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zoom RSS 米国アカデミー賞2014 ノミネーションに関する、約50〜60のトリビア!

<<   作成日時 : 2014/01/18 17:14   >>

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 ここでは、前回のノミネーションの記事には書けなかった、データや記録、トリビア、予想などをまとめています。


 ◆各作品のノミネート状況

 ・『アメリカン・ハッスル』(10):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優・脚本・編集・美術・衣裳
 ・『ゼロ・グラビティ』(10):作品・監督・主演女優・撮影・編集・美術・視覚効果・録音・音響編集・作曲
 ・『それでも夜は明ける』(9):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚色・編集・美術・衣裳
 ・『キャプテン・フィリップス』(6):作品・助演男優・脚色・編集・録音・音響編集
 ・『ダラス・バイヤーズクラブ』(6):作品・主演男優・助演男優・脚本・編集・メイク
 ・『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(6):作品・監督・主演男優・助演女優・脚本・撮影
 ・『her/世界でひとつの彼女』(5):作品・脚本・美術・作曲・歌曲
 ・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(5):作品・監督・主演男優・助演男優・脚色
 ・『あなたを抱きしめる日まで』(4):作品・主演女優・脚色・作曲
 ・『ブルージャスミン』(3):主演女優・助演女優・脚本
 ・『ホビット 竜に奪われた王国』(3):視覚効果・録音・音響編集
 ・『8月の家族たち』(2):主演女優・助演女優
 ・『グランド・マスター』(2):撮影・衣裳
 ・『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2):撮影・録音
 ・『華麗なるギャツビー』(2):美術・衣裳
 ・『ローン・レンジャー』(2):メイク・視覚効果
 ・『怪盗グルーのミニヨン危機一発』(2):歌曲・アニメ
 ・『ローン・サバイバー』(2):録音・音響編集
 ・『アナと雪の女王』(2):歌曲・アニメ
 ・『ビフォア・ミッドナイト』(1):脚色
 ・『プリズナーズ』(1):撮影
 ・“The Invisible Woman”(1):衣裳
 ・『jackass クソジジイのアメリカ横断チン道中』(1):メイク
 ・『アイアンマン3』(1):視覚効果
 ・『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(1):視覚効果
 ・『オール・イズ・ロスト〜最後の手紙〜』(1):音響編集
 ・『やさしい本泥棒』(1):作曲
 ・『ウォルト・ディズニーの約束』(1):作曲
 ・“Mandela: Long Walk to Freedom”(1):歌曲
 ・“Alone Yet Not Alone”(1):歌曲

 ノミネートされてもよかったのに、全くノミネートされなかった作品には、『大統領の執事の涙』、『フルートベール駅で』、『ラッシュ プライドと友情』、『アデル、ブルーは熱い色』、“Enough Said”、“Short Term 12”などがあります。

 ◆主要作品のリリース・データ
 作品賞にノミネートされた9作品のリリース・データは以下の通り。

 ・『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(パラマウント・ヴァンテージ) カンヌ国際映画祭:5月23日 劇場公開:11月15日
 ・『ゼロ・グラビティ』(ワーナー・ブラザーズ映画) ベネチア国際映画祭:8月28日 劇場公開:10月4日
 ・『それでも夜は明ける』(フォックス・サーチライト・ピクチャーズ) テルライド映画祭:8月30日 トロント国際映画祭:9月6日 劇場公開:11月8日
 ・『あなたを抱きしめる日まで』(TWC) ベネチア国際映画祭:8月31日 劇場公開:11月22日
 ・『ダラス・バイヤーズクラブ』(フォーカス・フィーチャーズ) トロント国際映画祭:9月7日 劇場公開:11月1日
 ・『キャプテン・フィリップス』(コロンビア・ピクチャーズ) ニューヨーク映画祭:9月27日 劇場公開:10月11日
 ・『her/世界でひとつの彼女』(ワーナー・ブラザーズ映画) ニューヨーク映画祭:10月12日 劇場公開:12月18日
 ・『アメリカン・ハッスル』(コロンビア・ピクチャーズ) 劇場公開:12月13日
 ・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(パラマウント・ピクチャーズ) 劇場公開:12月25日

