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zoom RSS ヨーロッパ映画賞2014 短編部門ノミネーション 15作品!

<<   作成日時 : 2014/10/09 17:49   >>

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 9月21日に発表されたエンカウンター短編&アニメーション映画祭(ブリストル)の受賞結果を受けて、第27回ヨーロッパ映画賞の短編部門のノミネーションがすべて出揃いました。(10月6日公式発表)

 ヨーロッパ映画賞の短編部門は、1999年に設けられた部門で、前年の10月に開催されたゲント映画祭(フランドル国際映画祭)から当年9月に開催されたエンカウンター短編&アニメーション映画祭(ブリストル)まで、ヨーロッパ各国の決まった映画祭の短編部門、もしくは、短編映画祭で選出された最優秀ヨーロッパ短編を集め、その中から、ベスト・オブ・ベストを決める、という仕組みになっています。(こういう仕組みになったのは2001年からです。)

 対象となる映画祭は、15あり、ヨーロッパ各国でそれぞれ1つずつの映画祭が選ばれています。

 2010年までは、イギリスは、エジンバラ国際映画祭が対象作品選出の映画祭となっていましたが、エジンバラ国際映画祭の体制が変わったこともあってか、2011年からはブリストルのエンカウター短編&アニメーション映画祭がそれに取って代わっています。
 また、2013年から、フランス代表が、アンジェ映画祭ではなく、クレモン・フェラン短編映画蔡から選ばれています。

 ノミネート作品には、のちに、長編作品で高い評価を受けることになる監督の作品があったり(ブーリ・ランネールとか、リューベン・オストルンドとか、Joachim Trierとか)、すでにキャリアのある監督が撮った短編が選ばれたりすることもあります。
 イネス・デ・メデイロスやサム・テイラー=ウッドの短編がノミネートされたこともあり、2012年は、テリー・ギリアムの短編がノミネートされて、最優秀作品に選ばれています。

 今年のノミネート作品は、以下の通りです。

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 ◆ブリストル(英)代表
 “The Chicken”(2014/独・クロアチア/15分) 監督:Una Gunjak
 物語:セルマは、6歳の誕生日にプレゼントとして生きたニワトリをもらう。彼女は、ニワトリを育てても、家族に食べられてしまうだけだと考えて、逃がしてやることにする。ところがそれは思いもかけない危険な事態を招いてしまう。
 カンヌ国際映画祭2014 批評家週間出品。
 プーラ映画祭2014 クロアチア・プログラム 短編部門出品。
 モントリオール世界映画祭2014 フォーカス・オン・ワールド・シネマ 短編部門出品。
 サラエボ映画祭2014 短編コンペティション部門出品。最優秀短編映画賞受賞。

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 ◆コーク(アイルランド)代表
 “Little Block of Cement With Dishevelled Hair Containing The Sea(Pequeño Bloque De Cemento Con Pelo Alborotado Conteniendo El Mar)”(2013/西/16分) 監督:Jorge López Navarrete
 物語:イヌと雌馬が一緒に旅をする。ところが、旅をすればするほど、2頭の違いは明らかになってくる。しかし、2頭は互いに相手のことをよく知るようになり、2頭にとってかけがえのない瞬間が訪れる。
 モントリオール世界映画祭2013 フォーカス・オン・ワールド・シネマ 短編部門出品。

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 ◆ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)代表
 『パニック イン ザ ヴィレッジ 〜ザ クリスマス ログ〜』“A Town Called Panic: The Christmas Log(Panique Au Village: La Bûche De Noël)”(2014/ベルギー・仏/26分30秒) 監督:ヴァンサン・パタール(Vincent Patar)、ステファン・オビエ(Stéphane Aubier) [アニメーション]
 物語:クリスマス・イヴに仲間たちが集まる。インディアンとカウボーイは、サンタからクリスマス・プレゼントをもらうのを楽しみにしている。ところが、興奮のあまり、馬が仕上げに取りかかっていたブッシュ・ド・ノエルをめちゃくちゃにしてしまう。馬はすっかり青ざめ、サンタからのプレゼントを拒否する。パーティーは台無しになり、インディアンとカウボーイにとって長いクリスマス・イヴが始まる。
 『アーネストとセレスティーヌ』のヴァンサン・パタールとステファン・オビエによる最新短編アニメーション。ベルギーの人気TVシリーズで、2009年には単発の短編アニメーションも作られた『パニック・イン・ザ・ヴィレッジ』“Panique au village(A Town Called Panic)”のシリーズ最新作。
 新千歳空港国際アニメーション映画祭2014にて上映。
 カトゥーン・ドール2014受賞。

