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zoom RSS 詳細!カンヌ国際映画祭2015 コンペティション部門ラインナップ!

<<   作成日時 : 2015/05/12 08:54   >>

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 第68回カンヌ国際映画祭(5月13日-24日) コンペティション部門のラインナップです。

 ・“Carol”(英・米) 監督:トッド・ヘインズ
 ・“Macbeth”(英・米・仏) 監督:ジャスティン・カーゼル(Justin Kurzel)
 ・“Dheepan (Erran)”(仏) 監督:ジャック・オディアール
 ・“La loi du marché (A Simple Man)”(仏) 監督:ステファーヌ・ブリゼ
 ・“Marguerite et Julien”(仏) 監督:ヴァレリー・ドンゼッリ
 ・“Mon Roi”(仏) 監督:マイウェン
 ・“Valley of Love”(仏) 監督:ギョーム・ニクルー(Guillaume Nicloux)
 ・“Il Racconto dei Racconti (The Tale of Tales)”(伊・仏・英) 監督:マッテオ・ガローネ
 ・“Mia Madre”(伊・独・仏) 監督:ナンニ・モレッティ
 ・“Youth”(伊・スイス・英・仏) 監督:パオロ・ソレンティーノ
 ・“Saul Fia (Son of Saul)”(ハンガリー) 監督:László Nemes
 ・“The Lobster”(ギリシャ・英・アイルランド・オランダ・仏) 監督:ヨルゴス・ランティモス
 ・“Louder Than Bombs”(ノルウェー・デンマーク・米・仏) 監督:ヨアキム・トリアー(Joachim Trier)
 ・『黒衣の刺客』“聂隐娘(Nie Yin niang/The Assassin)”(台湾) 監督:ホウ・シャオシェン
 ・“山河故人(Shan He Gu Ren/Mountains May Depart)”(中・仏・日) 監督:ジャ・ジャンクー
 ・『海街diary』“Umimachi Diary(Our Little Sister)”(日) 監督:是枝裕和
 ・“Chronic”(米) 監督:マイケル・フランコ(Michel Franco)
 ・“Sicario”(米) 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
 ・“The Sea of Trees”(米) 監督:ガス・ヴァン・サント

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 ・“Carol”(英・米) 監督:トッド・ヘインズ
 出演:ルーニー・マーラ、ケイト・ブランシェット、サラ・ポールソン、コーリー・マイケル・スミス(Cory Michael Smith)、カイル・チャンドラー
 物語:1950年代のニューヨーク。よりよい暮らしを夢見るデパート店員が、年上の既婚女性と恋に落ちる。
 パトリシア・ハイスミスが、クレア・モーガン名義で発表した小説“The Price of Salt”(1952)の映画化。
 【3大映画祭との関わり】
 1991年 『ポイズン』:ベルリン(フォーラム部門)〜テディ・ベア賞受賞
 1998年 『ベルベット・ゴールドマイン』:カンヌ〜芸術貢献賞を受賞
 2002年 『エデンより彼方に』:ベネチア〜SIGNIS賞オナラブル・メンション受賞
 2007年 『アイム・ノット・ゼア』:ベネチア〜審査員特別賞、'CinemAvvenire' Award受賞


 ・“Macbeth”(英・米・仏) 監督:ジャスティン・カーゼル(Justin Kurzel)
 出演:マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール、デイヴィッド・シューリス、エリザベス・デビッキ
 シェイクスピアの『マクベス』の映画化。
 ジャスティン・カーゼルは、これが第2監督長編。
 【3大映画祭との関わり】
 コンペティション部門出品は初めて。
 2011年 「スノータウン」“Snowtown”:カンヌ(批評家週間)〜スペシャル・メンション受賞


