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zoom RSS 桃井かおりが審査員長! ヴィリニュス国際映画祭(リトアニア)2014 受賞結果!

<<   作成日時 : 2014/04/07 07:47   >>

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 第19回ヴィリニュス国際映画祭(Vilnius International Film Festival(Kino Pavasaris):3月20日-4月3日)の各賞が発表されました。

 ヴィリニュス国際映画祭は、リトアニアのヴィリニュスで開催されている国際映画祭で、リトアニア最大の映画祭であると同時に、リトアニアの最大文化イベントにもなっていて、本年度は、67カ国から寄せられた247作品が上映され、過去最高となる10万人が来場しています。

 コンペティション部門には、第1回または第2回監督作品が対象の「New Europe−New Namesコンペティション部門」とバルト海周辺諸国の作品を対象とする「Baltic Gazeコンペティション部門」と短編コンペティション部門の3つがあります。

 コンペティション部門のラインナップとしては、昨秋から冬にかけて、世界の映画祭サーキットをまわってきた作品が多く、プレミア度は高くありませんが、高い評価を獲得してきている作品ばかりが揃えられた充実のラインナップになっています。

 コンペティション部門以外では、「リトアニア映画部門」と「リトアニア映画プレミア部門」、外国で活躍するリトアニア人の作品(主にリトアニア人監督の作品)を紹介する“Lithunians Abroad”といったこの映画祭ならではのプログラムのほか、ドキュメンタリー、マスターズ、ディスカバリーズ、フェスティバル・フェイバリッツ、クリティクス・チョイス、アメリカン・インディペンデント、食に関する映画、ファミリー映画などの部門、さらにユニークな特集上映やレトロスペクティヴのプログラムが組まれています。

 本年度の特集は、「映画における連帯」(The solidarity movement in cinema)とアレクセイ・ゲルマンのレトロスペクティヴでした。

 本年度の受賞結果は、以下の通りです。

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 【New Europe−New Namesコンペティション部門】

 ※第1回または第2回監督作品が対象。

 ・“Land of Storms (Viharsarok)”(ハンガリー・独) 監督:Ádám Császi
 ・“The Girl from the Wardrobe (Dziewczyna z szafy)”(ポーランド) 監督:Bodo Kox
 ・“Miracle (Zazrak)”(スロヴァキア・チェコ) 監督:Juraj Lehotský
 ・“With Mom (Sa Mamom)”(ボスニア ヘルツェゴビナ・独・スロヴェニア) 監督:Faruk Lončarević
 ・“Class Enemy (Razredni sovražnik)”(スロヴェニア) 監督:Rok Biček
 ・“A Stranger (Obrana i zastita)”(クロアチア) 監督:Bobo Jelčić
 ・“Alienation (Otchuzhdenie)”(ブルガリア) 監督:Milko Lazarov
 ・“Japanese dog (Cainele Japonez)”(ルーマニア) 監督:Tudor Cristian Jurgiu
 ・“Quod Erat Demonstrandum”(ルーマニア) 監督:Andrei Gruzsniczki
 ・“The Gambler”(リトアニア・ラトヴィア) 監督:Ignas Jonynas
 ・『ブラインド・デート』“Blind Dates (Brma paemnebi)”(グルジア) 監督:レヴァン・コグアシュヴィリ(Levan Koguashvili)
 ・『ドリーベルを憶えているかい?』(1981/ボスニア ヘルツェゴビナ) 監督:エミール・クストリッツア [アウト・オブ・コンペティション]

 ※審査員:桃井かおり(審査員長)、Ludmila Cvikova(スロヴァキア・オランダ/ドーハ・フィルム・インスティテュートのインターナショナル・プログラミングのヘッド)、Verena von Stackelberg(ベルリンのプログラマー/ジャーナリスト)、Laila Pakalnina(ラトヴィアの監督・脚本家・プロデューサー)、Dimitris Kerkinos(テッサロニキ国際映画祭のプログラマー)

