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zoom RSS BAFTAウェールズ・アワード2014 受賞結果!

<<   作成日時 : 2014/11/12 07:46   >>

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 第23回BAFTAウェールズ・アワード(British Academy Cymru Awards)の各賞が発表になりました。(10月26日。ノミネーション発表は9月5日。)

 【BAFTAウェールズ・アワード】

 BAFTA英国アカデミー賞には、ウェールズとスコットランドにも支部があり、「本家」同様、毎年それぞれ賞の授与を行なっています。BAFTAウェールズは1991年、BAFTAスコットランドは1989年設立で、BAFTAウェールズ・アワードには約30もの部門/賞があります。

 ただし、アイルランド・アカデミー賞と同じく、映画だけでは賞が成立しないので、TV作品との混成によるノミネーションになっています。

 ウェールズ映画といってもほとんどなじみがありません。日本で劇場公開されたウェールズ語によるウェールズ映画は、おそらく『ワン・フル・ムーン』(1991)1本のみで、映画祭でも2000年にケルティック・フィルム・フェストで上映された『カメレオン』(1997)がウェールズ語によるウェールズ映画の唯一のものではないかと思われます。
 実際に、「ウェールズ語によるウェールズ映画」は、そんなに多くは制作されてはいなくて、IMDbでもウェールズ語映画はわずかに23本しか記載されていません。
 しかしながら、ウェールズ出身の監督がウェールズで撮った英語の映画は、けっこうあって、ケヴィン・アレンの『ツイン・タウン』(1998)やジャスティン・ケリガンの『ヒューマン・トラフィック』(1999)などはこれに当たります。
 ウェールズ出身の監督が、ウェールズで撮った英語のイギリス映画だと、『ウェールズの山』(1995)などがあり、ウェールズを舞台もしくはロケ地とする映画となるとさらにもっとふえて、最近だと『アメリア 永遠の翼』(2009)などがあります。
 米国アカデミー賞外国語映画賞には、これまでイギリスから12本の作品がエントリーされていますが、そのうちの8本がウェールズ語映画で、うち2本がノミネーションまで進んでいます。(確率的にはかなり高く、概してクオリティーは高いということなのでしょう。)

 「ウェールズ作品」であっても、一般には「イギリス作品」として紹介されるし、ウェールズ資本が入っているかどうかなど、基本的な情報だけではよくわからなかったりしますが、よくよく調べたらウェールズ作品だったということもあるかもしれません。2011年の東京国際映画祭で上映された『サブマリン』も英語の作品ですが、ウェールズ映画とみなしてよいようです。

 BAFTAウェールズ・アワード2014ノミネーション対象作品は、2013年4月1日から2014年3月31日までにウェールズで公開・放映された映画作品とTV作品で、ノミネーションは9月5日に発表され、授賞式は10月26日に行なわれています。

 なお、各賞/部門に関して、公式サイトの並びはもう少し違ったものになっていますが、以下では、映画・TVドラマ部門を中心に並べ直してあります。

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 ◆作品賞 映画/TV映画部門(Feature/Television Film)
 ◎“Playing Burton”(ウェールズ) 監督:Wyndham Price
 ・“American Interior”(ウェールズ) 監督:Dylan Goch、Gruff Rhys
 ・“Y Syrcas”(ウェールズ) 監督:ケヴィン・アレン

 ◆作品賞 TVドラマ部門(Television Drama)
 ◎『SHERLOCK(シャーロック)』“Sherlock”
 ・“Stella”
 ・『ヒンターランド』“Y Gwyll/Hinterland”

 『SHERLOCK(シャーロック)』は、2011年に続き、2回目の受賞です。
 前回は、“Stella”が受賞。

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 ◆監督賞 フィクション部門(Director Fiction)
 ◎『ヒンターランド』“Y Gwyll / Hinterland” マーク・エヴァンス(Marc Evans)
 ・“35 Diwrnod” Gareth Bryn
 ・“The Indian Doctor” Lee Haven-Jones