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 ◆バリャドリッド(西)代表
 『なくなったマフラー』“The Missing Scarf”(2013/アイルランド/6分35秒) 監督:Eoin Duffy
 物語:リスのアルバートは、巣の中に置いておいた大好きな襟巻きがなくなっているのに気づいて、驚き、森に飛び出していく。彼は、森の中で、他の動物たちと出会うが、それぞれに悩みを抱えている。見知らぬ物への恐怖、失敗への恐怖、拒絶される恐怖、そして死への恐怖。彼は、彼らを助けるが、なかなか自分の目的には到達しない……。
 LA短編映画祭2013 最優秀アニメーション賞受賞。
 ニューハンプシャー映画祭2013 最優秀アニメーション賞受賞。
 Galway Film Fleadh2013 The James Horgan Award受賞。
 バンクーバー国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション。
 バリャドリッド国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション短編部門出品。ヨーロッパ映画賞2014 短編映画賞 バリャドリッド代表。
 メンフィス・インディー映画祭2013 最優秀アニメーション/実験映画賞受賞。
 コーク国際映画祭2013 アイリッシュ・グランプリ受賞。
 米国アカデミー賞2014 短編アニメーション賞ショートリスト。
 アイルランド・アカデミー賞2014 短編映画賞ノミネート。
 ダラス国際映画祭2014 短編アニメーション部門 最優秀作品賞受賞。
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2014にて上映。
 サンフランシスコ国際映画祭2014 最優秀アニメーション・ショート受賞。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 アウト・オブ・コンペティション部門出品。

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 ◆クレモン・フェラン代表
 “Pride (Чест)”(2013/ブルガリア・独/30分) 監督:Pavel Vesnakov
 物語:Manolは、退役した将官で、愛すべき祖父として、そして家長として、厳しいモラルと厳格な信念により家を守ってきた。しかし、自分が育ててきた少年がゲイであることがわかった時、彼の価値観は試されることになる。
 ロカルノ国際映画祭2013 レパード・オブ・トゥモロー 短編部門出品。
 サラエボ映画祭2013 短編コンペティション部門出品。審査員スペシャル・メンション受賞。
 ソフィア国際映画祭2014 短編部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 ロカルノ国際映画祭2013レパード・オブ・トゥモロー/短編コンペティション部門出品。
 ブルガリア・アカデミー賞2014 短編映画賞ノミネート。
 エジンバラ国際映画祭2014 フォーカス・オン・ドイツ部門出品。

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 ◆ゲント(ベルギー)代表
 『クジラの谷』“Whale Valley(Hvalfjord)”(2013/デンマーク・アイスランド) 監督:Guðmundur Arnar Guðmundsson
 物語:アイスランドの人里離れたところにある農場。7歳の弟とその兄がいて、弟は、偶然、自殺しようとしていた兄のじゃまをしてしまう。兄は、このことは親には内緒だと弟に口止めをする。幼い弟の目を通して、彼らの絆と人生の転機を描く。
 カンヌ国際映画祭2013 短編コンペティション部門出品。特別賞受賞。
 ジッフォーニ映画祭2013 Golden Spike Award - Social World Film Festival受賞。
 モントリオール世界映画祭2013 フォーカス・オン・ワールド・シネマ 短編部門出品。
 レイキャビク国際映画祭2013 最優秀アイスランド短編映画賞受賞。
 ハンプトンズ国際映画祭2013 最優秀短編賞受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2013 短編コンペティション部門出品。最優秀短編実写作品賞受賞。
 シカゴ国際映画祭2014 短編コンペティション部門出品。ナラティヴ/実写部門 スペシャル・メンション受賞。
 アイスランド・アカデミー賞2014 短編映画賞受賞。
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2014にて上映。

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 ◆ロッテルダム(オランダ)代表
 “The Chimera of M.”(2013/英/25分) 監督:Sebastian Buerkner [アニメーション]
 物語:カップルの、誤解や口論、願い、親密さ、欲望が描かれる。3Dアニメーション。
 BFIロンドン映画祭2013 EXPERIMENTA部門出品。
 ロカルノ国際映画祭2014 短編部門 タイガーアワード受賞。

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 ◆ロカルノ(スイス)代表
 “Shipwreck”(2014/オランダ/15分) 監督:Morgan Knibbe [ドキュメンタリー]
 2013年10月3日。500人のエリトリア難民を乗せた船が、イタリアのペンドゥーザ諸島沖で沈没し、360人以上の人が溺死した。アブラハムは、その事故からの生還者のひとりで、沈没船の墓所を歩き回り、悪夢を回想する。一方、港では、何百という棺が軍艦に積まれている。
 ロカルノ国際映画祭2014レパード・オブ・トゥモロー/短編コンペティション部門 銀豹賞受賞。

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 ◆ベネチア(伊)代表
 “Daily Bread(Pat-Lehem)”(2014/イスラエル/18分) 監督:Idan Hubel
 物語:ジョナサンは、チョコレートが大好きだ。ある日、彼は、残っていたチョコレートを盗んで、継母につかまり、兄たちからはのけ者にされて、家を飛び出す。日が暮れ、寒くなり、お腹も減り、怖くもなってきて、家が恋しくなる。そんな時、暗闇の中にほのかな光が射し、彼の進むべき道が示される。
 ベネチア国際映画祭2014 Orizzonti部門出品。

