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zoom RSS 『ルック・オブ・サイレンス』がまたも受賞! IDAアワード2015 結果発表!

<<   作成日時 : 2015/12/06 18:53   >>

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 国際ドキュメンタリー協会(International Documentary Association /IDA)が贈る第31回IDAアワードの各賞が発表されました。(12月5日)

 【IDAアワード】

 IDAは、ドキュメンタリー作品の作り手の支援やドキュメンタリー作品の上映機会の増加のための活動を行なっている非営利団体で、ロサンゼルスに本部があり、世界53カ国に2800人の会員を有しています。

 IDAアワードは、そんな非営利団体が贈る賞ということで、一見地味〜な印象も受けますが(実際のところ、あまり陽の目を見ないドキュメンタリー作品に積極的にスポットライトを当てようとしているようなところがあり、シリアスな作品も多いのですが)、ユニークな題材を扱った作品も多く、さまざまな映画祭で評価された作品もたくさん取り上げられています。

 過去の受賞作には、『光、ノスタルジア』、『ヴィック・ムーニーズ/ごみアートの奇跡』、『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』、『ウォー・チャイルド』、『神は僕らを見放した』、『イラクのカケラを集めて』、『未来を写した子どもたち』、『華氏911』、『イメルダ』、『バス174』、『SUGIHARA: Conspiracy Of Kindness〜杉原千畝 善意の陰謀』、などがあります。

 IDAアワードは、以前は、米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の前哨戦というようなポジションにはなかったのですが、選考基準が変わったのか、2012年あたりからアカデミー賞に絡んできそうな作品が多くノミネートされるようになってきています。

 結果として、2012年度は、『シュガーマン 奇跡に愛された男』と“The Invisible War”がIDAアワード長編部門と米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の双方でノミネートされ、ともに『シュガーマン 奇跡に愛された男』が受賞。2013年度は、米国アカデミー賞長編キュメンタリー賞を受賞した『バックコーラスの歌姫たち』は、IDAアワードにはノミネートされていませんでしたが、『アクト・オブ・キリング』や“The Square (Al Midan)”がノミネートされ、後者が受賞、昨年度は、IDAアワード、米国アカデミー賞ともに“CitizenFour”が受賞を果たしています。

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 ◆長編部門(Best Feature Award)

 ・“Amy”(英) 監督:アシフ・カパディア(Asif Kapadia)

 ・“The Black Panthers: Vanguard of the Revolution”(米) 監督:スタンリー・ネルソン・ジュニア(Stanley Nelson)

 ・『マーロン・ブランドの肉声』“Listen to Me Marlon”(英) 監督:スティーヴン・ライリー(Stevan Riley)

 ◎『ルック・オブ・サイレンス』(インドネシア・英・デンマーク・フィンランド・ノルウェー) 監督:ジョシュア・オッペンハイマー

 ・“The Russian Woodpecker”(英) 監督:Chad Gracia

 ・『ニーナ・シモン 魂の歌』“What Happened, Miss Simone?”(米) 監督:リズ・ガーバス(Liz Garbus)

 ◆短編部門(Best Short Award)

 ・“Body Team 12”(リベリア) 監督: David Darg

 ・“Claude Lanzmann: Spectres of the Shoah”(カナダ・米・英) 監督: Adam Benzine

 ・“The Face of Ukraine: Casting Oksana Baiul”(オーストラリア) 監督: Kitty Green

 ◎“Last Day of Freedom”(米) 監督: Dee Hibbert-Jones、Nomi Talisman

 ・“Object(Obiekt)”(ポーランド)監督: Paulina Skibińska

 “Body Team 12”と“Claude Lanzmann: Spectres of the Shoah”と“Last Day of Freedom”は、米国アカデミー賞2016 短編ドキュメンタリー賞ショートリスト。

