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zoom RSS 中国映画監督組合賞(中国電影導演協会年度表彰)2014 発表!

<<   作成日時 : 2014/04/11 05:06   >>

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 中国電影導演協会(中國電影導演協會)2013年度表彰大会が行なわれました。(4月9日)

 中国電影導演協会表彰大会と言っても、馴染みがありませんが、わかりやすい日本語に置き換えると「中国映画監督組合賞」授賞式のことで、「中国電影導演協会」は英語では「China Film Directors' Guild」と訳されています。

 中国電影導演協会年度表彰大会は、今回で5回目で、これまでこの賞のことに触れた日本語の記事は多くはありませんが、「中国映画監督組合賞」とはせずに、そのまま「中国電影導演協会年度奨」と記したりしているようなので、ここでもそれに従うことにします。

 本年度の受賞結果は、以下の通りです。

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 ◆作品賞(年度電影)
 該当作なし(從缺)

 ◆監督賞(年度導演)
 該当者なし(從缺)

 ◆男優賞(年度男演員)
 ◎シュー・チェン(徐崢) “無人區(No Man's Land)”(監督:ニン・ハオ)

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 “No Man’s Land(無人区)”(中) 監督:ニン・ハオ
 出演:シュー・チェン(徐崢)、Nan Yu(余男)、ホアン・ボー、Bujie Duo(多布杰)
 物語:潘肖は、有能な弁護士だが、明らかに有罪な被告を勝たせても全く良心の呵責を感じることがない。今日も、密猟者の弁護をするために、タクラマカン砂漠を越えて500kmの旅をする。被告を勝たせたのはいいが、報酬でもめて、彼は、相手の赤い車を強引に持ち去る。帰り道、一本道をのろのろ走る藁を積んだトラックを追い抜こうとして、トラブルになり、以後、トラブルがトラブルを呼んで、思いもかけない逃走劇が始まる……。
 ベルリン国際映画祭2014 コンペティション部門出品。
 ドーヴィル・アジアン映画祭2014 コンペティション部門出品。
 アジア映画賞2014 助演男優賞(ホアン・ボー)受賞、作品賞・編集賞・美術賞ノミネート。


 ◆女優賞(年度女演員)
 ◎タン・ウェイ 『北京ロマンinシアトル』“北京遇上西雅圖(Finding Mr. Right)”(監督:シュエ・シャオルー)

 『北京ロマンinシアトル』“北京遇上西雅圖(Finding Mr. Right)” 監督:シュエ・シャオルー
 出演:タン・ウェイ、ウー・ショウポー(呉秀波)、ハイ・チン(海清)
 物語:「文佳佳は映画「めぐり逢えたら」のようなロマンティックな恋愛を夢見ている女性。しかし現実は厳しく、彼女はお腹の中の子供にアメリカの居住権を与えるために単身シアトルに渡る。海外からの妊婦を引き受ける個人経営の出産センターでは、彼女のわがままで傍若無人な言動によって大家さんや他の妊婦から孤立してしまう。そんな彼女が唯一頼りにしているのが運転手のフランクであった。素朴で生真面目そうに見えるフランクだが彼にも複雑な事情があった。実はかつては中国で一流の心臓疾患の外科医として働いていたのである。フランクの静かな優しさはやがて、文佳佳の冷たい心を溶かしていく。金づるであった愛人が失踪し一夜にして一文無しとなってしまった彼女を助けたのもフランクであった。フランクとその娘・ジュリーと穏やかな日々を過ごし、暖かい家庭の愛を知った文佳佳。無事に出産を終えシアトルでの生活も残り少なくなってきた頃、文佳佳とフランクは互いに惹かれあっていることに気づく。湯唯、呉秀波2大スター共演の大ヒット作品。」
 2013東京/沖縄・中国映画週間にて上映。
 香港電影金像奨2014 主演女優賞・脚本賞ノミネート。

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 ◆脚本賞(年度編劇)
 ◎シュエ・シャオルー 『北京ロマンinシアトル』“北京遇上西雅圖(Finding Mr. Right)”

 ◆ヤング監督賞(年度青年導演/ Best Young Director award)
 ◎李睿珺(Li Ruijun) “告訴他們,我乘白鶴去了(Fly with the Crane)”

 “告訴他們,我乘白鶴去了(Fly with the Crane)”(中) 監督:李睿珺(Li Ruijun)
 物語:ラオ・マとラオ・カオは、73歳で、棺おけ作りを手がける大工だったが、今はもう以前ほど体が動かなくなって、引退していた。ラオ・カオは、もし自分が死んだら、ラオ・マに棺おけを作ってくれるように頼む。中秋の季節に、ラオ・マの娘が訪ねてきて、一緒に休日を過ごそうと誘い出す。彼が、村に戻ってきた時、ラオ・カオの姿がないことに気づく。ある者がこっそりラオ・カオは死んだのだと告げる。それ以来、ラオ・マは、湖のほとりに行って、白鶴を待つようになる。村人に笑いものにされても気にしない。孫がラオ・マにどうしてそんなことをするのかと聞く。ラオ・マは言う。「一所懸命子供たちを育てたが、見返りは何もなかった。今は、白鶴がやってきて、天国に連れて行ってくれるのを待つだけだ」と。孫は、祖父の願いをかなえてあげようとする。
 ベネチア国際映画祭2012 Orizzonti部門出品。
 トロント国際映画祭2012 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 釜山国際映画祭2012 アジア映画の窓部門出品。

