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zoom RSS ベルリン国際映画祭2014 コンペティション部門ラインナップ!

<<   作成日時 : 2014/01/30 23:44   >>

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 第64回ベルリン国際映画祭(2月6日ー16日)のコンペティション部門のラインナップです。

 ・『グランド・ブダペスト・ホテル』“The Grand Budapest Hotel”(英・独) 監督:ウェス・アンダーソン [ワールド・プレミア]
 出演:レイフ・ファインズ、トニー・レヴォロリ(Tony Revolori)、F・マーリー・エイブラハム、マチュー・アマルリック、エイドリアン・ブロディー、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、エドワード・ノートン、シアーシャ・ローナン、レア・セイドゥ、ジェイソン・シュワルツマン、ジェフ・ゴールドブラム、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントン、トム・ウィルキンソン、オーウェン・ウィルソン
 物語:ムッシュ・グスタヴは、ホテルのコンシェルジュで、世界中からやって来る、客の性癖や秘密を見抜き、それに応えことで、客から絶大な信頼を得ている。マダムDもそんな客のひとりで、彼に感謝して、高価なルネサンス絵画を遺す。しかし、マダムの息子は憤慨し、彼を殺人罪で訴え、グスタヴを刑務所送りにする。ところが、人間性を熟知している彼の能力は、刑務所でも発揮され、受刑者仲間のおかげで、彼は刑務所から出ることに成功する。グスタヴは、ロビーボーイのゼロと協力し、失われた絵画を捜す旅に出る。彼らは、家族の危険な争いに巻き込まれ、また、第一次世界大戦後の世界が大きく変わりつつあることを知る……。
 オープニング作品。
 [3大映画祭との関わり]
 2002年 『ザ・ロイヤル・テネンバウム』 ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。
 2005年 『ライフ・アクアティック』ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。
 2007年 『ダージリン急行』 ベネチア国際映画祭 コンペティション部門。Leoncino d'oro Award 受賞。
 2012年 『ムーンライズ・キングダム』 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。


 ・“‘71”(英) 監督:Yann Demange [ワールド・プレミア]
 出演:ジャック・オコンネル(Jack O’Connell)、ショーン・ハリス(Sean Harris)、リチャード・ドーマー(Richard Dormer)
 物語:1971年、紛争が激化している北アイルランドのベルファストに、イギリス軍の新兵ゲイリーが着任する。町は、王党派プロテスタントと敵対するカトリックによって分断され、さらに、過激なギャングや秘密のエージェントが、それぞれの側で、主導権を握ろうと暗躍していた。ゲイリーは、パトロールの最中に、争いに巻き込まれ、その間に、泥棒に武器を盗まれてしまう。彼は、群集の中に逃げ込んだ泥棒を追うが、自分が敵のテリトリーにたった独りで入り込んでしまっていることに気づく……。
 [3大映画祭との関わり]
 初めて。
 これまで手がけてきたのはTVシリーズばかりで劇場公開作品の監督はこれが初めて。


 ・“Aloft”(西・カナダ・仏) 監督:クラウディア・リョサ(Claudia Llosa) [ワールド・プレミア]
 出演:ジェニファー・コネリー、キリアン・マーフィー、メラニー・ロラン
 物語:アイヴァンは、母ナナと弟ガリーと一緒に農場で暮らしている。ガリーは、重い病気を患い、精神的にも弱っていて、ナナはアイヴァンに弟の面倒を見るように言うが、アイヴァンはふてくされて、自分の世界に閉じこもってしまう。ある日、治療師が訪ねてきて、ナナにヒーリング・パワーがあることがわかる。ナナは、小枝で小屋を作って、他の子供たちを見てあげるようになる。しかし、悲劇が起こって、一家は離散する。歳月が流れ、アイヴァンは父親になっている。彼は、母が、凍てつく湖のほとりで小屋を建てて住んでいるというのを聞いて、会いに行こうと決める。
 [3大映画祭との関わり]
 2009年 『悲しみのミルク』“La teta asustada”ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。金熊賞、国際批評家連盟賞受賞。
 2012年 “Loxoro” ベルリン国際映画祭 短編コンペティション部門。テディー賞受賞。