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 ◆最優秀作品賞
 ◎“Japanese dog (Cainele Japonez)”(ルーマニア) 監督:Tudor Cristian Jurgiu

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 ・“The Japanese Dog(Câinele Japonez)”(ルーマニア) 監督:Tudor Cristian Jurgiu
 物語:Costache Molduは、洪水で、妻と家と蓄えを失う。このままここにとどまるか、離れるかという決断を迫られたちょうどその頃、20年ぶりに息子が日本から帰ってくる。2人は、離れていた間にできてしまった距離感を短期間で埋めようとする。
 タイトルの「日本の犬」とは、息子が日本のおみやげとして持ってきたAIBOのこと。
 サンセバスチャン国際映画祭2013 ニュー・ディレクターズ部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2013 1-2コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 GOPO賞2014 主演男優賞受賞(ヴィクトール・レベンギュウク)。

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 ◆監督賞
 ◎『ブラインド・デート』“Blind Dates (Brma paemnebi)”(グルジア) 監督:レヴァン・コグアシュびヴィリ(Levan Koguashvili)

 『ブラインド・デート』“Blind Dates”(グルジア) 監督:レヴァン・コグアシュヴィリ(Levan Koguashvili)
 物語:サンドロは、トビリシに住む40代の歴史教師。いまだに独身で、両親とともに暮らし、母親からは、いかげんに結婚しろと言われ続けている。といって、彼に女性と出会う機会は乏しく、デート・サイトと通じてやりとりするくらいしかない。そんな彼が、ヘアドレッサーで、教え子の母親であるマナナに恋してしまう。彼は、気性の荒い彼女の夫テンゴがまもなく刑務所から出所すると聞き、刑務所まで彼女を車で送ると約束する。彼女を刑務所まで連れて行ったその日、彼は、そのまま帰らずに、彼女と夫が出てくるのを待って、彼らを彼らの家まで送り届けることにする。
 カルヴィ・ヴァリ国際映画祭2013 Work in Progress賞受賞。
 トロント国際映画祭2013 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 東京国際映画祭2013 コンペティション部門出品。
 アブダビ国際映画祭2013 ニュー・ホライズンズ・コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 ソフィア国際映画祭2014 インターナショナル・コンペティション部門出品。グランプリ、監督賞、国際批評家連盟賞受賞。

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 ◆男優賞
 ◎Igor Samobor “Class Enemy (Razredni sovražnik)”(スロヴェニア)

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 “Class Enemy (Razredni Sovražnik)”(スロヴェニア) 監督:Rok Biček
 物語:ドイツ語教師が産休に入って、新しい教師Zupanがやってくる。彼は、学生であるということは間違いを犯すこということであり、学習することで成長する特権を持っているという信念から、授業をラディカルなものに変える。その結果、生徒と教師との間に、緊張感が高まる。ひとりの生徒が自殺したが、それがドイツ語教師が原因だと見なされる。事実はそんなに明確なものではなかったが、何を言ってももう手遅れだった。
 実話に基づく物語。
 ベネチア国際映画祭2013 国際批評家週間出品。FEDEORA賞受賞。
 スロヴェニア映画祭2013 作品賞・主演男優賞・助演女優賞・撮影賞・衣裳デザイン賞・観客賞・アクター オブ ザ イヤー・批評家賞受賞。
 米国アカデミー賞2014 外国語映画賞 スロヴェニア代表。
 ヨーテボリ国際映画祭2014 イングマール・ベルイマン賞/新人監督賞コンペティション部門出品。


 ◆女優賞
 ◎Michaela Bendulova “Miracle (Zazrak)”(スロヴァキア・チェコ)

