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zoom RSS アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞2014 発表!

<<   作成日時 : 2014/12/09 19:32   >>

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 第12回アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞が発表されました(12月8日)

 【アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞】

 アフリカン・アメリカン映画批評家協会(AAFCA:The African-American Film Critics Association)は、2003年に、ジャーナリストGil Robertson IV とShawn Edwardsによって、設立された団体で、アフリカを出自とする人々が監督したり、出演したりしている映画作品を、ユニバーサルに、ブラック・コミュニティーにアピールする目的でスタートしています。
 同じような目的の団体/賞に、NAACPイメージ・アワードがありますが、あちらほどアグレッシブではなく、もうちょっと穏やかな、映画好きのアフリカン・アメリカンによる映画賞であるようです。

 2009年の1位は『プレシャス』、2位は『プリンセスと魔法のキス』、5位が『This Is It』で、監督賞と脚本賞と助演女優賞が『プレシャス』で、男優賞が『インビクタス』のモーガン・フリーマン。

 2010年は、1位が『ソーシャル・ネットワーク』、2位が『英国王のスピーチ』でしたが、5位.“Night Catches Us”(監督:Tanya Hamilton)、7位.“Frankie and Alice”(監督:ジェフリー・サックス)、8位.“Blood Done Sign My Name”(監督:ジェブ・スチュアート)、10位.“For Colored Girls”(監督:タイラー・ペリー)と、他の映画賞には出てこないようなタイトルが並び、主演女優賞は“Frankie and Alice”のハル・ベリー、助演男優賞・女優賞は“For Colored Girls”のマイケル・イーリーとキンバリー・エリス、脚本賞は“Night Catches Us”、歌曲賞は“For Colored Girls”がそれぞれ受賞しています。

 2011年は、1位は『ツリー・オブ・ライフ』で、3位が『アリーケの詩(うた)』“Pariah”(監督ディー・リース)、10位が『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』。監督賞はスティーヴ・マックイーン。主演女優賞はヴィオラ・デイヴィス、助演女優賞はオクタヴィア・スペンサー。脚本賞はエヴァ・デュヴルネ(“I Will Follow”)、ブレイクスルー・パフォーマンス賞は『アリーケの詩(うた)』のアデペロ・オデュイエ。インディペンデント映画賞は『アリーケの詩(うた)』。外国映画賞は『キニアルワンダ』。

 2012年は、1位が『ゼロ・ダーク・サーティ』、2位が『アルゴ』。主演男優賞は、『フライト』のデンゼル・ワシントン、主演女優賞は“Middle of Nowhere”のEmayatzy Corinealdi、助演男優賞は『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』のネイト・パーカー、ブレイクスルー・パフォーマンス賞が『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』のクヮヴェンジャネ・ウォレス。そのほか、“Middle of Nowhere”が脚本賞と音楽賞とインディペンデント映画賞を受賞しています。

 「黒人映画」が映画賞レースを賑わわせた2013年は、1位が『それでも夜は明ける』、監督賞はスティーヴ・マックイーン、主演男優賞はフォレスト・ウィテカー(『大統領の執事の涙』)、助演女優賞はオプラ・ウィンフリー(『大統領の執事の涙』)、脚本賞はジョン・リドリー(『それでも夜は明ける』)、ブレイクスルー・パフォーマンス賞はルピータ・ニョンゴ(『それでも夜は明ける』)、ドキュメンタリー賞は“American Promise”、ワールド・シネマ賞は“Mother of George”が受賞しています。

 映画賞としてのカラーははっきり出ていて、わかりやすい映画賞になっています。

 なお、アフリカン・アメリカン映画批評家協会は、2010年に分裂して、ブラック映画批評家協会が設立されています。
 ブラック映画批評家協会賞は、より「黒人色」が薄い映画賞になっていて、2010年の作品賞は『ソーシャル・ネットワーク』、2011年の作品賞は『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』、2012年の作品賞は『ゼロ・ダーク・サーティ』、2013年の作品賞は『それでも夜は明ける』、という風になっています。

 設立年:2003 会員数:
 公式サイト:http://www.aafca.com/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/African-American_Film_Critics_Association