 ・“Aimer, boire et chanter (Life of Riley)”(仏) 監督:アラン・レネ [ワールド・プレミア]
 出演:サビーヌ・アゼマ、サンドリーヌ・キベルラン、カロリーヌ・シオル(Caroline Silhol)、アンドレ・デュソリエ、イッポリト・ジラルド、ミシェル・ヴュイエルモーズ(Michel Vuillermoz)
 物語:コリンとキャスリン、ジャックとタマラはそれぞれ夫婦で、アマチュア劇団に所属している。医者であるコリンは、妻に余命数ヶ月の患者の話をするが、彼女はそれが親友のジョージ・ライリーのことであると確信する。キャスリンは、それをジャックに話し、その結果、新作の舞台にジョージを起用しようということになる。ジョージとタマラは、舞台で濃厚なラブシーンをし、それを見たキャスリンは、2人がつき合っているのではないかと思って、夫に話すが、その過程で、自分がジョージと浮気していたことがばれてしまう。一方、ジャックは、ジョージの元妻モニカにジョージのことを話す。モニカには既に新しいパートナーがいたが、彼女は、ジョージの最期を看取るために、彼のもとへ行く。
 イギリスの劇作家アラン・エイクボーン(Alan Ayckbourn)の戯曲“Life of Riley”の映画化。
 [3大映画祭との関わり]
 1948年 『ヴァン・ゴッホ』“Van Goch” ベネチア国際映画祭。CIDALC Award受賞。
 1959年 『ヒロシマモナムール』 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。
 1961年 『去年マリエンバートで』 ベネチア国際映画祭 コンペティション部門。金獅子賞受賞。
 1963年 『ミュリエル』 ベネチア国際映画祭 コンペティション部門。
 1974年 『薔薇のスタビスキー』 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。
 1980年 『アメリカの伯父さん』 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。グランプリ&国際批評家連盟賞受賞。
 1984年 “L'amour à mort”『死に至る愛』 ベネチア国際映画祭 コンペティション部門。
 1989年 『お家に帰りたい』 ベネチア国際映画祭(非コンペティション部門)。Pasinetti Award受賞。
 1994年 『スモーキング/ノー・スモーキング』 ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。銀熊賞受賞(オリジナリティーに対する貢献賞)。
 1995年 ベネチア国際映画祭。映画生誕100年を祝して生涯金獅子賞
 1998年 『恋するシャンソン』 ベルリン国際映画祭コンペティション部門。生涯貢献賞として銀熊賞受賞。
 2006年 “Coeurs”『六つの心』 ベネチア国際映画祭 コンペティション部門。銀獅子賞(監督賞)受賞。
 2009年 『風にそよぐ草』 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。審査員特別賞受賞。
 2012年 “Vous n'avez encore rien vu”『あなたはまだ何も見ていない』 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。


 ・“Jack”(独) 監督:Edward Berger [ワールド・プレミア]
 出演:Ivo Pietzcker、Georg Arms、Luise Heyer、Vincent Redetzki、ヤコブ・マッチェンツ(Jacob Matschenz)、Nele Mueller-Stöfen
 物語:ジャックは、10歳だが、シングルマザーの母を助けて、弟マヌエルの面倒を見ている。母は、日中、働き、ときどきは夜にも出かけていく。ある日、マヌエルが入浴中に火傷を負う。これが、ソーシャル・サービスの目にとまり、彼は施設に送られることになる。ジャックは、そこでホームシックになり、トラブルを起こして飛び出す。家に着くと、マヌエルだけで、母の姿はない。2人は、母を捜して町に出る。助けてくれる大人がいると思えば、無関心の大人がいたり、警察に追いかけられたりしつつ、彼らは、公園や地下駐車場に寝泊りして、母を捜す。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門は初めて。
 2001年 “Frau2 sucht Happy End(Female2 Seeks Happy End)” ベルリン国際映画祭 ニュー・ジャーマン・シネマ部門。
 2011年 “Amnistia(Amnesty)” ベルリン国際映画祭 フォーラム部門。


