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zoom RSS 韓国の新しい映画賞、ワイルド・フラワー映画賞2014 発表!

<<   作成日時 : 2014/04/03 07:54   >>

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 韓国の低予算映画を対象とする映画賞、ワイルド・フラワー映画賞(Wildflower Film Awards/들꽃영화상.)の第1回の結果が発表されました。(4月1日)

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 韓国の映画賞は、韓国映画評論家協会賞や釜山映画評論家協会賞を別にすれば、大鐘賞も青龍映画賞も百想芸術大賞もヒット作中心で、映画作家が作る低予算の小さな作品はほとんどノミネートされることもなく、それが普通に受け入れられているので、なんとなく韓国ではそういうことになっているのだと思っていました。

 なので、国際的な評価(ホン・サンス作品やキム・ギドクの大半の作品、そして『冬の小鳥』や『豆満江』、『昼間から呑む』、『ムサン日記〜白い犬』、『木のない山』などなどに対して)と、韓国の映画賞とは、大きなギャップがあり、そこに違和感があったりしていたのですが、そういう思いを抱いている人は韓国国内にも少なからずいたようで(?)、今年より、韓国で10数年にわたり映画評論家として活躍しているアメリカ人ダルシー・パケット(Darcy Paquet)が中心になって、低予算作品のみを対象とした映画賞、ワイルド・フラワー映画賞が設けられることになりました。(正確には、「商業システムのメインストリームの外部で製作された韓国映画にもスポットライトを当てる」ことを目的とする、と公式サイトに記されています。)

 対象として定めたのは、製作費10億ウォン(約1億円)未満の長編映画および中編映画で、2013年1月1日から12月31日までの間に建国国内の映画館で公開された作品(約60本)です。

 また、ワイルド・フラワー映画賞には、他国の映画賞には普通にあって、これまで韓国の映画賞にはなかった部門賞、「ドキュメンタリー賞」も設けられていて、これには、2013年に韓国国内で公開された約20本のドキュメンタリーが対象になっています。

 投票には、一般の映画ファンも参加できるようになっていて、一般投票が、全体票の30%として加算されることになっています。

 本年度のノミネーション、および、受賞結果は、以下の通りです。

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 ※追記:「Wildflower Film Awards/들꽃영화상」を「野の花映画賞」と訳している日本の媒体が複数あり、今後、「野の花映画賞」が一般的になるかもしれません。ちょっとイメージが違う気もしますが。

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 ◆作品賞
 ・“Fatal”(とげのある花) 監督:Lee Don-gu(イ・ドング)
 ・“The Russ ian Novel” 監督:シン・ヨンシク
 ・“Pluto”(冥王星) 監督:Shin Su-won(シン・スウォン)
 ・“The Fake” 監督:ヨン・サンホ
 ・“Ingtoogi: The Battle of Internet Trolls”(イントゥギ) 監督:Um Tae-hwa(オム・テファ)
 ・『眠れぬ夜』 監督:チャン・ゴンジェ
 ◎『チスル』 監督:オ・ミョル

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 ◆監督賞
 監督賞は、作品賞のノミネーションがそのまま選考対象になります。
 ・“Fatal”(とげのある花) 監督:Lee Don-gu(イ・ドング)
 ・“The Russian Novel” 監督:シン・ヨンシク
 ・“Pluto”(冥王星) 監督:Shin Su-won(シン・スウォン)
 ◎“The Fake” 監督:ヨン・サンホ
 ・“Ingtoogi: The Battle of Internet Trolls”(イントゥギ) 監督:Um Tae-hwa(オム・テファ)
 ・『眠れぬ夜』 監督:チャン・ゴンジェ
 ・『チスル』 監督:オ・ミョル

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 ◆男優賞
 ・Kang Shin-hyo(カン・シニョ) “The Russian Novel”
 ・キム・スヒョン 『眠れぬ夜』
 ◎Nam Yeon-woo(ナム・ヨヌ) “Fatal”(とげのある花)
 ・オム・テグ(Um Tae-gu) “Ingtoogi: The Battle of Internet Trolls”(イントゥギ)
 ・Lee David(イ・デヴィッド) “Pluto”(冥王星)
 ・Lee Joon(イ・ジュン) “Rough Play”(俳優は俳優だ)(監督:シン・ヨンシク)

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 ◆女優賞
 ・キム・ジュリョン 『眠れぬ夜』
 ・パク・ジス 『マイラティマ』“Mai Ratima”(監督:ユ・ジテ)
 ・Yang Jo-a(ヤン・ジョア) “Fatal”(とげのある花)
 ・ユン・ジンソ “Do You Hear She Sings? ”(監督:Park Eun-Hyung)
 ・チョン・ユミ “Our Sunhi”(私たちのソニ)(監督:ホン・サンス)
 ◎チョン・ウンチェ(Jung Eun-chae) “Nobody's Daughter Haewon”(誰の娘でもないヘウォン)(監督:ホン・サンス)

 ◆新人賞
 新人賞は、男優賞と女優賞のノミニーから選ばれます。
 ◎Lee Joon(イ・ジュン) “Rough Play”(俳優は俳優だ)

