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zoom RSS ヨーテボリ国際映画祭2016 受賞結果!

<<   作成日時 : 2016/02/15 23:17   >>

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 第39回ヨーテボリ国際映画祭(1月29日-2月8日)の各賞が発表になりました。

 ヨーテボリ国際映画祭(Göteborg International Film Festival)は、スウェーデンのヨーテボリで開催されている映画祭で、1979年にスタートしたスカンジナビア最大の映画祭です。
 70カ国以上から450本を超える映画が上映され、来場者数は毎年20万人以上といいますから、その規模の大きさが知れようというものです。

 近年では、2014年には『馬々と人間たち』が観客賞と国際批評家連盟賞、2013年には『シージャック』が観客賞、2010年にはトビアス・リンホルム監督のデビュー作“R”がノルディック映画賞を受賞し、2008年にはスウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』がノルディック映画賞を、ロイ・アンダーソンの『愛しき隣人』が観客賞を受賞しています。

 スタート年度と映画祭の開催回数が合いませんが、これは、ヨーテボリ国際映画祭の元になった映画祭Greenwichs filmfestivalが前年の1978年に開催されていて、あとからこれも勘定に入れようということになったので(1992年大会を第13回とせずに、第14回にした)、1回ずつズレているのだそうです。

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 【ノルディック・コンペティション部門】
 ・“Sparrows(Þrestir)”(アイスランド・デンマーク・クロアチア) 監督:ルナー・ルナーソン(Rúnar Rúnarsson)
 ・『地雷と少年兵』“Land of Mine(Under sandet )”(デンマーク・独) 監督:マルティン・サンフィリート(Martin Zandvliet)
 ・“A War(Krigen)”(デンマーク) 監督:トビアス・リンホルム
 ・“The Model”(デンマーク) 監督:Mads Matthiesen
 ・“The Yard(Yarden)”(スウェーデン・独) 監督:Måns Månsson
 ・“Granny’s Dancing on the Table”(スウェーデン) 監督:Hanna Sköld
 ・“The Mine(Jättiläinen)”(フィンランド) 監督:Aleksi Salmenperä
 ・“Welcome to Norway!(Primus motor)”(ノルウェー) 監督:Rune Denstad Langlo

 ◆ドラゴン賞/最優秀ノルディック映画賞(Dragon Award Best Nordic Film)
 ◎『地雷と少年兵』“Land of Mine(Under sandet)”(デンマーク・独) 監督:マルティン・サンフィリート(Martin Zandvliet)

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 『地雷と少年兵』“Land of Mine(Under sandet)”(デンマーク・独) 監督:マルティン・サンフィリート(Martin Zandvliet)
 出演:ローラン・モラー(Roland Møller)、ミケル・ボー・フォルスゴー(Mikkel Boe Følsgaard)、ルイス・ホフマン(Louis Hofmann)、ジョエル・バズマン(Joel Basman)
 物語:戦争が終わってから数日後の、1945年5月。ドイツ人の囚人の集団がデンマークに連れて来られる。彼らに与えられた任務は、ドイツ軍が占領時代に西海岸に埋めた200万個もの地雷を撤去することだった。カール・レオポルド・ラスムッセン軍曹が、彼らに、この危険な任務をさせる担当官になる。彼もまた多くのデンマーク人と同じように、ドイツ軍の占領時代に苦しめられた経験があり、ドイツ人を深く憎んでいた。彼の憎しみは囚人たちに降り注がれる。だが、ある日、悲劇的な事故が起こって、彼は囚人たちに対する見方を変える。たとえ、それが遅すぎたとしても。
 トロント国際映画祭2015 PLATFORM部門出品。
 東京国際映画祭2015 コンペティション部門出品。男優賞受賞(ローラン・モラー(Roland Møller)、ルイス・ホフマン(Louis Hofmann))。
 ロッテルダム国際映画祭2016 観客賞受賞。
 デンマーク・アカデミー賞(Robert賞)2016 作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、撮影賞、編集賞、観客賞受賞。
 デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞)2016 作品賞、主演男優賞(ローラン・モラー(Roland Møller))、助演男優賞(ルイス・ホフマン(Louis Hofmann))ノミネート。

