand Up Award受賞。
 ドリアン賞(ゲイ&レズビアン・エンタテインメント批評家協会賞) 外国語映画賞ノミネート。


 ◆観客賞 短編部門
 ◎“Little Bear”(アイルランド) 監督:Ger Duffy、Daire Glynn

 “Little Bear”(アイルランド) 監督:Ger Duffy、Daire Glynn
 物語:愛と友情とイマジネーション、または、ひとりの少年とひとりの男性の物語。
 Ger Duffyは、“Love/Hate”、『アルバート氏の人生』、『JIMI:栄光への軌跡』などのアシスタント・ディレクター。

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 ◆最優秀アイルランド短編映画賞
 ◎“Geist”(アイルランド) 監督:Ben Harper、Sean Mullen、Alex Sherwood

 “Geist”(アイルランド) 監督:Ben Harper、Sean Mullen、Alex Sherwood
 物語:難破船の漁師が孤島の廃屋に避難するが、彼はまもなく自分が独りではないことに気づく。
 ゴールウェイ映画祭2015 Best Animated Sequence in a Short Film受賞。
 クレモンフェラン国際短編映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 SXSW映画祭2016 短編アニメーション・コンペティション部門出品。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2016 グランド・コンペティション部門出品。

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 ◆最優秀インターナショナル短編映画賞
 ◎“The Bathtub(Die Badewanne)”(オーストリア・独) 監督:Tim Ellrich

 “The Bathtub(Die Badewanne)”(オーストリア・独) 監督:Tim Ellrich
 物語:3人兄弟が、バスタブの中に3人が入っている古い家族写真を見て、子供時代を振り返る。

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 ◆ディスカバリー賞(The ADIFF Discovery Award)
 ◎バリー・コーガン(Barry Keoghan)(俳優) “Mammal”(アイルランド・オランダ・ルクセンブルク)(監督:Rebecca Daly)、“Traders”(アイルランド)(監督:Rachael Moriarty、Peter Murphy)、“The Break”(アイルランド)(監督:Denis Fitzpatrick、Ken Williams)(短編)

 ◎Jack O’Shea(監督・アニメーター) “A Coat Made Dark”(アイルランド)(監督:Jack O’Shea)(短編)、“Eat the Danger”(アイルランド)(監督:Jack O’Shea、Paul Ruttlidge)(短編)

 ◎Kathryn Kennedy(プロデューサー) “My Name is Emily”(アイルランド)(監督:Simon Fitzmaurice)、“It’s Not Yet Dark”(アイルランド)(監督:Frankie Fenton)、“After”(アイルランド)(監督:Sean F. Branigan)

 ◆キャリア貢献賞/The Volta award
 ◎アンジェラ・ランズベリー

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 ◎クラウディア・カルディナーレ

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 【批評家賞部門】

 ◆ダブリン映画批評家協会賞 ディスカバリー賞(The Michael Dwyer Discovery Award)
 ◎Ferdia Walsh Peelo “Sing Street”(アイルランド・英・米)(監督:ジョン・カーニー)

 “Sing Street”(アイルランド・英・米) 監督:ジョン・カーニー
 出演:Ferdia Walsh-Peelo、エイダン・ギレン、マリア・ドイル・ケネディー、ジャック・レイナー、ルーシー・ボーイントン、Kelly Thornton
 物語:1980年代のダブリン。コナーは、1歳年上の女の子ラフィーナの関心を惹きたくてバンドを始める。学校は過酷で、家庭も壊れかけていて、彼がそれらから逃れる術は、曲を書くことだった。一方、ラフィーナの家庭も問題を抱えていて、彼女は父親から虐待を受け、母親は精神的な病を患っていた。バンドは、デュランデュランやザ・キュアなどに影響を受けていたが、次第に彼ら自身のポップなスタイルを築き、人気を勝ち得ていく。やがてコナーとラフィーナはイギリスへと旅立つ決心をする……。
 サンダンス映画祭2016 プレミア部門出品。
 アイルランド・アカデミー賞2016 助演男優賞(ジャック・レイナー)受賞。

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 ◆ダブリン映画批評家協会賞 マーヴェリック賞(The inaugural George Byrne Maverick Award.)
 ◎Mark O’Halloran(脚本) “Viva”

 ◆ダブリン映画批評家協会賞 作品賞
 ◎『裸足の季節』(仏・トルコ・独) 監督:デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン

 ◆ダブリン映画批評家協会賞 監督賞
 ◎ルシール・アザリロヴィック 『エヴォリューション』“Évolution”

