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zoom RSS サンダンス映画祭2016 US コンペティション部門 ラインナップ!

<<   作成日時 : 2016/01/03 15:12   >>

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 第32回サンダンス映画祭(1月21日-31日)のラインナップです。

 【USドラマ部門】(US DRAMATIC COMPETITION)

 16作品すべてワールド・プレミア。

 ・“As You Are”(米) 監督:Miles Joris-Peyrafitte
 出演:オーウェン・キャンベル、Charlie Heaton、アマンドラ・ステンバーグ、ジョン・スカーティ、スコット・コーエン、メアリー・スチュアート・マスターソン
 物語:1990年代初め。警察からの取り調べによって、3人のティーンエージャー、ジャック、マーク、サラは、それぞれの関係性について、自分の記憶に従って、話をする。かつて3人は、自分たちを取り巻く環境を嫌悪していて、それが互いへの友情と愛を育んでいた。しかし、批判的なマークの父親によって、彼は他の2人から引き離される。ジャックとサラは、マーク抜きでやっていこうとするが、思いもかけず、マークが2人の元へと引き戻される。少年2人は、世間からの拒絶に対して、複雑な感情を抱いていて、それがやがて沸点に達し、悲劇へと導く。
 俳優としても活躍するMiles Joris-Peyrafitteの初監督長編。


 ・“The Birth of A Nation”(米) 監督:ネイト・パーカー
 出演:ネイト・パーカー、アーミー・ハマー、アヤ・ナオミ・キング、ジャッキー・アール・ヘイリー、ガブリエル・ユニオン、マーク・ブーン・ジュニア
 物語:南北戦争以前の南部、バージニア州サウザンプトン。小さな奴隷少年のナサニエル・“ナット”・ターナーは、森の中で長老たちに会い、そこで彼は預言者になるべく運命づけられる。彼は、賢く、すぐに読み書きを覚えて、聖書の勉強を始め、奴隷仲間の説教師となる。彼の主人は、ナットの説教を役立てようとして、彼を州内の説教ツアーに行かせる。そこでナットは、奴隷たちが残酷な仕打ちを受けているのを見て、衝撃を受ける。
 実話に基づく物語。
 俳優ネイト・パーカーの初監督作品。


 ・“Christine”(米) 監督:アントニオ・カンポス
 出演:レベッカ・ホール、マイケル・C・ホール、マリア・ディッツィア、トレイシー・レッツ、J・スミス=キャメロン
 物語:1974年頃。29歳のクリスティンは、フロリダ州サラソータで、ニュース・レポーターをしていた。彼女は、野心的で、自分に才能があることを知り、成功へと邁進していた。しかし、70年代のキャリア・ウーマンによくあるように、プロモーションのためのコンペや、同僚との恋愛、騒がしい家庭事情などが、彼女の行く手の邪魔をする。視聴率の悪化から、WZRB局の社長は、もっと口当たりがよく、数字を稼げるような話題を提供するよう指示を出す。それはシリアスな問題意識に基づく彼女のジャーナリズムとは相容れないものだった。
 事実に基づく物語。
 『マーサ、あるいはマーシー・メイ』のプロデューサーでもあるアントニオ・カンポスの第3監督長編。4年ぶりのサンダンス映画祭出品。


 ・“Equity”(米) 監督:Meera Menon
 出演:アンナ・ガン、 ジェームズ・ピュアフォイ、Sarah Megan Thomas、アリシア・ライナー
 物語:ナオミ・ビショップは、投資銀行の銀行員で、日夜、ビッグ・マネーが飛び交う、熾烈で残酷な世界に身を置いていた。物騒な新規公開株のせいで、パワー・バランスと信任性が脅かされ、彼女は、政治と欺瞞の網の中でがんじがらめになっている自分に気づく。また、彼女の過去をたどって検察官が姿を現し、部下との関係も張り詰めたものになって、彼女は、自分の野心と自分の愛する非情な世界について、考え直さなければならなくなる。何しろこの世界では、まだ女性の存在が保証されてはいないのだから。
 Meera Menonは、“Farah Goes Bang”(2013)で注目された監督で、これが第2回監督長編。アンナ・ガンとSarah Megan Thomasが設立した映画製作会社Broad Street Picturesの第1回作品。


