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zoom RSS 詳細! カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門ラインナップ!

<<   作成日時 : 2014/04/18 08:26   >>

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 第67回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門のラインナップが発表されました。(4月17日)

 ・“Mr.Turner”(英) 監督:マイク・リー
 ・“Jimmy’s Hall”(英・アイルランド・仏) 監督:ケン・ローチ
 ・“Saint Laurent”(仏) 監督:ベルトラン・ボネロ
 ・“The Search”(仏) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス
 ・“Sils Maria(Clouds of Sils Maria)”(仏・スイス・独) 監督:オリヴィエ・アサイヤス
 ・“Deux Jours, Une Nuit”(仏・ベルギー) 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 ・“Le Meraviglie”(伊) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 ・“Adieu Au Langage”(スイス) 監督:ジャン=リュック・ゴダール
 ・“Leviathan”(ロシア) 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
 ・“Kis Uykusu (Sommeil D'hiver)”(トルコ・仏・独) 監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
 ・『2つ目の窓』(日) 監督:河瀬直美
 ・“Maps To The Stars”(カナダ・米・仏・独) 監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
 ・“Mommy”(仏・カナダ) 監督:グザヴィエ・ドラン
 ・“Captives(The Captive)”(カナダ) 監督:アトム・エゴヤン
 ・“The Homesman”(米) 監督:トミー・リー・ジョーンズ
 ・“Foxcatcher”(米) 監督:ベネット・ミラー
 ・“Relatos Salvajes (Wild Tales)”(アルゼンチン・西) 監督:Damian Szifron
 ・“Timbuktu”(仏・マリ) 監督:アブデラマン・シサコ(Abderrahmane Sissako)

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 ・“Mr.Turner”(英) 監督:マイク・リー
 出演:ティモシー・スポール、リー・イングルビー(Lee Ingleby)、レスリー・マンヴィル、リチャード・ブレマー(Richard Bremmer)、ロジャー・アシュトン=グリフィス(Roger Ashton-Griffiths)、James Fleet
 物語:イギリスの風景画家ターナーの人生を描く。
 【3大映画祭との関わり】
 1984年 “Meantime” ベルリン(フォーラム部門)〜Reader Jury of the "Zitty"
 1988年 『ハイ・ホープス』 ベネチア〜国際批評家連盟賞
 1993年 『ネイキッド』 カンヌ〜監督賞
 1996年 『秘密と嘘』 カンヌ〜パルムドール
 1999年 『トプシー・ターヴィー』“Topsy-Turvy” ベネチア
 2002年 『人生は、時々晴れ』 カンヌ
 2004年 『ヴェラ・ドレイク』 ベネチア〜金獅子賞
 2008年 『ハッピー・ゴー・ラッキー』 ベルリン
 2010年 『家族の庭』 カンヌ〜エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション


 ・“Jimmy’s Hall”(英・アイルランド・仏) 監督:ケン・ローチ
 出演:Barry Ward、Simone Kirby、Andrew Scott、ジム・ノートン(Jim Norton)、ブライアン・F・オバーン(Brían F. O'Byrne)
 物語:1921年にジミー・グラルトンは、アイルランドの田舎の十字路にダンスホールを建てる。そこは、若者が学び、議論し、夢を見、そして何よりもダンスをし、楽しむための場所になった。ジミーは、彼らの自由な精神を大いに喜んだ。しかし、共産主義者のリーダーだったジミーは、アイルランドから強制追放に遭い、ニューヨークで暮らすことになる。1932年、両親の面倒を見るために、帰国したジミーは、ダンスホールを再建しようとする。
 Jimmy Gralton(1886-1945)の人生と激動の時代を基に自由な発想で書かれた物語。
 【3大映画祭との関わり】
 1972年 『家族生活』(1971) ベルリン(フォーラム部門)〜国際批評家連盟賞
 1979年 『ブラック・ジャック』 カンヌ(監督週間)〜国際批評家連盟賞
 1981年 『まなざしと微笑み』 カンヌ〜エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション
 1985年 “Which Side Are You On?” ベルリン(フォーラム部門)〜OCIC賞
 1986年 『祖国』 ベネチア〜ユニセフ賞
 1990年 『ブラック・アジェンダ/隠された真相』 カンヌ〜審査員特別賞&エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション
 1991年 『リフ・ラフ』 カンヌ(監督週間)〜国際批評家連盟賞
 1993年 『レイニング・ストーンズ』 カンヌ〜審査員特別賞
 1994年 『レディバード・レディバード』 ベルリン〜エキュメニカル審査員賞
 1994年 ベネチア〜生涯金獅子賞
 1995年 『大地と自由』 カンヌ〜国際批評家連盟賞&エキュメニカル審査員賞
 1996年 『カルラの歌』ベネチア〜The President of the Italian Senate's Gold Medal
 1998年 『マイネーム・イズ・ジョー』 カンヌ
 2000年 『ブレッド&ローズ』 カンヌ
 2001年 『ナビゲーター ある鉄道員の物語』 ベネチア〜Children and Cinema Award
 2002年 『SWEET SIXTEEN』 カンヌ
 2004年 『やさしくキスをして』 ベルリン〜エキュメニカル審査員賞
 2004年 カンヌ〜エキュメニカル審査員賞30周年記念賞
 2006年 『麦の穂をゆらす風』 カンヌ〜パルムドール
 2007年 『この自由な世界で』 ベネチア〜SIGNIS賞オナラブル・メンション
 2009年 『エリックを探して』 カンヌ
 2010年 『ルート・アイリッシュ』 カンヌ
 2012年 『天使の分け前』 カンヌ〜審査員賞
 2013年 “The Spirit of '45” ベルリン(ベルリナーレ・スペシャル部門)


 ・“Saint Laurent”(仏) 監督:ベルトラン・ボネロ
 出演:ギャスパー・ウニエル、ジェレミー・レニエ、レア・セイドゥ、ルイ・ガレル、オルガ・キュリレンコ、アミラ・カサール(Amira Casar)、エイメリン・バラデ(Aymeline Valade)、ウィレム・デフォー、ヘルムート・バーガー、ドミニク・サンダ、ジャスミン・トリンカ
 物語:イヴ・サン=ローランが、ディオールを去って、自身のレーベル「イヴ・サンローラン(YSL)」を立ち上げた、1965年〜1976年にかけての時期に焦点を当てた作品。
 脚本は、『預言者』『君と歩く世界』のトーマス・ビデガン。
 ジャリル・レスペール監督、ピエール・ニネ主演で、同時期に製作されている“Yves Saint Laurent”との競合もあって、話題となり、注目されていた作品。
 【3大映画祭との関わり】
 2001年 『ポルノグラフ』“Pornographe” カンヌ(批評家週間)〜国際批評家連盟賞
 2007年 “Tiresia” カンヌ
 2011年 『メゾン ある娼館の記憶』 カンヌ


 ・“The Search”(仏) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス
 出演:ベレニス・ベジョ、アネット・ベニング、Nino Kobakhidze
 物語:フレッド・ジンネマンの『山河遥かなり』(1947)のリメイクで、舞台を現代のチェチェンに置き換え、チェチェンの少年とNGOで働く女性の物語として、映画化した作品。
 【3大映画祭との関わり】
 2011年 『アーティスト』 カンヌ〜男優賞(ジャン・デュジャルダン)、パルム・ドッグ

 ・“Sils Maria(Clouds of Sils Maria)”(仏・スイス・独) 監督:オリヴィエ・アサイヤス
 出演:ジュリエット・ビノシュ、クロエ・グレース・モレッツ、クリステン・スチュワート、ブラディー・コルベット(Brady Corbet)、Johnny Flynn、ラース・アイディンガー(Lars Eidinger)
 物語:マリアは、輝かしいキャリアと有能なアシスタントを持つ女優。ある時、彼女を有名した役を、若い女優が新しい解釈で演じる。が、それ以来、マリアは過去の亡霊に悩まされるようになり、彼女の世界は崩壊し、アシスタントと一緒に、スイスのシルスマリアに引きこもることになる。
 【3大映画祭との関わり】
 1989年 『冬の子供』 ベルリン(フォーラム部門)
 1994年 『冷たい水』 カンヌ(ある視点部門)
 2000年 『感傷的な運命』 カンヌ
 2002年 『DEMONLOVER デーモンラヴァー』 カンヌ
 2004年 『クリーン』 カンヌ〜女優賞(マギー・チャン)、最優秀技術賞(撮影:エリック・ゴーティエ)
 2007年 『レディ アサシン』 カンヌ(ある視点部門)
 2010年 『カルロス』 カンヌ(特別上映作品)
 2012年 『5月の後』“Something In The Air (Apres Mai)” ベネチア〜脚本賞(オゼッラ賞)、Fondazione Mimmo Rotella Award
 そのほか、『パリ、ジュテーム』をカンヌ国際映画祭2006 ある視点部門、『それぞれのシネマ』をカンヌ国際映画祭2007 アウト・オブ・コンペティション部門に出品。


