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zoom RSS カンヌ国際映画祭2016 コンペティション部門ラインナップ

<<   作成日時 : 2016/04/23 23:08   >>

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 第69回カンヌ国際映画祭(5月11日-22日) コンペティション部門のラインナップです。

 ・“American Honey”(英・米) 監督:アンドレア・アーノルド
 出演:サシャ・レーン(Sasha Lane)、シャイア・ラブーフ、ライリー・キーオ
 物語:スターは、問題を抱えた家を飛び出し、アメリカのミッドウェストで予約購読雑誌を車で訪問販売する旅回りのセールス・グループに加わる。彼女は、社会不適合者の集まりのような仲間にすぐに溶け込み、法律すれすれの行為や夜ごとのパーティー三昧、そして若者らしい恋を経験する。
 アンドレア・アーノルドによる、初めてのアメリカを舞台にした作品。シャイア・ラブーフは、この作品で出会ったサシャ・レーンと実生活でも恋人どうしになった。
 [3大映画祭との関わり]
 2006年 “Red Road”:カンヌ〜審査員賞
 2009年 『フィッシュ・タンク〜ミア、15歳の物語』:カンヌ〜審査員賞
 2011年 “Wuthering Heights”:ベネチア〜オゼッラ賞(撮影賞:ロビー・ライアン)


 ・“I, Daniel Blake”(英・仏・ベルギー) 監督:ケン・ローチ
 出演:Dave Johns、Hayley Squires、Micky McGregor
 物語:ダニエル・ブレイクは、イギリスの北東部で暮らす59歳の大工で、病気をした後、国の福祉に頼らなければならなくなる。彼は、2人の子持ちのシングル・マザー、ケイティーと出会う。彼女もまた、国の福祉を必要としていた。「働き者」と「怠け者」(給付受給者)というレトリックがあるが、働き者であっても給付を受けなければならないようなことが、現代のイギリスで起こっている。問題を解決するためには、官僚主義的なやり方とやり合うしかなかった……。
 製作&配給&セールス・エージェント:Wild Bunch
 [3大映画祭との関わり]
 1972年 『家族生活』(1971):ベルリン(フォーラム部門)〜国際批評家連盟賞
 1979年 『ブラック・ジャック』:カンヌ(監督週間)〜国際批評家連盟賞
 1981年 『まなざしと微笑み』:カンヌ〜エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション、ヤング審査員賞
 1985年 “Which Side Are You On?”:ベルリン(フォーラム部門)〜OCIC賞
 1986年 『祖国』:ベネチア〜ユニセフ賞
 1990年 『ブラック・アジェンダ/隠された真相』:カンヌ〜審査員賞&エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション
 1991年 『リフ・ラフ』:カンヌ(監督週間)〜国際批評家連盟賞
 1993年 『レイニング・ストーンズ』:カンヌ〜審査員賞
 1994年 『レディバード・レディバード』:ベルリン〜エキュメニカル審査員賞
 1994年 ベネチア〜生涯金獅子賞
 1995年 『大地と自由』:カンヌ〜国際批評家連盟賞&エキュメニカル審査員賞
 1996年 『カルラの歌』:ベネチア〜The President of the Italian Senate's Gold Medal
 1998年 『マイネーム・イズ・ジョー』:カンヌ
 2000年 『ブレッド&ローズ』:カンヌ
 2001年 『ナビゲーター ある鉄道員の物語』:ベネチア〜Children and Cinema Award
 2002年 『SWEET SIXTEEN』:カンヌ〜脚本賞
 2002年 『11'09''01/セプテンバー11』:ベネチア(アウト・オブ・コンペティション)
 2004年 『やさしくキスをして』:ベルリン〜エキュメニカル審査員賞
 2004年 カンヌ〜エキュメニカル審査員賞30周年記念賞
 2006年 『麦の穂をゆらす風』:カンヌ〜パルムドール
 2007年 『この自由な世界で』:ベネチア〜SIGNIS賞オナラブル・メンション
 2009年 『エリックを探して』:カンヌ
 2010年 『ルート・アイリッシュ』:カンヌ
 2012年 『天使の分け前』:カンヌ〜審査員賞
 2013年 “The Spirit of '45”:ベルリン(ベルリナーレ・スペシャル部門)
 2014年 『ジミー、野を駆ける伝説』:カンヌ