 “Miracle(Zázrak)”(スロヴァキア・チェコ) 監督:Juraj Lehotsky
 物語:Elaは、15歳で、ある恋愛の結果として、矯正施設に入れられ、ここで家族や世界との関係を立て直すことになる。ここには、大人よりも遥かに辛い経験をしている者も多く、それぞれに異なる夢や願望を持っていた。Elaは、愛することに自暴自棄になるが、それは彼女自身を否定することにもなった。制約は多かったが、彼女は自分の人生を精一杯生きることに決める。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2013 イースト・オブ・ウェスト コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 トロント国際映画祭2013 DISCOVERY部門出品。


 ◆CICAE賞
 ◎Rok Bicek “Class Enemy”(スロヴェニア)

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 【Baltic Gazeコンペティション部門】

 ※バルト海周辺諸国の作品が対象。

 ・“The Police Officer's Wife (Die Frau des Polizisten)”(独) 監督:Philip Gröning
 ・『イーダ』(ポーランド) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
 ・『ライフ・フィールズ・グッド』“Life Feels Good (Chce się żyć)”(ポーランド) 監督:マチェイ・ピェプシツァ(Maciej Pieprzyca)
 ・“The Hour of the Lynx (I lossens time )”(デンマーク・スウェーデン) 監督:Søren Kragh-Jacobsen
 ・“Hotell”(スウェーデン・デンマーク) 監督:Lisa Langseth
 ・『灯台守の少年』“The Disciple (Lärjungen)”(フィンランド) 監督:ウルリーカ・ベングドゥス(Ulrika Bengts)
 ・“Chasing the Wind (Jag etter vind)”(ノルウェー) 監督:Rune Denstad Langlo
 ・“Free Range”(エストニア) 監督:Veiko Õunpuu
 ・“Tangerines (Mandariinid)”(エストニア・グルジア) 監督:Zaza Urushadze
 ・“The Geographer Drank His Globe Away (Географ глобус пропил)”(ロシア) 監督:Aleksandr Veledinsky
 ・“The Hope Factory (Комбинат «Надежда» )”(ロシア) 監督:Natalia Meschaninova

 ※審査員:Christoph Terhechte(ベルリン国際映画祭 フォーラム部門のヘッド)、Lenka Tyrpáková(カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭プログラマー)、Igor Soukmanov(ベラルーシ/ミンスク国際映画祭プログラマー、映画批評家)、Mihai Chirilov(トランシルヴァニア国際映画祭芸術監督)、Roberto Cueto(サンセバスチャン国際映画祭プログラマー)

 ◆最優秀作品賞
 ◎“The Hope Factory (Комбинат «Надежда» )”(ロシア) 監督:Natalia Meschaninova

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 “The Hope Factory (Комбинат «Надежда» )”(ロシア) 監督:Natalia Meschaninova
 物語:ロシアのノリリスクは、工場のスモッグによって、大気汚染が激しい。さらに、気候も生活条件も厳しく、どう考えても住むに適した土地とは言いがたいが、日々の生活のルーチンを崩すことは難しく、人々はなかなか現状から脱することはできない。Svetaは、ノリリスクの製鉄工場に付属するクリニックで働いている。彼女は、18歳になろうとしていて、一足先にノリリスクを離れた恋人のマックスを追って、自分も片道切符でここを出て行きたいと考えている。Nadyaは、セックスワーカーで、Svetaの働くクリニックの常連である。彼女もまたここを離れて、緑の豊かな土地に行ってしまいたいと考えている……。
 ロッテルダム国際映画祭2014 タイガーアワード・コンペティション部門出品。

 ◆監督賞
 ◎パヴェウ・パヴリコフスキ 『イーダ』(ポーランド)

