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zoom RSS カンヌ国際映画祭2015 アウト・オブ・コンペティション部門、ある視点部門、特別招待作品

<<   作成日時 : 2015/05/18 23:28   >>

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 【アウト・オブ・コンペティション部門】

 ・“La Tête Haute (Standing Tall)”(仏) 監督:エマニュエル・ベルコ
 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、Rod Paradot、ブノワ・マジメル、サラ・フォレスティエ
 物語:マロニーは、6歳で母親に棄てられ、その後、児童裁判所を何度も出たり入ったりしていた。彼の面倒を見ていたのは、フロランスとヤンで、フロランスは引退間近の児童裁判所判事で、ヤンはマロリーと同じような辛い少年時代を過去に持つケースワーカーだった。彼らは、何度もマロリーに翻弄され、その度に何とか彼を助け出そうとしてきた。マロリーは、今度は、これまでよりずっと厳しい矯正施設に入れられ、そこでテスと出会う。テスは、特別なところがある少女で、マロリーに希望を持ってもいいんだということを教えてくれる。
 オープニング作品

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 ・“Ice and the Sky(La Glace et le ciel)”(仏) 監督:リュック・ジャケ
 クロード・ロリウス(Claude Lorius)に関するドキュメンタリー。
 クロード・ロリウスは、1957年に南極大陸の研究に向かう。彼は、氷に閉ざされた世界の真ん中で、地球に存在するものたちの隠された秘密を見出す。本作を通して、彼は、地球の歴史と、人類が避けては通れない地球の未来について語る。
 クロード・ロリウス:フランス国立科学研究センター研究員を務め、1979年氷河学・環境地球物理学研究所(LGGE)副所長、’83〜88年所長。’98年フランス国立科学研究センター名誉主任研究員。40年以上地球観測プロジェクトに参加し、南極の氷に閉じ込められた空気から過去の大気の様子を調査して、気候変動を明らかにした。二酸化炭素の濃度が高い時に平均気温も高いことから、温暖化に警鐘を鳴らし、2008年度ブループラネット賞を受賞。
 『皇帝ペンギン』や『きつねと私の12か月』で知られるドキュメンタリー作家リュック・ジャケの最新作。
 クロージング作品。

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 ・『リトルプリンス 星の王子さまと私』“The Little Prince(Le Petit Prince)”(仏) 監督:マーク・オズボーン
 物語:パイロットがサハラ砂漠に不時着する。そこで彼はひとりの少年と出会う。少年は、小惑星から地球に落ちてきたのだと言う。パイロットが飛行機を修理している間、少年は、彼に、故郷や、近く小惑星に住む奇妙な住人たちの話を聞かせてくれる。
 『星の王子さま』のアニメーション化作品。
 『カンフー・パンダ』などで知られるマーク・オズボーンの最新作。

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 ・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』“Mad Max:Fury Road”(オーストラリア・米) 監督:ジョージ・ミラー

 ・“Irrational Man”(米) 監督:ウディ・アレン
 出演:エマ・ストーン、ホアキン・フェニックス、ジェイミー・ブラックリー(Jamie Blackley)、パーカー・ポージー
 物語:小さな町の大学キャンパス。自我の存在論的危機に陥っている哲学教授が、教え子と関係を持つことで、人生に意味を見出そうとする。

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 ・『インサイド・ヘッド』“Inside Out”(米) 監督:ピート・ドクター、ロナルド・デル・カルメン(Ronaldo Del Carmen)
 声の出演:ダイアン・レイン、エイミー・ポーラー、ビル・ヘイダー(Bill Hader)、ラレイン・ニューマン(Laraine Newman)
 物語:アニメーション。「父の仕事の都合で田舎から大都会サンフランシスコに引っ越すことになった少女ライリー。新生活に慣れようと必死に行動する彼女の頭の中では、5つの感情がぶつかり合っていた。“彼ら“の対立は、やがてひとつの感情となってライリーに大事件を巻き起こし……。」

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 【ある視点部門】

 ※審査員:イザベラ・ロッセリーニ(審査員長)、ハイファ・アル=マンスール、ナディーヌ・ラバキ、Panos H. Koutras(ギリシャの監督)、タハール・ラヒム