 ・“Julieta”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 出演:Emma Suárez、Adriana Ugarte、インマ・クエスタ(Inma Cuesta)、ダリオ・グランディネッティ(Darío Grandinetti)、ロッシ・デ・パルマ、スシ・サンチェス(Susi Sánchez)、ダニエル・グラゴ(Daniel Grao)、Michelle Jenner、ナタリー・ポーサ(Nathalie Poza)、ピラール・カストロ(Pilar Castro)、Joaquín Notario、Blanca Parés
 物語:Julietaは、55歳の教師で、娘Antíaに向けて長い手紙を書く。それは、過去30年以上にわたって彼女が胸にしまってきた秘密を打ち明けるものだった。しかし、彼女はAntíaの居所を知らない。Antíaが18歳の時、Julietaを棄てて家を出て以来12年の間、Antíaからは一切連絡がないのだ。Julietaは、Antíaを捜すが、もはや母はAntíaにとって完全な他人なのだった……。
 Adriana Ugarteが若い頃のJulietaを、Emma Suárezが年輩のJulietaを演じる。
 [3大映画祭との関わり]
 1987年 『欲望の法則』:ベルリン(パノラマ部門)〜テディ・ベア賞
 1988年 『神経衰弱ぎりぎりの女たち』:ベネチア〜金のオゼッラ賞(脚本賞)
 1990年 『アタメ』:ベルリン
 1999年 『アール・アバウト・マイ・マザー』:カンヌ〜監督賞&エキュメニカル審査員賞
 2004年 『バッド・エデュケーション』:カンヌ(アウト・オブ・コンペティション)
 2006年 『ボルベール[帰郷]』:カンヌ〜脚本賞&女優賞
 2009年 『抱擁のかけら』:カンヌ
 2011年 『私が、生きる肌』:カンヌ〜ヤング審査員賞


 ・“Mal de Pierres (From the Land of the Moon)”(仏) 監督:ニコール・ガルシア
 出演:マリオン・コティヤール、アレックス・ブレンデミュール(Àlex Brendemühl)、ルイ・ガレル
 物語:「1950年秋。サルデーニャ島から初めて本土に渡った祖母は、「石の痛み」にみちびかれて「帰還兵」と出会い、恋に落ちる。いっぽう、互いにベッドの反対側で決して触れずに眠りながらも、夫である祖父には売春宿のサービスを執り行う。狂気ともみまごう人生の奇異。孫娘に祖母が語った禁断の愛の物語。遺された手帖と一通の手紙が、語られなかった真実をあきらかにする。」
 ミレーナ・アグスの同名小説(邦訳『祖母の手帖』)の翻案。
 [3大映画祭との関わり]
 1986年 “15 août”:カンヌ(短編コンペティション)
 1998年 『ヴァンドーム広場』:ベネチア
 2002年 『見えない嘘』“L'adversaire”:カンヌ
 2006年 “Selon Charlie”:カンヌ


 ・“Rester Vertical (Staying Vertical)”(仏) 監督:アラン・ギロディー
 出演:Damien Bonnard、India Hair、ロール・カラミー(Laure Calamy)、Basile Meilleurat
 物語:映画監督のレオは、フランス南部で、スカウト旅行をしていて、自由な精神を持った女羊飼いマリーに誘惑される。9か月後、彼女は赤ん坊を生む。ところが、産後うつ病を患い、予告もなしに現れては去っていくレオに信用が置けなくなって、マリーは2人を置いて去る。レオは、面倒を見なければならない赤ん坊を抱えて途方にくれる。しかし、彼は、内心ではこの状況を楽しんでもいた。思いもかけないことが続けざまに起こっても、次の作品に向けてインスピレーションを見出し、困難を乗り越えていこうとするのが好きだったのだ。
 セールス・エージェント:Wild Bunch
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門出品は初めて。
 2001年 “Ce vieux rêve qui bouge”:カンヌ(監督週間)
 2003年 『勇者に休息なし』“Pas De Repos Pour Les Braves”:カンヌ(監督週間)
 2009年 『キング・オブ・エスケープ』“Le roi de l'évasion”:カンヌ(監督週間)
 2013年 『湖の見知らぬ男』“L'inconnu du lac”:カンヌ(ある視点部門)〜ある視点部門 監督賞、クィア・パルム


