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zoom RSS 米・映画編集者賞(ACE)2014 受賞結果! またもやサプライズ!?

<<   作成日時 : 2014/02/08 17:24   >>

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 第64回米・映画編集者賞(ACE:American Cinema Editors/Eddie)の結果が発表になりました。(2月7日)

 【映画部門】

 ◆ドラマ部門(Best Edited Feature Film (Dramatic)
 ・『それでも夜は明ける』 ジョー・ウォーカー
 ◎『キャプテン・フィリップス』 クリストファー・ラウズ,A.C.E.
 ・『ゼロ・グラビティ』 アルフォンソ・キュアロン、マーク・サンガー
 ・『her/世界でひとつの彼女』 エリック・ザンブランネン,A.C.E.、ジェフ・ブキャナン
 ・『ウォルト・ディズニーの約束』 マーク・リヴォルシー(Mark Livolsi),A.C.E.

 前哨戦では『ゼロ・グラビティ』がこの部門の最多受賞であり、その一方で、作品賞とのからみから考えると、『それでも夜は明ける』が受賞するかもと思っていたら、『キャプテン・フィリップス』が受賞という意外な結果になりました。

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 ◆コメディー/ミュージカル部門(Best Edited Feature Film (Comedy or Musical)
 ◎『アメリカン・ハッスル』 ジェイ・キャシディ,A.C.E.、クリスピン・ストラザーズ、 アラン・ボームガーテン,A.C.E.
 ・『8月の家族たち』 スティーヴ・ミリオン(Stephen Mirrione),A.C.E.
 ・『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』 Roderick Jaynes
 ・『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』 ケヴィン・テント(Kevin Tent),A.C.E.
 ・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 テルマ・スクーンメイカー,A.C.E.

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 ◆アニメーション部門(Best Edited Animated Feature Film)
 ・『怪盗グルーのミニヨン危機一発』 グレゴリー・パーラー(Gregory Perler),A.C.E
 ◎『アナと雪の女王』 Jeff Draheim
 ・『モンスターズ・ユニバーシティ』 Greg Snyder

 アニメーション部門を持つ各組合賞・協会賞もほとんど『アナと雪の女王』が制することになりそうです。

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 ◆ドキュメンタリー部門(Best Edited Documentary)
 ◎『バックコーラスの歌姫たち』 Douglas Blush、ケヴィン・クローバー(Kevin Klauber)、ジェイソン・ゼルデス(Jason Zeldes)
 ・“Blackfish” Eli Despres
 ・“Tim’s Vermeer” Patrick Sheffield

 米国アカデミー賞のノミネーション発表後、目に見えて『バックコーラスの歌姫たち』の支持が高まってきていますが、ここでもそれが明らかになりました。

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 【テレビ部門】

 ◆30分シリーズ部門(Best Edited Half-Hour Series For Television)
 ・『30 ROCK/サーティー・ロック』-‘Hogcock!/Last Lunch’ メグ・レティカー(Meg Reticker) / Ken Eluto,A.C.E.
 ・『ブル〜ス一家は大暴走!』-‘Flight of the Phoenix’ Kabir Akhtar、A.J. Dickerson
 ◎『The Office』-‘Finale’ David Rogers、Claire Scanlon

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 ◆1時間シリーズ・ドラマ 民放部門(Best Edited One-Hour Series For Commercial Television)
 ・『ブレイキング・バッド』-‘Buried’ Skip MacDonald A.C.E.、Sharidan Williams-Sotelo
 ◎『ブレイキング・バッド』-‘Felina’ Skip MacDonald A.C.E.
 ・『ブレイキング・バッド』-‘Granite State’ Kelley Dixon,A.C.E.、クリス・マケイレブ(Chris McCaleb)
 ・『ブレイキング・バッド』-‘Ozymandias’ Skip MacDonald A.C.E.
 ・『グッド・ワイフ』-‘Hitting the Fan’ スコット・ヴィックレイ(Scott Vickrey),A.C.E.

 『ブレイキング・バッド』が4作品でノミネートされ、Skip MacDonaldも3作品でノミネートされています。

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 ◆1時間シリーズ・ドラマ コマーシャルフリー部門(Best Edited One-Hour Series For Non-Commercial Television)
 ・『ゲーム・オブ・スローンズ』-“The Rains of Castamere‘ Oral Norrie Ottey
 ◎『HOMELAND』-‘Big Man in Tehran’ Terry Kelley,A.C.E.
 ・『ハウス・オブ・カード 野望の階段』-Chapter 1 カーク・バクスター(Kirk Baxter),A.C.E.

