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zoom RSS 米国アカデミー賞と同じチョイス、異なるチョイス! クロトゥルーディス賞2016 受賞結果!

<<   作成日時 : 2016/03/23 08:33   >>

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 第22回クロトゥルーディス賞の受賞結果が発表されました。(3月20日)

 【クロトゥルーディス賞】
 クロトゥルーディス賞というのは、ボストンにある非営利団体クロトゥルーディス協会(Chlotrudis Society for Independent Film)が出している年刊の映画賞です。

 クロトゥルーディス協会は、インディペンデント映画や外国映画の上映に関する支援活動をしている団体だそうで、そこが選ぶ映画賞であるクロトゥルーディス賞もそういう方向性で選ばれています。

 「クロトゥルーディス賞」も「クロトゥルーディス協会」も字面としては、なじみがありませんが、日本でもインディーズ系の作品のチラシやパンフなどに「Chlotrudis Awards〜賞」受賞という形で、受賞歴が載っていることがあります。
 例えば、「『ハードキャンディ』でエレン・ペイジが主演女優賞ノミネート」、「『リトル・ミス・サンシャイン』がアンサンブル賞受賞」、などという具合に……。

 2010年はここで是枝裕和が『歩いても 歩いても』で監督賞を、『ハーブ&ドロシー』がドキュメンタリー賞を受賞して、2015年は是枝裕和がまたもや『そして父になる』で監督賞を受賞しています。

 *公式サイト:http://chlotrudis.org/

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 ◆作品賞
 ・『黒衣の刺客』
 ・“The Duke of Burgundy”(英・ハンガリー) 監督:ピーター・ストリックランド
 ・“Girlhood”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 ◎『スポットライト 世紀のスクープ』
 ・『タンジェリン』
 ・『禁じられた歌声』
 ・『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』
 ・『人生スイッチ』

 ◆監督賞
 ・侯孝賢 『黒衣の刺客』
 ◎トッド・ヘインズ 『キャロル』
 ・ピーター・ストリックランド “The Duke of Burgundy”
 ・アブデラマン・シサコ 『禁じられた歌声』
 ・コーネル・ムンドルッツォ 『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』
 ・ダミアン・ジフロン 『人生スイッチ』

 ◆主演男優賞
 ・ジェイソン・シーゲル 『人生はローリングストーン』
 ◎クリストファー・アボット “James White”(監督:ジョシュ・モンド)
 ・ポール・ダノ 『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
 ・オスカー・アイザック 『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』
 ・ジェマイン・クレメント “People Places Things”(監督:ジェームズ・C・ストラウス)
 ・ブルース・グリーンウッド “Wildlike”(監督:Frank Hall Green)

 ◆主演女優賞
 ・シャーロット・ランプリング 『さざなみ』
 ・シアーシャ・ローナン 『ブルックリン』
 ・Bel Powley “The Diary of a Teenage Girl”
 ・ロニ・エルカベッツ(Ronit Elkabetz) “Gett: The Trial of Viviane Amsalem”(イスラエル・仏・独)(監督:ロニ・エルカベッツ、Shlomi Elkabetz)
 ◎Karidja Touré “Girlhood”
 ・菊地凛子 『トレジャーハンター・クミコ』“Kumiko the Treasure Hunter”
 ・ニーナ・ホス 『あの日のように抱きしめて』

 ◆助演男優賞
 ◎マイケル・シャノン 『ドリームホーム 99%を操る男たち』
 ・イドリス・エルバ 『ビースト・オブ・ノー・ネーション』
 ・エモリー・コーエン 『ブルックリン』
 ・マイケル・ファスベンダー “Slow West”(監督:John Maclean)
 ・マーク・ラファロ 『スポットライト 世紀のスクープ』

 ◆助演女優賞
 ・クリステン・スチュワート 『アクトレス〜女たちの舞台〜』
 ◎シンシア・ニクソン “James White”
 ・キャサリン・ウォーターストン “Queen of Earth”(監督:Alex Ross Perry)
 ・マイヤ・テイラー 『タンジェリン』
 ・デメット・アクバッグ 『雪の轍』

 ◆オリジナル脚本賞
 ・“The Duke of Burgundy” ピーター・ストリックランド
 ・“Gett: The Trial of Viviane Amsalem” ロニ・エルカベッツ、Shlomi Elkabetz
 ・『裸足の季節』 デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン、アリス・ウィンクール
 ・『スポットライト 世紀のスクープ』 ジョシュ・シンガー、トム・マッカーシー
 ・『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』 ジェマイン・クレメント、タイカ・ワイティティ
 ・『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』 コーネル・ムンドルッツォ、ヴィクトリア・ペトラニー、カタ・ヴェーベル
 ◎『人生スイッチ』 ダミアン・ジフロン

