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zoom RSS 香港国際映画祭2016 受賞結果!

<<   作成日時 : 2016/04/05 07:06   >>

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 第40回香港国際映画祭(第40届香港國際電影節/3月21日-4月4日)の受賞結果です。

 今回の香港国際映画祭には、大きく分けて
 ・GALA部門
 ・コンペティション部門
 ・Masters & Auteurs部門
 ・Pan-Chinese Cinema部門(Hong Kong Cinema Panorama 2015-16、Chinese Cinema Now)
 ・ワールド・シネマ部門(Gala Presentation、Global Vision、The Passion of Latin America Cinema)
 ・ドキュメンタリー部門(Realuity Bites、Filmmakers & Filmmaking、Dance!Dance!Dance!)
 ・Platforms部門(インディーズ、アニメーション、ミッドナイト・ムービー、アジアン・カルト映画(I See It My Way部門)アヴァンギャルド映画、修復された古典作品などを上映)
 ・フォーカス&トリビュート部門(テーマや人物の特集)
 で構成されています。

 コンペティション部門には、ヤング・シネマ部門、ドキュメンタリー部門、短編映画部門の3つがあります。

 ワールド・シネマ部門とフォーカス&トリビュート部門の中には、特集が組まれていて、今回の特集は
 ワールド・シネマ部門の中に、ラテン・アメリカ映画特集のプログラムがあり、フォーカス&トリビュート部門の中には、
 〈フォーカス部門〉(Focuses)
 ・Arabian Nights Trilogy
 ・Hachimiri Madness ― Japanese Indies from the Punk Years(ベルリン国際映画祭2016 フォーラム部門で組まれた特集の再上映)
 ・In the Mood for Films ― 25th Anniversary Jet Tone Films(ウォン・カーウァイとジェフ・ラウが1991年に設立した映画会社Jet Tone Filmsの25周年記念プログラム。14作品。)
 〈トリビュート〉(Tributes)
 ・ブルース・リー:4修復作品(『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』)
 ・シェイクスピアは映画の中に生きている-『マクベス』3作品上映(Shakespeare Lives in the Films:A Trio of Macbeths)(『蜘蛛巣城』(1957)、ロマン・ポランスキー版(1971)ジャスティン・カーゼル版(2015))
 のプログラムがあります。

 今回のコンペティション部門の受賞結果は以下の通りです。

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 【ヤング・シネマ・コンペティション部門】(Young Cinema Competition)

 ※審査員:シルヴィア・チャン、ドゥニ・コテ、戴錦華(Dai Jinhua)(北京大学-比較文学文化)、Ian Haydn Smith(編集者(‘Curzon’、‘BFI Filmmakers’))

 ◆グランプリ(Firebird Award/火鳥大獎)

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 ◎“Life After Life(枝繁葉茂)”(中) 監督:Zhang Hanyi(張撼依)
 物語:中国では、工業化によって、都市に人口が流れ込み、打ち棄てられたようになっている村が多くなっている。そんな村では、記憶や歴史の軌跡や、ゴーストが取り残されている。そんなある村。父と子が猟をしている。犬が放たれ、その後を追って、少年が森の中へ入り、父親がそれに続く。数分後、少年が戻ってくるが、彼は、亡くなった母親Xiuyingの声で話し始める。夫のMingchungはあまり驚かずに、むしろなぜもっと早く戻ってきてくれなかったのかと問う。Xiuyingは言う。「今は荒れ果ててしまっている元の家に前の木を植え替えたい。それが済んだら、すぐに去るから」と。Mingchungは答える。「植え替えると言ったって、どこに植え替えるのか。おじさんの果樹園はもう既に土埃にまみれているし、大地も疲弊し、炭鉱のせいで空気も汚れ、空も曇っている。」思えば、この場所は冥界のように見える。ヤギたちは木の下に宿り、ネズミは捨てられた衣服の下に大量発生し、山からは岩が崩れ落ちている……。
 初監督作品。
 ジャ・ジャンクー プロデュース作品。
 ベルリン国際映画祭2016 フォーラム部門出品。

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 ◆審査員賞

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 ◎“Tomcat(Kater)”(オーストリア) 監督:Händl Klaus
 物語:アンドレアスとシュテファンは、同じオーケストラでそれぞれマネージャーと音楽家として働き、雄猫のモーゼスとともに、ウィーン近くの葡萄畑の中にある美しい古家に住んでいる。音楽に対する情熱と、多くの友人や仲間たちに囲まれて、彼らは至福の時を過ごしていた。ところが、ある朝、シュテファンが思いもかけず暴力を破裂させ、2人の関係は調和を失い、共同生活は懐疑主義と疎外感で覆われる。シュテファンは拠って立つところをなくし、アンドレアスは、シュテファンへの愛と不信の間で苦しむ。
 第2回監督作品。
 ベルリン国際映画祭2016 パノラマ部門出品。テディー賞受賞。

