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zoom RSS カンヌ国際映画祭2014 受賞結果!

<<   作成日時 : 2014/05/25 02:59   >>

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 第67回カンヌ国際映画祭の各賞が発表されました。

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 【長編コンペティション部門】

 ・“Mr.Turner”(英) 監督:マイク・リー
 男優賞(ティモシー・スポール)、 芸術貢献賞(The Vulcan award of the Technical Artist:デック・ポープ(撮影))

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 ・“Jimmy’s Hall”(英・アイルランド・仏) 監督:ケン・ローチ

 ・“Saint Laurent”(仏) 監督:ベルトラン・ボネロ
 パルム・ドッグ スペシャル・メンション

 ・“The Search”(仏) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス

 ・“Sils Maria(Clouds of Sils Maria)”(仏・スイス・独) 監督:オリヴィエ・アサイヤス

 ・“Deux Jours, Une Nuit”(仏・ベルギー) 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ

 ・“Le Meraviglie”(伊) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 グランプリ

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 ・“Adieu Au Langage”(スイス) 監督:ジャン=リュック・ゴダール
 審査員賞、パルム・ドッグ第2席(Roxy Mieville)(ゴダールの愛犬)

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 ・“Leviathan”(ロシア) 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
 脚本賞(アンドレイ・ズビャギンツェフ、Oleg Negin)

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 ・“Kis Uykusu (Sommeil D'hiver)”(トルコ・仏・独) 監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
 パルムドール、国際批評家連盟賞

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 ・『2つ目の窓』(日) 監督:河瀬直美

 ・“Maps To The Stars”(カナダ・米・仏・独) 監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
 女優賞(ジュリアン・ムーア)

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 ・“Mommy”(仏・カナダ) 監督:グザヴィエ・ドラン
 審査員賞

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 ・“Captives(The Captive)”(カナダ) 監督:アトム・エゴヤン

 ・“The Homesman”(米) 監督:トミー・リー・ジョーンズ

 ・“Foxcatcher”(米) 監督:ベネット・ミラー
 監督賞

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 ・“Relatos Salvajes (Wild Tales)”(アルゼンチン・西) 監督:Damian Szifron

 ・“Timbuktu”(仏・マリ) 監督:アブデラマン・シサコ(Abderrahmane Sissako)
 エキュメニカル審査員賞、Prix François Chalais

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 【ある視点部門】

 ◆ある視点賞(Prix Un Certain Regard)
 ◎“White God (Fehér Isten)”(ハンガリー・独・スウェーデン) 監督:コーネル・ムンドルッツォ(Kornél Mundruczó)

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 ◆審査員賞(Prix du Jury)
 ◎“Turist (Force Majeure)”(ノルウェー・スウェーデン) 監督:リューベン・オストルンド(Ruben Östlund)

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 ◆ある視点 特別賞(Prix Special du Certain Regard)
 ◎“The Salt Of The Earth”(仏・伊・ブラジル) 監督:ヴィム・ヴェンダース、Juliano Ribeiro Salgado

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 ◆アンサンブル賞(Prix d’Ensemble)
 ◎“Party Girl”(仏) 監督:Marie Amachoukeli、Claire Burger、Samuel Theis

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 ◆俳優賞(Prix du Meilleur Acteur)
 ◎デイヴィッド・ガルピリル “Charlie’s Country”(オーストラリア)(監督:ロルフ・デ・ヒーア)

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 ◆カメラ・ドール
 ◎“Party Girl”(仏) 監督:Marie Amachoukeli、Claire Burger、Samuel Theis

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 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Jauja”(デンマーク・米・アルゼンチン) 監督:Lisandro Alonso

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 ◆エキュメニカル審査員賞 スペシャル・メンション
 ◎“The Salt Of The Earth”(仏・伊・ブラジル) 監督:ヴィム・ヴェンダース、Juliano Ribeiro Salgado
 ◎“Hermosa Juventud(Beautiful Youth)”(西) 監督:ハイメ・ロサレス(Jaime Rosales)

 ◆パルム・ドッグ
 ◎“White God (Fehér Isten)”(ハンガリー・独・スウェーデン) Body&Luke(代役)

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 【短編コンペティション部門】

 ◆パルムドール
 ◎“Leidi”(コロンビア・英/15’) 監督:Simon Mesa Soto

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 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Aïssa”(仏/8’) 監督:Clément Trehin-Lalanne
 ◎“Yes We Love(Ja Vi Elsker)”(ノルウェー/15’) 監督:Hallvar Wizo

 【シネフォンダシオン部門】

 ◆第1席(First Prize)
 ◎“Skunk”(米/16') 監督:Annie Silverstein(The University of Texas at Austin)

 ◆第2席(Second Prize)
 ◎『オー・ルーシー!』“Oh Lucy!”(日・シンガポール・米/22’) 監督:平柳敦子(NYU Tisch School of the Arts Asia)