 ・“Je Suis Un Soldat (I Am A Soldier)”(仏・ベルギー) 監督:Laurent Larivière
 出演: ルイーズ・ブルゴワン(Louise Bourgoin)、ジャン=ユーグ・アングラード、ローラン・カペリュート(Laurent Capelluto)、ニナ・ミュリス(Nina Meurisse)
 物語:サンドリーヌは、30歳で、母親と暮らすために、故郷ルーベに帰る。彼女には、仕事がなく、叔父と一緒に犬小屋で働くことになる。サンドリーヌは、やがて、そこが、東欧から密輸入されてきた犬たちの中継地点であることを知る。男たちが支配する世界で、彼女はたちまちにして権威と尊敬を勝ち取ることに成功し、彼女が自由を手に入れるために必要なお金をもたらす。だが、しかし……。
 短編で高い評価を受けたLaurent Larivièreの初長編。

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 ・“Maryland (Close Protection/Disorder)”(ベルギー・仏) 監督:アリス・ウィノカー(Alice Winocour)
 出演:マティアス・スーナールツ、ダイアン・クルーガー、ポール・アミ(Paul Hamy)
 物語:ヴァンサンは、フランス特殊部隊の元兵士で、アフガニスタンから帰ってきた後、PTSDに苦しんでいた。そんな彼が、「Maryland」というリッチなヴィラに住むレバノン人ビジネスマン、ジェシーの妻ドゥニの警護に雇われる。仕事を始めてすぐ彼は、ドゥニに奇妙な魅力を感じる。その一方で、ヴァンサンは、次第にパラノイアに陥りそうになる……。
 『博士と私の危険な関係』“Augustine”(2012)のアリス・ウィノカー最新作。

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 ・“Louisiana - The Other Side”(伊・仏) 監督:Roberto Minervini
 社会の辺境で、無法と違法の間に目には見えない境界線が引かれている。そこでは、政治的機構に忘れ去られ、市民の権利を踏みにじられて、傷ついた人々が生活している。武装解除された退役軍人、無口な青少年、愛によって麻薬中毒から抜け出そうとしている中毒患者、世界のどこかで行われている戦争とまだ戦争中の元特殊部隊の兵士、もがき苦しんでいる未来の母親たち、生きる望みを捨ててはいない老人たち……。今日のアメリカの深淵へとドアが開かれる。

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 ・“Zvizdan (The High Sun)”(クロアチア・セルビア・スロヴェニア) 監督:Dalibor Matanić
 物語:バルカン半島にある隣接した2つの村。長い民族対立の歴史を背景に、禁じられた愛の物語が展開する。1991年、狂気と混乱と恐怖が蔓延し、戦争の足音が近づいてきて、花開こうとしていた愛の物語が封印される。2001年、戦争は終わったが、戦争の傷は生々しく、恋人たちは簡単にはそれを癒すことができない。2011年、ようやく愛が根付き始める。しかし、悪や疑念はまだ完全に消え失せたわけではない。

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 ・“Comoara (The Treasure)”(ルーマニア・仏) 監督:コルネイユ・ポルンボユ(Corneliu Porumboiu)
 物語: 33歳のCostiは、平和な日常を過ごしていた。彼には、6歳の息子がいて、夜、寝る前にお話を聞かせるのが好きだった。中でも好きなのは「ロビン・フッド」で、彼自身、ヒーローになりたいという夢を持っていた。ある夜、隣人がやってきて、祖父母の家の庭にお宝が埋まっているらしいと話す。見つけたら半分くれると言うので、Costiは、その話に乗り、金属探知機を借りて、探し出そうとする。しかし、週末を使っても見つけることはできない。でも、どんな障害があろうと、彼は突き進むのみだ。なんといっても、彼は、そうすることで妻や息子のヒーローになりたかったのだから……。

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 ・“Un etaj mai jos (One Floor Below)”(ルーマニア・スウェーデン・仏) 監督:ラドゥー・ムンテアン(Radu Muntean)
 物語:パトレスクは、50代で、妻と息子と暮らしている。ある金曜日の朝、彼は、アパートの階段を上っていて、男女の激しい口ゲンカが聞こえてくるのを耳にする。が、それは、唐突に止む。2階からヴァリが顔を出すが、その時、彼は、黙って、機械的に頷いてみせただけで、そのまま階段を上った。仕事から帰ってきて、アパートで騒ぎが起こっていることを知る。2階に住むラウラが死体となって発見されたというのだ。パトレスクは、残酷な殺人事件に関わりあいになってしまったらしいことを知って、苦しむことになる……。

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 ・“Hrútar (Rams)”(アイスランド) 監督:Grímur Hákonarson
 物語:アイスランドの人里離れた谷。GummiとKiddiは、兄弟で、隣り合った土地に住み、ともに羊を育てて生計を立てていた。彼らの羊は、血統がよく、アイスランドでも最高種として、たくさんの賞を受賞していた。ところが、同じ仕事をし、隣り合わせに暮らしながら、彼らは、40年間、一言も口をきいていなかった。しかし、非常事態が起こる。突然、羊を死に至らしめる伝染病が発生し、Kiddiの羊を襲ったのだ。谷はパニックに陥る。当局は、病気の拡大を防ぐために、谷のすべての動物を殺すことを決める。これは谷に住む農夫たちにとって、死刑宣告にほかならない。GummiとKiddiは、容易にはこれを受け入れられない。先祖から守ってきている種を絶滅させることはできないからだ。Kiddiはライフルで、Gummiはウイットを使って抵抗しようとする。彼らは、特別な血統を守るために40年ぶりに力をあわせる決意をする。

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 ・“ناهید(Nahid)”(イラン) 監督:Ida Panahandeh
 物語:バツイチの若い娘Nahidが、10歳の息子と一緒にイラン北部、カスピ海に面した小さな村に住んでいる。現代の法では、父親が子供の親権を持つことになっているが、元夫は、彼女が再婚しないならという条件で、彼女に親権を認めた。今、Nahidは愛する男性ができて、結婚したいと考えるようになった。悩んだあげく、彼女は第3の道を選ぶ。それは、一時婚(Sighe)だ。一時婚とは、期間と契約金を決めて、一時的に婚姻契約を結ぶ制度のことで、イランの国教であるシーア派では合法とされている。合法ではあるが、社会的には受け入れられているとは言いがたい。果たして一時婚が問題を解決に導いてくれるのだろうか。
 初監督作品。

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 ・“Chauthi Koot (The Fourth Direction)”(インド) 監督:Gurvinder Singh
 物語: ブルースター作戦(1984年6月3日-6日、当時のインド首相インディラ・ガンディーは、シーク教過激派を排除するために、アムリトサルにある彼らの拠点、黄金寺院を攻撃した。軍事的には成功したが、結果的に、シーク教徒とヒンズー教徒の対立を激化し、インド国内の緊張も高まって、ガンディー首相暗殺へとつながった)後のパンジャブ地方を舞台にした物語。2人のヒンズー教徒の友人が、アムリトサルへ向かう。一方、パンジャブ地方の農夫が、テロリストや警察から自分の家族を守ろうとする。2つの物語は、ゆるやかに結びついて、展開していく。
 第2回監督作品。

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 ・“Masaan (Fly Away Solo)”(インド) 監督:Neeraj Ghaywan
 物語:ガンジス川のほとりにある聖なる町ベナレス。ここでは、伝統的なモラルが支配していて、それに反した者には厳しい罰が与えられた。Deepakは、近隣からやってきた貧しい若者で、異なるカーストの娘に絶望的なまでの恋をする。Deviは、道を外れかけた学生で、初恋の相手が失踪したことに対して罪の意識で苦しめられている。Deviの父のPathakは、警察の汚職の犠牲者で、お金のためにモラルを見失いそうになっている。Jhonta少年は、自分の家族を見つけようとしている。彼らは、皆、よりよい未来を求めていて、現代生活と伝統との板挟みで苦しんでいる。そして、彼らの人生が交わる……。

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 ・“Cemetery of Splendour(รักที่ขอนแก่น/Rak Ti Khon Kaen)”(タイ) 監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
 物語:奇妙な眠り病を患っている兵士たちが、学校を一時的に改装して作られた療養所に連れてこられる。主婦のJenjiraは、ここでボランティアをしていたが、思い出のつまったこの場所は、彼女にたくさんの啓示を与える世界に変わった。彼女は、ハンサムな兵士Ittには訪ねてくる家族が誰もいないことに気づく。また、彼女は、巫者Kengと友だちになったが、彼は、霊的な力を持っていて、植物状態になっている患者たちと彼らを愛する者たちとがコミュニケーションを取るのに力を貸した。医者たちは、カラー・ライト・セラピーをはじめとする様々な療法を行ない、兵士たちがとりつかれている夢の世界から抜け出せるようにと試みた。Jenjiraは、Ittが奇妙な文章と青図面のスケッチが書かれてある謎のノートを持っていることを知る。兵士たちの病気と、この療養所の下にある古代の神話的な場所とは、あるつながりがあった。魔術や癒し、ロマンス、夢は、Jenjiraをいざなって、彼女自身と彼女のまわりの世界をより深い覚醒へと導いていく。

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 ・“Trap(Taklub)”(フィリピン) 監督:ブリランテ・メンドーサ
 物語:スーパー・タイフーン、ハイヤン(2013年台風第30号)が、フィリピンの都市タクロバンを壊滅させる。ベベス、ラリー、アーウィンらの人生も否応なしに変えられる。生き残った者たちは、死んだ者を探しに出かけ、その一方で、自分の正気を保ち、わずかに残っていた信仰心を守ろうとする。しかし、次から次へと起こる出来事が彼らに追い打ちをかけ、それぞれの限界が試されていく。

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 ・“마돈나(Madonna)”(韓) 監督:Shin Suwon
 出演:ソ・ヨンヒ、クォン・ソヒョン、キム・ヨンミン
 物語:ヒェリム(35歳)は、病院で介護の仕事を得る。彼女の担当は、頸髄損傷の患者で、VIP待遇のその患者は、この病院のオーナーにほかならなかった。その息子サンウは、過去10年にわたって、お金のために父親を生かし続けてきた。再発を繰り返しているのにも拘らず、サンウは、何度も父親への心臓移植手術を命じてきた。また新たに手術が必要となって、身元不明の脳死女性をドナーとすることが検討される。ヒェリムに、その女性の身元を洗い出すように命じられ、彼女はその女性がかつて「マドンナ」と呼ばれた娼婦で、虐待を受けていて、脳死している今、お腹の中に赤ん坊がいることがわかる。ヒェリムは、まだ見ぬ赤ん坊のために、サンウの命令に反して、赤ん坊の父親捜しを始める。


 ・“무뢰한(Mu-roe-han/The Shameless)”(韓) 監督:Oh Seung-Uk
 出演:チョン・ドヨン、キム・ナムギル、パク・ソンウン
 物語:殺人課の刑事チョン・ジェゴンは、殺人事件の容疑者を追っていた。彼は、容疑者が、3流バーのママをしている愛人キムとコンタクトを取るだろうと考えていた。チョンは、容疑者の元同居人になりすまし、キムの働くバーにフロア・マネージャーとして潜入する。ところが、チョンは、キムを観察しているうち、自分の中に罪の意識が芽生えてきたことに気づく。彼は、これまでの人生を警察の仕事に捧げてきたが、いまだかつてこんな感情を味わったことがなかった。キムは、ずっと愛人が戻ってくるのを待っていたが、そのうちチョンにも少しずつ心を開いてくるようになる……。


 ・『岸辺の旅』“Kishibe no tabi (Journey to the Shore)”(日) 監督:黒沢清

 ・『あん』“Sweet Red Bean Paste”(日) 監督:河瀬直美

 ・“Las Elegidas (The Chosen Ones)”(メキシコ・仏) 監督:David Pablos
 物語:ソフィアは14歳で、ユリシーズのことを愛している。彼女は、彼のために、メキシコの売春組織に入れられる。ユリシーズは、彼女を自由にするために、代わりの娘を見つけようとする。
 第2回監督長編。


 ・“Alias María”(コロンビア・アルゼンチン・仏) 監督:José Luis Rugeles Gracia
 物語:13歳のマリアは、コロンビアで、ゲリラの兵士をしている。彼女は、3人の少年兵士とともに、指揮官の子供を隣町まで運ぶというミッションを受ける。マリアには秘密があった。彼女は、妊娠していたのだ。ゲリラ内での妊娠は認められない。ミッションの間に、マリアの妊娠がばれてしまう。彼女は、堕胎させられないように、逃げ出す。コロンビアは、武装闘争のために荒廃している。大虐殺のために町は荒み、農民たちは十字砲火の中で封じ込められ、大人たちは子供を失い、しかし、そんな中でも子供たちは何とかして生き延びようとする。マリアは、自分の中に宿った生命のおかげで、新しい人生を見出す力を得る。
 第2回監督長編。