 ・“The Free World”(米) 監督:ジェイソン・リュウ(Jason Lew)
 出演:ボイド・ホルブルック、エイザベス・モス、オクタヴィア・スペンサー、サン・カン、ワリード・ズエイター
 物語:モーは、犯してもいない罪のために服役していた刑務所から、20年ぶりに外の世界に出てくる。しかし、外の世界は、全く取りつく島もなく、彼は、虐待されていたペットを拾って、ひっそりと過ごすしかなかった。ふとしたことで、彼はドリスと出会う。彼女もまた暴力で傷つけられて、心に傷を負っていた。モーは、やっと手に入れた自由と自分の人生を危険にさらしても、正しいことをすべきだと考え、ドリスを守る決心をする。
 俳優ジェイソン・リュウの初監督作品。


 ・“Goat”(米) 監督:Andrew Neel
 出演:ニック・ジョナス、ベン・シュネッツァー、ヴァージニア・ガードナー、ダニー・フラハティー、オースティン・ライオン
 物語:19歳の少年が兄と同じ大学に入学する。彼は、いじめを恐れて、兄と同じグループに入る。ビールの一気飲みや、一晩中続くパーティー、名前も知らない女性学生へのナンパといった世界に呑み込まれて、彼は、自分の中の不安を隠し通そうとする。ところが、「友愛」(brotherhood)の名の下に、彼へのチャレンジはエスカレートし、兄への忠誠心が残酷なやり方で試されることになる。
 Andrew Neel監督の4年ぶりの第3監督長編。ドキュメンタリーの“Darkon”(2006)がSXSWで、第1回監督長編の“The Feature”(2008)がCPH:DOXで、第2回監督長編の“King Kelly”がプチョンで、それぞれ賞を受賞している。本作には脚本にデイヴィッド・ゴードン・グリーンが参加している。


 ・“The Intervention”(米) 監督:クレア・デュヴァル(Clea DuVall)
 出演:メラニー・リンスキー、コビー・スマルダーズ、アリア・ショウカット、クレア・デュヴァル、ナターシャ・リオン、ベン・シュワルツ
 物語:アニーは、人をコントロールするのが好きだ。彼女は、結婚間近で、週末に、家族のサマーハウスに友人たちを集める。能天気な自分のフィアンセ、姉妹のルビーと、仕事人間で結婚生活が危機を迎えているルビーの夫のピーター、同じく姉妹のジェシーと彼女のパートナーのサラ、あまり気乗りがしていないジャックと彼のガールフレンドで、元気な22歳の娘。みんなは、探り探り、たくさんのお酒が用意されたこの集まりに参加するが、自分が過去に犯した罪や後悔には触れないようにしていた……。
 女優クレア・デュヴァルの初監督長編。


 ・“Joshy”(米) 監督:ジェフ・ベイナ(Jeff Baena)
 出演:トーマス・ミドルディッチ、Adam Pally、アレックス・ロス・ペリー、ニック・クロール、ブレット・ジェルマン、ジェニー・スレイト
 物語:ジョシュは、婚約が破談になって、それを機に独身者パーティーを開くことに決める。自己中ばかりの友人たちは、ドラッグや自分の関心事には興味を示すが、目を向けたくないことには目を背けるし、ジョシュに「気分はどうだい」などと聞いてくる者もいない。そうして、歓迎される客、歓迎されざる客が次々に訪れてくる……。
 『ハッカビーズ』の脚本、『ライフ・アフター・ベス』の監督を手がけたジェフ・ベイナ監督の監督第2作。2年ぶりのサンダンス映画祭出品。


 ・“Lovesong”(米) 監督:キム・ソヨン
 出演:ジェナ・マローン、ライリー・キーオ、ブルックリン・デッカー、エイミー・サイメッツ、ライアン・エッゴールド、ロザンナ・アークエット
 物語:サラは、仕事ででかけてばかりの夫に捨てられたような気持ちを抱きながら、カントリーハウスで早熟な娘を育てていた。ある日、友人のミンディーが訪ねてきて、3人で旅行に出ることに決める。腹を割って話し合い、長い友人関係にある中でも、これまでなかったような親密さが生まれる。しかし、サラは夫に対する思いも、ミンディーに対する思いも明確に言葉にすることができず、ミンディーは2人の元を離れて家に帰ってしまう。3年後、ミンディーの結婚式の通知が来る。サラは、あの時、伝えられなかった思いを伝えたいと考える……。
 『木のない山』のキム・ソヨン監督の第6長編。2006年にサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞した“In Between Days”は、ベルリン国際映画祭他でも受賞し、2012年にサンダンス映画祭に出品した“For Ellen”もノミネート&受賞を重ねている。