 “Last Day of Freedom”(米/32分) 監督:Dee Hibbert-Jones、Nomi Talisman
 Bill Babbittは、ベトナム戦争の退役軍人である弟Mannyが犯罪に関与していることを知り、警察に通報する決心をする。本作では、戦争や犯罪、極刑に直面した弟を支え、助けるために、1つの決断をしたBillの物語を、アニメーションを使って描く。約32分の作品のために32000枚ものドローイングが用意された。
 フル・フレーム・ドキュメンタリー映画祭2015出品。審査員賞、CDS Filmmaker Award受賞。
 ハンプトンズ国際映画祭2015出品。最優秀短編ドキュメンタリー賞受賞。
 *(ほぼ?)本編動画:https://www.youtube.com/watch?v=5diBuNHV75U

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 ◆シリーズ部門(Best Curated Series Award)

 ・“30 for 30”(ESPN) エグゼクティヴ・プロデューサー:John Dahl、コナー・シェル(Connor Schell)

 ・“America ReFramed”(WORLD Channel) エグゼクティヴ・プロデューサー: Chris Hastings、Simon Kilmurry

 ◎“Independent Lens”(ITVS/PBS) エグゼクティヴ・プロデューサー: Sally Jo Fifer、Lois Vossen

 ・“POV”(POV・PBS) エグゼクティヴ・プロデューサー: Simon Kilmurry、クリス・ホワイト(Chris White)

 ・“Storyville”(BBC TV・BBC World News) エグゼクティヴ・プロデューサー: Kate Townsend

 “POV”は5年連続ノミネート、“Independent Lens”は4年連続ノミネートで、3連覇。

 ◆限定シリーズ部門(Best Limited Series Award)

 ・“Blood Brothers”(Vara Television(オランダ)) エグゼクティヴ・プロデューサー: Kees Schaap、Anja van Oostrom

 ・“Hard Earned”(Al Jazeera America、Kartemquin Films) エグゼクティヴ・プロデューサー:スティーヴ・ジェームズ、Justine Nagan、ゴードン・クイン(Gordon Quinn) シリーズ・プロデューサー:Maggie Bowman

 ◎“The Jinx: The Life and Deaths of Robert Durst”(HBO) エグゼクティヴ・プロデューサー:ジェイソン・ブラム(Jason Blum) 共同エグゼクティヴ・プロデューサー: ザック・スチュアート=ポンティエ(Zac Stuart-Pontier) プロデューサー:アンドリュー・ジャレッキー(Andrew Jarecki)、マーク・スマーリング(Marc Smerling)
 アンドリュー・ジャレッキーは、『幸せの行方...』(2010)の監督/プロデューサー、マーク・スマーリングは同作のプロデューサー。

 ・“Life Story”(Discovery) エグゼクティヴ・プロデューサー: Mike Gunton

 ・“Rebel Architecture”(Al Jazeera English) エグゼクティヴ・プロデューサー: Flora Gregory シリーズ・プロデューサー:Dan Davies

 “The Jinx: The Life and Deaths of Robert Durst”(HBO)
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ジェイソン・ブラム(Jason Blum) 共同エグゼクティヴ・プロデューサー: ザック・スチュアート=ポンティエ(Zac Stuart-Pontier) プロデューサー:アンドリュー・ジャレッキー(Andrew Jarecki)、マーク・スマーリング(Marc Smerling)
 ロバート・ダーストは、ニューヨークの不動産一族の一員だが、1982年の妻の失踪と、2000年の親しい友人の女性の殺人に関わっていると見られ、後者では逮捕されたが、無罪になっていた。“The Jinx: The Life and Deaths of Robert Durst”は、このロバート・ダーストの事件を検証する6回のシリーズ。ところが、その最終回で、トイレに立ったロバートが、マイクが入ったままだと気づかずに、"What the hell did I do? Killed them all, of course"(オレが何をしたかって?みんな殺したんだよ、もちろん)とつぶやいたことで、収録中に第1級殺人で逮捕されるという事態になった。
 アンドリュー・ジャレッキーは、『幸せの行方...』(2010)の監督/プロデューサー、マーク・スマーリングは同作のプロデューサー。
 プライムタイム・エミー賞2015 最優秀ドキュメンタリー/ノンフィクション・シリーズ賞、ノンフィクション番組部門編集賞受賞。

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 ◆エピソード部門(Best Episodic Series Award)