 ・“Elle”(仏・独) 監督:ポール・ヴァーホーヴェン
 出演:イザベル・ユペール、ロラン・ラフィット(Laurent Lafitte)、ヴィルジニー・エフィラ(Virginie Efira)、アンヌ・コンシニ、シャルル・ベルリング、アリス・イザーズ(Alice Isaaz)、ジュディット・マーレ(Judith Magre)、ヴィマーラ・ポンズ(Vimala Pons)
 物語:ミシェルは鉄壁の女だと思われていた。彼女は、業界をリードするビデオ・ゲーム会社のトップで、ビジネスと同様に恋愛生活においても冷酷であった。ところが、ある日、彼女は、侵入者によって家で襲われ、すべてきちんとしていなければ気が済まなかった彼女の生活がすっかり変わってしまう。ミシェルが男を追いつめた時、2人の間で奇妙でスリリングなゲームが始まり、いつ何時、コントロールできなくなるか、わからないような事態に陥った。
 『ブラックブック』以来10年ぶりのポール・ヴァーホーヴェンの長編監督作品。これまでとは違うものをやってみたいと考えて選んだのが、『ベティー・ブルー』で知られるフィリップ・ジャンの小説“Oh...”で、暴力的な内容のためアメリカで撮影することはできず、結果的に、フランスで撮影することになり、主演にイザベル・ユペールが選ばれた。ポール・ヴァーホーヴェンにとって初めてのフランス語作品となった。
 [3大映画祭との関わり]
 1992年 『危険な情事』:カンヌ
 2006年 『ブラックブック』:ベネチア〜ヤング審査員賞


 ・“Ma Loute (Slack Bay)”(仏・独・ベルギー) 監督:ブリュノ・デュモン
 出演:ファブリス・ルキーニ、ジュリエット・ビノシュ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ジャン=リュック・ヴァンサン
 物語:1910年の夏、北フランスのスラック湾で、謎めいた失踪事件が起こる。Machin捜査官とそのアシスタントのMalfoyという、およそ似つかわしくないコンビが捜査にやってくる。彼らは、漁師一家Bréfort家の18歳の長男Ma Louteと、退廃的なブルジョワ一家Van Peteghems家の末っ子Billieの間の、奇妙な恋物語にたどりつく。
 [3大映画祭との関わり]
 1997年 『ジーザスの日々』:カンヌ(フランス映画部門)〜カメラドール スペシャル・メンション受賞。
 1999年 『ユマニテ』:カンヌ〜グランプリ
 2003年 『欲望の旅』“Twentynine Palms”:ベネチア
 2006年 『フランドル』:カンヌ〜グランプリ
 2011年 『アウトサイド・サタン』“Hors Satan”:カンヌ(ある視点部門)
 2013年 『カミーユ・クローデル ある天才彫刻家の悲劇』“Camille Claudel 1915”:ベルリン
 2014年 『プティカンカン』“P'tit Quinquin”:カンヌ(監督週間)


 ・“Personal Shopper”(仏・独・英・チェコ・ベルギー) 監督:オリヴィエ・アサイヤス
 出演:クリステン・スチュワート、Sigrid Bouaziz、ラース・アイディンガー(Lars Eidinger)、Nora Von Waldstätten、Anders Danielsen Lie
 物語:モーリーンは若きアメリカ人娘で、セレブリティー、キーラのために、パリで個人的な買い物代理人をしている。最近亡くなった双子の兄ルイスと同じく、彼女には、サイキック・パワーがあり、霊と交信することができる。ある時、彼女は、発信者のわからない曖昧なメッセージを受け取るようになる……。
 [3大映画祭との関わり]
 1989年 『冬の子供』:ベルリン(フォーラム部門)
 1994年 『冷たい水』:カンヌ(ある視点部門)
 2000年 『感傷的な運命』:カンヌ
 2002年 『DEMONLOVER デーモンラヴァー』:カンヌ
 2004年 『クリーン』:カンヌ〜女優賞(マギー・チャン)、最優秀技術賞(撮影:エリック・ゴーティエ)
 2007年 『レディ アサシン』:カンヌ(ある視点部門)
 2010年 『カルロス』:カンヌ(特別上映作品)
 2012年 『5月の後』“Something In The Air (Apres Mai)”:ベネチア〜脚本賞(オゼッラ賞)、Fondazione Mimmo Rotella Award
 2014年 『アクトレス〜女たちの舞台〜』:カンヌ
 そのほか、『パリ、ジュテーム』をカンヌ国際映画祭2006 ある視点部門、『それぞれのシネマ』をカンヌ国際映画祭2007 アウト・オブ・コンペティション部門に出品。


