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zoom RSS インディペンデント・スピリット・アワード2015 ノミネーション発表!

<<   作成日時 : 2014/11/27 18:06   >>

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 第30回インディペンデント・スピリット・アワードのノミネーションが発表されました。(11月25日)

 【インディペンデント・スピリット・アワード】

 この賞は、Film IndependentというNPO団体が選出する映画賞で、制作費が2000万ドル以下で、1週間以上商業公開されるか、または、サンダンス映画祭(1月)、ニューヨークND/NF(New Directors/New Films)映画祭(3月)、ロサンゼルス映画祭(6月)、トロント国際映画祭(9月)、テルライド映画祭(9月)、ニューヨーク映画祭(10月)、のいずれかで上映された作品(70分以上の長さがある)を対象としています。つまり、製作費が少なくても、意欲的な映画、志の高い映画を選んで表彰しようという、コンセプトの映画賞です(設立は1984年)。

 この賞は、年々、製作費が高くなることと、そういう映画を持てはやす風潮に異議を唱える目的で設立されたものですが、それは反アカデミー賞という意味合いも持っていて、授賞式は、意図的にアカデミー賞の前日に設定されています。

 過去の作品賞の受賞作を見てみると、『ザ・プレイヤー』『パルプ・フィクション』『ファーゴ』『メメント』『エデンより彼方に』『ロスト・イン・トランスレーション』『サイドウェイ』となかなかの品揃えで、2007年は『リトル・ミス・サンシャイン』、2008年は『JUNO/ジュノ』、2009年は『レスラー』、2010年は『プレシャス』、2011年は『ブラック・スワン』、2012年は『アーティスト』、2013年は『世界にひとつのプレイブック』、2014年は『それでも夜は明ける』が選ばれています。

 本年度のノミネーションは、以下の通り。

画像

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 ◆作品賞(Best Feature)
 ・『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
 ・『6才のボクが、大人になるまで。』 監督:リチャード・リンクレイター
 ・“Love is Strange” 監督:アイラ・サックス
 ・“Selma” 監督:エヴァ・デュヴルネ
 ・“Whiplash” 監督:デイミアン・チャゼル

 ◆監督賞
 ・デイミアン・チャゼル “Whiplash”
 ・エヴァ・デュヴルネ “Selma”
 ・アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
 ・リチャード・リンクレイター 『6才のボクが、大人になるまで。』
 ・David Zellner “Kumiko, The Treasure Hunter”

 ◆主演男優賞(Best Male Lead)
 ・André Benjamin “Jimi: All Is By My Side”(監督:ジョン・リドリー)
 ・ジェイク・ギレンホール “Nightcrawler”(監督:ダン・ギルロイ)
 ・マイケル・キートン 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
 ・ジョン・リスゴー “Love is Strange”
 ・デイヴィッド・オイェロウォ “Selma”

 ◆主演女優賞(Best Female Lead)
 ・マリオン・コティヤール 『エヴァの告白』(監督:ジェームズ・グレイ)
 ・菊地凛子 “Kumiko, The Treasure Hunter”
 ・ジュリアン・ムーア “Still Alice”(監督:リチャード・グラツァー(Richard Glatzer)、ワッシュ・ウエストモアランド(Wash Westmoreland))
 ・ジェニー・スレイト(Jenny Slate) “Obvious Child”(監督:Gillian Robespierre)
 ・ティルダ・スウィントン 『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(監督:ジム・ジャームッシュ)

 ◆助演男優賞(Best Supporting Male)
 ・リズ・アーメッド “Nightcrawler”
 ・イーサン・ホーク 『6才のボクが、大人になるまで。』
 ・アルフレッド・モリーナ “Love is Strange”
 ・エドワード・ノートン 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
 ・J・K・シモンズ “Whiplash”

 ◆助演女優賞(Best Supporting Female)
 ・パトリシア・アークエット 『6才のボクが、大人になるまで。』
 ・ジェシカ・チャステイン “A Most Violent Year”(監督:J・C・チャンダー)
 ・カルメン・イジョゴ “Selma”
 ・Andrea Suarez Paz “Stand Clear of the Closing Doors”(監督:サム・フライシュナー)
 ・エマ・ストーン 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

