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zoom RSS ドーヴィル・アメリカン映画祭2014 受賞結果!

<<   作成日時 : 2014/09/16 18:11   >>

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 第40回ドーヴィル・アメリカン映画祭(9月5日-14日)の各賞が発表されました。

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 【ドーヴィル・アメリカン映画祭】

 ドーヴィル・アメリカン映画祭は、1975年にフランスのバス=ノルマンディー地方にあるドーヴィルで始まったアメリカ映画に特化した映画祭で、当初はノン・コンペティションの映画祭として始まりましたが、1995年からコンペティション部門が設立されて、現在に至っています。

 コンペティション部門のエントリー作品は、サンダンス映画祭の流れを汲むインディペンデント系の作品が中心で、その後の全米映画賞レースで、メジャーな作品に混じって、受賞を重ねていくような作品が多数エントリーされています。

 1999年からは、同じドーヴィルで、春にドーヴィル・アジアン映画祭が開催されるようになって、ドーヴィル・アメリカン映画祭と併せて、ドーヴィルの恒例の年中行事にようになっています。

 過去のグランプリ作品は、以下のようになっています。

 1995年:『リビング・イン・オブリビオン 悪夢の撮影』 監督:トム・ディチロ
 1996年:『デイトリッパー』“The Daytrippers” 監督:グレッグ・モットーラ(Greg Mottola)
 1997年:『SUNDAY それぞれの黄昏』“Sunday” 監督:ジョナサン・ノシター(Jonathan Nossiter)
 1998年:『ワンダーランド駅で』 監督:ブラッド・アンダーソン
 1999年:『マルコヴィッチの穴』 監督:スパイク・ジョーンズ
 2000年:『ガールファイト』 監督:カリン・クサマ
 2001年:『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』 監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
 2002年:『ヴィクター・ヴァルガス』“Raising Victor Vargas” 監督:ピーター・ソレット(Peter Sollett)
 2003年:“What Alice Found” 監督:A・ディーン・ベル(A Dean Bell)
 2004年:『そして、ひと粒のひかり』 監督:ジョシュア・マーストン
 2005年:『クラッシュ』 監督:ポール・ハギス
 2006年:『リトル・ミス・サンシャイン』 監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
 2007年:“The Dead Girl” 監督:カレン・モンクリーフ(Karen Moncrieff)
 2008年:『扉をたたく人』 監督:トマス・マッカーシー
 2009年:『メッセンジャー』“The Messenger” 監督:オーレン・ムーヴァーマン
 2010年:『愛する人』 監督:ロドリゴ・ガルシア
 2011年:『テイク・シェルター』 監督:ジェフ・ニコルズ
 2012年:『ハッシュパピー〜バスタブ島の少女〜』 監督:ベン・ザイトリン
 2013年:“Night Moves” 監督:ケリー・ライヒャルト

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 【ラインナップ】

 ◆コンペティション部門

 ・“A Girl Walks Home Alone At Night” 監督:Ana Lily Amirpour
 ・“A Most Wanted Man” 監督:アントン・コービン
 ・“Cold In July” 監督:ジム・マイクル(Jim Mickle)
 ・“I Origins” 監督:マイク・ケイヒル(Mike Cahill)
 ・“It Follows” 監督:デイヴィッド・ロバート・ミッチェル(David Robert Mitchell)
 ・“Jamie Marks Is Dead” 監督:Carter Smith
 ・“Love Is Strange” 監督:アイラ・サックス
 ・“The Better Angels” 監督:A・J・エドワーズ(A.J. Edwards)
 ・“The Good Lie” 監督:フィリップ・ファラルドー
 ・“Things People Do” 監督:サー・クライン(Saar Klein)
 ・“Uncertain Terms” 監督:Nathan Silver
 ・“War Story” 監督:Mark Jackson
 ・“Whiplash” 監督:デイミアン・チャゼル(Damien Chazelle)
 ・“White Bird In A Blizzard” 監督:グレッグ・アラキ