 ◆脚色賞
 ・“Anomalisa” チャーリー・カウフマン(戯曲)
 ・『ブルックリン』 ニック・ホーンビー 原作:Colm Tóibín
 ・『人生はローリングストーン』 ドナルド・マーグリーズ 原作:David Lipsky
 ・“Me, and Earl, and the Dying Girl” Jesse Andrews(小説)
 ◎『ルーム』 エマ・ドナヒュー(小説)

 ◆撮影賞
 ・リー・ピンビン 『黒衣の刺客』
 ・エド・ラックマン 『キャロル』
 ・ニコラス・D・ノウランド “The Duke of Burgundy”
 ◎ショーン・ベイカー、ラディウム・チャン 『タンジェリン』
 ・ゲクハン・ティリヤキ 『雪の轍』

 ◆編集賞
 ・クリス・ワイアット 『ベルファスト71』
 ・アフォンソ・ゴンサウヴェス 『キャロル』
 ・Matyas Fekete “The Duke of Burgundy”
 ◎ジュリアン・ラシュレー(Julien Lacheray) “Girlhood”
 ・ネイサン・ヌーゲント(Nathan Nugent) 『ルーム』

 ◆美術賞(Best Production Design)
 ・ホァン・ウェンイン(Wen-Ying Huang/黄文英) 『黒衣の刺客』
 ・フランソワ・セグワン 『ブルックリン』
 ・ジュディー・ベッカー 『キャロル』
 ◎Pater Sparrow “The Duke of Burgundy”
 ・ロイ・アンダーソン 『さよなら、人類』

 ◆ユース・オブ・ミュージック賞(Best Use of Music in A Film)
 ・“Boy Meets Girl”(監督:エリック・シェーファー)
 ・“The Duke of Burgundy”
 ・“Girlhood”
 ・『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
 ◎『タンジェリン』 Matthew Smith(音楽スーパーバイザー)

 ◆アンサンブル・キャスト賞(Best Performance By An Ensemble Cast)
 ・『彼女が消えた浜辺』
 ・『裸足の季節』
 ・『スポットライト 世紀のスクープ』
 ◎『タンジェリン』
 ・『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』

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 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ◎『Amy エイミー』(英) 監督:アシフ・カパディア
 ・“Best of Enemies”(米) 監督:モーガン・ネヴィル、Robert Gordon
 ◎“Call Me Lucky”(米) 監督:ボブキャット・ゴールドスウェイト
 ・“Red Army” (英・ロシア) 監督:ギャビー・ポルスキー
 ・“Stray Dog”(米) 監督:デブラ・グラニック
 ・『ニーナ・シモン 魂の歌』(米) 監督:リズ・ガーバス

 ◆葬られたお宝映画賞(Buried Treasure)
 ※25万ドル以下の収益の作品を対象に会員が1人1作品を選んで投票。
 ・“Actress”(米) 監督:Robert Greene
 ◎『アドバンテージ〜母がくれたもの』“Advantageous”(米) 監督:ジェニファー・ファング(Jennifer Phang)
 ・『ハンパな私じゃダメかしら?』“Appropriate Behavior”(英) 監督:デジリー・アッカヴァン
 ・“Charlie's Country”(オーストラリア) 監督:ロルフ・デ・ヒーア
 ・“People Places Things”(米) 監督:ジェームズ・C・ストラウス
 ・『ヴィクトリア』(独) 監督:セバスチャン・シッパー

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・“The Duke of Burgundy”(1/7):作品・監督・脚本・撮影・編集・美術・音楽
 ・『タンジェリン』(3/5):作品・助演女優・撮影・音楽・アンサンブル
 ・『黒衣の刺客』(0/4):作品・監督・撮影・美術
 ・“Girlhood”(2/4):作品・主演女優・編集・音楽
 ・『スポットライト 世紀のスクープ』(1/4):作品・助演男優・脚本・アンサンブル
 ・『キャロル』(1/4):監督・撮影・編集・美術
 ・『ブルックリン』(0/4):主演女優・助演男優・脚色・美術
 ・『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』(0/3):作品・監督・脚本
 ・『人生スイッチ』(1/3):作品・監督・脚本
 ・『禁じられた歌声』(0/2):作品・監督
 ・『人生はローリングストーン』(0/2):主演男優・脚色
 ・“James White”(2/2):主演男優・助演女優
 ・『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(0/2):主演男優・音楽
 ・“People Places Things”(0/2):主演男優・お宝
 ・“Gett: The Trial of Viviane Amsalem”(0/2):主演女優・脚本
 ・『雪の轍』(0/2):助演女優・撮影
 ・『裸足の季節』(0/2):脚本・アンサンブル
 ・『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(0/2):脚本・アンサンブル
 ・『ルーム』(1/2):脚色・編集