 ・“Deux Jours, Une Nuit(Two Days, One Night)”(仏・ベルギー) 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 出演:マリオン・コティヤール、ファブリツィオ・ロンギオーヌ(Fabrizio Rongione)、オリヴィエ・グルメ、カトリーヌ・サレ(Catherine Salée)、クリステル・コルニル(Christelle Cornil)
 物語:サンドラは、夫の助けを借りて、仕事をしている。彼女は、今の仕事を続けるためには従業員にボーナスを諦めてもらうしかなく、今度の週末までに従業員にそれを話して、納得してもらわなければならない。
 【3大映画祭との関わり】
 1999年 『ロゼッタ』 カンヌ〜パルムドール&エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション
 2002年 『息子のまなざし』 カンヌ〜エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション
 2005年 『ある子供』カンヌ〜パルムドール
 2008年 『ロルナの祈り』 カンヌ〜脚本賞
 2011年 『少年と自転車』 カンヌ〜グランプリ


 ・“Le Meraviglie(Quando nascesti te)”(伊) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル(Alice Rohrwacher)
 出演:Maria Alexandra Lungu、サム・ルーウィック(Sam Louwyck)、アルバ・ロルヴァケル、Sabine Timoteo、Agnese Graziani、モニカ・ベルッチ
 物語:ジェルソミーナの家には特別なルールがある。それは、まず第一に、12歳のジェルソミーナが一家の頭で、3人の妹たちは、彼女に従って、彼女の監視下で働き、彼女が寝ていいという時に眠るということだ。彼女の父親ヴォルガングは外国人で、ジェルソミーナがこの奇妙な王国の女王になるように、彼らのためにここを作り上げていった。もちろん、男の跡取りがいたなら、それに越したことはなかったが、それはかなわなかった。ジェルソミーナは、養蜂の才能に優れ、蜂蜜作りもうまかった。ところが、地帯に農薬が撒かれ、田舎にも変化が訪れる。ちょうどその頃、TVクルーがやってきて、伝統的な農家に、コンテストに参加して、豪華なクルーズを目指さないかという話を持ちかけてくる。TV番組に参加するということは、仕事を疎かにすることに他ならない。懸命に働いて、蜂のコロニーを増やし、養蜂場の水準を保つのが彼らの務めだ。父は、TV出演など考えてもみなかったが、ジェルソミーナにはその話は魅力的に感じられた。時を同じくして、ドイツ政府のリハビリ・プログラムでマルティンという少年が働きにやってくる。ヴォルガングは、マルティンを見て、男の跡取りが欲しかったという思いを強くし、ジェルソミーナは、TV出演への夢に心惑わされる……。
 【3大映画祭との関わり】
 2011年 『天空のからだ』 カンヌ(監督週間)


