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zoom RSS ヨーロッパ映画賞2015 短編映画賞ノミネーション15作品!

<<   作成日時 : 2015/10/24 09:45   >>

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 9月20日に発表されたエンカウンター短編&アニメーション映画祭(ブリストル)の受賞結果を受けて、第28回ヨーロッパ映画賞の短編部門のノミネーションがすべて出揃いました。(9月29日公式発表)

 ヨーロッパ映画賞の短編部門は、1999年に設けられた部門で、前年の10月に開催されたゲント映画祭(フランドル国際映画祭)から当年9月に開催されたエンカウンター短編&アニメーション映画祭(ブリストル)まで、ヨーロッパ各国の決まった映画祭の短編部門、もしくは、短編映画祭で選出された最優秀ヨーロッパ短編を集め、その中から、ベスト・オブ・ベストを決める、という仕組みになっています。(こういう仕組みになったのは2001年からです。)

 対象となる映画祭は、15あり、ヨーロッパ各国でそれぞれ1つずつの映画祭が選ばれています。

 2010年までは、イギリスは、エジンバラ国際映画祭が対象作品選出の映画祭となっていましたが、エジンバラ国際映画祭の体制が変わったこともあってか、2011年からはブリストルのエンカウター短編&アニメーション映画祭がそれに取って代わっています。
 また、2013年から、フランス代表が、アンジェ映画祭ではなく、クレモン・フェラン短編映画蔡から選ばれています。

 ノミネート作品には、のちに、長編作品で高い評価を受けることになる監督の作品があったり(ブーリ・ランネールとか、リューベン・オストルンドとか、Joachim Trierとか)、すでにキャリアのある監督が撮った短編が選ばれたりすることもあります。
 イネス・デ・メデイロスやサム・テイラー=ウッドの短編がノミネートされたこともあり、2012年は、テリー・ギリアムの短編がノミネートされて、最優秀作品に選ばれています。

 今年のノミネート作品は、以下の通りです。

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 ◆ブリストル(英)代表
 ・『結末』“Over”(英/13分) 監督:Jörn Threlfall [フィクション]
 物語:「9つのワイドショットを逆時系列で見せることで、1つの事件現場から連想される様々な可能性が見えてくる。この静かな住宅地で何が起こったのか?殺人?ひき逃げ?事故?思わぬ真実が明らかになる。」
 パームスプリングス国際短編映画祭2015 審査員大賞受賞。
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2015出品。
 オーデンセ国際映画祭2015 グランプリ受賞。
 エンカウンター短編&アニメーション映画祭2015 クリス・コリンズ最優秀英国実写作品賞(Chris Collins Best of British Award – Live Action)受賞。
 ハンプトンズ国際映画祭2015 最優秀ナラティヴ・ショート受賞。

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 ◆コーク(アイルランド)代表
 ・“Field Study”(英・ポーランド/20分) 監督:Eva Weber [フィクション]
 物語:マーティンは、若くてシャイなイギリスの学生。彼は、ポーランドで川の汚染に関するフィールド調査をしていて、川で水遊びをしているEwaとその息子のJosekに出会う。彼は、Ewaにこの川は近くの工場のおかげで汚染しているから水遊びはやめた方がいいと忠告する。その後、Josekは、マーティンの手伝いをするようになり、彼はまるでJosekの父親代わりをしているような気分になる。Ewaはマーティンを夕食に招待するが、それを愛と勘違いした彼は、Ewaにキスしようとして、拒絶され、傷つく。マーティンは、帰国後、水のサンプルをラボに提出するが、EwaとJosekが水遊びをしていた川は、汚染などされていなかった……。

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 ◆ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)代表
 ・“Kung Fury”(スウェーデン/30分) 監督:David Sandberg [フィクション]
 物語:マイアミ警察の刑事で、カンフーの達人であるKung Furyは、Kung Führerの異名を持つアドルフ・ヒトラーを暗殺すべく、1980年代から第二次世界大戦中の時代へタイム・トラベルしようとする。ところが、マシントラブルにより、彼はバイキング時代に送られてしまう。
 カンヌ国際映画祭2015 監督週間出品。

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 ◆バリャドリッド(西)代表
 ・“The Runner(El Corredor)”(西/12分) 監督:José Luis Montesinos  [フィクション]
 物語:社長が会社をたたみ、従業員300人を解雇する。走るために初めて外に出た日、彼はその中のひとりと出会う。
 クレモン・フェラン国際短編映画祭2015出品。
 ガウディー賞2015 最優秀短編賞受賞。
 モントリオール世界映画祭2015出品。