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 ◆作品賞
 ◎“Selma” 監督:エヴァ・デュヴルネ

 物語:1965年2月18日、ジミー・リー・ジャクソンは、アラバマ州マリオンのマウント・ザイオン・ユナイテッド・メソジスト教会からペリー郡刑務所に向かう公民権運動のデモ行進中に、州警察による暴力から喫茶店に避難していた母と82歳の祖父を守ろうとして、警察官から銃撃を受け、8日後に死亡する。3月7日、南部キリスト教指導者会議(SCLC)のジェームズ・ベヴェルとホージア・ウィリムズ、キング牧師、そして、学生非暴力調整委員会(SNCC)のジョン・ルイスらは、警察官による憲法違反をアピールするために、セルマ(有権者登録をしようとして逮捕された黒人が特に多かった)から州都モンゴメリーに向かう、デモ行進を組織する。行進は600人近い規模に膨れ上がる。知事は、これを公共の秩序を乱すものとみなし、武力を行使して、無抵抗のデモ隊を食い止め、セルマに追い返そうとした。「血の日曜日事件」と呼ばれるこの事件は、テレビを通じて、報道され、結果的に、アメリカの公民権運動を推し進めることにつながった。
 デイヴィッド・オイェロウォがキング牧師を、トム・ウィルキンソンがリンドン・ジョンソン大統領を、コモンがベヴェルを、カルメン・イジョゴがコレッタ・スコット・キングを演じる。
 AFIフェスト2014にてプレミア上映。

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 ◆監督賞: Ava Duvernay
 ◎エヴァ・デュヴルネ “Selma”

 ◆主演男優賞
 ◎デイヴィッド・オイェロウォ “Selma”

 ◆主演女優賞
 ◎ググ・ンバータ=ロー 『ベル 〜ある伯爵令嬢の恋〜』

 『ベル 〜ある伯爵令嬢の恋〜』“Belle”(英) 監督:アマ・アサンテ(Amma Asante)
 出演:ググ・バサ=ロー(Gugu Mbatha Raw)、トム・ウィルキンソン、サム・リード(Sam Reid)、サラ・ガドン(Sarah Gadon)、ミランダ・リチャードソン、ペネロープ・ウィルトン(Penelope Wilton)、トム・フェルトン、James Norton、マシュー・グード(Matthew Goode)、エミリー・ワトソン
 物語:ダイド・エリザベス・ベル(Dido Elizabeth Belle:1761年 - 1804年)の実話に基づく物語。ダイド・エリザベス・ベルは、英国海軍軍人で下院議員のサー・ジョン・リンゼイと、アフリカ人の奴隷ベル(黒人奴隷だったこと以外は不明)との間に生まれた混血の私生児で、父方の大叔父マンスフィールド伯爵の邸宅で生涯を送った。彼女は、公的には、奴隷の娘とされながら、家族の一員として特権的な立場を与えられる一方、食事の同席などは認められなかった。成長するにおよび、彼女は、自分に関する真実を知り、また、ロマンスを経験する。彼女の存在は、マンスフィールド伯爵が奴隷制を廃止に導くのにも影響を与えた。
 トロント国際映画祭2013 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 「ヴァラエティー」誌が選ぶ、観るべき10人の監督たち 2014。

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 ◆助演男優賞
 ◎タイラー・ペリー 『ゴーン・ガール』
 ◎J・K・シモンズ “Whiplash”

 ◆助演女優賞
 ◎オクタヴィア・スペンサー “Black or White”(監督:マイク・バインダー)