 ・“Lamb”(エチオピア・仏・独・ノルウェー) 監督:Yared Zeleke
 物語:エプラヒムは、エチオピア人の少年で、家を離れて、遠い親戚の元に追いやられる。彼は、愛する羊たちを連れて行った。ある朝、来るべき宗教的饗宴のために、エプラヒムの羊を生贄として提供しろと言う。エプラヒムは、唯一の友を守って、家に戻ろうとする。
 初監督長編。


 【特別招待作品】

 ・“Asphalte(Macadam Stories)”(仏) 監督:サミュエル・ベンシェトリ(Samuel Benchetrit)
 出演:イザベル・ユペール、ギュスタヴ・ケルヴェン(Gustave Kervern)、ヴァレリア=ブルーニ・テデスキ、マイケル・ピット
 物語:ハウジング・プロジェクトの1軒の建物。故障したエレベーター。3つの出会い。6人の登場人物。Stemkowitzは、夜勤看護婦の愛を求めて、車椅子から抜け出そうとする。10代の孤独なシャーリーは、80年代に活躍した女優ジャンヌ・メイヤーのために、役を手に入れようとする。宇宙飛行士のジョン・マッケンジーは、地球に落ちて、アミダ夫人の家にやっかいになることになる。
 『歌え!ジャニス★ジョプリンのように ジャニス&ジョン』のサミュエル・ベンシェトリ監督最新作。


 ・“Une histoire de fou(Don't Tell Me the Boy Was Mad)”(仏) 監督:ロベール・ゲディギャン
 出演:Syrus Shahidi、グレゴワール・ルプランス・ランゲ(Grégoire Leprince-Ringuet)、アリアンヌ・アスカリッド(Ariane Ascaride)、シモン・アブカリアン(Simon Abkarian)、セルジュ・アヴェディキアン(Serge Avedikian)
 物語:80年代。アラムは、アルメニア人で、マルセイユからパリにやってきて、トルコ人大使の車を爆破する。ジル・テシエは、若いサイクリストで、その現場に出くわして、大きなケガをしてしまう。アラムは、逃亡して、当時、国際的な革命活動家の温床となっていた、ベイルートのアルメニア自由軍に参加する。アラムの母アヌーはク、ジルが入院している病院にやってきて、息子のために許しを乞い、彼も理解を示そうとする。彼女は、息子が爆破計画を立てたことを認める。一方、アラムは、ベイルートで彼の仲間たちと衝突し、ジルに自分のスポークスマンになってもらうために会いに行く。


 ・“Amnesia”(スイス・仏) 監督:バーベット・シュローダー
 出演:マルト・ケラー(Marthe Keller)、マックス・リーメルト(Max Riemelt)、ブルーノ・ガンツ、Corinna Kirchhoff
 物語:90年代初頭のイビサ島に、ベルリンから25歳の作曲家ヨーがやってくる。彼は、新しい電子音楽革命に加わりたいと考えていて、手初めにイビサ島のナイトクラブ、アムネシアでDJの仕事を得ようとしていた。マルタは、一人暮らしで、40年間、海に面した家で暮らしていた。ある夜、ヨーが、彼女の家のドアをノックする。彼女の孤独が彼を魅了する。彼女のまわりには謎が多かったが、2人は友だちになる。家の片隅にはチェロが置かれていたが、彼女は弾こうとせず、また、彼女はドイツ語を話すことを頑なに拒んだ。そんなマルタに、ヨーは、電子音楽の魅力を吹き込む。すると、マルタは、それまでの生活を忘れて、電子音楽に引き込まれるようになる。