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 ◆クレモン・フェラン(仏)代表
 ・“Smile, And The World Will Smile Back”(イスラエル・パレスチナ/20分) 監督:Yoav Gross, Ehab Tarabieh & the al-Haddad family [ドキュメンタリー]
 12月の寒い夜。ヘブロンのパレスチナ人街にあるHaddadの家を兵士たちが襲う。彼らは家捜しをしている時、10代の息子Diaaが家族のビデオ・カメラに手を伸ばす。捜索が続けられる中、力関係に奇妙な変化が生じ、Diaaのカメラに銃が向けられる。夜は一層冷え込む。兵士たちは、Diaaを外に連れ出し、壁に彼を押し付ける。兵士たちは、Diaaの顔から笑みが消えるまで、去ろうとしなかった。
 ベルリン国際映画祭2014 短編コンペティション部門出品。
 エルサレム映画祭2014出品。
 バンコク国際映画祭2014出品。
 イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭2014出品。
 クレモン・フェラン国際短編映画祭2015出品。

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 ◆ゲント(ベルギー)代表
 ・『ワシントニア』“Washingtonia”(ギリシャ/24分) 監督:Konstantina Kotzamani  [フィクション]
 物語:「ワシントニアはアテネの別名―暑さのせいで人々が動物のように、夏バテに苦しんでいる。ワシントニアは、唯一カブトムシに心臓部を食い荒らされていないヤシの木。だって小さく乾いた心臓なんて、誰も好まないのだから。」
 ベルリン国際映画祭2014 短編コンペティション部門出品。
 ギリシャ・アカデミー賞2014 短編映画賞受賞。
 サラエボ映画祭2014出品。
 シカゴ国際映画祭2014 スペシャル・メンション受賞。
 AFIフェスト2014出品。
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2015出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2015出品。

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 ◆ロッテルダム(オランダ)代表
 ・“Our Body(Naše Telo)”(セルビア・ボスニア ヘルツェゴビナ/14分) 監督:Dane Komljen  [実験映画]
 ここからはすべてが見渡せる。右には海があり、左には山があり、その間に空がある。

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 ◆ロカルノ(スイス)代表
 ・“Son of The Wolf(Fils du Loup)”(仏/23分) 監督:Lola Quivoron [フィクション]
 物語:古い要塞で、少年ジョニーは、彼の初めての番犬アイアンを訓練し、命令を教え込む。
 ロカルノ国際映画祭2015 レパード・オブ・トゥモロー部門出品。Pianifica Award受賞。

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 ◆ベネチア(伊)代表
 ・“E.T.E.R.N.I.T.”(仏/14分) 監督:Giovanni Aloi [フィクション]
 物語:2015年のイタリア。アリは、チュニジア人移民で、アスベスト除去をして働いている。ビザが手に入れば、妻と娘を呼び寄せることができる。だが、それにはラディカルな決断をする必要があった。
 ベネチア国際映画祭2015 Orizzonti部門出品。

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 ◆ベルリン(独)代表
 ・『不協和音』“Dissonance”(独/17分) 監督:ティル・ノヴァク(Till Nowak) [アニメーション]
 物語:「何が現実で、何が幻想なのか?その境界線は誰が決めるのか? 遠く離れた球状の街に、一人の孤独な年老いたピアニストが妖精の召使いと暮らしていた。ある日、厳しい現実が彼の空想の世界に侵入し、その日を境に老いたピアニストは妄想と現実の間を漂流し始める。路上生活を送る彼は、離れて暮らす一人娘に会いたいと望むが、元夫の変貌した姿に戸惑う母親はそれを許さない。3D作品を含むコンピュータアニメーション作品でこれまでに60以上の賞に輝いたティル・ノヴァクが、この作品でも実写映像と3Dアニメーションを巧みに融合させる。」
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 大阪2015出品。

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 ◆クラクフ(ポーランド)代表
 ・“This Place We Call Our Home”(デンマーク/30分) 監督:Thora Lorentzen & Sybilla Tuxen [ドキュメンタリー]
 ウクライナ紛争を、ジャーナリスティックな事実の羅列によってではなく、空気感で伝え、音楽を通して、この国の社会の階層が明示する。詩の形式を用いて、この国が勝者のいない闘争の最中であることを示す。階段を塵が舞い、兵士は最後のタバコを吸って、死へのエレベーターに乗る。女たちはひまわりを持ち帰り、母は、息子たちのために祈る。