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 ◆国際批評家連盟賞

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 ◎『孤島の葬列』“The Island Funeral”(タイ) 監督:ピムパカー・トーウィラ(Pimpaka Towira) 物語:ムスリムのライラは、長らく会っていない叔母に会うために、弟とその友人とともに、バンコクからタイ南部のパッターニー県に向かう。彼らが後にしてきたバンコクでは、過激な紛争が起こっていたが、一方、これから向かうパッターニー地方では何年にもわたってテロ事件が起こっていた。彼らは、武力勢力と闘うために送られた兵士と出会い、一緒に叔母の住む孤島へと向かう。そこには、これまで彼らが見たこともないような世界が広がっていた……。
 東京国際映画祭2015 アジアの未来作品賞受賞。
 ロッテルダム国際映画祭2016 Bright Future部門出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2016 イングマール・ベルイマン インターナショナル・デビュー・アワード部門出品。

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 [その他のエントリー作品]
 ・“Zud”(独・ポーランド) 監督:Marta Minorowicz
 ・“I, Olga Hepnarova”(チェコ) 監督:Tomáš Weinreb、Petr Kazda
 ・“Barakah Meets Barakah”(サウジアラビア) 監督:Mahmoud Sabbagh
 ・“Old Stone(老石)”(中) 監督:Johnny Ma(馬楠)
 ・“Nakom”(ガーナ・米) 監督:Kelly Daniela Norris、TW Pittman

 【ドキュメンタリー・コンペティション部門】(Documentary Competition)

 ※審査員:楊力州(Yang Li-chou))(台湾の監督)、Judith Pernin(ドキュメンタリー映画のリサーチャー)、Oscar Ho Hing-kay(香港中文大学教授/中華圏の美術のキュレーター)

 ◆グランプリ(Firebird Award/火鳥大獎)

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 ◎“Behemoth(悲兮魔獸)”(中・仏) 監督:Zhao Liang(趙亮)
 モンゴル高原。太陽の下に、美しい草原地帯が広がる。ところが、炭鉱会社が採掘を始め、粉塵と騒音が広がる。遊牧民たちはこの地を離れるしかなくなる。鉄鉱山では、夜も採掘が続けられ、明かりが消えることはない。地元やよそからやってきた労働者たちが機械を動かし続ける。機械との闘い、そして自分たち自身との闘い。炭鉱では、炭鉱夫たちがトラックに石炭を積む。彼らは防塵マスクをしていて、まるで亡霊のように見える。何年にもわたって粉塵を吸い続けた炭鉱夫たちは、肺を悪くして、病院送りになる。そこはまるで煉獄のようだが、彼らがそこから天国に行けるわけではない。死を待つのみだ。
 ベネチア国際映画祭2015 コンペティション部門出品。Green Drop Award、SIGNIS賞受賞。
 ストックホルム国際映画祭2015 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。

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 ◆審査員賞
 ◎“Under the Sun”(ロシア・独・チェコ・ラトヴィア・韓) 監督:ヴィタリー・マンスキー(Vitaly Mansky)
 ロシアのドキュメンタリー作家、ヴィタリー・マンスキーは、北朝鮮当局との長い交渉の末、北朝鮮でドキュメンタリーを撮影する許可を得る。主題として、選ばれたのは、チンミという名の8歳の少女とその家族である。チンミは、ピョンヤンで最も優れた学校に入学し、侵略国日本や臆病者アメリカに対して、栄光ある勝者、北朝鮮についての歴史を学ぶ。両親は、工場の模範労働者で、いつも国が定めた生産目標を超える仕事をこなしている。3人は、きらびやかな現代的なアパートに集まり、笑顔と愛国的なスローガンを交わし、おいしい食事が並ぶ夕食のテーブルに着く。もちろん、これは真実の姿ではない。マンスキーは、徐々にこうした「作られた現実」の中に真実を忍ばせていく。シーンの中に、唐突に、名も知れない侵入者が登場し、リテイクを要求する。キャストの演技が当局の意向に沿わないというのだ。あらかじめ台本が書かれていて、笑顔は強要されたもので、両親の仕事は存在せず、彼らのアパートもフェイクであることが明らかになる。それでいて、マンスキーは、対象に対する思いやりの気持ちを忘れず、一定の距離を置いて、自らジャッジを下すことはしない。
 イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭2015 最優秀中央・東ヨーロッパ・ドキュメンタリー賞受賞。

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 [その他のエントリー作品]
 ・“Eldorado XXI”(ポルトガル・仏) 監督:Salomé Lamas
 ・“The Land of the Enlightened”(ベルギー・アイルランド) 監督:Pieter-Jan De Pue
 ・“Those Who Jump”(デンマーク) 監督:M. Siebert、E. Wagner、A. B. Sidibé
 ・“Mariupolis”(リトアニア・独) 監督:Mantas Kvedaravicius
 ・“City of Jade”(台湾・ミャンマー) 監督:ミディー・ジー
 ・“The Witness”(米) 監督:James Solomon

 【短編コンペティション部門】(Short Film Competition)

 ※審査員:John Canciani(ヴィンタートゥール国際短編映画祭(スイス)の芸術監督)、Kiki Fung(ブリスベン・アジア太平洋映画祭のヘッド・プログラマー)、Amos Why(香港の脚本家・監督)