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 ◆新人監督賞
 ・Kim Ju-hwan “Koala”
 ・Um Tae-hwa(オム・テファ) “Ingtoogi: The Battle of Internet Trolls”(イントゥギ)
 ◎Lee Don-ku(イ・ドング) “Fatal”(とげのある花)
 ・Lee Byung-heon “Cheer Up, Mr. Lee”(頑張って、ビョンホンさん)
 ・Im Heung-soon “Jeju Prayer”

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 ◆撮影賞
 ◎『チスル』 撮影:ヤン・ジョンフン
 ・“Pluto”(冥王星) 撮影:Yoon Ji-woon(ユン・ジウン)
 ・“The Russian Novel” 撮影:Choi Yong-jin(チェ・ヨンジン)

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 ◆ドキュメンタリー賞
 ・“On the Road: Bhikkuni Buddhist Nuns” 監督:Lee Chang-jae
 ・“Nora Noh” 監督:Kim Seong-hee
 ・“City: Hall” 監督:Jeong Jae-eun
 ・“Jeju Prayer” 監督:Im Heung-soon
 ・“Lazy Hitchhikers’ Tour de Europe” 監督:Lee Ho-jae
 ・“Forest Dancing” 監督:Kang Seok-pil
 ◎“Scenery” 監督:Zhang Lu

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 ◆ドキュメンタリー審査員賞
 「ドキュメンタリー賞」と同一のノミニーから選ばれます。
 ◎City: Hall” 監督:Jeong Jae-eun

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・“Fatal”(とげのある花)(2/5):作品・監督・男優・女優・新人監督
 ・“The Russ ian Novel”(0/4):作品・監督・男優・撮影
 ・“Pluto”(冥王星) (0/4):作品・監督・男優・撮影
 ・“Ingtoogi: The Battle of Internet Trolls”(イントゥギ) (0/4):作品・監督・男優・新人監督
 ・『眠れぬ夜』(0/4):作品・監督・男優・女優
 ・『チスル』(2/3):作品・監督・撮影
 ・“The Fake”(1/2):作品・監督
 ・“Jeju Prayer”(0/2):新人監督・ドキュメンタリー
 ・“Nobody's Daughter Haewon”(誰の娘でもないヘウォン) (1/1):女優
 ・“Rough Play”(俳優は俳優だ) (0/1):男優 +新人賞
 ・『マイラティマ』(0/1):女優
 ・“Do You Hear She Sings? ”(0/1):女優
 ・“Our Sunhi”(私たちのソニ) (0/1):女優
 ・“Koala”(0/1):新人監督
 ・“Cheer Up, Mr. Lee”(頑張って、ビョンホンさん)(0/1):新人監督

 9部門で7作品が受賞していますが、7作品のうち5作品が釜山国際映画祭でワールド・プレミアされた作品です。

 “Nobody's Daughter Haewon”(誰の娘でもないヘウォン)、“Rough Play”(俳優は俳優だ)、“Our Sunhi”(私たちのソニ)は、日本での劇場公開が決定しています。

 *公式サイト(英語):http://www.koreanfilm.org/wildflower/awards-eng.html
 *公式facebook(韓国語):https://www.facebook.com/deulkkotsang#!/deulkkotsang

 なお、選考のプロセスは、以下の通り。

 1月4日:セレクション委員会とアドバイザリー委員会、および、外部の映画評論家の投票によって、ノミネーションのための投票を行ない、各部門のショートリストを作成する。

 2月3日:ショートリストからさらなる絞込みを行ない、ノミネーションのリストを作成する。

 2月7日〜13日:1日に1部門ずつ、公式サイトにてノミネーションの発表を行なう。

 2月16日〜2月23日:映画賞のオーガナイザーとセレクション委員会、および、外部の映画評論家やプログラマーによって投票を行なう。一般からも投票を受けつけ、その得票は、全体の30%として加算する。

 4月1日:授賞式

 ちなみに、作品賞を受賞した『チスル』のオ・ミョル監督は、『チスル』の日本での劇場公開と授賞式が重なってしまったため、日本に滞在中で、授賞式は欠席になったそうです。

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 *当ブログ記事

 ・釜山映画評論家協会賞2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_6.html

 ・韓国映画評論家協会賞2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_43.html

 ・青龍映画賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_16.html
 ・青龍映画賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_34.html

 ・大鐘賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_26.html
 ・大鐘賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_3.html

 ・百想芸術大賞2013 映画部門ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201304/article_15.html
 ・百想芸術大賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_15.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
1日だけ上映を観に行っただけで、その時点では観客がなにか出来るものでもありませんでした…。
ソウル独立映画祭とかインディフォーラムとかの独立映画の催しはあるわけだし、また、釜山にしろ全州にしろ、そうした映画祭の賞はそもそもこれらのクラスの作品をコンペ他で選考・授与しているところ、どのようにそれらと意義的に差別化していくのか、今後に注目という感じでしょうか。
SARU
URL
2014/04/06 02:06

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