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 『イーダ』“Ida(Sister of Mercy)”(ポーランド・デンマーク) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ(Pawel Pawlikowski)
 物語:1962年。アンナには親はなく、修道院で修道女に育てられた。宣誓を行なう前に、彼女は親族の唯一の生き残りであるワンダに会いに行くことに決める。ワンダは、アンナがユダヤ人だと話す。2人は、家族に何があったかを探るべく旅に出て、自分の信念と信仰を確かめる。
 日本でも『マイ・サマー・オブ・ラブ』『イリュージョン』が紹介されているパヴェウ・パヴリコフスキ(パヴェル・パヴリコフスキー)の、5本目の劇映画作品。
 トロント国際映画祭2013 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。国際批評家連盟賞受賞。
 釜山国際映画祭2013 ワールド・シネマ部門出品。
 グディニャ国際映画祭2013 最優秀作品賞(Golden Lion)、プロデューサー賞(Golden Lion)、主演女優賞(Silver Lion:アガタ・クレサ(Agata Kulesza))、美術賞、ライジング・スター賞(Agata Trzebuchowska)、Apart Special Award(Agata Trzebuchowska)、ドン・キホーテ賞(ポーランド映画デスカッションクラブ連盟賞)、Arthouse Cinemas Network Award、ジャーナリスト賞受賞。
 BFIロンドン映画祭2013 オフィシェル・コンペティション部門。最優秀作品賞受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2013 インターナショナル・コンペティション部門出品。ワルシャワ・グランプリ、エキュメニカル審査員賞受賞。
 アブダビ国際映画祭2013 ナラティヴ長編コンペティション部門出品。
 ヒホン国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション出品。最優秀作品賞(Premio Principado de Asturias)、女優賞(アガタ・クレサ(Agata Kuleska))、脚本賞、美術賞、ヤング審査員賞受賞。
 Camerimage 2013 メイン・コンペティション部門 金の蛙賞受賞。
 ポーランド映画賞2014 作品賞、監督賞、主演女優賞、編集賞受賞。

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 ◆男優賞
 ◎Lauri Lagle “Free Range”(エストニア)

 “Free Range”(エストニア) 監督:ヴェイコ・オウンプー(Veiko Õunpuu)
 物語:29歳のフレディーは、恋人であるスザンナが妊娠して、生みたいと考えていることを知る。その時はちょうど、これまで勤めていた新聞社をクビになった直後で、彼は、今後の人生をどうしていくか、決断を迫られる。
 『聖トニの誘惑』のヴェイコ・オウンプーの第3長編。
 米国アカデミー賞2014 外国語映画賞 エストニア代表作品。

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 ◆女優賞
 ◎Alexandra Finder “The Police Officer's Wife (Die Frau des Polizisten)”(独)

 “The Police Officer’s Wife (Die Frau Des Polizisten)”(独) 監督:Philip Gröning
 出演:Alexandra Finder、David Zimmerschied、Pia Kleemann、Chiara Kleemann、Horst Rehberg、Katharina Susewind、ラルス・ルドルフ(Lars Rudolph)
 物語:若い夫婦が4歳の娘とともにドイツの小さな町に引っ越してくる。彼らは少しずつ新しい町のことを知っていくが、その一方で、警察官になった夫は、妻と娘にとって、次第に別人のように感じられてくる。夫と妻の間に衝突が起こる。妻は、娘を守り、育て、愛を教えようとする……。
 物語は、4歳の娘クララ(実際には双子を使って撮影された)の視点で描かれ、大人が変わっていく様子が子供の目にどう映るか、そして子供の心がどのように成長していくか、が示される。撮影は、脚本なしで進められた。175分。
 ベネチア国際映画祭2013 コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 トロント国際映画祭2013 WAVELENGTHS部門出品。
 BFIロンドン映画祭2013 LOVE部門出品。
 セビリヤ・ヨーロッパ映画祭2013 オフィシャル・コンペティション部門出品。女優賞受賞(Alexandra Finder)。