 ・“La Fille Inconnue (The Unknown Girl)”(ベルギー・仏) 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 出演:アデル・エネル、オリヴィエ・グルメ、トマ・ドレ(Thomas Doret)、クリステル・コルニル(Christelle Cornil)
 物語:ジェニーは、若き開業医で、その日の仕事を終えた夕方、クリニックの呼び鈴が鳴らされるのに気づきつつも、無視してしまう。翌日、近くで身元不明の女の子の死体が発見されたと警察から連絡を受ける。ジェニーは、自分がドアを開けなかったために、1人の女の子が死んでしまったと罪の意識を感じ、彼女の身元を調べ始める……。
 セールス・エージェント:Wild Bunch
 [3大映画祭との関わり]
 1999年 『ロゼッタ』:カンヌ〜パルムドール&エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション
 2002年 『息子のまなざし』:カンヌ〜エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション
 2005年 『ある子供』:カンヌ〜パルムドール
 2008年 『ロルナの祈り』:カンヌ〜脚本賞
 2011年 『少年と自転車』:カンヌ〜グランプリ
 2014年 『サンドラの週末』:カンヌ


 ・“Toni Erdmann”(独・オーストリア) 監督:マレン・アデ
 出演:ペーター・シモニシェック(Peter Simonischek)、サンドラ・フラー(Sandra Hüller)、ルーシー・ラッセル(Lucy Russell)、Trystan Wyn Pütter、ハデヴィック・ミニス(Hadewych Minis)、ヴラド・イヴァノフ(Vlad Ivanov)、ジョン・キーオ(John Keogh)
 物語:ウィンフリードは、ジョークが大好きな、ソウルフルな65歳の音楽教師である。一方、娘のイネスは、父とは正反対の性格で、ビジネス・コンサルタントとして野心が強く、次々と新しいプロジェクトをこなしては、キャリアのステップを上っていた。彼女は世界を股にかけて仕事をしていたので、父と娘が会うことはほとんどなくなっていた。ところが、ウィンフレードの犬が死に、彼は娘に会いに行こうと決める。彼は、娘がすっかりユーモアをなくしてしまったと考えていて、彼女の前でジョークを炸裂させる。しかし、そのジョークと自分のライフスタイルへの批判から、イネスは父に対して猛烈に反発する。ウィンフリードは、もう1つの自己、トニ・エルドマンに変身して、事態をさらに悪化させる。だが、期待に反して、2人が衝突すれば衝突するほど、2人の仲は縮まっていく……。
 [3大映画祭との関わり]
 2009年 『恋愛社会学のススメ』:ベルリン〜審査員グランプリ


 ・“Baccalauréat (Family Photos/Graduation)”(ルーマニア・仏・ベルギー) 監督:クリスティアン・ムンジウ
 出演:ヴラド・イヴァノフ(Vlad Ivanov)、マリア=ヴィクトリア・ドラグス(Maria-Victoria Dragus)、Adrian Titieni、Lia Bugnar、Melina Manovici
 物語:ロメオは、トランシルヴァニアの小さな町で医者をしている。一人っ子のElizaは、高校を卒業し、イギリスで心理学を学ぼうとしている。奨学金も獲得し、あとはバカレロアを受けるだけだ。ところが、思わぬ事態が起こり、ロメオの考えていた未来が危険にさらされる……。
 配給&セールス・エージェント:Wild Bunch
 [3大映画祭との関わり]
 2002年 『西欧』“Occident”:カンヌ(監督週間)
 2005年 “Lost and Found”:ベルリン(フォーラム部門)
 2007年 『4ヶ月、3週と2日』:カンヌ〜パルムドール
 2009年 “Tales from the Golden Age”:カンヌ(ある視点部門)
 2012年 『汚れなき祈り』:カンヌ〜脚本賞、女優賞