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 ◆サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)代表
 ・“The Translator(Çevirmen)”(英・トルコ/23分) 監督:Emre Kayiş [フィクション]
 物語:ユスフは、13歳のシリア人難民で、祖父母とともにトルコの国境近くの町に住んでいる。彼は、疎外感でいっぱいだ。ユスフが、心をときめかせるのは、アクロバットをする鳩と、アミナという名の15歳の少女の存在だ。だが、おそらく彼女はそれに気づいていない。ある日、彼女が、彼のところにやってきて、頼み事をする。ユスフは、ドキドキするが、すぐにある道徳的な決断をしなければならないことに気づく。

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 ◆ドラマ(ギリシャ代表)
 ・“Picnic(Piknik)”(クロアチア/13分) 監督:Jure Pavlović [フィクション]
 物語:サラエボのラッシュ・アワー。エミールは、15歳で、ソーシャル・ワーカーに伴われて、父親に会いにやってくる。イグマンの刑務所がセミオープンになって、週末のピクニックが開かれるのだ。だが、渋滞で到着が遅れていた。
 ベルリン国際映画祭2015 ジェネレーション14Plus部門出品。
 ロード・アイランド国際映画祭2015 最優秀短編賞受賞。
 レイキャビク国際映画祭2015出品。

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 ◆タンペレ(フィンランド)代表
 ・“Listen(Kuuntele)”(デンマーク・フィンランド/13分) 監督:Hamy Ramezan & Rungano Nyoni  [フィクション]
 物語:ブルカを来た外国人女性が、息子を連れて、コペンハーゲンの警察にやってくる。彼女は夫からの虐待を訴えているらしいが、通訳は彼女の言うことをそのまま訳するのを躊躇する。
 トロント国際映画祭2014 SHORT CUTS INTERNATIONAL部門出品。
 ストックホルム国際映画祭2014 出品。
 タンペレ国際短編映画祭2015 ヤング審査員賞受賞。
 トライベッカ映画祭2015 最優秀ナラティヴ・ショート受賞。
 香港国際映画祭2015 短編コンペティション グランプリ受賞。

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 ◆グリムスタッド(ノルウェー)代表
 ・“Symbolic Threats”(独/15分) 監督:ミーシャ・ラインカウフ(Mischa Leinkauf)、Lutz Henke、マティアス・ヴェルムカ(Matthias Wermke) [ドキュメンタリー]
 2014年夏。ニューヨーク市の象徴的モニュメントでもあるブルックリン橋の塔の上に「白いアメリカ国旗」が掲げられた。誰が何の目的でやったのか。ニューヨーカーたちを悩ませ、様々に解釈された。だが、多くの人は、これを脅威に感じ、不安になった。次に何が起こるのだろうか? ヴィジュアル・アートを手がけるミーシャ・ラインカウフとマティアス・ヴェルムカ、文化サイエンティストでキュレーターのLutz Henkeが組んで制作した短編作品。
 ベルリン国際映画祭2015 短編コンペティション部門出品。

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 過去の代表作品を調べてみると、どこの代表作品が選ばれやすいとか、どこの国の短編が選ばれやすいとか、特に目立った傾向性はなく、もっぱら作品本位で受賞作が選ばれているようです。

 ただし、ドキュメンタリー作品が最優秀作品に選ばれることもありますが、アニメーションや実験映画は、選ばれにくいかもしれません。

 本年度は突出した作品がないように思えますが、受賞歴からすると『結末』と“Listen(Kuuntele)”やや有望かもしれません。

 授賞式は、12月12日にベルリンで行われます。

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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞2015 アニメーション賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_24.html

 ・ヨーロッパ映画賞2015 ディスカバリー賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_23.html

 ・ヨーロッパ映画賞2015 ドキュメンタリー賞 オフィシャル・セレクション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_21.html

 ・ヨーロッパ映画賞2015 オフィシャル・セレクション その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_17.html
 ・ヨーロッパ映画賞2015 オフィシャル・セレクション その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_18.html
 ・ヨーロッパ映画賞2015 オフィシャル・セレクション その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_19.html

 ・ヨーロッパ映画賞2015 ピープルズ・チョイス賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_11.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年3月〜9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201503/article_1.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月〜2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

 追記:
 ・ヨーロッパ映画賞2015 受賞結果::http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_27.html

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