 ・“Morris From America”(米・独) 監督:Chad Hartigan
 出演:Markees Christmas、クレイグ・ロビンソン、Carla Juri、Lina Keller、Jakub Gierszał、Levin Henning
 物語:モリスは、13歳のアフリカン・アメリカンで、父カーティスとともに、アメリカからドイツのハイデルベルクに引っ越してくる。ハイデルベルクは、歴史のある都市ではあるが、人種的な多様性はなかった。モリスは、そこで地元の女の子カトリンを好きになる。彼のカトリンとつきあいたいという思いは、彼に自我を芽生えさせ、やがて父親との関係も新たなものにしていく。
 第3監督長編。2013年にサンダンス映画祭に出品した“This Is Martin Bonner”はBest of Next!観客賞を受賞し、インディペンデント・スピリット・アワードでジョン・カサベテス賞を受賞している。


 ・“Other People”(米) 監督:Chris Kelly
 出演:ジェシー・プレモンス、モリー・シャノン、ブラッドリー・ウィットフォード、モード・アパトー、ザック・ウッズ、ジューン・スキッブ
 物語:喜劇作家のデイヴィッドは、ボーイフレンドとの別れを経験した後、病気の母親の面倒を見るために、ニューヨークから故郷のサクラメントへと向かう。実家には、保守的な父親と、10年ぶりに会う年の離れた妹がいて、デイヴィッドは実家なのに、赤の他人のような気分を味わう。母親の状態はどんどん悪くなっていき、彼は、この恐るべき経験から意味を汲み取り、「自分は大丈夫である」ということを(自分を含めて)言い聞かせようとする。
 初監督長編。


 ・“Southside With You”(米) 監督:Richard Tanne
 出演:チカ・サンプター、パーカー・ソーヤーズ(Parker Sawyers)、ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ
 物語:1989年のシカゴの午後。ハーバード・ロー・スクールのサマーアソシエイトが、名門の法律事務所からやってきたひとりの弁護士に話しかけてくる。彼女の名前は、ミシェル・ロビンソンと言い、彼は、ミシェルにコミュニティー・オーガナイザーのミーティングに行こうと誘ってきたのだ。それは、彼女の目にはデートとは思えなかったが、シカゴ美術館にアイスクリームを食べに立ち寄り、コミュニティーで活動について彼が講義を始めた時、彼女は、タバコを吸い、よくしゃべるこの男性は、自分に言い寄っているのだと気づく。男の名前は、バラク・オバマと言い、本作では、未来の大統領と未来のファースト・レディーとの初めてのデートが描かれる。
 パーカー・ソーヤーズがバラク・オバマを、チカ・サンプターがミシェルを演じる。
 これまで、いくつかの作品で脚本や製作を手がけ、出演もしてきたRichard Tanneの初監督長編。


 ・“Spa Night”(米) 監督:Andrew Ahn
 出演:Joe Seo、Haerry Kim、Youn Ho Cho、Tae Song、Ho Young Chung、Linda Han
 物語:デイヴィッド・チョは、10代の終わりから大人にかけての変わり目にいた。彼の育った家は、ロサンゼルスの中心のコリアンタウンにあり、家風は堅実で、伝統的だった。両親は、移民第一世代で、一家でレストランを営んでいて、彼も手伝っていたが、経営は行き詰まり、閉店を余儀なくされた。母ソヨンはすぐにウェイトレスの仕事を見つけてくるが、職を失った父親ジンは、どんどん負のスパイラルに入り込んでしまう。家父長制は崩れ、家には緊張が走る。デイヴィッドは、大学進学クラス(SAT)に通うふりをして、家計を支えるべく、コリアン・スパで働き始める。彼は、そこでゲイのセックスを目にし、それに引きずり込まれそうになって、恐ろしい思いもするが、同時に興奮もしている自分に気づく。そうした経験を通して、彼は、自分のセクシュアリティーを見つめ、自分の願望と、両親の希望や夢、期待との調和を見出そうとする。
 初監督長編。2012年に短編がサンダンス映画祭で上映されている。