 ・“Adieu Au Langage(Goodbye to Language)”(スイス) 監督:ジャン=リュック・ゴダール
 出演:Kamel Abdeli、Dimitri Basil、Zoé Bruneau、Richard Chevallier、Jessica Erickson、Héloise Godet、Alexandre Païta
 物語:既婚の女性と独身の男性が出会う。彼は、愛し合い、ケンカをする。一匹の犬がうろうろする。そして、季節が過ぎ、第2の映画が始まる……。
 ゴダールの39本目の長編監督作品。3D。
 【3大映画祭との関わり】
 1960年 『勝手にしやがれ』 ベルリン〜監督賞(銀熊賞)
 1961年 『女は女である』 ベルリン〜審査員特別賞(銀熊賞)
 1962年 『女と男のいる舗道』 ベネチア〜審査員特別賞、Pasinetti Award
 1964年 『恋人のいる時間』 ベネチア
 1965年 『アルファヴィル』 ベルリン〜金熊賞
 1965年 『気狂いピエロ』 ベネチア
 1966年 『男性・女性』 ベルリン〜Youth Film Award、Interfilm Award - Honorable Mention
 1967年 『中国女』 ベネチア〜審査員特別賞
 1968年 『ウイークエンド』 ベルリン
 1969年 『楽しい知識』 ベルリン
 1969年 『愛と怒り』 ベルリン
 1973年 『万事快調』 ベルリン(フォーラム部門)〜Interfilm Award - Recommendation
 1980年 『勝手に逃げろ/人生』 カンヌ
 1982年 『パッション』 カンヌ
 1982年 ベネチア〜生涯金獅子賞
 1983年 『カルメンという名の女』 ベネチア〜金獅子賞
 1985年 『ゴダールのマリア』 ベルリン〜Interfilm Award - Otto Dibelius Film Award、OCIC Promotional Award - Honorable Mention
 1985年 『ゴダールの探偵』 カンヌ
 1987年 『アリア』 カンヌ
 1987年 『ゴダールのリア王』 カンヌ(非コンペ)
 1990年 『ヌーヴェルヴァーグ』 カンヌ
 1991年 『新ドイツ零年』 ベネチア〜The President of the Italian Senate's Gold Medal
 1993年 『ゴダールの決別』 ベネチア
 1995年 『JLG/自画像』 ベルリン(パノラマ部門)
 1996年 『フォーエヴァー・モーツァルト』 ベネチア
 2001年 『愛の世紀』 カンヌ
 2004年 『アワーミュージック』 カンヌ(アウト・オブ・コンペティション部門)
 2010年 『ゴダール・ソシアリスム』 カンヌ(ある視点部門)


 ・“Leviathan”(ロシア) 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
 出演:Alexey Serebryakov、Elena Lyadova、ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ(Vladimir Vdovichenkov)
 物語:ニコライは、若い妻リリヤと、10代の息子ロムカとともに、時々クジラがやってくるような、ロシア北部のバレンツ海に面した小さな町に住んでいる。悪徳の町長が、ニコライ自動車修理店と家と土地を差し押さえようとする。ニコライは、軍隊時代の仲間で、今はやり手の弁護士になっている友人に相談し、町長を負かすには、ヤツの汚職の証拠をつかむしかないと覚悟を決める。
 【3大映画祭との関わり】
 2003年 “Vozvrashchenie(The Banishment)” カンヌ
 2003年 『父、帰る』 ベネチア〜金獅子賞、Luigi De Laurentiis Award(第1回作品賞)、SIGNIS賞、Sergio Trasatti Award、'CinemAvvenire' Award
 2011年 “Elena” カンヌ(ある視点部門)〜審査員特別賞


 ・“Kis Uykusu (Sommeil D'hiver/Winter Sleep)”(トルコ・仏・独) 監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
 出演:ハルク・ビルギナー(Haluk Bilginer)、デメット・アクバッグ(Demet Akbag)、Melisa Sözen
 物語:Aydinは、元俳優だが、今はアナトリアで小さなホテルを経営している。彼には、若い妻と妹があり、妻のNihalとは精神的な距離感が生じていて、妹のNeclaは離婚の後遺症に苦しんでいた。冬が来て、雪がステップを覆う。退屈は、彼の鬱積した怒りを蘇えらせる。
 【3大映画祭との関わり】
 1995年 “Koza”(短編) カンヌ(短編部門)
 1998年 “Kasaba” ベルリン(フォーラム部門)〜カリガリ賞
 2000年 『五月の雲』 ベルリン
 2003年 『冬の街』(“Uzak”) カンヌ〜グランプリ
 2006年 『うつろいの季節』 カンヌ〜国際批評家連盟賞
 2008年 『スリー・モンキーズ』 カンヌ〜監督賞
 2011年 『昔々、アナトリアで』“Bir Zamanlar Anadolu'da (Once Upon A Time In Anatolia)” カンヌ〜グランプリ