 ・“Sieranevada”(ルーマニア・仏・ボスニア ヘルツェゴビナ・クロアチア・マケドニア) 監督:クリスティ・プイウ(Cristi Puiu)
 出演:ミミ・ブラネスク(Mimi Branescu)、Andi Vasluianu、ボグダン・ドゥミトラケ(Bogdan Dumitrache)、Petra Kurtela、Ilona Brezoianu、エウゲニア・ボスンセアヌ(Eugenia Bosânceanu)、Silvia Nastase、Tatiana Iekel、Rolando Matsangos
 物語:神経科医のラリーは、パリからの出張から戻ったら、妻を拾って、母のフラットへ向かわなければならない。というのも、父の一回忌を迎え、親族が集まることになっていたからだ。母のフラットでは、客たちが司祭の到着を待ちながら、世界の出来事や戦争など、あれこれ議論していた……。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門出品は初めて。
 2004年 “Un cartus de kent si un pachet de cafea”:ベルリン〜ヨーロッパ映画賞短編映画賞ベルリン代表
 2005年 『ラザレスク氏の最期』“Moartea domnului Lazarescu”:カンヌ(ある視点部門)〜ある視点賞
 2010年 “Aurora”:カンヌ(ある視点部門)
 2014年 “Les Ponts de Sarajevo”:カンヌ(特別上映作品)


 ・“Ma'Rosa”(フィリピン) 監督:ブリランテ・メンドーサ
 出演:Jaclyn Jose、Julio Diaz、Felix Roco、Andi Eigenmann、Kristofer King、Mercedes Cabral、Jomari Angeles、Maria Isabel Lopez
 物語:ローサは、4人の子どもを抱え、マニラのスラム街で小さなコンビニを開いている。それでも生きていくのに精いっぱいで、彼女は、夫ネストールとともに麻薬の売買もしている。彼らは警察に逮捕されてしまい、子どもたちが残される。子どもたちは、警察への罰金を支払うためにも両親が残したわずかなものを売って、お金を作らなければならない。
 [3大映画祭との関わり]
 2007年 『どん底』“Tirador(Slingshot)”:ベルリン(フォーラム部門)〜カリガリ賞
 2007年 『フォスター・チャイルド』“Foster Child”:カンヌ(監督週間)
 2008年 『サービス』“Serbis(Service)”:カンヌ
 2009年 『キナタイ-マニラ・アンダーグラウンド』:カンヌ〜監督賞
 2009年 『グランドマザー』(『ばあさん』)“Lola”:ベネチア
 2012年 『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』“Captive”:ベルリン
 2012年 『汝が子宮』“Sinapupunan(Thy Womb)”:ベネチア〜La Navicella Venezia Cinema Award、Nazareno Taddei Awardスペシャル・メンション
 2013年 “Venice 70: Future Reloaded”:ベネチア(企画上映)
 2015年 『罠(わな)〜被災地に生きる』“Taklub”:カンヌ(ある視点部門)〜エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション

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 ・“The Handmaiden(아가씨/Agassi)”(韓) 監督:パク・チャヌク
 出演:ハ・ジョンウ、キム・ミニ、チョ・ジヌン、Tae Ri Kim
 物語:1930年代。スラム出身の若い女スリ、スッキは、チャーニングな詐欺師「伯爵」に雇われ、手の込んだ詐欺に関わる。ターゲットは、裕福な日本人貴族の娘で、彼女は、両親を失って以来、厳格な叔父イモプが後見人となっていた。その屋敷に、スッキが使用人として入り込んで、彼女を誘惑し、遺産をせしめようというのが、「伯爵」が考えた作戦だった。
 サラ・ウォーターズの『荊の城』を、日本占領下の韓国に舞台に置き換えて映画化した作品。2005年にはイギリスでテレビ・ドラマ化されている。
 [3大映画祭との関わり]
 2000年 『JSA』:ベルリン
 2003年 『オールド・ボーイ』:カンヌ〜グランプリ
 2004年 『美しい夜、残酷な朝』:ベネチア(ミッドナイト部門)
 2005年 『親切なクムジャさん』:ベネチア〜 Lionceau d'Or、'CinemAvvenire' Award、ヤング審査員賞
 2007年 『サイボーグでも大丈夫』:ベルリン〜アルフレッド・バウアー賞
 2009年 『渇き』:カンヌ〜審査員賞
 2011年 “Night Fishing”:ベルリン(短編コンペティション)〜金熊賞

