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zoom RSS カンヌ国際映画祭2016 映画に関するドキュメンタリー9本、ACID部門

<<   作成日時 : 2016/04/28 18:55   >>

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 カンヌ・クラシック部門の続き

 [ドキュメンタリー](Documentaries)

 ・“Journey to the Heart of French Cinema(Voyage à travers le cinéma français)“(仏) 監督:ベルトラン・タヴェルニエ
 ベルトラン・タヴェルニエは、フランスで3番目に大きな年リヨンで生まれたが、リヨンこそは、映画の発明者として知られるリュミエール兄弟が生まれた町でもある。タヴェルニエは、ジャン=ピエール・メルヴィルのアシスタント・ディレクターや、プロデューサー、ジョルジュ・ド・ボールガールの広報官を務めて、1974年に『サン・ポールの時計台』で長編監督デビューし、この作品でベルリン国際映画祭銀熊賞とルイ・デリュック賞を受賞。自らフランス映画の忠実な擁護者と任じていて、現在は、リュミエール協会のプレジデントや、リュミエール映画祭のオーガナイザーを務めている。本作は、そんなタヴェルニエによる、フランス映画への私的な旅で、『マーティン・スコセッシ 私のアメリカ映画旅行』(1995)、『マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行』(1999)にインスパイアされて生まれたプロジェクトであり、「映画旅行」についてスコセッシとディスカッションも行なっている。内容的には、タヴェルニエに映画監督を目指させた30年代から60年代のフランス映画、および70年代のフランス映画が中心となっている。制作過程で、これまで長らく失われたと思われていた作品が再発見されたりもして、その映像も収められている。2014年10月段階で、初めてこのプロジェクトがアナウンスされ、2016年に完成すると予告されていた。映画版の完成後、テレビ版がシリーズ放映されることも発表されている。3時間15分。

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 ・“Gentleman Rissient”(仏) 監督:ブノワ・ジャコ、Pascal Mérigeau、Guy Seligmann
 Pierre Rissientに関するドキュメンタリー。Pierre Rissientのことを知る人は多くはないが、彼の影響は、それに反比例してとても大きい。50年代半ばで、Pierre Rissientは既にフランスのシネクラブでは知る人ぞ知る人物だった。それからパリでシネクラブCinéma Mac Mahonを設立。ジョゼフ・ロージーやジュールズ・ダッシン、ダルトン・トランボら、ブラックリストに載った映画人たちを情熱的に擁護した。その後、ゴダールの『勝手にしやがれ』やミシェル・ドヴィルの『女は夜の匂い』でアシスタント・ディレクターを務めた。ベルトラン・タヴェルニエの広報官となり、カンヌ国際映画祭では40年以上にわたってアーティスティック・アドバイサーを担っている。偉大な才能の発掘、西アジアの映画の紹介にも積極的で、2002年にはMédaille d'Or Fellini par l'UNESCOを贈られた。アメリカの映画批評家トッド・マッカーシーは、自ら監督を務めたドキュメンタリー“Man of Cinema: Pierre Rissient”(2007)で、彼に「マン・オブ・シネマ」の称号を贈っている。74分。
 リュミエール映画祭2015出品。

 ・“Close Encounters with Vilmos Zsigmond”(仏) 監督:Pierre Filmon
 撮影監督ヴィルモス・シグムントの肖像。ヴィルモス・シグムント本人や仲間のフィルムメイカー、俳優、オペレーターらが、彼のキャリアについて語る。78分。
 出演:ヴィルモス・シグムント、ジョン・トラヴォルタ、イザベル・ユペール、ナンシー・アレン、ピーター・フォンダ、リチャード・ドナー、ジョン・ブアマン、ヴィットリオ・ストラーロ、マイケル・マーフィー、キャレブ・デシャネル、ダリウス・コンジ、マーク・ライデル、ブリュノ・デルボネル、ハスケル・ウェクスラー、ジェリー・シャッツバーグ