 ・“Dheepan (Erran)”(仏) 監督:ジャック・オディアール
 出演:ヴァンサン・ロティエ(Vincent Rottiers)、マルク・ジンガ(Marc Zinga)、Antonythasan Jesuthasan、Kalieaswari Srinivasan、Claudine Vinasithamby
 物語:Dheepanは、スリランカのタミル人で、タミル・イーラム解放戦争で戦っていたが、敗色が濃厚になり、国外に逃げる決心をする。彼には、見ず知らずのひとりの女性と少女が同行したが、それは、ヨーロッパでは1人より家族のふりをして3人でいる方が亡命が容易になるだろうと考えたからだった。パリに到着し、一時避難所から別の場所に移る。Dheepanは、郊外で家の修理をする仕事を得る。ところが、街には暴力があふれていて、彼の過去の傷が開き始める。3人は、偽装家族だったが、次第に本物の家族のような絆が生まれ、そんな「家族」をDheepanは守る覚悟を決める……。
 【3大映画祭との関わり】
 1996年 “Un héros très discret”『つつましき詐欺師』:カンヌ〜脚本賞受賞
 2005年 『真夜中のピアニスト』:ベルリン
 2009年 『預言者』:カンヌ〜グランプリ受賞
 2012年 『君と歩く世界』:カンヌ


 ・“La loi du marché (A Simple Man/ The Measure of a Man)”(仏) 監督:ステファーヌ・ブリゼ
 出演:ヴァンサン・ランドン、Yves Ory、Karine De Mirbeck、Matthew Schaller
 物語:ティエリーは、51歳だが、仕事を失って18か月が経っている。彼は、ようやくスーパーマーケットでセキュリティー・ガードの仕事を得るが、そこで彼は道徳的ジレンマを味わうことになる。
 低予算で製作された作品で、監督とは3作目のタッグとなるヴァンサン・ランドン以外は、素人俳優が起用された。台本が予め渡されることはなく、毎日、その日その日のセリフとシチュエーションを説明するという形で撮影が進められた。
 【3大映画祭との関わり】
 コンペティション部門出品は初めて。
 1999年:“Le bleu des villes”:カンヌ(監督週間)


 ・“Marguerite et Julien”(仏) 監督:ヴァレリー・ドンゼッリ
 出演:ジェレミー・エルカイム(Jérémie Elkaïm)、アナイス・ドゥムースティエ(Anaïs Demoustier)、オレリア・プティ(Aurélia Petit)、フレデリック・ピエロ(Frédéric Pierrot)、Raoul Fernandez、ジェラルディン・チャップリン、バスティアン・ブイヨン(Bastien Bouillon)
 物語:〈ノルマンディーにあるラヴァレ家のマルグリットは、親の都合で13歳の時に年長の男性と結婚させられるが、気の乗らない相手との結婚に不満を持った彼女は、兄ジュリアンの下に走り、妊娠した。近親相姦の罪を問われた2人は、1603年12月2日、パリのクレーヴ広場で絞首刑に処された。〉という「ラヴァレ家のジュリアンとマルグリット」として知られる事件を映画化した作品。
 『突然炎のごとく』『カラビニエ』『修道女』『野性の少年』『恋のエチュード』『アデルの恋の物語』『緑色の部屋』『ブロンテ姉妹』『アメリカの伯父さん』『哀しみのアレクシーナ』などの脚本で知られる脚本家ジャン・グリュオーがトリュフォーのために書いた脚本“Histoire de Julien et Marguerite”(2011年に出版された)の映画化。
 【3大映画祭との関わり】
 コンペティション部門出品は初めて。
 2011年:『わたしたちの宣戦布告』:カンヌ(批評家週間)

画像

 ・“Mon Roi”(仏) 監督:マイウェン
 出演:ヴァンサン・カッセル、エマニュエル・ベルコ、ルイ・ガレル、イジルド・ル・ベスコ、リュドヴィック・ベルティロ(Ludovic Berthillot)、Camille Cottin
 物語:トニは、スキーで、大きな滑落事故を起こして、リハビリセンターに来ていた。メディカル・スタッフと痛み止めのおかげで、自由な時間を得た彼女は、ジョルジョとの激動の歴史を回想し始める。2人はどうして愛し合うようになったのか? 本当に愛していた男性は誰だったのか? 2人は、どのようにして、移ろいやすく、破滅的な情熱にのめり込むようになったのか? 今後、傷ついた体は治るかもしれないが、2人の関係はもう修復不可能かもしれない……。
 【3大映画祭との関わり】
 2011年 『パリ警視庁:未成年保護部隊』:カンヌ〜審査員賞受賞


 ・“Valley of Love”(仏) 監督:ギョーム・ニクルー(Guillaume Nicloux)
 出演:イザベル・ユペール、ジェラール・ドパルデュー
 物語:イザベルとジェラールがカリフォルニアの死の谷にやってくる。彼らはもう何年も会っていなかった。写真家をしていた彼らの息子ミカエルは、6か月前に自殺していたが、そのミカエルからここへの招待状を受け取ったからだった。
 【3大映画祭との関わり】
 2013年“The Nun(La Religieuse)”:ベルリン
 2014年:“L'enlèvement de Michel Houellebecq”:ベルリン(フォーラム部門)