 “Black or White”(米) 監督:マイク・バインダー(Mike Binder)
 出演:ケヴィン・コスナー、オクタヴィア・スペンサー、アンソニー・マッキー、ジェニファー・イーリー(Jennifer Ehle)、ジリアン・ジェイコブス(Gillian Jacobs)、Bill Burr、アンドレ・ホランド(Andre Holland)、Jillian Estell
 物語:エリオット・アンダーソンは、交通事故で妻を失う。彼が悲しみに暮れている時、娘がお産で死んで以来、面倒を見ている孫娘エロイーズの親権をめぐって、エロイーズの父方の祖母ロウィーナが騒ぎを起こす。彼女は、エリオットでは孫娘の面倒は見られないから、エロイーズの親権は、父親のレジーが引き継ぐべきだというのだ。アフロアメリカンのレジーは、ドラッグ中毒で、彼に預けたら、エロイーズの未来はないとエリオットは考える。かくして親権をめぐって、白人の母方と、アフロアメリカンの父方で、法廷でのバトルが始まる。
 『ママが泣いた日』や『再会の街で』で知られるマイク・バインダー監督最新作。
 トロント国際映画祭2014 GALA PRESENTATIONS部門出品。

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 ◆脚本賞
 ◎ジーナ・プリンス=バイスウッド “Beyond the Lights”(監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド)

 “Beyond the Lights”(米) 監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド(Gina Prince-Bythewood) [ワールド・プレミア]
 出演:ググ・バサ=ロー(Gugu Mbatha-Raw)、ネイト・パーカー、ミニ・ドライヴァー、マシン・ガン・ケリー(Colson “MGK” Baker)、ダニー・グローヴァー.
 物語:ノニは、母がステージ・マネージャーで、幼い頃から活動してきてようやくシンガーとして成功を収めようとしていた。しかし、そのプレッシャーは大きく、彼女はそれに押しつぶされそうになっていた。キャズは、警官で、父親の関係から、将来は法曹界に入ることが期待されていた。そんなキャズが、ノニの警備に就くことになり、ノニは、彼のおかげで、シンガーとしてやっていく勇気と力を得、彼に恋をする……。
 トロント国際映画祭2014 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 ゴッサム・アワード2014 女優賞受賞(ググ・バサ=ロー)。

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 ◆音楽賞(Best Music)
 ◎ジョン・レジェンド、コモン “Selma”-‘Glory’

 ◆ブレイクスルー・パフォーマンス賞(Breakout Performance)
 ◎テッサ・トンプソン “Dear White People”

 “Dear White People”(米) 監督:Justin Simien
 出演:Tyler Williams、テッサ・トンプソン(Tessa Thompson)、テヨナ・パリス(Teyonah Parris)、Brandon Bell
 物語:アフリカン・アメリカンのパーティーに白人たちが暴動をしかける。白人社会で黒人であることの風刺。アイビーリーグの大学に通う4人の黒人学生の物語。
 サンダンス映画祭2014出品。ブレイクスルー・タレント賞受賞。
 「ヴァラエティー」誌が選ぶ、観るべき10人の監督たち 2014。
 ゴッサム・アワード2014 ブレイクスルー監督賞ノミネート。
 インディペンデント・スピリット・アワード2014 第1回作品賞ノミネート。

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 ◆アンサンブル賞(Best Ensemble)
 ◎“Get On Up” 監督:テイト・テイラー