 ◆ミニシリーズ・TV映画部門(Best Edited Miniseries or Motion Picture For Television)
 ・『アメリカン・ホラー・ストーリー:精神科病棟』-‘The Name Game’ Stewart Schill,A.C.E.
 ◎『恋するリベラーチェ』 Mary Ann Bernard(スティーヴン・ソダーバーグ)
 ・“Phil Spector” バーバラ・タリヴァー(Barbara Tulliver),A.C.E.

 ◆ノン・スクリプト・シリーズ部門(Best Edited Non-Scripted Series)
 ◎“Anthony Bourdain: Parts Unknown: Tokyo” Nick Brigden
 ・“Beyond Scared Straight”-‘The Return of Hustle Man’ Rob Goubeaux,A.C.E.、Mark S. Andrew,A.C.E.、Paul J. Coyne,A.C.E.、Jennifer Nelson、Martin Skibosh、Trevor Campbell
 ・“Deadliest Catch”-‘Mutiny on the Bering Sea’ Josh Earl, A.C.E.、Alex Durham、Rob Butler

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 ◆TVドキュメンタリー部門(Best Edited Documentary (Television))
 ・“American Masters: Jimi Hendrix: Hear My Train a Comin’” Stephen Ellis、Gordon Mason、Phil McDonald
 ・“American Winter” Aaron I. Butler
 ◎“The Assassination of President Kennedy” Chris A. Peterson

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 【特別賞・名誉賞】

 ◆ゴールデン・エディー賞(Golden Eddie Award)
 ◎ポール・グリーングラス

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 ◆Heritage Award
 ◎Randy Roberts
 Randy Robertsは、映画編集者協会(ACE)の前会長で、編集技師・プロデューサー・監督。編集を手がけた映画作品には、ヴェンダースの『ハメット』などがある。『L.A.ロー 七人の弁護士』『シカゴ・ホープ』などで、編集技師・プロデューサー・監督を務めている。

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 ◆キャリア貢献賞(Career Achievement)
 ◎リチャード・ハルシー(Richard Halsey)
 リチャード・ハルシーは、『ハリーとトント』『グリニッジ・ビレッジの青春』『ロッキー』『アメリカン・ジゴロ』『マネキン』『シザーハンズ』などを手がける編集技師。

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 ◎ロバート・C・ジョーンズ(Robert C. Jones)
 ロバート・C・ジョーンズは、60年代から活躍している編集技師・脚本家で、『おかしなおかしなおかしな世界』や『招かれざる客』『ある愛の詩』『シャンプー』『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』『天国から来たチャンピオン』『デイズ・オブ・サンダー』『ベイブ』などの編集を手がけ、『おかしなおかしなおかしな世界』『招かれざる客』『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』で米国アカデミー賞編集賞にノミネートされ、『帰郷』で米国アカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞している。

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 ◆学生作品賞(Best Student Editing)
 ◎Ambar Salinas “Video Symphony”

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 【米国アカデミー賞との関係】

 2000年以降の、映画編集者賞(ACE)とアカデミー賞編集賞の受賞作品の一致度は以下のようになっています。

 ・2013年:同じ(ドラマ部門『アルゴ』)
 ・2012年:はずれ(ACEは『ファミリー・ツリー』『アーティスト』、AAは『ドラゴン・タトゥーの女』
 ・2011年:同じ(ドラマ部門『ソーシャル・ネットワーク』)
 ・2010年:同じ(ドラマ部門『ハート・ロッカー』)
 ・2009年:同じ(ドラマ部門『スラムドッグ$ミリオネア』)
 ・2008年:同じ(ドラマ部門『ボーン・アルティメイタム』)
 ・2007年:同じ(ドラマ部門『ディパーテッド』)
 ・2006年:同じ(ドラマ部門『クラッシュ』)
 ・2005年:同じ(ドラマ部門『アビエイター』)
 ・2004年:同じ(ドラマ部門『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』)
 ・2003年:同じ(コメディー/ミュージカル部門『シカゴ』)
 ・2002年:同じ(ドラマ部門『ブラックホーク・ダウン』)
 ・2001年:はずれ(ACEは『グラディエーター』『あの頃ペニー・レインと』、AAは『トラフィック』)
 ・2000年:同じ(ドラマ部門『マトリックス』)