 ◆第3席(Third Prize)
 ◎“Lievito Madre(Sourdough)”(伊/17')  監督:Fulvio Risuleo(Centro Sperimentale di Cinematografia)
 ◎“The Bigger Picture”(英/7') 監督:Daisy Jacobs(英国国立映画テレビ学校)

 【批評家週間】

 ◆グランプリ(Nespresso Grand Prize)
 ◎“The Tribe (Plemya)”(ウクライナ) 監督:Myroslav Slaboshpytskiy

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 ◆ヴィジョナリー賞(France 4 Visionary Award)
 ◎“The Tribe (Plemya)”(ウクライナ) 監督:Myroslav Slaboshpytskiy

 ◆Prix SACD(SACD Award)
 ◎“Hope”(仏) 監督:Boris Lojkine

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 ◆配給支援賞(Gan Foundation Support for Distribution)
 ◎“The Tribe (Plemya)”(ウクライナ) 監督:Myroslav Slaboshpytskiy

 ◆Sony CineAlta Discovery Prize for short film
 ◎“Young Lions of Gipsy(A Cciambra)”(伊・仏) 監督:Jonas Carpignagno

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 ◆The Canal+ Award for short film
 ◎“Crocodile”(英) 監督:Gaëlle Denis

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 【第46回監督週間】

 ◆Prix SACD
 ◎“Love At First Fight(Les combatants/ Fighters)”(仏) 監督:Thomas Cailley

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 ◆Art Cinema Award
 ◎“Love At First Fight(Les combatants/ Fighters)”(仏) 監督:Thomas Cailley

 ◆Label Europa Cinemas
 ◎“Love At First Fight(Les combatants/ Fighters)”(仏) 監督:Thomas Cailley

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Love At First Fight(Les combatants/ Fighters)”(仏) 監督:Thomas Cailley

 ◆短編部門グランプリ(Prix Illy du court métrage)
 ◎“Heartless(Sem Coração)”(ブラジル) 監督:Nara Normande、Tiao

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 ◆短編部門 スペシャル・メンション(Mention spéciale)
 ◎“It Can Pass Through the Wall(Trece si prin perete)”(ルーマニア) 監督:Radu Jude

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 ◆クィア・パルム
 ◎“Pride”(英) 監督:マシュー・ウォーカス

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 ◆黄金の馬車賞
 ◎アラン・レネ

 【その他の賞】

 ◆2014 European Union ‘Prix MEDIA’
 ◎ダニス・タノヴィッチ、Predrag Kojović(共同脚本)、アムラ・バクシッチ・チャモ(Amra Bakšić Čamo:プロデューサー)

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 【データ】

 トルコ映画へのパルムドールは、1982年にユマルズ・ギュネイの『路』が受賞して以来、32年ぶりの2回目。

 アジア映画にパルムドールが贈られるのは、2010年の『ブンミおじさんの森』以来、4年ぶり。

 イタリア映画のグランプリ受賞は、マッテオ・ガローネの『リアリティー』以来2年ぶり12本目。

 女性監督作品のグランプリ受賞は、1984年のマルタ・メーサーロシュ(『日記』)、2007年の河瀬直美(『殯(もがり)の森』)以来3人目。

 アメリカ映画の監督賞受賞は、今回、審査員を務めているニコラス・ウィンディング・レフンが2011年に受賞して以来、3年ぶり。

 カナダ映画の審査員賞受賞は、1989年の『モントリオールのジーザス』以来、25年ぶり2回目。

 ゴダールは、これがカンヌでの初めての受賞。ゴダール自身は、賞なんか欲しくもないと宣言していたようですが。(代理で授賞式に出席したのは、プロデューサーのアラン・サルド。)

 ゴダールは、3大映画祭の最高賞制覇がかかっていたが、叶わなかった。

 イギリス映画の男優賞受賞は、1998年のピーター・ミュラン(『マイ・ネーム・イズ・ジョー』)以来、16年ぶり9人目。

 カナダ映画からの女優賞受賞は、2003年のマリ=ジョゼ・クローズ以来11年ぶり3作目(たぶん)。

 アメリカ人女優の女優賞受賞は、2011年のキルステン・ダンスト(『メランコリア』)以来3年ぶり。

 ジュリアン・ムーアは、2002年に『エデンより彼方に』によりベネチア国際映画祭で女優賞を受賞し、2003年に『めぐりあう時間たち』によりベルリン国際映画祭で女優賞を受賞しているので、3大映画祭すべてで女優賞を受賞することになりました。
 これは、2010年にジュリエット・ビノシュが、カンヌ国際映画祭で達成して以来、史上2人目の快挙。

 ロシア映画の脚本賞受賞は、1999年の『モレク神』以来、14年ぶり2作目。

 2011年にコンペティション部門を競った5組(ベルトラン・ボネロ、ミシェル・アザナヴィシウス、ダルデンヌ兄弟、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン、河瀬直美)のうち、今回、オフィシャルの賞を受賞したのは、ヌリ・ビルゲ・ジェイランのみ。2011年はダルデンヌ兄弟とヌリ・ビルゲ・ジェイランがグランプリで、ミシェル・アザナヴィシウスの『アーティスト』が男優賞受賞。ベルトラン・ボネロと河瀬直美は、連続して無冠。

