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zoom RSS 米国アカデミー賞2016 ノミネーションに関するデータ、トリビア、予想など

<<   作成日時 : 2016/01/18 08:13   >>

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 ◆各作品のノミネート状況

 ・『レヴェナント:蘇えりし者』(12):作品・監督・主演男優・助演男優・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・視覚効果・録音・音響
 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(10):作品・監督・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・視覚効果・録音・音響
 ・『オデッセイ』(7):作品・主演男優・脚色・美術・視覚効果・録音・音響
 ・『ブリッジ・オブ・スパイ』(6):作品・助演男優・脚本・美術・録音・作曲
 ・『スポットライト 世紀のスクープ』(6):作品・監督・助演男優・助演女優・脚本・編集
 ・『キャロル』(6):主演女優・助演女優・脚色・撮影・衣裳・作曲
 ・『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(5):作品・監督・助演男優・脚色・編集
 ・『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(5):編集・視覚効果・録音・音響・作曲
 ・『ルーム』(4):作品・監督・主演女優・脚色
 ・『リリーのすべて』(4):主演男優・助演女優・美術・衣裳
 ・“Brooklyn”(3):作品・主演女優・脚色
 ・『ヘイトフル・エイト』(3):助演女優・撮影・作曲
 ・『ボーダーライン』(3):撮影・音響・作曲
 ・『スティーブ・ジョブズ』(2):主演男優・助演女優
 ・“Ex Machina”(2):脚本・視覚効果
 ・『インサイド・ヘッド』(2):脚本・アニメーション
 ・“Trumbo”(1):主演男優
 ・“Joy”(1):主演女優
 ・『さざなみ』(1):主演女優
 ・『クリード チャンプを継ぐ男』(1):助演男優
 ・『ストレイト・アウタ・コンプトン』(1):脚本
 ・『シンデレラ』(1):衣裳
 ・『100歳の華麗なる冒険』(1):メイク
 ・『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(1):歌曲
 ・“Racing Extinction”(1):歌曲
 ・“Youth”(1):歌曲
 ・『ハンティング・グラウンド』(1):歌曲
 ・『007 スペクター』(1):歌曲

 ◆主要作品のリリース・データ

 作品賞にノミネートされた8作品のリリース・データは以下の通り。

 ・“Brooklyn” 2015年1月26日(サンダンス映画祭)/2015年11月4日
 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 2015年5月7日
 ・『スポットライト 世紀のスクープ』 2015年9月3日(ベネチア国際映画祭)/2015年11月5日
 ・『ルーム』 2015年9月4日(テルライド映画祭)/2015年11月25日
 ・『オデッセイ』 2015年9月11日(トロント国際映画祭)/2015年10月2日
 ・『ブリッジ・オブ・スパイ』 2015年10月4日(ニューヨーク映画祭)/2015年10月16日
 ・『マネー・ショート 華麗なる大逆転』 AFIフェスト(2015年11月12日)/2015年12月11日
 ・『レヴェナント:蘇えりし者』 2015年12月16日

 ◆複数ノミネート

 【2部門】
 ・ジョージ・ミラー(作品賞・監督賞)
 ・スティーヴ・ゴリン(作品賞×2)
 ・アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(作品賞・監督賞)
 ・トム・マッカーシー(監督賞・オリジナル脚本賞)
 ・ピート・ドクター(オリジナル脚本賞・長編アニメーション賞)
 ・サンディー・パウエル(衣裳デザイン賞×2)
 ・アンディー・ネルソン(録音賞×2)

 ◆連続ノミネート

 【4年連続】
 ・ロジャー・ディーキンス(撮影)

 【3年連続】
 ・エマニュエル・ルベツキ(撮影) 2年連続受賞
 ・アダム・ストックハウゼン(美術) 前回受賞

 【2年連続】
 ・アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(作品賞・監督賞) 前回作品賞・監督賞受賞。
 ・エディー・レッドメイン(主演男優賞) 前回受賞。
 ・マーク・ラファロ(助演男優賞)
 ・リチャード・スマターズ(視覚効果)
 ・キャメロン・ウォルドバウアー(視覚効果)
 ・グレッグ・ルドロフ(録音)
 ・Jon Taylor(録音)
 ・Frank A. Montaño(録音)
 ・マルティン・エルナンデス(音響編集)
 ・アラン・ロバート・マレー(音響編集)
 ・ヨハン・ヨハンソン(作曲)
 ・ダイアン・ウォーレン(歌曲)
 ・西村義明(長編アニメーション)