 ・“Die geliebten Schwestern(Beloved Sisters)”(独・オーストリア) 監督:ドミニク・グラフ(Dominik Graf) [ワールド・プレミア]
 出演:ハンナー・ヘルツシュプルング(Hannah Herzsprung)、フロリアン・シュテッター(Florian Stetter)、ヘンリエッテ・コンフリウス(Henriette Confurius)
 物語:1788年、ドイツの地方にある小さな町、ルードルシュタット。美しきカロリーネは不幸な結婚をして、愛と人生を渇望している。彼女の妹でシャイなシャルロッテは、未来の夫を見つけることを夢見ている。そんな2人が、『群盗』の著者フリードリヒ・フォン・シラーと出会い、彼に魅了される。1790年、シャルロッテは、シラーと結婚。一方、カロリーヌは、初めて書いた小説がシラーの手によって匿名で出版される。それが、彼女の人生を変えることになり、カロリーヌは夫の元を去って、シラーたちと一緒に暮らし始める。カロリーヌの妊娠がわかった時、3人に動揺が走るが、シラーは姉妹を守ろうと決める。
 バイエルン映画賞2014 撮影賞受賞。
 [3大映画祭との関わり]
 ・ベルリン国際映画祭 コンペティション部門
 2002年 “Der Felsen(A Map of The Heart)”
 ・ベルリン国際映画祭 ニュー・ジャーマン・シネマ部門
 1982年:“Neonstadt”、1983年:“Das zweite Gesicht(The Second Sight)”、1985年:“Treffer(Danger Ahead)”、1989年:“Tiger, Löwe, Panther(Tiger, Lion, Panther)”、1991年:“Spieler(Gamblers)”、1995年:“Die Sieger(The Invincible)”、2001年:“München : Geheimnisse einer Stadt(München - Secrets Of A City)”
 ・ベルリン国際映画祭 パノラマ部門
 1997年:“Denk ich an Deutschland : Das Wispern im Berg der Dinge(A Wispering In The Mountain Of Things)”、2006年:“Der Rote Kakadu(The Red Cockatoo)”
 ・ベルリン国際映画祭 ジャーマン・シネマ部門
 2008年:“Das Gelübde(The Vow)”
 ・ベルリン国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション部門
 2009年:『ドイツ2009 − 13人の作家による短編』
 ・ベルリン国際映画祭 フォーラム部門
 2010年:“Im Angesicht des Verbrechens Teil 1&2(In Face of the Crime)”、2011年:“Komm mir nicht nach(Don't Follow Me Around)”、2012年:“Lawinen der Erinnerung”


 ・“Kreuzweg (Stations of the Cross)”(独・仏) 監督:Dietrich Brüggemann [ワールド・プレミア]
 出演:Lea van Acken、Franziska Weisz、フロリアン・シュテッター(Florian Stetter)
 物語:マリアは、学校では、普通の14歳だが、家では、カトリックの原理主義に支配され、いつも罪を犯すことがないように恐れて暮らしている。彼女の母は、娘に正道を守らせようとし、父親は寡黙で、外部からの非難を浴びても静かに耐えている。しかし、医者や教師との対立が強まる。マリアは、どうすれば、神の愛の中で純真を守り、誓いを立てた人々と心穏やかでいられるのか、そして、神はなぜ病気の弟を苦しめるのか、と悩み始める。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門は初めて。
 2003年 “Warum Läuft Herr V. Amok?(Film Eats The Soul)”[短編] ベルリン国際映画祭 パノラマ部門。
 2006年 “Neun Szenen(Nine Takes)” ベルリン国際映画祭 パースペクティヴ・ドイツ映画部門。
 2011年 “Renn, wenn du kannst(Run, if you can)” ベルリン国際映画祭 ジャーマン・シネマ部門。


 ・“Zwischen Welten (Inbetween Worlds)”(独) 監督:Feo Aladag [ワールド・プレミア]
 出演:ロナルト・ツェアフェルト(Ronald Zehrfeld)
 物語:イェスパーは、ドイツ軍の兵士で、兄がアフガニスタンで殺されたのにも拘らず、同じ紛争地帯にとどまって任務を遂行している。彼の任務は、タリバンから村を守ることだ。彼には、タリクという若い通訳がつけられていて、タリクは兵士と村民の仲介も取り持っている。それぞれの生活様式の違いから衝突も多い。彼は、村民と同様に、同盟のアルバキ民兵からも信用を得なければならず、神経をすり減らしている。また、彼は、上司の命令に矛盾を感じてもいる。タリクの妹の身に危険が迫った時、彼はある決心をする……。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門は初めて。
 2010年 “Die Fremde(When We Leave)” ベルリン国際映画祭 パノラマ部門。Label Europa Cinemas 受賞。
 2006年にフォーラム部門に出品された“Lucy”には出演者として参加。


 ・“Macondo”(オーストリア) 監督:Sudabeh Mortezai [ワールド・プレミア]
 出演:Ramasan Minkailov、Aslan Elbiev、Kheda Gazieva
 物語:マコンドは、ウィーン郊外にあり、22カ国から来た3000人の難民が暮らしている。そのひとりラマサンは、11歳の少年で、チェチェンから、母と妹と一緒にここにやってきた。父親は、ロシアとの紛争で殺された。少なくとも彼はそう教えられている。彼は、父親の代わりにならなければならないと考え、妹の面倒を見たりして頑張っている。ある日、そこに、父の友人だというイサという名の陰気な男が訪ねてきて、彼らの生活をかき乱し始める。
 [3大映画祭との関わり]
 初めて。フィクション作品の監督はこれが初めて。


 ・“Stratos (To mikro psari)”(ギリシャ・独・キプロス) 監督:Yannis Economides [ワールド・プレミア]
 出演:Vangelis Mourikis、Vicky Papadopoulou、Petros Zervos
 物語:ストラトスは、昼はパン工場で働いているが、夜はプロのヒットマンをしている。殺しは、お金のためで、彼は、自分が刑務所に入っている間に助けてくれたレオニダスを釈放するために金を貯めているのだ。彼にとって、それは単に名誉の問題である。彼に殺された者は多いが、彼にだって良心はあり、近所に住む8歳のカタリーナと彼女の母親や叔父の面倒を見たりもしている。そしてレオニダスを釈放させるために十分なお金が貯まる。しかし、レオニダスは、罠にかかり、彼の兄にお金を持ち逃げされてしまう。と同時に、ストラテスは、カタリーナの身に危険が迫っていることを知る。彼は自分の意思で行動を起こす。たとえそれが正しくないとわかっていても……。
 [3大映画祭との関わり]
 初めて。


 ・“Kraftidioten (In Order of Disappearance)”(ノルウェー・スウェーデン・デンマーク) 監督:Hans Petter Moland [ワールド・プレミア]
 出演:ステラン・スカルスガルド、ブルーノ・ガンツ、ポール・スヴェーレ・ハーゲン(Pål Sverre Hagen)、ビアギッテ・ヨート・スレンセン(Birgitte Hjort Sørensen)、ヤーコプ・オフテブロ(Jakob Oftebro)、アンダース・バースモー・クリスチャンセン(Anders Baasmo Christiansen)
 物語:ノルウェーの冬。ニルスは、除雪車のドライバーで、その労力が認められて、シチズン・オブ・ザ・イヤーの称号をもらう。しかし、ほぼ時を同じくして、息子がヘロインの過剰摂取で死んだという知らせを受ける。彼は、公式の発表が信じられず、自分で調査を始める。
 [3大映画祭との関わり]
 2004年 “The Beautiful Country” ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。
 2010年 “En ganske snill mann” ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。Reader Jury of the "Berliner Morgenpost" 受賞。