 ・“Swiss Army Man”(米) 監督:Daniel Scheinert、Daniel Kwan
 出演:ポール・ダノ、ダニエル・ラドクリフ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド
 物語:ハンクは、荒涼とした孤島に取り残されて、家に帰る希望も失いつつある。ある日、海岸に死体が漂着してくる。彼は、この死体と謎のバッグこそが、死から逃れる最後のチャンスだと考える。
 2人の監督は、「ダニエルズ」として知られるミュージック・ビデオ出身の監督で、これまで短編やテレビ作品を手がけてきていて、Daniel Scheinertはこれが第2長編、Daniel Kwanは初監督長編。


 ・“Tallulah”(米) 監督:シアン・ヘダー
 出演:エレン・ペイジ、アリソン・ジャネイ、タミー・ブランチャード、エヴァン・ジョニカイト、ウゾ・アドゥーバ
 物語:ルーとニコは、若いカップルで、赤ん坊と一緒にバンで移動しながら生活していた。ところが、食うや食わずの生活に飽きたニコは、ある夜、姿をくらませてしまう。赤ん坊を救うためにはどうしたらいいかわからなくなった彼女は、ルーは、頼ることのできる唯一の相手として、ニコの母親マーゴを思いつき、彼女の元を訪ねる。マーゴは、赤ん坊を自分の孫であると信じ、階級も考え方もまるで違っていながらも、行き当たりばったりの家族を作っていく。しかし、マーゴは、ルーが赤ん坊を連れていなくなったことで、警察に追われていることは知らなかった……。
 シアン・ヘダーは、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の脚本家で、これが初監督長編。


 ・“White Girl”(米) 監督:Elizabeth Wood
 出演:モーガン・セイラー、Brian ‘Sene’ Marc、ジャスティン・バーサ、クリス・ノース、India Menuez、エイドリアン・マルティネス
 物語:プラチナ・ブロンドの髪を持ち、まぶしいばかりの笑顔の持ち主のリアは、、大学の秋の学期が始まるまでの2週間で、何か楽しいことがないかと探していた。そんな時、ブルーという名のハンサムなプエルトリカンと出会う。彼は、ドラッグ・ディーラーで、2人で、大学生の仲間にコカインを売りさばき始める。手っ取り早くお金が稼げて、リアはたちまちにして、リッチになる。しかし、ブルーが逮捕され、リアは目の前の大量のコカインを前にどうすればいいのかわからなくなる。
 女優としても活躍するElizabeth Woodの初監督長編。


 【USドキュメンタリー部門】(US DOCUMENTARY COMPETITION)

 16作品すべてワールド・プレミア。

 ・“Audrie & Daisy”(米) 監督:ボニー・コーエン(Bonni Cohen)、ジョン・シェンク(Jon Shenk)
 オードリーとデイジーは、異なる町に住む少女だが、ともに友だちだと思っていた少年から性的虐待を受ける。2人は、被害者であるにも関わらず、ソーシャル・メディアから「自分が悪い」と汚名を着せられ、ともに自殺を図る。オードリーは死に、デイジーは生き延びる。本作では2人の物語を並行して描いていき、広がる性的虐待とそれを悪化させる現代のテクノロジーに焦点を当てる。特に、デイジーのケースでは、加害者や、町の保安官、次の世代の少年たちにはこういうことを起こさせないようにしようとしている彼女の兄など、男性からの視点も交えて、考察を深めていく。
 『南の島の大統領 沈みゆくモルディブ』や『美術館を手玉にとった男』、“3½ Minutes, Ten Bullets”などの製作総指揮を手がけたコンビによる第2監督ドキュメンタリー。


 ・“Author:The JT LeRoy Story”(米) 監督:ジェフ・フォイヤージーク(Jeff Feuerzeig)
 1999年に出版された『サラ、神に背いた少年』は、母親に男娼になるように強要された18歳の少年が書いた自伝としてセンセーションを起こす。ところが、2005年になって、著者とされるJ・T・ルロイなる人物は実在せず、サンフランシスコに住む40歳のパンクロッカーで、テレホン・セックスのオペレーターでもあるローラ・アルバートが生み出した架空の人物であり、著書の内容もフィクションであったことが明らかになる。ローラ・アルバートは、いかにしてJ・T・ルロイに言葉を与え、アバターとし得たのか。彼女の作り出したオデッセイは、ギラギラしたロックショーの世界からファッション・イベント、そしてカンヌ国際映画祭にまでわれわれを導き、ミステリアスな話題を提供した。J・T・ルロイのパフォーマンスは広く、多層化していて、今なお多くの人を怒らせているが、アルバートにとってみれば、自分の中に抑えきれない創造力の発露だったのだという。彼女は、もうひとつのアイデンティティーを通して、優れたフィクションを生み出し、自己表現への可能な道を切り開いてみせたのだ。
 サンダンス映画祭で監督賞を受賞した『悪魔とダニエル・ジョンストン』のジェフ・フォイヤージーク監督最新作。