 ◆脚本賞
 ・スコット・アレクサンダー(Scott Alexander)&ラリー・カラゼウスキー(Larry Karaszewski) 『ビッグ・アイズ』(監督:ティム・バートン)
 ・J・C・チャンダー “A Most Violent Year”
 ・ダン・ギルロイ “Nightcrawler”
 ・ジム・ジャームッシュ 『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
 ・アイラ・サックス &マウリシオ・ザカリーアス(Mauricio Zacharias) “Love is Strange”

 ◆撮影賞
 ・ダリウス・コンジ(Darius Khondji) 『エヴァの告白』
 ・エマニュエル・ルベツキ 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
 ・Sean Porter “It Felt Like Love”(監督:Eliza Hittman)
 ・Lyle Vincent “A Girl Walks Home Alone at Night”(監督:Ana Lily Amirpour)
 ・ブラッドフォード・ヤング(Bradford Young) “Selma”

 ◆編集賞
 ・サンドラ・エイデアー(Sandra Adair) 『6才のボクが、大人になるまで。』
 ・トム・クロス(Tom Cross) “Whiplash”
 ・ジョン・ギルロイ “Nightcrawler”
 ・ロン・パテイン “A Most Violent Year”
 ・アダム・ウィンガード 『ザ・ゲスト』(監督:アダム・ウィンガード)

 ◆第1回作品賞(Best First Feature)
 ・Ana Lily Amirpour “A Girl Walks Home Alone at Night”
 ・Justin Simien “Dear White People”
 ・ダン・ギルロイ “Nightcrawler”
 ・Gillian Robespierre “Obvious Child”
 ・Anja Marquardt “She's Lost Control”

 ◆第1回脚本賞(Best First Screenplay)
 ・Desiree Akhavan “Appropriate Behavior”(監督:Amanda Rose Wilder)
 ・Sara Colangelo “Little Accidents”(監督:Sara Colangelo)
 ・Justin Lader “The One I Love”(監督:Charlie McDowell)
 ・Anja Marquardt “She's Lost Control”
 ・Justin Simien “Dear White People”

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・Iain Forsyth & Jane Pollard “20,000 Days on Earth”
 ・ローラ・ポイトラス “CITIZENFOUR”
 ・デブラ・グラニック “Stray Dog”
 ・Juliano Ribeiro Salgado、ヴィム・ヴェンダース “The Salt of the Earth”
 ・Orlando von Einsiedel “Virunga”

 ◆外国語映画賞(Best International Film)
 ・リューベン・オストルンド 『ツーリスト』“Force Majeure”(スウェーデン・仏・ノルウェー)
 ・パヴェウ・パヴリコフスキ 『イーダ』(ポーランド)
 ・アンドレイ・ズビャギンツェフ “Leviathan”(ロシア)
 ・グザヴィエ・ドラン “Mommy”(カナダ)
 ・ラヴ・ディアス 『北(ノルテ)―歴史の終わり』“Norte, the End of History”(フィリピン)
 ・ジョナサン・グレイザー 『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(英・米・スイス)

 ◆ジョン・カサヴェテス賞(John Cassavetes Award)
 50万ドル以下の低予算映画を選考対象とする。
 ・ジェレミー・ソールニエ 『ブルー・リベンジ』
 ・Eliza Hittman “It Felt Like Love”
 ・Aaron Katz & Martha Stephens “Land Ho!”
 ・デイヴ・ボイル(Dave Boyle) “Man From Reno”
 ・Chris Mason Johnson “Test”

 ◆「今後の劇場公開を期待したい」映画賞(Kiehl’S Someone To Watch Award)
 まだ大きな映画賞などを受賞したりしていない優れたフィクション作品の作り手に贈られる。
 ・Ana Lily Amirpour “A Girl Walks Home Alone at Night”
 ・Rania Attieh & Daniel Garcia “H”
 ・Chris Eska “The Retrieval”

 ◆事実は小説より奇なり賞(Lenscrafters Truer Than Fiction Award)
 まだ大きな映画賞などを受賞したりしていない優れたドキュメンタリー作品の作り手に贈られる。
 ・Amanda Rose Wilder “Approaching the Elephant”
 ・Darius Clark Monroe “Evolution of a Criminal”
 ・Dan Krauss “The Kill Team”
 ・Sara Dosa “The Last Season”