 ◆複数ノミネート

 【2ノミネート】
 ・ミーガン・エリソン:作品賞×2
 ・スティーヴ・マックイーン:作品賞・監督賞
 ・デイヴィッド・O・ラッセル:監督賞・オリジナル脚本賞
 ・キャサリン・マーティン:美術賞・衣裳デザイン賞
 ・Skip Lievsay:録音賞×2
 ・Chris Munro:録音賞×2

 ※追記
 ・マーティン・スコセッシ:作品賞・監督賞
 ・レオナルド・ディカプリオ:作品賞・主演男優賞

 【3ノミネート】
 ・アルフォンソ・キュアロン:作品賞・監督賞・編集賞
 ・スパイク・ジョーンズ:作品賞・オリジナル脚本賞・オリジナル歌曲賞

 ◆連続ノミネート

 【2年連続ノミネート】
 ・ミーガン・エリソン:前回も作品賞でノミネート
 ・ジョナサン・ゴードン:前回も作品賞でノミネート
 ・デイヴィッド・O・ラッセル:前回は監督賞にノミネート
 ・ブラッドリー・クーパ:前回は主演男優賞にノミネート
 ・エイミー・アダムス:前回は助演女優賞にノミネート
 ・ジェニファー・ローレンス:前回は主演女優賞受賞
 ・ロジャー・ディーキンス:前回も撮影賞にノミネート
 ・ジェイ・キャシディ:前回も編集賞にノミネート
 ・クリスピン・ストラザーズ:前回も編集賞にノミネート
 ・ニール・コーボールド:前回も視覚効果賞にノミネート
 ・ジョー・レッテリ:前回も視覚効果賞にノミネート
 ・Eric Saindon:前回も視覚効果賞にノミネート
 ・David Clayton:前回も視覚効果賞にノミネート
 ・Guy Williams:前回も視覚効果賞にノミネート
 ・Erik Nash:前回も視覚効果賞にノミネート
 ・Daniel Sudick:前回も視覚効果賞にノミネート
 ・Wylie Stateman:前回も音響編集賞にノミネート
 ・トーマス・ニューマン:前回もオリジナル作曲賞にノミネート
 ・アレクサンドル・デプラ:前回もオリジナル作曲賞にノミネート