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 ◆審査員特別賞(評委會特別表彰/ Special Jury Prize)
 ◎ツイ・ジェン(崔健) “藍色骨頭(Blue Sky Bones)”

 “Lanse Gutou(Blue Sky Bones/藍色骨頭)”(中) 監督:ツイ・ジェン(崔健)
 物語:文化大革命時代、その女性は、美人として誉れ高かった。しかし、彼女が書いた「ロスト・シーズン」という詩が当局に目をつけられ、彼女は、田舎の村に下放される。彼女は、そこでひとりの男性と出会い、結婚し、チョンファという息子をもうける。しかし、その後、夫がスパイであったことを知る。彼女は、夫を撃って、国を去る。夫は、友人のおかげで一命を取り留めるが、やがて癌になる。彼は、死ぬ前に、息子に自分のことを話そうと決める……。
 『北京バスターズ』や『再見 また逢う日まで』などへの出演でも知られる歌手ツイ・ジェンの初監督長編。
 撮影は、クリストファー・ドイル。
 ローマ国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション出品。スペシャル・メンション受賞。


 ◆香港・台湾監督賞(年度港台導演/Best Director from Hong Kong and Taiwan)
 ◎ピーター・チャン 『アメリカン・ドリーム・イン・チャイナ』“海闊天空(中國合伙人/American Dreams in China)”

 『アメリカン・ドリーム・イン・チャイナ』“海闊天空(中國合伙人/American Dreams in China)”(香港・中) 監督:ピーター・チャン
 出演:ホァン・シャオミン、ダン・チャオ、トン・ダーウェイ
 物語:1985年。中国では経済の再建が進められていた。主人公は3人の大学生。1人目は、農家を継ぐのが嫌で田舎から出てきた若者。2人目は、優越感を抑えきれないシニカルなインテリ。3人目は、映画スターを夢見るロマンチックな理想主義者。3人は、西洋文学や音楽、映画といった趣味や、アメリカン・ドリームを実現したいという野心を分かち合い、友情を育んでいく。夢をかなえるために、まずは、遠回りながらも、英語の語学教室を開き、そして成功する。しかし、突然の成功は、彼らの友情とビジョンをバラバラにしてしまう。
 トロント国際映画祭2013 GALA PRESENTATIONS部門出品。
 香港電影金像奨2014 助演男優賞・助演女優賞・脚本賞・衣裳賞・新人賞ノミネート。
 2013東京/沖縄・中国映画週間にて上映。

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 ◆生涯貢献賞(傑出貢獻導演獎/ Lifetime Achievement award)
 ◎トン・ウェンチー(滕文驥)
 トン・ウェンチーは、監督、脚本家、プロデューサーで、日本に紹介されている作品としては、美術監修を務めた『硯』(1996)、製作を手がけた『ゴールデン・スパイ』(2013)などがある。

 ※審査員:ティエン・チュアンチュアン、ワン・シャオシュアイ、シュー・ジンレイ、フォン・シャオガン、イン・リー(尹力)、ホアン・ジエンジョン(黄健中)、ドゥ・ジャーイー(杜家毅)、フー・ピン(何平)、チャン・イーバイ(張一白)

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 中国電影導演協会は、中国の監督322名が所属する大きな団体で、この賞を決めるのに当たっては、まず、全会員の投票によってノミネーションを行ない、さらに、会員の中から選ばれた9人の監督が最終審査の審査員となって、ノミネーションの中から受賞者を選ぶ、というプロセスを取っています。

 監督組合賞なのに、今回は、作品賞と監督賞が「該当なし」という異常事態になっていますが、「中国映画は、商業的な大成功を収めているが、その反面、芸術性の追求を怠り、人間らしさを見失ってしまっている」と感じ、今回は、作品賞も監督賞もなしという決定を下したと、審査員を代表して、フォン・シャオガンが語っています。

 フォン・シャオガンや、今回、受賞を果たしているニン・ハオ作品などは、どちらかと言えば、商業的だとみなされているはずですが、今回、審査員たちが問題視したのは、きっとそういうレベルや類の話ではない、ということなのでしょう。

 中国映画の商業主義化については、これまでも度々語られてきたことなので、特に珍しくもありませんが、今回は、それが監督たち自身の側から出てきた、ということで、いろいろと反響を呼んでいるようです。

 なお―

 ・フォン・シャオガンの“私人訂製(Personal Tailor)”は、フォン・シャオガンが審査員を務めることになったため、選外になり、

 ・ジャ・ジャンクーの『罪の手ざわり』は、中国ではまだ公開されていないので対象外となり、

 ・男優賞を受賞したシュー・チェン(徐崢)は、監督もしていて、今回、審査員を務める予定だったが、男優賞候補となったために、審査員をチャン・イーバイ(張一白)に譲ることになった

 と伝えられています。

 ちなみに―
 先日、亡くなったルー・シュエチャン監督(『わが家の犬は世界一』)が、亡くなる直前に参加していた集まりというのが、この賞を選出するための中国電影導演協会の上映会だったそうです。

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 *当ブログ記事

 ・アジア映画賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_28.html
 ・アジア映画賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_24.html

 ・香港映画監督組合賞 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_12.html

 ・香港電影金像奨2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_15.html

 ・香港電影評論学会大奨2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_50.html

 ・台湾・金馬奨2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_2.html
 ・台湾・金馬奨2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_35.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月〜11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

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