 ◆久しぶりのノミネート
 ・40年ぶり シルヴェスター・スタローン
 ・26年ぶり リチャード・ウィリアムズ(短編アニメーション)
 ・20年ぶり ダグ・ミッチェル(製作)
 ・20年ぶり ニール・スキャンラン(視覚効果)
 ・18年ぶり アーノン・ミルチャン(製作)
 ・18年ぶり マーク・マンジーニ(音響編集)
 ・16年ぶり リズ・ガーバス(短編ドキュメンタリー)
 ・15年ぶり エンニオ・モリコーネ(作曲)
 ・14年ぶり リドリー・スコット(監督)
 ・14年ぶり ドン・ハーツフェルト(短編アニメーション)
 ・13年ぶり エド・ラックマン(撮影)
 ・12年ぶり ジョン・シール(撮影)
 ・11年ぶり Celia Bobak(美術)
 ・11年ぶり チャーリー・カウフマン(長編アニメーション)
 ・9年ぶり ジョージ・ミラー(監督)
 ・9年ぶり スティーヴ・ゴリン(製作)
 ・9年ぶり スティーヴン・ミリオン(編集)
 ・8年ぶり シアーシャ・ローナン
 ・8年ぶり アーサー・マックス(美術)
 ・8年ぶり ジャック・フィスク(美術)
 ・8年ぶり Paul Massey(録音)
 ・8年ぶり ランディー・トム(録音)
 ・8年ぶり Christopher Scarabosio(録音)
 ・8年ぶり マシュー・ウッド(音響編集)
 ・7年ぶり ケイト・ウィンスレット
 ・7年ぶり ジャクリーン・ウェスト(衣裳デザイン)
 ・7年ぶり Chris Jenkins(録音)

 ◆無冠の帝王
 トーマス・ニューマン(作曲) 13回目ノミネート
 ロジャー・ディーキンス(撮影) 13回目のノミネート
 ダイアン・ウォーレン(歌曲) 8回目のノミネート
 Paul Massey(録音) 7回目のノミネート
 レオナルド・ディカプリオ 6回目のノミネート
 エンニオ・モリコーネ(作曲) 6回目のノミネート(2007年に名誉賞受賞)

 ◆サプライズ

 昨年、ちょっとやりすぎて批判を浴びたためか、本年度は本命や対抗の候補が落とされるということもほとんどなくて、サプライズというほどの大きなサプライズはありませんでした。

 ・『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』、『ビースト・オブ・ノー・ネーション』、・『IT FOLLOWS イット・フォローズ』、『ドリームホーム 99%を操る男たち』などが全くノミネートされなかったこと。

 ・作品賞で、『キャロル』が落選したこと。

 ・監督賞で、リドリー・スコット、スティーヴン・スピルバーグ、トッド・ヘインズが落選したこと。

 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』がたくさんの部門でノミネートされる中、シャーリーズ・セロンが主演女優賞にノミネートされなかったこと。

