海から始まる!?

アクセスカウンタ

zoom RSS CPH:PIX(コペンハーゲン国際映画祭)2014 受賞結果!

<<   作成日時 : 2014/04/16 22:02   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 第6回CPH:PIX(コペンハーゲン国際映画祭)(4月3日-16日)の各賞が発表されました。

 といっても、新人監督賞であるNew Talent Grand Pixと観客賞の2つしかありませんが。

 CPH:PIXは、2003年に始まった(旧)コペンハーゲン国際映画祭(8月〜9月にかけて開催)と、1990年に始まったNatFilm Festival(イースター時期に開催)というライバル同士にあった2つの映画祭が、2009年に合併してできた映画祭で、2003年から始まったCPH:DOX(コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭)(秋に開催)と対になっています。

 (旧)コペンハーゲン国際映画祭は、作品賞、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞、撮影賞など多くの賞を設け、幅広いジャンルの作品(やや北欧と東欧寄り)を上映していたのですが、現在のCPH:PIXは、ファンタ系の作品がラインナップの中心になっています。

画像

 ◆New Talent Grand Pix/新人監督賞
 ◎Eskil Vogt “Blind”(ノルウェー・オランダ)

 “Blind”(ノルウェー・オランダ) 監督:Eskil Vogt
 出演:エレン・ドリト・ピーターセン(Ellen Dorrit Petersen)、Henrik Rafaelsen、Vera Vitali、Marius Kolbenstvedt
 物語:イングリッドが失明して、アパートに閉じこもるようになる。家だと勝手がわかっているし、夫が助けてくれるから安心なのだ。まもなく彼女は、夫が仕事をしていても彼の存在を感じられるようになる。通りをはさんで向かいには、孤独な隣人が暮らしていて、過激なポルノにも飽きた彼は、イングリッドに関心を示すようになる。彼女もそれに気づいていたが、彼女が恐れていたのは、そんなアパートの外のことではなかった。自分の内面の方がよっぽど心配なのだった。
 “Reprise”、“Oslo, 31. august”で知られるEskil Vogtの第3監督長編。
 サンダンス映画祭2014 脚本賞受賞。
 ベルリン国際映画祭2014 パノラマ部門出品。LABEL EUROPA CINEMAS受賞。

画像

 審査員は「この作品のオリジナリティーとユーモアには抵抗することができなかった」と語り、スカイプに登場した監督は「映画どうしを競わせるのは愚かなことだが、受賞はうれしい」と感謝の言葉を述べています。
 監督には、次回作製作のために€15,000 ($21,000)が贈られた。

 ◇スペシャル・メンション(unofficial)
 ◎“Luton”(ギリシャ・独) 監督:Michalis Konstantatos
 ◎“Casa Grande”.(ブラジル) 監督:Fellipe Barbosa

 〈これまでの受賞者〉
 ・2009年:ピーター・ストリックランド(Peter Strickland) “Katalin Varga”(ルーマニア・英)
 ・2010年 エレーヌ・カッテ(Hélène Cattet)、ブルーノ・フォルツァーニ(Bruno Forzani) 『煽情』“Amer”(ベルギー)
 ・2011年 Alistair Banks Griffin “Two Gates of Sleep”(米)
 ・2012年 Kleber Mendonça Filho “Neighbouring Sounds”(ブラジル)
 ・2013年 Ramon Zürcher “The Strange Little Cat(Das merkwürdige Kätzchen)”(独)

 ◆観客賞(The Politiken Audience Award)
 ◎『馬々と人間たち』“Of Horses and Men(Hross í oss)”(アイスランド・独) 監督:ベネディクト・エルリングソン(Benedikt Erlingsson)