 ◎“Chef’s Table”(Netflix) エグゼクティヴ・プロデューサー: デイヴィッド・ゲルブ(David Gelb)、Andrew Fried、Brian McGinn
 デイヴィッド・ゲルブは、『二郎は鮨の夢を見る』の監督/プロデューサー。

 ・“Morgan Spurlock Inside Man”(CNN・Warrior Poets) エグゼクティヴ・プロデューサー:ジェレミー・チルニック(Jeremy Chilnick)、マシュー・ガルキン(Matthew Galkin)、モーガン・スパーロック

 ・“NOVA”(PBS) シニア・エグゼクティヴ・プロデューサー: Paula Apsell、副エグゼクティヴ・プロデューサー: Julia Cort

 ・“The Seventies”(CNN・Playtone・Herzog & Company) エグゼクティヴ・プロデューサー:ゲイリー・ゴーツマン(Gary Goetzman)、トム・ハンクス、マーク・ヘルツォーク(Mark Herzog)
 ゲイリー・ゴーツマンは、『フィラデルフィア』、『羊たちの沈黙』、『ニール・ヤング/ハート・オブ・ゴールド 〜孤独の旅路〜』、『ザ・パシフィック』、『ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女』などの製作総指揮、『ストップ・メイキング・センス』、『青いドレスの女』、『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』、『マンマ・ミーア!』、『かいじゅうたちのいるところ』、『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』などの製作を手がけるプロデューサー。
 マーク・ヘルツォークは、『リンカーンを殺した男』のエグゼクティヴ・プロデューサー。

 ・“This is Life with Lisa Ling”(CNN・part2 pictures) エグゼクティヴ・プロデューサー: Amy Bucher、Lisa Ling、David Shadrack Smith

 “Chef’s Table”(Netflix)
 エグゼクティヴ・プロデューサー: デイヴィッド・ゲルブ(David Gelb)、Andrew Fried、Brian McGinn
 世界的に有名なシェフ6人を、毎回1人ずつ取り上げ、彼らの生活や才能、調理に対する情熱に焦点を当てる。取り上げるシェフは、イタリアのMassimo Bottura、ニューヨークのDan Barber、ブエノスアイレスのFrancis Mallmann、ロサンゼルスのNiki Nakayama、メルボルンのBen Shewry、スウェーデンのMagnus Nilsson。
 デイヴィッド・ゲルブは、『二郎は鮨の夢を見る』の監督/プロデューサー。

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 ◆ショート・フォーム・シリーズ部門(Best Short Form Series Award)

 ◎“Do Not Track”(National Film Board of Canada・Upian・Arte・BR) エグゼクティヴ・プロデューサー: Hugues Sweeney

 ・“Highrise: Universe Within”(National Film Board of Canada) エグゼクティヴ・プロデューサー: アニタ・リー(Anita Lee)、シルヴァ・バスマジアン(Silva Basmajian)
 『物語る私たち』のプロデューサーたちの最新作。

 ・“The New York Times Op-Docs”(The New York Times) エグゼクティヴ・プロデューサー: ジェイソン・スピンガーン=コフ(Jason Spingarn-Koff)
 ジェイソン・スピンガーン=コフは、『LIFE2.0』の監督。

 ・“POV Interactive Documentaries”(POV・PBS) エグゼクティヴ・プロデューサー: Simon Kilmurry、Adnaan Wasey

 ・“WE THE ECONOMY: 20 Short Films You Can't Afford to Miss”(Vulcan Productions and Cinelan) エグゼクティヴ・プロデューサー:ポール・G・アレン(Paul G. Allen)、モーガン・スパーロック
 ポール・G・アレンは、『タイタス』、『ソウル・オブ・マン』、『ライトニング・イン・ア・ボトル 〜ラジオシティ・ミュージックホール 奇蹟の夜〜』、『ハード キャンディ』などを手がけるエグゼクティヴ・プロデューサー。

 ◆学生部門(David L. Wolper Student Documentary Award)

 ◎“The Archipelago” 監督: Benjamin Huguet(英国国立映画テレビ学校)