 ・シャーロット・ランプリングが初ノミネートだったこと。

 ・アリシア・ヴィキャンデルが“Ex Machina”ではノミネートされなかったこと。

 ・ゴールデン・グローブ賞受賞のアーロン・ソーキン&『スティーブ・ジョブズ』が脚色賞にノミネートされなかったこと。

 ・『ブリッジ・オブ・スパイ』&ヤヌス・カミンスキーが撮影賞にノミネートされなかったこと。

 ・メイキャップ&ヘアスタイリング賞に、スウェーデン映画である『100歳の華麗なる冒険』がノミネートされたこと。

 ・前哨戦で最多受賞だった『マッドマックス 怒りのデス・ロード』&ジャンキーXLがオリジナル作曲賞にノミネートされなかったこと。

 ・本命だった『ワイルド・スピード SKY MISSION』-‘See You Again’がオリジナル歌曲賞にノミネートされなかったこと。

 ・『ハンティング・グラウンド』がオリジナル歌曲賞にノミネートされて、長編ドキュメンタリー賞にノミネートされなかったこと。

 ・2014年も2015年も初監督作品を完全に退けてきた外国語映画賞が、いきなり3作品も初監督作品をノミネートさせたこと(フランス、ハンガリー、ヨルダン)。

 【記録、または、トリビアのようなもの】

 ・アカデミーの理事であるキャスリーン・ケネディー(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』プロデューサー)、リック・カーター(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』プロダクション・デザイン)、マイケル・ジアッキノ(『インサイド・ヘッド』)、アレックス・ギブニー(『ゴーイング・クリア:サイエントロジーと信仰という監禁』)、トム・ハンクス(『ブリッジ・オブ・スパイ』)は、いずれもノミネートされなかった。

 ・本年度は、『クリード チャンプを継ぐ男』から監督のライアン・クーグラーも主演のマイケル・B・ジョーダンも、『ストレイト・アウタ・コンプトン』から監督のF・ゲイリー・グレイもキャスト陣も、『ビースト・オブ・ネイション』のイドリス・エルバも、“Concussion”のウィル・スミスもノミネートされず、黒人はノミネーション段階で排除される結果となった。

 【作品賞】

 ・2011年に作品賞のノミネート枠が5〜10とルール変更されて以来、最初の3年は9作品がノミネートされ、続く2年は8作品がノミネートされた。

 ・アーノン・ミルチャンのNew Regency Picturesは、『それでも夜は明ける』と『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と『レヴェナント:蘇えりし者』で3年連続で作品賞にノミネートされ、前回までに2年連続受賞を果たしている。

 ・『キャロル』も『ヘイトフル・エイト』も『マクベス』も作品賞にノミネートされず、ザ・ワインスタイン・カンパニーの作品賞ノミネートはゼロになった。

 ・スティーヴン・スピルバーグの作品賞ノミネートは9となり、これまでパートナーだったキャスリーン・ケネディーを抜いて、単独トップになった。(結局、スピルバーグと組んでも一度も作品賞を獲ることができなかったキャスリーン・ケネディーは。スピルバーグと別れて 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のプロデュースにまわったが、作品賞ノミネートには届かなかった。)

 ・『マネー・ショート 華麗なる大逆転』か『スポットライト 世紀のスクープ』以外の作品が作品賞を受賞すると、1996年の『ブレイブハート』以来19年ぶりに、米・俳優組合賞(SAG)のキャスト賞にノミネートされていない作品が作品賞を受賞することになる。

 ・『レヴェナント:蘇えりし者』が作品賞を受賞すると、脚本部門にノミネートされずに、作品賞にノミネートされた8本目の作品、過去50年では2本目の作品となる。脚本部門にノミネートされずに、作品賞を受賞した作品は、『つばさ』(1927)、『ブロードウェイ・メロディー』(1929)、『グランド・ホテル』(1932)、『カヴァルケード』(1933)、『ハムレット』(1948)、『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)、『タイタニック』(1997)。

 ・スティーヴ・ゴリンは、同じ年に2作品で作品賞にノミネートされた5人目のプロデューサーとなった。他の4人は、フランシス・フォード・コッポラ、フレッド・ルース、スコット・ルーディン、ミーガン・エリソン。

 【監督賞】

 ・デイヴィッド・O・ラッセルは、今回で、米国アカデミー賞ノミネートに導いた俳優の総数が12になった。受賞数は、これまで3で、今回、受賞すれば、9位タイとなる。

 [キャストをオスカーに導く監督たち]
 1位:ウィリアム・ワイラー ノミネート:36人/受賞:14人(1位)
 2位:エリア・カザン 24人/9人(2位)
 3位:マーティン・スコセッシ 22人/5人(5位)
 4位:ジョージ・キューカー 21人/5人(5位)
 5位:フレッド・ジンネマン 20人/6人(4位)
 6位:ウディ・アレン 18人/7人(3位)
 6位:シドニー・ルメット 18人/4人(6位)
 6位:マイク・ニコルズ 18人/2人
 6位:ジョージ・スティーブンス 18人/2人
 10位:ビリー・ワイルダー 17人/3人
 11位:スタンリー・クレイマー 16人/2人
 12位:ジョン・ヒューストン 15人/4人(6位)
 ※以下、参考
 フランシス・フォード・コッポラ 14人/2人
 クリント・イーストウッド 13人/4人(6位)
 スティーヴン・スピルバーグ 13人/1人
 デイヴィッド・O・ラッセル 12人/3人
 ジェームズ・L・ブルックス 10人/4人(6位)

 受賞=4人タイの監督
 シドニー・ルメット、ジョン・ヒューストン、クリント・イーストウッド、ジェームズ・L・ブルックス、ヴィクター・フレミング、ハル・アシュビー、ジョナサン・デミ

 参考サイト
 *Dave’s Movie Site:http://davesmoviesite.blogspot.jp/2014/02/oscar-nominated-performances-in-woody.html
 *filmsite:http://www.filmsite.org/bestdirs1.html
 *Quora:https://www.quora.com/What-director-has-directed-the-most-actors-to-Oscar-winning-performances

 ・アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが2年連続で監督賞を受賞すれば、ジョン・フォードとジョセフ・L・マンキーウィッツと並ぶタイ記録となる。

 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『レヴェナント:蘇えりし者』は、技術部門7部門(撮影・編集・衣裳・美術・視覚効果・録音・音響編集)でノミネートされた4&5番目の作品になった。1〜3番目の作品は、『タイタニック』『マスター・アンド・コマンダー』『ヒューゴの不思議な発明』。

 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、シリーズ第1作が作品賞にノミネートされずに、作品賞にノミネートされた初めての実写シリーズ作品となった。アニメーションでは『トイ・ストーリー3』の前例がある。

 【キャスト部門】

 ・シルヴェスター・スタローンは、『クリード チャンプを継ぐ男』で、1976年に『ロッキー』で演じた同じ役(ロッキー・バルボア役)で、40年ぶり2度目のノミネートを受けた。同様のケースは、5つの前例がある。
 ビング・クロスビー(オマリー神父役):『我が道を往く』(1944)(受賞)、『聖メリーの鐘』(1945)
 ポール・ニューマン(エディー・フェルソン役):『ハスラー』(1961)、『ハスラー2』(1986)(受賞)
 ピーター・オトゥール(ヘンリー2世役):『ベケット』(1964)、『冬のライオン』(1968)
 アル・パチーノ(マイケル・コルレオーネ役):『ゴッドファーザー』(1972)、『ゴッドファーザー PARTU』(1972)
 ケイト・ブランシェット(エリザベス1世役):『エリザベス』(1998)、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(2007)

 同じ登場人物が3回以上ノミネートされたケースは、2つの前例がある。
 エリザベス1世:『ヴァージン・クイーン』(1955)(ベティ・デイヴィス)、『エリザベス』(1998)(ケイト・ブランシェット)、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(2007)(ケイト・ブランシェット)
 ヘンリー8世:『ヘンリー八世の私生活』(1933)(チャールズ・ロートン)(受賞)、『わが命つきるとも』(1966)(ロバート・ショウ)、『1000日のアン』(1969)(リチャード・バートン)

 ・キャスト部門のノミニー20人のうち、初ノミネートが8人(ブライアン・クランストン、トム・ハーディー、マーク・ライランス、ブリー・ラーソン、シャーロット・ランプリング、ジェニファー・ジェイソン・リー、レイチェル・マクアダムス、アリシア・ヴィキャンデル)、受賞経験者が5人(エディー・レッドメイン、クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、ジェニファー・ローレンス、ケイト・ウィンスレット)いる。

 ・レオナルド・ディカプリオが今回受賞できなければ、6回ノミネートされて、受賞できなかった俳優として、グレン・クローズの記録に並ぶ。

 ・ジェニファー・ローレンスは、25歳で4つめのノミネートは史上最年少記録。

 ・エディー・レッドメインが主演男優賞を受賞すれば、2年連続受賞となり、スペンサー・トレイシーとトム・ハンクスと並ぶ記録となる。

 ・2013年に制作されたリスト「米国アカデミー賞に一度もノミネートされたことがない俳優40人」(http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_76.html)から、前々回、マシュー・マコノヒーが抜け、前回、マイケル・キートンが抜け、今回、ジェニファー・ジェイソン・リーが抜けた。(アラン・リックマンは、とうとうノミネートを果たすことなく亡くなった。)

 ・これまでに主演賞と助演賞を両方とも受賞した俳優は40人いるが、ケイト・ウィンスレットが41人目となる可能性がある。

 ・ケイト・ブランシェットが主演女優賞を受賞すれば、女優賞受賞3回となり、4回受賞のキャサリン・ヘップバーン、3回受賞のメリル・ストリープとイングリット・バーグマンと並ぶ。

 ・ケイト・ウィンスレットが助演女優賞を受賞すれば、女優賞受賞2回となり、第4位の記録となる(女優賞受賞2回の女優は現時点では16人いる)。

 【脚本賞】

 ・『インサイド・ヘッド』は、脚本部門にノミネートされた9番目のアニメーション作品となった。これまで受賞者はいない。
 ピート・ドクターは、脚本部門でのノミネートを4とし、アンドリュー・スタントンの記録に並んだ。

 【撮影賞】

 ・ロジャー・ディーキンスは、撮影賞に13回目のノミネートとなり、現役では最多記録。過去最多は、チャールズ・B・ラングとレオン・シャムロイの18回ノミネート。

 ・ロジャー・ディーキンスは、今回も受賞を逃せば、ノミネートされて受賞を果たせなかった最多記録、ジョージ・J・フォルシー(故人)の13回に並ぶ。

 ・エマニュエル・ルベツキは、3年連続で撮影賞にノミネートされ、受賞すれば3年連続受賞となって、この部門の記録となる。2年連続受賞は、他にレオン・シャムロイ、ウィンストン・C・ホック、ジョン・トールがいる。

 【衣裳デザイン賞】

 ・サンディー・パウエルは、衣裳デザイン賞でのノミネート数を12とし、現役では最多記録となった。史上最多は、イーディス・ヘッドの35。

 【メイキャップ&ヘアスタイリング賞】

 ・この部門にスウェーデン映画がノミネートされるのは初めて。
 なお、今回、スウェーデン人であるアリシア・ヴィキャンデルが助演女優賞にノミネートされている。

 【録音賞】

 ・アンディー・ネルソンは、今回2作品にノミネートされて、トータルのノミネート数が20になり、ケヴィン・オコネルと並び、最多タイ記録となった。

 【オリジナル作曲賞】

 ・ジョン・ウィリアムズは、作曲部門でのノミネート数を45とし、自己記録を更新。トータルのノミネート数は、歌曲賞部門も含め50となった。いずれも現役では米国アカデミー賞最高記録。(史上最高記録は、ウォルト・ディズニーの59。)

 ・トーマス・ニューマンが『ブリッジ・オブ・スパイ』でオリジナル作曲賞にノミネートされて、13回目のノミネートとなった。これにより、ニューマン・ファミリー(アルフレッド、ライオネル、エミール、トーマス、デイヴィッド、ランディー)のノミネート記録は89となり、ファミリーでのノミネート記録を更新した。

 ・エンニオ・モリコーネは、87歳でのノミネートで、この部門での最高齢記録となった。

 【オリジナル歌曲賞】

 ・‘Manta Ray’は、ドキュメンタリー部門以外でノミネートされたドキュメンタリー作品のノミネーションとして、22番目のノミニーで、歌曲賞としては6番目のノミニーとなった。