 ・“The Bad Kids”(米) 監督:キース・フルトン(Keith Fulton)、ルイス・ペペ(Lou Pepe)
 虐待や麻薬中毒、ホームレス、10代で親になる子供たち。こうした問題を抱える高校生は多い。本作では、モハヴェ砂漠の片田舎にある高校での実践教育を紹介する。ここでは、学問よりも、思いやりやライフスキルを学ばせる。愛すべき思いやりの心を現実と結びつけ、決してまやかしの希望を与えることはしない。情報を与えるのではなく、アメリカの教育で最も切実である貧困に目を向ける。その結果、学生の卒業率はアップし、成果は上がっているように見える。
 『ロスト・イン・ラ・マンチャ』『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』の監督コンビの最新作。


 ・“Gleason”(米) 監督:クレイ・トゥイール(Clay Tweel)
 スティーヴ・グリーソンは、元NFLのディフェンダーで、ニューオリンズのヒーローだった。ところが34歳の時、ALS(筋萎縮性側索硬化症)で、余命2〜5年と診断される。数週間後、彼は妻から赤ん坊を授かったことを知らされる。彼は、まだ見ぬ子供のためにビデオ日記を始める。また、彼は同じ病気と闘う人々のために基金を設立する。だんだん体の調子は悪くなるが、彼は最新医療を利用して、一日でも長く生きようとする。本作は、難病との闘いの記録であると同時に、父と息子、夫と妻の愛の物語でもある。
 『プリント・ザ・レジェンド』“Finders Keepers”と立て続けに注目作を発表しているクレイ・トゥイール監督の最新作。


 ・“Holy Hell”(米) 監督:未公表
 若く理想主義的なフィルムメーカーが、大学を出た後、カリスマティックなグルが導く秘密主義のスピリチュアリスト・コミュニティーに参加する。それは80年代のことだった。以降、この人物は、20年にわたって、ウエスト・ハリウッドにあるカルト内部の生活をカメラでドキュメントし、変わりゆく世界観をとらえる。あらゆるものが記録され、他に類を見ないやり方でやり方で、このコミュニティーが作り出す究極の理想と目指すところを詳らかにする。絶対的な献身がパラノイアと化し、コミュニティーのすべてを紡いできた指導者の思いもかけない真実が明らかになった時、コミュニティーに亀裂が生じ始める。フィルムメーカーは、元信者に問う。どうやって過去や自分たちが経験した信じられないような欺瞞と折り合いをつけたのかと。様々な疑問が浮かぶ。しかし、行きつくところは、最大の幸福を維持するためなら、どんなことでも信じられるようになるのか、ということだ。


 ・“How to Let Go of the World(and Love All the Things Climate Can’t Change)”(米) 監督:ジョシュ・フォックス(Josh Fox)
 地球規模で起こっている気象変動に対して、われわれは何をすることができるのか? 監督のジョシュ・フォックスは、6つの大陸、12の国々をめぐって、今何が起こっているのかを探り、それが様々な悲劇と誘因の複合物であり、気象変動がわれわれの価値観にまで影響を与えていることを明らかにする。
 『ガスランド』でサンダンス映画祭2010審査員特別賞を受賞し、米国アカデミー賞2011長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされたジョシュ・フォックス監督の最新作。


 ・“Jim”(米) 監督:Brian Oakes
 2014年8月、アメリカのフォトジャーナリスト、ジェームズ・フォーリーが、オレンジ色のジャンプスーツを着て、黒いユニフォームを着たISIS(イラク・シリア・イスラム国)の軍人の横に跪かされ、公開処刑される様子が世界に発信される。1973年、ニューイングランドで生まれたジムは、フォトジャーナリストになって、リビアやシリアなど、紛争の最前線へとかけめぐり、戦争によって生命や生活を脅かされた市民の姿を、限界ギリギリまで迫って、レポートするようになった。2012年の感謝祭の日、彼は、シリアで誘拐され、2年間、行方不明になる。嘘や誤った情報が錯綜し、彼の家族は、身代金の要求には応えるなと国務省の職員から脅された、ということも明らかにされる。本作の監督ブライアン・オークスは、幼い頃からのジェームズ・フォーリーの友人で、彼の家族や友人、ジャーナリスト仲間に話を聞き、彼の物語を1本のドキュメンタリーにまとめた。本作は、勇敢で思いやりがあり、痛ましくもISISとの世界戦争で最初に犠牲になったジェームズ・フォーリーに関するクロニクルである。