 2011年に同じコンペティション部門を競った監督の1人、ニコラス・ウィンディング・レフンは、今回、審査員を務めているが、2011年のライバルを意識したかどうか。
 2011年に審査員だったオリヴィエ・アサイヤスは、今回は審査される側だったが、無冠に終わった。

 2007年の『それぞれのシネマ』に参加した5組の監督(ケン・ローチ、オリヴィエ・アサイヤス、ダルデンヌ兄弟、アトム・エゴヤン、クローネンバーグ)のうち、オフィシャルの賞を受賞したのは、クローネンバーグ作品の女優賞のみ。

 マイク・リーとケン・ローチの、同一コンペティション部門での4回目の対決は、1993年は監督賞(マイク・リー)VS審査員特別賞(ケン・ローチ)、2002年と2010年はともに無冠だったのに対し、今回は、マイク・リー作品が男優賞受賞。

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 【予想と結果】

 今年も、Paddy Powerの、最初のパルムドール予想オッズ首位の作品が、見事、パルムドール受賞となりました。

 星取表や下馬評で評価の高かった作品で受賞ならなかったのは、“Deux Jours, Une Nuit”と“Timbuktu”です。

 “Deux Jours, Une Nuit”は、マリオン・コティヤールの女優賞が確実と見られていただけに、やや意外な結果になりました。

 受賞作の中では、“Le Meraviglie”がやや低い評価でしたが、高く評価している媒体もあり、Padddy Powerの予想オッズでは最高で首位、最終でも第2位だったので、そんなには意外ではなかったかもしれません。

 審査員長が女性なので、女性の監督作品に上位の賞が与えられるのではないかという予想があり、それは河瀬直美作品かもしれないと考えられてもいましたが、実際に選ばれたのは、アリーチェ・ロルヴァケルでした。

 ジェーン・カンピオンは、「他者と異なるところのある主人公が、虐げられたり、悩んだりしつつ、やがてそんな自分を肯定的に受け入れて、ポジティブに生きていく」物語を好むので、アリーチェ・ロルヴァケル作品が選ばれる可能性は高いのではないかと、私は考えていましたが、確かにその通りになりました。

 今回のコンペティション部門出品作品は、もともと日本へ紹介される可能性の高い作品ばかりでしたが、これで、ヌリ・ビルゲ・ジェイランは劇場初お披露目となりそうです。
 ユマルズ・ギュネイ作品だって、たぶんもう20年くらい日本ではスクリーンにかかっていないはずで、DVD化もされておらず、また、トルコのニューウェーブもセミフ・カプランオール(と、映画祭ではレハ・エルデム)が紹介されているだけなので、ここらでトルコ映画祭もしくは特集上映も企画されていいように思います。(今年の東京国際映画祭はトルコ映画の特集になるかもしれませんね。)

 審査員賞を2作品にしたのは、やはりゴダールに気を使ったため、でしょうか。ゴダール作品を完全にスルーすることもできないし、かといって、そのために、他の作品に贈るべき賞を減らしたくない、というジレンマに対するうまい解決方法でしたね。若いグザヴィエ・ドランと抱き合わせにするあたりに、ちょっとした毒を感じたりもしますが。

 コンペティション部門以外では、ある視点部門を中心に注目作はいろいろありますが、複数の賞を受賞している“Party Girl”と“The Tribe (Plemya)”と“Love At First Fight(Les combatants/ Fighters)”は特に注目です。

 [おまけ]

 ケン・ローチは無冠に終わりましたが、これが最後の作品になるかもしれないとも発言しているようです。

 ティモシー・スポールは、33年間で7回目のマイク・リー作品への出演で、『秘密と嘘』がパルムドールを受賞した時、彼は、白血病と闘っていて、授賞式には出席できなかったのだとか。

 ある視点部門審査員賞を受賞した“Turist (Force Majeure)”は、コンペティション部門に入れてもよかったのではないかとささやかれてもいたようです。

 ベネット・ミラーは、批評家の間では監督賞候補になっていませんでしたが、男優賞候補と目されていた本作に関して、俳優の演技を引き出す手腕が買われて、最終的に監督賞に落ち着いたのではないか、と噂されています。

 

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 *当ブログ記事

 ・カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_23.html
 ・カンヌ国際映画祭2014コンペティション部門以外のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_24.html
 ・カンヌ国際映画祭2014短編部門、シネフォンダシオン部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_22.html
 ・カンヌ国際映画祭2014批評家週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_28.html
 ・カンヌ国際映画祭2014監督週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_29.html
 ・カンヌ国際映画祭2014追加上映作品、カンヌ・クラシック部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_1.html
 ・カンヌ国際映画祭2014 シネフォンダシオン部門 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_33.html

 ・カンヌ国際映画祭2014 パルムドール 予想オッズ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_13.html

 ・カンヌ国際映画祭2014 星取表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_26.html

 ・カンヌ国際映画祭2014 最終予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_35.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

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