 【3年連続ノミネート】
 ・ジョン・ウィリアムズ:3年連続でオリジナル作曲賞にノミネート

 ◆久しぶりのノミネート

 ・ブルース・ダーンは、1979年に助演男優賞にノミネートされて以来の、35年ぶり2回目のノミネート。

 ・ブルース・ブロートンは、1986年に『シルバラード』で作曲賞にノミネートされて以来28年ぶり2回目のノミネート(歌曲賞)。

 ・Joanne Woollardは1988年に『戦場の小さな天使たち』でノミネートされて以来26年ぶりの美術賞ノミネート。

 ・パトリシア・ノリスは、25年ぶり6回目の衣裳デザイン賞ノミネート。

 ・スパイク・ジョーンズは、『マルコヴィッチの穴』で監督賞にノミネートされて以来14年ぶり2&3&4回目のノミネート

 ・ジュリア・ロバーツは、13年ぶり、4回目のノミネート。

 ・Chris Munroは、『ブラックホーク・ダウン』で受賞して以来、12年ぶり3&4回目の録音賞ノミネート。

 ・ボノとデイヴ・エヴァンスとアダム・クレイトンとラリー・マレンは、11年前に『ギャング・オブ・ニューヨーク』で歌曲賞ノミネート。

 ◆無冠の帝王

 ・トーマス・ニューマンは、オリジナル作曲賞に12回目のノミネート。

 ・ロジャー・ディーキンスは、撮影賞に11回目のノミネート。

 ・Wylie Statemanは、音響編集賞に7回目のノミネート。

 ・エマニュエル・ルベツキは、撮影賞に6回目のノミネート。

 ・Daniel Sudickは、視覚効果賞に6回目のノミネート。

 ・アレクサンドル・デプラは、オリジナル作曲賞に6回目のノミネート。

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 ◆サプライズ

 今回は、いくつか「残念な落選」はあったものの、サプライズというほど大きなサプライズはなかったようです。

 ・長編ドキュメンタリーに『物語る私たち』がノミネートされなかったこと。

 ・長編アニメーション賞に『モンスターズ・ユニバーシティ』がノミネートされなかったこと。

 ・短編ドキュメンタリーに“Slomo” がノミネートされなかったこと。

 ・衣裳デザイン賞に『グランド・マスター』がノミネートされたこと。

 ・短編アニメーション賞に『九十九』がノミネートされたこと。

 ・主演男優賞にロバート・レッドフォートもトム・ハンクスもノミネートされなかったこと。

 ・主演女優賞にエマ・トンプソンがノミネートされなかったこと。

 ・スティーヴ・クーガン、デイヴィッド・ハイマン、ジョー・ウォーカーの初ノミネート。

 ・メイキャップ&ヘアスタイリスト賞のノミネーション。

 ・作品賞に『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』がノミネートされなかったこと。

 ・作品賞に『あなたを抱きしめる日まで』がノミネートされたこと。

 ・監督賞にポール・グリーングラスがノミネートされなかったこと。

 ・主演男優賞にレオナルド・ディカプリオがノミネートされたこと。

 ・助演男優賞にジョナ・ヒルがノミネートされたこと。

 ・助演女優賞にサリー・ホーキンスがノミネートされたこと。(初ノミネート!)

 ・助演女優賞にオプラ・ウィンフリーもオクタヴィア・スペンサーもノミネートされなかったこと。

 ・オリジナル脚本賞に『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』がノミネートされなかったこと。

 ・オリジナル脚本賞に『ダラス・バイヤーズクラブ』がノミネートされたこと。

 ・外国語映画賞に『鉄くず拾いの物語』や『グランド・マスター』がノミネートされなかったこと。

 ・個人的に一番のサプライズは、プレスリリースにトラブルがあったのか、各情報サイトにノミネーションのデータが正しく記載されていなかったことで、IMDbやWikipediaでも情報の欠落やデータの貼り間違いがいくつも見られました。(今現在すべて直されているかどうかは知らないけど)

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 【記録、または、トリビアのようなもの】

 【総合】

 ・作品賞と監督賞と主演男優賞と主演女優賞と脚本賞の5部門でノミネートされた作品を「BIG FIVE」と言い、前回、『世界にひとつのプレイブック』が7年ぶりに41本目の「BIG FIVE」になったが、わずか1年後に、『アメリカン・ハッスル』が42本目の「BIG FIVE」になった。
 「BIG FIVE」の中で5部門すべて受賞を果たした作品は、『或る夜の出来事』と『カッコーの巣の上で』『羊たちの沈黙』の3本しかなく、5部門中4部門を制した作品も4本しかない。
 一方、5部門中1部門も受賞できなかった作品には、『日の名残り』や『アトランティック・シティ』など7本存在する。
 10部門以上でノミネーションを獲得している「BIG FIVE」作品には、『アメリカン・ハッスル』を含めて、18本あり、そのうち5部門中4部門受賞した作品は2本(『風と共に去りぬ』『ミニヴァー夫人』)、3部門受賞した作品は4本、2部門受賞した作品は3本、1部門のみの受賞にとどまった作品は7本、1部門も受賞できなかった作品は1本ある(『俺たちに明日はない』)。

 ・『世界にひとつのプレイブック』は、『レッズ』以来、31年ぶりに、作品賞、監督賞、脚本賞(脚色賞)、演技部門4賞という7部門のノミネートを達成したが、『アメリカン・ハッスル』により、あっさりと2年連続でこれが実現した。

 ・『それでも夜は明ける』は、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞の5部門で黒人がノミネートされ、『カラーパープル』の持つ6部門に次いで、第2位タイ記録となった。

 ・本年度は、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、オリジナル歌曲賞の7部門で黒人がノミネートされ、2007年と2010年の8部門に次ぐ記録となった(1986年と2005年とタイ記録)。

 ・米国アカデミー賞で黒人の受賞記録は、これまで同一年に2部門が最高となっている。今回、2部門で受賞すればトップ・タイ記録となり、3部門以上受賞で新記録となる。

 【作品賞】

 ・本年度は黒人の大躍進の年になったが、『大統領の執事の涙』も『フルートベール駅で』もシャットアウトされ、“Mandela: Long Walk to Freedom”もオリジナル歌曲賞のみのノミネートにとどまった。黒人/非白人映画は、『それでも夜は明ける』1本でいいと見なされたらしい。

 ・ミーガン・エリソンは、同じ年に2作品で作品賞にノミネートされた初めての女性となり、史上4人目のプロデューサーとなった。他の3人は、フランシス・フォード・コッポラ、フレッド・ルース、スコット・ルーディン。

