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zoom RSS サラエボ映画祭2014 受賞結果!

<<   作成日時 : 2014/08/24 20:43   >>

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 第20回サラエボ映画祭(8月15日-23日)の各賞が発表になりました。

 【サラエボ映画祭】

 サラエボ映画祭は、ボスニア ヘルツェゴビナ(首都がサラエボ)が独立した1992年からわずか4年後にスタートした映画祭で、映画という共通言語を用いて、地域を活性化させ、映画人の交流を図ろうという目的で開催され、今回で20回目を迎えています。

 プログラムとしては、長編・短編・ドキュメンタリーの3つのコンペティションに、近隣諸国の作品を紹介するイン・フォーカス部門、先行する国際映画祭で上映された優れた作品を紹介するキノスコープ部門、野外上映プログラムであるオープン・エアー部門、トリビュートなどの部門で構成されています。

 この映画祭が、特に力を入れているのが、近隣諸国で製作された作品の紹介と、若い才能の発見と支援で、後者に関しては、新しい才能を見出し、育て、そして広く知らしめるために、短編制作、奨学金、上映支援など、さまざまな角度からのアプローチがなされています。

 コンペティション部門の過去の受賞作には、『奇跡の海』、『ぼくのバラ色の人生』、『カノン』、『ノーマンズ・ランド』などがあります。

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 【長編コンペティション部門】

 ◆最優秀作品賞/Heart Of Sarajevo for Best Film
 ◎“Song of My Mother(Klama Dayika Min)”(トルコ) 監督:Erol Mintaş

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 “Song of My Mother(Klama Dayika Min)”(トルコ) 監督:Erol Mintaş
 物語:アリは、教師で、年老いた母ニガールとともにイスタンブールのTarlabaşı地区で暮らしている。ここには、1990年代以降、多くのクルド人難民が暮らしている。ところが、近年、高層化が進み、住人は、転居を余儀なくされ、郊外のコンクリート砂漠に追いやられている。ニガールも、古くからの隣人たちが、みんなクルディスタンの村に帰ってしまっていることに気づく。彼女は、毎朝、荷物をまとめては、クルディスタンの村に送っている。そして、故郷を求め、夢の中に出てくる歌を求めて、街をさまよう。アリにできるのは、母にやさしくし、贈り物や甘いものを買ってあげたり、バイクの後ろに母を乗せて、彼女が歌を探すのを手伝ったりすることくらいだ。一方、アリのガールフレンドが妊娠していることがわかる。アリには、まだ父親になる覚悟はできていない。2人の女性の間で、アリの気持ちは引き裂かれ、やがてある決心をする。

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 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize)
 ◎“Brides(Patardzlebi)”(グルジア・仏) 監督:Tinatin Kajrishvili

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 “Brides(Patardzlebi)”(グルジア・仏) 監督:Tinatin Kajrishvili
 物語:裁縫婦のNatsaが、Gogaと結婚する。Gogaは、Natsaの子供たちの父親でもある。結婚のセレモニーは、2人が書類に署名するだけという、ごく簡単なものだ。2人は、その後、引き離され、Gogaは刑務所に戻る。彼にはまだあと6年の刑期が残されている。結婚したことで、Natsaは、ガラスごしにではあるが、月に一度、Gogaと面会ができるようになった。しかし、子供たちは行きたがらない。彼らにとって、Gogaは他人でしかない。ある日、Natsaは、仕事である男性と会う。2人は会話を交わし、その後で、彼は、彼女に対しお金を与える。刑務所からルール変更の知らせが届く。既婚者は、一晩中、一緒にいることが可能になった。Natsaは、初めてのデートで着た服を着て、面会に向かう。しかし、こうしたことに不慣れな2人は、落ち着かない気分を味わう。
 “Paradjanov”(2013)のプロデューサーTinatin Kajrishviliの初監督作品。
 ベルリン国際映画祭2014 パノラマ部門出品。観客賞第3席。
 トライベッカ映画祭2014ワールド・ナラティヴ・コンペティション部門出品。

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 ◆男優賞(Heart of Sarajevo For Best Actor)
 ◎Feyyaz Duman “Song of My Mother(Klama Dayika Min)”(トルコ)

 ◆女優賞(Heart of Sarajevo For Best Actress)
 ◎Mari Kitia “Brides(Patardzlebi)”(グルジア・仏)

 ◆Cineuropa Prize
 ◎“Three Windows and a Hanging”(コソボ) 監督:Isa Qosja

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 “Three Windows and a Hanging(Tri dritare dhe një varje)”(コソボ) 監督:Isa Qosja
 物語:コソボの伝統的な村。戦争から1年経ち、村では、再建が進められている。Lusheは、教師で、良心に突き動かされるようにして、国際的なジャーナリストのインタビューに答え、自分のほか3人の女性が、セルビア軍の兵士にレイプされたことを告白する。村の男たちは、まもなくジャーナリストに話したのがLusheであることを突き止め、彼女と彼女の小さな男の子を否定し、村から追い出そうとする。