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 ・“Women Who Run Hollywood(Et la femme créa Hollywood)”(仏) 監督:Clara Kuperberg、Julia Kuperberg
 『恋人たちの予感』『ノッティング・ヒルの恋人』『プリティ・ウーマン』『プラダを着た悪魔』『セックス・アンド・ザ・シティ』など、80年代半ばから、「ガールズ・ムービー」は、アメリカ国内はもちろん世界でも大ヒットし、アメリカ映画の古典の仲間入りをしている。愛とチャーミングな王子さまを求める、現代的なシンデレラ・ファンタジーの翻案。アメリカ映画の発展の中で、多くの女性像が語られてきている。フェミニスト革命から30年以上が過ぎ、果たしてタブーから解放されたのか? 女性は経済的に自立したのか? 本作では、ハリウッド創世記に活躍した女性たち、ロイス・ウェバー(1881-1939、女優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー)、メアリー・ピックフォード(1892-1979、女優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー)、ドロシー・アーズナー(1897-1979、映画監督、脚本家、編集技師)に焦点を当てる。52分。

 ・“Bernadette Lafont, and God Created the Free Woman(Bernadette Lafont et Dieu créa la femme libre)”(仏) 監督:Esther Hoffenberg
 ベルナデット・ラフォン(1938-2013)は、トリュフォーの『あこがれ』でデビューし、その後もトリュフォーやシャブロルの作品に出演し、ヌーヴェルヴァーグの顔となった。フランス映画界の中でも型破りの女優(l’actrice la plus atypique du cinéma français)である彼女について、孫娘たちや友人のジャン=ピエール・カルフォン、ビュル・オジェらにインタビューし、彼女のアーティストとしての複雑さや人間性を明らかにする。65分。

 ・“The Family Whistle”(伊・米) 監督:Michele Russo
 コッポラ・ファミリーに関するドキュメンタリー。イタリアからアメリカに移民して、4世代、フランシス、ソフィア、ロマン、作曲家のカーマイン、そして、タリア・シャイア、ニコラス・ケイジなどなど、彼らはアメリカでも有名な映画一家を築いている。本作では、イタリアとアメリカでロケし、コッポラ・ファミリーのルーツを探る。65分。

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 ・“The Cinema Travelers“(インド) 監督:Shirley Abraham、Amit Madheshiya
 インドにおける移動式映画上映に関するドキュメンタリー。テクノロジーやさまざまな変化によって、移動式映画もまた変化を余儀なくされている。プロジェクターの修理技師は、映画の変化について、詩的に、あるいは哲学的に、またある時はプラグマティスティックに語る。96分。

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 ・“Midnight Return: The Story of Billy Hayes and Turkey”(米・英・ポルトガル・トルコ) 監督:Sally Sussman
 物語:「アメリカと中東諸国との関係が緊張状態にあった1970年代。アメリカ人旅行者のビリーはトルコにて麻薬所持・密輸の罪で捕まり、現地の過酷な刑務所への4年間の投獄を宣告される。そして3年後、ビリーは何とか耐え抜いて釈放の日を心待ちにしていたが、裁判のやり直しで刑期が30年に伸びることとなってしまう。ビリーは刑務所の仲間から、『この刑務所に入ったら、半病人になるか、“深夜特急に乗る=脱獄する”かだ。』と言われ、脱獄を決意する。」(Wikipediaより)
 映画『ミッドナイト・エクスプレス』(1978)は、ビリー・ヘイズの実体験を記した原作を映画化したものである。トルコは、この映画によって経済的心理的ダメージを当たられ、30年以上経った今なおその汚名から逃れようとしている。彼は、トルコとの関係を改め、トルコの人々に償いをしたいと考えていたが、トルコ政府からは受け入れられず、ビザの申請は繰り返し拒否された。ところが、若い警察官がビリー・ヘイズに手を差し伸べる。彼をイスタンブールで開かれる会議(2nd Istanbul Conference on Democracy and Global Security)に招待したのだ。彼は、驚き、そしてスリリングにも感じて、家族や友人たちの反対を押し切って、2007年にトルコ行きの飛行機に乗った。
 サンタバーバラ国際映画祭2016出品。
 ニューポート・ビーチ映画祭2016出品。
 ビリー・ヘイズは、トルコの刑務所での体験を繰り返し本に書いていて(関連の映像化作品も複数あります)、2013年には本作に似たタイトルの“Midnight Return: Escaping Midnight Express”を著していますが、どうやらこの本が本作の原作に当たるようです。また、本作をカンヌでワールド・プレミアになると書いているメディアもありますが、米国内でお披露目になっている以上、カンヌでの上映はインターナショナル・プレミアになります。