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 ・“Juste La Fin du Monde (It's Only the End of the World)”(カナダ・仏) 監督:グザヴィエ・ドラン
 出演:ギャスパー・ウリエル、レア・セイドゥ、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、ナタリー・バイ
 物語:作家のルイは、重い病気にかかっていて、自分がまもなく死ぬことを伝えるために、長らく帰っていなかった実家に帰る。ルイは、母のお気に入りの息子で、兄のアントワーヌは、母や妹のスザンヌが彼の帰郷を喜ぶのが面白くない。家族の間に緊張が走る一方で、ルイは昔のことをいろいろと思い出す。結局、ルイは、自分がまもなく死ぬことを伝えられずに、実家を後にする。
 フランスの俳優で、劇作家、演出家でもあったジャン=リュック・ラガルス(1957-95)の戯曲『まさに世界の終わり』の映画化。ジャン=リュック・ラガルスは、1995年にエイズで亡くなっているが、本戯曲は、自分がHIVに感染していることを知る以前に書かれた。アントワーヌ役は、戯曲では(自分は家を守り、母の面倒を見ているのに、ルイは自分勝手に生きていると考えて、ルイのことを憎んでいる)「弟」という設定だが、映画では「兄」に変えられている。
 [3大映画祭との関わり]
 2009年 『マイ・マザー』“J'ai tué ma mère”:カンヌ(監督週間)〜アート・シネマ賞、SACD賞、Regards Jeunes Prize
 2010年 『胸騒ぎの恋人』“Les amours imaginaires”:カンヌ(ある視点部門)
 2012年 『わたしはロランス』:カンヌ(ある視点部門)〜クィア・パルム、女優賞(スザンヌ・クレマン)。
 2013年 『トム・アット・ザ・ファーム』“Tom À La Ferme”:ベネチア〜国際批評家連盟賞。
 2014年 『Mommy/マミー』:カンヌ〜審査員賞

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 ・“The Neon Demon”(デンマーク・仏・米) 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
 出演:キアヌ・リーヴス、クリスティーナ・ヘンドリックス、ジェナ・マローン、アビー・リー・カーショウ
 物語:新進のモデル、ジェシーがロサンゼルスに引っ越してくる。彼女の若さとヴァイタリティーは、美に取りつかれた女性グループを魅了する。彼らは、ジェシーが持っているものなら何でも手に入れようとする。
 セールス・エージェント:Wild Bunch
 日本配給:ギャガ
 [3大映画祭との関わり]
 1999年 『ブリーダー』:ベネチア(非コンペ)
 2009年 『ヴァルハラ・ライジング』:ベネチア(アウト・オブ・コンペティション)
 2011年 『ドライヴ』:カンヌ〜監督賞
 2012年 “Gucci Première”:ベネチア(非コンペ) [短編]
 2013年 『オンリー・ゴッド』:カンヌ

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 ・“The Last Face”(米) 監督:ショーン・ペン
 出演:シャーリーズ・セロン、ハビエル・バルデム、アデル・エグザルコプロス、ジャン・レノ
 物語:国際的な支援団体に属する女医が、政治的社会的革命が進行しているアフリカで、救援でやってきた医師と出会う。2人は、不安な状況下で、人道主義と生命に関して難しい選択を迫られる。
 日本配給:ギャガ
 [3大映画祭との関わり]
 1991年 『インディアン・ランナー』:カンヌ(監督週間)
 1995年 『クロッシング・ガード』:ベネチア
 2001年 『プレッジ』:カンヌ
 2002年 『11'09''01/セプテンバー11』:ベネチア(アウト・オブ・コンペティション)
 出演作では、1996年に『デッドマン・ウォーキング』でベルリン国際映画祭 男優賞(銀獅子賞)、1997年に『シーズ・ソー・ラヴリー』でカンヌ国際映画祭 男優賞、1998年に『キャスティング・ディレクター』でベネチア国際映画祭 男優賞(Volpi Cup)、2003年に『21グラム』でベネチア国際映画祭 男優賞(Volpi Cup)受賞。