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 ◆スヴェン・ニクヴィスト賞/撮影賞(The Sven Nykvist award for cinematographers)
 ◎Petrus Sjövik “The Model”

 “The Model”(デンマーク) 監督:Mads Matthiesen
 出演:Maria Palm、エド・スクライン(Ed Skrein)、Charlotte Tomaszewska、ティエリー・アンシス(Thierry Hancisse)
 物語:エマは、国際的なトップ・モデルを目指し、故郷のデンマークからパリへと向かう。彼女は、パリで、魅力的で少し年上のカメラマン、シェーン・ホワイトと出会う。エマは、ショーンと嵐のような恋をし、彼のそばにいることで、ファッション業界の扉が次々開かれていくのを経験する。しかし、まもなく彼女は、この恋には不穏な面があることを知り、彼女の夢は、シェーンと、自分でも気づかなかった自分の中の暗い部分によって、試練を与えられることになる。

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 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Sparrows(Þrestir)”(アイスランド・デンマーク・クロアチア) 監督:ルナー・ルナーソン(Rúnar Rúnarsson)

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 “Sparrows(Þrestir)”(アイスランド・デンマーク・クロアチア) 監督:ルナー・ルナーソン(Rúnar Rúnarsson)
 出演:ラデ・シェルベッジア(Rade Šerbedžija)、イングヴァール・E・シガードソン(Ingvar Eggert Sigurðsson)、Atli Oskar Fjalarsson、Nanna Kristín Magnúsdóttir
 物語:アリは、16歳で、シングルマザーの母と2人で、レイキャビクで暮らしている。ところが、母が、アフリカでの調査プロジェクトに参加することになり、一緒に付いて行くわけにはいかないアリは、人里離れた西フィヨルドの半島に住む父グンナールと一緒に暮らすことになる。父は、酒を飲んでばかりで、碌に働きもせず、母親の家に住んで、母親にたかるような暮らしをしていて、アリを落胆させる。アリは、幼少時代にここで暮らしたことがあったが、幼馴染のララと友好を取り戻そうとすると、彼女のボーイフレンドであるエイナールが敵意をむき出しにしてきて、旧交を取り戻すこともできない。夏休みに入り、地元の魚工場で働くことにするが、心が休まるのは、歌を唄っている時だけだった……。
 トロント国際映画祭2015 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2015 オフィシャル・セレクション出品。グランプリ(ゴールデン・シェル賞)受賞。

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 ◆The 2016 Lorens Award(最優秀プロデューサー賞)
 ◎Emma Åkesdotter Ronge(プロデューサー) “The Yard(Yarden)”

 “The Yard(Yarden)”(スウェーデン・独) 監督:Måns Månsson
 出演:Dennis Axnér、Anders Mossling、Robert Bengtsson、Axel Roos、Alexandra Zetterberg
 物語:主人公は、売れないシングルファーザーの詩人で、レビューを書いて糊口を凌いでいたが、実在しない本のレビューを書いたことで、仕事を失い、完全に失業してしまう。彼は、職業紹介所を頼って、「ヤード」の仕事を手に入れる。ここは、外国に送られる車を一時的に留め置く場所で、マルメ港のドッグに隣接していて、年間50万台もの車がここから積み出されている。車には白いカバーがかけられ、整然と並べられていた。働いているのは、主に移民で、ここでは名前では呼ばれず、1人1人に割り振られた番号で扱われている。「詩人」は、アラブ人労働者を手助けしたことで、彼と仲良くなる。ところがある日、「詩人」は、理由もわからないまま、突然クビになる。家に帰ると、息子から、「移民がやるような仕事もできないのか」と罵倒されてしまう。彼は、ヤードに戻り、密告と裏切りによって、外国人労働者を売ることで、新しい仕事を手に入れる。おおっぴらに話されはしないが、ここにも厳格な人種的ヒエラルキーは存在しているのだ……。
 Kristian Lundbergの小説の映画化。
 ベルリン国際映画祭2016 フォーラム部門出品。

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 ◆観客賞 ノルディック映画部門
 ◎“Welcome to Norway!(Primus motor)”(ノルウェー) 監督:Rune Denstad Langlo