 【長編アニメーション賞】

 ・長編アニメーション部門に2つの外国作品がノミネートされたのは、2006年、2012年、2014年、2015年に続いて、5回目。

 ・長編アニメーション部門にブラジル映画がノミネートされたのは初めて。英語圏以外の作品が長編アニメーション賞にノミネートされたのは、日本とスペインに続き、3カ国目。
 ブラジル映画が米国アカデミー賞にノミネートされたのは10作品目。『セントラル・ステーション』など外国語映画賞ノミネートの4作品、1986年に『蜘蛛女のキス』が作品賞・監督賞にノミネート、2001年に“Uma História de Futebol”が短編映画賞にノミネート、2004年に『シティ・オブ・ゴッド』が監督賞・脚色賞・編集賞にノミネート、2011年に『ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡』、2015年に『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』がそれぞれ長編ドキュメンタリー賞にノミネート。受賞者はまだいない。
 ブラジル人としては、カルロス・サルダーニャが“Gone Nutty”で短編アニメーション賞にノミネートされているほか、オリジナル歌曲賞にノミネートされた例が2つある。

 ・『思い出のマーニー』は、米国アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされた5本目の日本映画で、宮崎駿監督作品以外の作品がノミネートされたのは昨年の『かぐや姫の物語』に続き、2作品目。

 ・スタジオジブリの西村義明は、2年連続で米国アカデミー賞にノミネートされた史上2人目の日本人。1人目は辻一弘(2007年&2008年:メイキャップ賞)。日本で活動している日本人としては史上初。
 勅使河原宏の『砂の女』は、1965年に外国語映画賞にノミネートされ、1966年に監督賞にノミネートされているが、外国語映画賞では監督個人はノミネート対象者になっていない。

 【短編アニメーション賞】

 ・チリ映画がこの部門にノミネートされるのは初めて。
 チリ映画が米国アカデミー賞にノミネートされたのは、パブロ・ララインが2013年に『NO』で外国語映画賞にノミネートされて以来3年ぶり2回目。
 チリ人としては、撮影監督のクラウディオ・ミランダが『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で2009年にチリ人初のノミネートを受け、2013年に『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で初めての受賞を果たしている。

 【外国語映画賞】

 ・『裸足の季節』のノミネートで、フランス映画の外国語映画賞ノミネート数は40となり、自国の持つ記録を更新。受賞すれば12回目となり、トップのイタリアの記録14に近づく。

 ・今回は初ノミネート国作品が2つもあった(コロンビア、ヨルダン)。

 ・ハンガリー映画の、『サウルの息子』のノミネートは、『ハヌッセン』以来27年ぶり9回目のノミネート、受賞すれば『メフィスト』以来34年ぶり2回目。

 ・フランス映画の、『裸足の季節』のノミネートは、『預言者』以来6年ぶり40回目、受賞すれば『インドシナ』以来23年ぶり12回目。

 ・デンマーク映画の、“A War(Krigen)”のノミネートは、『偽りなき者』以来2年ぶり13回目、受賞すれば『未来を生きる君たちへ』以来5年ぶり4回目。
 今回、長編ドキュメンタリー賞でもデンマークから『ルック・オブ・サイレンス』がノミネートされている。(プロデューサーのシーネ・ビュレ・ソーレンセンがデンマーク人。)

 ・外国語映画賞のノミニーの監督のうち、3人が初監督作品だったので、きっと若いに違いない、ひょっとしたら最年少記録かも?と思って調べてみたら、案外そうでもなくて、外国語映画賞受賞監督で、もっと若い監督はけっこういるのでした。

 ナジ・アブヌワール(1981年生まれ) 34歳または35歳(授賞式時点)
 デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン(Deniz Gamze Ergüven)(1978年6月4日生まれ) 37歳(授賞式時点)
 ネメシュ・ラースロー(1977年2月18日) 39歳(授賞式時点)

 [若くして外国語映画賞を受賞した監督たちの受賞時の年齢]
 クロード・ルルーシュ(1937年10月30日生まれ):29歳 受賞年:1967年 『男と女』
 イジー・メンツェル(1938年2月23日生まれ):30歳 受賞年:1968年 『厳重に監視された列車』
 ヤン・スヴィエラーク(1965年2月6日生まれ):32歳 受賞年:1997年 『コーリャ 愛のプラハ』
 アレハンドロ・アメナバール(1972年3月31日):32歳 受賞年:2005年 『海を飛ぶ夢』
 ダニス・タノヴィッチ(1969年2月20日):33歳 受賞年: 受賞年:2002年 『ノー・マンズ・ランド』
 ジャン=ジャック・アノー(1943年10月1日生まれ):33歳 受賞年:1977年 『ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー』
 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(1973年5月2日生まれ):33歳 受賞年:2007年 『善き人のためのソナタ』
 ジュゼッペ・トルナトーレ(1956年5月27日):33歳 受賞年:1990年 『ニュー・シネマ・パラダイス』