 ・“Black Coal, Thin Ice(白日焰火)”(中) 監督:Yinan Diao(刁亦男) [ワールド・プレミア]
 出演:リャオ・ファン(廖凡/Fan Liao)、グイ・ルンメイ、ワン・シュエビン(Xuebing Wang/王学兵)
 物語:1999年、中国北部の村で残忍な事件が起こる。殺人犯を追った2人の警官も殺され、他にも負傷者が出る。生き残った警官チャンは、任を解かれ、工場のガードマンになる。5年後、再び謎の事件が起こる。チャンは、かつての同僚を助けるために、自分で調査を始める。彼は、すべてがクリーニング屋で働く若い女性ウーに関係していると考え、客になりすまして、彼女を観察する。ところが、そのうち、彼は寡黙なウーに惹かれていく。ある冬の日、彼は、自分が有罪か無罪かの判断がつかなくなり、非常に危険な状態にいることに気づく。
 [3大映画祭との関わり]
 初めて。
 “Zhifu”(2003)でロッテルダム国際映画祭 コンペティション部門 NETPAC賞スペシャル・メンション、アムネスティ・インターナショナル DOEN賞スペシャル・メンション受賞。“Ye che”(2007) ワルシャワ国際映画祭 グランプリ受賞。


 ・“Blind Massage(推掌)”(中・仏) 監督:ロウ・イエ [ワールド・プレミア]
 出演:グオ・シャンドン(Xiaodong Guo/郭曉冬)、チン・ハオ(Hao Qin/秦昊)、Lei Zhang、メイ・ティン(Ting Mei/梅婷)、ホアン・シュアン(Xuan Huang/黄軒)、Lu Huang
 物語:マは、子供時代に視力を失い、聴覚に頼って生きている。今は、ナンジン・マッサージ・パーラーで働いているが、彼の同僚たちも似たような境遇の持ち主であり、さまざまな困難やトラブルに衝突している。ドクター・ワンは、兄によるお金の不正取引に巻き込まれる。彼のフィアンセのコンは、盲人との結婚に親は反対するに違いないと考えている。炭鉱で視力を失ったイグァンは、マを売春宿に連れて行く。マはそこで出会った若い売春婦マンに恋してしまう。
 [3大映画祭との関わり]
 2003年 『パープル・バタフライ』 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。
 2006年 『天安門、恋人たち』 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。
 2009年 『スプリング・フィーバー』 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。
 2012年 “Mystery(浮城謎事)” カンヌ国際映画祭 ある視点部門。


 ・“No Man’s Land(無人区)”(中) 監督:ニン・ハオ [インターナショナル・プレミア]
 出演:Zheng Xu(徐峥)、Nan Yu(余男)、ホアン・ボー、Bujie Duo(多布杰)
 物語:潘肖は、有能な弁護士だが、明らかに有罪な被告を勝たせても全く良心の呵責を感じることがない。今日も、密猟者の弁護をするために、タクラマカン砂漠を越えて500kmの旅をする。被告を勝たせたのはいいが、報酬でもめて、彼は、相手の赤い車を強引に持ち去る。帰り道、一本道をのろのろ走る藁を積んだトラックを追い抜こうとして、トラブルになり、以後、トラブルがトラブルを呼んで、思いもかけない逃走劇が始まる……。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門は初めて。
 2005年 『モンゴリアン・ピンポン』 ベルリン国際映画祭 フォーラム部門。


 ・『小さいおうち』“Chiisai Ouchi (The Little House)”(日) 監督:山田洋次 [インターナショナル・プレミア]
 [3大映画祭との関わり]
 1986年 『キネマの天地』 ベネチア国際映画祭 コンペティション部門。
 1989年 『ダウンタウン・ヒーローズ』 ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。
 2003年 『たそがれ清兵衛』 ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。
 2005年 『隠し剣 鬼の爪』 ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。
 2008年 『母べえ』 ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。
 2010年 ベルリン国際映画祭 ベルリナーレ・カメラ受賞。

 ・“La voie de l‘ennemi (Two Men in Town)”(仏・アルジェリア・米・ベルギー) 監督:ラシッド・ブシャール [ワールド・プレミア]
 出演:フォレスト・ウィテカー、ハーヴェイ・カイテル、ブレンダ・ブレッシン、ルイス・ガスマン、ドロレス・ヘレディア(Dolores Heredia)
 物語:砂漠に囲まれたテキサスの小さな町。ムスリムの信仰に目覚めたウィリアム・ガーネットが仮釈放で刑務所から出てくる。担当官のおかげで、彼は、町で新しい生活を手に入れるが、まもなく彼の過去が知れ渡る。保安官や彼が昔いた世界の人間が、彼に復讐しようとやってくる。
 [3大映画祭との関わり]
 1991年 “Cheb” カンヌ国際映画祭 フランス映画の展望。Perspectives du Cinéma Award、Award of the Youth 受賞。
 1998年 “Vivre au paradis” ベネチア国際映画祭 第1回作品賞受賞。
 2001年 “Little Senegal” ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。
 2003年 “Twentynine Palms” ベネチア国際映画祭 コンペティション部門。
 2004年 “Le vilain petit poussin” ベルリン国際映画祭 短編コンペティション部門。
 2006年 『デイズ・オブ・グローリー』“Indigènes” カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。François Chalais Award 受賞。
 2007年 “Heya fawda” ベネチア国際映画祭 コンペティション部門。
 2009年 “London River” ベルリン国際映画祭 コンペティション部門 エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション 受賞。
 2010年 『無法者』“Hors la loi((Outside the Law)” カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。


 ・“Boyhood”(米) 監督:リチャード・リンクレイター [インターナショナル・プレミア]
 出演:パトリシア・アークエット、イーサン・ホーク、Ellar Coltrane、ローレライ・リンクレイター(Lorelei Linklater)
 物語:2002年、メイソンは6歳。彼には、母オリヴィアと姉のサマンサがいる。両親は離婚していて、父親のメイソン・シニアとは一緒に暮らしていない。両親がなぜ別れたのかははっきりとは描かれない。ただ、うまくいっていなかったらしいことが仄めかされるだけだ。オリヴィアは、家族がもっとよい生活ができるようにと学位を取るために学校に戻り、その中のひとりの教授と結婚する。教授にも2人の子があり、新しい生活が始まるが、アルコールと暴力でたちまち崩壊してしまう。のちに、彼女は、学校を卒業し、教授となり、再々婚する。一方で、メイソン・シニアも再婚し、新しい家庭を持つ。子供たちも大きくなり、サマンサが大学に行くために家を出ることになる……。
 リチャード・リンクレイターが、2002年に始めたプロジェクトで、Ellar Coltraneをメイソン役、パトリシア・アークエットをオリヴィア役、イーサン・ホークをメイソン・シニア役として、Ellar Coltraneの成長を追う形で、 12年かけて制作された作品。実質的な撮影日数は39日間。
 サンダンス映画祭2014 プレミア部門出品。164分。
 [3大映画祭との関わり]
 1995年 『ビフォア・サンライズ』 ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。監督賞(銀熊賞)受賞。
 2001年 『ウェイキング・ライフ』 ベネチア国際映画祭 コンペティション部門。'CinemAvvenire' Award、ラテルナ・マギカ賞スペシャル・メンション受賞。
 2004年 『ビフォア・サンセット』 ベルリン国際映画祭 コンペティション部門。
 2006年 『ファースト・フード・ネーション』 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門。
 2013年 『ビフォア・ミッドナイト』 ベルリン国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション部門。ベルリナーレ・カメラ受賞。


 ・“Praia do Futuro”(ブラジル・独) 監督:カリム・アイノズ(Karim Aïnouz) [ワールド・プレミア]
 出演:Wagner Moura、クレーメンス・シック(Clemens Schick)、Jesuita Barbosa
 物語:水は、ライフガードであるドナートの体の一部であり、海は彼のホームである。危険な波が2人の人間をさらう。ドナートは、ドイツ人旅行者のコンラッドを救うことには成功したが、大事な仲間のひとりを失う。仲間の遺体の捜索が続けられている間、ドナートとコンラッドは深く知り合い、より強く結び付けられるようになる。コンラッドがベルリンに帰る時、ドナートも彼についていくことに決める。その近くに海があるのかどうかも知らずに。数年後、ドナートの弟アイアトンが、ドナートの家のドアをたたく。彼は、兄がなぜ一言も言わずに姿を消したのか責め、責められた兄ともども、自分もまた見知らぬ街で途方に暮れる……。
 [3大映画祭との関わり]
 初めて。