 ◆プレミア部門the Premieres
 ・“Alex Of Venice” 監督:クリス・メッシーナ
 ・“Anchorman 2: The Legend Continues” 監督:アダム・マッケイ
 ・“Avant D’Aller Dormir” 監督:ローワン・ジョフィー
 ・“Camp X-Ray” 監督:Peter Sattler
 ・“Chef” 監督:ジョン・ファヴロー
 ・“Deepsea Challenge” 監督:ジョン・ブルーノ(John Bruno)、アンドリュー・ワイト(Andrew Wight)、Ray Quint
 ・“Get On Up” 監督:テイト・テイラー
 ・“Infinitely Polar Bear” 監督:マヤ・フォーブス(Maya Forbes)
 ・“Land Ho! ” 監督:Martha Stephens、Aaron Katz
 ・“Magic In The Moonlight” 監督:ウディ・アレン
 ・“Pasolini” 監督:アベル・フェラーラ
 ・“Sin City : A Dame To Kill For” 監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
 ・“The Boxtrolls” 監督:アンソニー・スタッチ(Anthony Stacchi)、Graham Annable
 ・“The Disappearance Of Eleanor Rigby: Them” 監督:ネッド・ベンソン(Ned Benson)
 ・“The Hundred-Foot Journey” 監督:ラッセ・ハルストレム
 ・“The November Man” 監督:ロジャー・ドナルドソン

 ◆アンクル・サムズ・ドキュメンタリー部門(Uncle Sam’s Docs)
 ・“Last Days In Vietnam” 監督:Rory Kennedy
 ・“Life Itself” 監督:スティーヴ・ジェームズ
 ・“National Gallery” 監督:フレデリック・ワイズマン
 ・“Red Army” 監督:ギャビー・ポルスキー(Gabe Polsky)
 ・“The Go-Go Boys” 監督:Hilla Medalia

 ◆トリビュート部門(Tributes)

 ・ジェシカ・チャステイン

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 ・ウィル・フェレル

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 ・レイ・リオッタ

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 ・ジョン・マクティアナン

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 ◆ドーヴィル・シーズン5(Deauville Season 5)
 ・“The Strain”

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 【受賞結果】

 ※審査員:コスタ=ガヴラス(審査員長)、ジャン=ピエール・ジュネ、クロード・ルルーシュ、Pierre Lescure(フランスのジャーナリスト)、ヴァンサン・ランドン、マリー=クロード・ピエトラガラ(Marie-Claude Pietragalla)(バレエ・ダンサー/振付師)、アンドレ・テシネ

 ◆グランプリ
 ◎“Whiplash” 監督:デイミアン・チャゼル(Damien Chazelle)
 出演:マイルズ・テラー(Miles Teller)、J・K・シモンズ、メリッサ・ブノワ(Melissa Benoist)、ポール¥ライザー(Paul Reiser)、オースティン・ストウェル(Austin Stowell)、Nate Lang、マックス・カッシュ(Max Kasch)、デイモン・ガプトン(Damon Gupton)
 物語:アンドリューは、19歳で、競争の激しいマンハッタンの音楽院でも、有望な若手のドラマーのひとりである。しかし、彼は、ミュージシャンにはあまり興味がなかった。というより、作家になろうとして失敗した父の遺伝子が自分にも流れているのではないかと恐れていた。父の二の舞にはなるまいと、彼は文字通り血のにじむ努力をする。そんな彼を、悪名高きテレンス・フィッシャーが率いるスクール・バンドがメンバーに引き入れる。フィッシャーは、冷酷な音楽教師で、生徒の潜在能力などおかまいなしに、完璧さを追求する。その要求は、時に、人間性を無視してしまうことすらあった……。
 『グランドピアノ 狙われた黒鍵』の脚本家デイミアン・チャゼルの第2監督長編。2013年に発表した同名短編の長編版。
 サンダンス映画祭2014 審査員グランプリ、観客賞受賞。
 カンヌ国際映画祭2014 監督週間出品。
 トロント国際映画祭2014 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。