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 ◆ベルリン(独)代表
 “Taprobana”(2014/ポルトガル・デンマーク・サントメプリンシペ・スリランカ/24分) 監督:Gabriel Abrantes
 物語:Taprobanaは、スリランカのことで、16世紀末まで使われていた呼称である。ポルトガルの軍人で詩人のルイス・ヴァス・デ・カモンイス(1524頃-1580)は、ポルトガル王に仕えていたが、国を追われることになり、インドに流された。ここでの経験が、のちに彼の代表作となる『ウズ・ルジアダス』(ポルトガル版『オデュッセイア』とも呼ばれる英雄叙事詩)を生み出す元になったと言われる。本作は、そうしたカモンイスの旅を、イマジネーション豊かに映像化した作品。
 ベルリン国際映画祭2014 短編コンペティション部門出品。
 トロント国際映画祭2014 WAVELENGTHS部門出品。

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 ◆クラクフ(ポーランド)代表
 『サマー2014』“Summer 2014(Lato 2014)”(2014/ポーランド/12分) 監督:ヴォイチェフ・ソフチク(Wojciech Sobczyk) [アニメーション]
 物語:激しい戦いの後、原野は焼き尽くされ、この世の終わりを思わせる風景が広がる。そこに立てられた旗が虚しくはためく。
 クラクフ映画祭2014 短編部門 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 広島国際アニメーションフェスティバル2014出品。

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 ◆サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)代表
 “Emergency Calls(Hätäkutsu)”(2013/フィンランド/15分) 監督:Hannes Vartiainen、Pekka Veikkolainen [ドキュメンタリー]
 フィンランドの緊急応答センター(Finnish emergency response center administration)に寄せられる緊急呼び出しに関するドキュメンタリー。センターには、さまざまな緊急呼び出しがかかってくる。急に産気づいて双子の赤ん坊が生まれるというものから、車の玉突き事故、学校での銃の発砲まで。家庭内暴力に関するものは、プライバシーの問題からオリジナル・テープを入手できず、スクリプトから再現された。あるものは解決されるが、そうならないものもある。本作のハイライトとも言えるのは、1994年にバルト海で起こったフェリー、M/Sエストニア号からの最後の無線連絡で、20世紀最悪の海難事故とも見なされるこの沈没事故では、852人もの人命が犠牲になっている。

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 ◆ドラマ(ギリシャ代表)
 “Still Got Lives_( Ich Hab Noch Auferstehung_)”(2013/独/23分) 監督:Jan-Gerrit Seyler
 物語:マルコとリサは愛し合っている。ところが、それは、ネットの世界の話で、2人で一緒になって恐ろしいモンスターを倒したりするが、現実世界で会ったことはない。リサが、マルコと会うのを拒んでいるのだ。ある日を境に、リサはゲームに現われなくなり、マルコは彼女を捜し出そうとする。彼は、新しい世界と出会い、真の恐怖を体験する。

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 ◆タンペレ(フィンランド)代表
 “Wall(Fal)”(2013/ハンガリー/11分) 監督:Simon Szabó
 物語:Laciは、16歳のジプシーの少年で、定職にはついていない。ある日、彼は、建設業の労働者の小さなグループにまじって、ストリートからピックアップされ、一連のテナント・ビルを囲む壁の建設工事に参加することになる。労働者たちの仕事を助けていた彼は、最後まで手伝ってくれと言われる。壁の向こうから初めて反対側を見た時、彼は思ってもみなかった発見をする。

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 ◆グリムスタッド(ノルウェー)代表
 “Dinola(დინოლა)”(2013/グルジア/14分38秒) 監督:Mariam Khatchvani
 物語:女性が、山間部の厳しい掟を破り、家族の反対を乗り越えて、愛する男性と結婚する。しかし、幸せの絶頂で、愛する夫が死ぬ。彼女は、別の男性と再婚をせざるを得なくなるが、それには子供を手放さなければならない。
 モンペリエ地中海映画祭2013 短編コンペティション部門出品。
 クレモン・フェラン国際映画祭2014出品。
 フリブール国際映画祭2014出品。
 香港国際映画祭2014出品。

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 過去の代表作品を調べてみると、どこの代表作品が選ばれやすいとか、どこの国の短編が選ばれやすいとか、特に目立った傾向性はなく、もっぱら作品本位で受賞作が選ばれているようです。

 ただし、ドキュメンタリー作品が最優秀作品に選ばれることもありますが、アニメーションや実験映画は、選ばれにくいかもしれません。

 受賞履歴からすると、特に評価の高いのは、『なくなったマフラー』と『クジラの谷』ですが、『なくなったマフラー』はアニメーションなので、ちょっと選ばれにくいと考えると、『クジラの谷』が最有力ということになりそうです。

 受賞結果の発表は、他の部門と同じく、12月13日にラトヴィアのリガで行なわれます。

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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞2014 ピープルズ・チョイス賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_13.html

 ・ヨーロッパ映画賞2014 オフィシャル・セレクション その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_25.html
 ・ヨーロッパ映画賞2014 オフィシャル・セレクション その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_26.html

 ・ヨーロッパ映画賞2014 アニメーション賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_27.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年10月〜2015年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_1.html

 追記:
 ・ヨーロッパ映画賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_20.html

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