 ・『2つ目の窓』“Futatsume No Mado (Deux Fenêtres)”(日) 監督:河瀬直美
 出演:村上虹郎、吉永淳、杉本哲太、松田美由紀、渡辺真起子、村上淳、榊英雄、常田富士男
 物語:「奄美大島。それは、生命のめぐる島。島のまわりをサンゴ礁が縁取る温暖な気候風土の中に暮らす人々が神とともに暮らす島。 島に暮らす界人(かいと)は16歳。ここ奄美に古代から伝わる八月踊りの満月の夜、その月明かりのもと、海に浮かぶ溺死体を発見する。そんな界人の様子を見ていた同級生の杏子がいた。島の人の相談を受けるユタ神様として人々から慕われてきた杏子の母・イサは大病を患っており遂に医師に余命を告げられる。「神様も死ぬんだね」行き場のない想いを界人にぶつける杏子。界人は、「神様は死なないよ」と虚勢を張るが真実味はない。奄美の自然の中、まだ幼いふたりは互いを思いながら、ただ寄り添う。一方で思春期の界人は、恋人のいる母・岬の女としての面をどこかで穢らわしく想っていた。界人はうまく言葉にできない気持ちを抱えながら、幼いころに離婚し東京に暮らす父に会いに行く。しかし、つかの間の父子の時間を過ごして東京から戻ってきた界人を待ち受けていたものは母の失踪だった…。」 .
 【3大映画祭との関わり】
 1997年 『萌の朱雀』 カンヌ(監督週間)〜カメラドール
 2003年 『沙羅双樹』 カンヌ
 2007年 『殯(もがり)の森』 カンヌ〜グランプリ
 (2010年 『玄牝』 サンセバスチャン国際映画祭〜国際批評家連盟賞)
 2011年 『朱花の月』 カンヌ


 ・“Maps To The Stars”(カナダ・米・仏・独) 監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
 出演:ジュリアン・ムーア、ロバート・パティンソン、ジョン・キューザック、ミア・ワシコウスカ、キャリー・フィッシャー、オリヴィア・ウィリアムズ、サラ・ガドン
 物語:ワイス家は、典型的なハリウッド一家である。父親のスタフォードは、アナリストで、自ら編み出したマニュアルにより財産を築いた。母親のクリスティナは、子役である13歳の息子ベンジーの面倒を見ている。そのベンジーは、9歳の時に入ったドラッグのリハビリ・プログラムからようやく抜け出したばかりだ。姉のアガタには放火癖があり、彼女もサナトリウムからようやく解放された。アガタは、リムジンの運転手ジェロームと仲良くなるが、彼もまた俳優を目指している。一家のクライアントのひとりであるハヴァナは、女優で、60年代に彼女の母親クラリスをスターダムに押し上げた作品のリメイクを企画している。クラリス自身はもう既に亡くなっているが、彼女の亡霊が夜毎ハヴァナを苦しめている。
 【3大映画祭との関わり】
 1992年 『裸のランチ』 ベルリン
 1996年 『クラッシュ』 カンヌ〜 審査員特別賞
 1999年 『イグジステンズ』 ベルリン〜銀熊賞(芸術貢献賞)
 2002年 『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』 カンヌ
 2005年 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』 カンヌ
 2011年 『危険なメソッド』 ベネチア
 2012年 『コズモポリス』 カンヌ


 ・“Mommy”(仏・カナダ) 監督:グザヴィエ・ドラン
 出演:アンヌ・ドルヴァル(Anne Dorval)、Antoine-Olivier Pilon、スザンヌ・クレマン(Suzanne Clément)
 物語:ディアーヌは、夫と死別して、女手ひとつで暴れん坊の息子を育てる。ある時、ミステリアスな隣人が彼らの生活に入り込んでくるようになって、彼女は、人生に新たなる希望を見出す。
 【3大映画祭との関わり】
 2009年 『マイ・マザー』“J'ai tué ma mère” カンヌ(監督週間)〜アート・シネマ賞、SACD賞、Regards Jeunes Prize
 2010年 『胸騒ぎの恋人』“Les amours imaginaires” カンヌ(ある視点部門)
 2012年 『わたしはロランス』 カンヌ(ある視点部門)〜クィア・パルム、女優賞(スザンヌ・クレマン)。
 2013年 『トム・アット・ザ・ファーム』“Tom À La Ferme” ベネチア国際映画祭 コンペティション部門〜国際批評家連盟賞。