 ・スティーヴ・マックイーンは、作品賞にノミネートされた5人目の黒人になった。

 ・スティーヴ・マックイーンは、リー・ダニエルズに続いて、作品賞にノミネートされた2人目の黒人監督になった。

 ・『それでも夜は明ける』は、黒人が作品賞と監督賞に同時にノミネートされた作品として、2番目の作品。1番目は『プレシャス』。

 ・最多ノミネート作品でも、結果的に、約1/3の作品しか作品賞を受賞できていない。
 2013年:『リンカーン』(ノミネート数:12)、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(11)、『レ・ミゼラブル』(8)、『世界にひとつのプレイブック』(8)、◎『アルゴ』(7)
 2012年:『ヒューゴと不思議な発明』(11)、◎『アーティスト』(10)
 2011年:◎『英国王のスピーチ』(12)、『トゥルー・グリット』(10)
 2010年:◎『ハート・ロッカー』(9)、『アバター』(9)
 2009年:『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(13)、◎『スラムドッグ$ミリオネア』(10)
 2008年:◎『ノーカントリー』(8)、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(8)
 2007年:『ドリームガールズ』(8)、『バベル』(7)、『クィーン』(6)、◎『ディパーテッド』(5)
 2006年:『ブロークバック・マウンテン』(8)、◎『クラッシュ』(6)
 2005年:『アビエイター』(11)、◎『ミリオンダラー・ベイビー』(7)
 2004年:◎『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(11)

 【監督賞】

 ・アルフォンソ・キュアロンが監督賞を受賞すれば、メキシコ人として初めて。

 ・スティーヴ・マックイーンは、監督賞にノミネートされた3年目の黒人監督になった。受賞すれば黒人監督として初めて。

 【演技部門】

 ・『アメリカン・ハッスル』は、演技部門4つすべてにノミネートされた15番目の作品になった。これを2回も達成した監督は、デイヴィッド・O・ラッセルが初めて。
 そのほかの14作品は以下の通り。
 『襤褸と宝石』(1936):受賞者なし
 『ミニヴァー夫人』(1942):主演女優賞・助演女優賞受賞
 『誰が為に鐘は鳴る』(1943):助演女優賞受賞
 『ジョニー・ベリンダ』(1948):主演女優賞受賞
 『サンセット大通り』(1950):受賞者なし
 『欲望という名の電車』(1951):主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞受賞
 『地上より永遠に』(1953):助演男優賞・助演女優賞受賞
 『バージニア・ウルフなんかこわくない』(1966):主演女優賞・助演女優賞受賞
 『俺たちに明日はない』(1967):助演女優賞受賞
 『招かれざる客』(1967):主演女優賞受賞
 『ネットワーク』(1976):主演男優賞・主演女優賞。助演女優賞受賞
 『帰郷』(1978):主演男優賞・主演女優賞受賞
 『レッズ』(1981):助演女優賞受賞
 『世界にひとつのプレイブック』(2012):主演女優賞受賞

 ・これまでに主演賞と助演賞を両方とも受賞した俳優は39人いるが、今回、それに加わりそうな候補が6人いる。クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、サンドラ・ブロック、ジュディー・デンチ、ジェニファー・ローレンス、ジュリア・ロバーツ。

 ・クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、サンドラ・ブロック、ジュディー・デンチ、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ジェニファー・ローレンスの7人は、すべて前回のノミネートで受賞を果たしている。

 ・キウェテル・イジョフォーとバーカッド・アブディは、男優賞にノミネートされた23人目(&24人目)の黒人男優。受賞すれば7人目。

 ・マーティン・スコセッシは、レオナルド・ディカプリオの主演男優賞ノミネートと、ジョナ・ヒルの助演男優賞ノミネートにより、俳優を米国アカデミー賞にノミネートさせた数が22となり、ウィリアム・ワイラーの36、エリア・カザンの24に次いで、第3位となった。

 ・レオナルド・ディカプリオが主演男優賞を獲るか、ジョナ・ヒルが助演男優賞を獲れば、マーティン・スコセッシは、俳優に米国アカデミー賞を受賞させた数が6または7となり、6になればウディ・アレンと並び第3位タイ、7になればウディ・アレンを抜き、単独第3位となる(ただし、ケイト・ブランシェットとサリー・ホーキンスの受賞結果次第では順位は変わる)。