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 ◆審査員賞
 ◎“The Good Lie” 監督:フィリップ・ファラルドー
 出演:コリー・ストール(Corey Stoll)、Arnold Oceng、Kuoth Wiel、Ger Duany、Emmauel Jal and Femi Oguns.
 物語:アメリカ人女性が、4人のスーダン難民に救いの手を差し伸べる。
 事実に基づく「スーダンのロストボーイズ」の物語。多かれ少なかれスーダン内戦に巻き込まれたスーダンの若い俳優たちが出演している。
 ロン・ハワードがプロデューサーを務める。
 トロント国際映画祭2014 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。

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 ◆ニューカマー賞(The Most Promising Newcomer Prize)
 ◎“It Follows” 監督:デイヴィッド・ロバート・ミッチェル(David Robert Mitchell)
 物語:19歳のジェイにとって、秋と言えば、学校と、男の子たちと、湖で週末を過ごすことだった。しかし、無邪気な性的体験をした後、彼女は、誰か、あるいは、何かにつけられているという奇妙な感覚を味わう。ジェイとティーンエージャーの友人たちは、少しずつ後ろから近づいてくる恐怖から逃げなければならない。
 第2回監督作品。
 カンヌ国際映画祭2014 批評家週間出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2014 ミッドナイト・スクリーニング部門出品。
 トロント国際映画祭2014 MIDNIGHT MADNESS部門出品。

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 ◆第1回作品賞(The Cartier prize for best first film)
 ◎“A Girl Walks Home Alone At Night” 監督:Ana Lily Amirpour
 出演:Milad Eghbali、マーシャル・マネシュ(Marshall Manesh)、Arash Marandi、ドミニク・レインズ(Dominic Rains)、シェイラ・ヴァンド(Sheila Vand)
 物語:イランのゴーストタウン、バッド・シティー。アラッシュは、働いては車のローンを払い、父親の面倒を見ている。アラッシュの父親は、ジャンキーで、ギャンブル中毒で、サイードに多額の借金をしているが、ある時、借金の返済が遅れたたために、サイードは、借金の担保としてアラッシュの車のキーを持っていってしまう。このことが、多くの登場人物―ヒジャブを着、時にはスケートボードもする少女のヴァンパイアや、サイードに使われている孤独な娼婦や、ひとりの浮浪児ら―と、アラッシュを結びつけることになる。
 同名の短編(2011)の長編版。
 サンダンス映画祭2014 NEXT部門出品。

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 ◆40周年特別賞(The special 40th-anniversary award)
 ◎“Things People Do” 監督:サー・クライン(Saar Klein)
 物語:スカンリンは、保険ブローカーをしていたが、仕事に失敗し、クビになる。しかし、家族に打ち明けることもできない。彼は、生きていくために、盗みに手を染める。貧しい者からは盗まないよう、ターゲットは慎重に選んだ。彼に新しい友人ができるが、それは警察官で、法律をきっちり守るタイプではなかった。スカンリンの二重生活が始まる……。
 テレンス・マリックの『シン・レッド・ライン』や『ニュー・ワールド』で編集技師を務めたサー・クラインの初監督作品。
 ベルリン国際映画祭2014 パノラマ部門出品。
 SXSW映画祭2014出品。
 エルサレム映画祭2014出品。

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 ◆観客賞
 ◎“Whiplash” 監督:デイミアン・チャゼル(Damien Chazelle)

 ◆フランス映画第1回作品賞(The Prix Michel D’Ornano)
 ◎“Elle l’Adore”(仏) 監督:Jeanne Herry
 出演:サンドリーヌ・キベルラン、ロラン・ラフィット(Laurent Lafitte)、Pascal Demolon
 物語:ヴァンサン・ラクロアは、人気の絶頂にあるポップ・シンガー。彼は、ヒステリー持ちの妻と口論していて、誤って彼女を死なせてしまう。しかし、スキャンダルは避けたい。彼は、自分の熱狂的なファンである美容師のミュリエルを思い出し、彼女に遺体の始末を手伝ってもらおうと考える。遺体を車のトランクに押し込んだ彼は、ミュリエルを訪ね、スイスまで運転してくれないかと頼む。ミュリエルは、質問もなしに、その頼みを受け入れる。ところが、途中で、警察に見つかり、ペリゴールの森で警察との追いかけっこが始まる。
 女優Jeanne Herryの初監督作品。
 上海国際映画祭2014金爵奨コンペティション部門出品。