 ・“Il Racconto dei Racconti (The Tale of Tales)”(伊・仏・英) 監督:マッテオ・ガローネ
 出演:サルマ・ハエック、ヴァンサン・カッセル、ジョン・C・ライリー、アルバ・ロルヴァケル
 物語:“The Queen(そもそものはじめの物語)”:王は、笑わない王女を笑わせようとするがうまくいかない。ところが、ある日、街で少年と老婆が口ゲンカをしているのを見て、王女は大笑いする。笑われた老婆は、怒って王女に呪いをかける。その呪いとは、眠り王子の呪いを解いて彼を婿に迎えない限り、王女は一生結婚できないというものだった。眠り王子の呪いを解くためには、彼の墓の前に置かれてある壺を涙でいっぱいにしなければならない。王女は、苦労して王子の墓を見つけ、あともう少しでいっぱいになるというところまで涙を溜めるが疲れて眠ってしまう。そこへたまたまやってきた女奴隷が、壺を涙でいっぱいにしてしまう。呪いが解かれて目覚めた王子は、これをすべて女奴隷がやったと思い込み、彼女と結婚する。王女は、ことの顛末を知って怒り、女奴隷に魔法をかけて、彼女がずっと王子に面白い話をせがみ続けるように仕向ける。
 “The Flee(ノミ)”:王は、ノミが羊くらいの大きさになるまで育てた後、皮を剥いで、これが何の皮かわかった者に、王女を嫁にやろうと宣言する。オルグがこれを当ててため、王女はオルグの妻にされてしまう。しかし、王女は、老婆と7人の息子によって助けだされる。
 “The Two Old Sisters(生皮をはがれた老婆)”:老婆が王をだまして、彼と寝て、妖精の魔法で美女に姿を変えてもらう。老婆の妹は、自分も姉のように変身したいと願うが、彼女は床屋の手によって生皮を剥がれてしまう。
 17世紀にナポリの軍人で詩人のジャンバティスタ・バジーレによって書かれた民話集『ペンタメローネ』(のちにシャルル・ペローやグリム兄弟がまとめることになる民話の原型と言われる)の中から3つの物語をピックアップして映画化した作品。
 【3大映画祭との関わり】
 1998年 “Osipiti”:ベネチア(非コンペ)〜FEDIC Award - Special Mention受賞
 2004年 “Primo Amore”:ベルリン〜銀熊賞(音楽)受賞
 2008年 『ゴモラ』:カンヌ〜グランプリ受賞
 2012年 『リアリティー』:カンヌ〜グランプリ受賞


 ・“Mia Madre”(伊・独・仏) 監督:ナンニ・モレッティ
 出演:マルゲリータ・ブイ、ジョン・タトゥーロ、ジューリア・ラッツァリーニ(Giulia Lazzarini)、ナンニ・モレッティ、Beatrice Mancini
 物語:マルゲリータは、成功した映画監督で、現在は、アメリカの有名な俳優バリー・ハギンズと映画を撮っている。撮影は順調で、バリーは、セットでは完璧にキャラクターを演じている。一方、私生活では、彼女は、パートナーのヴィットリオと別れたばかりで、思春期の娘リヴィアも問題を抱えている。さらに、重い病気にかかった母アダは、末期に来ていて、兄のジョヴァンニと一緒に世話をしなければならない。
 配給:キノ・フィルムズ
 【3大映画祭との関わり】
 1978年 『青春のくずや〜おはらい』:カンヌ
 1981年 『監督ミケーレの黄金の夢』:ベネチア(非コンペ)〜審査員特別賞
 1985年 『ジュリオの当惑』:ベルリン〜銀熊賞(審査員特別賞)&C.I.C.A.E. Award
 1989年 『赤いシュート』 ベネチア(非コンペ)〜Filmcritica "Bastone Bianco" Award
 1994年 『親愛なる日記』:カンヌ〜監督賞
 1998年 『ナンニ・モレッティのエイプリル』:カンヌ
 2001年 『息子の部屋』:カンヌ〜パルムドール&国際批評家連盟賞受賞
 2004年 カンヌ〜黄金の馬車賞
 2006年 『夫婦の危機』(カイマーノ):カンヌ〜ローマ市賞
 2007年 『それぞれのシネマ』:カンヌ(アウト・オブ・コンペティション部門)
 2011年 『ローマ法王の休日』:カンヌ