 ・『エヴォリューション』“Évolution”(仏・ベルギー・西) 監督:ルシール・アザリロヴィック
 出演:Max Brebant、ロクサーヌ・デュラン(Roxane Duran)、ジュリー=マリー・パルマンティエ(Julie-Marie Parmentier)、Mathieu Goldfeld、Nissim Renard
 物語:未来のいつか。または、どこかの惑星。あるいは、夢なのかもしれない。ニコラは、10歳で、母親とともに孤島に住んでいる。彼の住んでいる村は、白塗りの家ばかりで、家は、火山岩と黒砂の海岸線を持つ海辺に建てられている。村の住人は、若い女性とニコラと同年代の少年ばかりだ。彼は海で泳いでいて、発見をする。それは、この村の女たちは、青白く、髪を後ろで結わえ、薄いベージュの服を着ているということだ。母に話してみるが、相手にされない。ニコラは、自分のまわりの環境に興味を持ち始める。ある時、彼は、病院のような建物の中で、他の少年たちと一緒に、ナースのような服を着た女性たちによって、医学的な処置を施される。彼は、そこでひとりのナースと親しくなる……。
 2009年サンダンス・NHK国際映像作家賞受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2015 オフィシャル・セレクション出品。審査員特別賞、撮影賞(マニュ・ダコッセ)受賞。
 BFIロンドン映画祭2015 オフィシャル・コンペティション部門出品。
 ストックホルム国際映画祭2015 コンペティション部門出品。撮影賞受賞。
 オーデンティア賞2016 ノミネート。

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 ◆ダブリン映画批評家協会賞 脚本賞
 ◎ジャコ・ヴァン・ドルマル、 トーマス・グンズィグ(Thomas Gunzig) 『神様メール』

 ◆ダブリン映画批評家協会賞 撮影賞
 ◎エルデーイ・マーチャーシュ 『サウルの息子』

 ◆ダブリン映画批評家協会賞 演技賞
 ◎アレックス・ロウザー(Alex Lawther) “Departure”(英・仏)(監督:Andrew Steggall)
 ◎モニカ・ベルッチ “Ville Marie”(カナダ)(監督:Guy Édoin)

 ◆ダブリン映画批評家協会賞 アンサンブル賞
 ◎“Green Room”(米) 監督:ジェレミー・ソルニエ

 “Green Room”(米) 監督:ジェレミー・ソルニエ
 出演:アントン・イェルチン、イモジェン・プーツ、パトリック・スチュワート、アリア・ショウカット(Alia Shawkat)、Joe Cole、カラム・ターナー(Callum Turner)
 物語:パンクロック・バンドが人里離れた会場になってきて、暴力的な事件に遭遇する。相手は、スキンヘッドの白人ギャングで、目撃者は容赦なく抹殺しようとする。バンドマンたちは、命をかけて、ギャングと戦う。
 『ブルー・リベンジ』のジェレミー・ソルニエの第3監督長編。
 カンヌ国際映画祭2015 監督週間出品。
 ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭2015 観客賞、ドニ・ド・ルージュモン ユース賞、Narcisse賞受賞。
 トロント国際映画祭2015 ピープルズ・チョイス賞 MIDNIGHT MADNESS部門 次点2位。
 オースティン・ファンタスティック・フェスト2015 観客賞受賞。
 モントリオール・ヌーヴォー・シネマ・フェスティバル2015 観客賞受賞。

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 ◆ダブリン映画批評家協会賞 ドキュメンタリー賞
 ◎“Heart of a Dog”(米・仏) 監督:ローリー・アンダーソン

 “Heart of a Dog”(米・仏) 監督:ローリー・アンダーソン
 ピアノを弾き、フィンガー・ペインティングもしたという、ローリー・アンダーソンの愛犬Lolabelleの思い出。実際のアーカイブ映像から、『死者の書』を通して導かれるLolabelleの来たりし道の空想へと繋げられる。思索は、生と死、さらには、ローリー・アンダンソン自身が経験した911へと展開される。
 ベネチア国際映画祭2015 コンペティション部門出品。Lina Mangiacapre Award受賞。
 トロント国際映画祭2015 TIFF DOCS部門出品。
 米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞ショートリスト。
 シネマ・アイ・オナーズ2016 オリジナル作曲賞受賞。

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 ◆ダブリン映画批評家協会賞 最優秀アイルランド映画
 ◎“Viva”(アイルランド・キューバ) 監督:パディー・ブレスナック(Paddy Breathnach)

 ◆ダブリン映画批評家協会賞 最優秀アイルランド・ドキュメンタリー映画
 ◎“Atlantic”(アイルランド) 監督:Risteard O’ Domhnaill

 “Atlantic”(アイルランド) 監督:Risteard O’ Domhnaill
 アイルランド、ノルウェー、ニューファンドランド島という、大西洋で分断された3つの小さな漁村の運命を描いたドキュメンタリー。近年、これらの地域では、産業や環境に試練が訪れている。オイル・メジャーは、大西洋に深く広く入り込み、世界最大級の水産会社が最後の大西洋の浅瀬に進出し、小さな漁村の若者たちは高収入の仕事に誘惑されて、従来の漁村は昔ながらの漁業を維持するのが難しくなってきている。漁村においても、環境システムにおいても、まさに今転換点を迎えている。

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 ◆ダブリン映画批評家協会賞 審査員賞
 ◎“Black Mountain Poets”(英) 監督:Jamie Adam
 ◎『ヴィクトリア』“Victoria”(独) 監督:ゼバスティアン・シッパー
 ◎“Anomalisa”(米) 監督:チャーリー・カウフマン、デューク・ジョンソン

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 *当ブログ記事

 ・アイルランド・アカデミー賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201603/article_13.html
 ・アイルランド・アカデミー賞2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201604/article_5.html

 ・ダブリン映画批評家協会賞2015:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_72.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年1月〜5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_49.html

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