 ・ウディ・アレンは、ケイト・ブランシェットの主演女優賞ノミネートと、サリー・ホーキンスの助演女優賞ノミネートで、俳優を米国アカデミー賞にノミネートさせた数が18となり、ジョージ・スティーヴンスとシドニー・ルメットとマイク・ニコルズと並び、6位タイ記録となった。

 ・ケイト・ブランシェットかサリー・ホーキンスが受賞すれば、ウディ・アレンは、俳優に米国アカデミー賞を受賞させた数が現在の6から7または8になる。単独3位で記録更新になるか、同率で並ばれるかは、現在受賞数5のマーティン・スコセッシの記録が伸びるかどうかにかかっている(レオナルド・ディカプリオとジョナ・ヒルの結果次第)。

 ・デイヴィッド・O・ラッセルは、昨年4人、今年も4人、俳優を米国アカデミー賞ノミネートに導き、米国アカデミー賞ノミネートに導いた俳優の総数が11になった。受賞数は、昨年までで3だが、今回の受賞結果次第では、第3位のウディ・アレン(6)、第4位のマーティン・スコセッシ(5)に並んだり、追い越したりする可能性がある。

 【主演男優賞】

 ・キウェテル・イジョフォーは、主演男優賞にノミネートされた13人目の黒人男優(“のべ”だと20人目)。受賞すれば5人目となる。

 ・ブルース・ダーンは、1936年生まれで、受賞すれば、77歳での受賞となり、ヘンリー・フォンダの76歳での受賞を抜いて、主演男優賞最年長記録となる。ちなみに、助演男優賞まで含めると最年長記録はクリストファー・プラマーの82歳。主演男優賞の最年長ノミネート記録は、ハリチャード・ファーンズワースの79歳。

 ・今回の主演男優賞候補の最年長はブルース・ダーンの77歳だが、その次はぐっと若くなって、マシュー・マコノヒーの44歳。

 【主演女優賞】

 ・メリル・ストリープは、自身の持つ主演女優賞最多ノミネート数記録を15に更新し、自身の持つ女優賞最多ノミネート数記録を18に更新した。

 ・メリル・ストリープが受賞すれば、主演女優賞受賞3回となり、4回受賞のキャサリン・ヘップバーンに次いで、単独の第2位。(現在は12人が2回ずつの受賞で同率第2位となっている。)

 ・メリル・ストリープが受賞すれば、女優賞受賞4回となり、4回受賞のキャサリン・ヘップバーンに並んでトップ・タイ記録となる。

 ・ジュディー・デンチは、主演女優賞ノミネートが5回となり、第9位タイ記録となった(ノミネート5回の女優は現時点では10人いる)。

 ・ジュディー・デンチは、女優賞ノミネートが7回となり、第5位タイ記録となった(ノミネート7回の女優は現時点では3人いる)。

 ・ジュディー・デンチは、これまで、「主演女優賞に4回ノミネートされて受賞を果たしていない女優」5人のうちの1人で、今回、ノミネートされて受賞できなければ、デボラ・カーの「6回ノミネートされて受賞していない」に次ぐ第2位の記録の持ち主となる(アイリーン・ダンと並んでタイ記録)。

 ・ケイト・ブランシェット、サンドラ・ブロック、ジュディー・デンチの誰かが主演女優賞を受賞すれば、いずれも女優賞受賞2回となり、4回受賞のキャサリン・ヘップバーン、3回受賞のメリル・ストリープとイングリット・バーグマンに次ぐ第4位の記録となる(女優賞受賞2回の女優は現時点では15人いる)。

 ・メリル・ストリープは、ケイト・ブランシェット、サンドラ・ブロック、ジュディー・デンチとは1回ずつ、同じ部門でノミネートされたことがある。1999年主演女優賞(ケイト・ブランシェット)、2007年主演女優賞(ジュディー・デンチ)、2010年主演女優賞(サンドラ・ブロック)。このうち、受賞したのは、2010年のサンドラ・ブロックのみ。

 【助演男優賞】

 ・バーカッド・アブディは、助演男優賞にノミネートされた14人目の黒人男優(“のべ”だと17人目)。受賞すれば5人目となる。

 【助演女優賞】

 ・ジェニファー・ローレンスが助演女優賞を受賞すれば、主演女優賞と助演女優賞の両方を受賞した最年少記録(23歳)になる。これまでの記録は、ルイーゼ・ライナーの28歳、それに次ぐのがジョディー・フォスターの29歳、ベティー・デイヴィスの30歳。男性だと、ロバート・デニーロの37歳、トム・ハンクスとスペンサー・トレイシーの38歳。

 ・ルピータ・ニョンゴは、助演女優賞にノミネートされた19人目の黒人女優(“のべ”でも19人目)。受賞すれば6人目。

 ・ルピータ・ニョンゴは、女優賞にノミネートされた27人目の黒人女優。受賞すれば7人目。

 【脚本部門】

 ・『ゼロ・グラビティ』は、作品賞にノミネートされて、脚本部門でノミネートされていないが、これまでに脚本部門にノミネートされずに、作品賞を受賞した映画は『サウンド・オブ・ミュージック』と『タイタニック』しかない。

 ・ウディ・アレンは、自身の持つオリジナル脚本賞(=脚本部門賞)のノミネート記録を16に更新した。受賞すれば、自身の持つオリジナル脚本賞の受賞記録を4に更新し、オリジナル脚本賞はもちろん、脚本部門で単独トップ(脚本部門では、現在、ビリー・ワイルダー、フランシス・フォード・コッポラらと並び、最多記録タイ)。

 ・デイヴィッド・O・ラッセルは、『世界にひとつのプレイブック』と『アメリカン・ハッスル』により、2年連続で監督賞と脚本賞にノミネートされた7人目の監督となった。他の6人は、ビリー・ワイルダー、デイヴィッド・リーン、ジョセフ・L・マンキウィッツ、ジョン・ヒューストン、リチャード・ブルックス、ウディ・アレン。

 ・『それでも夜は明ける』で脚色賞にノミネートされたジョン・リドリーは、脚本部門にノミネートされた4人目の黒人となった。受賞すれば、『プレシャス』で受賞したジェフリー・フレッチャーに次いで2人目となる。

 【撮影賞】

 ・ロジャー・ディーキンスは、11回目の撮影賞ノミネートで、もし今回も受賞を逃したら、現役の撮影監督の中で受賞を果たしていない最多ノミネートの撮影監督として、自身の持つ記録を更新。ちなみに、ノミネートされて受賞を果たせなかった最多記録は、ジョージ・J・フォルシー(故人)の13回。

 【オリジナル作曲賞】

 ・ジョン・ウィリアムズは、音楽部門で49回目のノミネートとなり、自身の持つ記録を更新した。オリジナル作曲賞ノミネートは44回となり、アルフレッド・ニューマン(故人)を抜いて単独首位となった。

 ・トーマス・ニューマンは、オリジナル作曲賞に12回目のノミネートで、もし今回も受賞を逃したら、現役の作曲家の中で受賞を果たしていない最多ノミネートの作曲家として、自身の持つ記録を更新することになる。

 【オリジナル歌曲賞】

・『アナと雪の女王』-‘Let It Go’でオリジナル歌曲賞にノミネートされているロバート&クリステン・アンダーソンのロペス夫妻のうち、夫のロバートは、これを受賞すれば、12人目のEGOT達成者となる。
 「EGOT」というのは、エミー賞、グラミー賞、オスカー、トニー賞の4つすべてを受賞した人を指していう言葉で、ロバート・ロペスは、2004年にトニー賞を受賞し、2008年と2010年にデイタイム・エミー賞を受賞し、2012年にグラミー賞を受賞して、あとはアカデミー賞の受賞を待つだけになっている。受賞すれば、39歳での受賞となり、リタ・モレノの45歳を抜き、最年少記録となる。

 これまでにEGOTとなったのは、作曲家リチャード・ロジャース(1962)、女優ヘレン・ヘイズ(1977)、女優リタ・モレノ(1977)、ジョン・ギールグッド(1991)、オードリー・ヘプバーン(1994)、作曲家マーヴィン・ハムリッシュ(1995)、編曲家・音楽監督ジョナサン・チューニック(1997)、メル・ブルックス(2001)、マイク・ニコルズ(2001)、ウーピー・ゴールドバーグ(2002)、プロデューサー スコット・ルーディン(2012)の11人。

 あとアカデミー賞さえ獲れば、EGOTになる現役の映画人・演劇人・音楽関係者は、ハリー・ベラフォンテ、作曲家マーティン・チャーニン、作家アン・ガレフィーノ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、作曲家ジョン・カンダー、シンディー・ローパー、女優シンシア・ニクソン、マット・ストーン&トレイ・パーカー、作曲家マーク・シャイマン、作曲家チャールズ・ストラウス、リリー・トムリン、ディック・ヴァン・ダイクの13人。