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 ドーヴィル・アメリカン映画祭の開催時期は、毎年、8月下旬から9月上旬で、おそらくベネチア国際映画祭に意識的にぶつけている感じだったのですが、どういう事情なのか、今年は、前後に2日間だけ重なるスケジュールになりました。(結果的にトロント国際映画祭に丸かぶりになってしまいました。)

 今年は、アメリカン・ナイツ部門がなく、アンクル・サムズ・ドキュメンタリー部門もドーヴィル・シーズン××部門も上映本数が少なくなり、映画祭として、かなり規模が縮小されてしまっています。

 予算の都合でこうなったのかどうかはわかりませんが、フランス(の地方自治体?)も厳しいのかなと思っていまいますね。

 ま、それはさておき―

 今回の受賞作で注目されるのは、“Whiplash”です。
 この作品は、サンダンス映画祭でお披露目されてグランプリを受賞し、カンヌで上映され、ドーヴィルでも受賞することになったわけですが、それは、『ハッシュパピー〜バスタブ島の少女〜』や『フルートベール駅で』とほぼ同じコースをたどっているということになり、実質的に、全米映画賞レースで(通例1本しかない)サンダンス枠に“Whiplash”が選ばれたということを意味しています。

 3つの作品の、3つの映画祭における受賞歴は、『ハッシュパピー〜バスタブ島の少女〜』がカンヌでカメラドールを受賞し、『フルートベール駅で』がフューチャー賞を受賞したのに対し、“Whiplash”は無冠、ドーヴィルでは『ハッシュパピー〜バスタブ島の少女〜』がグランプリ、『フルートベール駅で』が新人賞を受賞したのに対し、“Whiplash”はグランプリ&観客賞受賞、という具合になっています。

 サンダンス映画祭の米国アカデミー賞での実績は、2009年の『プレシャス』が6部門でノミネートされて、2部門で受賞したのに対し、2010年の『ウィンターズ・ボーン』と『キッズ・オールライト』はそれぞれ4部門でノミネートされてともに無冠。2012年の『ハッシュパピー〜バスタブ島の少女〜』は4部門でノミネートされて、無冠。2013年度は、『フルートベール駅で』を含め、サンダンス作品は、米国アカデミー賞には全くノミネートされることなく終わっています。

 年々、サンダンス作品は、米国アカデミー賞で結果を残せなくなってきているわけですが、本年度(の“Whiplash”)はどうでしょうか。
 サンダンス枠で1本、米国アカデミー賞作品賞に選ばれるとしたら、(フィクションでは)“Whiplash”で決まりという感じはしますが、いくつかの映画賞でノミネートされたり、新人監督賞や第1回作品賞を受賞することはあっても、米国アカデミー賞にはノミネートされるというのは、これまでの流れからすると、やや難しい、と言うべきかもしれません。

 まあ、実際のところは、サンダンス映画祭の影響力の低下とか、個々の作品のパワーダウンというよりも、米国アカデミー賞の作品賞のノミネート枠が増えたことで、その1枠がサンダンス作品に割り当てられていたのが、そうしなくてもいいと判断されるようになった、という風にも考えられます。

 いずれにせよ、本年度の全米映画賞レースで、“Whiplash”がサンダンス代表作品であることは確かで、どういう展開を見せるか、注目される作品の1つであることは間違いありません。

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 *当ブログ記事

 ・ドーヴィル・アメリカン映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_18.html
 ・ドーヴィル・アメリカン映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_15.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

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