 前回は、“The Indian Doctor”でLee Haven-Jonesが受賞。

 ◆男優賞(Actor)
 ◎トム・ライリー(Tom Riley) 『ダ・ヴィンチと禁断の謎』“Da Vinci's Demons”
 ・リチャード・ハリントン(Richard Harrington) 『ヒンターランド』“Y Gwyll / Hinterland”
 ・マシュー・グラヴェル(Matthew Gravelle) “35 Diwrnod”

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 ◆女優賞(Actress)
 ◎Rhian Blythe “Gwaith/Cartref”
 ・Siw Hughes “Gwaith/Cartref”
 ・マリ・ハリーズ(Mali Harries) 『ヒンターランド』“Y Gwyll / Hinterland”

 マリ・ハリーズは、前回は“The Indian Doctor”でノミネート。

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 ◆脚本賞(Writer)
 ◎『ヒンターランド』“Y Gwyll / Hinterland” Jeff Murphy
 ・“35 Diwrnod” Siwan Jones、Wil Roberts
 ・“Stella” ルース・ジョーンズ(Ruth Jones)

 前回は、“Stella”でルース・ジョーンズが受賞。

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 ◆撮影&照明賞(Photography & Lighting)
 ◎『ヒンターランド』“Y Gwyll / Hinterland” Richard Stoddard
 ・『SHERLOCK(シャーロック)』“Sherlock” スティーヴ・ロウス(Steve Lawes)
 ・“35 Diwrnod” Huw Talfryn Walters

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 ◆編集賞(Editing)
 ◎“35 Diwrnod” Dafydd Hunt
 ・“Merêd” Sion Aaron
 ・『ヒンターランド』“Y Gwyll / Hinterland” Mali Evans

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 ◆美術賞(Production Design)
 ◎『SHERLOCK(シャーロック)』“Sherlock” Arwel Wyn Jones
 ・『ダ・ヴィンチと禁断の謎』“Da Vinci's Demons” エドワード・トーマス(Edward Thomas)
 ・“Y Syrcas” Tomos Pearce

 Arwel Wyn Jonesは、2年連続3回目の受賞です。

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 ◆衣裳デザイン賞(Costume Design)
 ◎“The Indian Doctor” Jilly Thornley
 ・『ダ・ヴィンチと禁断の謎』“Da Vinci's Demons” アニー・サイモンズ(Annie Symons)
 ・『ヒンターランド』“Y Gwyll / Hinterland” フィオン・エリナー(Ffion Elinor)

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 ◆メイキャップ&ヘア賞(Make Up And Hair)
 ◎『SHERLOCK(シャーロック)』“Sherlock” Claire Pritchard-Jones
 ・“Reit Tu Ôl i Ti” Heulwen Evans
 ・“Stella” Claire Pritchard-Jones

 前回は『SHERLOCK(シャーロック)』からMeinir Jones-Lewisが受賞。

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 ◆録音賞(Sound)
 ◎“Cardiff Singer of The World” Tîm Cynhyrchu / Production Team
 ・『ヒンターランド』“Y Gwyll / Hinterland” Tîm Cynhyrchu / Production Team
 ・『ドクター・フー』“Doctor Who” Tîm Sain/ Sound Team

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 ◆特殊効果、視覚効果&グラフィック賞(Special, Visual Effects And Graphics)
 ◎『ドクター・フー』“Doctor Who” Tîm Effeithiau / Effects Team
 ・『ダ・ヴィンチと禁断の謎』“Da Vinci's Demons” Tîm Cynhyrchu / Production Team
 ・『SHERLOCK(シャーロック)』“Sherlock” Real SFX Ltd

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 ◆ブレイクスルー賞(Breakthrough Award)
 ◎Keri Collins “Convenience”
 ・James Lusted “Taith Fawr y Dyn Bach”
 ・Elin Jones “Cofio Senghennydd”

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 ◆短編&アニメーション賞(Short Form And Animation)
 ◎“The Portrait”(ウェールズ) 監督:Chris Forster
 ・“Three Days”(ウェールズ)(BBC 2 Cymru Wales) 監督:Jon Rennie
 ・“Fi a Miss World”(ウェールズ)(BBC Wales and S4C) 監督:Hefin Rees