 『馬々と人間たち』“Of Horses and Men(Hross í oss)”(アイスランド・独) 監督:ベネディクト・エルリングソン(Benedikt Erlingsson)
 物語:人と馬のアンサンブル映画。
 コルベイン(Kolbeinn)はソルヴェイグ(Solveig)を愛し、ソルヴェイグはコルベインを愛している。一方で、Kolbeinn は自分の勝ち馬でメスのGránaを愛し、Gránaは種馬のBrúnnを愛している。春が来て、人々は話に花を咲かせる。2人と2頭は四角関係になる。
 ヴェレンハルズル(Vernhardur)はウオッカを愛し、馬のJarpurは主人のヴェレンハルズルを愛している。Gengis という男が、ロシアのトロール漁船に乗って、ヴェレンハルズルのところに働きにやってくる。彼は、ウオッカは好まないが、Jarpurと同じく馬を愛している。2人の関係はうまくいきそうにない。
 Grimurは、1頭の馬を持ち、昔の馬道で馬を走らせるのが好きだ。エギル(Egill)は、馬派ではなく、トラクター派で、土地に鉄条網を張り巡らせる。馬を傷つける鉄条網に対し、Grimurはやっとこを用意する。2人の関係はうまくいきそうにない。
 Johannaは雌馬のRaudkaを愛しているが、Raudkaは自由を愛している。夏用の古いコテージが建つヒースにケガをした男が倒れている。この物語はハッピーエンドを迎えそうだ。
 Juan Camilloは人生と自然を愛し、アイスランド高地に神を捜している。老馬のPiebald はくたびれて、休ませて欲しいと感じている。この物語はどんな結末を迎えるだろうか。
 秋にはすべての物語が終わる。馬が集められ、人馬ともに興奮が最高頂に達する。テーマ、場所、物、登場人物がここに収斂する。
 アイスランド出身の舞台演出家で、2本の短編が多くの映画祭で高い評価を受けたベネディクト・エルリングソンの初監督長編。プロデューサーは、フリドリック・トール・フリドリクソン。
 サンセバスチャン国際映画祭2013 ニュー・ディレクターズ部門出品。最優秀作品賞受賞。
 東京国際映画祭2013 コンペティション部門出品。最優秀監督賞受賞。
 アミアン国際映画祭2013 長編コンペティション部門出品。アミアン市賞、女優賞(シャーロッテ・ボーヴィング)受賞。
 タリン・ブラックナイツ映画祭2013 第1回作品コンペティション部門出品。最優秀作品賞、撮影賞、国際批評家連盟賞受賞。
 米国アカデミー賞2014 外国語映画賞 アイスランド代表。
 ヨーテボリ国際映画祭2014 ノルディック映画コンペティション 観客賞、国際批評家連盟賞受賞。
 アイスランド・アカデミー賞(Edda Awards) 2014 作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞・撮影賞・視覚効果賞受賞、主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・編集賞・美術賞・メイキャップ賞・録音賞・音楽賞ノミネート。

 ベネディクト・エルリングソンには賞金としてDKK20,000 ($3,700)が贈られました。

 ◇惜しくも観客賞を逃したとアナウンスがあった作品
 ・“Something Must Break(Nånting måste gå sönder)”(スウェーデン) 監督:Ester Martin Bergsmark
 ・“Jack”(独) 監督:Edward Berger

 〈これまでの受賞作品〉
 ・2009年:『本当に僕じゃない!』“It's not me, I swear”(カナダ) 監督:フィリップ・ファラルドー
 ・2010年:『アジャミ』“Ajami”(イスラエル・独) 監督:スキャンター・コプティ(Scandar Copti)
 ・2011年:『素数たちの孤独』“La solitudine dei numeri primi”(伊・仏・独) 監督:サヴェリオ・コンスタンツォ(Saverio Costanzo)
 ・2012年:『ぼくたちのムッシュ・ラザール』(カナダ) 監督:フィリップ・ファラルドー
 ・2013年:『オーバー・ザ・ブルースカイ』(ベルギー・オランダ) 監督:フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン

 *参考サイト
 ・Screen Daily:http://www.screendaily.com/news/blind-horses-win-at-cph-pix/5070635.article
 ・Cineuropa:http://www.cineuropa.org/nw.aspx?t=newsdetail&l=en&did=254985
 ・CHP:PIXに関するWikipedia:http://en.wikipedia.org/wiki/CPH:PIX

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 CPH:PIXは、ドキュメンタリーの映画祭として世界的にも注目度の高いCPH:DOXに比べると、国際的な注目度はまだまだですが、受賞結果は決して悪いものではありません。

 今回、New Talent Grand Pixを受賞した“Blind”は、サンダンス、ベルリンと受賞を重ねてきた作品で、今年のノルウェー映画を代表する1本になったことは間違いなく、ヨーロッパ映画賞や米国アカデミー賞2015ノルウェー代表も狙えるのではないかと思われます。

 シノプシスからはちょっと想像できませんでしたが、審査員の「この作品のオリジナリティーとユーモアには抵抗することができなかった」というコメントが気になるところで、優れた脚本らしいことが窺え、なんらかの形で日本にも紹介されることが期待できそうです。

 *この記事が参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
CPH:PIX(コペンハーゲン国際映画祭)2014 受賞結果! 海から始まる!?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる