第26回シカゴ映画批評家協会賞の受賞結果が発表されました。(12月17日) シカゴ映画批評家協会賞(The Chicago Film Critics Association) 北米で最も古い映画祭の1つであるシカゴ国際映画祭を持ち、故ロジャー・エバートが健筆を奮っていた「シカゴ・サン・タイムズ」を有する都市シカゴをバックグラウンドとする映画批評家協会賞。 シカゴ映画批評家協会は、1990年代以降全米各地にでき始めた映画批評家協会のさきがけの1つ。 設立年:1990 会員数:49 公式サイト:http://www.chicagofilmcritics.org/ 公式Twitter:https://twitter.com/chicagocritics Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Chicago_Film_Critics_Association Wikipedia(日本語):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AB%E3%82%B4%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%89%B9%E8%A9%95%E5%AE%B6%E5%8D%94%E4%BC%9A [特徴] ・オリジナル脚本賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、オリジナル作曲賞を持つ。 ・有望俳優賞と有望監督賞を設けている。 ・2010年は『ソーシャル・ネットワーク』、2011年は『ツリー・オブ・ライフ』、2012年は『ゼロ・ダーク・サーティ』というように、作家性の強い作品が複数の部門を制して、最多受賞となりやすい。(2013年の作品賞は『それでも夜は明ける』、2014年の作品賞は『6才のボクが、大人になるまで。』。) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆作品賞 ・『キャロル』 ・『インサイド・ヘッド』 ◎『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ・『レヴェナント:蘇えりし者』 ・“Spotlight” ◆監督賞 ・トッド・ヘインズ 『キャロル』 ・アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 『レヴェナント:蘇えりし者』 ・トム・マッカーシー “Spotlight” ・アダム・マッケイ 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』 ◎ジョージ・ミラー 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ◆主演男優賞 ・クリストファー・アボット “James White” ◎レオナルド・ディカプリオ 『レヴェナント:蘇えりし者』 ・マイケル・ファスベンダー 『スティーブ・ジョブズ』 ・エディー・レッドメイン 『リリーのすべて』 ・ジェイソン・シーゲル 『人生はローリングストーン』 ◆主演女優賞 ・ケイト・ブランシェット 『キャロル』 ◎ブリー・ラーソン “Room” ・シャーロット・ランプリング “45 Years” ・シアーシャ・ローナン “Brooklyn” ・シャーリーズ・セロン 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ◆助演男優賞 ◎ベニチオ・デル・トロ 『ボーダーライン』 ・サム・エリオット “Grandma” ・マーク・ライランス 『ブリッジ・オブ・スパイ』 ・マイケル・シャノン 『ドリームホーム 99%を操る男たち』 ・シルヴェスター・スタローン 『クリード チャンプを継ぐ男』 ◆助演女優賞 ・ジェニファー・ジェイソン・リー “Anomalisa” ・ジェニファー・ジェイソン・リー 『ヘイトフル・エイト』 ・シンシア・ニクソン “James White” ・クリステン・スチュワート 『アクトレス〜女たちの舞台〜』 ◎アリシア・ヴィキャンデル “Ex Machina” ◆オリジナル脚本賞 ・『ブリッジ・オブ・スパイ』 マット・シャルマン、ジョエル&イーサン・コーエン ・“Ex Machina” アレックス・ガーランド ・『ヘイトフル・エイト』 クエンティン・タランティーノ ・『インサイド・ヘッド』 ピート・ドクター、メグ・レフォーヴ、ジョシュ・クーリー ◎“Spotlight” トム・マッカーシー、ジョシュ・シンガー ◆脚色賞 ・“Anomalisa” チャーリー・カウフマン ◎『マネー・ショート 華麗なる大逆転』 アダム・マッケイ & チャールズ・ランドルフ ・“Brooklyn” ニック・ホーンビー ・“Room” Emma Donoghue ・『スティーブ・ジョブズ』 アーロン・ソーキン ◆撮影賞 ・『キャロル』 エド・ラックマン ・『ヘイトフル・エイト』 ロバート・リチャードソン ◎『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ジョン・シール ・『レヴェナント:蘇えりし者』 エマニュエル・ルベツキ ・『ボーダーライン』 ロジャー・ディーキンス ◆編集賞 ・『マネー・ショート 華麗なる大逆転』 ハンク・コーウィン ◎『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 Jason Ballantine、マーガレット・シクセル ・『オデッセイ』 ピエトロ・スカリア ・『レヴェナント:蘇えりし者』 スティーヴン・ミリオン ・“Spotlight” トム・マカードル ◆美術賞(Best Art Direction/Production Design) ・『黒衣の刺客』 ・“Brooklyn” ・『キャロル』 ・『クリムゾン・ピーク』 ◎『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ◆オリジナル作曲賞 ・『キャロル』 カーター・バーウェル ◎『ヘイトフル・エイト』 エンニオ・モリコーネ ・『インサイド・ヘッド』 マイケル・ジアッキノ ・『IT FOLLOWS イット・フォローズ』 Disasterpeace ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ジャンキーXL ◆有望俳優賞(Most Promising Performer) ・クリストファー・アボット “James White” ・Bel Powley “The Diary of a Teenage