 ・“Youth(La Giovinezza)”(伊・スイス・英・仏) 監督:パオロ・ソレンティーノ
 出演:マイケル・ケイン、レイチェル・ワイズ、ハーヴェイ・カイテル、ポール・ダノ、ジェーン・フォンダ、Madalina Ghenea
 物語:フレッドとミックは、旧友で、ともに80歳に手が届こうとしている。フレッドは、作曲家兼指揮者で、今は引退している。ミックは、映画監督で、まだ現役だ。2人は、アルプスの麓のエレガントなホテルに春のバケーションで来ている。子供たちは多くの問題を抱えているが、彼らはそれを注意深く、優しく見つめている。彼らは、時間が速く過ぎていくことを知っている。ミックの情熱的な脚本家や、ホテルの客たちは、若く、フレッドやミックが失ったものを持っている。フレッドは、自分にとって最後の重要な作品になるであろう新作の脚本が仕上がるのを待っている。ミックは、音楽から足を洗ってしばらく経つが、まだ彼の新作を聞きたいと思い、彼が指揮棒を振るのを見たいというファンは少なくなかった。
 【3大映画祭との関わり】
 2004年 『愛の果てへの旅』:カンヌ
 2006年 『家族の友人』:カンヌ
 2008年 『イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-:カンヌ〜審査員賞受賞
 2011年 『きっと ここが帰る場所』:カンヌ〜エキュメニカル審査員賞受賞
 2013年 『グレート・ビューティー/追憶のローマ』:カンヌ


 ・“Saul Fia (Son of Saul)”(ハンガリー) 監督:László Nemes
 出演:Géza Röhrig、Levente Molnár、Urs Rechn、Todd Charmont、Christian Harting、Uwe Lauer、Kamil Dobrowolski、サンドロ・ゾター(Sándor Zsótér)
 物語:Saul Auslanderの人生の2日間を描く。Saul Auslanderは、ハンガリー人の囚人で、アウシュヴィッツの火葬場の1つで、ゾンダーコマンドの一員として働いていた。彼には、息子のようにかわいがっていた少年がいたが、その少年が殺されて、遺体を処理する仕事がまわってくる。だが、彼は、どうしても少年の遺体を右から左へと「処理」してしまう気にはなれなかった。彼は、少年の遺体を外に持ち出して、ラビを見つけ、ちゃんとした葬儀をしてやりたかったのだ。Saulは、不可能と思える計画を実行に移そうとする……。
 【3大映画祭との関わり】
 本作が初監督長編。


 ・“The Lobster”(ギリシャ・英・アイルランド・オランダ・仏) 監督:ヨルゴス・ランティモス
 出演:ジョン・C・ライリー、リア・セイドゥ、アリアーヌ・ラベド(Ariane Labed)、レイチェル・ワイズ、コリン・ファレル、ベン・ウィショウ
 物語:未来のディストピア。独身者は45日以内にホテルに集められたメンバーの中からパートナー探しを行なって、自分の相手を見つけるか、さもなくば動物に姿を変えられて、森に放たれる、と定められる。そんな中、一人の男性が規則を逃れて脱出し、真の愛を見つけようとする。
 【3大映画祭との関わり】
 2009年 『籠の中の乙女』:カンヌ(ある視点部門)〜ある視点賞、Award of the Youth受賞
 2011年 “Alpis (Alps)”:ベネチア〜オゼッラ賞(脚本賞)受賞
 2013年 “Venice 70: Future Reloaded”:ベネチア(70周年記念作品)


 ・“Louder Than Bombs”(ノルウェー・デンマーク・米・仏) 監督:ヨアキム・トリアー(Joachim Trier)
 出演:イザベル・ユペール、ガブリエル・バーン、ジェシー・アイゼンバーグ、デイヴィッド・ストラザーン、Devin Druid
 物語:有名な戦場カメラマン、ローラ・フリードが亡くなって3年が経ち、没後3年を記念した写真展が企画される。彼女の夫と子供たちが、ローラの死後、初めて集まる。準備を進める中で、思いもかけない秘密が明らかになる。その結果、3人は、互いを見つめ直し、それぞれの内的欲求と向き合わなければならなくなる。
 【3大映画祭との関わり】
 コンペティション部門出品は初めて。
 2011年 “Oslo, 31. August (Oslo, August 31st )”:カンヌ(ある視点部門)