 ◆ピアジェ・プロデューサー賞(Piaget Producers Award)
 ・チャド・バーリス(Chad Burris)
 ・Elisabeth Holm
 ・クリス・オールソン(Chris Ohlson)

 チャド・バーリスは“Drunktown's Finest”や“Eugenia and John”のプロデューサー。
 Elisabeth Holmは“Obvious Child”のプロデューサー。
 クリス・オールソンは“Kumiko, the Treasure Hunter”のプロデューサー。

 ◆ロバート・アルトマン賞/アンサンブル賞
 ◎“Inherent Vice” 監督:ポール・トーマス・アンダーソン

 ◆特別賞(Special Distinction Award)
 ◎“Foxcatcher” 監督:ベネット・ミラー

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 主な作品のノミネート状況は、以下の通り。

 ・『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(6):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・撮影
 ・『6才のボクが、大人になるまで。』(5):作品・監督・助演男優・助演女優・編集
 ・“Selma”(5):作品・監督・主演男優・助演女優・撮影
 ・“Nightcrawler”(5):主演男優・助演男優・脚本・編集・第1回
 ・“Love is Strange”(4):作品・主演男優・助演男優・脚本
 ・“Whiplash”(4):作品・監督・助演男優・編集
 ・“A Most Violent Year”(3):助演女優・脚本・編集
 ・“A Girl Walks Home Alone at Night”(3):撮影・第1回・Someone
 ・“Kumiko, The Treasure Hunter”(2):監督・主演女優
 ・『エヴァの告白』(2):主演女優・撮影
 ・“Obvious Child”(2):主演女優・第1回
 ・『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2):主演女優・脚本
 ・“It Felt Like Love”(2):撮影・カサヴェテス
 ・“Dear White People”(2):第1回・第1脚本
 ・“She's Lost Control”(2):第1回・第1脚本
 ・“Appropriate Behavior”(2):第1脚本・事実

 近年は、インディペンデント・スピリット・アワードがピックアップするようなインディペンデント作品が、映画賞レースのど真ん中で賞を争うようになってもいて、インディペンデント・スピリット・アワードもなかなか個性を出しづらい状況にはなっているのですが、本年度のノミネーションでは―

 ・“The Imitation Game”が完全にスルーされていること
 ・“Love is Strange”が上位でノミネートされていること
 ・1年遅れにも感じられる『エヴァの告白』や『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』がそれぞれ2部門でノミネートされていること
 ・“Foxcatcher”が特別賞扱いになっていること
 ・“Kumiko, The Treasure Hunter”が2部門でノミネートされていること
 ・藤谷文子や北村一輝が出演している“Man From Reno”がジョン・カサヴェテス賞にノミネートされていること

 あたりが、特徴となっている、と言えるでしょうか。

 冒頭に挙げたような条件で対象作品が絞り込まれるわけですが、実際にどの作品がノミネート対象になり、どの作品が対象外になったのかは公表されていないので、はっきりとはわかっていません。
 なので、有力作品であるはずの“The Imitation Game”が完全にスルーされているのも、単に対象外で選外になったのかなとも思ったのですが、アメリカの映画サイトでも“The Imitation Game”がノミネートされなかったことに対して、驚きが表明されているのを見ると、“The Imitation Game”は、ノミネート対象作品でありながら、普通に落選したということになるようです。

 菊地凛子主演の“Kumiko, The Treasure Hunter”は、シノプシスを読んだ限りでは「おバカ映画」なのかなと思ったりもしましたが、評判は悪くなく、映画祭で受賞も重ねているので、今後の他の映画賞でもちょくちょく顔を出すことになるのかもしれません。残念ながら、他のノミニーが強いので、受賞の可能性はあまりありませんが。

 第30回インディペンデント・スピリット・アワードの受賞結果の発表は、2015年2月21日です。

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 *当ブログ記事

 ・インディペンデント・スピリット・アワード2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_40.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_5.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_26.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_41.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_28.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_43.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_1.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_50.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_3.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_12.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_8.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_30.html

 ・ゴッサム・アワード2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_16.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年10月〜2015年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_1.html

 追記:
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201502/article_18.html

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