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zoom RSS ニューヨーク映画批評家協会賞2015 発表!

<<   作成日時 : 2015/12/03 06:25   >>

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 第81回ニューヨーク映画批評家協会賞が発表されました。(12月2日)

 【ニューヨーク映画批評家協会賞】

 ニューヨーク映画批評家協会賞は、映画批評家が選ぶ映画賞としては最も古い映画賞で1935年に設立されています。
 多数決で決められるような映画賞には得てして“多数決によるブレ”があったりするものですが、ニューヨーク映画批評家協会賞にはそれが少なくて、作品賞であればその時々の意欲作、野心作、映画作家の成熟を示す作品、男優賞・女優賞であれば俳優としての転機となるような作品を確実に選んできています。
 たとえば、作品賞として、『ディパーテッド』ではなく『ユナイテッド93』を選ぶとか、『グラディエーター』ではなく『トラフィック』を選ぶとか、『タイタニック』ではなく『LAコンフィデンシャル』を選ぶとか……。
 まあ、ある意味、アカデミー賞よりもわかりやすい映画賞だと言ってもいいかもしれません。

 ニューヨーク映画批評家協会(The New York Film Critics Circle(NYFCC))
 設立年:1935年 会員数:31人
 公式サイト:http://www.nyfcc.com/

 [特徴]
 スタッフ部門は、監督賞と脚本賞と撮影賞のみという、コンパクトな部門構成の映画賞。
 特別賞を設けている。
 その年の全米映画賞レースの方向を占う映画賞として重要視されている。
 ニューヨーク映画批評家協会への入会を断られた映画批評家が全米映画批評家協会を作った(1966年)という経緯がある。
 メンバーに「ウォールストリート・ジャーナル」のJoe Morgenstern、Truthdig.comのRichard Schickel、「ローリング・ストーン」のPeter Traversなど、多くの著名な映画批評家を抱える。

 2014年の作品賞は『6才のボクが、大人になるまで。』、2013年は『アメリカン・ハッスル』、2012年は『ゼロ・ダーク・サーティ』、2011年は『アーティスト』。

 本年度の受賞結果は以下の通りです。

画像

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 ◆作品賞
 ◎『キャロル』

 ◆監督賞
 ◎トッド・ヘインズ 『キャロル』

 ◆主演男優賞
 ◎マイケル・キートン “Spotlight”

 ◆主演女優賞
 ◎シアーシャ・ローナン “Brooklyn”

 ◆助演男優賞
 ◎マーク・ライランス 『ブリッジ・オブ・スパイ』

 ◆助演女優賞
 ◎クリステン・スチュワート 『アクトレス〜女たちの舞台〜』

 ◆脚本賞
 ◎『キャロル』

 ◆撮影賞
 ◎エドワード・ラックマン 『キャロル』

 ◆第1回作品賞(Best First Film)
 ◎ネメシュ・ラースロー 『サウルの息子』

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Non-Fiction Film (Documentary))
 ◎『ジャクソン・ハイツ』(米) 監督:フレデリック・ワイスマン

 ◆アニメーション賞
 ◎『インサイド・ヘッド』

 ◆外国映画賞(Best Foreign Film)
 ◎『禁じられた歌声』(仏・モーリタニア) 監督:アブデラマン・シサコ

 ◆特別賞(Special Award)
 ◎William Becker、Janus Films
 William Beckerは、演劇評論家で、投資家でもあり、1965年にパートナーとともにJanus Filmsのオーナーとなった。Janus Filmsでは、アート系作品やハリウッド・クラシックスの配給、大学での上映会、DVDリリースと活動の幅を広げた。William Beckerは、9月12日、ニューヨークに亡くなった。享年88歳。

 ◎エンニオ・モリコーネ

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 ナショナル・ボード・オブ・レビューに比べると、ぐっとわかりやすい受賞結果になりました(笑)。

 では、本年度の全米映画賞レースがこれに沿った形で進むかというと、この周辺で展開されはするけれど、それぞれの部門の受賞者がそれぞれの部門の本命になることは、まあ、ないんじゃないでしょうか。

 『キャロル』は、メインストリームの作品の1つであることは間違いありませんが、受賞部門が違っていますよね。作品賞も監督賞も脚本賞も、下馬評では、厳しいということになっていますし。それより有力なのはむしろ女優賞、のはずです。(主演・助演両方を狙えるのか、主演女優賞を2人で争うことになるのかは現時点でははっきりしませんが。)

 ドキュメンタリー賞と外国映画賞は、もう既に外しているし、最終的に、確実に米国アカデミー賞と一致するのは、(長編)アニメーション賞」くらいでしょうか。

 アメリカでのメディアの反応は、「予想とは違うけれども、映画賞レースの可能性を広げてくれた」とか、「映画賞シーズンがまさに始まったばかりで、予想していなかったようなことがこれからも起こるかもしれない」とか、いろいろ言われていますが、概して『キャロル』の善戦には好意的であるようです。

 ちなみに、近年のアカデミー賞との一致度はと言うと、昨年度は、12部門(のうちアカデミー賞と重なる部門は11部門)で、結果が同じになった部門は、助演男優賞、助演女優賞、(長編)ドキュメンタリー賞、外国映画賞の4部門しかなく、2014年度は、主演女優賞と助演男優賞のみ、2013年度も、(絶対的な本命とみなされることになる)主演男優賞と外国語映画賞しか一致していませんでした。

 1つ1つの映画賞の結果自体が、映画賞レースを作っていくということもあるので、ひょっとすると、今回の結果が、映画賞の個々の部門、ノミニーとなる個々の作品に与える影響もあるかもしれません。

 ニューヨーク映画批評家協会賞の授賞式は、2016年1月4日に行なわれます。

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 *当ブログ記事

 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_3.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_7.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_8.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_27.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_23.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_23.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_18.html

 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2014 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201501/article_13.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2013 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_17.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2012 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_17.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2011 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_15.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2010 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_27.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月〜2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

 追記:
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2015 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_8.html

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