 ・“The Blue Wall” 監督: Michael Milano(University of California,Berkeley)

 ・“El Cacao” 監督: Michelle Aguilar(University of California Santa Cruz)

 ・“In Attla’s Tracks” 監督: Catharine Axley(スタンフォード大学)

 ・“Looking at the Stars” 監督: Alexandre Peralta(南カリフォルニア大学)

 “The Archipelago”(英・フェロー諸島) 監督: Benjamin Huguet(英国国立映画テレビ学校)
 フェロー諸島は、北大西洋にあり、日々、自然の恩恵と脅威を受けている。そこに住む人々は、もちろん現代のルールやテクノロジーを受け入れているが、彼らの暮らしは、まだまだしっかりと自然に結びついていたものだ。人間と自然は、バランスと自己持続性に基づいた掟に従っていて、島民は何世紀にもわたってそうやって生きることを誇りに思ってきた。それには、ゴンドウクジラ漁も含まれる。ところが、近年、シー・シェパードが反捕鯨キャンペーンを展開させ、フェロー諸島島民が彼らの続けてきた生き方を説明し、必死に守らなければならないような事態になっている。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015 最優秀学生ドキュメンタリー賞受賞。

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 ◆ビデオソース(ABCNews Videosource Award)
 ニュース映像を、ドキュメンタリーに不可欠の要素として、最も優れた形で活用した作品に贈られる。

 ・“(T)error”(米) 監督:Lyric R Cabral、David Felix Sutcliffe

 ◎“Best of Enemies”(米) 監督:モーガン・ネヴィル、Robert Gordon

 ・“Don’t Think I’ve Forgotten: Cambodia’s Lost Rock and Roll”(米・カンボジア・仏) 監督:ジョン・ピロッツィ(John Pirozzi)

 ・“Night Will Fall”(英) 監督: André Singer

 ・『ニーナ・シモン 魂の歌』“What Happened, Miss Simone?”(米) 監督:リズ・ガーバス(Liz Garbus)
Netflix

 “Best of Enemies”(米) 監督:モーガン・ネヴィル、Robert Gordon
 1968年にABCニュースで放送されたウィリアム・F・バックリー・ジュニアとゴア・ヴィダルのTV討論会に関するドキュメンタリー。ウィリアム・F・バックリー・ジュニアは、新保守派であり、民主党員で、ジャッキー・オナシスのいとことしても知られるゴア・ヴィダルは、左派の作家&論客であった。2人は、互いに、相手の政治的イデオロギーが、アメリカにとって危険であると考えていた。それぞれ自分の政治的立場に立って、ポリシーを述べ、個人攻撃を繰り出した。アンカーマンのHoward K. Smithが間に入ったものの、爆発的なやり取りは、辛辣な悪口合戦にまで発展した。この放送が、画期的だったのは、生放送で、台本がなかったからだった。視聴者はテレビに釘づけになり、視聴率もアップした。放送は、全10回。公共討論会に新時代が到来したと評された。本作は、「今日の民主的時代において、政治を討論するのに、テレビは何をしてきたか」を問いかけている。
 モーガン・ネヴィルは、『バックコーラスの歌姫たち』で米国アカデミー賞2014長編ドキュメンタリー賞受賞。
 サンダンス映画祭2015出品。
 dead CENTER映画祭2015 審査員特別賞受賞。
 カムデン国際映画祭2015 観客賞受賞。
 米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞ショートリスト。

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 【技術部門賞】 (Creative Recognition Awards)

 ◆脚本賞(Best Writing)
 ◎Stevan Riley、ピーター・エテッドギー(Peter Ettedgui) 『マーロン・ブランドの肉声』“Listen to Me Marlon”(英) 監督:Stevan Riley

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 『マーロン・ブランドの肉声』“Listen to Me Marlon”(英) 監督:スティーヴン・ライリー(Stevan Riley)
 マーロン・ブランドの肉声による、何百時間にも及ぶパーソナルな録音素材から構成されたドキュメンタリー。スクリーンやステージを離れたマーロン・ブランドが、自ら、俳優について、自分の人生について語る。マーロン・ブランド自身の視点によるユニークなストーリー。そこにはコメンテターも語り手もいない。まさにマーロン・ブランドによるマーロン・ブランド。
 サンダンス映画祭2015出品。
 トラヴァース・シティ映画祭2015 Founders Prize受賞。
 米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞ショートリスト。

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 ◆撮影賞(Best Cinematography)
 ◎Artem Ryzhykov “The Russian Woodpecker”(ウクライナ・英・米) 監督:Chad Gracia

 “The Russian Woodpecker”(ウクライナ・英・米) 監督:Chad Gracia
 チェルノブイリ原発事故の原因を調査するFedor Alexandrovichを追ったドキュメンタリー。彼は、潜在的な原因が、ソビエトの冷戦時代の設備「ドゥーガ」にあるのではないかと考える。ドゥーガは、北アメリカの一部を含む、北極海をカバーしたOTHレーダーで、パルス電波により無線に雑音を起こさせるために、アマチュア無線家の間では、「ロシアン・ウッドペッカー」と呼ばれていた。ところが、2014年にユーロマイダン騒乱が起こり、調査も余波を受けて中断を余儀なくされ、ウクライナのヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領が追放される事態にまで発展する。
 サンダンス映画祭2015出品。グランプリ受賞。

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 ◆編集賞(Best Editing)
 ◎Joe Beshenkovsky、ブレット・モーガン(Brett Morgen) 『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』“Kurt Cobain: Montage of Heck”(米) 監督:ブレット・モーガン(Brett Morgen)

 ◆音楽賞(Best Music)
 ◎Jonathan Kirkscey “Best of Enemies”(米) 監督:モーガン・ネヴィル、Robert Gordon

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 【特別賞・名誉賞】

 ◆Pare Lorentz Award
 ドキュメンタリー作品を通して、自然環境や、公正、緊急の社会問題に対して焦点を当てた優れたフィルムメーカーに贈られる。
 ◎“How to Change the World” 監督: Jerry Rothwell

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 “How to Change the World”(英・カナダ) 監督: Jerry Rothwell
 1969年、ニクソン大統領がアリューシャン列島のアムチトカ島で行おうとしている地下核実験に反対するために、カナダのバンクーバーに「波を立てるな委員会(Don't Make a Wave Committee)」という組織が作られた。1971年、彼らは、船をチャーターして、アムチトカ島沖合に停泊し、核実験を監視し、圧力をかけようとした。これが「グリーンピース」の最初の直接行動であり、彼らの運動を定義づけることになった。40年以上にわたって、陽の目を見ることがなかったアーカイブ映像を使って、「グリーンピース」誕生の物語が明らかにされる。
 サンダンス映画祭2015出品。編集賞受賞。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2015 観客賞6位。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015 グリーン賞受賞。
 レイキャビク国際映画祭2015 環境賞受賞。

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 ◆キャリア貢献賞(Career Achievement Award)
 ◎ゴードン・クイン(Gordon Quinn)
 ゴードン・クインは、シカゴ大学の卒業生3人で立ち上げた映画会社Kartemquin Filmsの、3人のうちの1人(社名は3人から一部ずつ取ったもの)で、芸術監督。Kartemquin Filmsは、『フープ・ドリームス』、『スティーヴィー』、“The Interrupters”、“Life Itself”などを、世に送り出している。また、彼は、ITVS、The Documentary Filmmakers Statement of Best Practice in Fair Use、The Indie Caucusなどの立ち上げなどにも貢献している。

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 ◆パイオニア賞(Pioneer Award)
 ◎Ted Sarandos
 Ted Sarandosは、Netflix の最高コンテンツ責任者(チーフ・コンテント・オフィサー)。

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 ◆Amicus Award
 ◎Tony Tabatznik、The Bertha Foundation
 社会的・経済的に抜本的な変化をもたらすために闘う活動家や弁護士などを結びつけ、ノン・フィクション・メディアの地平に必要な支援を行なったことに対して。

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 ◆エマージング・ドキュメンタリー・フィルムメーカー賞(Emerging Documentary Filmmaker Award)
 ◎Lyric R. Cabral、David Felix Sutcliffe
 “(T)error”の監督。