 惜しくもあと1つ受賞すればEGOTになるところまで来ていて、残る1つから名誉賞を贈られている人物は4人いる(ただし、これではEGOTとは見なされない)。バーブラ・ストライサンドは1970年に名誉トニー賞を受賞、ライザ・ミネリは、1990年にグラミー・レジェンド賞を受賞、アラン・メンケンは1990年にエミー賞特別賞を受賞、ジェームズ・アール・ジョーンズは2011年に名誉アカデミー賞を受賞。

 ・『怪盗グルーのミニヨン危機一発』-‘Happy’で、オリジナル歌曲賞にノミネートされたファレル・ウィリアムスは、同部門にノミネートされた19組目の黒人になった。受賞すれば6組目となる。

 【長編ドキュメンタリー賞】

 ・アレックス・ギブニーは、前回は、“Mea Maxima Culpa: Silence in the House of God”が長編ドキュメンタリー賞のショートリストに選ばれながら、ノミネートまでには至らず、今回は“We Steal Secrets: The Story of WikiLeaks”と“The Armstrong Lie”という2作品の候補作があって、後者がショートリストに選ばれたが、ノミネートには至らなかった。

 ・長編ドキュメンタリー賞のショートリストに選ばれていた“The Crash Reel”と“The Square(Al Midan)”は、両作品とも、ジェラリン・ホワイト・ドレイファウスというプロデューサーが手がけていて、後者がノミネートされた。

 ・今回の長編ドキュメンタリー賞には、キリスト教を題材にしたものが1本、ケガや難病にまつわるものが3本あり、ショートリストに選ばれたが、いずれもノミネーションには選ばれなかった。

 ・今回の長編ドキュメンタリー賞には、外国や国際関係、外国人(非アメリカ人)にまつわる作品が4本選ばれた。

 【長編アニメーション賞】

 ・長編アニメーション部門に2つの外国作品がノミネートされたのは、2006年、2012年に続いて、3回目。

 ・『アーネストとセレスティーヌ』は、米国アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされた5本目のフランス映画になった。受賞すれば、フランス映画として初めて。受賞国としては、アメリカ、日本、イギリス、オーストラリアに次いで、5カ国目となる。

 ・『風立ちぬ』は、米国アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされた3本目の日本映画になった(すべて宮崎駿監督作品)。

 ・宮崎駿とクリス・サンダースは、長編アニメーション賞に3本の作品がノミネートされた初めての監督になった。リー・アンクリッチも、『モンスターズ・インク』と『ファインディング・ニモ』と『トイ・ストーリー3』の監督を手がけているが、米国アカデミー賞のノミネート&受賞対象者になっているのは、『トイ・ストーリー3』しかない。

 ・『風立ちぬ』が受賞すれば、宮崎駿は、アンドリュー・スタントン、ブラッド・バードに続き、2度の長編アニメーション賞受賞となる。リー・アンクリッチも、監督を手がけた『ファインディング・ニモ』と『トイ・ストーリー3』がともに長編アニメーション賞を受賞しているが、『ファインディング・ニモ』は共同監督扱いで、米国アカデミー賞受賞対象者とはなっていない。

 ・これまで、2つの作品で米国アカデミー賞長編アニメーション賞候補となった監督は、宮崎駿(史上最速!)、ブラッド・バード、アンドリュー・スタントン、ロン・クレメンツ、ピート・ドクター、クリス・サンダース、シルヴァン・ショメ、ティム・バートンの9人いるが、『アナと雪の女王』により、クリス・バックが10人目となった。(監督作がノミネートされていても、受賞候補となっていないリー・アンクリッチやアンドリュー・アダムソン、ヴィッキー・ジョンソン、ロン・クレメンツ、ディーン・デュボアはカウントされない)

 ・『アナと雪の女王』が受賞すれば、(ピクサー作品やジブリ作品ではない)ディズニー作品として、初めての長編アニメーション賞受賞となる。

 【短編アニメーション賞】

 ・『頭山』、『つみきのいえ』に続き、『九十九』は、日本映画として、5年ぶり3本目の短編アニメーション賞ノミネート作品となった。

 【外国語映画賞】

 ・本年度の外国語映画賞の、地域別内訳は、ヨーロッパ:3、中東:1、アジア:1で、中南米やアフリカ、東欧、オセアニアからは候補作は選ばれなかった。「連続ノミネート国」枠はデンマークで、「初ノミネート国」枠はカンボジアで、「ノミネート経験がある監督」の枠はパレスチナだった。