 ・“Kate Plays Christine”(米) 監督:Robert Greene
 1974年、クリスティン・チュバック(Christine Chubbuck)は、フロリダ州サラソータのテレビ局で、放送中に自殺する。これは、テレビの生放送中に自殺した史上初めてのケースで、1974年の映画『ネットワーク』はこの事件にインスピレーションを得て、制作されている。だが、この事件の背景はほとんど知られていない。現在、「定型化された70年代風の安っぽいソープオペラ」版のドラマで、クリスティン・チュバックの物語が再現されることになる。クリスティンを演じる女優ケイト・リン・シェイル(Kate Lyn Sheil)は、役の準備をするため、サタソータに飛び、この悲劇の謎と事件の意味を解明しようとする。
 “Actress”(2014)が高く評価されたRobert Greene監督の最新作。


 ・“Kiki(米・スウェーデン) 監督:Sara Jordenö
 『パリ、夜は眠らない。』から四半世紀。本作では、ニューヨークの、LGBTQが生み出し、LGBTQが運営しているボールルームKikiに焦点が当てられる。観客をそこに導くのは、スウェーデンのフィルムメーカーであるSara Jordenöと、KikiのゲートキーパーであるTwiggy Pucci Garçonで、外側からと内側から、内外2つの視点でKikiをめぐる物語が語られる。Kikiで繰り広げられるヴォーギング・バトル、Kikiに通う新しいボールルーム・ジェネレーション、そして彼らの日常生活……。


 ・“Life,Animated”(米) 監督:Roger Ross Williams
 Owen Suskindは、3歳まではおしゃべりな少年だった。ところが、突然しゃべれなくなり、自閉症になってしまう。それから約4年後、彼にディズニー映画が与えられた。ある日、父親が『アラジン』に登場するオウム、イアーゴーのパペットを着用して「どんな感じ?」(“what’s it like to be you?”)と訊いたところ、彼は、映画のセリフそのままに返答してきたという。以後、Owenは、ディズニー・アニメーションを通して、言葉を身につけ、それがどんな意味を持っているか把握していく。Owenと彼の家族、そしてディズニー・アニメーションの驚くべき物語。
 俳優で、“The World According to Dick Cheney”(2013)や“Blueprint for Accountability: Working the Dark Side”(2009)、“Real Time with Bill Maher”などの著者でもあるOwen Suskindの父親Ron Suskindが書いた同名の著書を基にしたドキュメンタリー。
 “Music by Prudence”で米国アカデミー賞2010短編ドキュメンタリー賞を受賞し、サンダンス映画祭2013に“God Loves Uganda”を出品したRoger Ross Williams監督の最新作。


 ・“Newtown”(米) 監督:Kim A. Snyder
 2012年12月14日、コネチカット州ニュータウンのサンディーフック小学校で銃の乱射事件が起き、児童20名、教職員6名が死亡するという事件が起こった。Kim A. Snyderは、愛する者を失った人々にアプローチを試みる。彼らは、驚くほど率直に、自分たちの悲しみや怒り、そして起こったことに対して、あるいは、基本的な銃規制改革に対してどうして何も変えることができないのかということに対して、不信感を表明する。
 “I Remember Me”(2000)などで知られるKim A. Snyder監督の最新作。


 ・“NUTS!”(米) 監督:Penny Lane
 John Romulus Brinkley(1885-1942)に関する真実の物語。John Romulus Brinkleyは、もともとはカンザス州の小さな町の医者だった。彼が注目を集めたのは、1917年に男性のインポテンツを治すには、ヤギの睾丸を移植すればいいということを発見したと発表したところからだった。医学界からはデタラメだとの非難があったが、彼は多くのクリニックや病院で手術を行ない、カンザスで医師免許が取り上げられると、他の州で手術を行ない、これを20年続け、莫大な財産を築いた。彼は、また、ダイレクトメールやインフォメーションの発案者として知られ、広告やマーケティング・メディアとして、1キロワットのパワーを持つラジオ局を開局したりもしている。本作では、アニメーションやインタビュー、アーカイブ映像などを用い、貧困の中から立ち上がり、セレブになって、1920年代のアメリカで影響力のある人物となっていったJohn Romulus Brinkleyの人生を振り返る。
 “Our Nixon”(2013)が高く評価されたPenny Lane監督の最新作。