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 ◆単発ドキュメンタリー賞(Single Documentary)
 ◎“O'r Galon - Yr Hardys: Un Dydd ar y Tro”
 ・“Darwin, y Cymro a'r Cynllwyn”
 ・“Gwirionedd y Galon: Dr John Davies”

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 ◆ドキュメンタリー・シリーズ賞(Factual Series)
 ◎“The Call Centre”
 ・“The Hill Farm”
 ・Taith Fawr y Dyn Bach“

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 ◆監督賞 ドキュメンタリー部門(Director Factual)
 ◎“Gwirionedd y Galon” Dylan Wyn Richards
 ・“Merêd” Guto Williams
 ・“Taith Fawr y Dyn Bach” Gwennan Mair

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 ◆撮影賞 ドキュメンタリー部門(Photography Factual)
 ◎“Timeshift: The Poet Who Loved the War: Ivor Gurney” Ryan Owen Eddleston
 ・“American Interior” Ryan Owen Eddleston
 ・“The Hill Farm” Luke Pavey

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 ◆ニュース報道賞(News Coverage)
 ◎“ITV News Cymru Wales: Mark Bridger Verdict” Tîm Cynhyrchu / Production Team
 ・“BBC Wales Today: Mark Bridger: The Verdict” Tîm Cynhyrchu / Production Team
 ・“ITV News Cymru Wales: Ian Watkins Sentencing” Tîm Cynhyrchu / Production Team

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 ◆時事番組賞(Current Affairs)
 ◎“Y Byd ar Bedwar - Trychineb y Teiffŵn” Tîm Cynhyrchu / Production Team
 ・“Taro Naw” Tîm Cynhyrchu / Production Team
 ・“Y Byd ar Bedwar - Byw Heb April” Geraint Evans

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 ◆スポーツ番組&ライブ・アウトドア放送賞(Sport Programme & Live Outside Broadcast)
 ◎“Y Clwb Rygbi”
 ・“Cymru - Pencampwyr y Chwe Gwlad 2013”
 ・“The Scarlets”

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 ◆子供番組賞(アニメーション番組を含む)(Children's Programme (including Animation)
 ◎“Nidini 2”
 ・“#Fi”
 ・“Wizards vs Aliens”

 “Wizards vs Aliens”は連続ノミネート。

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 ◆音楽&エンタテインメント番組賞(Music And Entertainment Programme)
 ◎“Dim Byd”
 ・“Doctor Who at the Proms”
 ・“John Denver: Country Boy”

 ◆司会者賞(Presenter)
 ◎Griff Rhys Jones “A Great Welsh Adventure with Griff Rhys Jones”
 ・Ifor ap Glyn “Pagans and Pilgrims: Britain's Holiest Places”
 ・Rhys Jones “Rhys Jones' Wildlife Patrol”

 Griff Rhys Jonesは、連続ノミネート。

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 ◆Siân Phillips Award
 ◎ジェレミー・ボウエン(Jeremy Bowen)
 ジェレミー・ボウエンは、ウェールズのジャーナリスト、TV司会者。

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 ◆Gwyn Alf Williams Award
 ◎“The Miners' Strike: A Personal Memoir by Kim Howells”

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 ◆BAFTA特別賞 TVへの貢献賞(BAFTA Special Award For Outstanding Contribution To Television)
 ◎ネリーズ・ヒューズ(Nerys Hughes)
 ネリーズ・ヒューズは、60年代から活躍する女優。

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通り。

 ・『ヒンターランド』(3/9):ドラマ・監督・男優・女優・脚本・撮影・編集・衣裳・録音
 ・『SHERLOCK(シャーロック)』(2/5):ドラマ・撮影・美術・メイク・視覚効果
 ・“35 Diwrnod”(1/5):監督・男優・脚本・撮影・編集
 ・『ダ・ヴィンチと禁断の謎』(1/4):男優・美術・衣裳・視覚効果
 ・“Stella”(1/3):ドラマ・脚本・メイク
 ・“Taith Fawr y Dyn Bach”(0/3):ブレイク・ドキュメンタリーシリーズ・監督(ドキュメンタリー)
 ・“The Indian Doctor”(1/2):監督・衣裳
 ・“Gwaith/Cartref”(1/2):女優・女優
 ・『ドクター・フー』(1/2):録音・視覚効果
 ・“Gwirionedd y Galon: Dr John Davies”(1/2):単発ドキュメンタリー・監督(ドキュメンタリー)
 ・“American Interior”(0/2):作品・撮影(ドキュメンタリー)
 ・“Merêd”(0/2):編集・監督(ドキュメンタリー)
 ・“The Hill Farm”(0/2):ドキュメンタリーシリーズ・撮影(ドキュメンタリー)