 ・“Captives(The Captive)”(カナダ) 監督:アトム・エゴヤン
 出演:ライアン・レイノルズ、スコット・スピードマン(Scott Speedman)、ロザリオ・ドーソン、ミレイユ・イーノス(Mireille Enos)、ケヴィン・デュランド(Kevin Durand)、アレクシア・ファスト(Alexia Fast)
 物語:ピックアップ・トラックが、ハイウェイのダイナーの駐車場に入る。父親は、娘がバックシートにいるのを確認し、アイスクリームを買ってくるからと言って、娘を残して、車を降り、ダイナーに入っていく。ところが、彼が戻った時、娘の姿はない。娘は誘拐されたのか? 誘拐は、犠牲者、その家族、犯人、警察、すべてを巻き込み、その関係性を破壊していく。そして、その時に何が起こったのかが明らかになるまで8年の歳月が流れる……。
 【3大映画祭との関わり】
 1988年 『ファミリー・ビューイング』 ベルリン(フォーラム部門)〜Interfilm Award - Honorable Mention
 1994年 『エキゾチカ』 カンヌ〜国際批評家連盟賞
 1997年 『スウィート・ヒアアフター』 カンヌ〜国際批評家連盟賞、審査員特別賞、エキュメニカル審査員賞
 1999年 『フェリシアの旅』 カンヌ
 2002年 『アララトの聖母』 カンヌ(特別招待作品)
 2005年 『秘密のかけら』 カンヌ
 2008年 “Adoration” カンヌ


 ・“The Homesman”(米) 監督:トミー・リー・ジョーンズ
 出演:トミー・リー・ジョーンズ、ヒラリー・スワンク、グレイス・ガマー(Grace Gummer)、ミランダ・オットー、Sonja Richter、デイヴィッド・デンシック(David Dencik)、ジョン・リスゴー、ティム・ブレイク・ネルソン、ジェームズ・スペーダー
 物語:1850年代のアメリカ西部。当時は開拓時代だが、その生活は想像以上に厳しく、精神に異常を来たす者も出てくる。そんな心のバランスを壊した女性3人をネブラスカからアイオワのサナトリウムまで連れて行くことになり、引率役として白羽の矢が立ったのが、メアリー・ビーだった。彼女は、独身の元教師で、機知に富み、不屈の精神の持ち主だった。しかし、彼女がいくら勇敢でも、その仕事は、ひとりで請け負うには荷が重すぎるので、彼女は、旅のパートナーとして、先取特権横領者のジョージ・ブリッグスに同行してもらうことにする。アイオワまでの道中は、困難の連続で、彼らはインディアンに襲われたり、吹雪に見舞われたり、はたまた孤独に苛まされたりする。
 グレンドン・スウォースアウトの同名の小説の映画化。
 【3大映画祭との関わり】
 2005年 『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』 カンヌ〜男優賞(トミー・リー・ジョーンズ)、脚本賞


 ・“Foxcatcher”(米) 監督:ベネット・ミラー
 出演:チャニング・テイタム、スティーヴ・カレル、マーク・ラファロ、シエナ・ミラー
 物語:妄想型統合失調症のJohn du Pontが、オリンピックのレスラー選手David Schultzを殺したという、実際にあった事件を映画化した作品。
 【3大映画祭との関わり】
 1998年 “The Cruise” ベルリン(フォーラム部門)〜ドン・キホーテ賞 スペシャル・メンション、ヴォルフガング・シュタウテ賞
 2005年 『カポーティ』 ベルリン


 ・“Relatos Salvajes(Wild Tales)”(アルゼンチン・西) 監督:Damian Szifron
 出演:Ricardo Darín、レオナルド・スバラグリア(Leonardo Sbaraglia)、ダリオ・グランディネッティ(Darío Grandinetti)
 物語:スピルバーグの『世にも不思議なアメージング・ストーリー』へのオマージュ作品で、サスペンス、コメディー、バイオレンスなど、6つのエピソードで構成される。
 【3大映画祭との関わり】
 初めて。