 上記14年間では、85.7%の確率で映画編集者賞(ACE)とアカデミー賞編集賞の受賞作品は一致し、しかもその作品がアカデミー賞作品賞をも制してしまう確率が異常に高いことがわかります。

 同様の傾向は当然今年も適用されると思われるので、上記の中の映画編集者賞(ACE)受賞作品がアカデミー賞編集賞を受賞し、作品賞をも制する確率は高いと言えます。

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 一方、本年度の米国アカデミー賞の編集賞と作品賞のノミネーションは以下のようになっています。

 ◆米国アカデミー賞2014 編集賞ノミネーション
 ・『それでも夜は明ける』 ジョー・ウォーカー
 ・『アメリカン・ハッスル』 アラン・ボームガーテン、ジェイ・キャシディ、クリスピン・ストラザーズ
 ・『ゼロ・グラビティ』 アルフォンソ・キュアロン、マーク・サンガー
 ・『キャプテン・フィリップス』 クリストファー・ラウズ
 ・『ダラス・バイヤーズクラブ』 Martin Pensa、John Mac McMurphy

 ◆米国アカデミー賞2014 作品賞ノミネーション
 ・『それでも夜は明ける』
 ・『アメリカン・ハッスル』
 ・『キャプテン・フィリップス』
 ・『ダラス・バイヤーズクラブ』
 ・『ゼロ・グラビティ』
 ・『her/世界でひとつの彼女』
 ・『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
 ・『あなたを抱きしめる日まで』
 ・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

 米・映画編集者賞(ACE)では、『アメリカン・ハッスル』と『キャプテン・フィリップス』が受賞したので、過去の傾向性から言えば、どちらかが米国アカデミー賞作品賞最有力となると言いたいところですが、これまでの他の映画賞の受賞結果を見てくると、どうしてもまだ判断を保留したい気分になってしまいます。

 ・『それでも夜は明ける』:米・製作者組合賞(PGA)、ゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門作品賞
 ・『アメリカン・ハッスル』:米・映画編集者賞(ACE) コメディー/ミュージカル部門賞、ゴールデン・グローブ賞 コメディー/ミュージカル部門作品賞
 ・『キャプテン・フィリップス』:米・脚本家組合賞(WGA) 脚色賞、米・映画編集者賞(ACE) ドラマ部門賞
 ・『ゼロ・グラビティ』:米・製作者組合賞(PGA)、米・監督組合賞(DGA)
 ・『her/世界でひとつの彼女』:米・脚本家組合賞(WGA) オリジナル脚本賞

 ひとつ確かなことは、監督賞は『ゼロ・グラビティ』でほぼ当確なのに、作品賞・脚本賞・編集賞が1つの作品にまとまらないために、どれも確定が出ず、このまま最後までどの部門で何が受賞するかわからないまま、米国アカデミー賞授賞式当日を迎えそうだということです。

 少なくとも米国アカデミー賞作品賞、監督賞、編集賞、米・映画編集者賞(ACE)のすべてが同じになることはなさそうです。

 ひょっとすると、米国アカデミー賞作品賞は、『それでも夜は明ける』と『ゼロ・グラビティ』が争って票を奪い合ったあげく、第3の候補である『アメリカン・ハッスル』が最多得票になって作品賞を制し、結果的に、米国アカデミー賞作品賞と米・映画編集者賞(ACE)の結果が同じになる、という可能性も十分にありそうです。

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 なお、ノン・スクリプト・シリーズ部門で受賞している“Anthony Bourdain: Parts Unknown: Tokyo”がちょっと気になりますが、これは、CNNで放送された“Parts Unknown”シリーズの東京編で、外国人にはあまり知られていない東京についてのドキュメント番組、であるようです。
 下記リンク先の記事によると、Anthony Bourdainが実際に東京に住んで体験した風俗や文化のほか、セックスレスや未婚率の増加、ひきこもりなども、紹介しているようです。

 *参考:http://edition.cnn.com/video/shows/anthony-bourdain-parts-unknown/season-2/tokyo/index.html

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 *当ブログ記事

 ・米・映画編集者賞(ACE)2014ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_30.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2013ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_34.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2013結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_29.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2012ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_32.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2012結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_31.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2011ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_31.html
 ・米・映画編集者賞(ACE) 2011結果発表: http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_39.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2010ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_23.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_28.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_21.html

 ・全米映画賞レース2013の結果をまとめてみました(前編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_23.html

 ・全米映画賞レース2013の結果をまとめてみました(後編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_24.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年12月〜2014年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_1.html

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