Girl” ・ルーリグ・ゲーザ(Geza Rohrig) 『サウルの息子』 ・エイミー・シューマー “Trainwreck” ◎ジェイコブ・トレンブレイ “Room” ◆有望監督賞(Most Promising Filmmaker) ◎アレックス・ガーランド “Ex Machina” ・マリエル・ヘラー “The Diary of a Teenage Girl” ・ジョシュ・モンド “James White” ・ネメシュ・ラースロー 『サウルの息子』 ・ビル・ポーラッド 『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』 ◆ドキュメンタリー賞 ◎“Amy” ・“Cartel Land” ・“The Hunting Ground” ・『ルック・オブ・サイレンス』 ・“Where to Invade Next” ◆アニメーション賞 ・“Anomalisa” ・『アーロと少年』 ◎『インサイド・ヘッド』 ・『I LOVE スヌーピーTHE PEANUTS MOVIE』 ・『映画 ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』 ◆外国語映画賞 ・『黒衣の刺客』 ・『ルック・オブ・サイレンス』 ・『あの日のように抱きしめて』 ◎『サウルの息子』 ・『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通り。 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(5/7):作品・監督・主演女優・撮影・編集・美術・作曲 ・『キャロル』(0/6):作品・監督・主演女優・撮影・美術・作曲 ・『レヴェナント:蘇えりし者』(1/5):作品・監督・主演男優・撮影・編集 ・『インサイド・ヘッド』(1/4):作品・脚本・作曲・アニメーション ・“Spotlight”(1/4):作品・監督・脚本・編集 ・“James White”(0/4):主演男優・助演女優・有望俳優・有望監督 ・『ヘイトフル・エイト』(1/4):助演女優・脚本・撮影・作曲 ・『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(1/3):監督・脚色・編集 ・“Room”(1/3):主演女優・脚色・有望俳優 ・“Brooklyn”(0/3):主演女優・脚色・美術 ・“Anomalisa”(0/3):助演女優・脚色・アニメーション ・“Ex Machina”(2/3):助演女優・脚本・有望監督 ・『サウルの息子』(1/3):有望俳優・有望監督・外国語 ・『スティーブ・ジョブズ』(0/2):主演男優・脚色 ・『ボーダーライン』(1/2):助演男優・撮影 ・『ブリッジ・オブ・スパイ』(0/2):助演男優・脚本 ・『黒衣の刺客』(0/2):美術・外国語 ・“The Diary of a Teenage Girl”(0/2):有望俳優・有望監督 ・『ルック・オブ・サイレンス』(0/2):ドキュメンタリー・外国語 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が、最終的に(米国アカデミー賞で)どこまでいけるのかというのが、本年度の全米映画賞レースの見どころの1つですね。 無冠というのもあり得ますが、作品賞と監督賞を含め最多賞になる可能性もあります。現在のところ、一番受賞の可能性が高いのは撮影賞でしょうか。 “Spotlight”も、作品賞を含め主要部門総なめから、オリジナル脚本賞のみの受賞ということもあり得そうです。 今季、スピルバーグやタランティーノはあまり元気がありませんが、『ヘイトフル・エイト』が脚本賞を望めないとしたら、落としどころとして、作曲賞というのもいいかもしれません。オリジナル作曲賞もまだまだ混戦ですが、エンニオ・モリコーネだったら悪くないような気がしますね。 なお、シカゴ映画批評家協会賞の主要4部門は、サンディエゴ映画批評家協会賞と全く同じで、サンディエゴ映画批評家協会賞とは計7部門で受賞結果が一致しています。 *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓ ↓ ![]() ↑ ↑ ↑ ↑ クリックしてね! *当ブログ記事 ・シカゴ映画批評家協会賞2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_38.html ・シカゴ映画批評家協会賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_40.html ・シカゴ映画批評家協会賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_38.html ・シカゴ映画批評家協会賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_47.html ・シカゴ映画批評家協会賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_38.html ・シカゴ映画批評家協会賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_45.html ・シカゴ映画批評家協会賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_37.html ・シカゴ映画批評家協会賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_43.html ・シカゴ映画批評家協会賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_46.html ・シカゴ映画批評家協会賞2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_28.html ・シカゴ映画批評家協会賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_36.html ・シカゴ映画批評家協会賞2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_30.html ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月〜2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html “ |
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