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 ◆CICAE賞
 ◎“Macondo”(オーストリア) 監督:Sudabeh Mortezai 

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 “Macondo”(オーストリア) 監督:Sudabeh Mortezai
 出演:Ramasan Minkailov、Aslan Elbiev、Kheda Gazieva
 物語:マコンドは、ウィーン郊外にあり、22カ国から来た3000人の難民が暮らしている。そのひとりラマサンは、11歳の少年で、チェチェンから、母と妹と一緒にここにやってきた。父親は、ロシアとの紛争で殺された。少なくとも彼はそう教えられている。彼は、父親の代わりにならなければならないと考え、妹の面倒を見たりして頑張っている。ある日、そこに、父の友人だというイサという名の陰気な男が訪ねてきて、彼らの生活をかき乱し始める。
 ベルリン国際映画祭2014 コンペティション部門出品。
 香港国際映画祭2014 ヤング・シネマ・コンペティション部門出品。グランプリ受賞。
 レッチェ・ヨーロッパ映画祭2014 ヨーロッパ・コンペティション部門出品。脚本賞受賞。
 「ヴァラエティー」誌批評家による、ヨーロッパ映画ナウ!2014

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 【短編コンペティション部門】

 ◆最優秀短編映画賞(Heart of Sarajevo For Best Film)
 ◎“The Chicken(Kokoška)(独・クロアチア) 監督:Una Gunjak

 ◆審査員スペシャル・メンション(Special Jury Mention)
 ◎“Shelters(Zakloni)”(モンテネグロ) 監督:Ivan Salatić
 ◎“The Execution(A Kivégzés)”(ハンガリー・ルーマニア) 監督:Petra Szőcs

 【ドキュメンタリー・コンペティション部門】

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(Heart of Sarajevo For Best Documentary Film)
 ◎“Naked Island(Goli)”(クロアチア) 監督:Tiha K. Gudac

 “Naked Island(Goli)”(クロアチア) 監督:Tiha K. Gudac
 約60年前、ひとりの男性が姿を消し、4年後に戻ってくる。彼は、すっかり人が変わってしまっていたが、何があったのかについては話そうとはしなかった。その後、彼は、家族を持ったが、過去について聞くことはタブーになった。本作の監督Tiha K. Gudacは、彼の孫に当たり、過去に関する疑問を口にするが、祖父は答えることなく、亡くなってしまった。彼女は、いくつかの手がかり(家族写真や、同じ場所(迷える魂の島)に連行されたグループの人々の証言など)をモザイクのように組み合わせて、真実にたどりつこうとする。

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 ◆審査員スペシャル・メンション(Special Jury Mention)
 ◎“Happily Ever After(Ljubavna Odiseja)”(オランダ・クロアチア) 監督:Tatjana Božić

 “Happily Ever After(Ljubavna Odiseja)”(オランダ・クロアチア) 監督:Tatjana Božić
 監督のTatjana Božićは、これまで何人もの男性との出会いと別れを繰り返してきた。彼女は、これまでにつきあった5人の男たちに会うために、モスクワ、ハンブルク、ロンドン、ザグレブとまわり、過去の関係を解きほぐし、現代に愛し合うことの複雑さを明らかにしようとする。

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 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize)
 ◎“Judgement in Hungary(Presuda U Mađarskoj)”(ハンガリー・独・ポルトガル) 監督:Eszter Hajdu

 “Judgement in Hungary(Presuda U Mađarskoj)”(ハンガリー・独・ポルトガル) 監督:Eszter Hajdu
 ハンガリーで、子供を含む6人のロマ人が殺されるという連続殺人事件が起こる。犯人逮捕には1年以上かかり、証拠不足と警察による不正から事件は長引いた。容疑者として逮捕されたのは、ハンガリーのギャングに属する4人のメンバーで、人種差別を動機とする犯罪として、告発された。裁判の審問は、2011年3月から2013年8月6日まで行なわれた。本作の撮影クルーは、3つのロマの家族の運命を追う。彼らは、正義が下されることを信じているが、果たして、ハンガリーの法システムは、彼らの望んでいる通りに機能するだろうか?
 クラクフ映画祭2014 Festival Award Winner部門出品。

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 ◆人権賞(Human Rights Award)
 ◎“Judgement in Hungary(Presuda U Mađarskoj)”(ハンガリー・独・ポルトガル)

 ◆EDN Talent Grant
 ◎“The Forest(Padurea)”(ルーマニア) 監督:Siniša Dragin

 “The Forest(Padurea)”(ルーマニア/73分) 監督:Siniša Dragin
 1947年、ユーゴスラビア大統領ヨシップ・ブロズ・チトーが、初めてルーマニアを訪問する。ルーマニアからは、プレゼントとして、ルーマニアの大画家Ion Andeescuが描いた絵「葉のない森」(The Leafless Forest.)が贈られる。60年代には、若き芸術批評家Radu Bogdanが、Ion Andeescuに関する研究論文を書いた。その中には、チトーに贈られた絵の複製も含まれていた。数え切れない問題をクリアした後、Radu Bogdanは、クロアチアのブリユニ島にあるチトー宅に飾られていた絵の撮影を許可される。絵は、壁から外され、額縁から取り出される。すると、そこから隠しマイクが発見される。誰かがチトーを盗聴していたことが明らかになる。国を激震が襲う。そして、その結果は……。