 米国アカデミー賞の授賞式から約3週間経っていますが、上記の結果は、間違いなく米国アカデミー賞の結果を踏まえたもののはずで、そう考えると、2部門で(のみ)米国アカデミー賞と受賞結果が一致しているというのは、なかなか面白いですね。

 ちなみに、近年で米国アカデミー賞と作品賞の結果が一致しているのは、2010年(『ハート・ロッカー』)と2012年(『アーティスト』)です。

 気になる受賞作を簡単に紹介しておきます。

 “James White”(米) 監督:ジョシュ・モンド
 出演:クリストファー・アボット、シンシア・ニクソン、スコット・メスカディ、ロン・リヴィングストン、マッケンジー・リー、デイヴィッド・コール
 物語:ジェームズ・ホワイトは、20代だが、自己破壊的で、職にも就いておらず、親元から自立もしていない。母親のゲイルは、息子のそんな生き方を認めてはいないが、癌にかかり、彼に世話を頼む。ジェームズは、プレッシャーに耐えかねて、セックスに逃げたり、他人と距離を置いたりするようになる。しかし、母の病はどんどん重くなり、彼もついに悲痛な現実から目を背けられなくなる。
 『マーサ、あるいはマーシー・メイ』などの製作で知られるプロデューサー、ジョシュ・モンドの初監督作品。半自伝的作品で、母の闘病がきっかけとなって生まれた作品。短編監督作品で主演を頼んだ友人のクリストファー・アボットを引き続き主演に起用し、彼をイメージして脚本を仕上げた。ニューヨークで18日間、メキシコで4日間撮影を行なった。
 サンダンス映画祭2015 Best of Next! 観客賞受賞。
 ロカルノ国際映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。ドンキ・ホーテ賞スペシャル・メンション受賞。ヤング審査員賞第2席。
 ドーヴィル・アメリカン映画祭2015 Revelations Prize受賞。
 トロント国際映画祭2015 DISCOVERY部門出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2015 ブレイクスルー・パフォーマー賞(クリストファー・アボット)受賞。
 シカゴ国際映画祭2015 エマージング・アーティスト賞受賞(ジョシュ・モンド、クリストファー・アボット)。
 AFIフェスト2015 観客賞受賞。
 ゴッサム・アワード2015 ブレイクスルー監督賞・男優賞(クリストファー・アボット)ノミネート。
 ナショナル・ボード・オブ・レビュー2015 インディペンデント映画トップ10。
 インディペンデント・スピリット・アワード2016 主演男優賞(クリストファー・アボット)・助演女優賞(シンシア・ニクソン)・第1回作品賞ノミネート。

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 『タンジェリン』や“The Diary of a Teenage Girl”、そしてこの“James White”あたりは、受賞歴から言っても、十分に日本に紹介される価値があると思うんですが、どうでしょうか。

 もう1本、「葬られたお宝映画賞」を受賞した“Advantageous”についても、調べて内容を書き出しておこうと思っていたら(ほぼ書き終えた後で気がついたんですが)、Netflixで『アドバンテージ〜母がくれたもの』というタイトルで、もう既に配信になっていたのでした。恐るべしNetflix!
 Netflix作品は、日本の映画データベースでは全然拾えてないし、ホント参っちゃうなあ。

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 *当ブログ記事

 ・クロトゥルーディス賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_53.html
 ・クロトゥルーディス賞2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201502/article_26.html
 ・クロトゥルーディス賞2015 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201503/article_14.html
 ・クロトゥルーディス賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_10.html
 ・クロトゥルーディス賞2014 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_14.html
 ・クロトゥルーディス賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_45.html
 ・クロトゥルーディス賞2013 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201303/article_8.html
 ・クロトゥルーディス賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_6.html
 ・クロトゥルーディス賞2012 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201203/article_8.html
 ・クロトゥルーディス賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_48.html
 ・クロトゥルーディス賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_26.html
 ・クロトゥルーディス賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_18.html
 ・クロトゥルーディス賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_36.html

 ・全米映画賞レース2015の結果をまとめてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_70.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年1月〜5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_49.html

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