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 “Welcome to Norway!(Primus motor)”(ノルウェー) 監督:Rune Denstad Langlo
 出演:Anders Baasmo Christiansen、スリマヌ・ダジ(Slimane Dazi)、Kristoffer Hjulstad、Nini Bakke Kristiansen、ビルギッテ・ラーセン(Birgitte Larsen)、ヘンリク・ラファエルソン(Henrik Rafaelsen)、Renate Reinsve、ヘンリエッテ・ステーンストルプ(Henriette Steenstrup)、Trine Wiggen
 物語:Petter Primusには、大きなプランがあった。それは、彼の経営しているホテルを、難民の保護センターにすることだ。彼は、外国人に対して概して懐疑的だったが、ホテルはもちろん、家族までも失う危険を冒して、その計画を実行に移す。最初のバスが、彼のおんぼろのホテルに着いて、チャレンジが始まる。50人の難民と、ノルウェー移民総局の、熱狂的すぎるアフリカ人、そして落ち込んでいる妻と、ティーンエイジャーの娘を巻き込んで、たちまち事態は彼の手に負えなくなる。

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 【ノルディック・ドキュメンタリー・コンペティション部門】

 ◆ドラゴン賞/最優秀ノルディック・ドキュメンタリー賞(Best Nordic Film Dragon Award Best Nordic Documentary)
 ◎“Don Juan”(スウェーデン・フィンランド) 監督:Jerzy Sladkowski

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 “Don Juan”(スウェーデン・フィンランド) 監督:Jerzy Sladkowski
 22歳のオレグは、母マリーナの理想通りには生きられないと感じている。オレグは、Nizhny Novgorod大学に在籍して、オンラインで講義を受けているが、母親は、息子のことを、うろついてテレビを見ているだけの、自閉症の怠け者と考えている。オレグは、友だちづきあいなど必要ないと考えていたが、一方、マリーナは、息子には型にはまらない生き方をしてほしいと考えていた。マリーナは、オレグをセラピストや精神科医に診せる。マリーナが実母と、オレグのことについて話し、実母がもっと積極的な態度をとるべきだと言う時、問題の根深さが明らかになる。内向性と自閉症と違いは何だろうか?
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2015 最優秀長編ドキュメンタリー賞(VPRO IDFA Award for Best Feature-Length Documentary)受賞。

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 ◆オナラリー・メンション(Honorary Mention)
 ◎“I Remember When I Die”(スウェーデン) 監督:Maria Bäck

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 “I Remember When I Die”(スウェーデン) 監督:Maria Bäck
 人間が死ぬ時、最後に残したい記憶は何か? 監督のMaria Bäckと、パートナーであり撮影監督のMaria von Hausswolfは、記憶と永遠と死について探求する。一部は、ホスピスで撮影され、一部は、俳優を使ってドラマ化されている。ホスピスでは、昆虫の標本を広げる者もいれば、ていねいに花の世話をする者もいる。Maria Bäckは、住人や訪問客、従業員にインタビューし、彼らが最後に望むイメージを、白く塗られた静かな部屋でに描き出す。
 ベルイマンや是枝裕和作品にも通じる作品世界とも評されたドキュメンタリー。

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 【その他の賞】

 ◆イングマール・ベルイマン インターナショナル・デビュー賞(The Ingmar Bergman International Debut Award)
 ◎“Lost and Beautiful(Bella e perduta)”(伊・仏) 監督:ピエトロ・マルチェッロ(Pietro Marcello)

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 “Lost and Beautiful(Bella e perduta)”(伊・仏) 監督:ピエトロ・マルチェッロ(Pietro Marcello)
 出演:Sergio Vitolo、Gesuino Pittalis、Tommaso Cestrone
 物語:愚かなる僕プルチネッラ(Pulcinella)が、ヴェスヴィオ山の底から、現代のカンパニア地方に送られる。彼の使命は、貧しい羊飼いTommasoの望みを聞いて、Sarchiaponeという名の若いバッファローを救うことだった。Tommasoは、寂れた元ブルボン家の土地の世話をしていたのだが、プルチネッラはそこでSarchiaponeを見つける。1人と1頭は、イタリアを北上する旅をする。美しく、失われしイタリアの風景。ところが、彼らの旅は、思いもかけぬ結末を迎える。
 2015年の最も美しい作品とも評された作品。
 ロカルノ国際映画祭2015 ヤング審査員賞、エキュメニカル審査員賞受賞。
 トロント国際映画祭2015 WAVELENGTHS部門出品。
 「フィルム・コメント」誌が選ぶベスト・オブ・フィルム2015 劇場未公開作品部門9位。