 ・“Timbuktu(Le Chagrin des oiseaux)”(仏・マリ) 監督:アブデラマン・シサコ(Abderrahmane Sissako)
 出演:Abel Jafri、Pino Desperado、ヒシャーム・ヤクビ(Hichem Yacoubi)、Kettly Noël、Toulou Kiki
 物語:マリ北部の小さな町Aguelhokで、若いカップルが2人の子供と幸せに暮らしていた。ところが、2012年7月22日に彼らは投石により惨殺される。この3ヶ月前、イスラム・グループAnsar Dineが、同地にあったマリの軍事基地を掌握したと宣言する。彼らは、その時に、82人の兵士と一般人を殺害し、フランス政府から告発されることになった。一家を殺したのもこのイスラム・グループで、彼らは、イスラムの教えに従い、このカップルが結婚せずに子供をもうけたことに対して罰(石打ちの刑)を与えたというのだった。一帯に住んでいたのは、遊牧民が大半だったが、この事件以後、多くがアルジェリアへと避難した。
 実際にあった事件に基づく作品。
 『バマコ』のアブデラマン・シサコ監督最新作。
 【3大映画祭との関わり】
 2002年 “Heremakono (Waiting for Happiness)” カンヌ(ある視点部門)〜国際批評家連盟賞
 2006年 『バマコ』“Bamako” カンヌ(特別招待作品)

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 【傾向】

 地域性としては、スペイン、ポルトガル、オランダ、ドイツ、オーストリア、東欧、ほバルカン半島、北欧、イスラエル、イラン、南アジア、東南アジア、台湾、香港、中国、韓国、オセアニア、メキシコ、ブラジルなどからは、選出がありませんでした。

 今回は、南米とアフリカが1本ずつあり、カナダが3本も選ばれたので、ほかの国や地域が割を食った、という感じでしょうか。

 未知の国からの出品はなく、未知の映画監督もアルゼンチンのDamian Szifronだけでした。

 監督別に見ると―

 ・パルムドール受賞者:マイク・リー、ケン・ローチ、ダルデンヌ兄弟
 ・金熊賞受賞受賞者:ゴダール
 ・金獅子賞受賞者:マイク・リー、ゴダール、ズビャギンツェフ
 ・3大映画祭のコンペティション部門初参加:アリーチェ・ロルヴァケル
 ・3大映画祭初参加:Damian Szifron
 ・初監督作品:なし

 今回は、キャリアも実績もある監督ばかりで、なかなか凄い!と思ったりしたのですが、調べてみると、カンヌは、2011年を最後に初監督作品をコンペティション部門に入れるのをやめ、3大映画祭のコンペティション部門初参加監督や3大映画祭初参加監督も数を減らし、できるだけ実績のある監督を選出するように方向転換していることがわかります。

 国際映画祭では、全世界的に、有名どころの監督をコンペティション部門に入れることが難しくなり、新人監督中心にピックアップするという流れになっているのに、カンヌだけは、それに逆行しているというわけで、コンペティション部門で未知の監督を発見する楽しみはほぼなくなりましたが、こういうことができるのは「さすがはカンヌ」と言っていいかもしれません。

 だからなのか―
 今回のコンペティション部門参加監督は、2011年のカンヌのコンペティション部門と5組も重なる、という状況になっています。
 その時の受賞結果は、
 ベルトラン・ボネロ:無冠
 ミシェル・アザナヴィシウス:男優賞
 ダルデンヌ兄弟:グランプリ
 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン:グランプリ
 河瀬直美:無冠

 果たして今回も2011年と似たような結果になるのか、それとも前回期待したような結果を得られなかった監督が雪辱を果たすのか。今回の見どころのひとつですね。

 また、今回は、2007年の『それぞれのシネマ』に参加した監督も5組います(ケン・ローチ、オリヴィエ・アサイヤス、ダルデンヌ兄弟、アトム・エゴヤン、クローネンバーグ)。