 ・“Historia del miedo (History of Fear)”(アルゼンチン・ウルグアイ・独・仏) 監督:Benjamin Naishtat [ワールド・プレミア]
 出演:Jonathan Da Rosa、Claudia Cantero、ミレージャ・パスクアル(Mirella Pascual)、Cesar Bordon、Tatiana Gimenez
 物語:電力の供給が制限されるような暑い夏。大都市郊外にある、広大な庭を持つ私有地。計画が頓挫した土地で、制御不能な煙の渦が立ち昇り、不安とカオスを増長させる……。
 [3大映画祭との関わり]
 初めて。これが初監督長編。


 ・“La tercera orilla (The Third Side of the River)”(アルゼンチン・独・オランダ) 監督:Celina Murga [ワールド・プレミア]
 出演:Alian Devetac、Daniel Veronese、Gaby Ferrero、Irina Wetzel、Dylan Agostini van del Boch
 物語:ニコラスは、アルゼンチンの小さな町に住んでいる。彼の父親ホルヘは、著名な医師だが、2つの家族を持ち、それぞれを行き来している。ホルヘは、家族の金銭的な面倒は見るが、ニコラスにパパと呼ぶことは許さない。ニコラスは、長男で、父親の代わりを務め、弟妹の世話をし、母を助ける。にもかかわらず、ホルヘは、ニコラスに自分の跡を継がせようとする。彼は、医者になり、父親の地所やコロニアル式のやり方を受け継ぐが、ホルヘの権威主義やマチズモ、誰もが知っていながら見ないようにしている公然の秘密に対して、反旗を翻し始める……。
 [3大映画祭との関わり]
 コンペティション部門はこれが初めて。
 2003年 “Ana y los otros” ベネチア国際映画祭 国際批評家週間 Reader Jury of the "Standard"オナラブル・メンション受賞。
 2012年 “Escuela normal” ベルリン国際映画祭 フォーラム部門 カリガリ賞スペシャル・メンション受賞。


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 【作品の傾向】

 ・今回のラインナップの特徴は、なんと言っても、ドイツと中国と南米から3本ずつ選ばれていることで、これらだけで約半分を占めることになっています。

 ・純粋なアメリカ映画はわずかに“Boyhood”だけながら、アメリカ映画といってもわからないような作品が3本(『グランド・ブダペスト・ホテル』、“Aloft”、“La voie de l‘ennemi (Two Men in Town)”)もあります。

 ・今回1本も選ばれなかった国や地域としては、イタリア、ギリシャ以外のバルカン諸国および東欧、ロシア、中東、南アジア、東南アジア、台湾、香港、韓国、オセアニア、カナダ、メキシコ、アフリカなどが挙げられます。

 ・監督のキャリアで見ると―
 初監督:3人(Yann Demange、Sudabeh Mortezai、Benjamin Naishtat)
 3大映画祭初参加:3人(Yannis Economides、Yinan Diao、カリム・アイノズ)
 3大映画祭コンペティション部門初参加:5人(Edward Berger、Dietrich Brüggemann、Feo Aladag、ニン・ハオ、Celina Murga)
 金熊賞受賞経験者:クラウディア・リョサ
 銀熊賞受賞経験者:アラン・レネ、リチャード・リンクレイター
 金獅子賞受賞経験者:アラン・レネ
 その他:6人

 ・アラン・レネと山田洋次がキャリア的に突出していて、ちょっとバランスが悪いかなという気もしますね。
 その次が、ドミニク・グラフ、ラシッド・ブシャール、リチャード・リンクレイター、ロウ・イエ、ウェス・アンダーソン、ということになるでしょうか。