 一方、日本人の代表監督は、ざっと以下の通り。(ノミネートもされていない授賞式での年齢を計算するのも空しいので、ここでは統一して、代表発表時点の9月半ばで計算しています。)
 30歳:石井裕也(『舟を編む』)
 32歳:李相日(『フラガール』)
 33歳:行定勲(『GO』)
 35歳:小栗康平(『泥の河』)
 37歳:勅使河原宏(『砂の女』) 呉美保(『そこのみにて光輝く』)
 38歳:熊井啓(『黒部の太陽』)
 39歳:篠田正浩(『無頼漢』)
 40歳:市川崑(『ビルマの竪琴』) 吉田喜重(『戒厳令』)
 42歳:今村昌平(『神々の深き欲望』) 深作欣二(『軍旗はためく下に』) 是枝裕和 『誰も知らない』
 45歳:森谷司郎(『八甲山』)
 46歳:大島渚(『愛の亡霊』)

 ネメシュ・ラースローにとって、外国語映画賞受賞はいい誕生日プレゼントになりますね。

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 【受賞予想】

 各組合賞・協会賞の結果が明らかになり、直前の全米映画界の空気感(流れ)がわかれば、より正確な予想が立てられるはずですが、恒例により、現時点での受賞予想を書き出しておきます。

 ◎:当確
 ○:最有力
 △:有力
 ×:有望
 ◇:大穴

 ◆作品賞
 ・前哨戦では、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『スポットライト 世紀のスクープ』の2強。
 ・『ブリッジ・オブ・スパイ』、“Brooklyn”、『オデッセイ』は監督賞にノミネートされていない。
 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は脚本部門にノミネートされていない。
 ・『ブリッジ・オブ・スパイ』、“Brooklyn”、『オデッセイ』、『ルーム』は編集賞にノミネートされていない。
 ・『ブリッジ・オブ・スパイ』、“Brooklyn”、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『オデッセイ』、『レヴェナント:蘇えりし者』、『ルーム』は米・俳優組合賞(SAG)キャスト賞にノミネートされていない。
 ・ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門作品賞は『レヴェナント:蘇えりし者』、 コメディー/ミュージカル部門作品賞は『オデッセイ』。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『スポットライト 世紀のスクープ』は無冠。
 ・BAFTA英国アカデミー賞では、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は作品賞にも監督賞にもノミネートされず、『スポットライト 世紀のスクープ』は監督賞にノミネートされず。
 たとえ優れた仕事であっても、カトリック教会のスキャンダルを暴くボストン・グローブのスクープに対し、あえて保守的なアカデミー会員が積極的な賛辞を贈るとも思えず、また、ハリウッドの映画人に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』がさほど受け入れられていない様子が窺えることから、漁夫の利的に―
 ○『レヴェナント:蘇えりし者』

 ◆監督賞
 ○アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
 △ジョージ・ミラー
 △トム・マッカーシー

 ◆主演男優賞
 ◎レオナルド・ディカプリオ 『レヴェナント:蘇えりし者』

 ◆主演女優賞
 ◎ブリー・ラーソン 『ルーム』

 ◆助演男優賞
 ○シルヴェスター・スタローン 『クリード チャンプを継ぐ男』
 △マーク・ライランス 『ブリッジ・オブ・スパイ』

 ◆助演女優賞
 アリシア・ヴィキャンデルが“Ex Machina”でノミネートされていたら、より有望だったんですが。
 △ルーニー・マーラ 『キャロル』
 △アリシア・ヴィキャンデル 『リリーのすべて』
 △ケイト・ウィンスレット 『スティーブ・ジョブズ』