 ・『黒衣の刺客』“聂隐娘(Nie Yin niang/The Assassin/The Hidden Heroine)”(台湾) 監督:ホウ・シャオシェン
 出演:スー・チー、チャン・チェン、妻夫木聡、ニー・ターホン、ニッキー・シエ、シー・チェン(石雋)
 物語:安史の乱から40年後。少女時代に誘拐された聂隐娘が、家に戻ってくる。母親は、彼女に、宮廷と藩鎮との絆の証である翡翠を授ける。しかし、聂隐娘は、道士によって、武術を教え込まれ、殺し屋に仕立てあげられていた。彼女の使命は、宮廷の権力者を殺して、宮廷を転覆させることに他ならなかった。一方、宮廷は、弱体化した国を立て直すために、軍事力の再編成を行なおうとしていた。藩鎮の長に任じられたのは、聂隐娘が思いを寄せていた幼馴染の田季安だった。聂隐娘に、田季安の暗殺が命じられる。彼女は、命令に従って、幼馴染を殺すか、師に背いて、追われる側にまわるか、究極の選択を迫られるのだった……。
 唐代の作家、裴刑の短編小説集『傳奇』の1編「聂隐娘」の映画化。
 2005年以降、度々、補助金を得ながらも、様々な問題から、製作が延期されていた作品。ホウ・シャオシェン初めての武侠もので、中国市場の拡大を背景に、かつてないほど予算が膨れ上がったのも製作が遅れた原因の1つとされる。製作過程では、キャストに金城武や浅野忠信の名前も挙がった。
 配給:松竹
 【3大映画祭との関わり】
 1986年 『童年往事 時の流れ』:ベルリン(フォーラム部門)
 1989年 『悲情城市』:ベネチア〜金獅子賞、UNESCO賞、Special Golden Ciak受賞
 1993年 『戯夢人生』:カンヌ〜審査員賞
 1995年 『好男好女』:カンヌ
 1996年 『憂鬱な楽園』:カンヌ
 1998年 『フラワーズ・オブ・シャンハイ』:カンヌ
 2001年 『ミレニアム・マンボ』:カンヌ
 2004年 『珈琲時光』:ベネチア
 2005年 『百年恋歌』:カンヌ
 2007年 『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』:カンヌ(ある視点部門)
 2007年 『それぞれのシネマ』:カンヌ(アウト・オブ・コンペティション部門)
 2012年 “10+10”:ベルリン(パノラマ部門)


 ・“山河故人(Shan He Gu Ren/Mountains May Depart)”(中・仏・日) 監督:ジャ・ジャンクー
 出演:チャオ・タオ、シルヴィア・チャン、チャン・イー(張譯)、董子健(トン・ツージエン)、劉陸
 物語:「1999年、山西省汾陽(フェンヤン)。小学校教師・タオは炭鉱で働くリャンと恋愛関係にあった。だが、タオはリャンの友人の実業家ジンシェンからプロポーズを受け、結婚を承諾する。傷心のリャンは二度と戻らない覚悟を決めて故郷の街を離れていった。
やがてタオは男の子を出産し、ジンシェンは息子を“ダラー”と名づける。
2014年。ジンシェンと離婚し、一人汾陽で暮らすタオ。タオの父親の葬儀に出席するため、数年ぶりにダラーが戻ってくる。
隔たった母子の関係を取り戻そうとするタオは、ダラーがジンシェン共にオーストラリアに移住することを知らされる。
2025年オーストラリア。19歳になったダラーは、長い寄宿舎生活のため、もはや中国語をほとんど話さなくなっている。
そんな彼は、母親と同世代の中国語教師ミアと出会う……。」
 音楽:半野喜弘
 配給:ビターズ・エンド
 【3大映画祭との関わり】
 1998年 『一瞬の夢』:ベルリン(フォーラム部門)〜NETPAC賞、ウォフガング・シュタウデ賞受賞
 2000年 『プラットホーム』:ベネチア〜NETPAC賞受賞
 2002年 『青い稲妻』:カンヌ
 2004年 『世界』:ベネチア
 2006年 『長江哀歌』:ベネチア〜金獅子賞受賞
 2006年 『東』:ベネチア(非コンペ)〜Doc/It Award、Open Prize受賞
 2007年 『無用』:ベネチア(Orizzonti Doc部門)〜グランプリ受賞
 2008年 『四川のうた』:カンヌ
 2008年 『河の上の愛情』:ベネチア(アウト・オブ・コンペティション部門)
 2010年 『海上伝奇』:カンヌ(ある視点部門)
 2013年 『罪の手ざわり』:カンヌ〜脚本賞受賞


 ・『海街diary』“Umimachi Diary(Our Little Sister)”(日) 監督:是枝裕和
 出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず
 物語:「鎌倉に暮らす長女・幸、次女・佳乃、三女・千佳の香田家3姉妹のもとに、15年前に家を出ていった父の訃報が届く。葬儀に出席するため山形へ赴いた3人は、そこで異母妹となる14歳の少女すずと対面。父が亡くなり身寄りのいなくなってしまったすずだが、葬儀の場でも毅然と立ち振る舞い、そんな彼女の姿を見た幸は、すずに鎌倉で一緒に暮らそうと提案する。その申し出を受けたすずは、香田家の四女として、鎌倉で新たな生活を始める。」
 吉田秋生『海街diary』の映画化。
 【3大映画祭との関わり】
 1995年 『幻の光』:ベネチア〜金のオゼッラ賞受賞
 2001年 『DISTANCE』:カンヌ
 2004年 『誰も知らない』:カンヌ〜主演男優賞受賞
 2009年 『空気人形』:カンヌ(ある視点部門)
 2013年 『そして父になる』:カンヌ〜審査員賞、エキュメニカル審査員賞 特別表彰受賞


 ・“Chronic”(米) 監督:マイケル・フランコ(Michel Franco)
 出演:ティム・ロス、ビッツィー・トゥロック(Bitsie Tulloch)、クレア・ヴァン・ダー・ブーム(Claire van der Boom)、サラ・サザーランド、デイヴィッド・ダストマルチャン(David Dastmalchian)、テイト・エリントン(Tate Ellington)、ジョー・サントス
 物語:終末医療の在宅ケアをしている看護師が、患者の世話をしつつ、失われかけた患者と家族の絆を取り持とうとする。
 【3大映画祭との関わり】
 コンペティション部門出品は初めて。
 2009年 “Daniel & Ana”:カンヌ(ある視点部門)
 2012年 『父の秘密』:カンヌ(ある視点部門) ある視点賞受賞


 ・“Sicario”(米) 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
 出演:エミリー・ブラント、ジョシュ・ブローリン、ベニチオ・デル・トロ、ジョン・バーンサル、ヴィクター・ガーバー、ジェフリー・ドノヴァン、ラウル・トゥルヒーヨ
 物語:若きFBIの女性エージェントが、メキシコのカルテルのボスを倒すのを目的としたCIAの秘密作戦に参加する。ところが、その過程で、彼女の倫理観やモラルは限界まで押しやられる。
 【3大映画祭との関わり】
 1996年 “Cosmos”:カンヌ(監督週間)
 1998年 “Un 32 août sur terre”:カンヌ(ある視点部門)
 2001年 『渦』:ベルリン(パノラマ部門)〜国際批評家連盟賞受賞
 2008年 “Next Floor”:カンヌ(短編部門)〜Canal+賞受賞
 2010年 “Polytechnique”:カンヌ(監督週間)
 2010年 『灼熱の魂』:ベネチア(ベネチア・デイズ)〜European Cinema Award スペシャル・メンション