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 【その他の賞】

 ◆ヨーロッパ映画賞2014 短編映画賞 サラエボ代表
 ◎“Emergency Calls”(フィンランド) 監督:Hannes Vartiainen、Pekka Veikkolainen

 “Emergency Calls(Hätäkutsu)”(フィンランド/15分) 監督:Hannes Vartiainen、Pekka Veikkolainen
 フィンランドの緊急応答センター(Finnish emergency response center administration)に寄せられる緊急呼び出しに関するドキュメンタリー。センターには、さまざまな緊急呼び出しがかかってくる。急に産気づいて双子の赤ん坊が生まれるというものから、車の玉突き事故、学校での銃の発砲まで。家庭内暴力に関するものは、プライバシーの問題からオリジナル・テープを入手できず、スクリプトから再現された。あるものは解決されるが、そうならないものもある。本作のハイライトとも言えるのは、1994年にバルト海で起こったフェリー、M/Sエストニア号からの最後の無線連絡で、20世紀最悪の海難事故とも見なされるこの沈没事故では、852人もの人命が犠牲になっている。

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 【ボスニア・ヘルツェゴビナ学生プログラム賞】(BH Film Student Programme Award)

 ◆最優秀作品賞(Best Film)
 ◎“Redemption”(ボスニア ヘルツェゴビナ/11分) 監督:Mirna Dizdarević (SFA)

 ◆審査員特別賞(Special Jury Award)
 ◎“The Wall”(ボスニア ヘルツェゴビナ/25分) 監督:Zulfikar Filandra (ASU)

 ◆審査員スペシャル・メンション(Special Jury Mention)
 ◎“Some of Us”(ボスニア ヘルツェゴビナ/9分) 監督:Anja Kavić (AUBL)

 【Cinelink Awards】

 ◆Eave Scolarship
 ◎“16 Producer” Ipek Kent

 ◆Living Pictures Service Cinelink Award
 ◎“The Black Pin” Ivan Marinović

 ◆Arte International Relations Cinelink Award
 ◎“Hilal, Feza And Other Planets” Kutluğ Ataman、Fabian Gasmia

 ◆CNC Cinelink Award
 ◎“Pari” Siamak Etemadi、Konstantinos Kontovrakis

 ◆Eurimages Coproduction Development Award
 ◎“My Happy Family” Nana Ektimishvilli、Simon Gross

 【Work in Progress Awards】

 ◆Postrepublic Award
 ◎“The Wounded Angel” エミール・バイガジン(Emir Baigazin)、Anna Vigelmi

 ◆Restart Award
 ◎“Life” Ines Tanović、Alem Babić

 【Docu Rough Cut Boutique Project Awards】

 ◆Work in Progress
 ◎“The Other Side Of Everything” Mila Turajlić

 ◆FIFDH Geneva Award 2.000 EUR
 ◎“The Other Side Of Everything” Mila Turajlić

 ◆HBO Adria Award 2.000 EUR
 ◎“Some Day” Monica Lazurean Gorgan

 ◆IDFA Award
 ◎“The Other Side Of Everything” Mila Turajlić

 ◆Cat&Docs Award 2.000EUR
 ◎“Some Day” Monica Lazurean Gorgan

 ◆HRT Croatian Radio Television 2.000 EUR
 ◎“A Two Way Mirror” Katarina Zrinka Matijević Veličan

 【特別賞・名誉賞】

 ◆カトリン・カートリッジ財団賞
 ◎アシュラフ・マシュハラウィ(Ashraf Mashharawi)、Abdel Salam Shehadeh、Media Town Pro

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 ◆名誉賞(Honorary Heart Of Sarajevo)
 ◎アニエス・ベー.

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 ◎ガエル・ガルシア・ベルナル

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 ◎ダニス・タノヴィッチ

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 ◆Association Of Filmmakers in B&H - “Ivica Matić” Award
 ◎ムスタファ・ムスタフィック(Mustafa Mustafić)(ボスニア ヘルツェゴビナの撮影監督)
 ボスニア ヘルツェゴビナ映画への貢献に対して(for his life contribution to BiH cinema)

 ◎ダニス・タノヴィッチ
 映画『鉄くず拾いの物語』に対して。

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 *当ブログ記事

 ・サラエボ映画祭2014 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201408/article_5.html
 ・サラエボ映画祭2013 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201308/article_12.html
 ・サラエボ映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_5.html
 ・サラエボ映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_14.html
 ・サラエボ映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_18.html
 ・サラエボ映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200908/article_28.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

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