 ◆オリジナル脚本賞
 ○『スポットライト 世紀のスクープ』
 △『インサイド・ヘッド』
 オリジナル脚本賞の発表で『スポットライト 世紀のスクープ』が受賞しなかったら、もうその時点で『スポットライト 世紀のスクープ』の監督賞も作品賞もなしですね。

 ◆脚色賞
 △『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
 △『オデッセイ』
 △『ルーム』
 USCスクリプターの受賞結果が発表された時点でほぼ確定。

 ◆撮影賞
 ○『レヴェナント:蘇えりし者』 エマニュエル・ルベツキ
 △『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ジョン・シール

 ◆編集賞
 ○『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 △『レヴェナント:蘇えりし者』

 ◆美術賞
 ○『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 △『レヴェナント:蘇えりし者』

 ◆衣裳デザイン賞
 ○『キャロル』 サンディー・パウエル
 △『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ジェニー・ビーヴァン

 ◆メイキャップ&ヘアスタイリング賞
 △『レヴェナント:蘇えりし者』

 ◆視覚効果賞
 △『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

 ◆録音賞
 △『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

 ◆音響編集賞
 △『レヴェナント:蘇えりし者』

 ◆オリジナル作曲賞
 ◎『ヘイトフル・エイト』 エンニオ・モリコーネ

 ◆オリジナル歌曲賞
 ○『007 スペクター』-‘Writing’s On The Wall’ 音楽・詞:ジミー・ネイプス、サム・スミス

 ◆短編映画賞
 △“Shok”(英・コソボ) 監督:Jamie Donoughue

 ◆長編ドキュメンタリー賞
 ○“Amy”
 △『ルック・オブ・サイレンス』

 ◆短編ドキュメンタリー賞
 △“A Girl in the River: The Price of Forgiveness”(パキスタン) 監督:シャーミーン・オベイド=チノイ(Sharmeen Obaid-Chinoy)

 ◆長編アニメーション賞
 ◎『インサイド・ヘッド』

 ◆短編アニメーション賞
 ○“World of Tomorrow”
 △『ある熊の物語』“Bear Story”
 △“Prologue”

 ◆外国語映画賞
 ◎『サウルの息子』

 書き出していくと、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『レヴェナント:蘇えりし者』の一騎討ちになり、有力作品であったはずの『スポットライト 世紀のスクープ』にはほとんど出番はなくなってしまいます。
 本年度の米国アカデミー賞の鍵を握るのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と言って間違いなく、最多受賞から無冠まで、どっちに転ぶからわからないところがあります。

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 *参考サイト

 ・The Hollywood Reporter:http://www.hollywoodreporter.com/race/oscar-nominations-shocking-stats-fun-855671
 ・CHINO KINO:http://www.chinokino.com/2016/01/88th-annual-academy-awards-fact-sheet.html#more
 ・Variety:http://variety.com/2016/biz/news/oscar-nominations-2016-diversity-white-1201674903/

 *当ブログ記事

 ・全部門解説!米国アカデミー賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_38.html

 ・米国アカデミー賞2015 ノミネーションに関するデータ、トリビア、予想など:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201501/article_39.html

 ・米国アカデミー賞2014 ノミネーションに関する、約50〜60のトリビア!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_54.html

 ・米国アカデミー賞2013 ノミネーション! データ、トリビア、予想など:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_31.html

 ・米国アカデミー賞2012 見どころ!トリビア!予想!など:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_48.html

 ・米国アカデミー賞2011 見どころ!トリビア!予想!など:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_41.html

 ・米国アカデミー賞2010 見どころ!トリビア!予想!など:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_7.html

 ・米国アカデミー賞2009 見どころ!トリビア!予想!など:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_29.html

 ・米国アカデミー賞に一度もノミネートされたことがない俳優40人(2013年12月現在):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_76.html

 ・米国アカデミー賞にノミネートされた日本人リスト(2008年1月現在):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200801/article_20.html

 ・米国アカデミー賞に関する、黒人のノミネーション&受賞データ(2013年12月現在):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_75.html

 ・米国アカデミー賞各部門の名称について:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_19.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月〜2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

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