 【短編コンペティション部門】

 ◆最優秀短編賞
 ◎“Pandas”(スロヴァキア) 監督:Matus Vizar

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 “Pandas”(チェコ・スロヴァキア) 監督:Matús Vizár
 物語:竹林の中で生きていくように進化したパンダ。ある日、人類に発見され、彼らのゲームの源になる。
 カンヌ国際映画祭2013 シネフォンダシオン部門出品。第3席。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 卒業制作コンペティション部門出品。特別賞受賞。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2013 フレッシュ・セレクション部門出品。
 BFIロンドン映画祭2013 LAUGH部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2013最優秀短編賞/ワルシャワ・グランプリ受賞。

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 【その他の賞】

 ◆観客賞
 ◎“Omar”(パレスチナ) 監督:ハニ・アブ=アサド

 “Omar”(パレスチナ) 監督:ハニ・アブ= アサド
 物語:オマールは、パレスチナ人のパン屋で、幼なじみのタレクの妹ナディアのことを愛していた。しかし、イスラエルによるヨルダン川西岸占領で、彼らは引き裂かれ、西岸に残されたタレクたちは自由を求めるパレスチナ人の戦士となる。
 『エルサレムの花嫁』『パラダイス・ナウ』のハニ・アブ=アサド監督の最新作。
 カンヌ国際映画祭2013 ある視点部門出品。審査員賞受賞。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2013 アナザー・ビュー部門出品。
 トロント国際映画祭2013 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2013 ワールド・トゥデイ部門出品。
 アジア太平洋スクリーン・アワード2013 作品賞受賞。
 ドバイ国際映画祭2013 アラブ長編コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 米国アカデミー賞2014 外国語映画賞ノミネート。
 ファジル国際映画祭2014イスラミック・フィルムメーカー・コンペティション部門出品。監督賞受賞。

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 ◆観客賞 短編部門
 ◎“Kush”(インド) 監督:Shubhashish Bhutiani

 “Kush”(インド) 監督:Shubhashish Bhutiani
 物語:実話に基づく物語。1984年、インドの首相インディラ・ガンディーが、2人のシーク教徒の警護警官に殺され、インド中に反シーク教徒の暴動が起こる。1人の教師が、10歳の生徒たちのクラスを連れて遠足にでかけていたが、唯一のシーク教徒の少年Kushの周辺で暴力沙汰が激しくなり、彼を必死で守らなければならなくなる。
 ベネチア国際映画祭2013 Orizzonti部門出品。最優秀短編映画賞、UK-Italy Creative Industries Award - Best Innovative Budget受賞。
 ハンプトンズ国際映画祭2013 審査員特別賞受賞。
 米国アカデミー賞2014 短編映画賞ショートリスト。

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 ◆映画批評家Sauliaus Macaičio 特別賞(Kino kritiko Sauliaus Macaičio apdovanojimas)
 ◎『北―歴史の終わり』(フィリピン) 監督:ラヴ・ディアス

 【リトアニア映画2013 年間賞】

 コンペティション部門とは別に、リトアニア映画の年間賞の表彰が4月1日に行なわれています。

 ◆最優秀リトアニア映画(Geriausiam lietuviškam kino filmui)
 ◎“Nematomas Frontas(The Invisible Front)”(ロシア・米・エストニア・ラトヴィア・リトアニア) 監督:Vinco Sruoginis、Jono Ohman.

 ◆男優賞(Geriausią aktorių)
 ◎Giedrius Savickas

 ◆女優賞(Geriausios aktorės)
 ◎Jurgita Jurkutė

 ◆学生作品賞(Studentišką filmą)
 ◎“Etiudas” 監督:Austėja Urbaitė

 ◆外国語映画賞(Geriausio užsienietiško filmo vertimo į lietuvių kalbą)
 ◎“Song'e Napule”(伊) 監督:Antonio Manetti、Marco Manetti
 ◎“The Rocket”(オーストラリア・タイ・ラオス) 監督:Kim Mordaunt
 ◎“Dumpling Brothers”(ロシア) 監督:Gennadi Ostrovsky