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 ・“Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds“(米) 監督:Alexis Bloom、Fisher Stevens
 『スター・ウォーズ』シリーズのレイア姫役で有名なキャリー・フィッシャーの母親は、『雨に唄えば』で知られる伝説の女優デビー・レイノルズである。本作は、レッド・カーペットから舞台裏まで、2人の家族関係と人生を描いた、美しくもほろ苦いドキュメンタリーである。95分。

 ・“Cinema Novo”(ブラジル) 監督:Eryk Rocha
 パワーがあり、時に詩的で、時に政治的でもあった、ブラジルの映画運動「シネマ・ノーヴォ」は、ブラジルに新しい映画作りを生み出させた。グラウベル・ローシャの息子のEryk Rochaが、父グラウベル・ローシャやネルソン・ペレイラ・ドス・サントス、レオン・ヒルズマン(Leon Hirszman)、ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ(Joaquim Pedro de Andrade)、ルイ・ゲーハ(Ruy Guerra)、ウォルター・リマ・ジュニア(Walter Lima Jr.)、パウロ・セーザル・サラセニ(Paulo Cesar Saraceni)らにインタビューを行ない、「シネマ・ノーヴォ」を振り返る。90分。
 Eryk Rochaは、2004年に短編コンペティションで参加して以来、12年ぶりのカンヌ国際映画祭参加となる。

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 【ACID部門】

 ACIDとは、自主制作映画のプロモーションと配給を支援するフランス独立映画配給協会(Association du Cinéma Indépendant pour sa Diffusion)のことで、2012年より設けられたこの部門では、フランス独立映画配給協会が独自選んだ作品の上映を行なう。

 ・“Isola”(仏) 監督:Fabianny Deschamps
 ・“La Jeune Fille sans mains”(仏) 監督:Sébastien Laudenbach
 ・“Le Parc”(仏) 監督:Damien Manivel
 ・“Sac la mort”(仏) 監督:Emmanuel Parraud
 ・“Swagger”(仏) 監督:Olivier Babinet
 ・“Le Voyage au Groenland”(仏) 監督:Sébastien Betbeder
 ・“Willy 1er”(仏) 監督:Ludovic Boukherma、Zoran Boukherma、Marielle Gautier、Hugo P. Thomas
 ・“Tombé du ciel”(仏・レバノン) 監督:Wissam Charaf
 ・“Madame B, histoire d'une nord-coréenne”(仏・韓) 監督:Jero Yun

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 *当ブログ記事

 ・カンヌ国際映画祭2016 コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201604/article_20.html

 ・カンヌ国際映画祭2016 コンペティション部門 傾向と予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201604/article_21.html

 ・カンヌ国際映画祭2016 アウト・オブ・コンペティション部門、特別招待作品、短編部門、シネフォンダシオン部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201604/article_22.html

 ・カンヌ国際映画祭2016 ある視点部門、ミッドナイト・スクリーニング部門、カンヌ・クラシック部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201604/article_23.html

 追記:
 ・カンヌ国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201605/article_35.html

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