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 ◆観客賞(The Public Choice Award: Feature Film)
 ◎“The Second Mother(Que Horas Ela Volta?)”(ブラジル) 監督:Anna Muylaert

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 “The Second Mother(Que Horas Ela Volta?)”(ブラジル) 監督:Anna Muylaert
 物語:Valは、13年間、サンパウロで乳母をして働いていた。その結果、経済的な安定は得たが、娘のJéssicaをブラジル北部のペルナンブコの親戚に預けていることで、罪の意識を抱いていた。Jéssicaが大学受験を迎えることになり、彼女はサンパウロに来たいと主張する。サンパウロにやってきたJéssicaは、母と一緒に暮らすことになるが、2人での暮らしは容易なものではなかった……。
 サンダンス映画祭2015審査員特別賞受賞。
 ベルリン国際映画祭2015 パノラマ部門出品。C.I.C.A.E. Award受賞。観客賞第1席。
 リバーラン国際映画祭2015 脚本賞受賞。
 リマ・ラテンアメリカ映画祭2015 観客賞第2席。
 リュブリャナ国際映画祭2015 観客賞受賞。
 女性映画批評家協会賞2015 女性による/女性についての外国語映画賞受賞。
 サンパウロ・アート批評家協会賞2016 最優秀映画賞、最優秀女優賞(Regina Casé)受賞。
 米国アカデミー賞2016 外国語映画賞 ブラジル代表。


 ◆The annual Doris Film Genius Award
 映画産業において、性の平等を促進した作品に贈られる。
 ◎Lisa Holmqvist(音楽) “Flocking(Flocken)”(スウェーデン)(監督:Beata Gårdeler)

 ・“Flocking(Flocken)”(スウェーデン) 監督:Beata Gårdeler
 出演:Fatime Azemi、John Risto、エヴァ・メランデル(Eva Melander)、Malin Levanon、Jacob Öhrman、Henrik Dorsin、Ville Virtanen、Julia Grönberg、Ayelin Naylin、Paasi Haapala
 物語:スウェーデン北部の小さな村。ここではみんなが顔見知りで、寄り添い合って暮らし、教会へも通っている。ある時、14歳のJenniferが学校の生徒のひとりにレイプされたと訴え出る。警察も裁判所もこの事件にまじめに取り組む。ところが村人たちは、この村でそんなことが起きたとは信じようとしない。少年の母親は、Jenniferと息子に和解の抱擁をさせようとすらする。ネット上で騒ぎが大きくなり、村人たちの怒りは、少年にではなく、Jenniferに向かう。教区牧師も友人たちも姉すらもJenniferのことを信用してくれない。Jenniferと彼女を信じる少数の者たちにとって悪夢が始まる……。
 実話に基づく物語。
 ベルリン国際映画祭2015 ジェネレーション 14plus部門出品。最優秀作品賞(Crystal Bear)受賞。
 ロサンゼルス国際映画祭2015 World Fiction Award受賞。
 スウェーデン・アカデミー賞2016 助演女優賞(エヴァ・メランデル(Eva Melander))、撮影賞(Gösta Reiland)、音楽賞(Lisa Holmqvist)受賞。

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 ◆Bonnie-Prize [新設]
 短編作品を対象として若いフィルムメーカーに贈られる。
 ◎Mikael Bundsen “Mother knows best(Mamma vet bäst)”(スウェーデン)

 ◆名誉ドラゴン賞(Nordic Honorary Dragon Award)
 ◎スザンネ・ビア

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 *当ブログ記事

 ・ヨーテボリ国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_12.html
 ・ヨーテボリ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_13.html
 ・ヨーテボリ国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_16.html

 ・スウェーデン・アカデミー賞(Guldbagge Awards)2016 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_44.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2016年1月〜5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_49.html

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