 ・“The Sea of Trees”(米) 監督:ガス・ヴァン・サント
 出演:マシュー・マコノヒー、ナオミ・ワッツ、渡辺謙、ケイティー・アセルトン(Katie Aselton)、アミ・ハルナ、アイ・ヨシハラ、ジュウゾウ・ヨシダ、イクマ・アンドウ
 物語:青木ヶ原(The Sea of Trees)は、富士山の麓に広がるミステリアスな森であり、人々は生と死を考えるためにそこに向かう。アーサー・ブレナンは、青木ヶ原こそ死ぬのにふさわしい場所だと考えたが、そこで日本人のタクミ・ナカムラと出会う。彼もまた道を見失ったひとりだった。2人が出会ったことで、内省と再生に向けた旅が始まり、アーサーはもう一度妻とともに生きようと考える。
 配給:東宝東和
 【3大映画祭との関わり】
 1987年 “Five Ways to Kill Yourself”:ベルリン(短編コンペティション部門)〜テディー賞受賞
 1990年 『ドラッグストア・カウボーイ』:ベルリン(フォーラム部門)〜CICAE Award受賞
 1991年 『マイ・プライベート・アイダホ』:ベネチア
 1995年 『誘う女』:カンヌ(特別上映作品)
 1998年 『グッド・ウィル・ハンティング』:ベルリン
 2001年 『小説家を見つけたら』:ベルリン〜Prize of the Guild of German Art House Cinemas受賞。
 2003年 『エレファント』:カンヌ〜パルムドール、監督賞、Cinema Prize of the French National Education System受賞。
 2005年 『ラスト・デイズ』:カンヌ
 2006年 『パリ、ジュテーム』:カンヌ(ある視点部門)
 2007年 『パラノイドパーク』:カンヌ〜60周年記念賞
 2007年 『それぞれのシネマ』:カンヌ(アウト・オブ・コンペティション部門)
 2009年 『ミルク』:ベルリン(パノラマ部門)
 2011年 『永遠の僕たち』:カンヌ(ある視点部門)
 2013年 『プロミスト・ランド』:ベルリン〜審査員スペシャル・メンション受賞


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 ※審査員:ジョエル&イーサン・コーエン(審査員長)、ロッシ・デ・パルマ、ソフィー・マルソー、シエナ・ミラー、ロキア・トラオル(マリ共和国出身でパリで活躍するシンガー・ソングライター)、ギレルモ・デル・トロ、グザヴィエ・ドラン、ジェイク・ギレンホール

 【エントリー作品の傾向】

 ・19本中、13本がヨーロッパ映画(ただし共同製作も多い)という過度にヨーロッパ偏重のセレクションになっている。

 ・フランス作品が多いのは例年通りながら、今回は、イタリア映画が3本も選ばれている。

 ・アイルランド、ポルトガル、スペイン、△ベルギー、△スイス、ドイツ、オーストリア、ポーランド、チェコ、(ギリシャを除く)バルカン諸国、スウェーデン、フィンランド、△ロシア、イスラエル、△トルコ、イラン、インド、東南アジア、韓国、オセアニア、△カナダ、メキシコ、△南米、△アフリカからは、1本も選出されず。
 ※△印は前回エントリーがあった国。常連国以外は、連続エントリーされない傾向がある。

 ・その一方で、監督の母国や、キャスト、ストーリー等で、選ばれていない国々がフォローされているケースもある。(カナダ、メキシコ、スリランカ、オーストラリアなど)

 ・全体的に、複数の国のキャストによる作品が多い。

 ・イギリス映画は2本、アメリカ映画は3本だが、英米の俳優が出演している作品が5本もあり(ガローネ作品、モレッティ作品、ソレンティーノ作品、ランティモス作品、トリアー作品)、そのうち2本は全編英語作品(ソレンティーノ作品、ランティモス作品)。

 ・フランス映画は5本だが、フランス資本が入った作品はほかに6本あり、合わせると約半数になる。

 ・イザベル・ユペール、ヴァンサン・カッセル、ジョン・C・ライリー、レイチェル・ワイズら、メイン・キャストで2つの作品に出演している俳優が多い。

 ・日本映画以外で、日本人俳優が出演している作品が2本ある。

 【監督のエントリー&受賞実績】

 ・パルムドール受賞:モレッティ、ガス・ヴァン・サント

 ・グランプリ受賞:オディアール、ガローネ

 ・監督賞受賞:モレッティ、ガス・ヴァン・サント

 ・審査員賞:マイウェン、ソレンティーノ、ホウ・シャオシェン、是枝

 ・ベネチア国際映画祭 金獅子賞:ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクー

 ・3大映画祭のコンペティション部門初参加:ジャスティン・カーゼル、ブリゼ、ドンゼッリ、トリアー、マイケル・フランコ

 ・初監督:László Nemes

 【監督どうしの因縁】

 ・2013年のカンヌ:ソレンティーノ、ジャ・ジャンクー(脚本賞)、是枝(審査員賞)、(今回の審査員長:コーエン兄弟(グランプリ))