 マイク・リーとケン・ローチのカンヌでの対決は、1993年、2002年、2010年に続いて、4回目で、結果的にはほぼ互角と言えるような対戦結果になっています。

 3大映画祭最高賞の受賞監督は、これまでに、クルーゾー、アントニオーニ、アルトマンの3人がいますが、今回、ゴダールにそのチャンスがめぐってきています。
 ちなみに、あとひとつ獲れば、3大映画祭最高賞制覇となる監督には、(すぐに思いつくところでは)アン・リー(×カンヌ)やテレンス・マリック(×ベネチア)がいます。

 内容的には、オリヴィエ・アサイヤス作品とクローネンバーグ作品が、一部でかぶっているように見えるのが、ちょっと気になります。

 男性がメインの映画ばかりの年もありますが、今年は、女性がメインの作品が多くなっています。(なので、女優賞は混戦です。)

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 【受賞予想】

 恒例により、受賞予想を書き出しておきます。

 ◆パルムドール
 ・“Le Meraviglie”
 ・“Captives(The Captive)”

 ◆監督賞または審査員特別賞またはグランプリ
 ・マイク・リー
 ・ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 ・アリーチェ・ロルヴァケル
 ・ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
 ・アトム・エゴヤン

 ◆男優賞
 ・ティモシー・スポール “Mr Turner”
 ・Barry Ward “Jimmy’s Hall”
 ・Alexey Serebryakov “Leviathan”
 ・ハルク・ビルギナー Kis Uykusu”

 ◆女優賞
 ・ベレニス・ベジョ “The Search”
 ・ジュリエット・ビノシュ “Sils Maria(Clouds of Sils Maria)”
 ・マリオン・コティヤール “Deux Jours, Une Nuit”
 ・Maria Alexandra Lungu “Le Meraviglie”
 ・ヒラリー・スワンク “The Homesman”
 ・アンヌ・ドルヴァル “Mommy”

 ◆脚本賞
 ・“Mr Turner”
 ・“Jimmy’s Hall”
 ・“Deux Jours, Une Nuit”
 ・“Le Meraviglie”
 ・“Maps To The Stars”
 ・“Captives(The Captive)”

 マイク・リーもケン・ローチもダルデンヌ兄弟も手堅くて、ある程度の水準以上の作品であるのは間違いありませんが、どうしても過去の作品と比べてしまうので、パルムドールという感じでもないような気がします。

 アリーチェ・ロルヴァルケルには、どうしても監督賞以上の賞はあげたい気がし、また、審査員長であるジェーン・カンピオンの好みも考慮しつつ、除外すべき候補をどんどん削っていくと、最後に残るのはアトム・エゴヤンだったりします。
 なので、パルムドール候補はこの2監督の作品です。

 ゴダールの落としどころが難しいですが、無冠というのも、無視した感じがして嫌だし、コンペティション部門に出さなくてもいいのに、若い監督たちの中に混じって出品してくれたことにも感謝して、審査員特別賞あたりを進呈するというのでどうでしょうか。

 ちなみに、審査員は、審査員長のジェーン・カンピオンだけ発表されていて、残る審査員は来週のうちに発表される予定だそうです。

 追記:
 
 審査員:ジェーン・カンピオン(審査員長)、チョン・ドヨン、ジャ・ジャンクー、ガエル・ガルシア・ベルナル、キャロル・ブーケ、ソフィア・コッポラ、ウィレム・デフォー、レイラ・ハタミ、ニコラス・ウィンディング・レフン

 作家性を高く評価する審査員の顔ぶれになりました。意外な受賞もあるかもしれません。

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 ・カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門以外のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_24.html

 ・カンヌ国際映画祭2014 短編部門、シネフォンダシオン部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_22.html

 ・カンヌ国際映画祭2014 批評家週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_28.html
 ・カンヌ国際映画祭2014 監督週間ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_29.html

 ・カンヌ国際映画祭2014 追加上映作品、カンヌ・クラシック部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_1.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

 追記:
 ・カンヌ国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_36.html

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コメント(1件)

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リーゼントさま
コメントありがとうございました。
まあ、権威を認めないゴダールに賞をあげて、もっと有効に使えたはずの賞を1つ無駄にしてしまうのは、もったいないですよね。
umikarahajimaru
2014/04/20 00:11

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