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 ・“Loving”(米・英) 監督:ジェフ・ニコルズ
 出演:ジョエル・エドガートン、マイケル・シャノン、マートン・チョーカシュ、ルース・ネッガ
 物語:Mildred Delores Jeter(1939-2008)は、アフリカン・アメリカンとラッパハノック系ネイティヴ・アメリカンの血を引く黒人女性で、Richard Perry Loving (1933-1975)は、白人男性で、2人は、1958年に結婚する。ところが、この結婚は、ヴェージニア州の異人種間結婚を禁じた法令に違反しているとみなされ、2人は刑務所に入れられる(この結婚が州の法律に反していることは2人も知っていたため、2人は異人種間の結婚が法律違反にならないワシントンDCまで旅して、そこで結婚していた)。これに対し、最高裁は、違憲の判決を出し、2人の結婚は公的に認められることになった。この裁判は、アメリカにおいて、人権に関する記念碑的な裁判(Loving v. Virginia, 388 U.S. 1 (1967))として知られる。以後、異人種間結婚は増え、最高裁の判決が出た6月12日は、ラヴィング・デイとして記憶されることになった。
 ラヴィング夫妻の物語は、これまでリチャード・フリーデンバーグ監督の“Mr. & Mrs. Loving”(1996)、Nancy Buirski監督のドキュメンタリー“The Loving Story”として映画化されている。
 [3大映画祭との関わり]
 2007年 “Shotgun Stories”:ベルリン(フォーラム部門)
 2011年 『テイク・シャルター』:カンヌ(批評家週間)〜グランプリ、SACD賞、国際批評家連盟賞
 2012年 『MUD -マッド- Mud』:カンヌ
 2016年 “Midnight Special”:ベルリン

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 ・“Paterson”(米) 監督:ジム・ジャームッシュ
 出演:アダム・ドライヴァー、ゴルシフテ・ファラハニ、カーラ・ヘイワード、スターリング・ジェリンズ
 物語:ニュージャージー州パターソン、現在。主人公のパターソン(市の名前と同じ)は、バスの運転手で、いつも同じルートを運転している。彼は、日々、自分のまわりで起こることを観察し、自分のまわりでささやかれることに耳を傾けて、ノートに詩を書きつけている。彼は、仕事が終わると妻ローラの待つ家に帰る。彼は妻を愛し、妻も彼を愛している。妻の日常は、夫のそれとは違い、日々変化している。ローラは、新しい夢を抱き、パターソンはそれを支える。一方、ローラは、夫の詩の才能を素晴らしいと感じている。
 [3大映画祭との関わり]
 1984年 『ストレンジャー・ザ・パラダイス』:カンヌ(監督週間)〜カメラドール受賞
 1986年 『ダウン・バイ・ロー』:カンヌ
 1989年 『ミステリー・トレイン』:カンヌ〜芸術貢献賞
 1993年 『コーヒー&シガレット3』:カンヌ(短編部門)〜短編パルムドール
 1995年 『デッドマン』:カンヌ
 1997年 『イヤー・オブ・ザ・ホース』:ベネチア(非コンペ)
 1999年 『ゴースト・ドッグ』:カンヌ
 2002年 『10ミニッツ・オールダー』:カンヌ(ある視点部門)
 2003年 『コーヒー&シガレッツ』:ベネチア(アウト・オブ・コンペティション)
 2005年 『ブロークン・フラワーズ』:カンヌ
 2013年 『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』:カンヌ
 2016年 “Gimme Danger”:カンヌ(アウト・オブ・コンペティション)

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 ・“Aquarius”(ブラジル・仏) 監督:Kleber Mendonça Filho
 出演:ソニア・ブラガ、Jeff Rosick、イランヂール・サントス(Irandhir Santos)
 物語:クララは、ブラジルのレシフェにある、裕福で伝統的な一家に生まれ、音楽評論を仕事にしていたが、今は、65歳になり、夫もすでになく、仕事からも退いている。彼女が住んでいるのは、海に面したボア・ビアジェン通りに建つ「アクエリアス」と呼ばれる2階建てのアパートだが、1940年代に建てられた上流階級用のこの建物も、クララが最後の住人となっている。近隣のアパートは、新しいプロジェクトを進めている会社がすべて買収済みで、その会社は「アクエリアス」をも狙っていて、ここで一生を終えたいと考えているクララとの間に冷戦を繰り広げている。この冷戦は、クララに緊張を強い、日常生活に支障が出るほど彼女を疲弊させているが、一方で、彼女は、自分が愛した者たちや、自分の過去や未来について考えるようになっている。
 [3大映画祭との関わり]
 3大映画祭出品は初めて。長編フィクション作品はこれが2作目。

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 このラインナップに対するコメントなどは、文字数の都合上、記事を改めることにします↓。

 ・カンヌ国際映画祭2016 傾向と予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201604/article_21.html

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 追記:
 ・カンヌ国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201605/article_35.html

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カンヌ国際映画祭2016 コンペティション部門ラインナップ 海から始まる!?/BIGLOBEウェブリブログ
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