 ・本年度外国語映画賞は、ベルリン国際映画祭パノラマ部門から1本、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門とある視点部門からそれぞれ2本ずつノミネート作品が選ばれている。

 ・イタリアは、8年ぶり28回目の外国語映画賞ノミネート。『追憶のローマ』が受賞すれば、『ライフ・イズ・ビューティフル』以来、15年ぶり13回目の受賞となり、フランスと並んで最多タイとなる(※名誉賞時代の3回の受賞は、ノミネートとはみなされないが、受賞回数にはカウントされるというおかしなことになっている)。

 ・デンマークは、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』がノミネートされたのに続き、2年連続10回目の外国語映画賞ノミネートで、『オーバー・ザ・ブルースカイ』が受賞すれば、『未来を生きる君たちへ』以来3年ぶり4回目の受賞となる。

 ・ベルギーは、『闇を生きる男』がノミネートされて以来、2年ぶり7回目の外国語映画賞ノミネートで、受賞すれば初受賞となる。

 ・パレスチナは、8年ぶり2回目の外国語映画賞ノミネートで(ともにハニ・アブ=アサド監督作品)、受賞すれば初受賞となる。

 ・カンボジア作品の外国語映画賞ノミネートは、初めて。

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 字数が上限に達してしまい、予想や雑感は、次の記事に記すことにします。↓

 ・米国アカデミー賞2014ノミネーションに関する雑感、受賞予想など:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_55.html

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 *参考サイト

 ・[Gold Derby]:Can '12 Years a Slave' win Best Picture without having most overall Oscar nominations?

 ・[Gold Derby]:Will Robert Lopez ('Frozen') become 12th member of exclusive EGOT club?

 ・[Gold Derby]:Oscar nominations analysis: What's up ('American Hustle') and what's down ('12 Years a Slave')

 ・[Wkipedia]:List of Big Five Academy Award winners and nominees

 ・[canada.com]:Odds, ends, facts, figures, trivia and more from this year's Oscar nominations

 *当ブログ記事

 ・全部門解説!米国アカデミー賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_53.html

 ・全米映画賞レース2013の結果をまとめてみました(前編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_23.html
 ・全米映画賞レース2013の結果をまとめてみました(後編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_24.html

 ・米国アカデミー賞に関する、黒人のノミネーション&受賞データ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_75.html

 ・俳優をオスカーに導く2大監督 ウディ・アレン VS マーティン・スコセッシ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_77.html

 ・MCNのオスカー予想 作品賞、監督賞、キャスト4部門 【2013年12月】:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_70.html

 ・MCNのオスカー予想 脚本賞、キャスティング 【2013年11月】:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_32.html

 ・MCNのオスカー予想 監督賞、長編アニメーション賞 【2013年11月】:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_20.html

 ・2013年11月時点の米国アカデミー賞2014予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_11.html

 ・2013年10月時点の米国アカデミー賞2014予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_25.html

 ・2013年8月時点の米国アカデミー賞2014予想(IndieWire):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201308/article_13.html

 ・2013年3月時点の米国アカデミー賞2014予想!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201303/article_3.html

 ・2012年11月時点の米国アカデミー賞2013予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_6.html

 ・米国アカデミー賞に一度もノミネートされたことがない俳優40人:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_76.html

 ・米国アカデミー賞にノミネートされた日本人リスト(2008年1月現在):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200801/article_20.html

 ・米国アカデミー賞各部門の名称について:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_19.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年12月〜2014年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_1.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
全記事観ています。いつも感心しています。自分も記録の事について、いろいろ調べていますが、これだけの情報量はすごいと思います。EGOTの事も出ていたので、驚いています。日本では、話題になる事はないですからね。ただ、気になったのは、この事は、夫のRobert Lopezの方だと思います。重箱の隅をほじくるようですみません。毎記事期待しております!
kyj
2014/01/19 12:53
kyjさま
わざわざ恐れ入ります。
私もRobertの方で書いたつもりでいたのですが、どこかですりかわってしまったようです。訂正させていただきます。
どうもありがとうございました。
umikarahajimaru
2014/01/19 14:24

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