 *参考サイト
 ・Zmones.it:http://www.15min.lt/zmones/naujiena/lietuva/geriausi-2013-uju-lietuvos-kino-aktoriai-jurgita-jurkute-ir-giedrius-savickas-3-416520?cf=df

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 受賞結果もなかなか興味深くはありますが、日本人としては、それよりもやはり、桃井かおりが審査員長だったということが目を惹きます。

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 桃井かおりは、国際的には『SAYURI』や、ソクーロフの『太陽』に出演している女優として知られていて、それだけで国際映画祭の審査員を依頼されるに十分なキャリアとなりますが、『SAYURI』や『太陽』以上に大きいのは、おそらく、香港・ラトヴィア合作の『雨夜 香港コンフィデンシャル』に主演し、これが米国アカデミー賞外国語映画賞ラトヴィア代表に選ばれるほどの高い評価を受け、ヒットもしたことだろうと思います。

 『雨夜 香港コンフィデンシャル』がきっかけとなって、桃井かおりは、バルト3国の文化大使のような存在となり(実際にリトアニアの首都リガの「文化大使」に任命されています)、日本のTV番組でバルト3国を紹介したりもしていますが、逆に、バルト3国での桃井かおりの知名度も相当なものなのだろうと想像されます。

 そもそも桃井かおりが『雨夜 香港コンフィデンシャル』に主演することになったのは、ラトヴィアの監督のマリス・マルティンソンスが初長編作品“Loss”を上海国際映画祭に出品していた時に、審査員を務めていた1人が桃井かおりであり、それが縁となって監督が桃井かおりをイメージして脚本を書き、それが結果として作品に結実していったわけで、「意外な人と人を結び付ける」映画の不思議な力に、今更ながらに驚かされます。

 *当ブログ記事
 ・凄いゾ! 桃井かおり! 主演作がアカデミー賞外国語映画賞エントリー!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_39.html

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 今回、ヴィリニュス国際映画祭で特集として組まれた「映画における連帯」(The solidarity movement in cinema)が、世界的に見てもなかなか興味深いものだと思ったので、そのラインナップを書き出しておくことにします。(これは、おそらく『ワレサ 連帯の男』にからめた特集上映であり、ひょっとすると同様の企画は世界のいろんなところで行なわれたりしていて、これが最初ではないかもしれませんが。)

 ・『鉄の男』“Man of Iron (Człowiek z żelaza)”(1981/ポーランド) 監督:アンジェイ・ワイダ
 ・“Christmas Eve '81 (Wigilia '81)”(1982/ポーランド) 監督:Leszek Wosiewicz
 ・『終わりなし』“No End (Bez końca)”(1984/ポーランド) 監督:クシシュトフ・キェシロフスキ
 ・“Death as a Slice of Bread (Smierc jak kromka chleba)”(1994/ポーランド) 監督:カジミェシュ・クッツ(Kazimierz Kutz)
 ・“Street Games (Gry uliczne)”(1996/ポーランド) 監督:クシシュトフ・クラウゼ
 ・“The City With No God (Miasto bez Boga ) ”(2009/ポーランド) 監督:ヤツェク・ペトリツキ(Jacek Petrycki)
 ・“80 Million (80 milionów)”(2011/ポーランド) 監督:Waldemar Krzystek
 ・“My Notes From the Underground (Moje zapiski z podziemia )”(2011/ポーランド) 監督:ヤツェク・ペトリツキ(Jacek Petrycki)

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 *参考サイト
 ・Zmones.it:http://www.15min.lt/zmones/naujiena/lietuva/festivalio-kino-pavasaris-uzdaryme-apdovanojami-geriausi-filmai-ir-ju-kurejai-3-417145?cf=zmones
 ・alfa.it:http://www.alfa.lt/straipsnis/15910197/kino-pavasario-uzdaryme-uzsienio-sveciai-prakalbo-lietuviskai

 *当ブログ記事

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

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