 ・2012年のカンヌ:オディアール、ガローネ(グランプリ) 審査員長:モレッティ

 ・2011年のカンヌ:マイウェン(審査員賞)、モレッティ、ソレンティーノ

 ・2009年のカンヌ:オディアール(グランプリ) 審査員:イザベル・ユペール(審査員長)、スー・チー

 ・2008年のカンヌ:ソレンティーノ(審査員賞)、ガローネ(グランプリ)、ジャ・ジャンクー

 【受賞予想】

 審査員の顔ぶれからすれば、若く意欲的な才能を評価する方向に向かいそうですが、今回のセレクションの監督たちは実力派が多く、「期待の新鋭」は見当たらないように見えます。

 今回は、英語圏の審査員が多く、アジア圏の審査員は1人もいません。明らかにアジア映画には不利になります。(アジア映画の魅力、見方、味わい方を他の審査員に説明してくれそうな人がいないということになるから。)

 タイミングもあるのでしょうが、あえてイタリア映画を3本も入れたところに、秀作の期待が高まります。少なくとも1本は上位入賞するのではないでしょうか。

 パルムドール:“The Sea of Trees”、“Dheepan (Erran)”、『黒衣の刺客』

 グランプリ:“Valley of Love”、“Il Racconto dei Racconti (The Tale of Tales)”、“Mia Madre”、“Youth(La Giovinezza)”、“The Sea of Trees”

 監督賞:ギョーム・ニクルー、マッテオ・ガローネ、ナンニ・モレッティ、パオロ・ソレンティーノ、ガス・ヴァン・サント

 男優賞:Jesuthasan Antonythasan(“Dheepan (Erran)”)、マイケル・ケイン&ハーヴェイ・カイテル(“Youth(La Giovinezza)”)、ティム・ロス(“Chronic”)

 女優賞:アナイス・ドゥムースティエ(“Marguerite et Julien”)、マルゲリータ・ブイ(“Mia Madre”)、スー・チー(『黒衣の刺客』)

 脚本賞:“Dheepan (Erran)”、“Il Racconto dei Racconti (The Tale of Tales)”、“山河故人”、『海街diary』、“Chronic”、“The Sea of Trees”

 パルムドールという冠が似合う作品をと考えると、案外、ピンと来る作品は少なくて、“The Sea of Trees”だったら、悪くないかもというくらいの予想です。ただ、コーエン兄弟がガス・ヴァン・サントにパルムドールを贈るというイメージは、ちょっと見えてこないですね。
 コーエン兄弟が、日常に潜む暴力性やサスペンス(が入った作品)を好むとしたら、ひょっとすると、“Dheepan (Erran)”や『黒衣の刺客』に受賞させる可能性もなくはないかもしれません。(大穴という扱いです。)

 男優賞は、マイケル・ケイン&ハーヴェイ・カイテルだったら、面白いんじゃないでしょうか。

 女優陣は、芸達者な女優が多いですが、マルゲリータ・ブイに獲らせてあげたい気がしますね。サンセバスチャンやモスクワやベネチアではもう既に獲っていますが。

 ヴァレリー・ドンゼッリとLászló Nemesには、何か獲らせてあげたいように思いますが、どちらも内容がデリケートなものなので、上位の賞はあげにくくて、“Marguerite et Julien”は女優賞が獲れなければ審査員賞、“Saul Fia (Son of Saul)”も何か獲れるなら審査員賞あたり、というところでしょうか。

 是枝作品は、上位入賞の可能性もなくはありませんが、『そして妹になる』っていうのが、ちょっとどうなのかなあとも思い、落としどころは脚本賞あたりではないかと予想してみました。

 さて、どうなるでしょうか。

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 ・カンヌ国際映画祭2015 アウト・オブ・コンペティション部門、ある視点部門、特別招待部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_14.html

 ・カンヌ国際映画祭2015 ミッドナイト・スクリーニング部門、短編部門、シネフォンダシオン部門、カンヌ・クラシック部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_17.html

 ・カンヌ国際映画祭2015 批評家週間:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_25.html

 ・カンヌ国際映画祭2015 監督週間:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_26.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年3月〜9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201503/article_1.html

 追記:
 ・カンヌ国際映画祭2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_20.html

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