 “Get On Up” 監督:テイト・テイラー
 出演:チャドウィック・ボーズマン、ネルサン・エリス、ダン・エイクロイド、ヴィオラ・デイヴィス、キース・ロビンソン、オクタヴィア・スペンサー
 物語:1993年、ジェームズ・ブラウンは、コンサートホールの暗い廊下にいて、観客が彼の名を呼ぶのを耳にする。そこから彼の人生の回想が始まる。
 1988年、ジョージア州アトランタ。ストリップモールにあるジェームズのプライベート・バスルームが無断で使われる。ジェームズは、侵入者を許すが、誤って銃を発砲してしまい、警察が駆けつける。
 1960年代、ジェームズと彼のバンドは、ベトナムの黒人兵を励ますためにベトナムを旅し、大いに歓迎される。
 1939年、ジェームズは、父ジョーと母スージーに育てられていたが、家庭内には経済的な問題とDVがあった。
 スーツを盗んで、教護院に入れられたジェームズをボビー・バードの家族が保釈金を払って助け出してくれる。ジェームズは、ボビーのバンドに加わり、やがてリード・シンガーになる。
 1964年、『ビート・パレード』“T.A.M.I. Show”が開催される。マネージャーのベン・バートは、ジェームズのザ・フェイマス・フレイムズではなく、ザ・ローリング・ストーンズがトリを務めることに脅威を感じるが、ジェームズは「ウェルカム・トゥ・アメリカ」と言って、ストーンズを歓迎する。
 子供時代。家庭内暴力に苦しんだ母スージーは家を飛び出す。父ジョーの暴力は、彼が軍隊に入るまで続いた。ジェームズは、売春宿を営む叔母ハニーと暮らし、彼女のために働くようになる。
 スーツを盗んで教護院に入れられたジェームズは、5年から13年の刑を宣告される。教護院で、歌手のグループが歌うのを見て、興奮する。彼は、そこでボビー・バードと出会い、出所後、彼のゴスペル・バンドに参加。のちに、ザ・フェイマス・フレイムズと名前を変えたバンドでクラブをまわるようになる。
 少年時代。ボビーは他の黒人の少年たちとボクシングの試合をして勝利する。
 1950年代、ボビーとジェームズは、キング・レコードのエージェントと会って、契約し、初めてのレコードを出す。キング・レコードは、バンドを売り出すために、バンドの名前を「ジェームズ・ブラウンとフェイマス・フレイムズ」と変える。その結果、ボビーを除くすべてのメンバーが辞めてしまう。
 ジェームズは、ヴェルマとの結婚でテディーをもうけ、その後、ディーディーと再婚する。
 ジェームズは、バンドをうまくまとめられず、メンバーは次々辞めてしまう。マネージャーのベンも心臓発作で死ぬ。ジェームズは、ボビーの妻ヴィッキーならソロ歌手で成功するはずだと言って、ボビーと口論になり、これがきっかけとなって2人は別の道を歩むことになる。
 アポロ・シアターの楽屋に母スージーが訪ねてきて、彼を愛していると言う。彼女が帰った後、ジェームズは落ち込むが、彼女の面倒を見ることに決める。
 1973年、息子のテディーが交通事故で死に、ジェームズは、麻薬で逮捕される。
 1993年、テディーの葬儀後初めて、ジェームズとボビーが再会する。客席からジェームズのパフォーマンスを見たボビーと妻ヴィッキーは、感動し、涙を流す。

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 ◆ドキュメンタリー賞
 ◎“Life Itself”(米) 監督:スティーヴ・ジェームズ

 ◆アニメーション賞
 ◎“The Boxtrolls”(米) 監督:グラハム・アナベル、アンソニー・スタッチ

 ◆ワールド・シネマ賞(Best World Cinema)
 ◎“Timbuktu(Le Chagrin des oiseaux)”(仏・モーリタニア) 監督:アブデラマン・シサコ(Abderrahmane Sissako)

 ◆インディペンデント映画賞(Best Independent Film)
 ◎“Dear White People”

 ◆トップ10(AAFCA Top Ten Films of 2014, in order of distinction)
 1.“Selma”
 2.“The Imitation Game”
 3.『博士と彼女のセオリー』
 4.『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
 5.『ベル 〜ある伯爵令嬢の恋〜』
 6.“Top Five”
 7.“Unbroken”
 8.“Dear White People”
 9.“Get On Up”
 10.“Black or White”

 ◆特別貢献賞/AAFCA’s Special Achievement Award
 ◎ドナ・ラングレー(Donna Langley)(ユニバーサル映画会長)
 ◎Stephanie Allain(ロサンゼルス映画祭 ディレクター・プロデューサー)
 ◎Franklin Leonard(Black List.com共同創設者)

 ◆Ashley Boone Award
 ◎デブラ・マーティン=チェイス(Debra Martin-Chase)
 デブラ・マーティン=チェイスは、『プリティ・プリンセス2』や『旅するジーンズと16歳の夏』などを手がけるプロデューサー。

 ◆ロジャー・エバート賞
 ◎Susan King(「ロサンゼルス・タイムズ」のエンタテインメント・ライター)

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 授賞式は、2015年2月4日に行なわれます。

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 *当ブログ記事

 ・アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_39.html
 ・アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_44.html
 ・アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_23.html
 ・アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_33.html
 ・アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_26.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年10月〜2015年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_1.html

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