 日本にも紹介されている作品がノミネート上位を占め、受賞を果たしています。

 前回は、「作品賞 映画/TV映画部門」を設けられるほど、この部門には作品がありませんでしたが、今回はTV作品に押されながらも、何とか部門を成立させています。

 『ツイン・タウン』のケヴィン・アレン(『ツイン・タウン』の後、劇場公開作はありませんが、いくつかの作品は日本にも紹介されているようです)の新作も気になりますが、それを押しのけて受賞を果たした“Playing Burton”もちょっと気になりますね。

 今年は、オリジナル音楽賞部門がなくなっています。廃止になったのか、今回、たまたま該当者がいなかっただけなのかはわかりません。

 『SHERLOCK(シャーロック)』は、今をときめくベネディクト・カンバーバッチがシャーロック・ホームズを務める人気シリーズで、2014年で第4シーズンを迎えています。
 BAFTAウェールズ・アワードでは、2011年に作品賞、監督賞、撮影賞、美術賞、メイキャップ賞を受賞し、2013年にも美術賞を受賞しています。
 BAFTA英国アカデミー賞でも、TV部門で、2011年にドラマ・シリーズ賞、助演男優賞(マーティン・フリーマン)、編集賞を受賞し、2012年には、助演男優賞(アンドリュー・スコット)、脚本賞、編集賞、録音賞を受賞しています。
 ベネディクト・カンバーバッチは、BAFTAウェールズ・アワードにはノミネートされず、BAFTA英国アカデミー賞でもノミネートどまりですが、2013年にはキャストで唯一ゴールデン・グローブ賞にノミネートされています。

 今回、最多受賞となった『ヒンターランド』は、AXNミステリーで全4話が繰り返し放映中で、2015年には、第2シーズンが制作されることになっているようです。

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 “Playing Burton”(ウェールズ) 監督:Wyndham Price
 物語:Mark Jenkinsによる、リチャード・バートンを主人公とするひとり芝居を、バートンとおかかえ運転手との2人の物語として映画化した作品。舞台でもリチャード・バートンを演じたジョシュア・リチャーズがリチャード・バートンを演じ、Peter Crossがおかかえ運転手を演じる。そうしたスタイルで、リチャード・バートンの半生―ウェールズの炭鉱夫の12番目の子として生まれ、貧しい少年時代を経て、舞台で才能を見出され、俳優として成功し、エリザベス・テイラーとの激しい恋を経験し、その一方で、お金と才能を浪費し、酒に溺れ、何度もオスカーにノミネートされながら受賞は果たせず、59歳で亡くなった―が語られる。

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 ・“Y Syrcas”(ウェールズ) 監督:ケヴィン・アレン
 物語:1848年のウェスト・ウェールズ。眠っているようなこの町に、サーカスの巡業がやってきて、ひとりの少女を魅了する。
 ケヴィン・アレンが、『ツイン・タウン』で組んだ3人の俳優、リス・アイファンズ、ウィリアム・トーマス、スー・ロデリックらと再び組んで作った作品。『ツイン・タウン』とは全くタイプが異なる映画で、5歳から85歳の人までが楽しめる作品を目指したという。

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 *当ブログ記事

 ・BAFTAウェールズ・アワード2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_37.html
 ・BAFTAウェールズ・アワード2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_51.html
 ・BAFTAウェールズ・アワード2012:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_8.html

 ・BAFTA LA ブリタニア・アワード2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_8.html

 ・BAFTAスコットランド・アワード2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_7.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年10月〜2015年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_1.html

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