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 “(T)error”(米) 監督:Lyric R Cabral、David Felix Sutcliffe
 進行中の、FBIによるテロ対策おとり捜査が撮影される。黒人革命家から、情報提供者になった63歳の「シェリフ」の視点を通して、FBIの作戦の実態と、彼らのバックにある胡散臭い正義が明らかになる。それはまた、現代アメリカにおける個人と監視社会の関係をも明らかにする。
 サンダンス映画祭2015出品。ブレイク・アウト第1回作品賞受賞。
 フル・フレーム・ドキュメンタリー映画祭2015 Reva and David Logan Grand Jury Award受賞。

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 ◆戦火の勇気賞(Courage Under Fire Award)
 ◎Matthew Heineman
 “Cartel Land”の監督。

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 “Cartel Land”(米) 監督:Matthew Heineman
 メキシコのミチョアカン州の医師Jose Mirelesは、暴力的なドラッグ・カルテルKnights Templarに対し、暴動を起こし、何年にもわたって、地域を大混乱に陥れている。一方、アリゾナのアルター渓谷では、52マイルにわたる砂漠の回廊がコカイン通り(Cocaine Alley)と呼ばれている。Tim "Nailer" Foleyは、アメリカの退役軍人で、Arizona Border Reconと名づけた民兵組織を率い、国境を越えて入ってくるドラッグを根絶しようとしている。2人は、ともに、公的機関が失敗したところで、自分たちの考える正義を実践しようとしている。
 サンダンス映画祭2015出品。監督賞、撮影賞受賞。
 アシュランド・インディペンデント映画祭2015 最優秀ドキュメンタリー賞オナラブル・メンション受賞。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015 Tim Hetherington Award受賞。
 モスクワ国際映画祭2015 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 レイキャビク国際映画祭2015 観客賞受賞。
 ニューハンプシャー映画祭2015 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞ショートリスト。

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 米国アカデミー賞2016ショートリストとは重なりつつも、2015年のドキュメンタリーをもうちょっと違った角度から俯瞰する、なかなか興味深い受賞結果になりました。
 米国アカデミー賞より、アート&エンタテインメント系、人物ドキュメンタリーが弱く、告発ものが強め、という感じでしょうか。

 2年前、長編作品賞に『アクト・オブ・キリング』を選ばなかったIDAアワードが、今回『ルック・オブ・サイレンス』を選んだことで、オスカー獲得に向け、『ルック・オブ・サイレンス』がまた一歩前進したことになります。ただし、これまでの『ルック・オブ・サイレンス』の受賞歴を見ると、映画批評家や映画祭の審査員の評価は抜群だけれど、観客賞だと必ずしもトップではなかったりするので、その点で、アカデミー会員はどう見るかなと、考えたりもします。

 米国アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞は、前哨戦といえるような映画賞がないので、受賞予想が難しいのですが、今回ここで“Last Day of Freedom”が受賞したことで、他の作品より一歩リードした、と言えるかもしれません。

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 *当ブログ記事

 ・IDAアワード2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_14.html
 ・IDAアワード2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_17.html
 ・IDAアワード2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_8.html
 ・IDAアワード2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_40.html
 ・IDAアワード2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_15.html
 ・IDAアワード2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_31.html
 ・IDAアワード2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_16.html
 ・IDAアワード2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_9.html
 ・IDAアワード2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_7.html
 ・IDAアワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_27.html
 ・IDAアワード2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_7.html
 ・IDAアワード2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_24.html
 ・IDAアワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_10.html

 ・米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_6.html
 ・米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞エントリー作品124作品リスト::http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_11.html
 ・米国アカデミー賞2016 長編ドキュメンタリー賞エントリー作品124作品に関するちょっとした考察:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_12.html

 ・米国アカデミー賞2016 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_28.html

 ・米・製作者組合賞(PGA)2016 ドキュメンタリー部門 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_28.html

 ・シネマ・アイ・オナーズ2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_15.html

 ・英国グリアソン賞2015 受賞結果: http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_13.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月〜2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

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