 ◆グランプリ(Firebird Award/火鳥大獎)

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 ◎“Batrachian’s Ballad(Balada de um Batráquio)”(ポルトガル) 監督:Leonor Teles
 見えない、あるいは、存在していることにが気づかれない、現代ポルトガルのロマ(ジプシー)をめぐる環境に関するドキュメンタリー。監督であるLeonor Teles自身が、ジプシーのコミュニティーにルーツを持っているといい、消極的な観察者ではなく、意識的に作品の中に参加していく。
 ベルリン国際映画祭2016 短編コンペティション部門出品。金熊賞受賞。

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 ◆審査員賞

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 ◎“Prelude to the General(Nimit Luang)”(タイ) 監督:ピムパカート・トーウィラ(Pimpaka Towira)
 物語:2人の女性が向かい合っている。若い女性と年輩の女性。2つの世界が触れ合う。若い女性は年輩の女性に警告を発する。年輩の女性は、将軍のマッサージをする。彼女は将軍の秘密を知っている。彼女は空っぽの部屋をうろつく。部屋は、秘密という名の錆で覆われる。警告は、空中で宙ぶらりんになり、若い女性はチャンスをつかむことができない。
 ベルリン国際映画祭2016 短編コンペティション部門出品。

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 【その他の賞】

 ◆SIGNIS賞
 ◎『地雷と少年兵』“Land of Mine(Under Sandet)”(デンマーク・独) 監督:マルティン・サンフィリート(Martin Zandvliet)
 出演:ローラン・モラー(Roland Møller)、ミケル・ボー・フォルスゴー(Mikkel Boe Følsgaard)、ルイス・ホフマン(Louis Hofmann)、ジョエル・バズマン(Joel Basman)
 物語:戦争が終わってから数日後の、1945年5月。ドイツ人の囚人の集団がデンマークに連れて来られる。彼らに与えられた任務は、ドイツ軍が占領時代に西海岸に埋めた200万個もの地雷を撤去することだった。カール・レオポルド・ラスムッセン軍曹が、彼らに、この危険な任務をさせる担当官になる。彼もまた多くのデンマーク人と同じように、ドイツ軍の占領時代に苦しめられた経験があり、ドイツ人を深く憎んでいた。彼の憎しみは囚人たちに降り注がれる。だが、ある日、悲劇的な事故が起こって、彼は囚人たちに対する見方を変える。たとえ、それが遅すぎたとしても。
 トロント国際映画祭2015 PLATFORM部門出品。
 東京国際映画祭2015 コンペティション部門出品。男優賞受賞(ローラン・モラー(Roland Møller)、ルイス・ホフマン(Louis Hofmann))。
 ロッテルダム国際映画祭2016 観客賞受賞。
 デンマーク・アカデミー賞(Robert賞)2016 作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、撮影賞、編集賞、観客賞受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2016 ノルディック・コンペティション部門出品。ドラゴン賞/最優秀ノルディック映画賞受賞。
 デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞)2016 作品賞、主演男優賞(ローラン・モラー(Roland Møller))、助演男優賞(ルイス・ホフマン(Louis Hofmann))受賞。

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 ◆SIGNIS賞 スペシャル・メンション
 ◎“Truman”(西・アルゼンチン) 監督:Cesc Gay
 出演:リカルド・ダリン(Ricardo Darín)、ハビエル・カマラ(Javier Cámara)、ドロレス・フォンシ(Dolores Fonzi)、エドゥアルド・フェルナンデス(Eduard Fernández)、アレックス・ブレンデミュール(Àlex Brendemühl)
 物語:2人は、幼なじみだが、今は太平洋に挟まれて、それぞれ異なる国に住み、異なる人生を送っていた。Juliánは、俳優として、マドリッドで活躍している。数学者のTomásは、カナダの大学で教壇に立っている。会うこともなく年月が流れ、突然、TomásがJuliánの家の玄関に姿を現すが、それは偶然ではなかった。Tomásは親友の具合がよくないことを知っていた。再会した2人は、まるで離れていた時間がなかったかのように、笑い、回想し、泣き、何ものにも代えがたい時間を共有する。2人ともこれが2人が会う最後となることを知っていた。彼らは、最後の旅をするために、飛行機に乗り込む……。
 トロント国際映画祭2015 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2015 オフィシャル・セレクション出品。男優賞(リカルド・ダリン、ハビエル・カマラ)、Zinemaldia FEROZ Award受賞。
 チューリヒ映画祭2015 ガラ・プレミア部門出品。
 BFIロンドン映画祭2015出品。
 ゴヤ賞2016 作品賞・監督賞・主演男優賞(リカルド・ダリン)・助演男優賞(ハビエル・カマラ)・脚本賞受賞。


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 *当ブログ記事

 ・香港国際映画祭2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_6.html
 ・香港国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_9.html
 ・香港国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_18.html
 ・香港国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201204/article_12.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年1月〜5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_49.html

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