 ・“Suited”(米) 監督:Jason Benjamin
 ロースクールという保守的な環境にいるエヴェレットと結婚するために準備をしているデレク、40歳の誕生日にかっこよくキメたいメル……。ニューヨーク、ブルックリンにある仕立て屋Bindle & Keep。ここはLGBTQの人々にオーダーメイドのスーツを提供していることで知られる。完璧なオーダーメイドのスーツを作るには、顧客の、それぞれの個人的な経験に即し、個々の声を聴くところから始めなければいけないという。素晴らしい縫製やシルクの裏打ちよりももっと奥深いこと。本作では、Bindle & Keepを通して、より現代的で進化したジェンダーに対する視点を探り、新しい需要を作り出し、それに応えていくという新たな文化のシフトをとらえていく。
 『セックス・アンド・ザ・シティ』『アグリー・ベティ』『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』などでブーム・オペレーター(マイク係)を担当するJason Benjaminの最新監督作品(TV映画)。


 ・“Trapped”(米) 監督:Dawn Porter
 2011年から2013年にかけて、TRAP:Targeted Regulation of Abortion Providers”(中絶医療規制法)がアメリカ国内で次々と成立し、中絶医療を行なっていたクリニックが閉院に追い込まれている。この法律は、女性の安全と健康を保証するためとして制定されたが、反対派は、そのおかげで違法な中絶が増え、かえって女性の安全と健康を危険にさらすことになると主張する。女性は中絶するかしないか、自分で選ぶ権利はないのか。アメリカの中絶医療の現状に迫る。


 ・“Uncle Howard”(米・英) 監督:Aaron Brookner
 ハワード・ブルックナー(Howard Brookner:1954-1989)は、2本のドキュメンタリーを完成させ、最初のフィクション作品のポスト・プロダクションに取りかかっていたところで、エイズで亡くなる。それから25年後、甥のAaron Brooknerは、伯父のデビュー作『バロウズ』“Burroughs: The Movie”の失われたと考えられているネガを探し出そうとする。彼は、新しい世代の観客に向けて伯父の作品をリバイバルできればと考えていたが、バロウズという名前でまとめられていた伯父のアーカイブを開いて、70年代から80年代にかけてのニューヨークの創造的な文化の息吹を感じ、大好きな伯父さんの伝説について広範囲に探ってみようと考え始める。それから、伯父の友人や恋人たち、ジム・ジャームッシュといったコラボレーターたちとも連絡を取り、お宝のアウトテイクやビデオ・ダイアリーを手に入れる。そうして集められた素材を、再構成したのが、本作であり、同世代の多くと同じように、男盛りに人生を断ち切られ、短いけれども精一杯生きた伯父ハワード・ブルックナーへの賛歌であり、エレジーとなっている。
 出演:マドンナ、ジム・ジャームッシュ、アンディー・ウォーホル、ウィリアム・S・バロウズ、サラ・ドライヴァー、アレン・ギンズバーグ、ハワード・ブルックナー、パティー・スミス、ジョン・ギオーノ、ジェームス・グラウアーホルツ


 ・“Weiner”(米) 監督:Josh Kriegman、Elyse Steinberg
 次期ニューヨーク市長候補最有力と目されていながら、性的スキャンダルで、政治生命を絶たれてしまった、ヒラリー・クリントンの元主任補佐官で、元民主党の下院議員アンソニー・ウェイナーに関するドキュメンタリー。政治的な茶番と個人的な悲劇の間で、不遜な側面をさらけ出してしまったウェイナー個人と、彼の家族まで餌食にしてしまうメディアの醜さを取り上げる。
 初監督作品。


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 *当ブログ記事

 ・サンダンス映画祭2016 ワールド・シネマ コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_4.html

 ・サンダンス映画祭2016 コンペティション部門以外のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_12.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月〜2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

 追記:
 ・サンダンス映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201602/article_1.html

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