 ・“Panama”(セルビア) 監督:Pavle Vučković
 物語:ふらふらと2年間を過ごした後、Jovanは、大学に戻る決心をする。女の子はいっぱいいたが、彼の目についたのはMajaだった。そして、他の女の子の場合と同じように、普通にMajaとデートを始める。最初は、普通で、謙虚な女の子に見えたMajaだったが、Facebookにアップされている彼女のビデオ・クリップを見て、印象が変わる。それは、彼女の日常生活を映し出しているように見えて、詳しく見ていくと、彼女に隠された欺瞞や不信が発見されるようになった。そうした事実に、Jovanは、混乱し、困惑した。彼女がどう感じているか不安になり、真の感情を引き出すために、彼女を傷つけたりもした。2人の間のパッションは強まった。彼の嫉妬心や独占欲が消えるのは、激しいセックスをして1つになっている時だけだった。ビデオ・クリップは、そのうち現実との境目があいまいになり、Jovanは自分を見失い、Majaが本当はどんな女の子なのかまるでわからなくなってしまった……。
 初監督長編。


 ・“Hayored Lema'Ala(L'Esprit de l'escalier/Afterthought)”(イスラエル・仏) 監督:Elad Keidan
 物語:モシェは、元教師で、今は、妻と、子供向けの電動の馬を扱う小さなビジネス以外、何もかも失っていた。彼は、素晴らしい結婚をして、よりよい未来を迎えることを夢見ていたが、妻に愛人がいることを知ってしまう。ユリは、バーバーショップ・カルテットの若きシンガーで、最近、ガールフレンドに逃げられたばかりだった。彼は、家への愛着もなく、自分を縛りつけているすべてから逃げ出したいと感じていた。確かなことは、もうすぐ徴兵されて、兵士になり、軍事訓練を受けるということだった。モシェとウリは、街中で、出会い、すれ違う。その時、彼らの過去と人生が交錯する。
 2008年にシネフォンダシオン賞を受賞したElad Keidanの初監督長編。


 ・“A Tale of Love and Darkness(סיפור על אהבה וחושך/Sipur al ahava ve choshech)”(米・イスラエル) 監督:ナタリー・ポートマン
 出演:ナタリー・ポートマン、Gilad Kahana、Amir Tessler
 2002年に出版された、イスラエルの作家アモス・オズの自伝“A Tale of Love and Darkness”の映画化。
 物語:イギリス委任統治領パレスチナの末期からイスラエル初期にかけての激動の時代を背景に、オズの少年時代が描かれる。1939年、アモスは、エルサレムに生まれる。父は、図書館員兼作家のイエフダ・クラウスネルで、母はファニア・クラウスネル。ともに東欧系シオニスト移民だった。1945年、アモスは8歳。イスラエル建国はまだ2年先で、街には、独立に向けて、暴力と混乱があふれていた。母ファニアは、ポーランドの特権階級の生まれで、文学を志したが、挫折。愛のない結婚をし、義母から敵意を受けて、その分、息子のアモスに愛情を注ぎ、彼にたくさんの物語を語った。アモスのストーリーテリングの才能は母親譲りだといわれる。そんな母は38歳で自殺する。それをきっかけに、アモスは、労働シオニストになり、15歳でフルダキブツに参加する。彼はヘブライ語で「力」を意味するオズへと名前を改め、キブツでの労働と並行して作家としての活動もスタートさせる。
 3歳までイスラエルで暮らしたナタリー・ポートマンのまわりには、アモス・オズと同様に、たくさんの移民系家族の物語があったという。彼女は、本作では、監督を務めると同時に、主人公の母親ファニアを演じる。
 初監督長編。

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 ・“Oka(Our House)”(マリ・仏) 監督:スレイマン・シセ
 物語:バマコで暮らすあるアーティストの物語。彼は、自分の家について語る。家には、彼の両親と、彼自身の物語と、彼の記憶が結びついている。2008年、そんな彼の家から、違法に彼の妹たちが追い立てられる。また、彼は、母国マリについて語る。寛容は、独立以来、マリの美徳であったはずだが、どんどん戦争へとなだれ込んでいく。彼は、真実のために戦い、語り、自ら関わっていこうと決意する。


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 ・カンヌ国際映画祭2015 コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_8.html

 ・カンヌ国際映画祭2015 ミッドナイト・スクリーニング部門、短編部門、シネフォンダシオン部門、カンヌ・クラシック部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_17.html

 ・カンヌ国際映画祭2015 批評家週間:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_25.html

 ・カンヌ国際映画祭2015 監督週間:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_26.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年3月〜9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201503/article_1.html

 追記:
 ・カンヌ国際映画祭2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201505/article_20.html

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