 ・内容的には、スリラーやサスペンスに分類されるような作品がやや多く、その一方で、コメディーが3本(?)もあるのが目立っています。

 ・子供の視点で語られる作品が5本(もしくは6本)あります。

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 【受賞予想】

 今回の審査員は以下の通り。

 ジェームズ・シェイマス(審査員長/プロデューサー)、バーバラ・ブロッコリ(プロデューサー)、トリーネ・ディルホム(デンマークの女優)、Mitra Farahani(イランのドキュメンタリー作家・画家)、グレタ・ガーウィグ、ミシェル・ゴンドリー、トニー・レオン、クリストフ・ヴァルツ

 審査員の顔ぶれからは、
 ・意欲的な作品が評価されやすい
 ・ストーリーテリングが高ポイントになりやすい
 ・アジア映画が1本はかならず上位に入賞する
 といった予想が思い浮かびます。

 以上から、ざっと思いつくところを挙げていくと―

 ◆作品賞
 ・“Zwischen Welten (Inbetween Worlds)”
 ・“Macondo”
 ・“Blind Massage(推掌)”

 ◆監督賞
 ・クラウディア・リョサ Aloft”
 ・Feo Aladag “Zwischen Welten (Inbetween Worlds)”
 ・Sudabeh Mortezai “Macondo”
 ・ロウ・イエ “Blind Massage(推掌)”
 ・ニン・ハオ “No Man’s Land(無人区)”
 ・リチャード・リンクレイター “Boyhood”
 ・Benjamin Naishtat “Historia del miedo (History of Fear)”

 ◆審査員グランプリ
 ・Aloft”
 ・“Zwischen Welten (Inbetween Worlds)”
 ・“Macondo”
 ・“Blind Massage(推掌)”
 ・“No Man’s Land(無人区)”
 ・“Boyhood”
 ・“Historia del miedo (History of Fear)”

 ◆男優賞
 ・フロリアン・シュテッター “Zwischen Welten (Inbetween Worlds)”
 ・ステラン・スカルスガルド “Kraftidioten (In Order of Disappearance)”
 ・リャオ・ファン “Black Coal, Thin Ice(白日焰火)”
 ・フォレスト・ウィテカー “La voie de l‘ennemi (Two Men in Town)”

 ◆女優賞
 ・サビーヌ・アゼマ “Aimer, boire et chanter (Life of Riley)”
 ・ハンナー・ヘルツシュプルング&ヘンリエッテ・コンフリウス “Die geliebten Schwestern(Beloved Sisters)”

 ◆脚本賞
 ・“Die geliebten Schwestern(Beloved Sisters)”
 ・“Blind Massage(推掌)”
 ・“No Man’s Land(無人区)”
 ・『小さいおうち』

 ◆芸術貢献賞
 ・“Die geliebten Schwestern(Beloved Sisters)”
 ・『小さいおうち』

 決め手というほどの決め手はなく、金熊賞に値するような作品は見当たらなかったのですが、困難な題材を選んでいるということで、上のような3本を作品賞候補としてみました。

 今回、特に弱いのは、男優賞と女優賞で、子役の視点で語られる作品が多いため、どうしても候補が絞られてしまいます。せいぜいで上記のような候補になりますが、ひょっとすると、子役の誰かに賞が与えられることになるかもしれません。

 世界的なヒットが確実視される『グランド・ブダペスト・ホテル』と、もう既にヒットしている“No Man’s Land(無人区)”、そしてリチャード・リンクレイターの「アイディア」がどう評価されるのか、さらに、アラン・レネと山田洋次はどういう扱いになるのかが注目されます。

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 *当ブログ記事

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年12月〜2014年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_1.html

 追記:
 ・ベルリン国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_31.html

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 以下は第64回ベルリン国際映画祭のメイン部門であるコンペティションに選出された作品に対する管理人の個人的な星取&コメントです。★は1が最低、5が最高です。今回はちょっと思うところがあって、コメントの文体を常体にし、内容も辛口気味にしてみました。 ...続きを見る
ぷらねた 〜未公開映画を観るブログ〜
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